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■08/10/13(月) □ こどもの漢字練習
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Thanks Giving で学校は休み、萌は朝読書をしていた。それを見て、ああやっぱり英語だともう本を読めるんだよなあ、3年生だもんなあと感心するとともに、日本語もなんとかせんとなあと思う。日本語学校は好きだしそのカリキュラムは完璧にこなしてはいるが、マンガでさえも相変わらず1人で読んではくれないのだ。まあうちには「こち亀」しかないからかもしれないが。
これを打開するためにもDSだ、と萌の漢字練習に付き合う。「なぞっておぼえる大人の漢字練習」は性能は抜群だが、子供が字は知っていても語彙としては知らないという設問が多すぎるのが難点で、親がついていないと学習は難しい。たとえば萌は火という字は知っていても、「火急」なんて言葉は知らないので答えられず、俺が「それは火っていう字。Urgent なことを『かきゅう』っていうんだ」と教えてやらねばならない。教えてやっても一度で火急という言葉を覚えるはずもなく、あまり意味はない。
「大人の」漢字練習だから子供語彙は考慮してないのだろうが、大人はレベル1~3の字を習う必要はさすがにないわけで、すべてレベルに合った設問を作っておくのがまっとうな製作というものだと思う。これの前に買った「漢検DS」もそうだが、子供のためには作ってないというのがよく分からんDSの学習ソフト状況である。
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午後JDが久しぶりに電話してきて、萌は夏休み後初めて Webkinz にログオンしていた。しかし Webkinz は部屋と庭をきれいにできるがそこでキャラを動かし活動できるわけじゃないから、一度「どうぶつの森」をやってしまうとやる気はしないよなあと思う。オンラインゲームゆえのスローさにもイライラする(Flash なので毎回部屋から何から全データを読み込まなければならない。メインパートはインストールする仕様にしとけばいいのに)。
もう俺も萌もどうぶつ村ではやることが尽きてそう熱中しているわけではないが、一日一度は森に行きなにかしらやっている。俺は主にピーチを売って借金返済。家が広がればまた模様替えの楽しみが出るし。
こうしてどうぶつ暮らしをしてみると、釣りは楽しいが確実性(高く売れる魚が釣れる確度)に欠け、やっぱ農業が一番だなと思う。今うちは高値で売れる桃の栽培に成功して完全に桃農家となり、40本ほどの桃木からローテーションで収穫し毎日2~3万ベルを得ている。このローテーションが確立してしまうと、農業の堅実さにしびれ他の仕事をする気がしないのである。
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■08/10/14(火) □「俺たちの旅」の音世界
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mp3 で音楽を聴きながら家事。古井戸「古井戸の世界」、矢野顕子「相合傘」と70年代フォークを聞いたのだが、いい音楽だとつくづく思う。矢野顕子はこれがデビュー時なのだろうと思うが、その後ほどぶち飛んでおらずほどよい塩梅に天才性が炸裂していて実にいい。古井戸はドラムの音に聴き覚えがあるので検索するとやはり、かしぶち哲郎(はちみつぱい)だった。そういうつながりも心を刺激し、この音楽が生まれていた70年代、「俺たちの旅」の東京に心が漂っていく。
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萌は日本語学校の帰りにどうぶつの森通信をやろうとKTたちと盛り上がっていて、ご飯をがーっと食べて準備する。しかし萌とKTたちは通信になると英語タイピングのせいもあって、「買い物したいから金をくれ (gime me money)」「僕のアイテムを取るな」「だったら地面に置くな」といった程度の低い会話に終始してしまう。そんな言い方をするなと萌には横で注意をしてるのだが。お互い日本語でのチャットならばもうちと生産的でナイスな会話になると思うのだが、英語バージョンなのが残念。
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■08/10/16(木) □ どうぶつの森ガイドブック
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昨夜写真入りどうぶつの森日記を書いてる方のページが見つかったのだが、すんばらしいセンスでレンガ敷きの村を作ったりしている。お出かけ通信でユーザー同士がタイルデザインを交換しているらしい。なるほど、そういう楽しみもあるのね。
こういう写真を見ていると、うちではまだまだ見てないものがあるんだなと分かる。各種ヘア帽子めがね等のアクセサリとか(家具はもう置く場所もないので店をチェックしてないが、アクセサリは俺も萌もぜんぜん持ってない)、雪だるまとかニューイヤーカウントダウンとか。どれもすぐに見れる類のものではないが、そのときが来たら見逃したくないなと思う。
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萌にそのページを見せてやると感じるものがあったのか、突如「どうぶつの森ガイドブック」というものを作り始めた。KTもどうぶつに関して知らないことがまだまだあるようなので(うちみたいに親が一緒にゲームをやってないから当然 ^-^;)、ガイドブックで教えてあげたいというのである。真剣に2時間もかけて、ボトルメールのやり方、KKの歌の聴き方といった小ネタを記した全8ページの立派なガイドを作っていた。KTたちが喜ぶかどうか分からんが、久々にいい製本仕事でした。
どうぶつ村内でいつでも友達とメールの送受ができたらいいのだが。「7時にゲートを開けとくよ」とかメッセージを送れたら最高ではないか。どうしてそれをできるようにしておかなかったんだろう。Wifi 環境がない人のことを考えてだろうか。次期どうぶつはネット方面をさらに強化してほしいものである(※)。
(※)調べると、PS3 に友人メッセージング機能がある程度で、ゲーム機でネット越しのメール/メッセージはいまだぜんぜん普及してないらしい。やっぱ製造元は、プライバシー問題から子供にメールをやらせたくないのかしら。
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■08/10/18(土) □ 日本vsカザフスタン戦
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TV Japan で日本 vs カザフスタン戦放映。双方うまく速くて面白い。カザフは完全に欧州サッカーだし、日本はバーレーン戦と同じく巧く速い小兵チームの持ち味で勝負している。これはボールを当てるトップがいないいわゆる「ゼロトップサッカー」で、アイデアと好技がぴたっと重ならないとチャンスは作れないのだが、皆うまいのでちゃんと狙い通りの攻撃ができる。十分に強い敵をプレスと技術で押し込むことができるのだから、この試合はドローだったと知ってはいるが見ていて快感を感じる。オシム時代の中東相手の試合では、相手のボール扱いの方が華麗で悔しかったが、これが日本のトップ選手たちなのだ。
しかし憲剛が出ていないのが悲しい。遠藤・俊輔・長谷部の中盤に文句はないが、憲剛・稲本のほうがもっと見たい俺のファン心理。それに後から入った小粒FW陣も、悪いわけではないが U-23 レベルの選手にしか見えない。ああした速くて巧い小兵は日本にごまんといるが、彼らはオリンピックでの香川がそうだったようにボールをキープできるだけであり、大久保のような強さはないので突破にかかれば体とボールを弾かれ終わってしまう。速くて強い田代のようなFWをなぜ選ばないのだろう。田代は不調なのかな。
攻めに攻めてGKの好技に防がれるといった展開が続き試合終了。観戦後あちこちで戦評を読んでみるとかなり酷評されており、じゃあ日本のサッカーファンはどういうサッカーを見たいのだろうと意外に思う。バーレーンに負けた試合とその後の言い訳で岡ちゃんはWC後のジーコ並みに信用を落としたわけだが、それはそれとして彼がやりたい「巧い選手によるプレスサッカー」は現時点でちゃんと機能しているではないか。これ以外にどんなサッカーをやればいいというのだろう。
「俊輔(個人技)頼み」という批判があるが、一番うまい選手の技術とアイデアを生かそうとチームが動くのは当然のことで、俊輔がつぶされたら何もできなくなったジーコのチームみたいにならなければそれでいいのである。組織が機能せず個々の力が分断されたジーコ日本は結果として個の力も出なかったのだが、こういう普通のチームであればカバーは効くだろう。中村がつぶされそうになったら憲剛にゲームメイクを任せればよし。
「カタールにもオーストラリアにもすばらしい FW がいる。しかし日本が一番強い」というカザフ監督の言葉が一番試合を物語っているよな。点が入らなかったのは相手DFとGKがいい仕事をしたせいもある。ただ、中村がラストパスを出すと相手もわかっているから読みやすく、だからGKも反応がばっちり合ってしまいあれほどシュートを止められたのだという解説を読み、そこはなるほどと思った。相手の読みを上回る意外性と技術を磨いてほしい。