2008/01/29

日記「悪ガキたちのありがたさ」

「目指すのはロックピアノ」「大雪大苦戦の巻」ほか。

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■08/01/21(月) □ もう春だね
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 風邪がやや回復したので掃除。もう俺の部屋なんか無茶苦茶汚れていた。萌を迎えに行くと、晴れたので気温が8度あたりまで上がっていて暖かい。もう春だねと萌は言う。そうかもしれない。そうだったならありがたい。

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 カラテ:今日はLSが休みのようで、萌と新生徒AKが楽しげに遊んでいる。仲よくなったようだ。代理先生は今日は柔道の受身を教えている。横で見ている上級の子に聞いてみると、このカラテレッスンで投げも教わったのだとのこと。萌もゆくゆく習うのだろう。投げは非常にかっこいいので楽しみだ。

 しかし1月から生徒が3人増え計8人でにぎやかになったのだが、年長ボーイズとLS&萌はやはり別格にうまいなと思う。2人のボーイズはふまじめな態度さえ問われなければ次の試験でオレンジになるわけで(GL先生はその態度を許さず彼らの昇級を延々と先延ばしにしていたが、この先生はその辺ゆるそう)、LS萌がこのクラスのリーダーになる日はすぐそこに来ている。パープルベルトのかっこいいガールズみたいになってくれ。

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■08/01/22(火) □ 悪ガキたちのありがたさ
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 Mが朝出で俺も早起き日。ガチガチに凍った車の氷を落としエンジンをかけると外気温はマイナス5度。うちゃー。この冬一番の寒さか。だがまあしかし東京だってマイナス10度くらいになることもあったのであって、やっぱり寒くても晴れていると気持ちがいい。冬の晴れ間を見るたびに東京の冬を思い出す。しかしもうカナダに住んだ年数が東京時代と同じ14年になってしまった。間に須坂にも2年住んだので、正確には在住12年だが。長いよなあ。

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 睡眠不足と仕事でヘロヘロとなり、日本語学校のパーキングの車の中で仮眠した。クラスから出た萌は、ボーイズがクラスでいかに悪いことをやっているかを興奮してまくしたてる。「―――KTがノートに『デスノート』って書いて、そこに私の名前を書いたんだよ! それを私は消しゴムで消してね、KTって書いてやったの。それでもう笑って笑って、先生に叱られたの」。そうかそうか、楽しくてよかったねえ。なんかほんとに日本の小学校にいるみたいだ。

 日本語学校といってもカナダでできることは漢字学習塾に近いわけで、子供の貴重な夕方の時間をあて学習させることをすまなく思う気持ちが俺にはあるのだけれども、悪ガキたちのおかげで萌がこうして楽しみにしてくれるのは本当にありがたい。今「こち亀」にはまりまくっているように、日本語の読み書きができるようになれば萌の人生はダブルで楽しくなるわけなのだよ。頑張ってくれ。

 少女マンガ「私はたたものじゃない」でマンガ熱に火が点った萌は、毎夜1話ずつ俺に「こち亀」を読ませ、無茶苦茶熱中している。5歳くらいのときに読んでやったときにも楽しんではいたが、今は絵の面白さ、「自分の会社でなんでも作れる」中川くんのすごさ、バイクに乗ると強くなる本田くん、そして「かわいくて強い」レイコといったキャラクターの面白さがよくわかり、たまらなく楽しいようだ。またバンクーバーに行ったらブックオフで買ってきてねとお願いされてしまった。

【↓最近書き始めた萌のマンガたち】



左からドラクエ7、長編マンガ「新しい先生」表紙、その1ページ目。先生がプイプイと指を振ったり、生徒がきれいな先生を想像して目がハートになるところなど、マンガ文法がよく分かってます。

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■08/01/26(土) □ 目指すのはロックピアノ
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 日本代表岡田監督初戦、ニュース映像でしか見れなかったのだが、1分の映像でもしょぼい試合だったことはよく分かる。日本は練習のウォームアップかと思うようなスローでショートなパスをのろのろとつないでいた。これをやってるうちに見切られ要所を詰められ、他にできることもなくシュートを打てず終わったのだろう。つまり俺の見たオシム日本@アジアカップとまるで同じだったように見える(メンバーもなぜか完全に同じだし)。つないでばかりで攻められないのが特徴のチームに、メインテーマとして接近ショートパスを奨励すれば、こうなるのは当然だ。

 そして後半大久保を出せば動きが出てシュートを打てるようになるのも当たり前で、なんでいつの監督も素直に大久保を使わないのか理解に苦しむ。この大久保がフカし続けてスコアレスでゲームは終わったのだが、FWは勝負してシュートに持っていけること自体が得がたい才能で、相手が強くなるとそれこそが一番難しいことなのだから、打てる選手をまず試せばいいではないか。打ったシュートを入れるのはその次の課題なのである。まあすかっとできない日本代表は当分続くのねという感じの初戦であった。

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 午後、KT家を訪問。YJのお母さんもいて、子供らはみなピアノの課題が順調に進んでいるという話になっていた。萌だけがまったく別のルートを通っていくことになってしまったなあとちょっとあせりを感じないでもないのだが、目指すのはロックピアノだ。俺はピアノは教えられないが、何がかっこいい音なのかはどんな先生よりもしっかり教えてやろう。

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■08/01/29(火) □ 大雪大苦戦の巻
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 ◆08:03 うわ、すごい雪だ。現在 25~30cm、地域全校見事休校。交通すらもほとんどない PoCo である。これは引っ越して以来最大の雪だろう。クリスマスみたいなことになっている。


(うちのベランダに住む居候猫ティガーの毛にくっつき取れない雪・笑)

 M萌と1時間ほど外で遊びつつ、車を出せるのかどうか路面を見てみる。道まで出てしまえば問題なさそうだが、どう考えてもうちの前のカルデサック(ロータリー)の深雪からは出られない。バンパーよりもはるかに雪が高いんだからなー。まあ今日1日で4駆たちがここでスピンを楽しみ、踏みならしてくれるだろう。おとといは適度に雪があったので、俺も見事90度のブレーキターンに成功したしな :-)。

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 午後ある程度踏みならされたので、メインストリートまで出られるかどうかテストをしてみようとドライブウェイから車を出すと、なんとそこで簡単にスタックしてしまった。タイヤが空転し前にも後ろにも動かない。屈辱。恥なのでタイヤの下を掘りマットを敷くなどして自力でどうにか脱出しようとしたが、見かねた隣家のJKおじさんがやってきて押して助けてくれた。恥。

 しかしいくらなんでもオールシーズンタイヤなのに、どうしてこれほどグリップしないのかとしばし考え、燃費を稼ごうと上げてあったタイヤの空気圧をノーマルに下げてみる(※)。これとMに教わった「真のカナダ人雪ドラテク(スタックしたらハンドルをグリグリと切る)」が効いて、2度目のトライで今度はさほどの苦労なくカルデサックから道に出られた。
(※)『空気圧を下げると接地面積が増加するので、雪に埋まった時に脱出し易くなります。新雪やシャーベット状の積雪には有効です』といわれる知られたセオリー。

 出てさえしまえばもう問題はなく、もともと雪上ドライブは好きなので強めにアクセルを踏んでタイヤをスピンさせたりブレーキをロックさせたりして限界を探りながら走る。交差点で雪がたまったところだけ勢いをつけてから通過するよう気をつければ、うちの前のカルデサックより雪が深いところはなく問題なし。

 次回大雪が降ったら今日の経験と新技術を生かし、今度は恥をかかずに車を出せるだろうとは思うが、しかし新タイヤ Falken ZE-912 とエリオの雪グリップはどう考えても、かろうじて実用になるという程度だわ。FF車で大雪時に乗ったのも初めてなので他と比べてどうなのかはよく分からんのだが、やはりAWDレガシィ&耐雪性能強力タイヤだった去年までとは比較にならない。とほほ。がっくし。腕を磨き、そして気をつけるしかないのであろう。

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■08/01/30(水) □ フレンチ寸劇
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 朝心配して見ていると、俺がスタックしたカルデサックの雪をMが造作もなく乗り越え出て行った。ありゃ。ゴトゴト揺れながらグイグイと進んでいくエリオを窓から見ていると信頼感が戻ってくる。―――うわ、まだたっぷり雪が残る中(雪に弱いはずの)FRのBMWで遠路SH姉さんがやってきた。東部人ドライバー恐るべし。ま、俺も午後には学校に行くので、そのときに昨日のリベンジをするしかない。今日も雪は断続的に降っているし。

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萌のクラス寸劇を見に学校へ。フレンチなので内容はよく分からんが、皆のフレンチが素晴らしいのだけは分かる。皆フランスの子だと言われたら俺は信じるだろうという流暢さ。カナダの父兄はさすがにフレンチはある程度わかるようで、俺にはサッパリな内容でもセリフごとに大うけしていた。素晴らしい。

 今日の走行はまるで問題なかった。家の前はまだ昨日のままだし、学校のパーキングとその周辺もグジグジで悲惨な状況だったが(実際今日も雪で来れない生徒が多かった)、深いところで停止しないよう気をつけていればどこでも問題なく走れる。グリップを求めてステアを常に左右に動かし、右足のコントロールもデリケートになっている。

 停止後雪についたタイヤのマークを見れば、リアの標準タイヤよりも Falken の溝はやはり小さいが排雪はきちんとされており、やっぱ昨日のスタックはタイヤや車のせいではなく俺のせいだなと反省されてきた。高すぎた空気圧と雪ドラ技量不足と、なによりもカルデサックの除雪を怠ったゆえになかば亀の子状態になっていたのだろう。前のレガシィ+Kumho 716 が5とすれば、2.5 くらいはつけられそうな Falken Ziex ZE-912+FFエリオの雪性能であります。

 スノードライブに対する自信を取り戻し、あちこち用を足し走り回る。夕方からは雨になり残雪はグジグジで、おお滑る滑ると楽しい :-)。もう下が擦らない限りたいていの雪はこうしてズリズリといけてしまうような気がする。

2008/01/20

日記「独学ワンダーピアノ」

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■08/01/11(金) □ 虫歯問題
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 ◆10:54 歯医者で定例のクリーニング&チェック。万全なわけではないが特に危急の虫歯はないだろうと思っていたが、左奥歯のブリッジ下の歯根がヤバイとXレイ写真で言われた。最近ガムを噛みすぎて歯にきていてヤバイと思っていたが、やはりそれで痛みを感じていたわけである。うーむ。気が重い。Mは保険でカバーできるというが。....まあしかしこの左奥歯はいずれケアが必要なのは予想していたので(府中の名医H先生も、これはどうしようもないという状態であった)、年貢のおさめどきか...。

その後SFUに行き飯。SFUは人里離れた山の上で場所が悪すぎるのだが、あちこち歩いてみると広大ですごい学園である。ところによりツタがからまり、ラピュタのような趣がある。Mはここに所属してもう10年だが、いつかここでフルタイムの仕事をもらえるのだろうか。萌はこのすごい学校がマミーの学校なのだということに、誇りを感じているようでご機嫌であった。

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■08/01/12(土) □ 独学ピアノ
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 休日、萌とピアノをやろうとしているのだが、萌がまるで集中力のない日で何をやってもうまくいかない。しかしこうして譜面の課題をやらせようとするとうまくいかないが、クリスマス前くらいから萌は一人でキーボードをガンガン弾いている。学校で耳にしたクリスマス関連の歌やFF9の曲などを、左手でベースとコードを探しながら弾いている。

 もともと耳で音を取る力は俺を完全にしのいでいるし、左手も1年間のレッスンのおかげでかなり(こんがらがらずに)弾けるので、萌は独学で歌用ピアノは成就してしまうのかもしれない。別にクラシックの名手になってほしいわけじゃないので(※)、これでいいのかもしれない。
(※)本人現在はミュージシャンよりも少女マンガ家か、「こち亀」のレイコの姿をした中川君(←「自分の会社でなんでも作れるからすごい!」)になりたいそうです。

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■08/01/19(土) □ 萌の独学ワンダーピアノ
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 風邪をひいた。昨夜鼻水がドドドと出てきて、起きたらのどが痛く完全に風邪。萌にうつさないようにとマスクをして静かに過ごす。

 萌の独学ピアノは本当にうまくいっていて、今日は「ナウシカ」と「ハウル」のベースラインを適当に左手で探しつつ、それっぽく弾いてしまった。どっちも半音(黒鍵)が入りまくる曲なのに、驚きである。俺が弾いた「レットイットビー」も真似していたので、「これはキーがCだからさ、Cの曲は白鍵をこうして(2音ずつ離して)弾くだけでコードが全部弾けるから、こういう感じで弾きながら右手でメロディを弾けば弾けちゃうわけよ。『Telephone Line (ELO)』も同じ」と教えると、それもすんなりと吸収していく。俺の左手はこのCキーのコードしか弾けない駄目駄目手なのだが、萌は黒鍵まで入れて独立したベースラインを弾けるのだから素晴らしい。

 これは好きに弾かせてやるというのが今のところはいい方向に向かっているとしか言いようがない。正統ピアノ学派から見たら許されない習い方なのだろうが、レイチャールズだってスティーヴィーワンダーだってたぶんこうしてピアノを我が物にしてしまったのだ。コード感(ベースライン)を掴むという方向から自分で工夫してピアノを学んでいるわけで、これがロック・R&Bの王道なのだ。えらい。あとは宝くじを当てて、エレピを買ってやるだけだ。

2008/01/09

日記「FF9:カリオストロみたいな冒険」

「はまぐり&毛ガニ&タラ鍋」「新年ギターレッスン会」「FF9に首ったけ」ほか。

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■08/01/01(火) □ はまぐり&毛ガニ&タラ鍋
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 天皇杯決勝。準決勝でもブラジル人マルキーニョスと見分けがつかないほどのボディバランスで光っていた鹿島の田代というFWが非常にいい。あれだけ激しく当たられてもパフォーマンスが落ちないし、速くて強くて高くうまい。大久保が高くなり勤勉になったという感じ。岡田監督が代表キャンプに呼んだわけが分かる。柳沢が鹿島を出たいというのも納得である。代表戦でこれくらいできそして点が取れるなら(今シーズンの記録を見ると得点力はあまりないようだ)、主力になれる器かもしれない。

 この田代・本山・小笠原が完璧な仕事をしており、内田、野沢とこれもキラキラと光る選手が顔を出し、広島もいい選手を揃えているが付け入る隙がない。これは強いわ、鹿島。最後まで緊張感のある停滞が続き、本山の突破から柳沢のアシストで鹿島が追加点を取りゲームが終わった。うわ、鹿島の監督が泣いている。お見事でした。

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LDに鍋を借りてきて、はまぐり&毛ガニ&タラ鍋。客を見込んで多めに買っておいたのだが、BRと4人だけだったのでたくさん余ってしまった。味は、満足度5割くらい。高かった割にカニもタラもバサバサして味がなかった。鮮度が低かったのかもしれない。タラは輪切りの切り身ではなくて身をそいだフィレだったから、店で長時間空気に触れ味が落ちていたように思うし、カニもやっぱ中華スーパーで生きたカニを買うべきだった。カニを自分で殺す度胸がないから、解体済みを売ってる一般スーパーに行っちゃったのよね。まあそこそこうまかったのでよしか。萌が鍋に合わせ今年の年号を作ったのがえらい。

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■08/01/02(水) □ 新年ギターレッスン会
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 ドラクエ7、最後の魔王に2度破れ、いったん挑戦を止めレベルアップを念入りに行い、ネットのガイドで学んだ必須の防御魔法を2種覚え(普通にプレイしていたらどれだけレベルを上げても覚えられない、つまりガイドを読まないと会得できない魔法だった・sigh)、3度目で倒した。3ヵ月半の長い旅であった。「過去と現在」というストーリーはいくつかの村で胸を打ったがそれ以外はただの重複作業に過ぎなかったし、敵は絶妙な強さだったのはいいが、ボスに魅力がまるでなくその姿が1つも記憶にない。終わってやれやれというのが一番正直な感想である。

 エンディングムービーも旅の苦労に見合うほどのものではないなと思っていたら、思わぬところにあれを見せられたので、萌は感動して大泣きになった。たしかにあれは感動的だったが、プレイヤーはこれだけ長いこと付き合ってくれたのだから、もっともっともっといい気持ちにさせてくれんかなあと思う。

 そしてクリア後のボーナス(最後まで意味ありげに残った「石版?」の間)をやろうと再開すると、なんとボスを倒す前の世界に戻されてしまった。これでゲームの達成感がガタガタに殺がれ、萌も「なんでまた魔王を倒す前なの? 本当の神はどこにいるの? 残りの石版はどこにあるの? これで終わりじゃないでしょ?」とまったく納得していない。当たり前なり。開発者はこの子供の声に答えられるのかね。

 この石版に限らず納得しかねる箇所はゴロゴロあり(※)、プレイヤーにシナリオを書かせたら誰でも10箇所くらいは抜本的に変えたくなるだろう。全体的な面白さでは最後までやらせるだけのものはあったのに、そのせいでプレイ後感はドラクエ7史上最も悪くなってしまった。
(※)▲「イザとなったら呼べ」といってた精霊たちは結局その後登場しなかった▲物語中最高に魅力のあるキャラクターは、結局会話をし船を借りるだけだった▲最強魔法ギガジャスティスは結局一度も使う用途がなかった、などなど。

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 午後AZ家新年会に招かれ、お雑煮をいただきギターを教えてさしあげた。人にギターを教えるのは久しぶりだが、俺の教習内容は子育てを経て強化されており、生徒T氏に何が分からないのかを察し、どう説明したら一番分かりやすいかを常に計算しながらレッスンを進めていけた。レッスン前と後では明らかに違う腕前になったと思う。いずれ上達したらセッションしましょうと盛り上がる生徙さん。いつでもどうぞ。

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■08/01/03(木) □ カリオストロみたいな冒険
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Mのバンクーバー用事ついでにサイエンスワールドに行ったが、ホリデイシーズンに来たのが間違いで駐車場に空きがなく、とても入れない状態。仕方がないので用を足し外食しショーナシーのお屋敷散歩をして帰ってきた。10年前に発見した日本庭園家屋が、さらにグレードアップしていてすごかった。敷石1枚で10万円とかのレベルではないかと思う。ここまであからさまに豪勢にするあたり日本人ではないだろうとメルと話すが、いったいどういう金持ちなんだろうか。

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 帰ってDQ7に続き、夏に買ってきたゲーム第3弾「ファイナルファンタジー9」を開始したのだが、これがもうとんでもない面白さ。話は明らかに「カリオストロの城」その他名作アニメの焼き直しなのだが、パクリだなんて感想はちらとも浮かばず、「カリオストロみたいな冒険をゲームでやれる!」という喜びに萌も俺もゾクゾクになってしまう。兵団の隊長には迷うことなくゼニガタと命名。サイコー。



 こうして直接比較すると、ドラクエとFFの格差はもはや技術だけではなく、演出もゲーム性も勝負にならないなと正直思う。DQは物語と謎解きがトラディションだというのは承知していても、6や7みたいに面倒な重層世界を物語の深みだというのは無理があるし、登場人物(&敵)もつまらない。ほぼ同時期だろうFF7、9は「カリオストロの城」のような冒険をゲームでやるという新しい夢を追及し成功している。俺も萌も今後DQをやることはないだろう。DQは世界にRPGを広めた天才的作品であり、俺やMKも思い入れは強く残念なのだが。

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■08/01/04(金) □ FF9に首ったけ
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 FF9をやりたくて萌が俺をたたき起こす。もう初日のように突っ走らず、ちゃんと読めるメッセージは読みなさいよと念を押してやらせてやる。FF9はバトル画面の3Dポリゴンの質は7よりやや下がってるなと気がついた。なんか目が粗いという感じで7よりしょぼい。CDロード時間も我慢の限界に近いくらい長い。

 しかし町や自然の描写はすごい。霧でかすむ谷を一般交通の飛行船が行き交ったり(空想世界の産業と生活を感じる)、振り向いたキャラクターのかわいい顔がちゃんと見え吐く息が白くなったり、バーのウェイトレスがくねくねと腰を振って歩いていたり(!)と、小味の演出は7よりも格段に素晴らしい。先を急ぎたがる萌をたしなめ、町の隅々をゆっくり眺めて歩く。

 実際PS2の「FF10」をKTのところで見たときは、マシンの性能が高すぎるとかえって絵はつまらなくなるなと思ったのだよな。キャラクターがきれいすぎるゆえかえって動きのゲーム的単調さが際立ち、なんか低予算CG映画にしか見えなかったのだ。「8」も8頭身の人形劇で起動直後にやる気がしなくなったが、FF9だけは7の魅力的な絵世界と躍動感を継ぎ発展している。最初から一貫してコミカルな話なのもいい。FF7はもちろんDQ7も全体に暗かった。今のところロードとCGの多さで進行が遅い以外は、文句ないです(※)。
(※)CGがきれいなのはいいが、プレイヤーはバーチャルな世界を体感したいわけで、CGはズルであるという感は拭えない。実際ステージを作りそこでキャラを動かすよりもCGのほうが作るのは楽なのだろうが、CGで船が城に入るシーンを見るより、プレイヤーが立っている城の上を巨大な船が入ってくるシーンを作ってくれたほうがオオと声が出ると思う。

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■08/01/08(火) □ 転校生です
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 昨日から学校が始まりMも新しいスケジュールとなって、それに合わせ飯を早めに作ったり送迎に走り回ったりと時間調整をしなくてはならない。慣れるまではドタバタしている。

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 Mの仕事の都合で曜日を変えた日本語学校に着くと、突然萌がシャイアタックを起こし、前のクラスに戻りたいと弱腰になる。それは無理なので元気づけて、「はじめまして~転校生のサカタ萌です~」と俺が声をあげクラスに入っていくと、生徒はやはり皆去年一緒だったボーイズたちだった。「久しぶりだねSK、元気にしてた?」と声をかけると、「....別に。元気じゃない」といった感じの実に小学生らしい返事が返ってくる。ウホホ。このクラスはボーイズばかりなのでみな言葉遣いが悪いのだと噂を聞き、萌と一緒にどんなんなんだろうとワクワクしていたのだが、期待にたがわずという感じ。

 クラスが終わると萌は、「楽しかった、ボーイズがみんな悪口(bad words)言ってたよ!」と目を輝かせながら飛び出してきた。オマエはバカだアホだなんでやねん大阪弁といった言葉たちが飛び交っているらしい。よかったよかった(^_^;;)。