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■08/11/18(火) □ 西洋非合理たち
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掃除をしていて大学4年時の日記帳を見つけ、面白くて読みふけってしまった。ここから思い出して夕方モールで 09/10 の薄いスケジュール帳を買う。学生時代は毎年年末ああした日記帳とともに、デザインのよい手帳を探して買うのが恒例だったのだよな。やっぱスケジュール管理は PocketPC/Outlook よりも、萌の学校の校庭でお母さん方と話しながら書き込める紙の手帳の方が便利なのである。
しかし今は日本のカレンダーも影響されてそうなってると思うが、西洋式カレンダーはなんで日曜から始まるのだろう(※)。仕事にせよなんにせよ日曜に始まる物事などないし、ウィークエンドの予定を書き込もうとすれば2段(週間カレンダーなら2ページ)にまたがり汚くなり、いいことは何もないではないか。
(※)後から調べて英仏は月曜スタートだと判明。日曜スタートは古来キリスト教に関係あるらしく、米の頑迷さとそこに従う日本/カナダという因果関係か。
日付を年月日の順に書かないのも西洋の悪癖で、食べ物の消費期限など 080706 と書かれるとどれがどれだか特定しようがない。日-月-年が一番多いという傾向はあるが、統一されてないのだから危険すぎる。なんというかカナダの社会制度などは合理的でいつも感心させられるのだが、究極のアホ単位インチ法(※)もそうだし、こうした昔からの慣習には信じがたいほど非合理的なところが多々あると思う。
(※)なんと驚きの12進法(12インチが1フィート)。スパナなどの単位は 5/8 インチ、3/4 インチ、7/8 インチなどと表記され、「3/4 インチの1つ上のサイズ」が何になるのかは誰にもわからない。手持ちのスパナをあれこれ試してみるしかないのである。インチ法のアメ車が売れないのは当たり前だ。
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■08/11/22(土) □ クライミングジムでしょんぼり
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【WC予選カタール―日本】序盤はカタールが勢いに乗り、前線のブラジル勢を中心に押す。日本は落ち着いて対処している。メンバーは怪我人以外前試合と同じで、中盤は遠藤・俊輔・長谷部のまま。たとえ怪我持ちでも俊輔指定というのはジーコと同じではないか。憲剛を使ってくれよ。
徐々に日本ペースになってきたところで、内田の縦パスに達也がスパっと抜け出しゴール。気持ちよし。今日大久保が目立っていないのは、達也のほうが明らかにボールを引き出す動きがいいからだろう。玉田も最近下がってきてボールをさばきキープするのが素晴らしくうまくなりMFを助けているし(フィジカルも強い)、自然と大久保がボールに触る機会は減ってしまう。ボールを持ち勝負できれば大久保は誰よりも破壊力があるわけだが、この2人が頑張る前線ではなかなかボールはもらえないだろう。
しかしこれは豪華な前線だ。Jリーグオールスターといえよう。07年のアジアカップ時、まさにこの俺好みの「達也・大久保・玉田」をなぜ連れて行かないのかとオシムの人選をいぶかしんだのである。待ってもらって仕事をするタイプの高原が復調しても今の玉田ほど効果的なボールタッチはできないだろうし、このメンバーでWCも戦いたいものだ。達也があと2年怪我をしませんように。
残り時間はそのまま日本優勢で前半終了。俊輔はここぞというところできゅっとボールに絡み、遠藤と共に完璧なバランサーをやっている。いい仕事をしてると思うが、怪我を押してまで俊輔を使わねばならんほどの仕事とは思えんのだが。
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【後半】いきなり玉田のクリーンゴール! WCでのゴールにも似た、体重の乗った見事な一発だった。そのあともサボらず怠らずしっかりとプレーを続ける日本。バーレーン戦、ウズベク戦に比べ全員の動きに無駄がなくなってきていると感じる。はっと局面を変える美技よりも、味方との距離を詰め高い技術で速く連続してつないでいく感じ。集中が切れたカタールが足をガチガチぶつけてくるので怪我が怖いが、日本選手にひるむ様子は感じられない。そのたくましさにも感心する。ここまで完成してしまうとアジア予選で敗退はもう考えにくく、今の日本選手に岡田監督ならこうなるだろうと当初誰もが予想した通りのチームになったと思う。二次予選バーレーン戦の負けとその言い訳だけが本当に余計なことだった。あれさえなければ、誰もがチームの進歩を素直に喜べるのに。
追加点もあり、日本はラフプレイにも淡々としかし強靭に対処し試合終了。中国レフがファウルを取ってくれないので、前線で戦い蹴られていた攻撃陣のために交代カードは使われ憲剛は結局見れなかった。ああこうして憲剛を使えないまま日本は進んでいくのか。なんというもったいなさ。
試合後の俊輔のインタビュー。「危ないシーンがありましたが」「いや危なくないですよ」「WCが近づきましたね」「ハハ、全然ですよ、まだまだ」「怪我の調子はどうですか」「怪我してる時点で調子はよくないんで」―――このトーンはまさに初期の中田英寿! なんか今日は守備とペースメーカーを完璧にこなしていたし、彼は図太くなってきたなあ。
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今年から萌のクラスメートになったEMのバースデイパーティ@クライミングジム。萌はここに来るのは二度目だが、高いところが苦手なのでほとんどの子が行けた壁の一番上(10m ほど)まで行けず、下りは前回と同じく体が横向きでコントロール不能になり、怖い思いをしてめげていた。
降りてきた萌は俺の胸にしがみつき、自分が弱虫で恥ずかしいと嘆く。いや恥ずかしくなんかないよ、高いところが怖いのは誰だって当たり前で、問題はすいーっと楽しく降りてこれるはずの下りで、体が横にロールして怖くなってしまうことだけだと言い聞かせる。
空中で体をコントロールする方法をちゃんと教えてくれないからこうなるわけで、どうすればいいのかとインストラクターに聞くと、上体を後ろにそらせればいいのだそうだ。他の人を見ていると、体をそらすことでピンと張ったロープと両足の三角ができ、それで体の方向を安定させ降りてくる。ロープにしがみつくと三角が小さくなり横に転がりやすくなる。この3点ホールドが大事なわけだよと萌に言い聞かすが、怖くて手足はすくんでいるので壁から体を離すことがうまくはできなかった。
まあいいか。俺がインストラクターなら低いところで体の使い方をまず教えてから登らせるが、前回も今回もインストラクターはそこまで気が回っていない。そんなもんなんだろう。つまり子供に教えられるような人がついているわけではないのだ。しょせんパーティだしな。2度トライした後は萌も割り切って、壁はあきらめあまり怖くないハシゴの方を登りつつ、友達とくっちゃべって楽しんでおった。それでよしそれでよし。
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■08/11/23(日) □ 子供のクリエイティブ
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静かな日曜。萌は最近英語でストーリーブックを量産してるのだが、その文体がどうもMと一緒に読んでるキッズストーリーそのもので、俺にはあまりピンとこず読む気が起こらない。1ページできるごとに萌はMに見せたがり、Mが忙しいといってもまとわりついている。つまりMを喜ばせるのが主眼なのであって、それはそれで悪いことではないが、クリエイティブではないのである。こないだRじいちゃんに書いて送った本も、よくできていたがグランパを喜ばせようというサービス情報がメインであった。
最近凝ってる昔のゲーム「ロードランナー」の面作りでも、なにかくだらないジョーク面(全パネルがハシゴになってるとか)を作っては俺に見せたがる。でウケないと駄目かと消す。「萌あのさ、お父さんが喜ぶかどうかは大事なことじゃないのよ、自分でパズルとして面白いデザインを考えなよ。本を書くのもMに見せることが大事なんじゃなくてさ、自分で書いててエキサイティングかどうかが大事なのよ」。このあたりを説明するのは実に難しいが、8歳の子供は存在自体がクリエイティブなわけで、あまり大人を喜ばせようなんて迎合的なことを考えてものを作ってほしくないのだ。
そのうちに萌はロードランナーで城の塔のようなものを作り始めた。「お。これはカリオストロ城じゃないか。じゃここにいるクラリスをルパンが助けるというストーリーにすればいいんだよ」というと一気に萌は盛り上がり、見る見るうちにクリエイティブ脳が働きだしてかっこいい城を描きだすのであった。よしよし。
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「ポケモン」は町や言葉遣いが「MOTHER」に似ているとずっと感じており調べてみたら、制作者が「『MOTHER』を作りたかったんです」と語っている話がほぼ日に載っていた。ああ、やっぱりな。萌に「MOTHER2」をやらせるのはまだ無理だが、あの感じをポケモンで簡単に味わえるのはいいことだ。
しかし萌はポケモンにさほどはまってる様子はない。やっぱストーリーがないも同然だからな。ポケモントレーナーを倒して次の町へ行くの繰り返しで、新しい技が手に入ること以外は単調なゲームではある。話が入り組むと自力では進めなくなり、単純だと味気なくなる。子供向けRPGは難しい。
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