2014/03/18

日記「トワイライトプリンセス大団円」

「日本語ポップスのメリット」「ゼルダ喧嘩」「スカイウォードソード開始」「春の蜂」「いい娘だね」「スカイウォードソード不満」

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■14/03/04(火) □ 日本語ポップスのメリット
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 いかん、萌の iPod にイエローモンキー、Aiko 以降こっそり日本ポップロックを入れてなかったので、気がついたら彼女が米カポップに戻っておる。部屋から度し難い音楽が聞こえてくる。なんとかせねば。

 ――あ、Aiko はまだ歌ってるな。萌は声質が細いのだが、Aiko の歌は女の子なら細い声でも隅々まで使ってグイグイ歌える気持ち良さがあると思う。英語ソングのほうが彼女は当然歌詞を覚えやすいのだが、Jpop は太い声ディーバ優位の英語ポップスにはない特長を持っている。

 萌が荒井由実を聴いてくれたらいいといつも思うのだが、高音部のキンキンしたところがやはり苦手らしい。それに「町で見かけた時、何も言えなかった」みたいな翳りあるメンタリティは、カナダの明るき少女たちにはないんだよな。日本でもあの時代と少女マンガを知らない世代にはピンと来ないかもしれないし。

70年代の翳りを知らぬ人がユーミンをやると、やっぱり明るく楽しくふんわり幸せになってしまう→【英訳 Jpop の落とし穴 (ひこうき雲/GILLE)】


 ちなみにサザンオールスターズは萌には「この人の歌は全部同じメロディに聞こえる」のだそうだ。ええっと驚愕したが、それはつまり「桑田節」的な節回しを耳が強くキャッチしてるのだろう。でそれが意外にもそんなによくはないらしい。あの品質が外国耳に届かないのはまことに不思議。

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■14/03/05(水) □ ゼルダ喧嘩
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 【ゼルダ・トワイライトプリンセス】ついにハイラル城の最上階に達し、最後の敵に負け一家悄然中。

「何やってるのよ A ボタンよ!」
「やってるよ!」
「やってないじゃない!」
「やってるよ! タイミングが難しいんだよ! そんなに言うなら自分でやれよ!」

 ――と大人げないケンカも発生中。とほほ。

 ゼルダ(というかアクションゲーム全般)で起きる夫婦ゲンカは、車の運転中ケンカとまったく同じ構造だな。プレイヤー=ドライバーは全知全能を使い目前のことに対処してるわけで、横からああせよこうせよと口を出されたり、必要なナビ情報がないとメーターが振り切れてしまう。

 たとえば高速道路の分岐が突然やってきて――どこの国でも道路標識は絶対初見ではわからないように書かれている――、

「どっちだどっちだ」
「知らないわよ!」
「GPS を見ろ!」
「操作法を知らないのよ!」
「あー! 違うこの道じゃない!(ガックシ)」

―――ということがアクションゲーム/旅行の修羅場では毎度起こる。

 だけど謎が解けたり戦闘がうまくいった時には、1人よりも2人3人のほうがずっと楽しいのだよね。それも旅行ドライブと同じなんである。そんなわけでケンカが収まり「トワイライトプリンセス」を見事フィニッシュした暁には(待っておれ最後の敵よ)、次作「スカイウォードソード」も買ってくる。

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■14/03/08(土) □ トワイライトプリンセス大団円
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 こないだボス戦中にケンカしたので、せっかく週末なのに誰もトワイライトプリンセスをフィニッシュする気になれず、Wii が起動されない土曜日。最後の敵にやられたのでずっと前の城に強制的に戻されてると思われ(ゼルダシリーズはそれが大きな欠点)、その徒労感もあって起動する気がしない。

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【ゼルダ・トワイライトプリンセス】夕方ついに再チャレンジ。町々を巡り薬を3つフルに購入してからボス敵に向かう。―――か、勝った。長い戦いであった。【日記 12/02/20(月) こういうゼルダだったらよかった】からなのでちょうど2年だ。

そしてエンディングロール。そうかタイトルはそういう意味だったのかと感動してつぶやくと、「そんなの(セリフで)そう言ってたじゃん!」と妻子に突っ込まれる。いやたしかに。だけど終わってみて改めて、タイトルの意味がわかったのだよ。そう思ってみると、支離滅裂に思えた物語にもある程度の輪郭が見えて感動する。ミドナはかわいいヤツだった。名残惜しいよ。ゼルダ姫がえらい存在感薄かったよ。

 平和になった世界を歩きたいと萌がすぐにゲームを再起動する。Mもせっかく頑張ったんだからトワイライトゾーンがどうなったのか(空が晴れたのか)見てみたいわねという。だけどドラクエと違って、データをロードしてもボス戦前に戻っちゃうんだよね。残念。村々の様子はエンディングで軽く見れたけど。もっと自由に歩いてみたかった。

 というわけで、最初から最後まで不満は多々あったが、最終的に一家3人で謎解きに心から没頭できた傑作ゲームであった。★★★★★ ★★★(8)。これの次作(というか Wii でやれる残るただ1つ)のゼルダ「スカイウォードソード」は、絵がトワプリよりもさらに雑で好みではないのだが、レビューを見るとゲームとしては絶賛されている。ゲーマーではない妻が買ってこい買ってこいと言っているのだから、やってみねばなるまい。

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■14/03/09(日) □ スカイウォードソード開始
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このギザギザ絵は Playstation 1 レベル?
【ゼルダ・スカイウォードソード】を買ってきた。晩飯後起動すると、家族全員アレレと感じる。「なんかレトロ? これ古いゲームなんじゃないのお父さん」「いやトワイライトプリンセスの次のゲームなんだが…絵がギザギザだね」「なんか色もへんね」「うーむ……」という感じ。キャラも風景もトワプリよりクオリティが落ちており、少しも目に心地よくない。初代 Playstation、つまり10年以上前のグラフィックレベルという感じで、さらに絵のうまさで PS の FF9 にも負けている。Wii でも Wii スポーツリゾートのほうがまだ目に心地いい。

 操作性もおかしい。リモートプラスで剣が正確にコントロールできるのはいいが、左右を見たいとき右手の向き(ジャイロ)で方向を操作するというのはいくらなんでも反直観的すぎ不正確すぎる。オプションで従来の操作法にできないか探したがゲームオプション自体がない。画面サイズも英語版は 16:9 から変えられなくなっており、字幕が小さくて普段座る位置からではまったく読めない。起動して15分、前よりもいいところがひとつもない。これはエライものを買ってしまったという感じ。高かったのに。

 まあともあれ操作に慣れようとあれこれやっているとゼルダと会う。ゼルダもトワプリとはえらい違い(あれはあれでクールビューティ過ぎて存在感薄かったが)、ディズニーぶりっこアニメだなこりゃと思っていると、彼女があれこれと細かく顔芸し、キュートな演技のコントが始まった。おー。そういうキャラたちのお芝居で物語が進むのか。それはいいではないか。

 なるほどわかってきたぞ。静止画はちょっとあまりにも粗くてセンスが悪く期待ハズレも甚だしいが(そこはよく調べなかったので責任を感じている)、ゼルダが演技を始めリンクが謎解きアクションを開始すると絵の粗雑さが気にならず楽しめる。つまりこれはいつも通りの冒険を楽しみながら、ゼルダでアニメを遊ぶゲームだと見た。やっと楽しめそうな気がしてきた。

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■14/03/11(火) □ 春の蜂
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BCに春がきて蜂がきた。絞りを開放で取ったらシャッタースピードが上がり、ハチの飛翔をピタリと止めてくれた。気持ちイイ :-)。

 写真はすべてSIGMA 19mm。2枚目の森の枝を撮ってきたのは俺より写真がずっと上手なムスメで、きれいな光をとらえている。

 最近背景のボケの質などというところも気になるようになってきて、1枚目の背景の芝は二線ボケであまりきれいじゃないが、2枚目3枚目はふわっとボケていていいなと感じる。このへんは撮ってる時 はわからないし、レンズの持ち味だからコントロールはできないが、SIGMA は安い割にいいボケなんじゃないかな。

 標準レンズ MZ がときどきシャープさが落ちるのが光学的には解消できないので(明るいと万全だが暗いときと緑を撮った時に解像が弱まる)、MZ を使うときはカメラ側でシャープネスを+1にしている。単焦点 SIGMA をつけてこれで撮るとシャープすぎて木肌や布が不自然になるので、設定を使い分けなければならない。まあモード設定が4つあるので、

MZ昼間        ノイズリダクションOFF、Sharpness+1
SIGMA昼間    ノイズリダクションOFF
MZ夜間        ノイズリダクション低、Sharpness+1
SIGMA夜間    ノイズリダクション低

 こんな感じで使いわけよう。


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■14/03/12(水) □ いい娘だね
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見たことのない美しいクルマがパーキングに入ってきた。わう。古いボルボだ。おじさんに声をかけ写真を撮らせてもらう。プレートに「かわいい 68 年式スウェーデンっ子」って書いてある。素敵ですなあ。初代日産フェアレディもこないだ見かけたな。

 どこから見ても美しいボルボ 68 ちゃんなのだが、どこから撮れば美しい写真となるかはまた別問題で、それが俺にはわからない。さあ困ったと車の周りをぐるぐる歩きいろんな角度で撮る。これと思った角度のやつは後ろがわずかに切れていた。修行は続く。



 帰宅したらすぐ弁当箱を出せ、さもないと洗ってやらんぞと数年間萌に言い続けそれでも彼女は忘れ続けていたのだが、「もう怒った。これからは忘れたら罰金1ドル」と決めたらたちまち一切忘れなくなった。俺の叱責と言いつけを彼女がこれまでいかにテキトーに聞き流してたか、冗談抜きで驚いた。怒っているわけではなく驚いた。

 こないだ学校の作文で「母は権威的で怖く、父は甘やかし型」と事実とは異なることを萌が書いたのでなんだそりゃと思ったのだが(実際は俺が細かいことをガミガミ言い、お母さんは重大案件以外は全部スルーしてラブラブする)、「お父さんが怒っても怖くないけどユーが怒ると怖いから」とお母さんに解説したんだそうだ。

 弁当箱とこの作文解説を考え合わせると、彼女は実際俺の怒りをまったくまともに取り合っていないという事実が判明する。なぜだ(笑)。そんなことはうれしくない。素直に叱責を取り入れ笑ってほしい。それではここで一曲聞いてください。ジャックスで「いい娘だね」

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■14/03/13(木) □ スカイウォードソード不満
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 うちの奥さんは長いこと論文を書いてるのだが、行き詰まっているらしく「もうダメぽ…」と弱気になってるので今日本の科学界で起きてることを教えてやると、「――あたしは! コピペはしていない!(キラキラキラン)」とすごく明るい表情になりバババと執筆再開しました。よかったよかった :-)。

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この透明マネキンが長い旅の相棒なのかよと
アタマが痛い
【ゼルダ・スカイウォードソード】ちょっとあのですね任天堂の人よ。セリフの量多すぎ。メッセージの画面送りだけで腕の腱が痛くなる。誰に話しかけても延々と冗長な長セリフが出てくる上に、普通のゲームと違い文字送りを一切早送りできない。トワプリは字が大きくメッセージが簡潔で表示速度も速いし早送りもできる。スカイ~はその全部が×な上にセリフ量が倍以上あり、ゲームテンポがものすごく悪い。この大量のセリフテキストのせいで、できるだけ人に話しかけたくないという情けない RPG になっている

 前作のミドナと同様相棒となるキャラが出てきたのだが、なんの魅力もないスーファミ時代のロボットみたいなこいつが

この地に伝わる伝説はいいます/
この剣を持つものは神の名において選ばれし者/
選ばれし者は重荷を負う/
大地に降り立ち影を取り除き/
地に光を取り戻すことを/
それが彼の運命なり。みことのり……/

 みたいなポエムを延々と語る。要は「あなたは選ばれたので下界にゼルダを助けに行ってください」くらいの内容なのだ。だったらそういってくれれば了解と言って話は終わりサクサク冒険は進むのに、なんなんだこの要領の得なさは。シナリオライターは文学青年崩れか。これに加え手がかりが出てくるとびよんと出てきて「これはこういう意味ですね」とネタバレをする。行くべきではない場所へ行こうとするとびよんと出てきて「まだ行くな」という。謎を解く楽しみもこいつのせいで薄くなっている。ビコンビコンと(メッセージがあります)とうるさく鳴るが、無視して聞かずに進めている。

 線が粗く境界がはっきりしない絵柄とモーションプラスの操作性には慣れることができるだろうと思うが、このセリフの馬鹿ばかしさとクリック多発による右手腱鞘へのダメージは軽減しようがなく、慣れることはできない。これがうちでは非常に評判悪いです、ゼルダ・スカイウォードソード。このゲームは売れなかったんだろうなあ。なんで劣化したのかな任天堂。その後の業績悪化となにか関係あるの? 人材が流出してこんなにインターフェイス面での質が落ちてしまったのかな。まさかとは思うがそれくらい人が使うものとしてデキが悪いゲームだ。

2014/03/09

日記「いつか山川健一に手紙を出そう」

「犯人当てゲームの盛り上がりにくさ」「アジアンアイドル系女子」「もの言わぬ人々の輝き」

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■14/02/16(日) □ 犯人当てゲームの盛り上がりにくさ
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【ボードゲーム会】日本原産ゲーム「シャドウハンターズ」。身分を隠してサイコロを振り、敵と見定めた相手を各種手段で攻撃するゲーム。和文英訳だからなのかカードの文字が異常に小さくて読むのにマジ苦労した。

 全体になるほどねとすんなり飲み込み遊べるゲームだったが、正体を隠し攻撃し合うなら「お邪魔もの」や「ラブレター」のほうがやること明解でいいような気がする。「こいつは体力が11以上ある」「シャドウではない」といったわずかな手がかりをちまちまと非効率的に集め推理するのがかったるい。

 これは「レジスタンス」でもそうで、小さな手がかりを集め記憶にホールドして集積し脳裏に全体像(あいつとあいつが敵でこいつが味方だということ)を結んでいくことが、遊びとしてさほど面白いとは感じないのだ。犯人当てならばノートと鉛筆が配られ、各自ヒントを書きためて早い者勝ちで答えを出す古典の「クルー」が一番楽しい。そういう遊びは基本数学なので、暗算得意の理数系以外の人にはノート必須なのである。

 うちのグループはMK以外全員文系で「○○ということは▲▲は□□だ」系の血の巡りが悪いので、「レジスタンス」もこのゲームも誰をどう攻めれば盛り上がるのかが掴めずだらだらと進む。1ゲームやって俺はSFがシャドウではないこと以外は何もわからず、ただサイコロで先頭のプレイヤーをランダムに攻撃していた。

 というわけで、手がかりゲット部分を大幅に加速チューンアップするか、わずかな手がかりでもピンと来て盛り上がれるほど全員が揃ってやりこまない限り、このゲームの面白さは出てこないと思う。しかし初回でピンと来なかったゲームが後者に至るほどやり込まれることは起き得ないわけだからなあ。

 こんな面倒なことをしなくても、今は「ラブレター」がある。あれだったら「お前は◇◇だ!」「グワなぜわかった」と集積ゼロで正体あばき遊びを楽しめ、さらに暴かれつつ身をかわす楽しみも味わえる。「お邪魔もの」ならばパズルを楽しみつつそれをやれるわけだからなあ。

 これを書いててイメージしたが、「ラブレター」があの濃さをキープしたまま30分程度のゲームになったら、それは面白いことだろう。作者のカナイさんは当然そういうものをつくろうとしているだろうね。

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■14/02/21(金) □ アジアンアイドル系女子
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 萌の友だちに1人だけ、おしゃれで小股でちょこちょこ歩き両手を胸の前で振って俺にバイバイと笑ってくれ胸があったまるアジアンアイドル系女子がいるのだが(中華系らしい)、この子も当然のこと「ユヅルハニュー so perfectly cute!」とウットリしてることが本日判明。

 ちなみにこのアジアンアイドル女子の名は、沢田研二の愛称と同じなのである。そういうところも好感度が高い。萌はこの子にすごく好かれており仲がいい。二人の様子はちょっと日本の学園モノっぽくて微笑ましい。

 俺はこの子と萌が休日も一緒に遊ぶような仲になればめっちゃいいと前々からプッシュしてるのだが、2人は学校でのブラバン活動中のみの仲良しにとどまっており、テキストしたりお互い家に招いたりはしていない。彼女は萌がいつも一緒にいる体育系ガールズとは明らかに別な系統に属すので、その辺の機微なのだと思われる。文化系カワイイ派は体育系から軽んじられており、萌自身がそっちに属したくないと思ってる様子。担任とも話したがこの年頃でそういう溝に無頓着でいて両派を行き来できる子はいないのだそうで、この人種文化によるディバイドはカナダ女子社会の難しいところである。

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■14/02/24(月) □ もの言わぬ人々の輝き
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 オリンピックが終わってしまった。さびしいのう。オリンピック後最初の月曜朝なので、カナダ国営ラジオが調子にのっている。メダルをいちいち数え上げてはフーといっている。今頃学校では子供たちもオリンピック終わっちゃったねえ、寂しいねえと語り合ってることだろう。今日は小雪。

 フィギュアスケートに関する素晴らしい記事が、あちこちでたくさん書かれている。

【有芝まはる殿下】フィギュアスケーターとして記憶されたい、とキム・ヨナは言った
『恐らくライバルというには浅田はキムにマッチしきれなかったと思うのだが、何故キムがそうありたいと願うものを浅田がああいう形で先に手にしてしまうのか、という運命的な何かとしての一つの刻み、というか。』

 俺は SP で悲痛な真央さんを見て、もっとニコニコと笑い軽やかに滑る彼女を見たいと思っていた。だがエキシビジョンで実際それを見てみたら物足りなく思った。ニコニコ軽やかだけでは表せないものを、彼女のスケートプログラムは表していたんだなと思う。

【福山知佐子】浅田真央・ソチオリンピック
『素晴らしい作品を残して不遇な生涯を閉じた過去の芸術家たちに思いを馳せてしまう。さらになにひとつ作品など残さなかった、もの言わぬ人々をこそ思う』

 書くことを生業としない人々のこうした素晴らしい観戦記をいま読めることに、福山さんがこの文章で書いた「芸術家たちの傍らに影のように寄り添う、なにひとつ作品など残さなかった、もの言わぬ人々」の数限りない存在を思わされる。語られることも書かれることもなくても星の数ほどの人々の想いがあり、それが表現者たちを高いところに押し上げていく。そしてオリンピックは輝くのだ。

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■14/03/03(月) □ いつか山川健一に手紙を出そう
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山川健一 @Yamakawakenichi
東京は快晴。1978年にLAで観てから、今日は何十回目かの…そしてもしかしたら僕にとっては最後のローリング・ストーンズのコンサートだ。文学や哲学や美術や、すべての表現の中でストーンズは最も素晴らしい。今もそう思うよ。この世界にストーンズが存在することを、神に感謝します。
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サカタ@カナダ @tomosakata
20代の頃東京でストーンズを聴き、RZで会社に向かい、休日には山川さんの本とテントを積んで山へ向かっていました。ストーンズとバイクについてたくさん書いてくれたことを、感謝してます。


 ストーンズが日本に来ており、ツイッター音楽方面が湧き立っている。山川健一のナイスなツイートを見つけてメッセージを送ったら、彼が読んでくれた。感慨深い。俺も弟も彼が大好きだった。

山川健一の小説とバンドはストーンズのレベルには達していなかったが(少なくとも俺が東京に住んでた時点ではそうだった・笑)、そのエッセイと言葉はいつも俺たちを高揚させてくれた。ハイにしてくれた。たとえ物語や詩が完成しなくても、エモーショナルにロールし続けることに力があると教えてくれた。そのことが、自分が感動するほどの歌を作れない俺を勇気づけてくれた。廃墟の基地警備事務所で犬と暮らしていても、かっこいいことはちゃんと知ってるぜと顔を上げていられたのは彼のおかげだ。

 その彼にいま、俺は直接言葉を届けることができる。まあ彼に読ませたいほどの言葉が湧いてきたらだけど。いつかきっと山川健一に、俺はツイッターで手紙を出そう。こんにちは山川さん、俺はいま外国にいます。落ち込んだりもするけれど、俺は元気です。

2014/03/07

英訳 Jpop の落とし穴

【ひこうき雲/GILLE】ツイッターにリンクが何度も流れてきたので見てみたら、ニコニコディーバ顔と声でこの歌を歌うのがそもそも違和感あるんだが、歌詞が大幅に違う。「誰も気づかず ただひとりあの子は昇っていく」が「手を握る人もなくただ一人 孤独の道を登っていく」と訳されている。空を天(heaven)としてるし、すべてが非常に米ポップくさい。



 なるほど荒井由実を知らぬ外国人が訳すと、ユーミン性がザルからざぶざぶと落ちてこうなるのかという感じ。この歌手は米留学経験があるそうなので、アメリカの友人と共訳したんだろう。うまいんだから日本語で歌えばいいのに。

このようにJpopの英訳が日本では非常に好まれてるようだけれど、原詞に忠実だと英詞として拙く見え、自然でこなれた英詞はこうして原詞とかけ離れたものになるという落とし穴があるような気がする。←自分で荒井由実を訳した時にもそう思った。

 俺は娘ら日系キッズがいつか日本の歌をカナダで歌ってくれないかと淡い夢を抱いているが、こうしてメロディだけ借りてちょっと風変わりな米式ポップを作ったなら、そんなにうれしくもないだろう。どういうものなら言葉と音楽スタイルの壁を破れるのかは、今のところノーアイデアだけれども。

2014/03/06

ムスメへの手紙

娘が学校から、「子供の将来の予測や夢」を親に書いてもらえという課題をもらってきた。俺が望むことはまあ知っての通りだけどと言うと、是非それをというので書いてみた。書き出したら俺が本当に望むことがすっと出てきて、一瞬で書けた。

 ◇ ◇ ◇

Dear Musume, what I want you to be in your future is, as you know, a ROCK STAR, and I know you can be one if you listen to me. Yeah, you should always listen to me anyway, yeah, take my guitar and musical advice because they represent a completely non-biased view about music (in my opinion). Yeah.

拝啓ムスメ。君に将来なってほしいのは知っての通り、ロックスターである。そして俺の言うことを聞けばなれることはわかっている。まったくなんにせよ俺の言うことをいつも聞くべきなんだ。そうだよ。ギターと音楽に関するアドバイスを受け入れるべきなんだ。それはまったく偏見のない音楽への見識なんだからね(俺の意見ではね)。そうさ。

It would be nice if you form a band with your friends in highschool and play in front of the whole school.

ハイスクールで君が友達とバンドを組んで、全校生徒の前で演奏してくれたらいいな。

It would be nice if you go to a college and make a serious band and start playing in live houses.

大学へ行って真剣なバンドを作り、ライブハウスで演奏してくれたらナイスだよ。

It would be nice if you get a recording contract like my band did.

レコーディング契約を取れたらすごいぜ、俺のバンドみたいにね。

It would be nice if your band succeeds in selling lots of CDs unlike my band.

CDがたくさん売れたら素晴らしい、俺のバンドと違ってね。

And it would be still nice if your band fails to commercially succeed, just like my band.

たとえ不発でもナイスなのさ、俺のバンドもそうだったしね。

It would be just very very nice to have your own band, and put all of your and your friends' talent into it. You'll get fans. It doesn't matter how many they are, they just love your music and remember you forever. That's what I want to see happen in your future.

自分のバンドを持って、君と友達の才能をすべてそこに注ぎ込むことがとにかく、とてもとても素敵なことなんだ。ファンができるよ。それがどれだけの数かなんて関係ない。ファンは君の音楽を愛してくれるよ。そして君のことを決して忘れない。それが君の将来に起きてほしいと、俺が願うことなのです。

Best Regards,
Otosan

敬具
お父さんより

 ◇ ◇ ◇

ムスメはこれで心打たれ、ギターの練習を真剣に始めるだろうか :-)。


2014/02/28

日記「フィギュアの難しさ(男子)」


「携帯最強入力POBOX発見」「氷のハート」「ボーナンザ2P戦研究」「LINE 天国」「決死の LINE 通信」「16年前の長野からずっと」「スノーボード新人類」「冬の散歩道」

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■14/01/24(金) □ 携帯最強入力POBOX発見
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最強日本語予測変換入力ツール、POBOX のアンドロイド用 が見つかった。Palm 時代から POBOX を採用しているソニーは、自社 Android 機 Xperia にも当然搭載しているのだった。知らなかった。なんと指でひらがなをサササと高速に書いて入力でき、そこに超強力予測変換がかかる。これはスゴイ。俺は今これを思いつくままのフルスピードで書いている。漢字は入力できないが、Pocket PC/Windows Mobile のペン入力を超えるひらがな認識の強さと、Google 日本語入力を超える予測変換の強さを兼ね備えている。これは携帯端末史上最強だろう。ありがたやありがたや。

 POBOX@Android が Google 日本語入力より優れているのは、サササと手書き走り書きでストレスフリーに書ける(手書きひらがなはたとえば前を向いて歩きながらでも書ける)ことに加え、入力履歴を学習しユーザーが使う語を高精度で予測してくれることで、例えばこのパラグラフを書いた後は

「に」→「入力」「履歴」「を」「学習し」「入力した」「語の」「次に」「来そう」……

 と、候補を選択するだけで入力せずに同一センテンスを書けてしまう。これは10年以上前の Palm/Pocket PC 時代に完成した快感エンジンで、日本の携帯はおそらくみなこうなってるんだろうが、なんでデスクトップ機ではいつまで経ってもこれが実現しないのかと思う。

 予測エンジンは昔と同じだが、さすがメーカー製で辞書や活用・送り仮名判断が当然賢く速くなっている。POBOX 作者様が個人で作っていた頃は辞書の語彙が少なく、出てこない単語があるたびに個々のユーザーが登録していたのだが、不足単語は見当たらないし活用形もすらすら候補に出てくる。このあたりは日本の携帯で長年使われ鍛えられたのだろう。

 ついに Pocket PC に追いついたなあ。ペン入力が消えた今、この速さで打てる携帯機器は他にないだろう。Android での画面キーボードポチポチではストレスがありすぎて絶対にもの書きは無理で、スマホ移行後は出先で書き物をすることはほとんどしなくなっていたのだが、これで立ったままでもバババと書ける環境が戻ってきたぜ。長い待ちの日々であった。ありがとうございます POBOX 作者様。

【注】ダウンロードできる POBOX は単語登録一括登録にバグがある。一括登録メニューの My Word Japanese と My Word English 選択ボックスが逆になっており、My Word English を選択すると日本単語ファイル JPNUserDict.txt が読み込まれ登録される。さらに JPNUserDict.txt 内で読み書きとも同じ単語が重複していると、何もメッセージを表示せずインポートに失敗する。ここでえらいハマった。


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■14/01/29(水) □ 氷のハート
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 萌中学にしばらく前日本からの転校生があり、萌は張り切って日本語で話しかけていたのだがなぜか彼は照れて日本語を話さなかったらしい。まあとつぜん英語環境に飛び込んでいろいろと複雑な思いがあるのかもねと言っていたのだが、最近ついに日本語で話をしてくれるようになったという。

「それはよかった、萌が彼のフローズンハートを優しさで溶かしたのだよ」
「うーなんか cheesy(安っぽい言い方)!」
「なにいってんだ、Jpop はみんなこうだぞ。フローズンで壊れた彼のハートを素直に桜で翼を広げるんだ!」
「うー gross(キモい)!」


 カナダのティーンは Jpop 系日本ティーンとは正反対に、こういう心あったまる系フィーリングを毛嫌いするらしい。最近はお母さんがマイダーリンとかいってハグしようとすると嫌がるし、ニュージーランドのロードのようなダークな歌を好んで聞き、いい話系のドラマには皮肉なコメントを発する。まあ Jpop にハマられるよりはまだマシだが、いつかは日加の中間点でメンタリティが完成してもらいたいものである。

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■14/01/30(木) □ ボーナンザ2P戦研究
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Mと「ボーナンザ」2人戦をやってみる。2人用の特殊ルールがあるのだが読むと変にめんどくさく、ボーナンザとは全然違うゲームになってるっぽい。一番楽しい交換がなくなり、使用済みの畑カードが畑に戻ったりする。

 評判も悪いしこれはなんか気乗りせんので、最初から3枚畑で始める簡易2人戦ルールでやってみる。初期は双方ともどこも換金できないうちに次の種がきてしまい苦しい農家経営が続いたが、工夫してどうにか交換筋を見い出し窮地を切り抜け、やがて経営を波に乗せていった。畑が2枚2枚2枚くらいになると、もっとも価値の低い畑を破棄することで他の畑を育てられるので、2人でも十分に回る。こうなると農家経営は安定するのだ。実に面白い。

 別なファンサイトで推奨されていた「置き方ルールに合致する限り1ターンに何枚でも置ける」というヴァリアントなども参考にして、うちでは「3畑スタート、最大3枚置き」をハウス2P戦ルールと決めた。これで考えどころも駆け引きもあり、2人でもとても楽しくプレイできる。1ゲーム20分で終わるのでガンガンリプレイできるのもナイス。これは本当にすばらしい家族ゲームである。

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 あとでオフィシャル2P戦ルールを1人2役でやってみたが、交換なしだとフォーカスが薄まりどこが面白いのかよくわからない。不要札を相手に「オファー」するのも捨てた札を操作して点を取るというのも、トレードより面白くは感じない。うちは簡易ルールで十分だな。

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■14/02/01(土) □ LINE 天国
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日本のAちゃんがイトコの萌と LINE したがってるといわれ、日本で大人気らしいがカナダでは誰一人やってないゆえ仕組みがわからんので萌の iPod と俺のアンドロイドに入れテストしてみたら、なんと絵文字がマンガになっている。おーすごい(笑)。

 なるほどこれかー。用事がなくともステッカーを交換するだけでコミュニケーションとして盛り上がる。これは発明ではないか。日本は学校同窓会的な Facebook やパブリックな Twitter じゃなく、こうして笑いをキーにした友達や家族内でのソーシャルへと進化しているのね。なんでこれが世界から無視されてるんだろう。スマホ世界はマンガ素養がない西洋人支配だからだろうか。

 俺はこのスタンプのセットにもう目がくらんで、Aちゃんのお母さんらにも連打してしまった。素晴らしい。これでもう Skype はいらん。アンインストールしよう。

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■14/02/06(木) □ 決死の LINE 通信
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放課後の部活レスリング試合で使うシューズを忘れた萌が学校から LINE してきた。先生に見つかったら iPod を没収されるリスクを負っての決死の通信。どこかに隠れてやっているに違いない(笑)。指示通り探したが見つからず、LINE をつなげたまま家中あちこちを探し、最後に車の中をチェックしてようやく発見。あった。

 最近は顔を合わせているとすぐパパ・ドント・プリーチ(説教親父と娘の対立)状態に入ってしまうので、家でも部屋にこもる萌と LINE で話してるのだが、こうした通信にあの馬鹿スタンプがクッションとなって助かっている。Facebook のいいねとかよりスタンプ一個返すほうがお愛想としても温かみがあるしね。

 それに萌が日本語を読む機会はほとんどないので、日本のイトコたちと LINE メッセージを交わすのは得難い学習機会だ。みなが話す「グループ」での会話を横目で俺が見ていて、萌あてのメッセージで彼女が読めなそうな箇所を、個人メッセージのほうでこそっとささやいてやっている。

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■14/02/08(土) □ 16年前の長野からずっと
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 オリンピックを見ながら、俺も萌も熱の入らぬ日本語ワークショップ。モーグルはカナダ姉妹+上村さんの表彰台という、カナダから見ていて理想的表彰台まであとほんの一歩だった。3位のカーニーがもう1つミスしてくれていたら…。しかし仕方がない。3人と握手を交わしお立ち台からすっと去る愛子さん。お疲れ様でした。

 長野で新星だった上村さんが、こんなにはるか年月が経ってもなお世界トップを目指して滑ったのだから本当にすごいことだ。自分の来し方を振り返るだけでも長野に住んでいた16年前はあまりに遠いところにあり、この長い時間を彼女は戦い続けたのかとぶるぶる胸が震える

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■14/02/11(火) □ スノーボード新人類
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ソチで絶好調のカナダなのだが、実はモーグル姉妹など活躍してるのはみんなケベック人。「なぜケベックがこんなにすごいのか」と今朝国営ラジオが特集しており、結論は「ケベック州は他州よりずっと多くのお金をアスリートに使っている」という単純なものであった。

 スノーボードでようやく日本にメダル。偉業を成し遂げた2人は飄々としていた。日本から来てBV姉のところでホームステイしていたERのスノボ友だちというのがまさにあんな感じの奴で、小さな声でボソボソ喋るが別に他者や外国人との交流に臆しているわけでも愛想が悪いわけでもないという、俺らおじさんとはちょっと感覚のレイヤーの違う世代だった。ERと今日のメダリストたちが直接知り合いでもまったく不思議はないな。

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■14/02/13(木) □ 冬の散歩道
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寒気が去り気温がやや上がったので、Mに川べりの散歩に連れ出される。久々に標準ズーム MZ14-42 をつけていった。やっぱりズームはいいなあと思うが、しかしやっぱり望遠端の解像はかなり弱い。ピンぼけに見える。それとも風に吹かれてたので手ブレかな。いいときはカチーと写るのに駄目なときも多いレンズで、その法則がいつまで使ってもわからない。SIGMA 19mm は不便な単焦点だが、その分解像が駄目なときはほとんどないわけである。

 花屋の店内写真はなかなかいいが、SIGMA だったらもっとよかっただろうと思う。14-75mm (28-150) F2.8-5.6 くらいがほしいものである。

 MZ14-42@Vivid だと解像が弱くふわっとすることがあるとマウイで感じ、以来ずっと i-Finish 弱という設定にしている。Vivid とナチュラルの中間的な色味になるので、彩度を落とす分エッジが出るかもしれないと期待したのだが、こうして冬の景色を撮ると色味が堅い。特にいい色調とは感じられないので Vivid に戻そう。あるいはナチュラルで画質を作ったほうがいいのかな。

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 フィギュアスケート男子、日本の若い羽生結弦君の曲が、なんと「サラリーマン NEO」の曲だった。セクスィー部長が踊ってるようにしか見えない(笑)。あの曲は「パリの散歩道」というのだそうだ。まさに今日の冬の散歩道ですよ。ビジネスと色恋は一緒になさらぬよう。



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■14/02/14(金) □ フィギュアの難しさ(男子)
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【高橋大輔】演目が終わりに近づく頃、カナダのコメンテーターがつぶやく。「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード。それをあなたと共にできたことを私たちはうれしく思うわ。世界に愛されたスケーター、ダイスケタカハシ」。いいスケートでした。

【パトリック・チャン】SPですごい点を叩きだしたユズル君は、意外なことにFPで大失敗。緊張しているようには見えなくてもこれがオリンピックというものなのか。彼がマーベラスなら金メダルを取ってくれてもうれしいけどそうじゃなかったわけで、こうなればただただパトリック・チャンに決めてほしい。頼むから転ばないでくれ、パーフェクトもミラクルもいらん、ただ高橋のように氷に落ちず滑り切ってくれればいい……と願ったのだが、ユズルくんと甲乙つけがたい失敗の連鎖に陥ってしまった。信じられん。

 最初の2つのジャンプを確実に決めたのだから、サッカーだったらあとは失点をせず堅実にプレイし、チャンスがあれば追加点で優勝確定というクルーズ状態だっただろう。それが小さな失敗から一気に悪くなっていくのだからフィギュアは怖い。なんと厳しい競技なのだろうか。こんな形で金銀が決まるとは。



 ユズル君の転びっぷりからして、チャンが堅実にまとめれば逆転は余裕だと思えたのだが、あとからフィギュアファンの解説記事を読むとチャンも高度な技をそれなりに満載したプログラムをクリーンに決めて初めて対抗できるくらいの得点構成だったらしい。つまり簡単な構成をパーフェクトに決めても、羽生くんには勝てなかったかもしれないということである。そういうことはオリンピックしか見ないニワカにはなかなかわからない。なんと厳しい競技なのだろうか。

 演技後息を切らしたパトリック・チャンはそれでも気丈に、「もちろんがっかりしているけれど、たとえ最高のスケーターでも失敗することはあるからね。しかたがないよ」とさびしげに笑ってみせる。いいヤツ(泣)。

彼が「カナダにソーリーって言いたい」と言ったので、「ソーリーいうなー(泣泣泣泣)お前を愛しとるー(泣泣泣泣)」と放送局にツイートが殺到してるとのこと。うう。

2014/02/25

【カメラ日記】今年最後の雪

今年のBCはマイルドな冬で、先週あたりはもう春がきたような気候だったのだが遅い雪が降った。今年はこれがおそらく最後だろうから写真を撮っておこう。やっぱ SIGMA 19mm いいわー。俺自身にしかわからんだろうが、イイ :-)。




このところ俺も娘もモノクロが大好きなので、もうカラーとモノクロを常時同時に撮るよう PEN E-PM1 を設定してしまった。あとから見て好きな方を残す。どちらにもいい味に仕上がったら、両方残してもいいし。

2014/02/23

ソチ観戦日記@ツイッター②浅田さん復活

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■02月17日(月) 新種目について
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ゲーム会から帰り、「疲れたので今夜の晩飯は個々人が適当にやるというのはどうだろう。インディビジュアルで。スキージャンプ・インディビジュアル・ラージヒル葛西みたいな感じで」と言ったら怒られたので今つくってます。



【スノーボードクロス】やってて楽しそうだし乱戦で見ていて盛り上がるというのもわかるが、これの元になったバイクのモトクロスと違ってボーダーは自由に加速減速できないところが、レーススポーツとして物足りない。まあ地面をプッシュして弾みをつけているけれど、先行者を抜く加速力はない。
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加速減速があるからバイクレースではダイナミックなライン取りが生まれ、それによる抜きつ抜かれつが面白いのだが、【スノーボードクロス】ではスピードを乗せそれを殺さない技術しか競うところがないように見える。その技術ならばGと戦いラインをそぎ取るスキーのスーパーG等のほうが、やはり強烈。
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オリンピックでボードよりもスキー競技にシンパシーを感じるのは、ダウンヒルでも回転でもモーグルでも、それが『この山をこのスキーヤーたちよりも速く降りてこられる人間はいない』という究極のものだから。ボードでもスピード系じゃなくトリック系は、体操的な究極を目指していると思うけど。

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■02月18日(火) ジャンプ団体
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【ジャンプ団体】かさい~。ノルウェーも日本清水もいいジャンプ。しかしやっぱりカナダTVアナは清水岡崎応援団がわかっていないw
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【ジャンプ団体】うわ、二本目は下位もくる。全部くる。これはオソロシヤ……。いけ清水! よし! えらい。よくやった。このプレッシャーで独墺が崩れよう。―――独は伸びず。しかし差はわずかしか詰まらなかった。墺は―――清水と同等。うーん、どこも落ちてこない。
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カナダ解説「日本はもちろん"ビッグガン"ノリアキ葛西を持っている。しかしドイツ・オーストリアもそれへのアンサーは用意しているわけだからね」。その通り。2人目3人めでなにかが起きてくれないと。行け竹内。―――よし! よくやった。独墺:でかいの来たー。うーむ。
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3人目、伊東。粛々とソリッドに見事なトップレベルのジャンプ。しかし"ビッグガン"葛西で独墺に届くかどうかは、相手次第である。さあ独墺、どちらも見事。順位変わらず。 日本もベストを見せられたが、これは相手の強さを褒めるしかない。葛西にクリーンに締めてもらおう。
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ポーランドが素晴らしいジャンプ、「しかし葛西の"記念碑的好調"を思えば、これで順位を上げられるとは思えないね」。―――さあ葛西。4年後の個人金に向け、ここはクリーンに銅を。―――よおおおおし、文句なし。おめでとうチームジャパン! 独墺も実にすばらしい競技でした。
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サ:イヤーいい試合でしたね、これ。
柏:よかったよかった
サ:団体メダルも長野以来ですからね、実に長い長い長い不遇の時であった。
柏:皆失敗せずに競い合いましたな。フィギュアでいえば転倒なしw
サ:それを思い出すと腰が砕けるw

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■02月20日(木) フィギュア女子SP
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【フィギュア】団体戦のSPを見た感じ、浅田さんのキレは4年前ほどじゃないような印象を受けた。すべてのジャンプを決めに行くよりは、高橋大輔のようにそれ以外の細部に力を尽くしてくれたらいいんだけど。バンクーバーでも彼女がただ氷上で躍動しまくるエキジビジョンが一番美しく思えたし。
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キム・ヨナ。クラスが違いすぎるなと笑ってしまう。彼女の動きの一つ一つに、写真には写らない東洋的な美がこもっている。カナダ解説は「ミルクのごときその着地! 国際試合に出てないのになんでこれができてしまうのか」と絶賛。恐れ入り微笑むしかありません、拍手。
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4年前は負けたのは順当だったけど「銀河点」が悔しかったので、今回はリプニツカヤさんが「プーチン点」でどきゅーんとヨナさんをぶち抜いてくださるとよろしいかもw
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【村上佳菜子】ああ、終わったあと笑えばよかったのに、無理なのか。素晴らしい出だしだったのだが、あのジャンプ失敗がディズアスター(厄災)であると解説。あれだけで8点も減点なのか。フィギュアのこの得点減点法はちょっと厳しすぎる。サッカー言えば前半15分で自殺点2点くらいの感じ。
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【鈴木明子】しかし日本の選手はみな当たり前に超うまいな。だけどそれでもジャンプは水物で、こうしてミスは出る。そこをミルクのようにしずくもこぼさず着地できるキムヨナはすごいと思うけど、この演技なら点差は一桁にしてほしい。―――14点差か。くわー。厳しいなあ。
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【リプニツカヤ】リプいけー! (アンチ・リプらしい韓国メディアが悔しがるのを見たいだけ)――団体と同じ砂浜プログラムだ。よし、悪くない、ミスは1つだけ。笑っておくれよリプ。よし。悪くない。泣くな。5点差くらいで。ぐー。10点差か。
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【コストナー】コストナーいけー! (ボス敵ヨナにただ立ち向かっていくだけ)――4年前より大人になってますな。ジャンプ決まった。よし。上手にもなっている。完璧なのでは。ただ手足が長い分技のキレは他の選手よりも重く見える。―――どうか? ワウすごい、ヨナに1点差? 素晴らしい!



【浅田真央】真央いけー(ボス敵ヨナにただ立ち向かっていくだけ)――トリプルアクセル、惜しい。それはともかくその後も伸びがない。「序盤のミスがハートをクラッシュすることがある」と解説。「ホームランを狙いに行ったのはわかる。しかしそれで彼女は今大会の競争から落ちてしまった。惜しい」。
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【浅田真央】演技開始前にリンクを回りながらまだジャンプのタイミングを試していたもんなあ。単語帳を必死に見ながら受験会場に入る受験生のようで、とても銀盤の妖精のたたずまいではなかった。フリーではもう点なんか取りに行かずただ美しく滑る妖精に戻り、それを彼女のソチの思い出にしてほしい。
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【浅田真央】浅田さんたちって日本のバラエティによく呼ばれてるんでしょ? Youtubeでそういうのを見かけると浅田さんがニコニコと柔らかく楽しそうに笑っていて、リンクでもそういう彼女を見たいなあと思う。お願いですから最後にひとつ、そういう顔が見れますように。これで最後と。最後と。
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【浅田真央】彼女に聞かせたい「最後にひとつ」by ボ・ガンボス

あふれ出た夢はドレスにつめて 見知らぬ街でひとり歌えば
狭いこの国で心をこめて こんないい子はよそにいないよ
途切れとぎれでも拍手を浴びて 赤いライトに愛を探して
友達の顔を思い浮かべて まるで小鳥のように歌うよ
これで最後と 最後と

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こっちでも歌ってる。古いけどキャンディーズだよw 真央さんが笑ってすべり終えることだけを。 RT @fumofumo..: フモフモコラム : 浅田真央ちゃんに笑顔でソチ五輪を終えてもらうため、感謝を乗せた微笑みがえしを今夜。




娘の小学校時代の親友が、昨日突然「ユズル is soooo cute! kiss kiss」的なテキストをどすどす送ってきたらしい。彼女もネット各所を巡りユズル映像や写真を眺め、うっとりしてるのだそうだ。すごい力だユズーニャ・ハニューシカ。葛西にはうっとりしてないらしい。

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■02月21日(金) フィギュア女子FS
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ひっさ@h2his...
変な空気になってるけど、浅田真央はそんなにヤワじゃないと思う
3回転が8回も入ったもの凄い演技プログラム、普通に楽しみにしてるから

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【浅田真央】ハンカチぐしょぐしょ(涙)★カナダ解説「なんたるカムバック。なんて苦く甘いフィーリング。すごいスコアが出るだろうがもう関係ない、このガッツだよ。オリンピックとは特別なものであるべきで、彼女は今夜一生いい思い出となるものを与えてくれたのだ。自分自身とスケート世界にね」
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真央さんの技術とハートを信じ切ったアナタはエライ! :-) QT @h2his....: ……SP後に悲観と変な同情論が溢れてて「頑張らなくてもいい」とか言う人も現れたけど、「浅田真央を舐めんなよ!」って思ってたから、余韻半端ない
寝れないじゃないか

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朝青龍最高だなあw
QT BON_N..: RT achaco2: 朝青龍が真央を応援しまくってると聞いてツイート読みに行ったら
朝「やった、ロシア転んだ!」

一般人「そういうの良くないと思います」

「うるさい。真央がんばれ」

みたいな炎上発言が多くて笑った。

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【リプニツカヤ】あまりにも完璧なかわいさで、終わったあとに悔しがる顔がまたかわいい。転倒するくらいが未来ある君にはふさわしい。【コストナー】あの長い脚が回りきれるのかと何度も呼吸が止まるような思い。彼女もすばらしいライフタイムメモリーを持って帰れるだろう。
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【ソトニコワ】今日のスケーターたちは、ABBAダンシングクイーン「having the time of your life(人生最高の瞬間を楽しんでる)」というラインを思い起こさせるなあ。みんなすばらしいですよ。もうスコアなんて関係ない。
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【キムヨナ】ミスパーフェクトとしか言いようがない。しかし完璧ながら無敵感はなく、彼女もそれを知っている。これはソトニコワさんだろう。――やはり。異論なし。Skate of lifeを演じたソトニコワとコストナーに栄冠が微笑む、ハッピーエンドな物語でした。めでたしめでたし。



いまさらながら。真央さんの滑りを見、ハナをすすりながらカナダ解説の言葉を訳したあとは(長いブレイクが入ってくれて助かった)、俺の心は平静に晴れ渡っていた。続くメダリストたちのどの演技も素晴らしいとにこやかに楽しみつつ、今日のチャンピオンはもう決まってるのでと思っていた。
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SPの大失敗を見ていなかったムスメは浅田さんのFSにもらい泣きしつつ、「なんで彼女は泣いてるの?」と聞く。いや、いわく言いがたいな。これほどの滑りをしてもメダルには遠く及ばないけど、これをやるために青春をこのスポーツに打ち込んできたんだ、イエス! という気持ちなんじゃないかな。
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ムスメはその直後の女子ホッケーカナダ優勝にも感動し、「スポーツは皆の気持ちを1つにする。涙が出た」という。そうだね。真央さんの涙を俺はまったく言葉にはできないよ。そんな言葉にできないような感動をスポーツは味あわせてくれる。これほど泣いたのは、オグリキャップの引退レース以来だ。



下殿るはま芝有
しかし散々あちこちで語られてるとは思うが、ラフマニのピア協2番って、交響曲1番の失敗と酷評の後にそこから復活する作品ではあるのだけれど、何というかそれを地で行く展開になった辺りが浅田真央の魔力ではあったなぁと、しみじみ。


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■02月22日(土) ホッケーカナダ女子優勝
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娘が今日のホッケーを巡りアメリカ人とカナダ人が悪口を応酬するページを発見し呆れている。「唯一得意なスポーツで勝ててよかったじゃんホントwww」「国旗葉っぱだしwww葉っぱwww」とか(苦笑)。日本と韓国もまあそんな感じなのよと話すと驚いていた。隣国同士はどこもこんなもんなのかも。
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娘が見てたのはカナダ国営TVのページで、米ヘイターが「カナダのことなんか世界の誰も気にしてねえよ。メープルシロップ飲んでろwww」と容赦ないのに対し、「まあまあスポーツなんだからそんなに根を持たないでくださいよプリーズ」とカナダ側は紳士的だったそうですw @minkoku98
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まあムスメは米ヘイターの言葉に傷ついてるわけではなく、大喜利として楽しんでいるらしい。
「ソチからスケートでログキャビンに帰って10ヶ月の闇夜を寝て過ごせ」w
「それにトロント市長は、あれはなんだいったいwww」これはカナダ人反論できずw

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■02月23日(日) フィギュアGALA(エキシビジョン)
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【GALAパトリック・チャン】素晴らしいダンスとフットワーク。彼は緊張せず踊ればこんなに素晴らしいんだな。これを本番でやって点を取れるようなルールではないということだよね。ほんとうに素晴らしい、家族一同拍手。
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【GALA】キムヨナは緊張から解放されたような表情で現れ世にも美しい舞いを見せてくれたが、誰もが緊張なくかろやかに跳べるここで、彼女はジャンプをためらい跳べなかった。本番の彼女のあの完璧さは、いかにすさまじい集中のたまものなのかと思う。
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【GALA】羽生くん「悪いけどパトリックのエキシビジョンのほうがずっとよかったわね!」と奥様w まあ羽生くんがパトのように軽妙でユーモアがこもった踊りをここでやるようになるには年季がいるのだろう。普段のかわいい彼を見せたほうが観衆は喜ぶと思うが、彼には中二の気もあるんだろうね。
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【GALA】羽生くんがスピンしながらすーっと移動するという技を見せ解説のカート・ブラウニングが「Wowあれはいいね」と褒め俺もムスメもそこでWowと湧いたが、ああいう技って本番で使うと「レベル4を取れない」とかで点にならないのだろうか。その辺がフィギュアってわからないんだよな。



ムスメは「韓国ってクリエイティブだよね」という。どういうところがと聞くと知ってるのは実はキムヨナとカンナムスタイルとサムソンだけなのだが、それだけで好印象を作るのに成功しているらしい。その印象に水を差す大人げないことは俺はむろんせんがw、それだけだろと言いたい胸中である。
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だけどサッカーと映画は認めざるをえんな、韓国の力。こないだ飛行機で見た韓国映画「隠密に偉大に」は、同時上映の日本映画「謎解きはディナーのあとで」「真夏の方程式(ガリレオ)」「俺はまだ本気出してないだけ」よりも十倍面白かった。



ここ2週間流れていたツイートを見ていると、フィギュア関連はデマがえらい多い。というか他のスポーツでデマなんてほとんど目にしない。スポーツ面と共に美的思い込みを楽しむ劇場という側面があるのかな。RT really_....: ソチオリンピックフィギュアスケート系デマとかまとめ
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仲良し写真等を見ているとそういう想像が弾んじゃって仕方がないのはよくわかるし、そういう楽しみ方はスバラシーと思うけど、ファンタジーならそうとわかる形でシェアすればいいんだよね。うわあと思ったら虚構かでは味気ない。
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そうか、バンクーバーオリンピック時からそうだったw 学校きっての秀才なんだけど、なんとなく軽く見られている怖くない先輩キャラに今は見える。 RT @mijiyoo..: パトリック・チャンのそこはかとなく漂う非モテ臭がいいね。
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パトリック・チャンが非モテな先輩だと思うと、スケート界は学園モノ漫画かとすぽすぽ腑に落ちる。女子はみんなユナ子、リプ子、ジョニ子と学園ネームで呼ばれてるもんね。
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カナダ国旗は昨夜「葉っぱだしwww」とホッケー敗戦に荒れるアメリカ人にバカにされたわけだが、日本の国旗も退屈だと学校でムスメがいわれたそうだ。「ただのドットだし」。――て、点かよ!
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【エキビジ】最後にパトリック・チャン選手がたどたどしいスピーチをやってくれ、それが不器用な先輩っぽくてよかったなあ。そのあと噂の「チャン選手いつまで経ってもシャツのボタンがはまらず一向に観衆に手を振れず」シーンもよかったw ああ彼に金を取らせてやりたかったよ。
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周回を追うカメラが切り替わってもずっとゴニョゴニョやってて、中央に集合して止まってもまだやってましたね。脚はあんなに器用なのになんちう手先の不器用さ。ああ金を取らせてやりたかったよw



【閉会式】最後にまたあのクマたちが。こいつかわいくないよなーwwwと娘とバカにしていると彼がポロリと涙をこぼし、「うわああああゴメンすまんかったソオオリィイーー!」となりました。さようならソチ、さようならオリンピック。今年もまた素晴らしかった。君の名を呼ぶ、オリンピックと。
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これを笑う娘に「真面目な歌なんだから」と妻がたしなめる。それもまた違うんだよ。日本人はイデオロギーではなくこの曲が胸にしみるんだ。たぶんオリンピックとかW杯の記憶と結びついてるからだろう。それが国歌だろう。
QT @tomosakata(サカタ@カナダ): 娘が日本国歌を…重い重いヤツで、娘ドン引き
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娘はオリンピック閉幕に感傷的になっており、バンクーバーオリンピックの映像をYoutubeで盛んに見、日本で見たロンドンオリンピックの「風がふーいているー」という歌まで歌っている。北京やトリノの記憶はないようだが、こうしてオリンピックへの気持ちが積み重なっていくんだろうな。

2014/02/19

ソチ観戦日記@ツイッター①葛西にうっとりまで

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02月09日(日) 【女子モーグル】
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【ソチ・モーグル】カナダから見ていて、カナダ姉妹+上村さんの表彰台という理想的表彰台まであとほんの一歩でした。カーニーがもう1つミスしてくれたら…。しかし仕方がない。3人と握手を交わし去る愛子さん。お疲れ様でした。
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しかし長野で新星だった上村さんが、こんなにはるか年月が経ってもなお世界トップを目指して滑ったのだから、本当にすごいことだ。自分の来し方を振り返るだけでも16年前はあまりに遠いところにあり、この長い時間を彼女は戦い続けたのかと胸が震える。



バイアスロンを見ているムスメが、「オーディエンスが……ノッてないな」とつぶやく。いやいやいやいやw
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ゴール近くになったらものすごいデッドヒートとなり観客騒然。「あ、ノッてる」。いやいやいやいやw

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02月11日(火) 【カーリング】
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【GK】ジャイアントキリング27~29巻を読む。椿がU-22代表に招集されピッチに立った時には涙が出てきた。「GK」にはサッカーを追う楽しさのすべてが入っている。昔キャプテン翼が大量のサッカー少年を生んだように、「GK」は多くのJリーグ愛好者を生み出しているんじゃないかなー。



柏サポ氏:さぁさぁカーリング。恐ろしい日韓戦ですよ。
サ:あの日本チームのきれいな人は引退?
柏:マリリンですね。今回は別チームなので出ておりません。
サ:そうか。この日本チームの人も悪くないが、前回のあの人がやはり。
柏:あなたの汚れた目は見るところを間違えている!
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(数時間後)
柏:まだ続いています!
柏:大差で負けました・・
サ:話が違う…
柏:今回のゲーム総評。
韓国のLeeさんはかわいい
韓国のGimさんは下のお名前がなんとUn Chiさん。
韓国のKimさんはあまちゃんの栗原さんに似ている。
サ:やっぱ見てるところは大差ないな。



【ソチ】で絶好調のカナダなのだが、実はモーグル姉妹など活躍してるのはみんなケベック人。「なぜケベックがこんなにすごいのか」と今朝国営ラジオが特集しており、結論は「ケベック州は他州よりずっと多くのお金をスポーツに使っている」という単純なものであった。

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02月13日(木)
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ルール改変に泣いてきた男たち。ジャンプラージヒルで原田や船木も泣かせてほしい。
 RT neti..: 本当に20年苦しかったんだな…次晴さん本気で大号泣(´;ω;`)→渡部暁斗 銀メタ?ルに荻原スタシ?オて?大号泣(複合) http://youtu.be/2fMli3XhXIE
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フモさんやUGにも、ぼくらが『自分の小遣いの範囲で広く薄く』金を払える時代がいつか来ると思う。
 RT fumof...: フモフモコラム: 荻原の大号泣を見て、僕も泣くほど喜ぶためもっとスポーツにお金を払いたくなった件

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02月15日(土) 【フィギュア男子FS】
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【フィギュア男子】カナダ放送を見てるとパトリック・チャンがいいやつで、彼に金を取らせてやりたくなってしまふ。「パトリックが取るべきよ!日本のあの子は次があるじゃないの、まだ12歳くらいでしょ!」と奥様が叫んでいるw
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【高橋大輔】演目が終わりに近づく頃、カナダのコメンテーターがつぶやく。「ロング・アンド・ワインディングロード。それをあなたと共にできたことを私たちはうれしく思うわ。世界に愛されたスケーター、ダイスケタカハシ」。いいスケートでした。
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ユズル君のあとはただただ、「パトリック転ぶな、パーフェクトもミラクルもいらん、高橋のようにクリーンに滑ってくれればいい!」と願ったのだが……ふー。奥さんは「もうこんなものは見たくないわ、残酷すぎるキーッ!」と嗚咽しつつキッチンへ走り……w……ふう。
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じっさい上位で転ばなかったのは高橋だけでは? 高橋のジャンプがどれも両足着地だったり回転不足だったのはわかるが、転ばれると見てるほうがつらすぎるわけで、オリンピックしか見ない素人は転ばないことをもっと大きな得点にしてほしいものだと思う。



【フィギュア男子】パトリック・チャンは「もちろんがっかりしているけれど、たとえ最高のスケーターでも失敗することはあるからね。しかたがないよ」とにっこり。いいヤツ(泣)!
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【フィギュア男子】パトリック・チャンが「カナダにソーリーって言いたい」と言ったので、「ソーリーいうなー(泣泣泣泣)お前を愛しとるー(泣泣泣泣)」と放送局にツイートが殺到してるとのことw



しかしパトリック・チャンは最初の2つのジャンプを確実に決めたのだから、サッカーだったらあとは堅実にプレイしつつチャンスがあれば追加点で優勝確定というクルーズ状態だっただろう。それが小さな失敗からどんどん悪くなっていくのだから、本当にフィギュアは怖いし難しい。
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ユズル君の転びっぷりからみて、チャンが堅実にまとめれば逆転は余裕だったと思うのだが、コメンテーターの解説から察するとジャンプ種類はすべて申告してあり、その通り飛ばないと加点されないのだろうか。つまり堅実なジャンプで後半をまとめるという選択肢はないのかな。
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私は高橋がいちばんよかった。技の達成度が得点ルールに沿わないのだろうからメダルは無理でも、表彰台の横に踏み台を置いて立っても許されるくらいの演技だったと思う。
 RT izm....: 高橋の滑りをもう一度見て、もう一度ウルウルしてる
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【フィギュア男子】ムスメ中学では携帯を持った子がソチ結果を常時をクラスにアップデートしており、「オーノー、パトリックは銀よ」とクラスがざわっとしたらしい。「…ということは、あの日本ボーイが金?」と娘はややうれしかったようなのだが、どっちも転びまくりだったと後から知って脱力してたw

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02月16日(日) 【ジャンプラージヒル】
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【ジャンプ】葛西すばらしい! もうここでいい、終わり終わり! ……う抜かれた。二本目をやるべきかどうか銀でよしとするか悩ましい……w。
RT @fumofumocolumn: 今すぐにこい大嵐!二本目中止や!
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清水w 岡崎w カナダのTVは誰だかわかっておらずフツーの明るい日本応援団だと思った様子w
RT @fumo...: 毎日暇で観戦している清水・岡崎コンビきたーーーーー! もう選挙でないのかなーーーー?
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「残り5人のジャンパー。そのうち1人は、41歳のノリアキカサイです」。カナダのTVも葛西に特別のリスペクトを払っている。
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カナダTVアナはもうずーっと「カサイカサイ」言いっぱなしw 「ヒーズマイフェイバリット、ジャンパーたちもみんな彼を愛してるんです。イエス! やった! カサイカサイ! ご覧ください、エブリバディイズ・ハッピー!」。音声がスタジオに戻っても「41歳のカサイやりました!」w



【パトリック・チャン】がメダルおめでとうインタビューに登場。演技VTRを見ながら解説を求められたのだが、失敗したクワドとトリプルアクセルはただただ無心に「スピードスピード」と考えながら跳んだのだとのこと。あそこをより簡単なものにする選択肢はなかったのかが俺は知りたいのだが、
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【パトリック・チャン】「トリプルアクセルはマジで最近調子よくて行けると思ってた」と解説しただけで、そういう質問は出なかった。やっぱりプログラムというのは体が覚え込んでいて、競技の状況趨勢によって変えられるようなものじゃないのかな。
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轟天..@GoTe..
@tomosakata 基礎点が低くてボーナス加算のチャンと、基礎点が高くてボーナスが低い羽生という構図だったので、基礎点を下げるプログラム選択はギリギリだったんじゃないでしょうか。あくまで想像ですが。
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うーむなるほどー。基礎点を下げたら万全でも……という際どいところだったのかもしれませんね。
QT @GoTen..: プログラムから外れると、例えば回転多すぎても減点対象です。このあたりの戦略はすごくテーブルゲームっぽいので、私には納得できてますw



長野のジャンプ団体を見て泣いたうちの奥さんは、原田たちのことを「フライング・ミルクメン(牛乳配達野郎たち)」としていまだに覚えている。ややイメージ先行勘違いが入ってるがw、スポンサー企業というのは印象いいよね :-)。
RT Consa..: よし、土屋ホームは家を建てたれw
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勝つべきだったチャンの失敗と、それを招いたのかもしれない羽生の成長、そして高橋大輔の惜しさ。これがいま読めてホントよかったです、殿下。殿下の新レンズもほしいです。
【フィギュア男子回顧~複雑ながら、実現した夢を祝いつつ。】



ああ、よかったよかった。今日はしあわせだ。団体でこれ以上もあるかも。
RT @fumo..: フモフモコラム : 絶対にくじけない男・葛西紀明が7度目の五輪でついに自分だけのメダルを手にし、本物のレジェンドとなった件。
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男子フィギュア時ムスメは学校にいて見れなかったのだが、今頃になって「ユズル君ってなんかすごくカッコいい。RPGに出てきそう。カッコよくてかわいくてゴールドメダルで、パーフェクト」とYoutubeで演技をうっとりと眺めている。葛西をうっとりと眺めたりはしていない。
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でも葛西2本目ランディング時は、ムスメも私も奥様も腕を突き上げ「イエス!\(*´∀`*)/うっとり」だったよ。ここまでで最高のカタルシスでした。
QT iz...: RPGに出てきそうは言い得て妙。カナダの青春まっさかりガールならずとも葛西にはうっとりしない!

2014/02/08

【カメラ日記】冬のモノクロ写真部

冬の晴れた寒い日、ムスメが写真を撮ってくるとカメラを持ち1人で散歩に行った。「その黒レンズ(SIGMA 19mm)はズームしなくて嫌いだからズーム(MZ14-42mm)にして」「いやでも SIGMA もシャープでいいレンズなんだよ、暗い時とか強いし」「暗くないから」。





まだ春は浅く風景も色づかず撮るものなんてないだろうと思ったが、草木など最初から眼中になくモノクロでいろんなブツを撮ってきた。やっぱり気持ちいい写真を撮るな。

「ムスメはなにかきれいなものを見つけて撮るというよりも、カメラを使ってなにかはっとするような、サトル(微妙)なビジュアル・センセーションを作るのが好きなんだな。フォーカスとボケを使ってね」と評すと、そうなのだとのこと。高校では写真グラフィック部に入ると張り切っている。

こちらは俺がこないだ散歩時に近所の牧場で撮った写真。子供たちが庭で使うトイハウスが、馬たちの飼葉オケになっていた。かわいい(笑)。これは SIGMA です!

 冬はモノクロ写真がいいみたいだ。モノクロ写真部だ。

2014/02/01

日記「Google Nexus 4 インプレ」

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■14/01/18(土) □ Google NEXUS 4(LG)をゲット
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初代Googleフォン

二代目Googleフォン HTC

三代目ヒラメ型LG Nexus 4
Google フォン Nexus 4(韓国 LG 電子製) を使うことになった。ちょっと試してみると速くて画面が大きい以外、ハード的にはどこもよくなっていない。

 俺が最初に使った初代 Google フォンは前面にハードボタンが5個もついており非常に操作しやすかったのだが、次の Google フォン2 HTC Vision でハード1個+ソフトボタン4個に激減し、この先代機(何代目かは知らない)ではついにハードボタンなし+ソフトボタン3個まで退化してしまった。もはや目のない深海魚である。ヒラメと呼んでも過言ではない。のっぺら。

 「なんでこう無駄にスリークな(しゅっとした)方向に行くのかな。ハードボタンがあったほうが使いやすいに決まってるではないか」と俺が言うと、前持ち主MKも完全に同意する。ハードボタンはブラインドで操作できるが、ソフトボタンは絶対にできない。スマホ自動車事故は全部こうした、画面をガン見しないと電話着信のキャンセルもできないのっぺらスマホが招いているに違いあるまい(※)。

 俺は二代目 Google フォンでおおむね満足しており乗り換えなど考えてなかったが、実機をいじってみると大きな画面で Yucata などの Web サービスが完璧に動作するのがやはりいい。Google フォン2の Web ブラウザではこれができなかったので、ボタンがなくなった操作性にはストレスを感じまくるが移行を決めた次第。地図保存や GPS 等の Android 2.3/HTC の不具合も解消しているかもしれない。画面が大きいのでソフトキーボードローマ字入力もできるかも。

(※)ちなみに Pocket PC(Windows Mobile)は十字ボタンに A/B ボタン、ジョグダイヤルとボイスレコーダ専用ボタンがついて、ブラインド操作性はファミコン並みに万全だった。前を向いて歩きながらのボイスメモ録音なんか楽勝だった。Pocket PC に電話と Wifi がつけば今のどんなスマホより便利なのだが、時代はユーザーに不便を我慢させる方向に進化しており、もうあんな便利な道具は生まれてこないだろう。


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■14/01/20(月) □ 前機 HTC をデチューン
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 新セルフォン Nexus 4 が操作性には超不満(後述)ながら設定が済み安定運転に入ったので、前機 HTC Vision を奥様用にデチューンする。Mは電話など話せればそれでいいという反スマホ主義者なのだが、1日でバッテリーがなくなり操作性も狂ったように悪いサムソンガラケーを捨てるチャンスなのだから、単に電池が長持ちする携帯として HTC を使うべきだと説得したのだ。

 画面ロックなどすると「これだからスマホは嫌だ」と言われるに決まってるのでロックなしに設定したのだが、テストしてみるとこの状態の Android は情報保護性ゼロである。もし紛失したら、拾った奴がMの Gmail を全部見れてしまう。むろんメールなどシンクするつもりもないが、拾った奴がパスワードを知らなくてもシンクをオンにできてしまう。ここにロックがかけられないのだ。Google アカウント側から紛失した電話を切り離すことは可能だが、それまでは情報見られ放題である。

 素人用には Google アカウントなど入れなければ安全なのだが、Android は Google アカウントを登録しないとアプリがインストールできないという身勝手な仕様になっている。SD カードに書かれたものはすべて拾った者の手に渡るわけだし、携帯物として Android のセキュリティってどうかしてると思う。コンピュータに詳しくない人に持たせるには、Android より iPhone のほうが安全なんだろう。

 仕方ないので、結局この電話専用の空アカウントを作った。これで紛失しても物理的な損失だけで済む。やれやれ。

 ともあれ、これで HTC は軽くスッキリして非常にいい状態になった。電池も驚くほど食わない。どうやら前はインストールした多数の小さなアプリたちが知らぬ間にバッテリーをガンガン消費していたようである。

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■14/01/25(土) □ Google Nexus 4 インプレ
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 【Google Nexus 4】セットアップを終え、1週間使った上での感想をまとめて書く。

 Google はどうもアップルっぽくなってきたというか、Apple に対抗してイノベーティブなものを作りたいという欲が勝ちすぎているんじゃないかと感じる。これは Android に限らず Google のサービスが全部そうで、従来の PC 操作法を棄却する方向にシフトしている。Google+とか Google ドライブとか Google フォトとか、使いにくいというかイノベーティブ過ぎて用途すらわからん、意味不明なものが俺のアカウントに勝手につながっているという状態になっている。Android にもその波がキている。



●【ハード的使いにくさ】

ハードとしての Nexus 4(Google+LG) は、Google と韓国人が思うカッコいい→黒くてフラットがまずアカン。真っ黒で上下すらもわからんので、天地を示すためと手探りでホームボタン位置を探す目印として画面下にありあわせのシールをまず貼った。堅い電源ボタンがサイドの押しにくいところについているのも×、ボリュームをいじるときに反対側の電源スイッチに触れ不意に切れてしまう。これはスイッチを使わずに画面オンオフできるユーティリティを入れることで対処した。バッテリーを余分に食うが仕方がない。

●【Menuボタンがなくなった】

 いつでも確実に押せ、電源オン、電話着信の応答、タスク切り替え、文章書き時のカーソル移動となんでもできた Home ハードキーが消え、操作に迷ったら押せば必ず答えがあったメニューボタンが Android 4.x では廃止された。2大汎用ボタンがなくなったのだから、この操作デザイン退化はいまだに信じられない。PC の Windows ホイールマウスがボタン1個の Mac マウスに切り替わったようなもので、ユーザーにもアプリメーカーにも何のメリットもない。

 メニューがなくなったおかげでアプリの設定と操作に統一性がなくなり、設定は右下極小ボタン/右上極小アイコン/どこかに隠れたメニュー的なものをスワイプで探すと3種類の UI がアプリごとに混在している(もちろん最後のやつが操作法としては最悪)。これで迷わず操作できるわけがない。さらにボタンはメイン画面内に UI として描画されているので、アプリによってはホームとバックボタンまで非表示にしてしまう。こうなるともう操作できない。前は少なくとも位置と輝度は一定だった。

 メニューと検索ボタンが削られ代わりにタスクマネージャが入ったが、こんなものは以前からどこのメーカーもホーム長押しで対応していたので、いまさら専用ボタンを与える必要がない。しかもこれがアイコン一覧ではなく縮小画面表示型なので一覧性がまったくなく、バックグラウンド深くに回ったアプリを使うには延々と上にスクロールする必要がある。こんな使いにくいタスクマネージャは見たことがない。

 メニューボタンの欠落、タスクマネージャの使えなさについて対処法を検索すると、変更への怒りとどうやったら元通りにできるのかという開発者の討論(答え=できない)が上位にずらっと並ぶ。これだけ皆が不便に思ってることを抜け抜けとやるところが Google 殿様としか言いようがない。Microsoft /Apple 以上の独断専行だと思う。

●【マスストレージの廃止】

 マスストレージにならないのでファイル転送が面倒になった。PC にはメディアプレイヤーとして接続され、ドライブにならないのでバッチ転送などはもうできない。こうして使い勝手を悪化させた分セキュリティを上げたのかと思ったら、拾った奴がストレージの中身を全部盗めることはマスストレージ時代と変わりない。相変わらず大事なファイルとかは置いておけないのである(それが嫌ならファイル自体を暗号化しろといっている)。

 ファイルシンクはケーブルなど使わずクラウドにしとけというのがいまどきの設計意図なのだろうが、だったらデフォルトで Google ドライブを使ってくださいと USB 接続時に言ってもらいたい。

●【共通エディットコントロールの劣化】

 Android は一応テキストを編集できるエディットコントロールが OS に搭載されていて、どのアプリでも文字選択とコピペはできる。もともと誤動作が多く使いにくいがこれがさらに劣化している。前は長押しして出した文字操作メニューがなくなったせいで、どう押しても「ペースト」しかできない場面が頻発する。操作ロジックはあるのだろうが画面の微妙なタッチで誤動作する。エディットコントロールでの文字選択とコピペはもはや至難の業というか時間の無駄で、コントロールの外に出て専用のコントロールを持つテキストエディタ等で編集しコピペしたほうが早い。

●【通知エリアが見にくい】

 2.3 の灰色に黒字テキストの通知は読みやすかったが、黒地に白は単純に視認性が悪い。ハード外観と同じ配色テーマで、カッコいいムード重視しすぎ。

●【Dialer と Contact が劣化】

2.3 までの連絡先は【ダイヤル/電話履歴/一覧/Fav】と4つのタブですべて用事が済み、例外がなく直感的で一目瞭然だったのだが、4 は Google+風になっており使い方がまったくわからない。しかも2つの別のアプリケーションに分かれいるっぽい。電話帳ごときでこんな使い方がわからないゲテモノの構造をわざわざ学ぶメリットがないので、前のに似ているサードパーティアプリを探してきてインストールした。



Google は何事も最初はシンプルで直感的なものを出しても、すぐに「慣れればこっちの方が便利だし、なにしろ新しい。発想を変えてください今」と奇天烈なものを押し付けてくる。Picasa も Google+も Google Play もそう。

 Android のソフトを PC 側で選択しインストールする Google Play は、初期はもっと軽くて使いやすかったのにどんどん UI 丸入れ替えが行われ、いまやいったんお試しインストールしたアプリはアンストールしても全部「マイアプリ」として一括永久表示というというキ印なページとなって、一覧性皆無になってしまった。これを編集する方法もない(いま調べたら Android 側からのみ「マイアプリ」ページを編集可能)。

 デスクトップの Chrome でもメニューバーを省略し、おかげでユーザーはどこからどう操作するか従来とはまるで違う操作体系を覚えなければならない。それを覚えるメリットがないので俺は Chrome を使っていないが、OS がこうなってしまうと選択の余地がないのである。

 こうしてユーザーの不自由さを毛ほども理解しない Google 様の超越ぶりが、Android 4.x では炸裂している。人間の直感に寄せるのがかつてはコンピュータの進化だったはずだが、今はコンピュータ側に人間が寄せることが強く求められている。たかが電話のために、たかだかネットサービスを使うために、なぜ人間が直感を捻じ曲げ膝を屈し「Google 様の新発想」を学ばねばならんのか。宗教か。フツーに便利に使わせてほしい

 韓国製ハードと米国製 OS の組み合わせは極めて使いにくい。日本は携帯戦争で負けた負けたと卑下しているが、負けたのは価格競争だけではないか。こういう道具のデザインを米韓にやらせといちゃ駄目なんだよやはり。