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■07/03/11(日) □ 史上最大のリーク
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昨日からの雨がやまず、これはまずいなと午後ベースメントの床をチェックしにいくと、やはりリークが始まっていた。そこからMとともに延々かかりきりなのだが、今回はもうタオルで食い止められないレベルに達している。吸い取りタオルを交換する手を一刻も休められない。俺は前回にも増して絶望的な気持ちになってるのだが、事態が悪くなればなるほどやけくそなパワーが出るM一家は船乗りの歌を大声で歌いながら、延々と水取り作業に励んでいる。えらい。
その後MKの部屋も若干だがサイドからリークが出てることが夕方判明。BRの部屋のサイドからも水が大量に出てきて、もうお手上げとなる。水処理はいったんあきらめて、家具に下駄をはかせてダメージを食い止めることにした。実際どうしたらよいのかもう誰もわからない。隣のJKの家も水が床の排水溝から吹き出すありさまだそうで、彼が見てきた川のほうなどもっとひどい状態で道路が冠水し、浸水の家多数とのこと。
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10時過ぎに雨がやみ、後は相撲が終わるまで時々降りていってタオルを換えるだけで済んだ。床も乾き始める。しかしさてこそ。明日はどうしたらよいのか、それすらもわからない。
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■07/03/12(月) □ 2年前の努力は無駄になったわけではない
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雨がやみ、とりあえず俺は前庭のサンプ(雨水をいったんためる排水口)を掘る。まったく2年前と同じ、ファインな状態であった。泥がたまってもいない。ただただ大雨ではこの土地のウォーターレベルが高くなりすぎ、水が出て行かないのである。MKと話し、セカンドサンプを作ってポンプで水を移動し、そこからシティドレインへ水を落とすという案が実現可能なプランではないかと考える。
午後、裏に水を入れればフロントにきちんと流れてきていることも確認できた。2年前のドレインパイプ交換努力は全部ちゃんと働いていたのである。業者を呼び、この水をどうにかしてシティに流してもらう方法を考えてもらうだけだ。金がかかるのは仕方がないが、事態は思ったよりも具体的に進みそうで、気持ちが明るくなる。頑張ろう。
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■07/03/13(火) □ 神羅ジュノン支社脱出の巻
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ドレインパイプ業者の連絡を待ちつつタックス処理などをする。
夜、昨日おとといとできなかったゆえに萌がやりたくてやりたくて仕方なくなっていた FF7 の旅へ。フラストレーションのたまる大氷河の探索からクラウドの記憶の秘密なんたらという意味不明超長シーンをやっと終え、神羅ジュノン支社までやってきた。ここは俺も6年前の旅で一番楽しかったところなので、ちょっと長かったがティファのガス室送りから脱出までを一気に萌にやらせてやった。
「(バレットの声で)ティファ、絶対助けるから、待ってろお! (ティファの声で)く、苦しい。ガスだわ! うう! ―――さっきソルジャーが鍵を落としていったじゃん、あれを拾って手錠をはずすんだ萌!」
「どうやるの?!」
「×ボタンで足が動くって!」
「―――できた!」
「それを使うんだ!」
「どうやって?!」
「ボタンを2つ一緒に使えって書いてあるよ!」
「そうか! ―――あーできた!」
「それで手錠をはずせー!」
―――てな具合に見事脱出に成功。そして建物の壁をつたい追っ手から逃げながら萌は、「これは(未来少年)コナンのインダストリアだよ!!」と、冒険歓喜の頂点をどひゃーと体験していたのである。そうだまったくだ。このあとの場面は「カリオストロの城」だもんなー。こうしてダイナミックにアニメ名場面の主人公となれるのが、このゲームのすばらしい美点である。これを萌にやらせてやれたのは幸福なことだと思う。
今日の冒険を終え歯を磨きベッドに向かう萌。その脳裏にめくるめく冒険の記憶がぐるぐると巡っているのが、見ていてよくわかった。よかったよかった。
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■07/03/16(金) □ 一向にサンプ業者がやってこない
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最初の業者をあきらめより近そうな別の会社に電話したが、こっちも後で連絡すると言われたまま放置された。どこの水周り業者もここ2年で今週が一番忙しいわけで、緊急度(修理費用)「低」と見なされ後回しになってるのかもしれない。
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■07/03/17(土) □ サンタナさんとジャムセッション
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Mの学友の旦那がうちで俺と一緒にギターを弾きたいと前々から熱狂的に言っていたので今日のひな祭りに招待すると、朝からいきなりジャムとなる。その熱意からして故郷メキシコでは相当に鳴らした腕前なのかと思ったが、実はまるきりビギナーなのであった(笑)。
メキシコという文化圏ゆえサンタナ以外共通で知ってる曲もなかなかみつからず困ったが、フルートも持ってきていたのでキーがCかAmならいけるだろうと、ディランの「One More Cup of Coffee」をやってみる。すると物悲しいメロディにフルートがぴったり合って、ものすごくかっこいい。そんなこんなで徐々にお互い知ってる曲を見つけては盛り上がり、久々のジャムなので大声で歌ってしまった。ギターなんかとんと弾いてなかったので指が痛い(^_^;;)。
しかしMの学友がくるといつも思うのだが、こうしたホームパーティには家族をみんな連れてくるので、誰も知る人のいない旦那なんかは話す人もおらず気の毒である。普通のカナダ人家庭だと俺がそういう人と世間話をして間をつなぐ役割なのだろうが、このアミーゴみたいに音楽好き楽器ラバーでなければ話すことなどなんにも思いつかんしなあ。退屈するに決まってるんだから連れてこなきゃいいのに、この辺のカナダ人ファミリー感覚はいまだにわからない。
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■07/03/18(日) □ 2年ぶりの自力ドレイン作業再開
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業者はいつになってもこないので、MKと自力でやれるかを検討開始する。水を排出するためにシティのドレインパイプの角度を変えるというのは重機を使わねば無理なのだが(それに庭のメイプルの木の根がめためたになるだろう)、ドレインパイプに垂直に煙突をつけそこへポンプで水を運べば、水の自重で強制的に排出できる。これなら自力でできるだろうということになりパーツを見に行く。
しかしシティの水位が上がった場合の逆流を防ぐ決定策が見つからない。コンクリートのサンプ自体を新しいものに換えれば逆流バルブが新型になっているのかもしれないが、そんな重機仕事は当然無理。とりあえず今日は店が閉まり時間切れ。
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■07/03/20(火) □ サンプポンプ購入
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MKと二人再度サンプ改善案を検討する。コンクリートのサンプを交換するのはやはり無理なのでDIY屋で店員とも相談し、逆流する水路自体を断ち切り、雨水の排出はすべてポンプに任せるという方式にした。これなら逆流は当然確実に防げる。店員に見てもらい必要品を買い揃える。意外にも安価にポンプ一式は揃ってしまった。夕方になってしまったのでインストールはできなかったが、この程度の出費で済むなら、そしてシティドレインの水位自体が問題なのだとわかっていれば、2年前にインストールしていたのだがなあ。そうすればベースメントのフロアを失うことはおそらくなかったのである。とほほ。
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■07/03/21(水) □ 雨中のドレイン作業
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朝から3時半まで雨の中1人でパイプを切り続けた。2時間かけてシティへのドレインパイプは切断したが、結局カップリングのサイズが合わずシステムは完成せず。ふー。
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■07/03/22(木) □ パイプをつなぐ体力なし
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昨夜から雨が強くなりやや心配だったので、うーとベッドから体を引きはがしてサンプを見ると、排水パイプが切断されているので当然ながらパイプ全体が水没するほど雨水が大量にたまっている。出口がないのでサンプも水位がえらい上がっていた。やはり出口がないと一夜の雨でこうなるわけだ。あわてて駆け出し排水パイプをふさいでいたキャップをはずすと(泥を流さないようストップしていた)、さーっと一気に水が流れ出る。やっぱり屋根からここまでのうちのドレインシステムは完璧に働いていたのである。
パイプをつなぎたいが雨は昨日よりも強く、昨日の疲労が著しくて体力なし。たとえ接続してもポンプを入れない限り水は流れないので、無理して風邪をひいてもなあうーんというところ。
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俺がぐずぐずしていると、午後雨の中MKがパイプをつなぎポンプを設置してくれた。ものすごい強力なポンプで、もうサンプでの停滞とシティからの逆流は金輪際ありえないことになった。しかしもう俺はこのリークは完全なトラウマとなっているので、バックと右サイドの水がちゃんとサンプに流れてきているのかが不安で仕方がない。雨脚が強まればバックからフロントへの流れも強まるのは確認できたが、これでリークを防ぐに十分なのかは知る由もないからなあ....。まあ防水処理後2年間は大雨でもなんともなかったのだから、問題はシティのサンプであるとロジックは指し示しているのだが。
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■07/03/23(金) □ さっそくの強烈なドレインシステムテスト
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昨日よりもさらにひどい雨となり、おととい俺がパイプをカットし、昨日のうちにMKがシステムを作動させておいて助かった。ポンプが1分おきに水を排出している。雨脚は先週のリーク発生時の6割程度には達していると思われ、ポンプがなかったらすでにかなり際どい状態である。ポンプのたくましい働きを窓から見下ろし見て、リークへの恐れを鎮めるという一日。
電気屋に来てもらってポンプの電源接続の見積もりをもらう。ただ電線をむいてつなぐだけかと思ったらやはり安全上アンダーグラウンドにしなければならないそうで、思ったよりもはるかに大仕事なのであった。これは致し方ない。できることを自分でして稼ぎ、できないことを人にやってもらうしかないわけだが.....だがしかし家周りのこのコントラクターの工賃の高さには毎度毎度まいる。翻訳技術者その他一般人が2日かけて稼ぐ金を、どうしてコントラクターは数時間で稼ぐことが許されるのか、それがわからない。
夕方雨量がさらに増す。芝生に水が浮き始めこれは大リークの先週のレベルに達しているかもしれない。早速の強烈なテストになってしまったが、とにかくフロントのポンプはたゆまず黙々と力強く働き、ものすごい量の雨水をシティに流してくれている。この雨で大丈夫なら問題は解決したと九分九厘いえるだろう。
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萌のファイナルファンタジー VII、ついに終了。最後の戦いは萌の興奮が極まってコマンドを入力できず俺が全部やる羽目になったが、「お父さんティファにリジェネ(体力自動回復)がかかってないよ!」「いや、さっきやったよ」「そのあとティファが死んだ(&蘇生)から、リジェネが切れてるんだよ!」「あわわそうか、よく気がついたえらい!」―――といった具合に、親子チームでうまいこと最後の敵をやっつけることができた。はーお疲れ様でしたと握手。
最後のムービーは萌が、「これは湯気じゃなくてライフストリームなんだよ。これがメテオを止めてくれるの」と、俺にその意味を教えてくれた。エアリスの不在を示すイベントもその後特になく、このムービーで彼女は祈りでホーリーを使い星を助けてくれたのだということだけが萌にきちんと伝わり、ハッピーエンドであった。萌の感想を聞くと、「あー楽しかった。明日はファイナルファンタジー8か9ね!」。そんなのはうちにはないのよ。しかし今度日本に帰ったら買おうかな。
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雨は強くなったり弱くなったりで降り続いているが、ドレインシステムは完璧に働き続け so far so good。頑張ってくれポンプとうちのドレインパイプたちよ。
2007/03/23
2007/03/13
日記「萌、先生に叱られる」
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■07/03/02(金) □ 萌の虫歯治療2回目
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萌を連れ虫歯治療2回目に行ったのだが、麻酔を打たれたところで萌はMがいないことに強い心細さを感じたらしく泣きそうになり、俺が大丈夫だよ、これが終わればまたうちでファイナルファンタジーをできるしさと元気付ける。実際時間は短いが6歳の子にとっては麻酔を打たれ口を開いてじっとしていなければならないわけで、パニックになっても不思議ではないよなあとハラハラしながら手を握って元気付けていた。
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■07/03/03(土) □ お雛組み立て
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あまりに萌と俺が FF7 にはまっているので今日はついにゲーム禁止日にされてしまった(^_^;;)。ちょうどいいのでお雛様を出しました。お雛は出して組み立てるのが楽しいよなあ。萌は飛び上がって喜んでいる。
FF7 の冒険は飛行気乗りも仲間に入り、ついに最後のユフィを探しに出かけるところ。萌はもう自分でケアルをかけ、ときには魔法も使って攻撃するなどRPGを存分に楽しんでいる。
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■07/03/04(日) □ ひな祭り
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夕方SFを呼んで、今度は萌もちゃんと着付けをし、うち中のあらゆる日本関係ものをリビングの一角に集結させた「大日本コーナー」にて気合を入れて撮影した。萌の新しい着物が渋いグリーンで超美しい。ありがとうねとおばあちゃんにも電話しました。
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■07/03/06(火) □ 萌、先生に叱られる
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放課後萌が久々に友達のところへ行ったのだが、帰りの車の中で、実は学校で大変なことになっていたのだと判明。休み時間後ブザーが鳴っても萌と友達がウォッシュルームでずっとふざけていて教室に戻らず、先生たちが探してちょっとした騒ぎになったらしい。げげ。
それで校長も出てきて叱られ、反省文を書かされ、昼飯時は外に出られず職員室で謹慎になったとのこと。これは萌が全面的に悪いのですべて仕方がない。罰を受けて反省していればそれは済んだことなのだが、問題はそれを俺に黙って友達のところへ遊びに行ったことで、ことの重大さが全然わかっていないということなのである。
「もし見つからなかったら、先生が心配してうちに電話したりポリスに電話したりしたかもしれないんだよ。こんな大変なことを言わないで友達のところにいくなんてどういうこと?」と問うと、車の中で萌は泣き出した。
とにかく泣き止ませて、今日は罰としてゲームは当然ダメねと宣告すると、またう・う・うと泣く。はあ、やれやれ。まあしかし俺なんか小学生の頃はもっと全然ふざけていて毎日ビンタを食らうようなガキだったわけだが、萌もそういう本格的に先生に叱られるようなガキんちょになってきたのだなあと思う。
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■07/03/07(水) □ エアリス問題をどうすべきか
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昨日の件を先生に謝ると、いやいやそんな特におお事だったわけではないと笑われた。ほっ。
FF7 は、ついに問題のエアリスシーンあるパートに到達してしまった。あれは非常にアップセッティング(悪い意味で心が揺れる)なので萌に見せたくないなあと思う。彼女は戦闘力が低く普段萌のパーティには入ってないので、いなくなることはどうということはないと思うが(俺はあのブリブリポーズがたまらなくて、最初から最後までまったく彼女を使わなかった)、あのCGシーンがなあ。萌が寝てる間に俺が進めておくしかない。それで話がつながるかどうかが不明だが。
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■07/03/09(金) □ カナダ初の床屋体験
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伸びに伸びた髪の毛を自分で切るのがめんどくさくて、ついに床屋へ行く。床屋へ行ったのは高校生以来だと思う。しかし始まって5分で、ああやっぱ自分でレザーを探してやったほうがいいなあと思った。ちょこちょこと細かく切るので時間がかかりすぎて、イライラする。これだから俺は自分でやってたんだよな。
そして10分を過ぎるとだんだんおばさんの手つきが荒くなってくる。髪が引っ張られてえらい痛い。アジア人の男は髪が硬いので嫌がられると噂は聞いていたが、俺の場合それに加え長髪&多髪なので手間がかかり、おばさんの辛抱が切れてきたらしい。俺はとにかくカサを落として短くしてくれれば後はどうにでもなるのでそんなに細かく切らずレザーでバッサリと削いでくれればいいのだが、プロに対して方法を指示はできんので我慢する。15分を過ぎたあたりでおばさんが再度スタイルを確認し、もっと大幅に短くサッパリしてほしいというと、そこで「ああそうなの」とやっとレザーが出てきて、ザクザクと削いでくれた。最初からこうしてくれればよかったのだが、おばさんのイメージではもっと長髪っぽく整えるつもりだったのだろうか。
それで俺のイメージ通りの軽くてボサボサのいい感じにはなったのだが、うん気に入ったと俺がいうとおばさんはそこでいきなりバサリとカバーをはずし、終了してしまうのであった。―――えー! だって頭の中には切った髪がたっぷり残ってるではないか。日本と違いシャンプー台はないが、せめてブラシであらかたは取ってくださいよ。しかしもうおばさんはこんな安い料金でこれ以上やれるかという感情を押し隠して、顔が能面のようになっている(汗)。
いやいやどうもありがとうございましたと、チップを置いて逃げ帰り、髪クズで首周りが痛くてかゆくて予定していた買い物などとてもできず、大急ぎで家に戻りシャワーを浴びる。ふー。やるなーカナダの(安い)床屋。やっぱりもう二度と床屋に行く気はしないが、とりあえず軽く短くなってよかったよかった。
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FF7:問題のシーンの直前にセーブポイントがあることが判明したので、そこまで萌にやらせて今日はやめにし、「あしたからディスク2だよ」と伝えた。やったと喜ぶ萌。今後エアリスがいつまで経っても見つからないことに萌が疑問を抱くことがあるかもしれないが(エアリス回想シーンなどがありそうな予感)、「セフィロスを追いかけていたからやられてしまって、ライフストリームの湯気となって助けてくれてるんじゃないか」などといった風に教えよう。
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■07/03/10(土) □ セルフォン一挙導入
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ついに我が家も俺MBR母さんと一挙3台のセルフォン(携帯電話)を導入。生まれて初めての自分のセルフォンなので、機能に興味がありあれこれいじったのだが、電話番号登録などのベーシックな作業さえやり方がわからず、15分もあれこれトライしてやっと謎が解けた。RPGよりも謎解きが難しい。
説明書を読めばわかるといいたいのだろうが、この程度の簡単な操作から全部文書を読んでいたら、いつまで経っても快適に使えやしない。そして説明書を読まねばわからぬほど非直感的な方法は、やがてユーザーが必要になるときにはまた忘れてしまうのだ。セルフォンというのはどうしてこう、PCなどを使い慣れた人間には見当もつかない操作を要求するのだろうか。すごい異文化な感じ。どんなヘボゲームよりも使いにくいのである。
■07/03/02(金) □ 萌の虫歯治療2回目
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萌を連れ虫歯治療2回目に行ったのだが、麻酔を打たれたところで萌はMがいないことに強い心細さを感じたらしく泣きそうになり、俺が大丈夫だよ、これが終わればまたうちでファイナルファンタジーをできるしさと元気付ける。実際時間は短いが6歳の子にとっては麻酔を打たれ口を開いてじっとしていなければならないわけで、パニックになっても不思議ではないよなあとハラハラしながら手を握って元気付けていた。
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■07/03/03(土) □ お雛組み立て
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あまりに萌と俺が FF7 にはまっているので今日はついにゲーム禁止日にされてしまった(^_^;;)。ちょうどいいのでお雛様を出しました。お雛は出して組み立てるのが楽しいよなあ。萌は飛び上がって喜んでいる。
FF7 の冒険は飛行気乗りも仲間に入り、ついに最後のユフィを探しに出かけるところ。萌はもう自分でケアルをかけ、ときには魔法も使って攻撃するなどRPGを存分に楽しんでいる。
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■07/03/04(日) □ ひな祭り
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夕方SFを呼んで、今度は萌もちゃんと着付けをし、うち中のあらゆる日本関係ものをリビングの一角に集結させた「大日本コーナー」にて気合を入れて撮影した。萌の新しい着物が渋いグリーンで超美しい。ありがとうねとおばあちゃんにも電話しました。
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■07/03/06(火) □ 萌、先生に叱られる
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放課後萌が久々に友達のところへ行ったのだが、帰りの車の中で、実は学校で大変なことになっていたのだと判明。休み時間後ブザーが鳴っても萌と友達がウォッシュルームでずっとふざけていて教室に戻らず、先生たちが探してちょっとした騒ぎになったらしい。げげ。
それで校長も出てきて叱られ、反省文を書かされ、昼飯時は外に出られず職員室で謹慎になったとのこと。これは萌が全面的に悪いのですべて仕方がない。罰を受けて反省していればそれは済んだことなのだが、問題はそれを俺に黙って友達のところへ遊びに行ったことで、ことの重大さが全然わかっていないということなのである。
「もし見つからなかったら、先生が心配してうちに電話したりポリスに電話したりしたかもしれないんだよ。こんな大変なことを言わないで友達のところにいくなんてどういうこと?」と問うと、車の中で萌は泣き出した。
とにかく泣き止ませて、今日は罰としてゲームは当然ダメねと宣告すると、またう・う・うと泣く。はあ、やれやれ。まあしかし俺なんか小学生の頃はもっと全然ふざけていて毎日ビンタを食らうようなガキだったわけだが、萌もそういう本格的に先生に叱られるようなガキんちょになってきたのだなあと思う。
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■07/03/07(水) □ エアリス問題をどうすべきか
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昨日の件を先生に謝ると、いやいやそんな特におお事だったわけではないと笑われた。ほっ。
FF7 は、ついに問題のエアリスシーンあるパートに到達してしまった。あれは非常にアップセッティング(悪い意味で心が揺れる)なので萌に見せたくないなあと思う。彼女は戦闘力が低く普段萌のパーティには入ってないので、いなくなることはどうということはないと思うが(俺はあのブリブリポーズがたまらなくて、最初から最後までまったく彼女を使わなかった)、あのCGシーンがなあ。萌が寝てる間に俺が進めておくしかない。それで話がつながるかどうかが不明だが。
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■07/03/09(金) □ カナダ初の床屋体験
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伸びに伸びた髪の毛を自分で切るのがめんどくさくて、ついに床屋へ行く。床屋へ行ったのは高校生以来だと思う。しかし始まって5分で、ああやっぱ自分でレザーを探してやったほうがいいなあと思った。ちょこちょこと細かく切るので時間がかかりすぎて、イライラする。これだから俺は自分でやってたんだよな。
そして10分を過ぎるとだんだんおばさんの手つきが荒くなってくる。髪が引っ張られてえらい痛い。アジア人の男は髪が硬いので嫌がられると噂は聞いていたが、俺の場合それに加え長髪&多髪なので手間がかかり、おばさんの辛抱が切れてきたらしい。俺はとにかくカサを落として短くしてくれれば後はどうにでもなるのでそんなに細かく切らずレザーでバッサリと削いでくれればいいのだが、プロに対して方法を指示はできんので我慢する。15分を過ぎたあたりでおばさんが再度スタイルを確認し、もっと大幅に短くサッパリしてほしいというと、そこで「ああそうなの」とやっとレザーが出てきて、ザクザクと削いでくれた。最初からこうしてくれればよかったのだが、おばさんのイメージではもっと長髪っぽく整えるつもりだったのだろうか。
それで俺のイメージ通りの軽くてボサボサのいい感じにはなったのだが、うん気に入ったと俺がいうとおばさんはそこでいきなりバサリとカバーをはずし、終了してしまうのであった。―――えー! だって頭の中には切った髪がたっぷり残ってるではないか。日本と違いシャンプー台はないが、せめてブラシであらかたは取ってくださいよ。しかしもうおばさんはこんな安い料金でこれ以上やれるかという感情を押し隠して、顔が能面のようになっている(汗)。
いやいやどうもありがとうございましたと、チップを置いて逃げ帰り、髪クズで首周りが痛くてかゆくて予定していた買い物などとてもできず、大急ぎで家に戻りシャワーを浴びる。ふー。やるなーカナダの(安い)床屋。やっぱりもう二度と床屋に行く気はしないが、とりあえず軽く短くなってよかったよかった。
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FF7:問題のシーンの直前にセーブポイントがあることが判明したので、そこまで萌にやらせて今日はやめにし、「あしたからディスク2だよ」と伝えた。やったと喜ぶ萌。今後エアリスがいつまで経っても見つからないことに萌が疑問を抱くことがあるかもしれないが(エアリス回想シーンなどがありそうな予感)、「セフィロスを追いかけていたからやられてしまって、ライフストリームの湯気となって助けてくれてるんじゃないか」などといった風に教えよう。
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■07/03/10(土) □ セルフォン一挙導入
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ついに我が家も俺MBR母さんと一挙3台のセルフォン(携帯電話)を導入。生まれて初めての自分のセルフォンなので、機能に興味がありあれこれいじったのだが、電話番号登録などのベーシックな作業さえやり方がわからず、15分もあれこれトライしてやっと謎が解けた。RPGよりも謎解きが難しい。
説明書を読めばわかるといいたいのだろうが、この程度の簡単な操作から全部文書を読んでいたら、いつまで経っても快適に使えやしない。そして説明書を読まねばわからぬほど非直感的な方法は、やがてユーザーが必要になるときにはまた忘れてしまうのだ。セルフォンというのはどうしてこう、PCなどを使い慣れた人間には見当もつかない操作を要求するのだろうか。すごい異文化な感じ。どんなヘボゲームよりも使いにくいのである。
2007/03/02
日記「ゲームで心が洗われる」
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■07/02/21(水) □ ジュノンの軍港
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夜 FF7、萌とジュノンの軍港へ。軍服に変装してパレードに加わるあたりを、時間をかけてゆっくりと楽しむ。いつもは戦っている敵と会話をしながらソルジャーのふりをするというのが、くすぐったくてじっとしていられないほど萌は楽しいらしい。これまでやったゲームの中で一番夢中になっている。
そりゃそうだよなあ。ファミコン時代にドラクエ2で初めてRPGをやったときには、これほど面白いものがあったのかと俺も思ったよ。それがこんなにも高画質で、楽しいイベントに満ちて最初から存在するのだから、現代の子供が夢中になるのは当たり前だ。
一連のパレードが終わり船に乗ったところで、ほかのソルジャーから「私よ、エアリスよ」と話しかけられる。こういう細部は俺も全然覚えてなくて(なにせ前にやったのは6年前)、おーこの変装のうまさはまるでルパンの仲間みたいだねと萌と共に大喜びするのであった。
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■07/02/22(木) □ ゲームパッドでドラクエ三昧
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萌とやるファイナルファンタジーとは別に俺も昔やったRPGがやりたくなり、昨日モールでゲームパッドを買ってきた。これをPCにつなぎスーファミのエミュレータを走らせると、80~90年代にやったドラクエその他が全部再体験できる。
まずはドラクエ5。昔日本でやったときにはつまらんつまらんと日記に書いていたのだが、倍速でプレイできどこでもセーブ可能なエミュレータと Web 情報のおかげで超快適RPG環境が整っているため、サクサクと楽しめちゃっている。ストーリーは完璧に忘れているしな。
不満なのは持ちキャラを育てられずゲストばかりが入ることと謎解きが単調なことで、奴隷の館から抜け出すときとか城に忍び込むときとか、オートマチックにせずもっと謎解きを楽しませてほしい。たとえば樽に入って川から出るのもオートではなく、ゲストが「外につながっているのは川だけだよなあ....」というヒントだけをまずくれたら良い。それでも解けない場合には「なにかの中に入って流れればおぼれずに済むんだが....」というような、これで解けないならRPGをやる意味なしという最終ヒントをくれればよいのである。それでプレイヤーは樽をどうやって調達するか工夫すると。
要は絶対に話をするゲストキャラが段階的にヒントをくれれば、謎解きが楽しく、いずれ去るゲストキャラを育てる義務に対しても不満がなくなり、一石二鳥なのだよな。町/城の全住人ともれなく話し、全部を統合して次の指針を定めるのがRPGの王道なのだが、製作側が思っているほど情報が整然と都合よくユーザーに届くことは絶対にないのだから。RPGのパートナーというのは直情型でメインキャラが頭脳型と相場が決まっているのだが(これはディズニー映画などでもそう)、頭脳明晰な軍師がいてくれたほうが旅はよほど楽しいと思う。
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DQ5:序盤のメインらしい結婚イベントまでやってやる気が失せた。前回もこの結婚イベントで呆れたのだと思い出したが、一度一緒に幽霊屋敷を歩いただけの戦闘能力の低い女の子を幼なじみだからといって選ぶのもばかげているし、初対面の女の子を盾を持ってる金持ちの娘だからと妻(というか攻撃メンバー)に選ぶ理由などもっとありえない。こういうくだらない出入りばかりだから、冒険の旅をもう3分の1も終えていながら、結局育てているのはモンスターだけという馬鹿げた事態になっているのである。主人公の父親が倒れた経緯と10年もの間脱出のトライもできず奴隷となったという設定と今回のエピソードの3点で、ストーリーを味わうマインドが完璧に切れた。ここまでにしよう。
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■07/02/24(土) □ 今度はドラクエ6
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今度はドラクエ6にトライ中。世界が表と裏の2つあるというややこしくめんどくさい話で、「ラーのカガミ」という物語前半の最重要アイテムを苦労してゲットして城に帰り、これで表裏の面倒が解決するのかと思ったらなんとこれがまったく役立たず、レイドック王が実は女が変装した姿だと判明するだけなのである。でその女が「実はレイドック王自身がムドーなのです」などと余計にややこしいことを言い始めた。
何を言ってるのだと頭痛を覚えつつ苦労してムドーを倒してみたのだが、するとムドーだった王様から「じゃ今度は本当のムドーを倒してくれ」といわれるだけなのであった。褒美(新しい武器や船)もなければ世界も変わらない。
このドラクエ4あたりから延々と続く、無茶苦茶なストーリーの飛躍と冒険結果の甲斐(カタルシス)のなさはなんなのだろう。表裏世界の『謎』と共にもはや FF7 並にワケがわからず、今後謎を解く―――というか話を進めてそのストーリーに納得できるとはとてもとても思えない。ウンザリ。これもやめよう。はー、ドラクエも駄目になったものである (=_=)。というか、発売時の90年頃にやった2・3だけが素晴らしかったのかもしれないな。
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■07/02/25(日) □ 萌の辛抱強さ
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MKが持っていた「ファイナルファンタジー・アドベントチルドレン」という映画を萌と半分ほど見た。すごいCG映像で、ファイナルファンタジー7のキャラクターたちが出てくる出てくる。これはゲームをやった人間にはなかなか興奮するものがある。
ストーリーはゲーム同様ワケがわからないのだが(ファイナルファンタジー関係者というのはとにかく「伏線」をこよなく愛すのだろう)、萌に「ストーリーはお父さんも全然わかんないけど、これすごいね」というと、萌は「いいんだよ、ストーリーがわかんなくても楽しいから」と、子供は核心をきっちり抑えているのであった。まことにそれがファイナルファンタジーの楽しみ方なのである。
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久々にDIをうちに招いて遊んでいるのだが、彼女は思い通りに行かないと我慢できないタイプらしく、スムーズに遊べない。俺にもあれこれ指図するので、そんなに命令ばかりするなよ、みんな好きに楽しめばいいじゃないかと何度も言ったのだが効果なし。
俺が折り合いをあきらめ遊びから離脱すると、萌が「あなたがゲストだから好きにさせてあげたいけど、それじゃ楽しくないから....」などと言っているのが聞こえ、「....じゃ帰る....」などと言う声も聞こえてきて、こりゃ今日は駄目だなと覚悟する。ところがそのうちに2人は適当なバランスに落ち着いたらしく、いい按配に盛り上がって遊び始めた。おー、よしよし。
萌は俺よりもはるかに辛抱強く、とにかく議論を続けて友達と折り合いをつけようといつも努力する。えらい。この議論好きが高じて説教癖になっている面は気をつけねばならんが、これは母Mの議論好きがいい面にも悪い面にも受け継がれているわけで、致し方ない面もある。
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■07/02/27(火) □ ゲームで心が洗われる
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萌の個人学習発表を見に行ったのだが、フレンチなので毎度内容はわからず、しかしすごい進歩しているなとはわかる。
家では最近あまり絵を描かないのだが、学校のジャーナルなどに描いてる絵は非常に細密で彩色もよい。文章も内容は不明だがすごい長文もバリバリ書いてるしなあ。フレンチなんて英語以上に発音とアルファベットが一致しないと思うのだが、どうして書けるのか不思議だ。
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毎夕は萌と FF7。昨日天文台のあるコスモキャニオンというところに到着し、ナウシカの城にも似た入り組んだ砦を萌は興奮して歩き回り、「お父さん、ここすごいね! すごいよ!」と喜んでいた。今日はそこから敵が超強い洞窟を抜けていく。途中でこれはやばいと町に引き返して薬やマテリアを買い直すほど敵が強かったが、無事終了。
その洞窟での戦いが終わり、連れのライオン? のおじいさんの長い長い語りが始まる。「お前(ライオン)のお父さんは、村を守るためにゴーストたちと戦って、毒でああして(峠の上で)石にされてしまったのじゃ」といった感じに単純化して語りを読んでやっていると、キラキラと空から光るものが落ちてくる。「―――あ、涙じゃない? お父さんの涙だよきっと!」と萌が声を上げる。「どうして泣いてるの?」「うーん、息子がゴーストを倒して、これから星を救うっていってるから、お父さんもうれしいんじゃないかな」。
そしてそのシーンが終わると萌は、「わたし、ショックだよ」というのだった。「ん? ショックって、いいショック? 悪いショック?」「いいショック」「それはショックじゃなくて、感動してるんだよ。英語では I'm moved とか touched っていうんだ」「そうか。わたしカンドーしてる」。
昔1人でやっていたときは、わかったわかった早く次に行かせてくれとメッセージを早送りしてたようなパートなのだが、こうして子供と一緒に眺めていると、自分の心も洗われる気持ちがする。
■07/02/21(水) □ ジュノンの軍港
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夜 FF7、萌とジュノンの軍港へ。軍服に変装してパレードに加わるあたりを、時間をかけてゆっくりと楽しむ。いつもは戦っている敵と会話をしながらソルジャーのふりをするというのが、くすぐったくてじっとしていられないほど萌は楽しいらしい。これまでやったゲームの中で一番夢中になっている。
そりゃそうだよなあ。ファミコン時代にドラクエ2で初めてRPGをやったときには、これほど面白いものがあったのかと俺も思ったよ。それがこんなにも高画質で、楽しいイベントに満ちて最初から存在するのだから、現代の子供が夢中になるのは当たり前だ。
一連のパレードが終わり船に乗ったところで、ほかのソルジャーから「私よ、エアリスよ」と話しかけられる。こういう細部は俺も全然覚えてなくて(なにせ前にやったのは6年前)、おーこの変装のうまさはまるでルパンの仲間みたいだねと萌と共に大喜びするのであった。
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■07/02/22(木) □ ゲームパッドでドラクエ三昧
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萌とやるファイナルファンタジーとは別に俺も昔やったRPGがやりたくなり、昨日モールでゲームパッドを買ってきた。これをPCにつなぎスーファミのエミュレータを走らせると、80~90年代にやったドラクエその他が全部再体験できる。
まずはドラクエ5。昔日本でやったときにはつまらんつまらんと日記に書いていたのだが、倍速でプレイできどこでもセーブ可能なエミュレータと Web 情報のおかげで超快適RPG環境が整っているため、サクサクと楽しめちゃっている。ストーリーは完璧に忘れているしな。
不満なのは持ちキャラを育てられずゲストばかりが入ることと謎解きが単調なことで、奴隷の館から抜け出すときとか城に忍び込むときとか、オートマチックにせずもっと謎解きを楽しませてほしい。たとえば樽に入って川から出るのもオートではなく、ゲストが「外につながっているのは川だけだよなあ....」というヒントだけをまずくれたら良い。それでも解けない場合には「なにかの中に入って流れればおぼれずに済むんだが....」というような、これで解けないならRPGをやる意味なしという最終ヒントをくれればよいのである。それでプレイヤーは樽をどうやって調達するか工夫すると。
要は絶対に話をするゲストキャラが段階的にヒントをくれれば、謎解きが楽しく、いずれ去るゲストキャラを育てる義務に対しても不満がなくなり、一石二鳥なのだよな。町/城の全住人ともれなく話し、全部を統合して次の指針を定めるのがRPGの王道なのだが、製作側が思っているほど情報が整然と都合よくユーザーに届くことは絶対にないのだから。RPGのパートナーというのは直情型でメインキャラが頭脳型と相場が決まっているのだが(これはディズニー映画などでもそう)、頭脳明晰な軍師がいてくれたほうが旅はよほど楽しいと思う。
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DQ5:序盤のメインらしい結婚イベントまでやってやる気が失せた。前回もこの結婚イベントで呆れたのだと思い出したが、一度一緒に幽霊屋敷を歩いただけの戦闘能力の低い女の子を幼なじみだからといって選ぶのもばかげているし、初対面の女の子を盾を持ってる金持ちの娘だからと妻(というか攻撃メンバー)に選ぶ理由などもっとありえない。こういうくだらない出入りばかりだから、冒険の旅をもう3分の1も終えていながら、結局育てているのはモンスターだけという馬鹿げた事態になっているのである。主人公の父親が倒れた経緯と10年もの間脱出のトライもできず奴隷となったという設定と今回のエピソードの3点で、ストーリーを味わうマインドが完璧に切れた。ここまでにしよう。
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■07/02/24(土) □ 今度はドラクエ6
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今度はドラクエ6にトライ中。世界が表と裏の2つあるというややこしくめんどくさい話で、「ラーのカガミ」という物語前半の最重要アイテムを苦労してゲットして城に帰り、これで表裏の面倒が解決するのかと思ったらなんとこれがまったく役立たず、レイドック王が実は女が変装した姿だと判明するだけなのである。でその女が「実はレイドック王自身がムドーなのです」などと余計にややこしいことを言い始めた。
何を言ってるのだと頭痛を覚えつつ苦労してムドーを倒してみたのだが、するとムドーだった王様から「じゃ今度は本当のムドーを倒してくれ」といわれるだけなのであった。褒美(新しい武器や船)もなければ世界も変わらない。
このドラクエ4あたりから延々と続く、無茶苦茶なストーリーの飛躍と冒険結果の甲斐(カタルシス)のなさはなんなのだろう。表裏世界の『謎』と共にもはや FF7 並にワケがわからず、今後謎を解く―――というか話を進めてそのストーリーに納得できるとはとてもとても思えない。ウンザリ。これもやめよう。はー、ドラクエも駄目になったものである (=_=)。というか、発売時の90年頃にやった2・3だけが素晴らしかったのかもしれないな。
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■07/02/25(日) □ 萌の辛抱強さ
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MKが持っていた「ファイナルファンタジー・アドベントチルドレン」という映画を萌と半分ほど見た。すごいCG映像で、ファイナルファンタジー7のキャラクターたちが出てくる出てくる。これはゲームをやった人間にはなかなか興奮するものがある。
ストーリーはゲーム同様ワケがわからないのだが(ファイナルファンタジー関係者というのはとにかく「伏線」をこよなく愛すのだろう)、萌に「ストーリーはお父さんも全然わかんないけど、これすごいね」というと、萌は「いいんだよ、ストーリーがわかんなくても楽しいから」と、子供は核心をきっちり抑えているのであった。まことにそれがファイナルファンタジーの楽しみ方なのである。
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久々にDIをうちに招いて遊んでいるのだが、彼女は思い通りに行かないと我慢できないタイプらしく、スムーズに遊べない。俺にもあれこれ指図するので、そんなに命令ばかりするなよ、みんな好きに楽しめばいいじゃないかと何度も言ったのだが効果なし。
俺が折り合いをあきらめ遊びから離脱すると、萌が「あなたがゲストだから好きにさせてあげたいけど、それじゃ楽しくないから....」などと言っているのが聞こえ、「....じゃ帰る....」などと言う声も聞こえてきて、こりゃ今日は駄目だなと覚悟する。ところがそのうちに2人は適当なバランスに落ち着いたらしく、いい按配に盛り上がって遊び始めた。おー、よしよし。
萌は俺よりもはるかに辛抱強く、とにかく議論を続けて友達と折り合いをつけようといつも努力する。えらい。この議論好きが高じて説教癖になっている面は気をつけねばならんが、これは母Mの議論好きがいい面にも悪い面にも受け継がれているわけで、致し方ない面もある。
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■07/02/27(火) □ ゲームで心が洗われる
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萌の個人学習発表を見に行ったのだが、フレンチなので毎度内容はわからず、しかしすごい進歩しているなとはわかる。
家では最近あまり絵を描かないのだが、学校のジャーナルなどに描いてる絵は非常に細密で彩色もよい。文章も内容は不明だがすごい長文もバリバリ書いてるしなあ。フレンチなんて英語以上に発音とアルファベットが一致しないと思うのだが、どうして書けるのか不思議だ。
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毎夕は萌と FF7。昨日天文台のあるコスモキャニオンというところに到着し、ナウシカの城にも似た入り組んだ砦を萌は興奮して歩き回り、「お父さん、ここすごいね! すごいよ!」と喜んでいた。今日はそこから敵が超強い洞窟を抜けていく。途中でこれはやばいと町に引き返して薬やマテリアを買い直すほど敵が強かったが、無事終了。
その洞窟での戦いが終わり、連れのライオン? のおじいさんの長い長い語りが始まる。「お前(ライオン)のお父さんは、村を守るためにゴーストたちと戦って、毒でああして(峠の上で)石にされてしまったのじゃ」といった感じに単純化して語りを読んでやっていると、キラキラと空から光るものが落ちてくる。「―――あ、涙じゃない? お父さんの涙だよきっと!」と萌が声を上げる。「どうして泣いてるの?」「うーん、息子がゴーストを倒して、これから星を救うっていってるから、お父さんもうれしいんじゃないかな」。
そしてそのシーンが終わると萌は、「わたし、ショックだよ」というのだった。「ん? ショックって、いいショック? 悪いショック?」「いいショック」「それはショックじゃなくて、感動してるんだよ。英語では I'm moved とか touched っていうんだ」「そうか。わたしカンドーしてる」。
昔1人でやっていたときは、わかったわかった早く次に行かせてくれとメッセージを早送りしてたようなパートなのだが、こうして子供と一緒に眺めていると、自分の心も洗われる気持ちがする。
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