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■08/11/02(日) □ ウォッカの天皇賞
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ウォッカの天皇賞を朝のニュースと Youtube で見る。素晴らしいレース。この馬がダービーを勝ったときやJCで負けたときに、父さんと電話で話したことを思い出す。やっぱ秋の天皇賞はいい。秋の府中競馬場はいい。このレースやJCを、また見に行きたいなあと思う。
しかし優勝インタビューを読んで、今年ユタカは重賞2勝の大不振だというのでたまげた。検索をかけるとエージェントがらみでいい馬が回ってこないのと、個人的な不振の両方が原因らしい。そんなことってあるのか。ユタカが抜きん出た、手の届かない存在だとは誰も思ってないだろうが(アスリートとしてはかつての河内みたいに追えるわけではないし)、俺が見ていた頃の岡部と同等以上の立場にあるはずなのだが。あれほどの達人のステージに達してしまえば、そんな大波などないのかと思ったのだが。分からぬ。
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■08/11/03(月) □ 音楽教材バンブラ
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買い出しをし晩飯は肉じゃが。萌は今日久々にキーボードをやっている。バンブラで弾きまくっているFF7のボスバトル音楽のリフを、実際にキーボードで弾きたいとトライしているのだ。ギターで言えばリッチーブラックモア並みに難しいリフなのでそれは無理だろうと思ったのだが、トライすると 2/3 くらいのスピードで両手で弾けてしまう。むろん正確に2小節分は弾けないのだが、あのスピードで萌の指が動くこと自体に驚いた。やっぱ1年間とはいえピアノをやらせたせいで、脳と指の神経のつながり具合が俺なんかの比ではないようである。子供には短期でもピアノをやらせよということですね。
そしてバンブラは本当に強力な音楽教材だ。萌は毎日なにかしら歌を作ってはバンブラで「作曲」しているので、小節の長さ、音符休符の長さ、リズムの取り方、コードの変移というポップ音楽のキモが全部分かってきている。小学3年生が自力で譜面を書ける方法なんて他にないだろう。すごいことです。
ニンテンドッグスの世話はしてるかと萌が聞くので、実は餌をやってるだけで散歩はやってないと答えると、「めんどくさくなっちゃったよねえ」と気まずそうにいう。そうなんだよ、めんどくさいんだけどやめるわけにはいかないのがペットの大変なところなんだよねえ。もう「どうぶつの森」も友達との通信以外はやることが尽きた感があり、ゲーム馬鹿親俺は次期主力ゲームを物色中です。
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■08/11/04(火) □ すき焼きレストラン
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夕方、MKの推奨するすき焼きレストランへ。安めのライスがこわばっていたりする普通のチャイニーズクオリティで、日本人の店員の方が「日本のすき焼きとはだいぶ違うんですけど」と申し訳なさそうな顔をするのだが、肉の薄切りがよく切れているのでそれだけで十分にうまい。普通のスーパーに売ってるレベルの肉だと思うが、日本のしゃぶしゃぶ肉よりも薄く切れているので煮てもやわらかく食べやすい。Mたちはこの超薄切りをスライスとは呼ばず shaved meat と読んでいた。なるほど、たしかにそうだな。
まことカナダ人たちはこうした薄切り肉のうまさを理解し、スーパーで買えるようにせねばいかん。まあ中華・コリアスーパーでも薄切り肉は売ってないのだが。一番薄いコリアバラ肉で 2mm くらいであり、冷凍状態で無理やり切ってるので繊維が破壊され調理するとガジガジなんだよなー。
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■08/11/10(月) □ ミッドライフクライシスとは
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今日夕方からハリソンホットスプリングスに行くのだが、俺は風邪で厳しい。あそこの寒い屋外プールには入るのは無理で、まあインドアプールに入るしかないな。
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◆19:24 ディナーを途上で取りホテル着。去年は昼間のうちについたのでゴージャスなフレイジャーバレーの景色を楽しめたが、今年は暗い中を延々走ったので疲れた。
ADが新しい BMW 330 に乗ってきていた。「彼はミッドライフクライシス(※)の打破にスポーツカーがほしかったんだけど、ここまでしかイケなかったのよ」とSHが笑う。まあ 330 なら十分速くてスポーティなんじゃないのかと答えると、「セダンじゃ駄目なのよ、2ドアじゃないとスポーツカーじゃないの」だそうだ。よくわからん。
(※)西洋のマッチョな男は40~50歳の心身の衰えに、恋や高級車をゲットすることで張りを得ようとするらしい。
そういえば同じく50男のSCもポルシェ 996 かなんかの極めつけスポーツカーに乗ってるのだが、それでも足りないのかこないだニッサンGTRをオーダーしたといっていた。そんなスーパーカーを2台も買って中川みたいだねと萌と笑ったのだが、それもミッドライフクライシスなのかね。しかし BMW くらいだったら運転して気持ちいいだろうなと想像はできるが、ポルシェとかGTRなぞ、300km/h を超えるというその性能をどこでどう使うのかと不思議なだけだ。カナダのハイウェイは超高速でぶっ飛ばすようには設計されていないし、スーパースポーツを楽しめるようなワインディングはBCにないのである。
俺がもしミッドライフクライシスを車で埋め合わせられる立場にあったら、ハイブリッドのハッチバックがほしい(プリウスはなんか扁平すぎて嫌だが)。燃費というのは心を酔わす甘い性能の一つで、うちのエリオもこういう遠出のときに燃費が伸びていくのをメーターで見てるとしびれるものがある。普段の平地燃費でもこれを味わえたらミッドライフクライシスを十分打破してくれそうだ。
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夕飯後萌たちがプールに入っているのを見ると自分も入りたくなるが、体調ヘロヘロで断念。今夜よく眠れればよいのだが、ここのベッドじゃいつも眠れんのだよなあ。
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■08/11/11(火) □ 眠れぬハリソン
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ハリソンでは毎年眠れない。べッド・シーツが堅い素材で始終カサカサと音を立てるせいだろう。ようやく眠れたと思ったらMと萌に6時半に起こされた。グッタリ。
眠れないべッドでマンガ「三国志」を読んだが、いつまで経っても話が変わらず馬鹿ばかしくなってきた。要はメインの劉備だけが英雄で他は姑息な馬鹿であるという話で、作者横山の好みが濃く反映されていると思われどこまで史実に基づくのかわからんが、すでに8巻まで読んで魅力を感じる人物がいないのだからこの後読む気がしない。策謀による脚の引っ張り合い(同盟国同士ですら!)ばかりが延々と続く話を読んでいると、ただ滅入ってくるのである。なんでこれが人気あるのかしらん。
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昨日は晴れたのだが今日は雨。俺は屋内のお湯にだけゆっくりと 30 分ほどつかり、体を十分に温めて帰路へ。Mとともに泳ぎまくった萌は、車を出すと即眠りに入った。空いていたので雨の中を快調に 1:30 以下で帰宅。体はしんどいが爽快なドライブだった。ほんと車は、速さに関してはこれくらいで十分だな。ほしいのは絶品のハンドリングと燃費である。
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■08/11/12(水) □「ポケモンパール」開始
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研究の結果萌の次期主力ゲームに選定した「ポケモンパール」をついにスタート。日本でイトコがやるのを見ていたとのことで、萌はやり方をほぼ分かっていた。モンスターを弱らせ捕獲し育てるというシステムは「玉繭物語」と同じで、わかりやすく楽しい。玉繭はストーリーがえらく短かくモンスターも数える程だったわけだが、ポケモンはモンスターがメインなので延々と出現し続け、プレイヤーが飽きるまで、それこそ RPG版どうぶつの森としてやり込むことができるよう作ってあるわけだ。1時間で3匹ほど捕まえてベッドタイム。メッセージはカナで知らない言葉もほとんどないので、萌ゲーム史上初の自力日本語読み上げで話が進んでいる。よしよし。順調に楽しんでいけそうである。
ポケモンはガキのものだとこれまで完全に意識の圏外にあり、これがRPGであることさえ知らなかったのだが、ネットで調べるとポケモンを捕まえ育て交換し友達と通信(Wi-Fi ボイスチャットだって!)と、子供が喜ぶものは全部詰まっているとわかる。実際プレイしてみると、どことなく絵や言葉遣いに「MOTHER」的な匂いがするのもよい。無用な時間がかかるバトル方式など欠点も多々あるが、そこは我慢すればこれは楽しいわ。
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■08/11/15(土) □ ポケモンオフ
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朝のスイミングレッスンから帰った萌が、ポケモンを進める。昨日から登場した悪の組織ギンガ団を倒す。こいつらがおバカで楽しい。最初このゲームを始めたときは、人間キャラのグラフィックのイモさ(だって博士や自分キャラの服装はあれは一体なんだ、日本人として恥ずかしいぞ)からしてやや馬鹿にしていたのだが、ストーリーが進むにつれほんと「MOTHER」風味が濃くなってきた。任天堂のRPGとして、これには「MOTHER」の続編という役割もあるんだろうな。
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午後、KT・HNを招いて初のポケモンオフを挙行したのだが、ワイヤレス対戦はなんと双方のレベルをオートで揃えるという当然の気遣いがしてなくて、LV30 のHNモンに萌の LV13 が一撃で負けた。レベルを揃えてこそ工夫の勝負になるわけで、こんな仕様では友達同士で盛り上がりようがないではないか。Wifiのポケモン交換システムGTSも崩壊してるし(※)、どうも任天堂らしくない落ち度が目立つゲームである。もしやこれを作ってるのは外部の会社なのか?
(※)低レベル雑魚と希少モンスターのレベル100を交換してくれという厚顔連中で大渋滞し、普通の交換が検索にヒットしなくなっている。しかも何度検索しても同じデータしか出ないので、完全に機能停止状態。これは任天堂が作ったシステムが悪いとしか言いようがない。
こんなバトルは空しいのでただちにやめ、ポケモン交換へ。先輩トレーナーHNは野に出て萌のためにポケモンを捕まえに行ってくれた。そうだ、それがいいよな。時間はかかったが幸いに萌の好きなピチュウというのが見つかり、こっちのサブキャラと無事初めての交換となった。これはお互いにうれしい。よかったよかった。
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■08/11/16(日) □ ポケモン人気の秘密を考える
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午後、秋恒例のサーモンフェスティバルへ。去年と内容はまったく同じで、その分去年より人出が減っていたかなという感じ。自然保護教育イベントだからいっぺん見ればわかったという気になってしまう。
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萌は自力でポケモンを進め、2番目のボス・ハクタイシティのナタネさん(いい人)を軽く撃破。この町ではえらいいろんなものがもらえ、お得感が高い。ここにたどり着くまで入り組んだ森を抜けるのが大変だったが、その努力は十分以上に報われるという感じ。このゲームはこうして次々になにかをもらえ、自分のチームを強くしやれることが増えていくところが楽しくて、子供が喜ぶのは当然だなあと思う。RPGのつらさを軽減し楽しさを増幅してある感じ。これがおそらくいま世界で一番売れてるRPGなわけだからな。FFに代表されるオタク的伏線だらけのRPGストーリーを子供が味わうことは漢字問題に限らず難しいが、こうした単純な筋立てならば日々の楽しみの中で自然と追っていけるのでよい。
しかし逆にいえばストーリーはほとんどないのだから、いっぺんこれをやってしまえば次のポケモンなどやる気がせんのではないかと疑う。ところが前作「エメラルド」をやり込んだKTは「ダイヤモンド」もやってるのだ。しかも「エメラルド」で育てたポケモンをインポートするんだろうと思えば、「ダイヤモンド」のストーリーを完了するまでインポートできないらしい。子供は繰り返しに強いとはいえ、そこに徒労感と怒りを感じないあたりはなかなか大人には理解しがたい。―――つーても、RPGに興味がない人から見れば、どんなRPGシリーズも全部繰り返し作業に見えるのかもしれんが。
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