「無限読書の喜び」「老人とクマ」「夏服の女性たちを撮る楽しさ」「片岡義男とOM-1」「JICAホームタウン騒動」ほか
■8月16日 夏の終わりを告げる雨
BCの乾いた夏の終わりを告げる、大雨となっている。
雨上がりの日曜、バードパークまで散歩した。雨で澄んだ水に浮草が浮かび、実質モネ! 美しい。 (OLY PL5+LUMIX 20mmは実質GR) pic.x.com/63NhRGwX6r
うちの町に小さな坂道遊歩道と噴水が去年作られたんだけど、ここを名所にしたい市が Great Canadian Landmark という大層な名のサイトに登録したから投票してと呼びかけていて、見に行ったらけっこう投票されていた。わが町の市民の親切さと愛郷心に笑いました。微笑ましい🙂
■8月17日 ムスメと友だちたち
(女同士で遊んでいると男が寄ってきて余計な気を使わされるという話)こないだ娘が女友だちだけで海に行ってて、写真を見せてもらったけどいいなあと思いましたよ。「いいねガールズだけで」というと、Yeahhhhって言ってました。 pic.x.com/zN1w0C7V00


いいですよねえ。親も加わりたい(台なし)
■8月17日 渋谷陽一を偲ぶ
【まとめ25年7月後半】渋谷陽一を偲ぶ・話せばわかる、政治も社会も
最後に触れた渋谷陽一の仕事は、政治経済保健の識者を招くポッドキャストだった。皆ある分野ではアブソルート・ビギナーであっても、他の分野ではいろいろ考え生きている。話せば分かる、政治も社会も。だから教えてほしいというアティテュードが渋谷陽一にはあった。俺はそこに共感していた。「太田光の頑迷さ」「ういこ落選ショック」「嵩とのぶの赤いカバン」「娘の借りぐらし」「パレスチナの憤り」ほか。tomosakata.blogspot.com/2025/08/257.ht…
■8月21日 夢のような子供の頃の夏
子供の頃の夏は忘れがたい。うちの娘も、日本で過ごした子供の頃の夏休みがあまりにも輝いていて、何歳になっても日本に行くとあの夢のような日々を追い求め、少しだけガッカリしているところがあります。イトコたちも皆もう大人になっていて忙しく。 pic.x.com/Cy8HdV3AuZ
まさにトトロの記憶。カナダBCの自然と子供のケア環境は日本より恵まれてますが、日本の夏には食べ物やお祭りや暑さの季節感がたまらないほど詰まってるんですよね。
■8月22日 片岡義男.comの永年会員に
片岡義男の全作品をアーカイブ中というオンライン読書サイト、片岡義男.comの永年会員になった(1万円、安い)。
俺は月極読み放題Amazon Kindle Unlimitedで毎月相当量のマンガと本を寝しなに読んでいて(いま氷室冴子という、これまで読んだあらゆる作家とタッチが違う青春小説をイントレスティングだなあと読んでいる)他の本を読む時間はあまりないのだが、片岡義男.comのいいところは、永年会員なのでいま読まなくても全然構わないということだ。片岡義男.comツイッターが時節に合わせ紹介してくれる秀逸なコラム(↑)を読めるだけで価値があるし、ここは片岡の公式アーカイブなので彼が亡くなったあとでも、俺がすごい老いぼれの書斎爺になった頃にでも読めるのだきっと。すばらしい。
片岡義男.comはVOYAGERという会社が、大昔のT-TimeというeBookリーダーの時代から続く独自の日本語リーダーを使っている。なのでKindleと違いPCブラウザでもスマホのChromeで読んでも、フォントが本の活字のように読みやすい。しおりをはさみメモを書き込んだりと機能も一通り揃っている。
ネットアプリなので出先ではあまり読めなそうなのが残念。片岡の文庫をタンクバッグに詰めバイクで旅して読んでいた、あの体験までは再現できない。

■8月23日 無限読書の喜び
朝起きて、片岡義男.comを手に入れた喜びを奥様に話す。「若き日読んでいた作家をこれから好きなだけ読めるというのは、幸せなことだ。あの頃夢見たような美しい女性と、ぼくは暮らしているし」。英語ってほんと片岡義男口調になるなと我ながら思った :-) pic.x.com/ZbpIV7t7PK
片岡義男の旧作と写真をまとめた紙の新刊書籍も出ているそう。編集者の「電子版がない理由」というエッセイが興味深かった。「片岡義男.comは本を一篇一篇に解体し、CDが音楽配信サービスに移行したような画期的なもの。新刊は道というテーマで再編集したゆえに、1冊の書籍であることに意味がある」と。
そう、俺も会員になり気づいたのだが、片岡義男.comではエッセイや短編が一篇一篇バラで収録されている。かつて好きだった短編集エッセイ集の書名/時代感/収録順というのは上記エッセイの通り大事な作品性なので、そこを味わえないのは惜しいなと思う。プレイリスト的なものは提供されてるけれど、やはり文庫が最上なのだ。
片岡義男.comが今日Twitterに出した掘り出しコラムは、進駐軍のPX(軍売店)の話題だった。俺はカナダに来る前は府中旧米軍基地跡、調布関東村米軍住居跡の警備員という珍しい仕事をやっていたので、PX、BX(空軍売店)、commissary(食料品店)、シアターといった名称の見える警備受け持ち地区の地図を持っている。その地図を眺めては、関東村はかつてアメリカの町だったんだなあと想像したものだ。英語は趣味で勉強していたが、カナダに移住するだなんて思いもよらなかった。
■8月24日 老人とクマ
【サタデー自転車】今年最後かものヒートウェーブで今日の予報は34度、暑くなる前あさイチで走ってきた。この時間は誰もいないわ。イヌだけだ。川もまだ日陰だ、爽やか。ふー。(PL5+Yongnuo42.5) pic.x.com/v0GJpH5raE
日陰の林道をたどり帰っていくと、クロクマがいた。あー。そんなこともあろうかとブラインドコーナーではチリンチリンとベルを鳴らしてるが、クマは自転車のベルなど怖くないようでゆうゆうとこちらに歩いてくる。 pic.x.com/e2qhca9xm0

仕方なく引き返し散歩のおじいさんにベアがいるよと知らせると、おおそうかねと写真を撮っている。イヤイヤ俺は別の道に行きますよ、are you alright? と声をかけ様子を見ていると、→ pic.x.com/epqpj7jcgJ

うちの奥様も散歩時はクマよけの枝を持ち歩き、護身武器にはならんだろうと思ってたのだが、大きく見せることとピシッという音が効く感じだった。実際見て理解しました。クマ爺かっこよかった :-)
■8月25日 日本のCM
日本のTVサイトを見ていると、仕事探しはIndeedと女性たちがモデル歩きしてくるCMが流れまくりキツイ。その頻度も、生成AIめいた同質性もキツイのである。

日本語わからぬ家族も、あまりの頻度と脱力させる歌声にイラっとしています。
■8月26日 夏服の女性たちを撮る楽しさ
没フォルダから掘り出した、7月8月の夏写真たち。やっぱり夏はいい。 pic.x.com/A3WpcJ1gg4
8月も末になってからヒートウェーブが戻っている。女性たちの姿が美しい。終わりなき夏よ、とこしえに。 pic.x.com/ukCtzmZV7g
■8月26日 バンクーバーアイランド旅
ブログ【まとめ25年8月前半】バンクーバーアイランド旅 ◆「私がカナダに住む理由」「BC航空博物館」「驚きの木造橋」「ブルースフェス」「渋谷陽一が売りたかったもの」「現代キッズとプラレール」ほか。tomosakata.blogspot.com/2025/08/bc-81-…
■8月28日 扇風機追加


今日は27度、山火事の煙は薄れてきている。◇しばらくヒートウェーブが続きそうなので、自分用の小さな扇風機を買ってきた。やはり身の回りの空気が動いてないとキツイ。これをキッチンや寝室などゆく先々に運んで使うつもり。(OlyPL5+YN25mm) pic.x.com/htWZoQkvZ7
■8月28日 片岡義男とOM-1
片岡義男は昔からカメラと写真に関する文章が多いが、片岡義男.comに「デジタルカメラ」というタグがあった。ヒットする何件かを読んでみたら、PENTAX K-7とOLYMPUS XZ-1を使っていた。俺はXZ-2を愛用している。片岡さんそんな庶民のカメラ使ってるのかとなんだかうれしい :-)
片岡義男がXZ-1と知ってから持ち歩いてるOLYMPUS XZ-2は、やっぱり改めて町スナップには最適だな。片手操作で撮れるし、ズームがいいし。バスのNISって…あ、Not In Serviceか。なるほどと思う朝。 pic.x.com/4aodywmgG7
フィルム時代の片岡義男のメインカメラはOM-1だった。23年も使い、写真集を撮ったそう。「OM-1の小ささと軽さは僕の手の、物を持つという機能の中心点とすんなりとつながる。僕はそれを手にとるたびに幸福感を持つ」。いまのOM-Dもそうですよね片岡さん。 pic.x.com/vrFoaU7AuJ
片岡義男.comは文庫がバラ売りされてるのが残念と書いたが、訂正しなければならない。1冊まるごと目次つきで収録されてる本もあった。しかもそれは俺がTwitterで見かけいいタイトルだなと思っていた近刊ヒット作、『珈琲が呼ぶ (2018)』なのだ。写真も挿入されている。うれしさに指が震えそう。
俺はディランの「One More Cup Of Coffee」についての節をまず最初に読む。当たり前である。あの名曲ともう一つ、「コーヒーもう一杯呑んだら行くよ。これ以上君を悲しませたくはないし」と別れた妻に歌うカントリーソングもあるのだそうだ。聴いてきた。いい。
片岡義男.comに『珈琲が呼ぶ』が収録されるに際して、ページ数不問だからボーナストラックを入れようという片岡の楽しげな「あとがき」も付されていた。編集者が片岡愛を語るコーナーもサイトにある。なんというか、相思相愛だなVOYAGERと片岡義男。幸せなWebサイトだここは。
■8月29日 JICAホームタウン騒動
【JICAホームタウン騒動】英語報道はという #ss954 #キニマンス さん解説。Japan dedicates/献上 Nagai city to Tanzania はたしかに不適切だったとわかる(designate/指定に修正済とのこと)。「アフリカとの交流の試みが外国嫌い的なバックラッシュを招いた」とも英報道されてるそう。 x.com/dorakoji/statu…
#ss954 キニマンスさん @tsukaniki85 は「この歌は誰それに捧げます」「週末は家族のためにあてている」「学生たちは勉強に打ち込んでいる」など、 dedicate という言葉の様々な用法を伝えるのが実にうまい。自分はそこまで考えずにその言葉を使っているなと気づくくらい。
政府発表の仕方が悪いのかニュースがバカなのか、海外支援のニュースはいつももめる。「どこそこに何百億円提供しました」と金額だけを伝えるからそうなるのは当たり前で、それは税金だろと社会負担5割に苦しむ国民が心穏やかでいられるはずがない。自民政府は援助金額が国際的プレステージだと思ってるフシがあり、安倍時代からこんなに支援してますよと金額を誇る。支援事業で自民支援企業にトリクルする構造を隠したいのかもしれない。いずれにせよニュースからは、税金の流出としか聞こえないのである。
今回も、JICAがやってる以上騒ぐような問題ではないだろうが(※)、ホームタウンになりましたでは何のことだかわからない。しかしこんなことでJICA解体デモが起きるようなバカの国になってしまってること、政府がそこに鈍感なことは、よくわかるのである。
(※Mと大学院で同期だったうちのイトコは、JICAの嘱託で東南アジアのインフラプランナーをやっている。JICAとは基本的に途上国の人民を助けることが仕事の官製ボランティアだろう)
自民党はいまだに石破下ろしをやっており、政治をしていない。読売新聞は「首相が選挙3連敗の責任を取らずにいれば、選挙を行う意味がなくなってしまう」という、あまりにも拙い社説を書いている。国民が怒ってるのは石破じゃなく自民党だって投票でも世論調査でも言ってるだろ。総裁を変えたいなら自民と読売で勝手に選べばいい。総理と総裁が別人は過去にあったそうだ。
■8月29日 ヤザワはモノマネがいい
#Covers 矢沢永吉。クレイジーケンバンド以外は違和感強く、あまり楽しめなかった。やっぱり矢沢はヤザワの歌があまりにいいので、横山剣も言ってようにモノマネ入れないとサマにならないのかな。モノマネになっちゃってと笑ってた横山剣は、「チャイナタウン」でちゃんとグッとさせてくれたのである。

■8月30日 ナットハッチのバスケット
この頃うちにナットハッチ(ゴジュウカラ)という美しい小鳥が来る。シュッと飛んできてシュタッと逆さに着地する。ほれぼれする羽根の模様と、細長いくちばし。カッコいい。このケージは身軽なチカディーとナットハッチ専用だ。 pic.x.com/SvoUOQP5MP
平皿のフィーダーは体が大きく気の強いフィンチたちが優勢となるのだが、フィンチやスズメは飛ぶのが案外バタバタ不器用で、このケージに横から着地できないのだ。うまく区分けできている。受け皿はこぼれたタネがリスを寄せるのを防ぐためにだが、スズメたちはここでおこぼれを食べている。 pic.x.com/J5kPNylm8Q

■8月31日 大統領になってほしい人
大坂なおみはすごいな。米大統領になってほしい。「黒人選手に対して最悪の言い草ではあるけど…正味オスタペンコはもっとクレイジーなことも言ってるしね。最低なタイミングで最も不適切な相手にだったけど、アメリカでのあの言葉の文脈を知ってるか分からないし、今後二度とは言わないでしょう」 x.com/masami777777/s…
■8月31日 夏の終わり
朝焼け。山火事の煙がまだあって、少しイエローがかかっている。朝も夜も日が短くなってきた。 pic.x.com/b4aiveL3QZ
