「朝青龍の相撲がつまらん」「不適切課題問題解決」ほか。
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■10/01/19(火) □ 朝青龍の相撲がつまらん
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台湾音楽を紹介する NHK の番組で、Crowd Lu という台湾の小沢健二的なシンガーを発見。他の台湾ポップは日本と同等にくだらなく、ロックバンドは総じて 80 年代という感じの古くさいビートと音だったが、彼は最高だ。Youtube で英訳詞を見ると、メロディと彼の表情とメッセージはナチュラルにマッチしており、すがすがしい。日本以外のアジア音楽でいいと思ったのなんて久しぶりというか初めてだな。
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【初場所】白鵬がスランプに陥り朝青龍が抜け出したのだが、あの張り差しはほんとやめてほしい。もう単なる手癖になってるのだろうが、普通に立っても誰にも立ち負けないのにわざわざ張って相手を撹乱し優位を取ってから始めるのだから、相手はまともに組めずひとつも面白い相撲にならないのである。俺は朝青龍のファンだが、彼がこうしてテンポよくさっさと相撲を壊して片付けていくときは本当につまらない。横綱がわざわざつまらない相撲に持ち込んでどうするのか。俺は彼の行状素行などどうでもいいが、つまらない相撲を取るのはやめてほしい。今のお前の相撲はつまらないと誰かが言えばいいのに。
さあ把瑠都戦、今日も張るのか。―――おー、張らなかった。きれいに投げ飛ばす。これならば納得であります。相手をなめずしっかりと取るときは張らず、弱い相手は張り差しで簡単に済ませようとしてしまうのかな。そこを、弱い相手でも面白い相撲にしてやろうとはならんものだろうか。
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■10/01/21(木) □ 萌の担任はおかしい
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週明けの風が収まると、気温が上がり雨が減り、これからウィンターオリンピックだというのにBCは春めいてきている。去年は大雪に苦しみ、今年はスノースライダーとシャベルも新たに用意したのだが、今年は積もるほどの雪なしで終わりそうだ。
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萌のクラスで今週始まったプロジェクトはワイルド・チャイルド、いわゆる狼少女についてだという。その話は俺は狼に育てられたという有名な1件しか知らないのだが、世界には動物に育てられた例がたくさんあるのだという。
えーそうなの? と調べると、「ワイルド・チャイルド」とは広義では人間として育てられなかった子供という意味で、Wiki に載っていたのはほとんどすべてが児童棄却と虐待例だった。当然だよな。こんなショッキングなことを子供が学んで、なにか実りがあるはずもない。抗議して止めなければならない。どうも萌の担任はおかしい。アート関連のセンスは非常にいいが、バランス感覚の欠けた変なところが端々に感じられる。
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【魁皇】白鵬をとったりで破る。今場所の魁皇はここ数年で最高の体の切れで、惚れ惚れする美技を何度も見せてくれ、やはりこの人は相撲の天才なんだなと改めて思っていたが、まさか白鵬を破るとは。まことに相撲界の宝です。相撲の前は柔道をやっていたそうだが、あのたぐりの呼吸や鋭さを見れば、格闘全般のセンスが優れているんだろうと思う。同期の貴乃花らよりも大きく出世が遅れたというのが不思議なくらいの力士だ。
しかし魁皇の技は完璧だったが、それにしても白鵬がとったり一発でああもバランスを崩してしまうというのは普通ならあり得ないことで、ここまでの2敗が白鵬の心身をどこか狂わせているようだ。一瞬で決まる相撲でピークを保ち続けることは、かくも難しいということである。
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■10/01/22(金) □ 初春か
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今日はもうまるで春のような陽気。オリンピックは雪が足りるのでしょうか。午後うちに来たWLを、夕方萌とともに自転車で伴走して送っていった。まったくもう春だ。このまま寒の戻りがなく春になってくれるなら本当にラクだが、どうなのか。
【朝青龍優勝決定】朝青龍は張らずにちゃんと回しを取りに行き、日馬富士もできることはすべてトライし尽くして、いい相撲でした。こういう相撲をいつもやってくれると気分がいい。朝青龍の「疲れた(笑)」という言葉もいい味でした。
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■10/01/23(土) □ 朝青龍気抜け
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【千秋楽】魁皇、土俵際でバランスを崩しながら横移動で立て直し逆転勝ち。足が動く状態の彼は本当にすばらしい。体がボロボロだボロボロだと皆がいうけれど、足も手もすばらしい切れ味の今場所の相撲は、ぜんぜんボロボロではなかったのでした。
朝青龍は白鵬に気の抜けた相撲で負ける。その後のインタビューも完全に気が抜けており、どこからこの強さが? みたいな月並みな質問に、え、まあ心とか...と実に月並みな返答を返していた。彼のこんなインタビューは見たことがない。なんか心境の変化が著しい年頃なんだろうな。最後の一番が気抜けだったし、インタビューはあれだし、ちょっと先々が気になる終わり方でした。
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■10/01/25(月) □ 不適切課題問題解決
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【ワイルド・チャイルド課題問題】Mが萌の担任と協議しに行くと、彼は来訪内容を萌から知らされ緊張し待っていたそうだ。こんな極端な人権悲劇ケース(実際どのケースも「事件」ではないか)を取り上げても、子供に深刻なトラウマを引き起こすばかりで何も学べないとMが指摘すると、まあそれも一理あるね、もう今日から別のトピックに切り替えたよ、僕は diversity(人々の多様性を受け入れる)学習の取っ掛かりにしようと思っただけなんだ云々と語ったとのこと。なんで diversity で狼少女を思いつくのか(呆)。受け入れるとか入れないとかそういう問題ではないだろう、そんなエクストリームな事案は。
萌の担任は俺たちと同年代だろうから、これまで長年の実務経験があるはずである。前任地は米国だったらしいが、こんなことをやって親たちから総スカンを食らった経験がないんだろうか。
今回の愚行はこれで止められたのだが、Mはこの学校をやめさせ萌をいい学校に入れたいと嘆く。払えるなら大金を払って私立に入れたいと。この学校はフレンチエマージョン(フランス語科)であり、フランス語の教師人材がBCでは少ないからレベルが低いのだろうとMも認めざるを得なくなってきている。何事も分母が小さいとレベルが落ちる。
しかしそういう財力のあるものだけが優れた教育を得られ、そうでないものは我慢するというその図式自体俺は嫌なのである。こうして学校の愚行に目を光らせ、家で子供にガイドを与えながら、なにかもっと現実的な道を探るしかないだろう。
2010/01/26
2010/01/21
日記「日本クリエイティブの迷いの森」
「FF9が終わる」「GoogleIME で仕事」ほか。
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■10/01/10(日) □ デジタルビデオの整理
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ハワイ旅行ビデオの編集をする。借用していた Xacti CA9 の MP4 というのは圧縮率はいいのだが、解像度 1280 だと俺のPCでは再生激重になってしまう。ファイルサイズを考え 640 を主に使っておいてよかった。640 だと1旅行60分で 1.8GB。これでもハードディスクに置いておくには容量を食いすぎるので、DVD にキープする。
しかし最近のカメラは写真でもファイルサイズがでかい。うちの Powershot A530 は5メガで Xacti は9メガだが、ファイルサイズは約3倍の1枚3メガ。これじゃディスク量がいくらあっても足りん。
俺は自分の Powershot が気に入っており当分買い換える必要は感じないが、いつか買い換えるとしたら広角・高 ISO なカメラがほしい。景色のいいところへ行くたびに写真にはその広大感が写らず、広角カメラが欲しくなるのである。普通のカメラに写るのなんて眼前30度くらいのもんだもんな。これが90度くらいじゃないと、気分のよさは写せないだろう。
見事な合成、つなぎめは見えません これを書いていて今気づき、Powershot のパノラマ合成というのを初めてやってみたら、簡単で思ったよりもきれいにできた。やっぱ画角2倍は気持ちがいい。あーやはり自機をハワイに持っていくべきだった。次の遠出でトライしてみよう。ノーマル風景写真1枚に加え、パノラマを左右2枚分撮っておけばよいわけである。
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ホノルル経由で帰ったMを迎えに、大雨の中真夜中のBCを駆け抜けた。しかしバンクーバー空港の最安駐車場代が30分で$4とどえらい料金になっている。40分止めていたので$8である。これほど高い駐車場代は世界のどこにもないのではないか。長期パーキングも06年は1日$7だったのが、今回は$12と倍近くに上がっていた。ハワイでのレンタカー代がガス込み1日わずか$35だったから、パーキングだけでこのプライスは暴利といわざるを得ない。すべてがオリンピック価格なんだろうか。
Mは1日半会議に出て、あとは町をぶらつきレストランで豪華な食事を楽しんだだけとのこと。ワイキキはビルだらけの大都会で、日焼けが怖いのでビーチには降りていかなかったそうだ。
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■10/01/14(木) □ FF9が終わる
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今日はゴミ収集日なのだが、今年から市の経費&ゴミ節減で普通ゴミは2週間に一度となってしまった。こんなところで経費節減せず、グリーンごみを月2から月1にすればいいだろうに。昔は冬はグリーンごみ回収はなかったのである。はーあ。春夏は生ゴミは2週間も持たないので、ゴミを冷凍保存しなければならない。やれやれ。
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夜、ついにファイナルファンタジー9が終わる【以下ネタバレ注意】。
最後のダンジョンらしきところへ登っていくと、最初はザコ敵にも全滅させられていたのだが、徐々に対応がわかり自チームのレベルが上がり、やがてフロアごとのボス敵さえも弱く感じられてくる。そしてセフィロス同様出番を延々引っ張っていたクジャもあっさりと破り、するとクジャのあと誰だかわからん大モンスターが出てきた。こういうところが7同様意味がわからない、誰なんだあのラスト敵は。まあこいつもさほど苦労することなく倒せ、あっけなく戦いは終わる。あとは延々30分のエンディングだった。
FF9感動のフィナーレ ストーリーは7同様分裂症でワケがわからず、後半は一本道の手続き処理ばかりで短く、ボスたちが弱かった分達成感も低い。しかしこのエンディングがおとぎ話的ハッピーエンドでいいシーンもムービーもたっぷりとあり、そのおかげで萌が喜び後味はよかった。萌はこのゲームにはまり情熱を注いでいたので、味気ない終わり方でなくてほんとによかったぜ。なにしろ最後の敵が誰だかわからないという分裂ぶりなのだから、エンディングくらいちゃんとやってくれないとアンチ・クライマックスも甚だしいのである。
日記を見ると08年正月に始め、途中「アビリティ」の使い方がわからずチームが強くならんと欲求不満になり1年半中断してしまったのだが、まる2年のプレイ期間でした。多彩な町やステージとミニゲームに満ちたFF7ほどではないが、今回もなかなか楽しい旅でした。特に前半はよかったよねと萌と語り合う。
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■10/01/16(土) □ 日本クリエイティブの迷いの森
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あーFF9を終わらせたくなかったなという萌に、これは最初が一番面白いんだから最初からもう一度やればいいじゃんというと、嬉々として1人で開始する。序盤はほんと最高の活劇だな。姫の城脱出、飛空船の不時着、リンドブルムへの突入、城下町での路上モンスター祭り etc etc。後半は「真の生命の意味の裏切りの星の運命の叫びの友情の.....」みたいなファイナルファンタジー節が延々と続き、わかったよわかったよとメッセージを飛ばし次のタスクへと進むだけのゲームになってしまうわけだが。
序盤絶好調活劇で後半迷いの森に混迷していくというのは、宮崎映画とも共通している。日本じゃアニメでもゲームでも、後半盛り上がりが配されていても物語的には止まってしまうことがやたらに多い。ドラマや映画でも、後半徐々に整合感が欠けてくるのが気になることはよくある。これは日本人クリエイターの体力・ペース配分・気質が入り混じった特徴かもしれない。たぶん日本の創造物は個人の力量と作家性に負うところが大きすぎて、創造主が暴走すれば止められず、そのアイデアが枯渇すると停止してしまうのだろう。
ハリウッド映画的システムでは、バランスを欠いた暴走や枯渇は構造上起きえないのだと思う。フレンズとかシンプソンズがあれだけ長く続いてもシナリオが毎度ちゃんと面白いのは、才能ある作家を莫大な俸給で大量に雇いローテーションで仕事を分配しているからだろう。投資が返ることが最初からわかっているハリウッドにしかできないそういうシステムはなんかフェアだと思えないので、個人作家性依存システムを否定したくはないのだが、大御所にも横から口をはさむ人が常にいてほしいものである。
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■10/01/13(水) □ GoogleIME で仕事
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初めて GoogleIME(Google 日本語入力)で仕事をしてみたが、「スラングだらけで仕事に使えない」なんて噂は全然当たってなくて、ごく自然に変換エラーなく打てた。要は打つ人の普段の言葉遣いが問題なのである。サジェスト機能は一度入力した語は次も出る機能として、コピペが不自由な Word 上での修正に非常に役立つ。
仕事後、MS-IME から移植した GoogleIME の単語登録を見直してみた。1990 年のキャノワード → WXII (DOS) → WXII (Win 3.1) → MS-IME (Win95/98/XP) と俺が育て続けてきた 1000 余の登録単語はもう 99% Google 辞書に載っており、登録しておく必要がないのである。宗石亭、墨坂、夜間瀬川なんて田舎町の地名がデフォルトで当たり前のように出てくるから驚いてしまう。「db→データベース」といった略語以外はもう必要なく、さらばと削除。一度自力で入力すれば造語すらも履歴として覚えてしまうわけで、今後のPC人生単語登録の必要はほとんどなさそうである。
GoogleIME はサジェストの豊富さばかりが話題になっているが、この履歴学習の賢さもとんでもないと思う。たとえばデフォルトで「咳薬」は入ってないが、「咳」「薬」と打てばもう次回からは「せ」だけで「咳薬」と確実に出るのだ。一度入力したものが人間の記憶のごとく柔軟に取り込まれていくところが、まだ完璧ではないにせよ素人には想像もできないようなすごい処理だ。
Windows はいいなあ。安い車をチューンアップしていくような楽しみがいつも味わえる。まあ GoogleIME は Mac 版もあるんだが、いじくりやすさが違うだろう。
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■10/01/10(日) □ デジタルビデオの整理
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ハワイ旅行ビデオの編集をする。借用していた Xacti CA9 の MP4 というのは圧縮率はいいのだが、解像度 1280 だと俺のPCでは再生激重になってしまう。ファイルサイズを考え 640 を主に使っておいてよかった。640 だと1旅行60分で 1.8GB。これでもハードディスクに置いておくには容量を食いすぎるので、DVD にキープする。
しかし最近のカメラは写真でもファイルサイズがでかい。うちの Powershot A530 は5メガで Xacti は9メガだが、ファイルサイズは約3倍の1枚3メガ。これじゃディスク量がいくらあっても足りん。
俺は自分の Powershot が気に入っており当分買い換える必要は感じないが、いつか買い換えるとしたら広角・高 ISO なカメラがほしい。景色のいいところへ行くたびに写真にはその広大感が写らず、広角カメラが欲しくなるのである。普通のカメラに写るのなんて眼前30度くらいのもんだもんな。これが90度くらいじゃないと、気分のよさは写せないだろう。
見事な合成、つなぎめは見えません
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ホノルル経由で帰ったMを迎えに、大雨の中真夜中のBCを駆け抜けた。しかしバンクーバー空港の最安駐車場代が30分で$4とどえらい料金になっている。40分止めていたので$8である。これほど高い駐車場代は世界のどこにもないのではないか。長期パーキングも06年は1日$7だったのが、今回は$12と倍近くに上がっていた。ハワイでのレンタカー代がガス込み1日わずか$35だったから、パーキングだけでこのプライスは暴利といわざるを得ない。すべてがオリンピック価格なんだろうか。
Mは1日半会議に出て、あとは町をぶらつきレストランで豪華な食事を楽しんだだけとのこと。ワイキキはビルだらけの大都会で、日焼けが怖いのでビーチには降りていかなかったそうだ。
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■10/01/14(木) □ FF9が終わる
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今日はゴミ収集日なのだが、今年から市の経費&ゴミ節減で普通ゴミは2週間に一度となってしまった。こんなところで経費節減せず、グリーンごみを月2から月1にすればいいだろうに。昔は冬はグリーンごみ回収はなかったのである。はーあ。春夏は生ゴミは2週間も持たないので、ゴミを冷凍保存しなければならない。やれやれ。
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夜、ついにファイナルファンタジー9が終わる【以下ネタバレ注意】。
最後のダンジョンらしきところへ登っていくと、最初はザコ敵にも全滅させられていたのだが、徐々に対応がわかり自チームのレベルが上がり、やがてフロアごとのボス敵さえも弱く感じられてくる。そしてセフィロス同様出番を延々引っ張っていたクジャもあっさりと破り、するとクジャのあと誰だかわからん大モンスターが出てきた。こういうところが7同様意味がわからない、誰なんだあのラスト敵は。まあこいつもさほど苦労することなく倒せ、あっけなく戦いは終わる。あとは延々30分のエンディングだった。
FF9感動のフィナーレ
日記を見ると08年正月に始め、途中「アビリティ」の使い方がわからずチームが強くならんと欲求不満になり1年半中断してしまったのだが、まる2年のプレイ期間でした。多彩な町やステージとミニゲームに満ちたFF7ほどではないが、今回もなかなか楽しい旅でした。特に前半はよかったよねと萌と語り合う。
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■10/01/16(土) □ 日本クリエイティブの迷いの森
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あーFF9を終わらせたくなかったなという萌に、これは最初が一番面白いんだから最初からもう一度やればいいじゃんというと、嬉々として1人で開始する。序盤はほんと最高の活劇だな。姫の城脱出、飛空船の不時着、リンドブルムへの突入、城下町での路上モンスター祭り etc etc。後半は「真の生命の意味の裏切りの星の運命の叫びの友情の.....」みたいなファイナルファンタジー節が延々と続き、わかったよわかったよとメッセージを飛ばし次のタスクへと進むだけのゲームになってしまうわけだが。
序盤絶好調活劇で後半迷いの森に混迷していくというのは、宮崎映画とも共通している。日本じゃアニメでもゲームでも、後半盛り上がりが配されていても物語的には止まってしまうことがやたらに多い。ドラマや映画でも、後半徐々に整合感が欠けてくるのが気になることはよくある。これは日本人クリエイターの体力・ペース配分・気質が入り混じった特徴かもしれない。たぶん日本の創造物は個人の力量と作家性に負うところが大きすぎて、創造主が暴走すれば止められず、そのアイデアが枯渇すると停止してしまうのだろう。
ハリウッド映画的システムでは、バランスを欠いた暴走や枯渇は構造上起きえないのだと思う。フレンズとかシンプソンズがあれだけ長く続いてもシナリオが毎度ちゃんと面白いのは、才能ある作家を莫大な俸給で大量に雇いローテーションで仕事を分配しているからだろう。投資が返ることが最初からわかっているハリウッドにしかできないそういうシステムはなんかフェアだと思えないので、個人作家性依存システムを否定したくはないのだが、大御所にも横から口をはさむ人が常にいてほしいものである。
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■10/01/13(水) □ GoogleIME で仕事
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初めて GoogleIME(Google 日本語入力)で仕事をしてみたが、「スラングだらけで仕事に使えない」なんて噂は全然当たってなくて、ごく自然に変換エラーなく打てた。要は打つ人の普段の言葉遣いが問題なのである。サジェスト機能は一度入力した語は次も出る機能として、コピペが不自由な Word 上での修正に非常に役立つ。
仕事後、MS-IME から移植した GoogleIME の単語登録を見直してみた。1990 年のキャノワード → WXII (DOS) → WXII (Win 3.1) → MS-IME (Win95/98/XP) と俺が育て続けてきた 1000 余の登録単語はもう 99% Google 辞書に載っており、登録しておく必要がないのである。宗石亭、墨坂、夜間瀬川なんて田舎町の地名がデフォルトで当たり前のように出てくるから驚いてしまう。「db→データベース」といった略語以外はもう必要なく、さらばと削除。一度自力で入力すれば造語すらも履歴として覚えてしまうわけで、今後のPC人生単語登録の必要はほとんどなさそうである。
GoogleIME はサジェストの豊富さばかりが話題になっているが、この履歴学習の賢さもとんでもないと思う。たとえばデフォルトで「咳薬」は入ってないが、「咳」「薬」と打てばもう次回からは「せ」だけで「咳薬」と確実に出るのだ。一度入力したものが人間の記憶のごとく柔軟に取り込まれていくところが、まだ完璧ではないにせよ素人には想像もできないようなすごい処理だ。
Windows はいいなあ。安い車をチューンアップしていくような楽しみがいつも味わえる。まあ GoogleIME は Mac 版もあるんだが、いじくりやすさが違うだろう。
2010/01/12
日記「ハワイ・ビッグアイランド(2)」
「シャンペンポンドと Lava Tree Park」「ヒロからコナへの全力疾走」「紅白過大評価合戦」ほか。
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■10/01/05(火) □ シャンペンポンドと Lava Tree Park
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萌がヘロヘロで疲れて目を覚ます。昨夜ずーっと喋くり合っていたイトコSFがべッドに向かったとき、萌はエナジーが尽きひゅるるるとしぼんでいったのだった。あれだけ喋るとやはり疲れるのだろう。
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今日はうちのホームラグーンで泳いだ後、地熱で海水が温まっているというシャンペンポンドへ初めて行く。ホームラグーンでもところどころお湯が湧いているのを感じるが、ここはまさに温泉だった。ホームは暖かい部分で 28 度、冷たいところは我慢できないほどの冷水で、水温が入り交じっているが故に常時にごりというか水のゆらぎが多く見通しが利かないのだが、こっちは全面 32 度くらいありそうで、均等温度ゆえにクリスタルクリアー。スノーケル&ゴーグルをつけて温泉で泳ぐというのは子供が誰も夢見ることだが、それが熱帯魚付きで実現という豪華版なのである。
しかもここは完全な人工ラグーンらしく浅瀬はビーチ状に浅くなっている。水温が高過ぎるのか魚の数はホームよりだいぶ少ないが、小さな魚が群泳しているのを安全快適な浅瀬で見られるのは素晴らしい。
小さなウツボを発見。おーとしばらく皆で追いかけると、鎌首をもたげ威嚇っぽいポーズを取る。おーと皆が後ずさる。楽しい。俺は足が付く場所を探して休み休み潜っているのだが、萌はもう一瞬も浅瀬に上がってこず浮いている。すごい熱中ぶりである。
しかし海というのは怪我がつきもので、萌のカバーで無理な動きをするせいで2日続けて足に怪我をしてしまった。ダイビングは岩場に取り付く瞬間が一番危ないので、萌があせって脚をぶつけないよう補助すべく体を入れ、自分の脚を打ちつけてしまった。今日のつま先の怪我は血がタラタラ出て滅茶苦茶痛い。あいたたたた......。
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午後はごく近場の Lava Tree Park というところへ行く。これが素晴らしかった。Lava Tree という名の通り、熔岩が流れた際に樹木をコートし、樹木が中で焼け落ち中空の熔岩のコーンが残ったというもので、数十の熔岩コーンを巡り歩く遊歩道になっている。その自然が作った偶然の産物が実に1つ1つ美しく、いにしえの仏師に彫られた彫像が注意深く配置された寺院の庭のように見える。苔むしぷりも完璧で、龍安寺の石庭のごとし。実にスピリチャルな場所であった。
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■10/01/06(水) □ Hilo 観光
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Hilo 観光。シアターでフラダンス(というかハワイの歴史講話)を見たあと、萌はマーケットで友達へのおみやげを買う。俺は欲しいのはウクレレくらいだが、明日はもう帰るのだから今頃買っても無駄だなと思う。ハワイ製のちょっといいのを買うのでもなければ意味はない。で結局ウクレレはよして、インドネシアの安い竹パーカッションをゲット。音は同じ店にあった$30のやつに遠く及ばないのだが、パーカッションというものは面白い。
初日のホテルからずっとそうなのだが、この島で働く労働者はほとんどみな、無愛想で英語にすごい訛りがある。地元民じゃないのだ。顔つきからはポリネシア系に見えるのだが、フィリピンなどからの労働移民ではないかと推測される。ここで観光客が求めるのは気候のよさと火山なので人々が無愛想でも別段文句はないが、せっかくパラダイス的な土地にいながら味気ないといえば味気ない。愛想がいいのは値段がはるレストランのウェイターだけだな。
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■10/01/07(木) □ ヒロからコナへの全力疾走
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とうとう帰国日。このまま学会でホノルルに向かうMを送り俺はヒロ空港へ寄ってからコナ空港へ行くので、萌はコナ方面に直行するSHたちに同行させる。1週間を過ごした宿を離れる寂しさと、マミーと離れるつらさが襲い、萌はうっうっと泣きながら出発する。さよなら、カポホビーチ(帰国後日記を書くために地図を見て、初めて自分がカポホという土地にいたのだと知った ^-^;)。
俺はMをヒロ空港で降ろしてSHと萌たちを追う。2時間全力疾走の後ブラックサンドビーチで見事追いついたのだが、萌はイトコSFと一緒に行きたいといって結局俺の車には移ってこず(苦笑)、結局最後まで1人のドライブとなる。有名な観光地を飛ばしていながら、今ひとつ心は盛り上がらない。バイク時代のソロツーリングみたいな気分にはなれなかった。やっぱ同乗者と景色がきれいだなんだと語りながらでないと、観光は盛り上がらないのね。そもそもビッグアイランドは溶岩だらけで殺風景だしな。
それにバイクで日本を旅していた頃は時間も場所も定めぬお気楽旅だったのだが、今日の終わりにはフライトがあるわけで、いくら走っても一向にコナ空港が近づいてこないぞという焦りで休憩できなかったのが、盛り上がらなさの一因としてある。ヒロからコナへのドライブは 2'45 なんてのは大嘘で、ガラ空きの道をほぼノンストップで3時間半ほどかかった。コテージ発から4時間15分、疲れた。
これほど車で本格的に飛ばしたのは初めてである。Mも萌もいないので、自分の力量と安全と法規だけを見ながら全力で走ることができた。キラウェア下りの高速ツイスティではステアに若干の遅れが出、やはりフォーカス米国仕様は日欧仕様に比べ相当にサスとステアに遊びがあるんだろうなと感じる。徹底してファミリーカーとしてチューンされてるようで、これだけの好条件でおお気持ちいいと思うほどぴしっと決まったのは数回だけだった。
ブラックサンドビーチ以降の30マイル以下ツイスティは長野の山の中みたいな超タイトコーナー群で、低速安全に全力で曲がれ最高だった。切れやトラクションのフィーリングは凡庸だが、しかし超タイトなところをギリギリのスピードで曲がっていっても(前をスポーツカー・マスタングが走っていたので追尾)、タイヤが鳴くとかアンダーが出るなど破綻をきたさないのだから、やはりシャシーバランスはすごくいいんだなと思う。ホイールベースが短いエリオならもっと気持ちよくくるっと曲がれるに違いないが、エリオにこれだけのGをかけたらバランスを崩すと思う。
しかもこれだけ飛ばして燃費が 37MPG (15.63km/L) なんだから、いやはや。エンブレなしで疲れるとはいえ(最後は右足が攣った)、フォードがこういうエンジンにするのもむべなるかなだよなあ。ストップ&ゴーがなければまるでハイブリッドみたいな燃費が手にはいるのだ。やはり車の実力としては大したものである。負けました。
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◆21:20 チェックイン終了。帰りのほうがやはり手荷物チェックは簡単だった。さよなら、ハワイ。
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■10/01/08(金) □ 静かに沈む北の国へ帰宅
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8時着でラゲッジが出てこず、10時に家につく。ふー。今日のバンクーバーは小雨で寒くはなく、ハワイとの巨大な気温差など特に感じることもないのだが、静かに沈む北の国という感じがすごくする。ハワイはなにかいつも空気がさざめいていたようなイメージがある。実際鳥の声、波の音、風の音、車の音といろいろ聞こえていたしな。
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正月の天皇杯を見ていたら気を失うように寝てしまった。萌は飛行機が出発する前から6時間寝通したので、疲れているが眠くはないようだ。
で夜、早めに寝かせようとすると、ついに爆発。I miss ハワイ、マミーマミー、と号泣が止まらなくなる。これほど泣いたのは小さな頃以来だろう。はあ、やれやれ。1時間かけて泣きを止め、ホノルルにいるMに電話。これで萌も落ち着いたようである。
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■10/01/09(土) □ 紅白過大評価合戦
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萌はやはり非常に疲れており、8時に起こしても反応がないのでもう半時間寝かせておいた。昨夜泣きすぎて目が腫れてます。
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録画しておいた【紅白歌合戦】を見ているのだが、「こども紅白」という、子供がやればなんでも全てかわいいのか、これじゃペット芸だろうと思うイベントを含め全部不愉快で、全部早送りして前半終了。
【スーザンボイル】この人は「こんなアグリイなおばさんからこの美声が!」というだけのことなのではないか。美醜の落差と音楽の価値とはなんの関わりもない。
【Aiko「あの子の夢」】独特のこぶしが気持ちいい人だとは思っていたが、この曲も自作とは感心する。大塚愛やこういう人がやはり日本ならではの、他の国にはないメロディを生む才能だなあと思う。平原綾香のバックで完璧なブライアンメイ奏法をお茶の間に届けたローリーは、ロックが日本で育てた才能である。EXILE はムード歌謡とド演歌の土壌に洋楽を挿し木して育てた花(というかなんというか...)といえよう。
【ゆず「逢いたい」】NHKの少女ドラマの主題歌としてこれが流れたとき、この拙い言葉とメロディと歌唱はどこの子供だ、またジャニーズかと思ったら「ゆず」だった。EXILE とゆずと東方神起は現代ニッポン過大評価大賞の1・2・3だろう。だいたい紅白とは過大評価合戦なのだともいえる。前半に司会その他で出てきた清史郎君だのポニョの子も同じことだ。
【矢沢永吉】見え見えのサプライズはどうかと思うが、去年のミスターチルドレンみたいに別スタジオで演奏しても意味がないので、あの登場からホールに入り歌いまくったのはよかった。紅白過大評価合戦の観衆を啓蒙するのがここでのロッカー枠の使命なのである。このステージにロッカーを上げるには、こういう特殊枠しかないんだろう。
【DREAMS COME TRUE】ついに女子トリとなったが曲が地味であった。その地味さを覆うために吉田美和が絶叫しすぎていた。何年か前の「何度でも」がドリカムのエモーショナルなピークだったようである。残念。
総じて、歌の力歌の力とNHKは騒いでいたが、このショーで本当に歌の力を見せたいのであればNHKは演歌枠と Jpop 枠を相当数削り、過大評価愚民でもわかる説得力を備えたミュージシャンを呼んでこなければならない。今の形態ではどうやっても無理である。
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■10/01/05(火) □ シャンペンポンドと Lava Tree Park
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萌がヘロヘロで疲れて目を覚ます。昨夜ずーっと喋くり合っていたイトコSFがべッドに向かったとき、萌はエナジーが尽きひゅるるるとしぼんでいったのだった。あれだけ喋るとやはり疲れるのだろう。
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今日はうちのホームラグーンで泳いだ後、地熱で海水が温まっているというシャンペンポンドへ初めて行く。ホームラグーンでもところどころお湯が湧いているのを感じるが、ここはまさに温泉だった。ホームは暖かい部分で 28 度、冷たいところは我慢できないほどの冷水で、水温が入り交じっているが故に常時にごりというか水のゆらぎが多く見通しが利かないのだが、こっちは全面 32 度くらいありそうで、均等温度ゆえにクリスタルクリアー。スノーケル&ゴーグルをつけて温泉で泳ぐというのは子供が誰も夢見ることだが、それが熱帯魚付きで実現という豪華版なのである。
しかもここは完全な人工ラグーンらしく浅瀬はビーチ状に浅くなっている。水温が高過ぎるのか魚の数はホームよりだいぶ少ないが、小さな魚が群泳しているのを安全快適な浅瀬で見られるのは素晴らしい。
小さなウツボを発見。おーとしばらく皆で追いかけると、鎌首をもたげ威嚇っぽいポーズを取る。おーと皆が後ずさる。楽しい。俺は足が付く場所を探して休み休み潜っているのだが、萌はもう一瞬も浅瀬に上がってこず浮いている。すごい熱中ぶりである。
(ホームはホームで魚の豊富さが素晴らしい。うちのラグーンには亀が住んでて、毎日どこかどこかでお目にかかれるんだからすごい。俺と萌は水中では見れなかったが、水上からは←この距離で見ることができるのだ。)
しかし海というのは怪我がつきもので、萌のカバーで無理な動きをするせいで2日続けて足に怪我をしてしまった。ダイビングは岩場に取り付く瞬間が一番危ないので、萌があせって脚をぶつけないよう補助すべく体を入れ、自分の脚を打ちつけてしまった。今日のつま先の怪我は血がタラタラ出て滅茶苦茶痛い。あいたたたた......。
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午後はごく近場の Lava Tree Park というところへ行く。これが素晴らしかった。Lava Tree という名の通り、熔岩が流れた際に樹木をコートし、樹木が中で焼け落ち中空の熔岩のコーンが残ったというもので、数十の熔岩コーンを巡り歩く遊歩道になっている。その自然が作った偶然の産物が実に1つ1つ美しく、いにしえの仏師に彫られた彫像が注意深く配置された寺院の庭のように見える。苔むしぷりも完璧で、龍安寺の石庭のごとし。実にスピリチャルな場所であった。
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■10/01/06(水) □ Hilo 観光
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Hilo 観光。シアターでフラダンス(というかハワイの歴史講話)を見たあと、萌はマーケットで友達へのおみやげを買う。俺は欲しいのはウクレレくらいだが、明日はもう帰るのだから今頃買っても無駄だなと思う。ハワイ製のちょっといいのを買うのでもなければ意味はない。で結局ウクレレはよして、インドネシアの安い竹パーカッションをゲット。音は同じ店にあった$30のやつに遠く及ばないのだが、パーカッションというものは面白い。
初日のホテルからずっとそうなのだが、この島で働く労働者はほとんどみな、無愛想で英語にすごい訛りがある。地元民じゃないのだ。顔つきからはポリネシア系に見えるのだが、フィリピンなどからの労働移民ではないかと推測される。ここで観光客が求めるのは気候のよさと火山なので人々が無愛想でも別段文句はないが、せっかくパラダイス的な土地にいながら味気ないといえば味気ない。愛想がいいのは値段がはるレストランのウェイターだけだな。
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■10/01/07(木) □ ヒロからコナへの全力疾走
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とうとう帰国日。このまま学会でホノルルに向かうMを送り俺はヒロ空港へ寄ってからコナ空港へ行くので、萌はコナ方面に直行するSHたちに同行させる。1週間を過ごした宿を離れる寂しさと、マミーと離れるつらさが襲い、萌はうっうっと泣きながら出発する。さよなら、カポホビーチ(帰国後日記を書くために地図を見て、初めて自分がカポホという土地にいたのだと知った ^-^;)。
俺はMをヒロ空港で降ろしてSHと萌たちを追う。2時間全力疾走の後ブラックサンドビーチで見事追いついたのだが、萌はイトコSFと一緒に行きたいといって結局俺の車には移ってこず(苦笑)、結局最後まで1人のドライブとなる。有名な観光地を飛ばしていながら、今ひとつ心は盛り上がらない。バイク時代のソロツーリングみたいな気分にはなれなかった。やっぱ同乗者と景色がきれいだなんだと語りながらでないと、観光は盛り上がらないのね。そもそもビッグアイランドは溶岩だらけで殺風景だしな。
それにバイクで日本を旅していた頃は時間も場所も定めぬお気楽旅だったのだが、今日の終わりにはフライトがあるわけで、いくら走っても一向にコナ空港が近づいてこないぞという焦りで休憩できなかったのが、盛り上がらなさの一因としてある。ヒロからコナへのドライブは 2'45 なんてのは大嘘で、ガラ空きの道をほぼノンストップで3時間半ほどかかった。コテージ発から4時間15分、疲れた。
これほど車で本格的に飛ばしたのは初めてである。Mも萌もいないので、自分の力量と安全と法規だけを見ながら全力で走ることができた。キラウェア下りの高速ツイスティではステアに若干の遅れが出、やはりフォーカス米国仕様は日欧仕様に比べ相当にサスとステアに遊びがあるんだろうなと感じる。徹底してファミリーカーとしてチューンされてるようで、これだけの好条件でおお気持ちいいと思うほどぴしっと決まったのは数回だけだった。
ブラックサンドビーチ以降の30マイル以下ツイスティは長野の山の中みたいな超タイトコーナー群で、低速安全に全力で曲がれ最高だった。切れやトラクションのフィーリングは凡庸だが、しかし超タイトなところをギリギリのスピードで曲がっていっても(前をスポーツカー・マスタングが走っていたので追尾)、タイヤが鳴くとかアンダーが出るなど破綻をきたさないのだから、やはりシャシーバランスはすごくいいんだなと思う。ホイールベースが短いエリオならもっと気持ちよくくるっと曲がれるに違いないが、エリオにこれだけのGをかけたらバランスを崩すと思う。
しかもこれだけ飛ばして燃費が 37MPG (15.63km/L) なんだから、いやはや。エンブレなしで疲れるとはいえ(最後は右足が攣った)、フォードがこういうエンジンにするのもむべなるかなだよなあ。ストップ&ゴーがなければまるでハイブリッドみたいな燃費が手にはいるのだ。やはり車の実力としては大したものである。負けました。
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◆21:20 チェックイン終了。帰りのほうがやはり手荷物チェックは簡単だった。さよなら、ハワイ。
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■10/01/08(金) □ 静かに沈む北の国へ帰宅
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8時着でラゲッジが出てこず、10時に家につく。ふー。今日のバンクーバーは小雨で寒くはなく、ハワイとの巨大な気温差など特に感じることもないのだが、静かに沈む北の国という感じがすごくする。ハワイはなにかいつも空気がさざめいていたようなイメージがある。実際鳥の声、波の音、風の音、車の音といろいろ聞こえていたしな。
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正月の天皇杯を見ていたら気を失うように寝てしまった。萌は飛行機が出発する前から6時間寝通したので、疲れているが眠くはないようだ。
で夜、早めに寝かせようとすると、ついに爆発。I miss ハワイ、マミーマミー、と号泣が止まらなくなる。これほど泣いたのは小さな頃以来だろう。はあ、やれやれ。1時間かけて泣きを止め、ホノルルにいるMに電話。これで萌も落ち着いたようである。
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■10/01/09(土) □ 紅白過大評価合戦
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萌はやはり非常に疲れており、8時に起こしても反応がないのでもう半時間寝かせておいた。昨夜泣きすぎて目が腫れてます。
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録画しておいた【紅白歌合戦】を見ているのだが、「こども紅白」という、子供がやればなんでも全てかわいいのか、これじゃペット芸だろうと思うイベントを含め全部不愉快で、全部早送りして前半終了。
【スーザンボイル】この人は「こんなアグリイなおばさんからこの美声が!」というだけのことなのではないか。美醜の落差と音楽の価値とはなんの関わりもない。
【Aiko「あの子の夢」】独特のこぶしが気持ちいい人だとは思っていたが、この曲も自作とは感心する。大塚愛やこういう人がやはり日本ならではの、他の国にはないメロディを生む才能だなあと思う。平原綾香のバックで完璧なブライアンメイ奏法をお茶の間に届けたローリーは、ロックが日本で育てた才能である。EXILE はムード歌謡とド演歌の土壌に洋楽を挿し木して育てた花(というかなんというか...)といえよう。
【ゆず「逢いたい」】NHKの少女ドラマの主題歌としてこれが流れたとき、この拙い言葉とメロディと歌唱はどこの子供だ、またジャニーズかと思ったら「ゆず」だった。EXILE とゆずと東方神起は現代ニッポン過大評価大賞の1・2・3だろう。だいたい紅白とは過大評価合戦なのだともいえる。前半に司会その他で出てきた清史郎君だのポニョの子も同じことだ。
【矢沢永吉】見え見えのサプライズはどうかと思うが、去年のミスターチルドレンみたいに別スタジオで演奏しても意味がないので、あの登場からホールに入り歌いまくったのはよかった。紅白過大評価合戦の観衆を啓蒙するのがここでのロッカー枠の使命なのである。このステージにロッカーを上げるには、こういう特殊枠しかないんだろう。
【DREAMS COME TRUE】ついに女子トリとなったが曲が地味であった。その地味さを覆うために吉田美和が絶叫しすぎていた。何年か前の「何度でも」がドリカムのエモーショナルなピークだったようである。残念。
総じて、歌の力歌の力とNHKは騒いでいたが、このショーで本当に歌の力を見せたいのであればNHKは演歌枠と Jpop 枠を相当数削り、過大評価愚民でもわかる説得力を備えたミュージシャンを呼んでこなければならない。今の形態ではどうやっても無理である。
2010/01/11
日記「ハワイ・ビッグアイランド(1)」
「初のスノーケル」「キラウェア火山」「萌スイムに成功」ほか。
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■09/12/26(土) □ 霧に沈む大陸
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ファミリークリスマスでM姉家へ。道中ものすごい霧になる。そろそろと走りながら、「萌、これは完全に『霧に沈む大陸』だな」と言うと、萌は「FF9の? そうだよねえ!」と、似たようなことを感じていたようで即座に反応する。「なんか、本当にモンスターが出てきそう!」。
そしてMに、私はFFに本当にハマっているから、ゲームと現実の区別がつかなくなってるのよと説明していた。それが説明できるんだから区別はついてると思うが(笑)、でもそのゲーム内のセンセーションと現実の景色が強烈に結びつくという感覚はよくわかる。
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有馬記念、勝ったのはドリームジャーニーという知らない馬で、調べてみるとステイゴールドの子供だった。府中で大敗し有馬で勝つというのは展開がはまらないと勝てない他力本願な馬であり、チャンピオンを目指すような存在ではないということだが、かつてのホワイトストーンのようなピッチ走法できれいに突き抜け気持ちよかった。あの展開できっちりと前をいき、後ろからあの脚で来たドリームジャーニーとギリギリまで競ったブエナビスタも強かった。ウオッカなき後は彼女が日本の主役なのだろう。
ウオッカはなんと、もう一度ドバイに出てから引退するそうである。もし彼女の能力が普通に出てくれればそれはもううれしいが、府中以外で爆発したことがないピンポイントが狭い能力なので、そうもいかんだろうな。期待はしてしまうが、とにかく無事でという気分の方が強い。
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■09/12/31(木) □ 毎度の米国入国問題
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ハワイ行きの荷造りが終わらん。25日のテロ未遂に応じてUSが手荷物持ち込み禁止という無茶をいうせいで、いつも持ち込むキャリーバッグはおろかショルダーバッグすら使えないらしいので、何をどうやって持っていけばいいのだと思考が頓挫してしまう。
Mがエアセーフティカナダに電話すると、ラップトップはOKだが Pocket PC/DS は駄目、男と子供は本もアウト、紙と鉛筆もダメだと狂った無体をいうのだが(男のほうがテロ犯率が高いということらしいが子供はなぜなのだ?)、ラップトップがOKで Pocket PC やDSや本は駄目だというのはナンセンスなので、とにかく持っていってチェックイン時に航空会社に相談してみるしかないというところ。このストレスでやや胃がどんより気味である。インターナショナルトラベルは嫌なり。ふー。出発1時間前に支度は全終了。
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◆19:10 1時間遅れで離陸。セキュリティチェックは聞きしにまさる遅さだったが、結局 Pocket PC、DS、本と全部OKだった。乗客の持ち込み荷物を極力減らすために、セキュリティ当局がデマを流しているわけである。
それに加え俺の米国入出国恒例のイミグレーション問題が今回も出て、M姉たちから30分も遅れる。しかし今回の入国管理官は俺にカタコトの日本語を使うなどいい人で、どうして米国入出国で俺がいつも止められるのかを教えてくれた。日本人はビザ免除のグリーンカードに記入する必要があり(フロリダ時は求められなかった)、昔もたしかにそれを書いた記憶があるが、出国時にUSイミグレーションで回収されるベきその半券が回収されてなく、それで不法に出国したという記録になってるのだという。―――ああ、それかー。
たぶん96年ハワイに行ったときにビザ免除を書き、その半券が回収されなかったのだ。それはカナダ入国管理官のミスで俺のせいではないのだが(個人が半券をどうこうするなんて判断をするワケがないではないか)、このミスを単なるミスと認め登録情報をリセットする方法はないのかと尋ねるも、カナダパスポートを取る以外にないねと言われる。13年前の入国管理官のミスが俺の旅行自由を一生奪うのか? 全く不合理なりインターナショナルトラベル。こんな移動をしないで済むならそれが一番いいことだとほんとに思う。無方図な駐車場代だの空港レートの飲食費だの、人の足元を見る商売でザルからこぼれるがごとく金が消えていくし、環境負荷は膨大なわけだし。
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ハワイは地図上では日本とカナダの中間に見えるのだが、北国から赤道までずーんと下がるゆえに6時間以上もかかり、フライトは日本行きと大差ないほどしんどい。WestJet というこの会社は北国人を赤道まで安く連れていくことを専門にやってるところで、安いので機内食も映画も毛布すらも有料になっている。そんなものは無料でなければ誰も欲しがらないので全員が何もすることなく、ただただ所在なさと退屈に苦しむ旅であった。
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■10/01/01(金) □ コナ~ワイメア~カポホビーチ
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昨夜着いたのはすでにアフターミッドナイト、レンタカーを借りコナエアポート近くのホテルに着いて1時、1時半にべッドに入ったがノイジーで何度も起こされほとんど眠れなかった。グダグダであるが、ホテルのレストランに行くとそこは海に面した半露天の茶房に鳥が訪れ、すでにパラダイス的光景となっている。空港カウンターやレストランに壁がないんだからやっぱすごいところだよなー。横殴りの雨すら吹き付けないものなのかしら。
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昼前に出発。北回り最大の町ワイメアではファストフードのハワイ食をいただいたのだが、ほうれん草にくるんだ豚肉をバナナの皮に入れ蒸したという感じのものが滅茶うまかった(カルーアポーク?)。萌に声をかけてきた地元おばさんが、この店は安っぽいが町で最高にうまいと激賞していたが、確かにうまい。日本食以外の外食でこれほどうまいものを食ったのはいつ以来かと思う。滅茶苦茶いい味なのだがなんの味なのかまるでわからないといううれしい喜びは、初めてタイフードを食べたときに似ている。
ところがMとM姉にこれを勧めても、フムおいしいわね程度で何の反応もない。えーっ。俺はバンクーバーのレストランをちっともうまく感じないのだが、やはり東西の味覚には甚だしい違いがあるらしい。ちなみにこの地元おばさんは日系で、萌に「あなたかわいいわねえ、ハフゥ(ハーフ)でしょ、私もよ」と言っていた。ハワイ語には hafu(ハーフ)、musubi(むすび)、furikaki(ふりかけ)など、日本語がたくさん取り込まれている。
出発で1時間遅れ、ランチでM姉の車とはぐれて1時間、買い出しではぐれて1時間とロスが重なり、ヒロ近郊カポホビーチの宿到着時は真っ暗になってしまった。ここは貸し手が鍵を渡しにすら来ない殿様商売のコテージで、何マイルも離れた別な家屋でゲートキーを手に入れ、コテージではナンバー式のロックを開けるという面倒な手順を取らされたのだが、玄関まわりに明かりが一切ない。すでに暗闇でナンバーが見えないと怒声を上げるMのところに俺がM母のセルフォンを借りて持って行き、ディスプレイでロックを照らしついに解錠成功。RPGの謎解きかよという感じのスリルだった。
今日は遅くなりすぎ何もできず晩飯&就寝。暗がりの中にうちのコテージ隣接ラグーンポンド(礁湖)がぼんやりと見える。ゲッコーがやはりデッキにいるが、あまりにも素早くてまともに観察できない。あれほど速いとイモリほどのかわいげはない。
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レンタカーは、FFで最高級のハンドリングという(日欧での)評価を読み俺が長年あこがれ、エリオ購入時も直に比較したフォード・フォーカス。剛性感や快適性、エンジンパワーに不足はないのだが、意外や直進安定性やコーナリングは凡庸だった。コナからワイメアへ登っていく上りで攻めてみると、いい姿勢を作りイメージ通りコーナーに入っていけるのはいいが、その先の切れと安定性が思ったほどでもない。エリオのほうが軽快に向きが変わるし、安定性はレガシィに劣り、イメージしていたようながしっとしたオンザレール感は味わえない。思い通りに走れるけれど、車好きが喜ぶようなところは何もないのである。
しかしワイメアからの下りで平均燃費の出し方が分かり表示してみると、38MPG (16km/L) というすさまじい数字が出ている。これにはたまげた。リセットして観察すると平地町中では 22 (9.29km/L) と平凡だが、ちょっとハイウェイに乗ればたちまち 30/12.68 を超え、高速燃費はすばらしい。
総合的に判断して、乗り心地と燃費でエリオを大きく上回り、しかし肝心のハンドリングで大差なしという程度で、今どちらか選ぶならその2点を重視してフォーカスにしたとは思うが、ほしいというほどではない。車って人の評価を読んでも実のところはわからないものである。
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■10/01/02(土) □ 初のスノーケル
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昨夜の雨でひんやりとした朝となる。実に爽やかで気持ちいいが泳ぐには寒い。しかしすごい景色だ。Mがネットで探し尽くしただけあるパラダイス滞在地である。
ビレッジ内を散歩した後、ついにうちのラグーンプールの水へ。雨は上がり気温水温は希望通り俺でも入れるほどだったのだが、残念ながら水際はいきなり萌の足がつかない深さになっており、相当に怖い。俺でも怖い。初めての海スイム、初めての岩場、初めてのスノーケル完全装備のせいもあって、萌は完全にフリークアウトしてしまう。怖くて水に入れないのだ。
結局萌の足がつく岩盤部まで俺が背中に乗せ行ったのだが、心身が萎縮しているせいか寒い寒いと震え、すぐに水から上がるよりほかなかった。これはちょっと難しいなー。
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午後もう一度スノーケル。俺も人生初の足フィンを試してみたが、あれはバタ足でしかワークせず、カエル足をやるとひどく邪魔になる。思ったように進退できず、海が苦手な俺はパニックになりかける。
これは諦めて、以後はスノーケルのマスターに努めた。あれも失敗したら水が肺を直撃しそうで怖いのだが、タイドプール内なので波と潮流が皆無と身体で実感できると怖さが克服できてくる。波で泳ぎが妨げられ息が続かず、潮流で沖に流され戻れなくなるから俺は海が怖いのであって(どちらも経験がある)、ここではそれが起き得ないのだ。何もせず海水ならではの浮力でただ浮いてれば、息をしながら延々と魚を見ていられる。手足をゆっくりと動かすとそれだけでずーいと体を大きく動かせるのも海水(浮力の高い塩水)効果なんだろう。波のある普通の海ではこんな感覚は味わえないので、ラグーンプール付きのリゾートを選んだお母さんが大正解だったということだ。
萌は結局Mが指導しても1人で水に入るところまでいけなかったのだが、まったく無理はない。しかし俺とMの今日の発見を生かせば、残り4日でなんとかなるはず。
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今回MKの水中動画カメラ(SANYO Xacti CA9)を借りてきたのだが、スナップカメラとしては起動やシャッターリリースが非常に遅く使いづらい。写真を撮るにはグリップ式の形状も親指シャッターにもなじめないし(同じ片手操作でも昔ながらのベルト式ハンディカムの方が安定する)、ファインダーがないのも明るい屋外では支障となる。
使いにくいカメラは使用頻度が激減し、旅行3日目にしてまだ10枚くらいしか写真を撮っていない。面倒がらずキャノンを持ってくるべきだった。手荷物持ち込み禁止が頭にのしかかっていたせいだろう、今回は皆忘れ物が多いのである。カメラ、サングラス、ショルダーバッグ、ペンを忘れた。くそー。
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■10/01/03(日) □ キラウェア火山
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今日はキラウェア火山公園へ。公園入り口がえらいガスっているので何かと訊ねると、火山性硫黄ガスという。え、それは毒なのではと問い直すと「そうかもね!」とにこやかに答えられた。これは冗談ではなく、ビジターセンター付近ではみな咳込み、外にいられないほどガスが濃い。13年前にぐるりと周った火口外輪ドライブはこのガスのせいで半周通行止めになっていた。しかしこの山のクレーターはやはりすごい。萌はオーマイゴ、信じられないほどでかいと大興奮。
今日のゴールは前回行けなかった Chain of Crators Road で、無数のクレーターと見渡す限りの熔岩野を下り抜け、熔岩に沈んだ伝説の町カラパナへ至るというルート。こちらはガスはなく、クレーターも熔岩野も見応えありまくりだったが、疲れたM母が先を急いでくれとぼやくので自由に行動が取れない。俺とMだけなら日本でそうだったように、車を止めまくって景色を楽しむのだが、団体行動は面倒である。
Chain of Crators Road 終点は熔岩が道路をドラマチックに断ち切るあのサイトなのだと思ったら、あれは車の終点から1キロも先であった。暑い中そんなに歩いていけるわけがない。TVで見たあのカラパナの悲劇にまつわるものは結局見られず、はるばる降りていった価値は感じられなかった。
M母が疲れてしまったせいでM姉たちはキラウェア本火口は後日再訪ということで下山し、俺たちだけが世界最大の火口へ。十数年ぶりに見るキラウェアは、他の火口を先に見てしまったのでややインパクトが減じてしまったが、目前で現にケムを盛大に吹き上げているのは壮観だった。
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まる1日運転して、フォーカスはアクセルオフで回転が落ちない(エンブレが効かない)のがつらい。フライホイールを重くして回転落ちを防ぎ(急いでゼロ発進すると一瞬おいてドンとくるのもフライホイールの重さだろう)、それで巡航燃費を稼いでいるのだと思うが、前の車に追いついてほんの少しスピードをゆるめたいときにもブレーキを踏まねばならず、そしてわずかでも踏むとざっくり速度が落ちるデキが悪いブレーキとなっており、片時も右足が休めない。キラウェア往復で MPG32 (13.52km/L) はたしかにすんばらしいとはいえ、この乗りづらさと引き換えではなあ。
下りでは特につらく、旋回中スピードが上がるのを防ぐようブレーキをなめていくゆえコーナーもあまり決まらない。カラパナからの一気上りではエンブレが不要なので爽快に攻めていけたが、エリオだったらこうした低速ワインディングは得意中の得意で、もっとクリスプにコーナーを切り取り外輪荷重に持っていけるはずだよなと思う。
最後にMの運転で後ろに乗ってみると、購入比較時に思った通り後ろはエリオよりやや狭い。レザーシートの収まりとダンピングが非常に悪いせいで体が左右に強く揺られ、不快で眠れなかった。エリオはちゃちだがホールドのいいシートと広大なスペースのおかげで、サスのショック吸収性で大敗しているわりには疲れないと思う。
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■10/01/04(月) □ 萌スイムに成功
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昨日は1日観光でハードだったので、今日は皆の希望でイージー&スイムデイ。おとといは萌を水に入れられなかったので、1m先に立つ俺の腕を補助に静かに水に浮かび、そのまま向きを変え岸に戻るという練習をさせる。できるだけ静かに、背中をまっすぐにすれば普通のプールより浮くし、流されないから何もしなくていいんだよ。これができると水中の魚がついに見え、萌は狂喜する。
萌は昔のスイムレッスン時、「浅いところで泳げるなら深いところでも同様に泳げるはずだ」という理詰めのカリキュラムを強制され苦労していたのだが、恐怖は理屈では乗り越えられないんだよな。海というこの実戦ではなおさらである。プールで25m泳げるんだからこのラグーンプールでも問題ないはずという理屈にはなるが、怖いものは怖いのだ。こうして心理的負荷を具体的かつ小刻みに取り除いていくしかない。
午後のスイムでは浅瀬まで泳いでそこの魚を観察し、最後は階段A⇔B往復10mが何度でもできるようになった。上出来だろう。これだけ泳げれば俺とMが行ける範囲はいけるはずである。魚を見つけた興奮と喜びで萌は何度も顔を上げ笑いだし、それで沈み水を飲み、それでも笑っていた。よしよし。
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■09/12/26(土) □ 霧に沈む大陸
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ファミリークリスマスでM姉家へ。道中ものすごい霧になる。そろそろと走りながら、「萌、これは完全に『霧に沈む大陸』だな」と言うと、萌は「FF9の? そうだよねえ!」と、似たようなことを感じていたようで即座に反応する。「なんか、本当にモンスターが出てきそう!」。
そしてMに、私はFFに本当にハマっているから、ゲームと現実の区別がつかなくなってるのよと説明していた。それが説明できるんだから区別はついてると思うが(笑)、でもそのゲーム内のセンセーションと現実の景色が強烈に結びつくという感覚はよくわかる。
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有馬記念、勝ったのはドリームジャーニーという知らない馬で、調べてみるとステイゴールドの子供だった。府中で大敗し有馬で勝つというのは展開がはまらないと勝てない他力本願な馬であり、チャンピオンを目指すような存在ではないということだが、かつてのホワイトストーンのようなピッチ走法できれいに突き抜け気持ちよかった。あの展開できっちりと前をいき、後ろからあの脚で来たドリームジャーニーとギリギリまで競ったブエナビスタも強かった。ウオッカなき後は彼女が日本の主役なのだろう。
ウオッカはなんと、もう一度ドバイに出てから引退するそうである。もし彼女の能力が普通に出てくれればそれはもううれしいが、府中以外で爆発したことがないピンポイントが狭い能力なので、そうもいかんだろうな。期待はしてしまうが、とにかく無事でという気分の方が強い。
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■09/12/31(木) □ 毎度の米国入国問題
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ハワイ行きの荷造りが終わらん。25日のテロ未遂に応じてUSが手荷物持ち込み禁止という無茶をいうせいで、いつも持ち込むキャリーバッグはおろかショルダーバッグすら使えないらしいので、何をどうやって持っていけばいいのだと思考が頓挫してしまう。
Mがエアセーフティカナダに電話すると、ラップトップはOKだが Pocket PC/DS は駄目、男と子供は本もアウト、紙と鉛筆もダメだと狂った無体をいうのだが(男のほうがテロ犯率が高いということらしいが子供はなぜなのだ?)、ラップトップがOKで Pocket PC やDSや本は駄目だというのはナンセンスなので、とにかく持っていってチェックイン時に航空会社に相談してみるしかないというところ。このストレスでやや胃がどんより気味である。インターナショナルトラベルは嫌なり。ふー。出発1時間前に支度は全終了。
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◆19:10 1時間遅れで離陸。セキュリティチェックは聞きしにまさる遅さだったが、結局 Pocket PC、DS、本と全部OKだった。乗客の持ち込み荷物を極力減らすために、セキュリティ当局がデマを流しているわけである。
それに加え俺の米国入出国恒例のイミグレーション問題が今回も出て、M姉たちから30分も遅れる。しかし今回の入国管理官は俺にカタコトの日本語を使うなどいい人で、どうして米国入出国で俺がいつも止められるのかを教えてくれた。日本人はビザ免除のグリーンカードに記入する必要があり(フロリダ時は求められなかった)、昔もたしかにそれを書いた記憶があるが、出国時にUSイミグレーションで回収されるベきその半券が回収されてなく、それで不法に出国したという記録になってるのだという。―――ああ、それかー。
たぶん96年ハワイに行ったときにビザ免除を書き、その半券が回収されなかったのだ。それはカナダ入国管理官のミスで俺のせいではないのだが(個人が半券をどうこうするなんて判断をするワケがないではないか)、このミスを単なるミスと認め登録情報をリセットする方法はないのかと尋ねるも、カナダパスポートを取る以外にないねと言われる。13年前の入国管理官のミスが俺の旅行自由を一生奪うのか? 全く不合理なりインターナショナルトラベル。こんな移動をしないで済むならそれが一番いいことだとほんとに思う。無方図な駐車場代だの空港レートの飲食費だの、人の足元を見る商売でザルからこぼれるがごとく金が消えていくし、環境負荷は膨大なわけだし。
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ハワイは地図上では日本とカナダの中間に見えるのだが、北国から赤道までずーんと下がるゆえに6時間以上もかかり、フライトは日本行きと大差ないほどしんどい。WestJet というこの会社は北国人を赤道まで安く連れていくことを専門にやってるところで、安いので機内食も映画も毛布すらも有料になっている。そんなものは無料でなければ誰も欲しがらないので全員が何もすることなく、ただただ所在なさと退屈に苦しむ旅であった。
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■10/01/01(金) □ コナ~ワイメア~カポホビーチ
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昨夜着いたのはすでにアフターミッドナイト、レンタカーを借りコナエアポート近くのホテルに着いて1時、1時半にべッドに入ったがノイジーで何度も起こされほとんど眠れなかった。グダグダであるが、ホテルのレストランに行くとそこは海に面した半露天の茶房に鳥が訪れ、すでにパラダイス的光景となっている。空港カウンターやレストランに壁がないんだからやっぱすごいところだよなー。横殴りの雨すら吹き付けないものなのかしら。
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昼前に出発。北回り最大の町ワイメアではファストフードのハワイ食をいただいたのだが、ほうれん草にくるんだ豚肉をバナナの皮に入れ蒸したという感じのものが滅茶うまかった(カルーアポーク?)。萌に声をかけてきた地元おばさんが、この店は安っぽいが町で最高にうまいと激賞していたが、確かにうまい。日本食以外の外食でこれほどうまいものを食ったのはいつ以来かと思う。滅茶苦茶いい味なのだがなんの味なのかまるでわからないといううれしい喜びは、初めてタイフードを食べたときに似ている。
ところがMとM姉にこれを勧めても、フムおいしいわね程度で何の反応もない。えーっ。俺はバンクーバーのレストランをちっともうまく感じないのだが、やはり東西の味覚には甚だしい違いがあるらしい。ちなみにこの地元おばさんは日系で、萌に「あなたかわいいわねえ、ハフゥ(ハーフ)でしょ、私もよ」と言っていた。ハワイ語には hafu(ハーフ)、musubi(むすび)、furikaki(ふりかけ)など、日本語がたくさん取り込まれている。
出発で1時間遅れ、ランチでM姉の車とはぐれて1時間、買い出しではぐれて1時間とロスが重なり、ヒロ近郊カポホビーチの宿到着時は真っ暗になってしまった。ここは貸し手が鍵を渡しにすら来ない殿様商売のコテージで、何マイルも離れた別な家屋でゲートキーを手に入れ、コテージではナンバー式のロックを開けるという面倒な手順を取らされたのだが、玄関まわりに明かりが一切ない。すでに暗闇でナンバーが見えないと怒声を上げるMのところに俺がM母のセルフォンを借りて持って行き、ディスプレイでロックを照らしついに解錠成功。RPGの謎解きかよという感じのスリルだった。
今日は遅くなりすぎ何もできず晩飯&就寝。暗がりの中にうちのコテージ隣接ラグーンポンド(礁湖)がぼんやりと見える。ゲッコーがやはりデッキにいるが、あまりにも素早くてまともに観察できない。あれほど速いとイモリほどのかわいげはない。
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レンタカーは、FFで最高級のハンドリングという(日欧での)評価を読み俺が長年あこがれ、エリオ購入時も直に比較したフォード・フォーカス。剛性感や快適性、エンジンパワーに不足はないのだが、意外や直進安定性やコーナリングは凡庸だった。コナからワイメアへ登っていく上りで攻めてみると、いい姿勢を作りイメージ通りコーナーに入っていけるのはいいが、その先の切れと安定性が思ったほどでもない。エリオのほうが軽快に向きが変わるし、安定性はレガシィに劣り、イメージしていたようながしっとしたオンザレール感は味わえない。思い通りに走れるけれど、車好きが喜ぶようなところは何もないのである。
しかしワイメアからの下りで平均燃費の出し方が分かり表示してみると、38MPG (16km/L) というすさまじい数字が出ている。これにはたまげた。リセットして観察すると平地町中では 22 (9.29km/L) と平凡だが、ちょっとハイウェイに乗ればたちまち 30/12.68 を超え、高速燃費はすばらしい。
総合的に判断して、乗り心地と燃費でエリオを大きく上回り、しかし肝心のハンドリングで大差なしという程度で、今どちらか選ぶならその2点を重視してフォーカスにしたとは思うが、ほしいというほどではない。車って人の評価を読んでも実のところはわからないものである。
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■10/01/02(土) □ 初のスノーケル
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昨夜の雨でひんやりとした朝となる。実に爽やかで気持ちいいが泳ぐには寒い。しかしすごい景色だ。Mがネットで探し尽くしただけあるパラダイス滞在地である。
ビレッジ内を散歩した後、ついにうちのラグーンプールの水へ。雨は上がり気温水温は希望通り俺でも入れるほどだったのだが、残念ながら水際はいきなり萌の足がつかない深さになっており、相当に怖い。俺でも怖い。初めての海スイム、初めての岩場、初めてのスノーケル完全装備のせいもあって、萌は完全にフリークアウトしてしまう。怖くて水に入れないのだ。
結局萌の足がつく岩盤部まで俺が背中に乗せ行ったのだが、心身が萎縮しているせいか寒い寒いと震え、すぐに水から上がるよりほかなかった。これはちょっと難しいなー。
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午後もう一度スノーケル。俺も人生初の足フィンを試してみたが、あれはバタ足でしかワークせず、カエル足をやるとひどく邪魔になる。思ったように進退できず、海が苦手な俺はパニックになりかける。
これは諦めて、以後はスノーケルのマスターに努めた。あれも失敗したら水が肺を直撃しそうで怖いのだが、タイドプール内なので波と潮流が皆無と身体で実感できると怖さが克服できてくる。波で泳ぎが妨げられ息が続かず、潮流で沖に流され戻れなくなるから俺は海が怖いのであって(どちらも経験がある)、ここではそれが起き得ないのだ。何もせず海水ならではの浮力でただ浮いてれば、息をしながら延々と魚を見ていられる。手足をゆっくりと動かすとそれだけでずーいと体を大きく動かせるのも海水(浮力の高い塩水)効果なんだろう。波のある普通の海ではこんな感覚は味わえないので、ラグーンプール付きのリゾートを選んだお母さんが大正解だったということだ。
萌は結局Mが指導しても1人で水に入るところまでいけなかったのだが、まったく無理はない。しかし俺とMの今日の発見を生かせば、残り4日でなんとかなるはず。
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今回MKの水中動画カメラ(SANYO Xacti CA9)を借りてきたのだが、スナップカメラとしては起動やシャッターリリースが非常に遅く使いづらい。写真を撮るにはグリップ式の形状も親指シャッターにもなじめないし(同じ片手操作でも昔ながらのベルト式ハンディカムの方が安定する)、ファインダーがないのも明るい屋外では支障となる。
使いにくいカメラは使用頻度が激減し、旅行3日目にしてまだ10枚くらいしか写真を撮っていない。面倒がらずキャノンを持ってくるべきだった。手荷物持ち込み禁止が頭にのしかかっていたせいだろう、今回は皆忘れ物が多いのである。カメラ、サングラス、ショルダーバッグ、ペンを忘れた。くそー。
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■10/01/03(日) □ キラウェア火山
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今日はキラウェア火山公園へ。公園入り口がえらいガスっているので何かと訊ねると、火山性硫黄ガスという。え、それは毒なのではと問い直すと「そうかもね!」とにこやかに答えられた。これは冗談ではなく、ビジターセンター付近ではみな咳込み、外にいられないほどガスが濃い。13年前にぐるりと周った火口外輪ドライブはこのガスのせいで半周通行止めになっていた。しかしこの山のクレーターはやはりすごい。萌はオーマイゴ、信じられないほどでかいと大興奮。
今日のゴールは前回行けなかった Chain of Crators Road で、無数のクレーターと見渡す限りの熔岩野を下り抜け、熔岩に沈んだ伝説の町カラパナへ至るというルート。こちらはガスはなく、クレーターも熔岩野も見応えありまくりだったが、疲れたM母が先を急いでくれとぼやくので自由に行動が取れない。俺とMだけなら日本でそうだったように、車を止めまくって景色を楽しむのだが、団体行動は面倒である。
Chain of Crators Road 終点は熔岩が道路をドラマチックに断ち切るあのサイトなのだと思ったら、あれは車の終点から1キロも先であった。暑い中そんなに歩いていけるわけがない。TVで見たあのカラパナの悲劇にまつわるものは結局見られず、はるばる降りていった価値は感じられなかった。
M母が疲れてしまったせいでM姉たちはキラウェア本火口は後日再訪ということで下山し、俺たちだけが世界最大の火口へ。十数年ぶりに見るキラウェアは、他の火口を先に見てしまったのでややインパクトが減じてしまったが、目前で現にケムを盛大に吹き上げているのは壮観だった。
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まる1日運転して、フォーカスはアクセルオフで回転が落ちない(エンブレが効かない)のがつらい。フライホイールを重くして回転落ちを防ぎ(急いでゼロ発進すると一瞬おいてドンとくるのもフライホイールの重さだろう)、それで巡航燃費を稼いでいるのだと思うが、前の車に追いついてほんの少しスピードをゆるめたいときにもブレーキを踏まねばならず、そしてわずかでも踏むとざっくり速度が落ちるデキが悪いブレーキとなっており、片時も右足が休めない。キラウェア往復で MPG32 (13.52km/L) はたしかにすんばらしいとはいえ、この乗りづらさと引き換えではなあ。
下りでは特につらく、旋回中スピードが上がるのを防ぐようブレーキをなめていくゆえコーナーもあまり決まらない。カラパナからの一気上りではエンブレが不要なので爽快に攻めていけたが、エリオだったらこうした低速ワインディングは得意中の得意で、もっとクリスプにコーナーを切り取り外輪荷重に持っていけるはずだよなと思う。
最後にMの運転で後ろに乗ってみると、購入比較時に思った通り後ろはエリオよりやや狭い。レザーシートの収まりとダンピングが非常に悪いせいで体が左右に強く揺られ、不快で眠れなかった。エリオはちゃちだがホールドのいいシートと広大なスペースのおかげで、サスのショック吸収性で大敗しているわりには疲れないと思う。
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■10/01/04(月) □ 萌スイムに成功
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昨日は1日観光でハードだったので、今日は皆の希望でイージー&スイムデイ。おとといは萌を水に入れられなかったので、1m先に立つ俺の腕を補助に静かに水に浮かび、そのまま向きを変え岸に戻るという練習をさせる。できるだけ静かに、背中をまっすぐにすれば普通のプールより浮くし、流されないから何もしなくていいんだよ。これができると水中の魚がついに見え、萌は狂喜する。
萌は昔のスイムレッスン時、「浅いところで泳げるなら深いところでも同様に泳げるはずだ」という理詰めのカリキュラムを強制され苦労していたのだが、恐怖は理屈では乗り越えられないんだよな。海というこの実戦ではなおさらである。プールで25m泳げるんだからこのラグーンプールでも問題ないはずという理屈にはなるが、怖いものは怖いのだ。こうして心理的負荷を具体的かつ小刻みに取り除いていくしかない。
午後のスイムでは浅瀬まで泳いでそこの魚を観察し、最後は階段A⇔B往復10mが何度でもできるようになった。上出来だろう。これだけ泳げれば俺とMが行ける範囲はいけるはずである。魚を見つけた興奮と喜びで萌は何度も顔を上げ笑いだし、それで沈み水を飲み、それでも笑っていた。よしよし。
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