2009/01/01

低調紅白歌合戦2008

「緊張の寒波クリスマス」「寒波ダメージの修復」「NHKドラマへの期待」ほか。

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■08/12/22(月) □ BC暮らしで最大の雪
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 積もったー。去年の最大を超えた。35cmくらいか。積算50cmに達し、これは俺のBC暮らし15年で最大の雪だ。

 雪かきをしながら萌と遊ぶ。車が出せるところまで掘ろうと思ったが、うちから単独でロータリーを突っ切るのは無理なので、近所の車のワダチがついたらそこに接続しようともくろむ。すると隣の旦那が雪かきが苦にならない人らしく、2時間余もかけてきれいに雪ドライブウェイを作ってくれ、俺が掘った部分とつなげてくれた。おかげで車が簡単に出せる。ありがたやありがたや。

 うちの前でこんなきれいに雪道が作られたのは初めてで、これはただでは出られない大雪だからこそみなが頑張ったんだろう。うちは共有部分に貢献しなかったので申し訳ない。次は必ずやります。

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■08/12/24(水) □ 緊張の寒波クリスマス
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 朝起きて外を見て驚いた。昨夜はまだ降ってなかったのに、一晩でまたもや15cm。まだまだ降り続き今日だけで25cmあたりとなりそう。こ、これほど降るとは。クリスマス前最後の買い出しをしようと思っていたが、これは無理である。おとといまでは10年に一度の大雪だと興奮もあったがその上にさらにこうして積もると、雪を考慮していないBCでは交通電気等インフラ・屋根や雨どいの耐久性・雪解け時の洪水リスクその他の不安が生じ、みな憂鬱になってくる。とほほ。緊張の寒波クリスマス。

 おとといはやってもらったので今日は貢献しようと、家の前のロータリーを掘った。隣家の車が出られるところまで1時間以上かけて掘る。雪かきはつくづく大変な仕事で、ヘロヘロとなる。ふー。

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■08/12/25(木) □ 「バクガン」が一番人気
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クリスマス。7時頃から興奮した萌の声が聞こえる。9時半にようやくプレゼントオープン。萌は前から欲しがっていた「バクガン」が本当にうれしいようで、むっちゃくちゃ興奮している。そんなにほしかったのかい。これが流行り始めたのはまだ夏前で、カナダでは完全に売り切れており日本でも探したんだよな(日本ではバクガン自体が人気アニメではなく、これは発売されなかったらしい)。こないだ買いに行ったトイザラスでもまたもや売り切れていたのだが、リターンボックスに入っていたのを運よく見つけたのだ。よかったよかった。

 例によって実物が家に来るまでは「バクガン」がどういうものなのか俺はよくわかってなかったのだが、モンスターの入ったカプセルが単に磁石仕掛けでカシャっと開くだけではなく、1個1個違う凝った開き方をする。その開き方の仕掛けが面白くて、子供の頃に作ったプラモデルみたいな感もある。なるほどねー、こりゃ子供がコレクションしたくなる気持ちはよくわかる。萌がそんなに好きならば、バラ売りしているやつをお年玉で少しずつ集めていけばいいよ。

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■08/12/26(金) □ 雪で親族クリスマス取りやめ
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 またもや雪。今日は親族クリスマスなのだが、窓の外を見るごとに状況は悪くなり、たとえ今すぐやんでももう無理というあたりまで達し今日は断念となった。落ち込むMとBR。ふう。

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 午後、萌を連れ歩いてKT家へ。萌は初めてバクガンバトルをやる。バトルっちゅーても複雑でよくわからんなあと思っていたのだが、オリジナルルールを元にKTが解釈したというルールは手持ちのバクガンの強さxカードのランダム性がいい塩梅にミックスされたもので、おかげで初回ながら萌が勝てて楽しかった。

 赤バクガンを集中して集めてるというKTと初のトレードも成立し、なんだか非常に複雑な動きをしていかすムカデ系バクガンも手に入る。スタートが遅かったのでほかの友達と一緒に盛り上がれるかなとも思ったが、これなら大丈夫そうだな。

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■08/12/27(土) □ 寒波ダメージの修復
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 気温が上がり雪が融け始める。記録的寒波→記録的大雪→急激な温度上昇という最悪のサイクルゆえ、雪が解け始めたらすぐさま排水システムがフル稼働に入ってくれないと困るので、家周りの雨水排水ポンプをチェックする。と、凍結によるポンプ故障はなかったが、ホースがコチコチに凍ってまったく排水できない状態になっていた。雪からホースを掘り出し、中にお湯を通したりして1時間以上かけやっと開通した。これで家周りの排水は問題なし。やれやれ。ふー。

 裏の道の排水溝周辺も水はけをよくするために掘っておく。氷の重みでバラバラになった雨どいも直す。一度凍結したせいで水道のリークも悪化しており、近々直さなければならない。こうして少しずつ寒波のダメージを修復していこう。

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 TV Japan で、会話やつぶやきがいい感じの時代劇「武士の一分」を見る。木村拓哉が木刀を振るシーンでヤヤヤこの太刀筋はなにごとだとぶったまげたが、彼は子供の頃長いこと剣道をやっていたのだそうだ。TV Japan で去年やった「華麗なる一族」はつまらなく、木村拓哉という人は芝居では魅力がないのかなと思ったが、この映画での彼はよかった。放っておけば彼が表現してしまいがちなハリウッド俳優的怒りのほとばしりを、山田洋次が和風東北風に抑制したのがよかったのである。同じ山田洋次の「たそがれ清兵衛」は凄みを感じるほどよかったが、これもなかなかの佳作でした。

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■08/12/30(火) □ NHKドラマへの期待
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 新年前の掃除をしつつ「篤姫」総集篇を見る。これを見るのをやめてしまったのは、きゃぴきゃぴ天真爛漫なリベラル姫が封建時代の薩摩の無骨な侍に愛されるという話についていけなかったからだが、改めて見てもやっぱなあと思う。きゃぴきゃぴが抜けた後半の篤姫は魅力的だが、歴史上の人物と事件を使い架空の篤姫物語を作るという手法がどうにも俺にはダメなり。司馬遼太郎の歴史小説でも架空の人物が出てくるやつはつまらないのだが、それは面白すぎる歴史上の出来事と人物に架空のエピソードを付け加えると、どうしても嘘が際立ってしまうからだろう。

 Wiki で見ても史実として篤姫は西郷大久保小松帯刀とは面識がなかったらしく(―――というか徳川以外の人物とは当然面識がなかったのであり、ゆえに幕末小説に出てこないのだ―――)、つまりこのドラマは篤姫が徳川に嫁いだことと徳川存続に尽力したこと以外は全部創作なのだ。大奥内ではなにを描いてもアリだと思うがそれは表の歴史とは関係がないからで、彼女が幕末の全キーパーソンからあがめられ政治的影響力を持つとなると、それはナイだろうという馬鹿ばかしさだけを感じる。自分が死に物狂いで天下国家に奔走してる最中に、お姫様がリベラルな理想論をぶってきたようなしらけた気分になるのである。

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 朝ドラ「だんだん」もまったく見ていない。マナカナに日本髪で白塗りをやってみた時点で、これはダメだ、彼女らのよさが台無しだといえる人間がいないのが日本芸能の問題点だ。芝居をしてないときの自然な表情がナイスなあの2人が、つまらん相手役男優と共に学芸会みたいな芝居をやらされてるのが気の毒で、見ていてつらいだけなのである。最近は日本語でも「イタイ」というが、英語でもまさに painful to watch。やらせる方が悪い。

 やらせる方が悪いといえばおとといやった時代劇スペシャル「母恋ひの記」も同じで、劇団ひとりが「母上さま」なんていってもコントにしかならんではないか。谷崎潤一郎の話自体つまらんし、ああいう現代性の欠けた文芸にドラマを感じTV劇を作ろうというパッションを感じるオヤジセンスはなんなんだろうか。

 現代性欠如といえば来年の大河ドラマも、妻夫木というなんだか現代性を感じない役者が主役で(「春の雪」「涙そうそう」を見る限り、オダギリジョーなどの対極にいる)、楽しめるかどうか疑わしい。海外暮らしのわしらは日本語ドラマに対し非常にハードルが低い状態なのだが、「ちりとてちん」以後なかなか満たしてくれないNHKである。

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■08/12/31(水) □ 低調紅白歌合戦
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 紅白歌合戦2008。5曲ほど早送りしたところで、久石おじさん率いるジブリソングメドレーが入った。これがよければ感動するところだが、平原綾香以外の歌手はキーと声質が合わずいまいち。まあそれは仕方がないことだが。萌は、「宮崎監督も今これを見てるんじゃない?」と喜ぶ。たぶん見てるだろうね。

 「東方神起」。これは韓国のジャニーズなのかな。しかしスマップは喋りが面白いから人気があるのはわかるが、この人たちが日本でNHKの年末特番(MUSIC JAPAN)をやるほどの人気となる理由がわからない。「冬ソナ」同様、単に日本のものとちょっと違うから人気があるのだろうか。

 宮沢和史「島唄」。THE BOOM というのはうちの妻でもわかるほどギターとドラムがヘボいのだが、サポートギターにうまい奴が入っているなと調べてみたら高野寛だった。意外なようななるほどなような人脈。大塚愛。去年は最高だったが今年は早送り。彼女はアップテンポの3曲(さくらんぼ、ピーチ、チューリップ)以外全部つまらないというのが俺と萌の結論である。

 Perfume「ポリリズム」。この3人の踊りは、バスドラ・スネアじゃないところでリズムを取るという、異常に難易度が高いというか真似もできないもので、他にこんなものは見たことがなく見るたびに奇妙な快感を感じる。振り付け師が天才なのだろうし、歌いながらこれが踊れるというのも神経がどうなってるのかよくわからないくらいすごい。

 ジェロ、お母さんが泣いてるのが紅白的でよかったが歌はどうでもよし。SPEED「White Love」。この歌は俺とMが日本に住んでた 98 年くらいにどこへ行っても聴こえてきた歌で、懐かしい。長野の冬山を思い出す。青山テルマ「そばにいるね」。こういう信じてる待っている系 JPOP は無限にあり、タイトルを見ただけで聞く必要はない想像通りの歌だった。彼女はアンジェラ・アキにも通じる喉鳴りを持っている。こういう声は純アジア人には出ないのだろうか。喉の筋力に関係があるのかな。

 水谷豊。「相棒」の水谷豊には全然よさを感じず、ステージ上でソワソワしているこういう「傷だらけの天使」からの変わらぬ彼が俺は好きなのだが、もうそういう役柄はやらないのだろうか。「相棒」右京役など漫才イワイガワにだってできるのに。アキラは水谷豊にしかできないのに。

 アンジェラ・アキ「手紙」。名曲。この歌は萌がちょうど今朝、キーボードで弾いていた。萌もこういう弾き語りができるようになったらいいな。森山直太朗「生きてることが辛いなら」。この人には若いのになんでこんなに加川良みたいな70年代フォーク風味を持っているのだろう。不思議。

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 アンジェラ、森山といい歌を聴いた次が「羞恥心」というグループで、これは耐えられんと音を消し目をそむける。毎年現れるこういう連中は民放で人気があるのだろうが、NHKしか見れない私らには何者なのかすらわからない。したがっておちゃらけた連中がくだらない歌を歌い人気があるという不愉快な本質だけが生の状態で届けられ、非常に苦痛なのである。こういう民放の人気者を登用していくばくかの視聴率上積みを得られたとしても何の意味もないではないか。NHKは志が低すぎると思う。頼むからやめてもらいたい。お笑いがほしいなら、今回登場した「サラリーマンネオ」のキャラだとか、オンエアバトルの才能などをどんどん育てればいいではないか。

 EXILE。音を消し眺めていると、表示される歌詞が「ずるい人だわ あなたは時計をはずして 微笑んでくれる 優しい人ね」と演歌そのもので笑った。そういう人たちなんだろう。

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 紅白初出場と話題らしい Mr.Children は別スタジオ。こういう別枠での出方は長淵剛の昔からあるが、応援合戦など昭和歌謡的行事をスキップしたい気持ちはわかるものの、別ステージでは出る意味がないと思う。あのNHKホールで、「羞恥心」などを見に来ている音楽性の低い観客を相手に「ギフト」を歌い感動させてこそ意義があるのに。応援合戦などには不参加の「ミュージシャン枠」を用意してもらい、それこそ今年を象徴する曲としてトリで歌えばよかったのにと思う。

 そして大トリはキヨシでズンドコで涙だったわけだが、これは単にトリを取らせて一番喜んでくれる歌手が選ばれただけだろう。あ、ドリカムがいなかったなと気がつく。まあ別に呼ばれなかったらこんなショーに出る理由もないしなとも思うが。

 例年よりアイドルを減らしたそうだが、しかしその割にはつまらなかったなという印象が残る。なぜかなと出演者リストを見ると、アイドルを減らした分いいミュージシャンを入れたわけでは別にないので、結果俺が早送りした曲数は去年おととしより増えてしまったからなのであった。録画して残しておきたい曲も1曲もなし。低調紅白歌合戦。まあ紅白の音楽番組としての質は構造的不可避的に低調なのであって、さらに年により当たりはずれもあるということなのね。

 その後夜中にやった「年のはじめも」でのさだまさしの弾き語りが、紅白のどの歌手よりもよかった。これが普通の音楽番組なのであって、紅白に切りをつけてもこうして歌えるさだは幸せものだなと思いながらベッドに向かいました。

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