「携帯最強入力POBOX発見」「氷のハート」「ボーナンザ2P戦研究」「LINE 天国」「決死の LINE 通信」「16年前の長野からずっと」「スノーボード新人類」「冬の散歩道」
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■14/01/24(金) □ 携帯最強入力POBOX発見
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最強日本語予測変換入力ツール、POBOX のアンドロイド用 が見つかった。Palm 時代から POBOX を採用しているソニーは、自社 Android 機 Xperia にも当然搭載しているのだった。知らなかった。なんと指でひらがなをサササと高速に書いて入力でき、そこに超強力予測変換がかかる。これはスゴイ。俺は今これを思いつくままのフルスピードで書いている。漢字は入力できないが、Pocket PC/Windows Mobile のペン入力を超えるひらがな認識の強さと、Google 日本語入力を超える予測変換の強さを兼ね備えている。これは携帯端末史上最強だろう。ありがたやありがたや。
POBOX@Android が Google 日本語入力より優れているのは、サササと手書き走り書きでストレスフリーに書ける(手書きひらがなはたとえば前を向いて歩きながらでも書ける)ことに加え、入力履歴を学習しユーザーが使う語を高精度で予測してくれることで、例えばこのパラグラフを書いた後は
「に」→「入力」「履歴」「を」「学習し」「入力した」「語の」「次に」「来そう」……
と、候補を選択するだけで入力せずに同一センテンスを書けてしまう。これは10年以上前の Palm/Pocket PC 時代に完成した快感エンジンで、日本の携帯はおそらくみなこうなってるんだろうが、なんでデスクトップ機ではいつまで経ってもこれが実現しないのかと思う。
予測エンジンは昔と同じだが、さすがメーカー製で辞書や活用・送り仮名判断が当然賢く速くなっている。POBOX 作者様が個人で作っていた頃は辞書の語彙が少なく、出てこない単語があるたびに個々のユーザーが登録していたのだが、不足単語は見当たらないし活用形もすらすら候補に出てくる。このあたりは日本の携帯で長年使われ鍛えられたのだろう。
ついに Pocket PC に追いついたなあ。ペン入力が消えた今、この速さで打てる携帯機器は他にないだろう。Android での画面キーボードポチポチではストレスがありすぎて絶対にもの書きは無理で、スマホ移行後は出先で書き物をすることはほとんどしなくなっていたのだが、これで立ったままでもバババと書ける環境が戻ってきたぜ。長い待ちの日々であった。ありがとうございます POBOX 作者様。
【注】ダウンロードできる POBOX は単語登録一括登録にバグがある。一括登録メニューの My Word Japanese と My Word English 選択ボックスが逆になっており、My Word English を選択すると日本単語ファイル JPNUserDict.txt が読み込まれ登録される。さらに JPNUserDict.txt 内で読み書きとも同じ単語が重複していると、何もメッセージを表示せずインポートに失敗する。ここでえらいハマった。
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■14/01/29(水) □ 氷のハート
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萌中学にしばらく前日本からの転校生があり、萌は張り切って日本語で話しかけていたのだがなぜか彼は照れて日本語を話さなかったらしい。まあとつぜん英語環境に飛び込んでいろいろと複雑な思いがあるのかもねと言っていたのだが、最近ついに日本語で話をしてくれるようになったという。
「それはよかった、萌が彼のフローズンハートを優しさで溶かしたのだよ」
「うーなんか cheesy(安っぽい言い方)!」
「なにいってんだ、Jpop はみんなこうだぞ。フローズンで壊れた彼のハートを素直に桜で翼を広げるんだ!」
「うー gross(キモい)!」
カナダのティーンは Jpop 系日本ティーンとは正反対に、こういう心あったまる系フィーリングを毛嫌いするらしい。最近はお母さんがマイダーリンとかいってハグしようとすると嫌がるし、ニュージーランドのロードのようなダークな歌を好んで聞き、いい話系のドラマには皮肉なコメントを発する。まあ Jpop にハマられるよりはまだマシだが、いつかは日加の中間点でメンタリティが完成してもらいたいものである。
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■14/01/30(木) □ ボーナンザ2P戦研究
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評判も悪いしこれはなんか気乗りせんので、最初から3枚畑で始める簡易2人戦ルールでやってみる。初期は双方ともどこも換金できないうちに次の種がきてしまい苦しい農家経営が続いたが、工夫してどうにか交換筋を見い出し窮地を切り抜け、やがて経営を波に乗せていった。畑が2枚2枚2枚くらいになると、もっとも価値の低い畑を破棄することで他の畑を育てられるので、2人でも十分に回る。こうなると農家経営は安定するのだ。実に面白い。
別なファンサイトで推奨されていた「置き方ルールに合致する限り1ターンに何枚でも置ける」というヴァリアントなども参考にして、うちでは「3畑スタート、最大3枚置き」をハウス2P戦ルールと決めた。これで考えどころも駆け引きもあり、2人でもとても楽しくプレイできる。1ゲーム20分で終わるのでガンガンリプレイできるのもナイス。これは本当にすばらしい家族ゲームである。
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あとでオフィシャル2P戦ルールを1人2役でやってみたが、交換なしだとフォーカスが薄まりどこが面白いのかよくわからない。不要札を相手に「オファー」するのも捨てた札を操作して点を取るというのも、トレードより面白くは感じない。うちは簡易ルールで十分だな。
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■14/02/01(土) □ LINE 天国
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日本のAちゃんがイトコの萌と LINE したがってるといわれ、日本で大人気らしいがカナダでは誰一人やってないゆえ仕組みがわからんので萌の iPod と俺のアンドロイドに入れテストしてみたら、なんと絵文字がマンガになっている。おーすごい(笑)。
なるほどこれかー。用事がなくともステッカーを交換するだけでコミュニケーションとして盛り上がる。これは発明ではないか。日本は学校同窓会的な Facebook やパブリックな Twitter じゃなく、こうして笑いをキーにした友達や家族内でのソーシャルへと進化しているのね。なんでこれが世界から無視されてるんだろう。スマホ世界はマンガ素養がない西洋人支配だからだろうか。
俺はこのスタンプのセットにもう目がくらんで、Aちゃんのお母さんらにも連打してしまった。素晴らしい。これでもう Skype はいらん。アンインストールしよう。
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■14/02/06(木) □ 決死の LINE 通信
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放課後の部活レスリング試合で使うシューズを忘れた萌が学校から LINE してきた。先生に見つかったら iPod を没収されるリスクを負っての決死の通信。どこかに隠れてやっているに違いない(笑)。指示通り探したが見つからず、LINE をつなげたまま家中あちこちを探し、最後に車の中をチェックしてようやく発見。あった。
最近は顔を合わせているとすぐパパ・ドント・プリーチ(説教親父と娘の対立)状態に入ってしまうので、家でも部屋にこもる萌と LINE で話してるのだが、こうした通信にあの馬鹿スタンプがクッションとなって助かっている。Facebook のいいねとかよりスタンプ一個返すほうがお愛想としても温かみがあるしね。
それに萌が日本語を読む機会はほとんどないので、日本のイトコたちと LINE メッセージを交わすのは得難い学習機会だ。みなが話す「グループ」での会話を横目で俺が見ていて、萌あてのメッセージで彼女が読めなそうな箇所を、個人メッセージのほうでこそっとささやいてやっている。
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■14/02/08(土) □ 16年前の長野からずっと
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オリンピックを見ながら、俺も萌も熱の入らぬ日本語ワークショップ。モーグルはカナダ姉妹+上村さんの表彰台という、カナダから見ていて理想的表彰台まであとほんの一歩だった。3位のカーニーがもう1つミスしてくれていたら…。しかし仕方がない。3人と握手を交わしお立ち台からすっと去る愛子さん。お疲れ様でした。
長野で新星だった上村さんが、こんなにはるか年月が経ってもなお世界トップを目指して滑ったのだから本当にすごいことだ。自分の来し方を振り返るだけでも長野に住んでいた16年前はあまりに遠いところにあり、この長い時間を彼女は戦い続けたのかとぶるぶる胸が震える。
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■14/02/11(火) □ スノーボード新人類
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ソチで絶好調のカナダなのだが、実はモーグル姉妹など活躍してるのはみんなケベック人。「なぜケベックがこんなにすごいのか」と今朝国営ラジオが特集しており、結論は「ケベック州は他州よりずっと多くのお金をアスリートに使っている」という単純なものであった。
スノーボードでようやく日本にメダル。偉業を成し遂げた2人は飄々としていた。日本から来てBV姉のところでホームステイしていたERのスノボ友だちというのがまさにあんな感じの奴で、小さな声でボソボソ喋るが別に他者や外国人との交流に臆しているわけでも愛想が悪いわけでもないという、俺らおじさんとはちょっと感覚のレイヤーの違う世代だった。ERと今日のメダリストたちが直接知り合いでもまったく不思議はないな。
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■14/02/13(木) □ 冬の散歩道
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寒気が去り気温がやや上がったので、Mに川べりの散歩に連れ出される。久々に標準ズーム MZ14-42 をつけていった。やっぱりズームはいいなあと思うが、しかしやっぱり望遠端の解像はかなり弱い。ピンぼけに見える。それとも風に吹かれてたので手ブレかな。いいときはカチーと写るのに駄目なときも多いレンズで、その法則がいつまで使ってもわからない。SIGMA 19mm は不便な単焦点だが、その分解像が駄目なときはほとんどないわけである。
花屋の店内写真はなかなかいいが、SIGMA だったらもっとよかっただろうと思う。14-75mm (28-150) F2.8-5.6 くらいがほしいものである。
MZ14-42@Vivid だと解像が弱くふわっとすることがあるとマウイで感じ、以来ずっと i-Finish 弱という設定にしている。Vivid とナチュラルの中間的な色味になるので、彩度を落とす分エッジが出るかもしれないと期待したのだが、こうして冬の景色を撮ると色味が堅い。特にいい色調とは感じられないので Vivid に戻そう。あるいはナチュラルで画質を作ったほうがいいのかな。
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フィギュアスケート男子、日本の若い羽生結弦君の曲が、なんと「サラリーマン NEO」の曲だった。セクスィー部長が踊ってるようにしか見えない(笑)。あの曲は「パリの散歩道」というのだそうだ。まさに今日の冬の散歩道ですよ。ビジネスと色恋は一緒になさらぬよう。
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■14/02/14(金) □ フィギュアの難しさ(男子)
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【高橋大輔】演目が終わりに近づく頃、カナダのコメンテーターがつぶやく。「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード。それをあなたと共にできたことを私たちはうれしく思うわ。世界に愛されたスケーター、ダイスケタカハシ」。いいスケートでした。
【パトリック・チャン】SPですごい点を叩きだしたユズル君は、意外なことにFPで大失敗。緊張しているようには見えなくてもこれがオリンピックというものなのか。彼がマーベラスなら金メダルを取ってくれてもうれしいけどそうじゃなかったわけで、こうなればただただパトリック・チャンに決めてほしい。頼むから転ばないでくれ、パーフェクトもミラクルもいらん、ただ高橋のように氷に落ちず滑り切ってくれればいい……と願ったのだが、ユズルくんと甲乙つけがたい失敗の連鎖に陥ってしまった。信じられん。
最初の2つのジャンプを確実に決めたのだから、サッカーだったらあとは失点をせず堅実にプレイし、チャンスがあれば追加点で優勝確定というクルーズ状態だっただろう。それが小さな失敗から一気に悪くなっていくのだからフィギュアは怖い。なんと厳しい競技なのだろうか。こんな形で金銀が決まるとは。
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ユズル君の転びっぷりからして、チャンが堅実にまとめれば逆転は余裕だと思えたのだが、あとからフィギュアファンの解説記事を読むとチャンも高度な技をそれなりに満載したプログラムをクリーンに決めて初めて対抗できるくらいの得点構成だったらしい。つまり簡単な構成をパーフェクトに決めても、羽生くんには勝てなかったかもしれないということである。そういうことはオリンピックしか見ないニワカにはなかなかわからない。なんと厳しい競技なのだろうか。
演技後息を切らしたパトリック・チャンはそれでも気丈に、「もちろんがっかりしているけれど、たとえ最高のスケーターでも失敗することはあるからね。しかたがないよ」とさびしげに笑ってみせる。いいヤツ(泣)。
彼が「カナダにソーリーって言いたい」と言ったので、「ソーリーいうなー(泣泣泣泣)お前を愛しとるー(泣泣泣泣)」と放送局にツイートが殺到してるとのこと。うう。