2009/01/19

日記「現代相撲と北京柔道」

「リベラルではない教師たち」「白鵬-バルトの力比べ」ほか。

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■09/01/14(水) □ リベラルではない教師たち
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 学校のペアレンツミーティングから遅く帰ったMが、今年度の校長と新入り教師たちが絶望的に保守的だとため息をつく。萌の学校はフレンチ(バイリンガル)学校という特殊な学校ゆえ、Mのように教育熱心な父兄が多くペアレンツの活動も盛んなわけだが、これまでペアレンツ主導でうまくいっていたリベラルな教育活動に水をかけるようなことをしまくっているらしい。具体的には環境教育や性教育に対し保守反動的反対をしているのだそうだ。

 なんかカナダの学校というと自由というイメージがすごくあるのだが、前の校長と今の校長を見てるとまったくリベラルではないよな。今の校長は萌が「高学年のほうが校庭で遊べる時間が長いスケジュールになってるのは不公平だ」と訴えたときに、「来年からはあんたも高学年だから文句なくなるわよ」と答えたのである。それでも教育者かね。どうせゼロにはならぬ文句や不満(貧困や不公平)を抑えるために努力をするのは社会のロスだというのが北米ライトウィング思想なわけで、このヒトのこの発言はホント典型的だと思う。

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■09/01/17(土) □ 現代相撲と北京柔道
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 朝青龍の調子が徐々に上がってきた相撲が楽しい。相撲を夜中1時まで見てしまうと翌日がつらいのだが見てしまう。今日は中日。輪島がゲストで、この人はちゃんと喋れるのか大丈夫なのかと疑ったのだが、エンジンが温まりオイルが回ると意外や昔の思い出がすらすらと出てきて味があり、取り組みの分析も技術への好奇心が素直に現れ嫌味なく、元大ファンのデーモンとの絡みもよくいい人選なのであった。

 驚いたのはかつての輪島の映像で、むっちゃくちゃやせており今の安馬ほどしか体重がなくて横綱というのにも驚いたが、その投げの強さにとにかくたまげた。彼が現役の頃の相撲などまるで見てないのだが、あの北の湖を土俵から引っこ抜くようにズバっと投げてるのだからすごい。その他にも伝説的な関取をブンブン投げるシーンが目白押しであった。

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 しかしこの輪島とか昔の相撲を見てて、みんながっぷり組んで勝負するから力比べが楽しいなあと思い、それで気がついた。現代の相撲は朝青龍を筆頭に、組まず相手のバランスを崩して勝つという流れが強く、つまり北京オリンピックでの外国選手の柔道と同じなのである。だから朝青龍が調子よすぎると、一瞬で相撲を壊して勝負をつけてしまいつまらないのだ。今は怪我明けで割合ちょうどいい強さなのだが。

 輪島その他の昔の関取が今出てきても、スピードとスタイルが違いすぎて勝てないと思うが、それは「現代サッカーはスペースがない」というのと同じ戦術的な違いなんだよな。関取としてどっちが強いかという問題ではなく。昔のクラシックな相撲や柔道のほうが絶対に面白いわけで客はみんなそれを見たいのだが、やる方はみな負けたくないからスピードスタイルになってしまうのだろう。スポーツを楽しく保つのはゲニ難しいということである。相撲協会と柔道協会は、はたして面白い取り組みを取り戻せるだろうか。

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■09/01/18(日) □ 白鵬-バルトの力比べ
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 朝青龍がいよいよ調子を上げてきて、問題の腕がどうなのかは本人にしかわからないが上体と足腰は万全に見える。獲物に噛み付き振り回す、猛犬的動きが完全に戻っている。よしよし。

 そして白鵬-バルトの取り組みが、昨日輪島の相撲で見たようながっぷり四つからの投げで決着がつき最高であった。ついに朝青龍以外で白鵬と力比べをできる関取が出てきたなあ。朝青龍はよほど調子に自信がなければ今後白鵬との力比べは避けるだろうから、バルトが怪我をせず、ずっと白鵬とこんな力相撲を続けてくれたらありがたい。負けるのが嫌いだという関取ではなく、自分のほうが強いのだという関取をみんな見たいのです。

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