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■07/03/11(日) □ 史上最大のリーク
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昨日からの雨がやまず、これはまずいなと午後ベースメントの床をチェックしにいくと、やはりリークが始まっていた。そこからMとともに延々かかりきりなのだが、今回はもうタオルで食い止められないレベルに達している。吸い取りタオルを交換する手を一刻も休められない。俺は前回にも増して絶望的な気持ちになってるのだが、事態が悪くなればなるほどやけくそなパワーが出るM一家は船乗りの歌を大声で歌いながら、延々と水取り作業に励んでいる。えらい。
その後MKの部屋も若干だがサイドからリークが出てることが夕方判明。BRの部屋のサイドからも水が大量に出てきて、もうお手上げとなる。水処理はいったんあきらめて、家具に下駄をはかせてダメージを食い止めることにした。実際どうしたらよいのかもう誰もわからない。隣のJKの家も水が床の排水溝から吹き出すありさまだそうで、彼が見てきた川のほうなどもっとひどい状態で道路が冠水し、浸水の家多数とのこと。
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10時過ぎに雨がやみ、後は相撲が終わるまで時々降りていってタオルを換えるだけで済んだ。床も乾き始める。しかしさてこそ。明日はどうしたらよいのか、それすらもわからない。
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■07/03/12(月) □ 2年前の努力は無駄になったわけではない
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雨がやみ、とりあえず俺は前庭のサンプ(雨水をいったんためる排水口)を掘る。まったく2年前と同じ、ファインな状態であった。泥がたまってもいない。ただただ大雨ではこの土地のウォーターレベルが高くなりすぎ、水が出て行かないのである。MKと話し、セカンドサンプを作ってポンプで水を移動し、そこからシティドレインへ水を落とすという案が実現可能なプランではないかと考える。
午後、裏に水を入れればフロントにきちんと流れてきていることも確認できた。2年前のドレインパイプ交換努力は全部ちゃんと働いていたのである。業者を呼び、この水をどうにかしてシティに流してもらう方法を考えてもらうだけだ。金がかかるのは仕方がないが、事態は思ったよりも具体的に進みそうで、気持ちが明るくなる。頑張ろう。
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■07/03/13(火) □ 神羅ジュノン支社脱出の巻
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ドレインパイプ業者の連絡を待ちつつタックス処理などをする。
夜、昨日おとといとできなかったゆえに萌がやりたくてやりたくて仕方なくなっていた FF7 の旅へ。フラストレーションのたまる大氷河の探索からクラウドの記憶の秘密なんたらという意味不明超長シーンをやっと終え、神羅ジュノン支社までやってきた。ここは俺も6年前の旅で一番楽しかったところなので、ちょっと長かったがティファのガス室送りから脱出までを一気に萌にやらせてやった。
「(バレットの声で)ティファ、絶対助けるから、待ってろお! (ティファの声で)く、苦しい。ガスだわ! うう! ―――さっきソルジャーが鍵を落としていったじゃん、あれを拾って手錠をはずすんだ萌!」
「どうやるの?!」
「×ボタンで足が動くって!」
「―――できた!」
「それを使うんだ!」
「どうやって?!」
「ボタンを2つ一緒に使えって書いてあるよ!」
「そうか! ―――あーできた!」
「それで手錠をはずせー!」
―――てな具合に見事脱出に成功。そして建物の壁をつたい追っ手から逃げながら萌は、「これは(未来少年)コナンのインダストリアだよ!!」と、冒険歓喜の頂点をどひゃーと体験していたのである。そうだまったくだ。このあとの場面は「カリオストロの城」だもんなー。こうしてダイナミックにアニメ名場面の主人公となれるのが、このゲームのすばらしい美点である。これを萌にやらせてやれたのは幸福なことだと思う。
今日の冒険を終え歯を磨きベッドに向かう萌。その脳裏にめくるめく冒険の記憶がぐるぐると巡っているのが、見ていてよくわかった。よかったよかった。
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■07/03/16(金) □ 一向にサンプ業者がやってこない
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最初の業者をあきらめより近そうな別の会社に電話したが、こっちも後で連絡すると言われたまま放置された。どこの水周り業者もここ2年で今週が一番忙しいわけで、緊急度(修理費用)「低」と見なされ後回しになってるのかもしれない。
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■07/03/17(土) □ サンタナさんとジャムセッション
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Mの学友の旦那がうちで俺と一緒にギターを弾きたいと前々から熱狂的に言っていたので今日のひな祭りに招待すると、朝からいきなりジャムとなる。その熱意からして故郷メキシコでは相当に鳴らした腕前なのかと思ったが、実はまるきりビギナーなのであった(笑)。
メキシコという文化圏ゆえサンタナ以外共通で知ってる曲もなかなかみつからず困ったが、フルートも持ってきていたのでキーがCかAmならいけるだろうと、ディランの「One More Cup of Coffee」をやってみる。すると物悲しいメロディにフルートがぴったり合って、ものすごくかっこいい。そんなこんなで徐々にお互い知ってる曲を見つけては盛り上がり、久々のジャムなので大声で歌ってしまった。ギターなんかとんと弾いてなかったので指が痛い(^_^;;)。
しかしMの学友がくるといつも思うのだが、こうしたホームパーティには家族をみんな連れてくるので、誰も知る人のいない旦那なんかは話す人もおらず気の毒である。普通のカナダ人家庭だと俺がそういう人と世間話をして間をつなぐ役割なのだろうが、このアミーゴみたいに音楽好き楽器ラバーでなければ話すことなどなんにも思いつかんしなあ。退屈するに決まってるんだから連れてこなきゃいいのに、この辺のカナダ人ファミリー感覚はいまだにわからない。
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■07/03/18(日) □ 2年ぶりの自力ドレイン作業再開
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業者はいつになってもこないので、MKと自力でやれるかを検討開始する。水を排出するためにシティのドレインパイプの角度を変えるというのは重機を使わねば無理なのだが(それに庭のメイプルの木の根がめためたになるだろう)、ドレインパイプに垂直に煙突をつけそこへポンプで水を運べば、水の自重で強制的に排出できる。これなら自力でできるだろうということになりパーツを見に行く。
しかしシティの水位が上がった場合の逆流を防ぐ決定策が見つからない。コンクリートのサンプ自体を新しいものに換えれば逆流バルブが新型になっているのかもしれないが、そんな重機仕事は当然無理。とりあえず今日は店が閉まり時間切れ。
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■07/03/20(火) □ サンプポンプ購入
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MKと二人再度サンプ改善案を検討する。コンクリートのサンプを交換するのはやはり無理なのでDIY屋で店員とも相談し、逆流する水路自体を断ち切り、雨水の排出はすべてポンプに任せるという方式にした。これなら逆流は当然確実に防げる。店員に見てもらい必要品を買い揃える。意外にも安価にポンプ一式は揃ってしまった。夕方になってしまったのでインストールはできなかったが、この程度の出費で済むなら、そしてシティドレインの水位自体が問題なのだとわかっていれば、2年前にインストールしていたのだがなあ。そうすればベースメントのフロアを失うことはおそらくなかったのである。とほほ。
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■07/03/21(水) □ 雨中のドレイン作業
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朝から3時半まで雨の中1人でパイプを切り続けた。2時間かけてシティへのドレインパイプは切断したが、結局カップリングのサイズが合わずシステムは完成せず。ふー。
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■07/03/22(木) □ パイプをつなぐ体力なし
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昨夜から雨が強くなりやや心配だったので、うーとベッドから体を引きはがしてサンプを見ると、排水パイプが切断されているので当然ながらパイプ全体が水没するほど雨水が大量にたまっている。出口がないのでサンプも水位がえらい上がっていた。やはり出口がないと一夜の雨でこうなるわけだ。あわてて駆け出し排水パイプをふさいでいたキャップをはずすと(泥を流さないようストップしていた)、さーっと一気に水が流れ出る。やっぱり屋根からここまでのうちのドレインシステムは完璧に働いていたのである。
パイプをつなぎたいが雨は昨日よりも強く、昨日の疲労が著しくて体力なし。たとえ接続してもポンプを入れない限り水は流れないので、無理して風邪をひいてもなあうーんというところ。
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俺がぐずぐずしていると、午後雨の中MKがパイプをつなぎポンプを設置してくれた。ものすごい強力なポンプで、もうサンプでの停滞とシティからの逆流は金輪際ありえないことになった。しかしもう俺はこのリークは完全なトラウマとなっているので、バックと右サイドの水がちゃんとサンプに流れてきているのかが不安で仕方がない。雨脚が強まればバックからフロントへの流れも強まるのは確認できたが、これでリークを防ぐに十分なのかは知る由もないからなあ....。まあ防水処理後2年間は大雨でもなんともなかったのだから、問題はシティのサンプであるとロジックは指し示しているのだが。
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■07/03/23(金) □ さっそくの強烈なドレインシステムテスト
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昨日よりもさらにひどい雨となり、おととい俺がパイプをカットし、昨日のうちにMKがシステムを作動させておいて助かった。ポンプが1分おきに水を排出している。雨脚は先週のリーク発生時の6割程度には達していると思われ、ポンプがなかったらすでにかなり際どい状態である。ポンプのたくましい働きを窓から見下ろし見て、リークへの恐れを鎮めるという一日。
電気屋に来てもらってポンプの電源接続の見積もりをもらう。ただ電線をむいてつなぐだけかと思ったらやはり安全上アンダーグラウンドにしなければならないそうで、思ったよりもはるかに大仕事なのであった。これは致し方ない。できることを自分でして稼ぎ、できないことを人にやってもらうしかないわけだが.....だがしかし家周りのこのコントラクターの工賃の高さには毎度毎度まいる。翻訳技術者その他一般人が2日かけて稼ぐ金を、どうしてコントラクターは数時間で稼ぐことが許されるのか、それがわからない。
夕方雨量がさらに増す。芝生に水が浮き始めこれは大リークの先週のレベルに達しているかもしれない。早速の強烈なテストになってしまったが、とにかくフロントのポンプはたゆまず黙々と力強く働き、ものすごい量の雨水をシティに流してくれている。この雨で大丈夫なら問題は解決したと九分九厘いえるだろう。
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萌のファイナルファンタジー VII、ついに終了。最後の戦いは萌の興奮が極まってコマンドを入力できず俺が全部やる羽目になったが、「お父さんティファにリジェネ(体力自動回復)がかかってないよ!」「いや、さっきやったよ」「そのあとティファが死んだ(&蘇生)から、リジェネが切れてるんだよ!」「あわわそうか、よく気がついたえらい!」―――といった具合に、親子チームでうまいこと最後の敵をやっつけることができた。はーお疲れ様でしたと握手。
最後のムービーは萌が、「これは湯気じゃなくてライフストリームなんだよ。これがメテオを止めてくれるの」と、俺にその意味を教えてくれた。エアリスの不在を示すイベントもその後特になく、このムービーで彼女は祈りでホーリーを使い星を助けてくれたのだということだけが萌にきちんと伝わり、ハッピーエンドであった。萌の感想を聞くと、「あー楽しかった。明日はファイナルファンタジー8か9ね!」。そんなのはうちにはないのよ。しかし今度日本に帰ったら買おうかな。
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雨は強くなったり弱くなったりで降り続いているが、ドレインシステムは完璧に働き続け so far so good。頑張ってくれポンプとうちのドレインパイプたちよ。
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