2010/01/21

日記「日本クリエイティブの迷いの森」

「FF9が終わる」「GoogleIME で仕事」ほか。

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■10/01/10(日) □ デジタルビデオの整理
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 ハワイ旅行ビデオの編集をする。借用していた Xacti CA9 の MP4 というのは圧縮率はいいのだが、解像度 1280 だと俺のPCでは再生激重になってしまう。ファイルサイズを考え 640 を主に使っておいてよかった。640 だと1旅行60分で 1.8GB。これでもハードディスクに置いておくには容量を食いすぎるので、DVD にキープする。

 しかし最近のカメラは写真でもファイルサイズがでかい。うちの Powershot A530 は5メガで Xacti は9メガだが、ファイルサイズは約3倍の1枚3メガ。これじゃディスク量がいくらあっても足りん。

 俺は自分の Powershot が気に入っており当分買い換える必要は感じないが、いつか買い換えるとしたら広角・高 ISO なカメラがほしい。景色のいいところへ行くたびに写真にはその広大感が写らず、広角カメラが欲しくなるのである。普通のカメラに写るのなんて眼前30度くらいのもんだもんな。これが90度くらいじゃないと、気分のよさは写せないだろう。



見事な合成、つなぎめは見えません
 これを書いていて今気づき、Powershot のパノラマ合成というのを初めてやってみたら、簡単で思ったよりもきれいにできた。やっぱ画角2倍は気持ちがいい。あーやはり自機をハワイに持っていくべきだった。次の遠出でトライしてみよう。ノーマル風景写真1枚に加え、パノラマを左右2枚分撮っておけばよいわけである。

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 ホノルル経由で帰ったMを迎えに、大雨の中真夜中のBCを駆け抜けた。しかしバンクーバー空港の最安駐車場代が30分で$4とどえらい料金になっている。40分止めていたので$8である。これほど高い駐車場代は世界のどこにもないのではないか。長期パーキングも06年は1日$7だったのが、今回は$12と倍近くに上がっていた。ハワイでのレンタカー代がガス込み1日わずか$35だったから、パーキングだけでこのプライスは暴利といわざるを得ない。すべてがオリンピック価格なんだろうか。

 Mは1日半会議に出て、あとは町をぶらつきレストランで豪華な食事を楽しんだだけとのこと。ワイキキはビルだらけの大都会で、日焼けが怖いのでビーチには降りていかなかったそうだ。

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■10/01/14(木) □ FF9が終わる
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 今日はゴミ収集日なのだが、今年から市の経費&ゴミ節減で普通ゴミは2週間に一度となってしまった。こんなところで経費節減せず、グリーンごみを月2から月1にすればいいだろうに。昔は冬はグリーンごみ回収はなかったのである。はーあ。春夏は生ゴミは2週間も持たないので、ゴミを冷凍保存しなければならない。やれやれ。

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 夜、ついにファイナルファンタジー9が終わる【以下ネタバレ注意】。

 最後のダンジョンらしきところへ登っていくと、最初はザコ敵にも全滅させられていたのだが、徐々に対応がわかり自チームのレベルが上がり、やがてフロアごとのボス敵さえも弱く感じられてくる。そしてセフィロス同様出番を延々引っ張っていたクジャもあっさりと破り、するとクジャのあと誰だかわからん大モンスターが出てきた。こういうところが7同様意味がわからない、誰なんだあのラスト敵は。まあこいつもさほど苦労することなく倒せ、あっけなく戦いは終わる。あとは延々30分のエンディングだった。


FF9感動のフィナーレ
 ストーリーは7同様分裂症でワケがわからず、後半は一本道の手続き処理ばかりで短く、ボスたちが弱かった分達成感も低い。しかしこのエンディングがおとぎ話的ハッピーエンドでいいシーンもムービーもたっぷりとあり、そのおかげで萌が喜び後味はよかった。萌はこのゲームにはまり情熱を注いでいたので、味気ない終わり方でなくてほんとによかったぜ。なにしろ最後の敵が誰だかわからないという分裂ぶりなのだから、エンディングくらいちゃんとやってくれないとアンチ・クライマックスも甚だしいのである。

 日記を見ると08年正月に始め、途中「アビリティ」の使い方がわからずチームが強くならんと欲求不満になり1年半中断してしまったのだが、まる2年のプレイ期間でした。多彩な町やステージとミニゲームに満ちたFF7ほどではないが、今回もなかなか楽しい旅でした。特に前半はよかったよねと萌と語り合う。

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■10/01/16(土) □ 日本クリエイティブの迷いの森
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 あーFF9を終わらせたくなかったなという萌に、これは最初が一番面白いんだから最初からもう一度やればいいじゃんというと、嬉々として1人で開始する。序盤はほんと最高の活劇だな。姫の城脱出、飛空船の不時着、リンドブルムへの突入、城下町での路上モンスター祭り etc etc。後半は「真の生命の意味の裏切りの星の運命の叫びの友情の.....」みたいなファイナルファンタジー節が延々と続き、わかったよわかったよとメッセージを飛ばし次のタスクへと進むだけのゲームになってしまうわけだが。

 序盤絶好調活劇で後半迷いの森に混迷していくというのは、宮崎映画とも共通している。日本じゃアニメでもゲームでも、後半盛り上がりが配されていても物語的には止まってしまうことがやたらに多い。ドラマや映画でも、後半徐々に整合感が欠けてくるのが気になることはよくある。これは日本人クリエイターの体力・ペース配分・気質が入り混じった特徴かもしれない。たぶん日本の創造物は個人の力量と作家性に負うところが大きすぎて、創造主が暴走すれば止められず、そのアイデアが枯渇すると停止してしまうのだろう。

 ハリウッド映画的システムでは、バランスを欠いた暴走や枯渇は構造上起きえないのだと思う。フレンズとかシンプソンズがあれだけ長く続いてもシナリオが毎度ちゃんと面白いのは、才能ある作家を莫大な俸給で大量に雇いローテーションで仕事を分配しているからだろう。投資が返ることが最初からわかっているハリウッドにしかできないそういうシステムはなんかフェアだと思えないので、個人作家性依存システムを否定したくはないのだが、大御所にも横から口をはさむ人が常にいてほしいものである。

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■10/01/13(水) □ GoogleIME で仕事
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 初めて GoogleIME(Google 日本語入力)で仕事をしてみたが、「スラングだらけで仕事に使えない」なんて噂は全然当たってなくて、ごく自然に変換エラーなく打てた。要は打つ人の普段の言葉遣いが問題なのである。サジェスト機能は一度入力した語は次も出る機能として、コピペが不自由な Word 上での修正に非常に役立つ。

 仕事後、MS-IME から移植した GoogleIME の単語登録を見直してみた。1990 年のキャノワード → WXII (DOS) → WXII (Win 3.1) → MS-IME (Win95/98/XP) と俺が育て続けてきた 1000 余の登録単語はもう 99% Google 辞書に載っており、登録しておく必要がないのである。宗石亭、墨坂、夜間瀬川なんて田舎町の地名がデフォルトで当たり前のように出てくるから驚いてしまう。「db→データベース」といった略語以外はもう必要なく、さらばと削除。一度自力で入力すれば造語すらも履歴として覚えてしまうわけで、今後のPC人生単語登録の必要はほとんどなさそうである。

 GoogleIME はサジェストの豊富さばかりが話題になっているが、この履歴学習の賢さもとんでもないと思う。たとえばデフォルトで「咳薬」は入ってないが、「咳」「薬」と打てばもう次回からは「せ」だけで「咳薬」と確実に出るのだ。一度入力したものが人間の記憶のごとく柔軟に取り込まれていくところが、まだ完璧ではないにせよ素人には想像もできないようなすごい処理だ。

 Windows はいいなあ。安い車をチューンアップしていくような楽しみがいつも味わえる。まあ GoogleIME は Mac 版もあるんだが、いじくりやすさが違うだろう。

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