「広末さんはティファなのだ」「カナダの深い声」ほか。
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■09/01/20(火) □ オバマ就任演説
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先週仕事にかかりきりでたまりまくった家事を消化していく。今朝は冷えて車のウィンドウがバリバリに凍っていたので裏の排水ポンプを調べると、ホースはちょっと凍っていたがサンプ(地下雨水貯水槽)はまったく凍っておらず、ゆすって作動させるときれいに排水してくれた。地下って暖かいのね。
オバマの演説を少し聞いた。彼はあまりもお粗末だったブッシュの逆目として選ばれたわけで、ということはなにかよほど世界に対し謙虚でいいことをいうのかと思ったら、まあ普通のアメリカ政治家であった。アメリカは依然世界のリーダーだうんぬんという冒頭5分くらいを聞いたら、あとは繰り返しになり聞いてて苦痛を感じスイッチを切る。他の誰がなるよりも彼がいいだろうけど、世界ががらりと変わるなんてことはありそうにない。
しかし後から勝谷誠彦の解説を聞き、オバマはイスラムや貧困国へのメッセージや金持ち右翼への穏やかな批判など、やはりいいことを言っていたんだなとようやく理解した。俺みたいに政治リテラシーが低い人間には、一聴しただけで深いところまではわからないのであった。勉強が肝心である。まあとにかくあの喋り方があまり好きじゃないんだけどね。
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■09/01/23(金) □ 広末さんはティファなのだ
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バンクーバー・サイエンスワールド。うちはメンバーシップがあるのでしょっちゅう来ており、俺はけっこう飽きていたのだが、今回はパイプやテントを使った巨大楽器コーナーなど前と違ったものが多く面白かった。萌は昨日やった初めてのショートカット(ボブ?)が実によく似合う。最初からこの髪型で生まれたみたいにしっくりきている。
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夕方、録画しておいた「ヤスコとケンジ」を萌と見る。これは予告編を見ると暴走族が出てきてなんか不愉快そうだなと思ったのだが、完全に少女マンガの実写版で、俺と萌の琴線にガジガジ触れてくる。マンネリ化が激しかった「ごくせん2・3」よりもはるかに楽しく(―――まあこれも面白いのは最初だけの消費型コメディの可能性は高いが―――)、大ヒットです。
広末さんが相変わらずかわいく(何歳なんだ?)、相手の男(ジャニーズの人らしい)も役柄が合っていて、体の切れが千葉真一門下かと思うくらいすごい。広末という人の顔はどうしてこう魅力的なんだろうと見ていて、怒りのまなざしクローズアップシーンではっと気がついた。萌、ほらこの目の形、これは誰かに似てない? 「だれ?」「ファイナルファンタジーの」「ティファ?」「そうだよ、これはFF7映画(アドベントチルドレン)のティファの目だよ!」。広末さんはティファなのだ。というかティファは彼女をCGで再現できたからこそ、CG史上最強にチャーミングだったのだ。納得。
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■09/01/24(土) □ 千秋楽肩すかし
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【相撲千秋楽】魁皇戦あたりから朝青龍への声援が高まってきていることを感じていたのだが、この千秋楽横綱対決も白鵬コールの合間に朝への声が飛んでいる。朝青龍は文句の付け所だらけの人間なわけで、けいこが足りない今場所の快進撃に大御所はみな苦虫を噛み潰しているのだが、その強さを待ち望んでいるファンも多いんだなと感じる。俺も同じ。いつも思うがスポーツはすべからく、倒すべき強大な敵によって支えられている。
朝青龍、支度部屋で唸っていたというのが嘘のような穏やかな顔で土俵へ。白鵬もいい顔。さあ! ―――と思ったら、朝青龍がちゃんと立たず、というか自分が早く立ちすぎ「待った」だと思ったらしく、止まってしまい一気に持っていかれた。これはやはり穏やかに臨みすぎたとしか思えない。いつもの彼なら早く立ちすぎたとしても、遅い相手が悪いのだとばかりにぶっ飛ばすだろう。
これで朝の目が覚めたことを期待しての優勝決定戦。ところが今度は今場所終盤での白鵬の立ち会いのゆるさが出てしまい(1番目も実はそうだったともいえる)、朝青龍がおっつけ白鵬に何もさせず、きれいに押し出してしまった。あー、2番とも片方が相撲を取らずに終わってしまった。勝敗などどちらでもよくて、ただこの際立った力を持つ2人が存分に戦うのだけを見たかったのに。
これは栃東が朝青龍を苦しめた、相手の力を梱包して封じ込める戦い方である。バルト戦のあとにも思ったが、朝青龍は白鵬にどうしても勝ちたいならこういう相撲を取るんだろう。だからどうしても勝たなくてもいい1番目では真っ向からの力比べを見たかったのだが、実にもったいなかった。
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ともあれ、おお見よ、朝青龍が割れんばかりの声援を受けている。うれしそう。しかしこんなに人気があったとは。引退かもと言われていたのがここまで来たことに、なにがしかのドラマチックさを感じての高まりなんだろうか。
しかし相撲は横綱が怪我で長期休養すると引退という特殊な競技ゆえに(プラス朝の態度があまりに悪いから)引退が反強制的に進みつつあっただけで、普通のスポーツ的にはまだまったく引退するような状態ではなかったのは4日目くらいですでにわかったこと。実戦で予想外にシェイプを取り戻し腕が持ったことに驚きはあるが、朝青龍が普通の好調に戻れば大関陣にはまず負けないし(―――唯一倒す力のある日馬富士が絶不調だったのは幸運―――)、白鵬にも切れはなく注文通り栃東相撲で勝てたということであり、奇跡とまでは思わない。
優勝インタビューの最中、「モンゴルに帰るな」というヤジが飛ぶ。朝青龍は笑って、「日本が大好きなんで大丈夫」と答えていた。はは。こんなものは存分にリップサービスしておけばいいのであって、体さえ万全に整えてくれるならモンゴルに帰ろうがどうしようがいいのである。中田や俊輔だって代表のために日本に帰りまくり、所属チームで調子を落とし非難されていたではないか。最後にモンゴルで見てくれているファンにも言わせてくださいと、モンゴル語で朝青龍がメッセージを言う。これに場内がちょっと沸いたのもなかなかよかった。相撲はもったいなかったが後味はまあ悪くない千秋楽でした。
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■09/01/29(木) □ カナダの深い声
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最近PCの調子が悪いので、ファイル整理とデフラグその他のチューンアップに励む。何年も手付かずに置いてあった萌の古いビデオやボイス mp3 が見つかり、2年くらい前の萌は今とは声がずいぶん違うんだなと気がついた。今は声がずっと大人びている。体格はそんなに変わってないので、これは環境によるものだろう。学校で毎日WLらと大声でわめいているうちに声帯が太くなっているのだと思われる。カナダで育ったアジア系ピープルは、全般に純アジア人より声が低く深いと感じるのだが、俺の耳が正しいならばそれは
"I CAN DO BETTER THAT THAT!(俺のほうがうまいぜ!)"
"OH YEAH!? THEN DO IT!(そうかよ、だったらやってみろよ!)"
といった感じの、あの子犬がじゃれつくようなキッズ会話のトーンが喉を鍛えているのだろう。俺も英語を喋ると声が低くなるし、英語スピーキング環境は声に深みを与えるのである。現時点では2年前の声のほうがキュートだが、萌もきっとMのような強い声を持つ娘になるだろう。歌のうまさも喉の強さに支えられるわけで、これはロック的に悪くない傾向だ。
2009/01/30
2009/01/19
日記「現代相撲と北京柔道」
「リベラルではない教師たち」「白鵬-バルトの力比べ」ほか。
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■09/01/14(水) □ リベラルではない教師たち
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学校のペアレンツミーティングから遅く帰ったMが、今年度の校長と新入り教師たちが絶望的に保守的だとため息をつく。萌の学校はフレンチ(バイリンガル)学校という特殊な学校ゆえ、Mのように教育熱心な父兄が多くペアレンツの活動も盛んなわけだが、これまでペアレンツ主導でうまくいっていたリベラルな教育活動に水をかけるようなことをしまくっているらしい。具体的には環境教育や性教育に対し保守反動的反対をしているのだそうだ。
なんかカナダの学校というと自由というイメージがすごくあるのだが、前の校長と今の校長を見てるとまったくリベラルではないよな。今の校長は萌が「高学年のほうが校庭で遊べる時間が長いスケジュールになってるのは不公平だ」と訴えたときに、「来年からはあんたも高学年だから文句なくなるわよ」と答えたのである。それでも教育者かね。どうせゼロにはならぬ文句や不満(貧困や不公平)を抑えるために努力をするのは社会のロスだというのが北米ライトウィング思想なわけで、このヒトのこの発言はホント典型的だと思う。
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■09/01/17(土) □ 現代相撲と北京柔道
=======================
朝青龍の調子が徐々に上がってきた相撲が楽しい。相撲を夜中1時まで見てしまうと翌日がつらいのだが見てしまう。今日は中日。輪島がゲストで、この人はちゃんと喋れるのか大丈夫なのかと疑ったのだが、エンジンが温まりオイルが回ると意外や昔の思い出がすらすらと出てきて味があり、取り組みの分析も技術への好奇心が素直に現れ嫌味なく、元大ファンのデーモンとの絡みもよくいい人選なのであった。
驚いたのはかつての輪島の映像で、むっちゃくちゃやせており今の安馬ほどしか体重がなくて横綱というのにも驚いたが、その投げの強さにとにかくたまげた。彼が現役の頃の相撲などまるで見てないのだが、あの北の湖を土俵から引っこ抜くようにズバっと投げてるのだからすごい。その他にも伝説的な関取をブンブン投げるシーンが目白押しであった。
----------------------
しかしこの輪島とか昔の相撲を見てて、みんながっぷり組んで勝負するから力比べが楽しいなあと思い、それで気がついた。現代の相撲は朝青龍を筆頭に、組まず相手のバランスを崩して勝つという流れが強く、つまり北京オリンピックでの外国選手の柔道と同じなのである。だから朝青龍が調子よすぎると、一瞬で相撲を壊して勝負をつけてしまいつまらないのだ。今は怪我明けで割合ちょうどいい強さなのだが。
輪島その他の昔の関取が今出てきても、スピードとスタイルが違いすぎて勝てないと思うが、それは「現代サッカーはスペースがない」というのと同じ戦術的な違いなんだよな。関取としてどっちが強いかという問題ではなく。昔のクラシックな相撲や柔道のほうが絶対に面白いわけで客はみんなそれを見たいのだが、やる方はみな負けたくないからスピードスタイルになってしまうのだろう。スポーツを楽しく保つのはゲニ難しいということである。相撲協会と柔道協会は、はたして面白い取り組みを取り戻せるだろうか。
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■09/01/18(日) □ 白鵬-バルトの力比べ
=======================
朝青龍がいよいよ調子を上げてきて、問題の腕がどうなのかは本人にしかわからないが上体と足腰は万全に見える。獲物に噛み付き振り回す、猛犬的動きが完全に戻っている。よしよし。
そして白鵬-バルトの取り組みが、昨日輪島の相撲で見たようながっぷり四つからの投げで決着がつき最高であった。ついに朝青龍以外で白鵬と力比べをできる関取が出てきたなあ。朝青龍はよほど調子に自信がなければ今後白鵬との力比べは避けるだろうから、バルトが怪我をせず、ずっと白鵬とこんな力相撲を続けてくれたらありがたい。負けるのが嫌いだという関取ではなく、自分のほうが強いのだという関取をみんな見たいのです。
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■09/01/14(水) □ リベラルではない教師たち
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学校のペアレンツミーティングから遅く帰ったMが、今年度の校長と新入り教師たちが絶望的に保守的だとため息をつく。萌の学校はフレンチ(バイリンガル)学校という特殊な学校ゆえ、Mのように教育熱心な父兄が多くペアレンツの活動も盛んなわけだが、これまでペアレンツ主導でうまくいっていたリベラルな教育活動に水をかけるようなことをしまくっているらしい。具体的には環境教育や性教育に対し保守反動的反対をしているのだそうだ。
なんかカナダの学校というと自由というイメージがすごくあるのだが、前の校長と今の校長を見てるとまったくリベラルではないよな。今の校長は萌が「高学年のほうが校庭で遊べる時間が長いスケジュールになってるのは不公平だ」と訴えたときに、「来年からはあんたも高学年だから文句なくなるわよ」と答えたのである。それでも教育者かね。どうせゼロにはならぬ文句や不満(貧困や不公平)を抑えるために努力をするのは社会のロスだというのが北米ライトウィング思想なわけで、このヒトのこの発言はホント典型的だと思う。
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■09/01/17(土) □ 現代相撲と北京柔道
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朝青龍の調子が徐々に上がってきた相撲が楽しい。相撲を夜中1時まで見てしまうと翌日がつらいのだが見てしまう。今日は中日。輪島がゲストで、この人はちゃんと喋れるのか大丈夫なのかと疑ったのだが、エンジンが温まりオイルが回ると意外や昔の思い出がすらすらと出てきて味があり、取り組みの分析も技術への好奇心が素直に現れ嫌味なく、元大ファンのデーモンとの絡みもよくいい人選なのであった。
驚いたのはかつての輪島の映像で、むっちゃくちゃやせており今の安馬ほどしか体重がなくて横綱というのにも驚いたが、その投げの強さにとにかくたまげた。彼が現役の頃の相撲などまるで見てないのだが、あの北の湖を土俵から引っこ抜くようにズバっと投げてるのだからすごい。その他にも伝説的な関取をブンブン投げるシーンが目白押しであった。
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しかしこの輪島とか昔の相撲を見てて、みんながっぷり組んで勝負するから力比べが楽しいなあと思い、それで気がついた。現代の相撲は朝青龍を筆頭に、組まず相手のバランスを崩して勝つという流れが強く、つまり北京オリンピックでの外国選手の柔道と同じなのである。だから朝青龍が調子よすぎると、一瞬で相撲を壊して勝負をつけてしまいつまらないのだ。今は怪我明けで割合ちょうどいい強さなのだが。
輪島その他の昔の関取が今出てきても、スピードとスタイルが違いすぎて勝てないと思うが、それは「現代サッカーはスペースがない」というのと同じ戦術的な違いなんだよな。関取としてどっちが強いかという問題ではなく。昔のクラシックな相撲や柔道のほうが絶対に面白いわけで客はみんなそれを見たいのだが、やる方はみな負けたくないからスピードスタイルになってしまうのだろう。スポーツを楽しく保つのはゲニ難しいということである。相撲協会と柔道協会は、はたして面白い取り組みを取り戻せるだろうか。
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■09/01/18(日) □ 白鵬-バルトの力比べ
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朝青龍がいよいよ調子を上げてきて、問題の腕がどうなのかは本人にしかわからないが上体と足腰は万全に見える。獲物に噛み付き振り回す、猛犬的動きが完全に戻っている。よしよし。
そして白鵬-バルトの取り組みが、昨日輪島の相撲で見たようながっぷり四つからの投げで決着がつき最高であった。ついに朝青龍以外で白鵬と力比べをできる関取が出てきたなあ。朝青龍はよほど調子に自信がなければ今後白鵬との力比べは避けるだろうから、バルトが怪我をせず、ずっと白鵬とこんな力相撲を続けてくれたらありがたい。負けるのが嫌いだという関取ではなく、自分のほうが強いのだという関取をみんな見たいのです。
2009/01/13
日記「ハチの巣みたいだ東京」
「イトコと一緒のホリデイ」「グローバル経済連鎖型世界食糧危機?」「人間60年ジュリー祭り」ほか
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■09/01/01(木) □ イトコと一緒のホリデイ
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またまた小雪。天皇杯サッカーを見て、お汁粉を食べ、紅白歌合戦の感想を書いて、カニ鍋をやった。お正月らしい一日だった。
イトコのミドルティーンSFがクリスマス後4日間ステイしてくれたおかげで、萌はお姉さんができたかのようなご機嫌なホリデイだった。この4日間彼女に張り付いて、萌は2階にはまるで上がってこなかったのである。料理好きなSFと一緒にスープやクッキーを作ったり、解説つきで「トトロ」を見せたり、チャットを楽しんだり。
萌の喋り方がいつもと全然違って、「これで遊ぶ? いや、つまり私が言いたいのは、あなたがやりたいならばってことだけど。無理強いするつもりはないんだけど、もしやりたいならやろうってことだけど」と、とにかくくどい(笑)。SFとはティーンエイジャーのように喋りたいのだろうが、そういう理屈を積み上げるのが大人っぽい会話だと萌は思っているのかもしれない。
----------------------
天皇杯は、準決勝で初めて見た柏の菅沼が、抜群に切れがあり気持ちが強くすばらしいな思った、速くてうまい選手はJに多いが、あんなに攻守とも相手に突っかかっていく選手は珍しい。うまい選手はみんな敵から離れて仕事をしようとするが、菅沼は狭いところに突っ込んで何かを起こそうとしており、非常に面白かったのである。
岡田監督がやたらと代表に呼ぶ若い攻撃陣よりも菅沼のほうがずっといいと思い、決勝も彼に注目していたのだが、代表レベルが揃うガンバ相手には明確なコレハという働きはできなかった。加地らを交わしてチャンスは作るにはもう一段レベルアップしないと。柏も同じことで、ガンバがあれほど動きが悪かった前半にケリをつけられないのでは、タイトルに手をかけるには実力がまだまだであるという結果だった。
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■09/01/03(土) □ 雪の砦
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今日も雪。昨日おとといよりも多く、10cmくらい行きそうである。バンクーバー名物の冬の雨が全部雪になってしまっている。家も車も町もそういう気候にはデザインされてないのである。まったく弱った。
なにはともあれ雪かきに出る。すでに例年の数倍出動しているだろうラッセル車がなんかヤケクソ気味に通りをぶっ飛ばしている。雪かきが終わりふーと汗を拭いていると、俺と一緒に雪を掘っていた隣のRB青年がミニバンをバックで出し、よりにもよって雪の土手があるところでハンドルを切り乗り上げてしまった。あちゃー。なんのためにみんな雪かきをしてると思ってるのかいオマイは。
シャベルを持って駆けつけ、「こないだ俺もスタックして、君の親父に助けてもらったんだよ」と笑いヘルプする。その親父もやがて怒った顔で出てきて一緒に掘る。この親子は仲が悪いので、RBはどこで転回すれば安全なのかを聞かずに自分の判断で出してしまったのだろうなー。
----------------------
午後、KT・HNを呼びカマクラ/フォート(砦)を作る。今回の雪で初めて何か形のあるものを作ったので盛り上がった。年末までは固まらない粉雪だったし、なによりもあまりの雪の量で雪かきに忙殺され、何かを作るどころではなかったのである。同時に俺は今日2回目の雪掘り。ふー。
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■09/01/04(日) □ 除雪ブルドーザ登場
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萌が昨日のフォートで遊ぶというので、1人じゃかわいそうだからと俺も出ていって雪かきをする。1時間ほどで済んでふーと飯を作っていると、なんと除雪ブルドーザがやってきてうちの前のカルデサック(ロータリー)を除雪し始めた。えーっ。こんなことは初めてである。
各家のドライブウェイはまめに除雪され出入りに苦労はないので、現時点で特に必要でもないのだが(2週間前にきてくれたら感動していたが)、とんでもない勢いでがーと雪をかき集めうちの前庭に積み上げていく。このカルデサックに面した庭の面積はうちが一番広いので、他の家も前の雪も自然とうちの庭にかき寄せられ、2mを超える大汚雪山脈ができてしまった。これは春まで溶けん。間違いない。今後はさすがに気温が上がり雨になりそうだが、この積雪は25年ぶりだそうである。
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■09/01/05(月) □ グローバル経済連鎖型世界食糧危機?
=======================
今日から学校。学校までの道は問題なかったが、学校の周り中雪で車線が狭まり、車を止める場所がない。10台以上の車が止める場所を探して狭い道をぐるぐる走り回る状態。うちの前のカルデサックなど放っておいてくれてもいいのであって、こういう公共施設回りをこそ念入りに除雪しておいてくれないとどうにもならん。何を考えているのだ阿呆シティ。明日からは1ブロック以上離れたところに止めるしかないようである。
クリスマスと雪の影響で久しぶりとなるスーパーに行くと、ないもの(organic ポテトとほうれん草)と古いもの(org ミルク)と値段が上がったものばかりで、全然必要なものが揃わなかった。チップス 235g が $2.50 から$3.50 と強烈な値上がりをしたのが象徴的で、NHKでやってたグローバル経済連鎖型世界食糧危機の波がカナダにも来たっぽいなと冷やりとする。ガスプライスもまた上がってきたしなあ。
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■09/01/07(水) □ ハチの巣みたいだ東京
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大寒波は過ぎ昨日今日はついに大雨。雨と雪解けが同時進行で進むわけで、ポンプと雨どいの排水状況を念入りに最適化しておく。
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夜、「チャットモンチー・夢が夢でなくなる瞬間」を見る。音楽番組で見るたびに、持てるテクと出したい音と歌が見事にマッチしたカックイーバンドだと思っていたが(たとえばプリンセスプリンセスはチャットよりもはるかにうまかったが、曲が求めるドライブ音圧を出すには腕力が足りていなかった)、こうしてまとめて見ると聞けば聞くほどいい。ローテクなのにツボにはまってかっこいいんだから、まるでクラッシュである。音の面白さは今NHKで見られるあらゆるバンドを超えている。
最後の「ハチの巣みたいだ東京 働きバチの行列だ(東京ハチミツオーケストラ)」という歌ではもう、うーんと唸ってしまった。
大島弓子のような澄んだ言葉が、プレーンなメロディとリズムに乗って自然にぽろぽろと出てくる。実にすばらしい。昔バンクーバー出身の歌手が東京を訪れ冷たいコンクリートジャングルだと歌うのを聞いて、アスファルトから咲く花をイメージできないその貧困な眼力に恐れ入ったのだが、チャットの眼前ではその花の周りにミツバチがわんわん飛んでいるわけである。楽しいではないか。
サンボマスターやチャットモンチーの発する言葉と音の鮮やかさと比べれば、信じてる待っている系 Jpop は全部演歌だといってもまったく過言ではない。絢香という人などボイスレッスンに遠距離通学してたという下積み経歴や苗字を使わないところまでなんか演歌というか水商売的だ。ボイスレッスンに音楽の奇跡は宿らないのである。
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■09/01/09(金) □「人間60年ジュリー祭り」
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「人間60年ジュリー祭り 沢田研二IN東京ドーム」。このタイトルからしてそうだが、なんで「60にもなって....」と腰が低く謝罪っぽくなるのかなあ。ミックジャガーは還暦ですいませんなんて言わないだろう。いくつになっても沢田の声と歌が不滅だから客が集まるのではないか。まあミックと違って太ってることにすごい引け目があるようなのだが。しかしロッドスチュワートは太っているぞジュリーよ。そんなに気弱になるな。彼はたぶん太って声量がある、オペラの人とかと似た体質なのだろう。
沢田のコンサートは、いつ見ても選曲が今イチと感じる。この放送でも沢田にありがちな凝りすぎた新曲と、古くて聞く価値をもう感じない曲が多い。「不良時代」「我が窮状」「いい風よ吹け」など、ミディアムの曲は圧倒的に良いけれど。俺が最後に日本に住んだ頃に沢田はとんでもなくかっこいい音楽をやってたのだが(「彼は眠れない(89)」~「サーモスタットな夏(97)」)、自分ではそう評価してないのか「ポラロイド GIRL」も「彼は眠れない」も放送しなかった。全セットリストを探してみると「ジャストフィット」「彼は眠れない」「SPLEEN」「PEARL HARBOR LOVE STORY」などが入っていない。
沢田のライブが今ひとつ物足りなく感じるのはそうした選曲に加え、楽器やコーラスで沢田と伍して音を引っ張る存在がいないからだと思う。ギターは下山淳なのだが彼はフロントマン的な資質はないようで、単に有能なセッションギタリストっぽく丹精に弾いている。昔ほどすごい音も出していない。バンドにそういう存在がいないのだからゲストを呼べばいいのにと思うが、歌の力みたいな思い入れがあるゆえか、そうしたお楽しみは一切盛り込まず歌だけの6時間半だったようだ。ショーケン、井上堯之など、今の関係は知らぬがもし呼べていたらすごかっただろうなあ。Coba を呼んで ACT シリーズの歌をやってくれても感動したろうし。このドームにもし自分がいても、6時間半楽しめたかどうか微妙だなと思いながら、1時間半画面を見つめていた。
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■09/01/01(木) □ イトコと一緒のホリデイ
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またまた小雪。天皇杯サッカーを見て、お汁粉を食べ、紅白歌合戦の感想を書いて、カニ鍋をやった。お正月らしい一日だった。
イトコのミドルティーンSFがクリスマス後4日間ステイしてくれたおかげで、萌はお姉さんができたかのようなご機嫌なホリデイだった。この4日間彼女に張り付いて、萌は2階にはまるで上がってこなかったのである。料理好きなSFと一緒にスープやクッキーを作ったり、解説つきで「トトロ」を見せたり、チャットを楽しんだり。
萌の喋り方がいつもと全然違って、「これで遊ぶ? いや、つまり私が言いたいのは、あなたがやりたいならばってことだけど。無理強いするつもりはないんだけど、もしやりたいならやろうってことだけど」と、とにかくくどい(笑)。SFとはティーンエイジャーのように喋りたいのだろうが、そういう理屈を積み上げるのが大人っぽい会話だと萌は思っているのかもしれない。
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天皇杯は、準決勝で初めて見た柏の菅沼が、抜群に切れがあり気持ちが強くすばらしいな思った、速くてうまい選手はJに多いが、あんなに攻守とも相手に突っかかっていく選手は珍しい。うまい選手はみんな敵から離れて仕事をしようとするが、菅沼は狭いところに突っ込んで何かを起こそうとしており、非常に面白かったのである。
岡田監督がやたらと代表に呼ぶ若い攻撃陣よりも菅沼のほうがずっといいと思い、決勝も彼に注目していたのだが、代表レベルが揃うガンバ相手には明確なコレハという働きはできなかった。加地らを交わしてチャンスは作るにはもう一段レベルアップしないと。柏も同じことで、ガンバがあれほど動きが悪かった前半にケリをつけられないのでは、タイトルに手をかけるには実力がまだまだであるという結果だった。
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■09/01/03(土) □ 雪の砦
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今日も雪。昨日おとといよりも多く、10cmくらい行きそうである。バンクーバー名物の冬の雨が全部雪になってしまっている。家も車も町もそういう気候にはデザインされてないのである。まったく弱った。
なにはともあれ雪かきに出る。すでに例年の数倍出動しているだろうラッセル車がなんかヤケクソ気味に通りをぶっ飛ばしている。雪かきが終わりふーと汗を拭いていると、俺と一緒に雪を掘っていた隣のRB青年がミニバンをバックで出し、よりにもよって雪の土手があるところでハンドルを切り乗り上げてしまった。あちゃー。なんのためにみんな雪かきをしてると思ってるのかいオマイは。
シャベルを持って駆けつけ、「こないだ俺もスタックして、君の親父に助けてもらったんだよ」と笑いヘルプする。その親父もやがて怒った顔で出てきて一緒に掘る。この親子は仲が悪いので、RBはどこで転回すれば安全なのかを聞かずに自分の判断で出してしまったのだろうなー。
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午後、KT・HNを呼びカマクラ/フォート(砦)を作る。今回の雪で初めて何か形のあるものを作ったので盛り上がった。年末までは固まらない粉雪だったし、なによりもあまりの雪の量で雪かきに忙殺され、何かを作るどころではなかったのである。同時に俺は今日2回目の雪掘り。ふー。
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■09/01/04(日) □ 除雪ブルドーザ登場
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萌が昨日のフォートで遊ぶというので、1人じゃかわいそうだからと俺も出ていって雪かきをする。1時間ほどで済んでふーと飯を作っていると、なんと除雪ブルドーザがやってきてうちの前のカルデサック(ロータリー)を除雪し始めた。えーっ。こんなことは初めてである。
各家のドライブウェイはまめに除雪され出入りに苦労はないので、現時点で特に必要でもないのだが(2週間前にきてくれたら感動していたが)、とんでもない勢いでがーと雪をかき集めうちの前庭に積み上げていく。このカルデサックに面した庭の面積はうちが一番広いので、他の家も前の雪も自然とうちの庭にかき寄せられ、2mを超える大汚雪山脈ができてしまった。これは春まで溶けん。間違いない。今後はさすがに気温が上がり雨になりそうだが、この積雪は25年ぶりだそうである。
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■09/01/05(月) □ グローバル経済連鎖型世界食糧危機?
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今日から学校。学校までの道は問題なかったが、学校の周り中雪で車線が狭まり、車を止める場所がない。10台以上の車が止める場所を探して狭い道をぐるぐる走り回る状態。うちの前のカルデサックなど放っておいてくれてもいいのであって、こういう公共施設回りをこそ念入りに除雪しておいてくれないとどうにもならん。何を考えているのだ阿呆シティ。明日からは1ブロック以上離れたところに止めるしかないようである。
クリスマスと雪の影響で久しぶりとなるスーパーに行くと、ないもの(organic ポテトとほうれん草)と古いもの(org ミルク)と値段が上がったものばかりで、全然必要なものが揃わなかった。チップス 235g が $2.50 から$3.50 と強烈な値上がりをしたのが象徴的で、NHKでやってたグローバル経済連鎖型世界食糧危機の波がカナダにも来たっぽいなと冷やりとする。ガスプライスもまた上がってきたしなあ。
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■09/01/07(水) □ ハチの巣みたいだ東京
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大寒波は過ぎ昨日今日はついに大雨。雨と雪解けが同時進行で進むわけで、ポンプと雨どいの排水状況を念入りに最適化しておく。
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夜、「チャットモンチー・夢が夢でなくなる瞬間」を見る。音楽番組で見るたびに、持てるテクと出したい音と歌が見事にマッチしたカックイーバンドだと思っていたが(たとえばプリンセスプリンセスはチャットよりもはるかにうまかったが、曲が求めるドライブ音圧を出すには腕力が足りていなかった)、こうしてまとめて見ると聞けば聞くほどいい。ローテクなのにツボにはまってかっこいいんだから、まるでクラッシュである。音の面白さは今NHKで見られるあらゆるバンドを超えている。
最後の「ハチの巣みたいだ東京 働きバチの行列だ(東京ハチミツオーケストラ)」という歌ではもう、うーんと唸ってしまった。
ハチの巣みたいだ 東京
働きバチの行列だ
私はまだやわらかな幼虫
甘い甘い夢を見てる
夢が夢でなくなる東京
おいしそうな花のミツ
私はまだまだ世間知らず
甘い匂いに負けそう
大島弓子のような澄んだ言葉が、プレーンなメロディとリズムに乗って自然にぽろぽろと出てくる。実にすばらしい。昔バンクーバー出身の歌手が東京を訪れ冷たいコンクリートジャングルだと歌うのを聞いて、アスファルトから咲く花をイメージできないその貧困な眼力に恐れ入ったのだが、チャットの眼前ではその花の周りにミツバチがわんわん飛んでいるわけである。楽しいではないか。
サンボマスターやチャットモンチーの発する言葉と音の鮮やかさと比べれば、信じてる待っている系 Jpop は全部演歌だといってもまったく過言ではない。絢香という人などボイスレッスンに遠距離通学してたという下積み経歴や苗字を使わないところまでなんか演歌というか水商売的だ。ボイスレッスンに音楽の奇跡は宿らないのである。
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■09/01/09(金) □「人間60年ジュリー祭り」
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「人間60年ジュリー祭り 沢田研二IN東京ドーム」。このタイトルからしてそうだが、なんで「60にもなって....」と腰が低く謝罪っぽくなるのかなあ。ミックジャガーは還暦ですいませんなんて言わないだろう。いくつになっても沢田の声と歌が不滅だから客が集まるのではないか。まあミックと違って太ってることにすごい引け目があるようなのだが。しかしロッドスチュワートは太っているぞジュリーよ。そんなに気弱になるな。彼はたぶん太って声量がある、オペラの人とかと似た体質なのだろう。
沢田のコンサートは、いつ見ても選曲が今イチと感じる。この放送でも沢田にありがちな凝りすぎた新曲と、古くて聞く価値をもう感じない曲が多い。「不良時代」「我が窮状」「いい風よ吹け」など、ミディアムの曲は圧倒的に良いけれど。俺が最後に日本に住んだ頃に沢田はとんでもなくかっこいい音楽をやってたのだが(「彼は眠れない(89)」~「サーモスタットな夏(97)」)、自分ではそう評価してないのか「ポラロイド GIRL」も「彼は眠れない」も放送しなかった。全セットリストを探してみると「ジャストフィット」「彼は眠れない」「SPLEEN」「PEARL HARBOR LOVE STORY」などが入っていない。
沢田のライブが今ひとつ物足りなく感じるのはそうした選曲に加え、楽器やコーラスで沢田と伍して音を引っ張る存在がいないからだと思う。ギターは下山淳なのだが彼はフロントマン的な資質はないようで、単に有能なセッションギタリストっぽく丹精に弾いている。昔ほどすごい音も出していない。バンドにそういう存在がいないのだからゲストを呼べばいいのにと思うが、歌の力みたいな思い入れがあるゆえか、そうしたお楽しみは一切盛り込まず歌だけの6時間半だったようだ。ショーケン、井上堯之など、今の関係は知らぬがもし呼べていたらすごかっただろうなあ。Coba を呼んで ACT シリーズの歌をやってくれても感動したろうし。このドームにもし自分がいても、6時間半楽しめたかどうか微妙だなと思いながら、1時間半画面を見つめていた。
2009/01/01
低調紅白歌合戦2008
「緊張の寒波クリスマス」「寒波ダメージの修復」「NHKドラマへの期待」ほか。
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■08/12/22(月) □ BC暮らしで最大の雪
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積もったー。去年の最大を超えた。35cmくらいか。積算50cmに達し、これは俺のBC暮らし15年で最大の雪だ。
雪かきをしながら萌と遊ぶ。車が出せるところまで掘ろうと思ったが、うちから単独でロータリーを突っ切るのは無理なので、近所の車のワダチがついたらそこに接続しようともくろむ。すると隣の旦那が雪かきが苦にならない人らしく、2時間余もかけてきれいに雪ドライブウェイを作ってくれ、俺が掘った部分とつなげてくれた。おかげで車が簡単に出せる。ありがたやありがたや。
うちの前でこんなきれいに雪道が作られたのは初めてで、これはただでは出られない大雪だからこそみなが頑張ったんだろう。うちは共有部分に貢献しなかったので申し訳ない。次は必ずやります。
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■08/12/24(水) □ 緊張の寒波クリスマス
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朝起きて外を見て驚いた。昨夜はまだ降ってなかったのに、一晩でまたもや15cm。まだまだ降り続き今日だけで25cmあたりとなりそう。こ、これほど降るとは。クリスマス前最後の買い出しをしようと思っていたが、これは無理である。おとといまでは10年に一度の大雪だと興奮もあったがその上にさらにこうして積もると、雪を考慮していないBCでは交通電気等インフラ・屋根や雨どいの耐久性・雪解け時の洪水リスクその他の不安が生じ、みな憂鬱になってくる。とほほ。緊張の寒波クリスマス。
おとといはやってもらったので今日は貢献しようと、家の前のロータリーを掘った。隣家の車が出られるところまで1時間以上かけて掘る。雪かきはつくづく大変な仕事で、ヘロヘロとなる。ふー。
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■08/12/25(木) □ 「バクガン」が一番人気
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クリスマス。7時頃から興奮した萌の声が聞こえる。9時半にようやくプレゼントオープン。萌は前から欲しがっていた「バクガン」が本当にうれしいようで、むっちゃくちゃ興奮している。そんなにほしかったのかい。これが流行り始めたのはまだ夏前で、カナダでは完全に売り切れており日本でも探したんだよな(日本ではバクガン自体が人気アニメではなく、これは発売されなかったらしい)。こないだ買いに行ったトイザラスでもまたもや売り切れていたのだが、リターンボックスに入っていたのを運よく見つけたのだ。よかったよかった。
例によって実物が家に来るまでは「バクガン」がどういうものなのか俺はよくわかってなかったのだが、モンスターの入ったカプセルが単に磁石仕掛けでカシャっと開くだけではなく、1個1個違う凝った開き方をする。その開き方の仕掛けが面白くて、子供の頃に作ったプラモデルみたいな感もある。なるほどねー、こりゃ子供がコレクションしたくなる気持ちはよくわかる。萌がそんなに好きならば、バラ売りしているやつをお年玉で少しずつ集めていけばいいよ。
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■08/12/26(金) □ 雪で親族クリスマス取りやめ
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またもや雪。今日は親族クリスマスなのだが、窓の外を見るごとに状況は悪くなり、たとえ今すぐやんでももう無理というあたりまで達し今日は断念となった。落ち込むMとBR。ふう。
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午後、萌を連れ歩いてKT家へ。萌は初めてバクガンバトルをやる。バトルっちゅーても複雑でよくわからんなあと思っていたのだが、オリジナルルールを元にKTが解釈したというルールは手持ちのバクガンの強さxカードのランダム性がいい塩梅にミックスされたもので、おかげで初回ながら萌が勝てて楽しかった。
赤バクガンを集中して集めてるというKTと初のトレードも成立し、なんだか非常に複雑な動きをしていかすムカデ系バクガンも手に入る。スタートが遅かったのでほかの友達と一緒に盛り上がれるかなとも思ったが、これなら大丈夫そうだな。
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■08/12/27(土) □ 寒波ダメージの修復
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気温が上がり雪が融け始める。記録的寒波→記録的大雪→急激な温度上昇という最悪のサイクルゆえ、雪が解け始めたらすぐさま排水システムがフル稼働に入ってくれないと困るので、家周りの雨水排水ポンプをチェックする。と、凍結によるポンプ故障はなかったが、ホースがコチコチに凍ってまったく排水できない状態になっていた。雪からホースを掘り出し、中にお湯を通したりして1時間以上かけやっと開通した。これで家周りの排水は問題なし。やれやれ。ふー。
裏の道の排水溝周辺も水はけをよくするために掘っておく。氷の重みでバラバラになった雨どいも直す。一度凍結したせいで水道のリークも悪化しており、近々直さなければならない。こうして少しずつ寒波のダメージを修復していこう。
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TV Japan で、会話やつぶやきがいい感じの時代劇「武士の一分」を見る。木村拓哉が木刀を振るシーンでヤヤヤこの太刀筋はなにごとだとぶったまげたが、彼は子供の頃長いこと剣道をやっていたのだそうだ。TV Japan で去年やった「華麗なる一族」はつまらなく、木村拓哉という人は芝居では魅力がないのかなと思ったが、この映画での彼はよかった。放っておけば彼が表現してしまいがちなハリウッド俳優的怒りのほとばしりを、山田洋次が和風東北風に抑制したのがよかったのである。同じ山田洋次の「たそがれ清兵衛」は凄みを感じるほどよかったが、これもなかなかの佳作でした。
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■08/12/30(火) □ NHKドラマへの期待
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新年前の掃除をしつつ「篤姫」総集篇を見る。これを見るのをやめてしまったのは、きゃぴきゃぴ天真爛漫なリベラル姫が封建時代の薩摩の無骨な侍に愛されるという話についていけなかったからだが、改めて見てもやっぱなあと思う。きゃぴきゃぴが抜けた後半の篤姫は魅力的だが、歴史上の人物と事件を使い架空の篤姫物語を作るという手法がどうにも俺にはダメなり。司馬遼太郎の歴史小説でも架空の人物が出てくるやつはつまらないのだが、それは面白すぎる歴史上の出来事と人物に架空のエピソードを付け加えると、どうしても嘘が際立ってしまうからだろう。
Wiki で見ても史実として篤姫は西郷大久保小松帯刀とは面識がなかったらしく(―――というか徳川以外の人物とは当然面識がなかったのであり、ゆえに幕末小説に出てこないのだ―――)、つまりこのドラマは篤姫が徳川に嫁いだことと徳川存続に尽力したこと以外は全部創作なのだ。大奥内ではなにを描いてもアリだと思うがそれは表の歴史とは関係がないからで、彼女が幕末の全キーパーソンからあがめられ政治的影響力を持つとなると、それはナイだろうという馬鹿ばかしさだけを感じる。自分が死に物狂いで天下国家に奔走してる最中に、お姫様がリベラルな理想論をぶってきたようなしらけた気分になるのである。
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朝ドラ「だんだん」もまったく見ていない。マナカナに日本髪で白塗りをやってみた時点で、これはダメだ、彼女らのよさが台無しだといえる人間がいないのが日本芸能の問題点だ。芝居をしてないときの自然な表情がナイスなあの2人が、つまらん相手役男優と共に学芸会みたいな芝居をやらされてるのが気の毒で、見ていてつらいだけなのである。最近は日本語でも「イタイ」というが、英語でもまさに painful to watch。やらせる方が悪い。
やらせる方が悪いといえばおとといやった時代劇スペシャル「母恋ひの記」も同じで、劇団ひとりが「母上さま」なんていってもコントにしかならんではないか。谷崎潤一郎の話自体つまらんし、ああいう現代性の欠けた文芸にドラマを感じTV劇を作ろうというパッションを感じるオヤジセンスはなんなんだろうか。
現代性欠如といえば来年の大河ドラマも、妻夫木というなんだか現代性を感じない役者が主役で(「春の雪」「涙そうそう」を見る限り、オダギリジョーなどの対極にいる)、楽しめるかどうか疑わしい。海外暮らしのわしらは日本語ドラマに対し非常にハードルが低い状態なのだが、「ちりとてちん」以後なかなか満たしてくれないNHKである。
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■08/12/31(水) □ 低調紅白歌合戦
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紅白歌合戦2008。5曲ほど早送りしたところで、久石おじさん率いるジブリソングメドレーが入った。これがよければ感動するところだが、平原綾香以外の歌手はキーと声質が合わずいまいち。まあそれは仕方がないことだが。萌は、「宮崎監督も今これを見てるんじゃない?」と喜ぶ。たぶん見てるだろうね。
「東方神起」。これは韓国のジャニーズなのかな。しかしスマップは喋りが面白いから人気があるのはわかるが、この人たちが日本でNHKの年末特番(MUSIC JAPAN)をやるほどの人気となる理由がわからない。「冬ソナ」同様、単に日本のものとちょっと違うから人気があるのだろうか。
宮沢和史「島唄」。THE BOOM というのはうちの妻でもわかるほどギターとドラムがヘボいのだが、サポートギターにうまい奴が入っているなと調べてみたら高野寛だった。意外なようななるほどなような人脈。大塚愛。去年は最高だったが今年は早送り。彼女はアップテンポの3曲(さくらんぼ、ピーチ、チューリップ)以外全部つまらないというのが俺と萌の結論である。
Perfume「ポリリズム」。この3人の踊りは、バスドラ・スネアじゃないところでリズムを取るという、異常に難易度が高いというか真似もできないもので、他にこんなものは見たことがなく見るたびに奇妙な快感を感じる。振り付け師が天才なのだろうし、歌いながらこれが踊れるというのも神経がどうなってるのかよくわからないくらいすごい。
ジェロ、お母さんが泣いてるのが紅白的でよかったが歌はどうでもよし。SPEED「White Love」。この歌は俺とMが日本に住んでた 98 年くらいにどこへ行っても聴こえてきた歌で、懐かしい。長野の冬山を思い出す。青山テルマ「そばにいるね」。こういう信じてる待っている系 JPOP は無限にあり、タイトルを見ただけで聞く必要はない想像通りの歌だった。彼女はアンジェラ・アキにも通じる喉鳴りを持っている。こういう声は純アジア人には出ないのだろうか。喉の筋力に関係があるのかな。
水谷豊。「相棒」の水谷豊には全然よさを感じず、ステージ上でソワソワしているこういう「傷だらけの天使」からの変わらぬ彼が俺は好きなのだが、もうそういう役柄はやらないのだろうか。「相棒」右京役など漫才イワイガワにだってできるのに。アキラは水谷豊にしかできないのに。
アンジェラ・アキ「手紙」。名曲。この歌は萌がちょうど今朝、キーボードで弾いていた。萌もこういう弾き語りができるようになったらいいな。森山直太朗「生きてることが辛いなら」。この人には若いのになんでこんなに加川良みたいな70年代フォーク風味を持っているのだろう。不思議。
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アンジェラ、森山といい歌を聴いた次が「羞恥心」というグループで、これは耐えられんと音を消し目をそむける。毎年現れるこういう連中は民放で人気があるのだろうが、NHKしか見れない私らには何者なのかすらわからない。したがっておちゃらけた連中がくだらない歌を歌い人気があるという不愉快な本質だけが生の状態で届けられ、非常に苦痛なのである。こういう民放の人気者を登用していくばくかの視聴率上積みを得られたとしても何の意味もないではないか。NHKは志が低すぎると思う。頼むからやめてもらいたい。お笑いがほしいなら、今回登場した「サラリーマンネオ」のキャラだとか、オンエアバトルの才能などをどんどん育てればいいではないか。
EXILE。音を消し眺めていると、表示される歌詞が「ずるい人だわ あなたは時計をはずして 微笑んでくれる 優しい人ね」と演歌そのもので笑った。そういう人たちなんだろう。
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紅白初出場と話題らしい Mr.Children は別スタジオ。こういう別枠での出方は長淵剛の昔からあるが、応援合戦など昭和歌謡的行事をスキップしたい気持ちはわかるものの、別ステージでは出る意味がないと思う。あのNHKホールで、「羞恥心」などを見に来ている音楽性の低い観客を相手に「ギフト」を歌い感動させてこそ意義があるのに。応援合戦などには不参加の「ミュージシャン枠」を用意してもらい、それこそ今年を象徴する曲としてトリで歌えばよかったのにと思う。
そして大トリはキヨシでズンドコで涙だったわけだが、これは単にトリを取らせて一番喜んでくれる歌手が選ばれただけだろう。あ、ドリカムがいなかったなと気がつく。まあ別に呼ばれなかったらこんなショーに出る理由もないしなとも思うが。
例年よりアイドルを減らしたそうだが、しかしその割にはつまらなかったなという印象が残る。なぜかなと出演者リストを見ると、アイドルを減らした分いいミュージシャンを入れたわけでは別にないので、結果俺が早送りした曲数は去年おととしより増えてしまったからなのであった。録画して残しておきたい曲も1曲もなし。低調紅白歌合戦。まあ紅白の音楽番組としての質は構造的不可避的に低調なのであって、さらに年により当たりはずれもあるということなのね。
その後夜中にやった「年のはじめも」でのさだまさしの弾き語りが、紅白のどの歌手よりもよかった。これが普通の音楽番組なのであって、紅白に切りをつけてもこうして歌えるさだは幸せものだなと思いながらベッドに向かいました。
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■08/12/22(月) □ BC暮らしで最大の雪
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積もったー。去年の最大を超えた。35cmくらいか。積算50cmに達し、これは俺のBC暮らし15年で最大の雪だ。
雪かきをしながら萌と遊ぶ。車が出せるところまで掘ろうと思ったが、うちから単独でロータリーを突っ切るのは無理なので、近所の車のワダチがついたらそこに接続しようともくろむ。すると隣の旦那が雪かきが苦にならない人らしく、2時間余もかけてきれいに雪ドライブウェイを作ってくれ、俺が掘った部分とつなげてくれた。おかげで車が簡単に出せる。ありがたやありがたや。
うちの前でこんなきれいに雪道が作られたのは初めてで、これはただでは出られない大雪だからこそみなが頑張ったんだろう。うちは共有部分に貢献しなかったので申し訳ない。次は必ずやります。
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■08/12/24(水) □ 緊張の寒波クリスマス
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朝起きて外を見て驚いた。昨夜はまだ降ってなかったのに、一晩でまたもや15cm。まだまだ降り続き今日だけで25cmあたりとなりそう。こ、これほど降るとは。クリスマス前最後の買い出しをしようと思っていたが、これは無理である。おとといまでは10年に一度の大雪だと興奮もあったがその上にさらにこうして積もると、雪を考慮していないBCでは交通電気等インフラ・屋根や雨どいの耐久性・雪解け時の洪水リスクその他の不安が生じ、みな憂鬱になってくる。とほほ。緊張の寒波クリスマス。
おとといはやってもらったので今日は貢献しようと、家の前のロータリーを掘った。隣家の車が出られるところまで1時間以上かけて掘る。雪かきはつくづく大変な仕事で、ヘロヘロとなる。ふー。
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■08/12/25(木) □ 「バクガン」が一番人気
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クリスマス。7時頃から興奮した萌の声が聞こえる。9時半にようやくプレゼントオープン。萌は前から欲しがっていた「バクガン」が本当にうれしいようで、むっちゃくちゃ興奮している。そんなにほしかったのかい。これが流行り始めたのはまだ夏前で、カナダでは完全に売り切れており日本でも探したんだよな(日本ではバクガン自体が人気アニメではなく、これは発売されなかったらしい)。こないだ買いに行ったトイザラスでもまたもや売り切れていたのだが、リターンボックスに入っていたのを運よく見つけたのだ。よかったよかった。
例によって実物が家に来るまでは「バクガン」がどういうものなのか俺はよくわかってなかったのだが、モンスターの入ったカプセルが単に磁石仕掛けでカシャっと開くだけではなく、1個1個違う凝った開き方をする。その開き方の仕掛けが面白くて、子供の頃に作ったプラモデルみたいな感もある。なるほどねー、こりゃ子供がコレクションしたくなる気持ちはよくわかる。萌がそんなに好きならば、バラ売りしているやつをお年玉で少しずつ集めていけばいいよ。
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■08/12/26(金) □ 雪で親族クリスマス取りやめ
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またもや雪。今日は親族クリスマスなのだが、窓の外を見るごとに状況は悪くなり、たとえ今すぐやんでももう無理というあたりまで達し今日は断念となった。落ち込むMとBR。ふう。
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午後、萌を連れ歩いてKT家へ。萌は初めてバクガンバトルをやる。バトルっちゅーても複雑でよくわからんなあと思っていたのだが、オリジナルルールを元にKTが解釈したというルールは手持ちのバクガンの強さxカードのランダム性がいい塩梅にミックスされたもので、おかげで初回ながら萌が勝てて楽しかった。
赤バクガンを集中して集めてるというKTと初のトレードも成立し、なんだか非常に複雑な動きをしていかすムカデ系バクガンも手に入る。スタートが遅かったのでほかの友達と一緒に盛り上がれるかなとも思ったが、これなら大丈夫そうだな。
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■08/12/27(土) □ 寒波ダメージの修復
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気温が上がり雪が融け始める。記録的寒波→記録的大雪→急激な温度上昇という最悪のサイクルゆえ、雪が解け始めたらすぐさま排水システムがフル稼働に入ってくれないと困るので、家周りの雨水排水ポンプをチェックする。と、凍結によるポンプ故障はなかったが、ホースがコチコチに凍ってまったく排水できない状態になっていた。雪からホースを掘り出し、中にお湯を通したりして1時間以上かけやっと開通した。これで家周りの排水は問題なし。やれやれ。ふー。
裏の道の排水溝周辺も水はけをよくするために掘っておく。氷の重みでバラバラになった雨どいも直す。一度凍結したせいで水道のリークも悪化しており、近々直さなければならない。こうして少しずつ寒波のダメージを修復していこう。
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TV Japan で、会話やつぶやきがいい感じの時代劇「武士の一分」を見る。木村拓哉が木刀を振るシーンでヤヤヤこの太刀筋はなにごとだとぶったまげたが、彼は子供の頃長いこと剣道をやっていたのだそうだ。TV Japan で去年やった「華麗なる一族」はつまらなく、木村拓哉という人は芝居では魅力がないのかなと思ったが、この映画での彼はよかった。放っておけば彼が表現してしまいがちなハリウッド俳優的怒りのほとばしりを、山田洋次が和風東北風に抑制したのがよかったのである。同じ山田洋次の「たそがれ清兵衛」は凄みを感じるほどよかったが、これもなかなかの佳作でした。
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■08/12/30(火) □ NHKドラマへの期待
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新年前の掃除をしつつ「篤姫」総集篇を見る。これを見るのをやめてしまったのは、きゃぴきゃぴ天真爛漫なリベラル姫が封建時代の薩摩の無骨な侍に愛されるという話についていけなかったからだが、改めて見てもやっぱなあと思う。きゃぴきゃぴが抜けた後半の篤姫は魅力的だが、歴史上の人物と事件を使い架空の篤姫物語を作るという手法がどうにも俺にはダメなり。司馬遼太郎の歴史小説でも架空の人物が出てくるやつはつまらないのだが、それは面白すぎる歴史上の出来事と人物に架空のエピソードを付け加えると、どうしても嘘が際立ってしまうからだろう。
Wiki で見ても史実として篤姫は西郷大久保小松帯刀とは面識がなかったらしく(―――というか徳川以外の人物とは当然面識がなかったのであり、ゆえに幕末小説に出てこないのだ―――)、つまりこのドラマは篤姫が徳川に嫁いだことと徳川存続に尽力したこと以外は全部創作なのだ。大奥内ではなにを描いてもアリだと思うがそれは表の歴史とは関係がないからで、彼女が幕末の全キーパーソンからあがめられ政治的影響力を持つとなると、それはナイだろうという馬鹿ばかしさだけを感じる。自分が死に物狂いで天下国家に奔走してる最中に、お姫様がリベラルな理想論をぶってきたようなしらけた気分になるのである。
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朝ドラ「だんだん」もまったく見ていない。マナカナに日本髪で白塗りをやってみた時点で、これはダメだ、彼女らのよさが台無しだといえる人間がいないのが日本芸能の問題点だ。芝居をしてないときの自然な表情がナイスなあの2人が、つまらん相手役男優と共に学芸会みたいな芝居をやらされてるのが気の毒で、見ていてつらいだけなのである。最近は日本語でも「イタイ」というが、英語でもまさに painful to watch。やらせる方が悪い。
やらせる方が悪いといえばおとといやった時代劇スペシャル「母恋ひの記」も同じで、劇団ひとりが「母上さま」なんていってもコントにしかならんではないか。谷崎潤一郎の話自体つまらんし、ああいう現代性の欠けた文芸にドラマを感じTV劇を作ろうというパッションを感じるオヤジセンスはなんなんだろうか。
現代性欠如といえば来年の大河ドラマも、妻夫木というなんだか現代性を感じない役者が主役で(「春の雪」「涙そうそう」を見る限り、オダギリジョーなどの対極にいる)、楽しめるかどうか疑わしい。海外暮らしのわしらは日本語ドラマに対し非常にハードルが低い状態なのだが、「ちりとてちん」以後なかなか満たしてくれないNHKである。
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■08/12/31(水) □ 低調紅白歌合戦
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紅白歌合戦2008。5曲ほど早送りしたところで、久石おじさん率いるジブリソングメドレーが入った。これがよければ感動するところだが、平原綾香以外の歌手はキーと声質が合わずいまいち。まあそれは仕方がないことだが。萌は、「宮崎監督も今これを見てるんじゃない?」と喜ぶ。たぶん見てるだろうね。
「東方神起」。これは韓国のジャニーズなのかな。しかしスマップは喋りが面白いから人気があるのはわかるが、この人たちが日本でNHKの年末特番(MUSIC JAPAN)をやるほどの人気となる理由がわからない。「冬ソナ」同様、単に日本のものとちょっと違うから人気があるのだろうか。
宮沢和史「島唄」。THE BOOM というのはうちの妻でもわかるほどギターとドラムがヘボいのだが、サポートギターにうまい奴が入っているなと調べてみたら高野寛だった。意外なようななるほどなような人脈。大塚愛。去年は最高だったが今年は早送り。彼女はアップテンポの3曲(さくらんぼ、ピーチ、チューリップ)以外全部つまらないというのが俺と萌の結論である。
Perfume「ポリリズム」。この3人の踊りは、バスドラ・スネアじゃないところでリズムを取るという、異常に難易度が高いというか真似もできないもので、他にこんなものは見たことがなく見るたびに奇妙な快感を感じる。振り付け師が天才なのだろうし、歌いながらこれが踊れるというのも神経がどうなってるのかよくわからないくらいすごい。
ジェロ、お母さんが泣いてるのが紅白的でよかったが歌はどうでもよし。SPEED「White Love」。この歌は俺とMが日本に住んでた 98 年くらいにどこへ行っても聴こえてきた歌で、懐かしい。長野の冬山を思い出す。青山テルマ「そばにいるね」。こういう信じてる待っている系 JPOP は無限にあり、タイトルを見ただけで聞く必要はない想像通りの歌だった。彼女はアンジェラ・アキにも通じる喉鳴りを持っている。こういう声は純アジア人には出ないのだろうか。喉の筋力に関係があるのかな。
水谷豊。「相棒」の水谷豊には全然よさを感じず、ステージ上でソワソワしているこういう「傷だらけの天使」からの変わらぬ彼が俺は好きなのだが、もうそういう役柄はやらないのだろうか。「相棒」右京役など漫才イワイガワにだってできるのに。アキラは水谷豊にしかできないのに。
アンジェラ・アキ「手紙」。名曲。この歌は萌がちょうど今朝、キーボードで弾いていた。萌もこういう弾き語りができるようになったらいいな。森山直太朗「生きてることが辛いなら」。この人には若いのになんでこんなに加川良みたいな70年代フォーク風味を持っているのだろう。不思議。
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アンジェラ、森山といい歌を聴いた次が「羞恥心」というグループで、これは耐えられんと音を消し目をそむける。毎年現れるこういう連中は民放で人気があるのだろうが、NHKしか見れない私らには何者なのかすらわからない。したがっておちゃらけた連中がくだらない歌を歌い人気があるという不愉快な本質だけが生の状態で届けられ、非常に苦痛なのである。こういう民放の人気者を登用していくばくかの視聴率上積みを得られたとしても何の意味もないではないか。NHKは志が低すぎると思う。頼むからやめてもらいたい。お笑いがほしいなら、今回登場した「サラリーマンネオ」のキャラだとか、オンエアバトルの才能などをどんどん育てればいいではないか。
EXILE。音を消し眺めていると、表示される歌詞が「ずるい人だわ あなたは時計をはずして 微笑んでくれる 優しい人ね」と演歌そのもので笑った。そういう人たちなんだろう。
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紅白初出場と話題らしい Mr.Children は別スタジオ。こういう別枠での出方は長淵剛の昔からあるが、応援合戦など昭和歌謡的行事をスキップしたい気持ちはわかるものの、別ステージでは出る意味がないと思う。あのNHKホールで、「羞恥心」などを見に来ている音楽性の低い観客を相手に「ギフト」を歌い感動させてこそ意義があるのに。応援合戦などには不参加の「ミュージシャン枠」を用意してもらい、それこそ今年を象徴する曲としてトリで歌えばよかったのにと思う。
そして大トリはキヨシでズンドコで涙だったわけだが、これは単にトリを取らせて一番喜んでくれる歌手が選ばれただけだろう。あ、ドリカムがいなかったなと気がつく。まあ別に呼ばれなかったらこんなショーに出る理由もないしなとも思うが。
例年よりアイドルを減らしたそうだが、しかしその割にはつまらなかったなという印象が残る。なぜかなと出演者リストを見ると、アイドルを減らした分いいミュージシャンを入れたわけでは別にないので、結果俺が早送りした曲数は去年おととしより増えてしまったからなのであった。録画して残しておきたい曲も1曲もなし。低調紅白歌合戦。まあ紅白の音楽番組としての質は構造的不可避的に低調なのであって、さらに年により当たりはずれもあるということなのね。
その後夜中にやった「年のはじめも」でのさだまさしの弾き語りが、紅白のどの歌手よりもよかった。これが普通の音楽番組なのであって、紅白に切りをつけてもこうして歌えるさだは幸せものだなと思いながらベッドに向かいました。
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