=======================
■08/01/21(月) □ もう春だね
=======================
風邪がやや回復したので掃除。もう俺の部屋なんか無茶苦茶汚れていた。萌を迎えに行くと、晴れたので気温が8度あたりまで上がっていて暖かい。もう春だねと萌は言う。そうかもしれない。そうだったならありがたい。
----------------------
カラテ:今日はLSが休みのようで、萌と新生徒AKが楽しげに遊んでいる。仲よくなったようだ。代理先生は今日は柔道の受身を教えている。横で見ている上級の子に聞いてみると、このカラテレッスンで投げも教わったのだとのこと。萌もゆくゆく習うのだろう。投げは非常にかっこいいので楽しみだ。
しかし1月から生徒が3人増え計8人でにぎやかになったのだが、年長ボーイズとLS&萌はやはり別格にうまいなと思う。2人のボーイズはふまじめな態度さえ問われなければ次の試験でオレンジになるわけで(GL先生はその態度を許さず彼らの昇級を延々と先延ばしにしていたが、この先生はその辺ゆるそう)、LS萌がこのクラスのリーダーになる日はすぐそこに来ている。パープルベルトのかっこいいガールズみたいになってくれ。
=======================
■08/01/22(火) □ 悪ガキたちのありがたさ
=======================
Mが朝出で俺も早起き日。ガチガチに凍った車の氷を落としエンジンをかけると外気温はマイナス5度。うちゃー。この冬一番の寒さか。だがまあしかし東京だってマイナス10度くらいになることもあったのであって、やっぱり寒くても晴れていると気持ちがいい。冬の晴れ間を見るたびに東京の冬を思い出す。しかしもうカナダに住んだ年数が東京時代と同じ14年になってしまった。間に須坂にも2年住んだので、正確には在住12年だが。長いよなあ。
----------------------
睡眠不足と仕事でヘロヘロとなり、日本語学校のパーキングの車の中で仮眠した。クラスから出た萌は、ボーイズがクラスでいかに悪いことをやっているかを興奮してまくしたてる。「―――KTがノートに『デスノート』って書いて、そこに私の名前を書いたんだよ! それを私は消しゴムで消してね、KTって書いてやったの。それでもう笑って笑って、先生に叱られたの」。そうかそうか、楽しくてよかったねえ。なんかほんとに日本の小学校にいるみたいだ。
日本語学校といってもカナダでできることは漢字学習塾に近いわけで、子供の貴重な夕方の時間をあて学習させることをすまなく思う気持ちが俺にはあるのだけれども、悪ガキたちのおかげで萌がこうして楽しみにしてくれるのは本当にありがたい。今「こち亀」にはまりまくっているように、日本語の読み書きができるようになれば萌の人生はダブルで楽しくなるわけなのだよ。頑張ってくれ。
少女マンガ「私はたたものじゃない」でマンガ熱に火が点った萌は、毎夜1話ずつ俺に「こち亀」を読ませ、無茶苦茶熱中している。5歳くらいのときに読んでやったときにも楽しんではいたが、今は絵の面白さ、「自分の会社でなんでも作れる」中川くんのすごさ、バイクに乗ると強くなる本田くん、そして「かわいくて強い」レイコといったキャラクターの面白さがよくわかり、たまらなく楽しいようだ。またバンクーバーに行ったらブックオフで買ってきてねとお願いされてしまった。
【↓最近書き始めた萌のマンガたち】
左からドラクエ7、長編マンガ「新しい先生」表紙、その1ページ目。先生がプイプイと指を振ったり、生徒がきれいな先生を想像して目がハートになるところなど、マンガ文法がよく分かってます。
=======================
■08/01/26(土) □ 目指すのはロックピアノ
=======================
日本代表岡田監督初戦、ニュース映像でしか見れなかったのだが、1分の映像でもしょぼい試合だったことはよく分かる。日本は練習のウォームアップかと思うようなスローでショートなパスをのろのろとつないでいた。これをやってるうちに見切られ要所を詰められ、他にできることもなくシュートを打てず終わったのだろう。つまり俺の見たオシム日本@アジアカップとまるで同じだったように見える(メンバーもなぜか完全に同じだし)。つないでばかりで攻められないのが特徴のチームに、メインテーマとして接近ショートパスを奨励すれば、こうなるのは当然だ。
そして後半大久保を出せば動きが出てシュートを打てるようになるのも当たり前で、なんでいつの監督も素直に大久保を使わないのか理解に苦しむ。この大久保がフカし続けてスコアレスでゲームは終わったのだが、FWは勝負してシュートに持っていけること自体が得がたい才能で、相手が強くなるとそれこそが一番難しいことなのだから、打てる選手をまず試せばいいではないか。打ったシュートを入れるのはその次の課題なのである。まあすかっとできない日本代表は当分続くのねという感じの初戦であった。
----------------------
午後、KT家を訪問。YJのお母さんもいて、子供らはみなピアノの課題が順調に進んでいるという話になっていた。萌だけがまったく別のルートを通っていくことになってしまったなあとちょっとあせりを感じないでもないのだが、目指すのはロックピアノだ。俺はピアノは教えられないが、何がかっこいい音なのかはどんな先生よりもしっかり教えてやろう。
=======================
■08/01/29(火) □ 大雪大苦戦の巻
=======================
◆08:03 うわ、すごい雪だ。現在 25~30cm、地域全校見事休校。交通すらもほとんどない PoCo である。これは引っ越して以来最大の雪だろう。クリスマスみたいなことになっている。
(うちのベランダに住む居候猫ティガーの毛にくっつき取れない雪・笑)
M萌と1時間ほど外で遊びつつ、車を出せるのかどうか路面を見てみる。道まで出てしまえば問題なさそうだが、どう考えてもうちの前のカルデサック(ロータリー)の深雪からは出られない。バンパーよりもはるかに雪が高いんだからなー。まあ今日1日で4駆たちがここでスピンを楽しみ、踏みならしてくれるだろう。おとといは適度に雪があったので、俺も見事90度のブレーキターンに成功したしな :-)。
----------------------
午後ある程度踏みならされたので、メインストリートまで出られるかどうかテストをしてみようとドライブウェイから車を出すと、なんとそこで簡単にスタックしてしまった。タイヤが空転し前にも後ろにも動かない。屈辱。恥なのでタイヤの下を掘りマットを敷くなどして自力でどうにか脱出しようとしたが、見かねた隣家のJKおじさんがやってきて押して助けてくれた。恥。
しかしいくらなんでもオールシーズンタイヤなのに、どうしてこれほどグリップしないのかとしばし考え、燃費を稼ごうと上げてあったタイヤの空気圧をノーマルに下げてみる(※)。これとMに教わった「真のカナダ人雪ドラテク(スタックしたらハンドルをグリグリと切る)」が効いて、2度目のトライで今度はさほどの苦労なくカルデサックから道に出られた。
(※)『空気圧を下げると接地面積が増加するので、雪に埋まった時に脱出し易くなります。新雪やシャーベット状の積雪には有効です』といわれる知られたセオリー。
出てさえしまえばもう問題はなく、もともと雪上ドライブは好きなので強めにアクセルを踏んでタイヤをスピンさせたりブレーキをロックさせたりして限界を探りながら走る。交差点で雪がたまったところだけ勢いをつけてから通過するよう気をつければ、うちの前のカルデサックより雪が深いところはなく問題なし。
次回大雪が降ったら今日の経験と新技術を生かし、今度は恥をかかずに車を出せるだろうとは思うが、しかし新タイヤ Falken ZE-912 とエリオの雪グリップはどう考えても、かろうじて実用になるという程度だわ。FF車で大雪時に乗ったのも初めてなので他と比べてどうなのかはよく分からんのだが、やはりAWDレガシィ&耐雪性能強力タイヤだった去年までとは比較にならない。とほほ。がっくし。腕を磨き、そして気をつけるしかないのであろう。
=======================
■08/01/30(水) □ フレンチ寸劇
=======================
朝心配して見ていると、俺がスタックしたカルデサックの雪をMが造作もなく乗り越え出て行った。ありゃ。ゴトゴト揺れながらグイグイと進んでいくエリオを窓から見ていると信頼感が戻ってくる。―――うわ、まだたっぷり雪が残る中(雪に弱いはずの)FRのBMWで遠路SH姉さんがやってきた。東部人ドライバー恐るべし。ま、俺も午後には学校に行くので、そのときに昨日のリベンジをするしかない。今日も雪は断続的に降っているし。
----------------------
萌のクラス寸劇を見に学校へ。フレンチなので内容はよく分からんが、皆のフレンチが素晴らしいのだけは分かる。皆フランスの子だと言われたら俺は信じるだろうという流暢さ。カナダの父兄はさすがにフレンチはある程度わかるようで、俺にはサッパリな内容でもセリフごとに大うけしていた。素晴らしい。
今日の走行はまるで問題なかった。家の前はまだ昨日のままだし、学校のパーキングとその周辺もグジグジで悲惨な状況だったが(実際今日も雪で来れない生徒が多かった)、深いところで停止しないよう気をつけていればどこでも問題なく走れる。グリップを求めてステアを常に左右に動かし、右足のコントロールもデリケートになっている。
停止後雪についたタイヤのマークを見れば、リアの標準タイヤよりも Falken の溝はやはり小さいが排雪はきちんとされており、やっぱ昨日のスタックはタイヤや車のせいではなく俺のせいだなと反省されてきた。高すぎた空気圧と雪ドラ技量不足と、なによりもカルデサックの除雪を怠ったゆえになかば亀の子状態になっていたのだろう。前のレガシィ+Kumho 716 が5とすれば、2.5 くらいはつけられそうな Falken Ziex ZE-912+FFエリオの雪性能であります。
スノードライブに対する自信を取り戻し、あちこち用を足し走り回る。夕方からは雨になり残雪はグジグジで、おお滑る滑ると楽しい :-)。もう下が擦らない限りたいていの雪はこうしてズリズリといけてしまうような気がする。