2010/04/24

日記「サマーウォーズ」

「金魚の白点病?」「春のノースリーブシャツ」「さようなら金魚たち」ほか。

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■10/04/15(木) □ 金魚の白点病?
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 アカヒレを2Lボトルアクエリアムに移したので金魚たちがエサをゆっくり食べられるようになったのだが、ミニ錦鯉3匹組の尾や背びれに白い点があり、それを小赤が突っついていることに気がついた。あ、これは白点病というやつではないか。がーん。こいつらは動きがのろいしバランスが悪く、夕方にはもうオネムになってしまいあまり長生きはしないだろうと思っていたが、こういう感染症を発症するとは参った。アカヒレ・小赤とミニ錦鯉は生命力がぜんぜん違う。

 急いでボトルアクエリアムのアカヒレをメイン水槽に戻し、その2L水槽に病気の3匹を入れる。2L水槽のほうが窓際で水温が高い(魚の免疫が上がる)ので、これに推奨されている塩を足してみよう。塩で感染菌を殺すことはできないが病気としては軽いものだそうで、魚の免疫が上がれば治るらしい。

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■10/04/16(金) □ マッキントッシュ地獄
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 Mが論文資料のビデオを作るのに大学から Mini-DV カメラというものを借りたのだが、これが非常に扱いづらく、データの転送が IEEE1394 というポートからしかできない。そんなものはうちの古PCにはなく、それを借りにマッキントッシュが必要になりわざわざ大学まで来ると、驚いたことにデジタルビデオなのに映像を見ながらのリアルタイムキャプチャしかできない。しかも1時間で 12GB というとんでもない巨大データを作りやがる。絵のクオリティはすごいが、これだからお手軽半導体カメラに駆逐され普及しなかったのだと納得した。

 10年ぶりにまじめに触ったマッキントッシュは相変わらずで、俺にはまったく使い方がわからない。さすがに昔と違い Delete キーはついていたしマウスも2ボタンになっていたが(前はこれらの便利を全部拒否してたからな)、ディレクトリシステムがユーザーからは見えないので(※)、取り込まれたビデオファイルがどこにあるかがわからない。これで完全に行き詰ってしまった。12GB という巨大データなので、見つけて圧縮分割しないとDVDに焼き持って帰れないのである。
(※)昔からあるあの Finder というツールは、ショートカットとファイル一覧が混在する上にエイリアスまで含まれてるので、モノを単直に探すときには全く役に立たん。

 研究室にいたMの同僚にも手伝ってもらい探しまくったが、結局 12GB の巨大ファイルが行方不明となり時間切れ。ため息。ほんとマッキントッシュはわからん。


SFUにあるミニ日本庭園。日本趣味の
教授が1人で作ったそうです。
 春のSFUはなかなか素晴らしいところで、学内様々なところに作られたこうしたガーデンや、芝の張られた広大な中庭でゆったりとできるここの学生は恵まれてるなあと思う。山頂にあるのではるかポートムーディの入江が眼下に見えるし、遠くにノースバンクーバーとホープの雪山も望める。まあ冬は単に寒風吹きすさぶコンクリート城だろうけど。

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 ミニ錦鯉たちは結局全滅しました。原因不明。白点は塩水浴で収まったように見えたのだが。がっくし。金魚は予想外に難しい。

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■10/04/17(土) □「サマーウォーズ」
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日本の田舎出身者には
実に懐かしいこの風景
 送っていただいた映画「サマーウォーズ」を萌と楽しむ。新幹線、上田駅、真田町あたりから見下ろす上田の町と、見覚えのある懐かしい風景がたんまり。想像もしたことがない光景もたんまり。長野の旧家、持ち山といったバックグラウンドがうちの親戚のおばあちゃんとも共通する。上田、菅平と出てくる地名を萌に説明してやるとまた喜ぶ。英語字幕がないのが残念だ。真田びいきのMに見せてやれたら喜ぶのだが。

 日本人なら誰もがどこかで見た記憶があるやさしい田園風景と、まばゆいCG映像が交互に描かれる。このCGが実によくて、圧倒的計算物量でバーチャルリアリティを作り上げるハリウッドのCG映画とはまったく違い、手描きアニメのペン先に踊るアイデアをコンピュータ計算によりぶわーっと増殖させたようなすごい映像になっている(敵の指先が伸びていくのが象徴的)。技術的にどうなってるのかわからんが、とにかく気持ちいい。

 そして、好悪ともどもナマすぎる感情が入り混じるネットというものを見事に描いている。キングカズマに対し無数の罵倒が書き込まれるのを見た萌はひどいと言っていたが、あれはニコニコと 2ch に代表される日本のネット状況だよな。それに対比される家族の絆といったものにあまり説得力はなかったが(家族のゲーム操作がどう敵に作用してるのかよくわからなかった)、世界中から寄せられるあの声のシーンには胸を打たれた。いやはやまことに面白く、贅沢な映画でありました。

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■10/04/18(日) □ 春のノースリーブシャツ
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ノースリーブでティガーと日向ぼっこ
 今日は春の暖かな一日。萌は午後ずっと近所キッズと遊んでいた。ノースリーブのシャツを着て、暖かな風と自分の手足の伸びやかさを楽しんでいる。萌は背が高く細いので子供用のシャツではへそが出てしまうとのことで、この春からティーンエージャー用を買ってもらい着ている。子供用じゃないのがすごくうれしいらしい。

 しかしすでに紫外線がきつい。雲があれば寒く、晴れれば肌が痛いんだからBCには舂らしい春がないよな。

 俺は春の無限地獄たんぽぽ駆除をやったのだが、こういう体力仕事はやってる最中はいいものの、終わるとがっくりと疲れる。萌とローラーブレードを買って一緒にやりたいと思ってるのだが、俺の体力不足ではあまり楽しめないのではないかという弱気があって一歩踏み出せないでいる。体力不足は運動で補強するしかないんだけどね。

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 夜は Youtube でアニメ「Yawara」を毎日見ています。もう20年も前のマンガだがほんとに面白い。柔道を始めた富士子さんが素晴らしい。俺は軽音楽部の先輩の浦沢さんのバックで一度ギターを弾き、「ブラウンシュガー」を演奏したことあると萌に話し自慢する。浦沢さんはカッコいい人だったよ。

 んでヤワラに興奮した萌が、俺にひたすら一本背負いを掛けてくる。俺はそれをこらえ、体を入れ替えて払腰で萌をベッドに叩きつける。萌は背中から落ちないよう必死で体を捻り、ぱっと立ち上がりまた俺の腕を取り一本背負い―――という感じで、2人とも息ゼエゼエになるまで勝負は終わらない。というか俺がもう駄目だ勘弁してくれといっても萌はやめてくれない。心臓が止まっても、うつ伏せになっても、もうダンスは止まらない。俺の運動不足はこれをやっていれば解消されちまうな。

 「そんなに柔道やりたいなら柔道レッスンとればいいじゃん」というと、「お父さんとフェイク(柔道ごっこ)でやるのがいいの、ほんとのはクロール(匍匐前進)とか練習がハードじゃない」と、「Yawara」で見た練習風景を真似してみせる。まあたしかにほんとの柔道はハードだろうなあ。まあともかく今度見学に行ってみようぜ。

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■10/04/23(金) □ さよなら金魚たち
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 ミニ錦鯉とは段違いに強いと思っていた小赤(和金)までが、ついに逝ってしまった。一番古くから生き残りかわいかった小赤が死んだときには、萌ともども心底がっくりきた。20数日元気だったこいつが死んだということは、これはもうあとから追加した4匹が病原菌を持っていたのだとしか思えないな。買ってきた魚は数日一緒にするなの法則を守らなかったのが失敗だったのだろうか。はあ。

 金魚の全滅を機に、汚染されているかもしれない水槽を全換水掃除する。アカヒレはえらいなと改めて思う。1年間フルパワー病気知らず、金魚の病気のためこうしてメイン水槽と卓上アクエリアムを数日置きに往復させられていても、ストレス症状も見せず楽しく暮らしてくれる。最近は水温が上がったからか色もくっきりと濃くて美しいし。人を怖がり動作が速すぎて、ろくろく姿を見られないのが観賞魚としては難だが。

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 BRを歯医者に連れていった道すがら、別のペットショップにふと寄ると、やはり金魚水槽を見てしまう。うちにいた奴らより少しだけ大きい奴らがうようよと泳いでいた。ああ、うちの金魚たちだって元気にこれくらいになってくれたらよかったのにな。このショップの金魚なら大丈夫かもしれないので買ってしまおうかとちょっと思ったが、全滅の理由が不確かな現在そうそう殺生ばかりしてはいられない。当分アカヒレたちだけで楽しもう。

 金魚がついにいなくなったので、2L水槽にはアカヒレ稚魚を入れてやることにした。4匹中2匹はちゃんと小さな魚になっており、明るいボトルアクエリアムに入れておくと銀色に輝きとても美しい。こいつらはこれまでのライフでこの2L水槽が最も広い住処なわけで、広々とした中を泳ぎ回り気持ちよさそうだ。このボトルで大きく育ててやろう。メイン水槽のよく見えない稚魚ネット内じゃ育てていても大きさ以外に興味を持てなかったが、ボトルアクエリアムならば見ていて楽しいので、育て増やすことにモチベーションが湧く。

2010/04/14

日記「居候甥の引越し」

「金魚考」「卓上アクエリアム」ほか。

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■10/04/06(火) □ 金魚考
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 昨夜金魚の 2ch スレが見つかり読んでみると、やはり1年で 10cm 突破なんてのが当たり前の品種らしい。空腹を訴えまくるのでついつい餌をやってしまうが、極力セーブせねば。イモリより大きくなってはこの水槽に置いておけんのだ。しばらく様子を見て、モンスター化の徴候がなければ金魚を追加したい。ピキピキ動き回り金魚にストレスを与えているアカヒレを別水槽に移す可能性も考えてみよう。

 金魚が巨大化さえしなければベストな観賞魚であり、手間のかかる熱帯魚よりこちらを誰もが選ぶだろう。しかし中国日本の品種改良の歴史を経ても、大きくならない金魚はできなかったのね。

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 【北斎ペーパー】萌が学校の「好きな画家」リサーチペーパーに北斎を選び、今日家で終了させた。内容を初めて見たが、例によって愚な担任教師が内容を

1.その絵を見て自分がどう感じるか
2.制作期間
3.制作手法(油、版画、etc)

 と変な3本柱に決め打ちしている。1,3はいいが2の「制作期間」というのはなんなのか。制作年度はアートにとって当然重要だが、「期間」なんて調べてもわからない作品のほうが多いだろう。萌はいつも通り先生の指示に素直に従うので、英語で北斎を検索して2の情報が見つかった作品しか選んでない。結果としてせっかく北斎を選びながら、つまらない作品ばかりを選んでいるのである。「神奈川沖」と「赤富士」の2大傑作が選ばれていたのはいいが、残る3枚は俺が見たことすらない無名作品だった。


北斎リサーチペーパー
 そこで「期間情報はなくてもいいからちゃんといい絵を選びなさいよ」と、絵の差し替えを行う。特に小布施岩松院の「鳳凰」図はインパクトがある上に萌は実際その目で見てるんだから(5歳だからお寺に行ったこと以外覚えてないが)、入れない手はないではないかとこれを挿入し、そのエピソードを書かせ完成。時間不足と決められた内容のせいで、現代のマンガ家にも通ずるような北斎の絵師としての天才性を内容に込められなかったのが残念。萌が書いた各絵の感想も、「ハートを暖かくする」といった、なんか誰か(おそらく先生)に聞いたようなフレーズばかりである。北斎の絵がすごい、かっこいいと思った萌のポップな気持をストレートに言葉にしてほしかった。

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■10/04/08(木) □ 日本セルビアに完敗
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 日本セルビアに完敗とのこと。おまけに体調不良の中村と遠藤も出してる。しかもこれがWCメンバー決定前最後の試合だそうだ。どよーん(笑)。どこをどう取っても救いのない試合が、もう取り返しが利かないこのタイミングでやってくるとは。どうするんだよ岡田監督。

 後藤健生のコラムによれば(「岡田監督が現実に目覚めたのが最大の収穫」)、本大会では 4-1-4-1 になるだろうとのこと。「誰が相手でも90分プレス&ショートパスで押し込む」なんていう不可能理不尽プランはようやく捨て、98WCの3バック専守カウンターサッカーをベースに少しだけ進化させたあたりで本番を迎えることになりそうだ。

 その落としどころは日本サッカーの現状の力量を表すものであり仕方がないが(いい監督を雇えなかった協会が一番の力量不足だ)、ここまで2年を「90分プレスのちびっ子サッカー」というコンセプト&固定メンバーで通してきたゆえに、4-1-4-1 で誰がベストなのかというテストは何もしないうちにWCメンバーの発表になってしまったというのが、なんともはや拙い。これほどWCの準備に失敗した代表監督というのもなかなかないだろう。日本は2大会連続で夢も希望もなくWCに突入することになる。

 まあ正直に言えばジーコの時も今回も、本番で奇跡のようにすべてが噛み合えばどこにだって抵抗できるというかすかな希望はあった(ある)わけだが、前回はそうならなかったし、今回はそれに輪をかけてひどい状態になってるんだからなあ。

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■10/04/10(土) □ 水槽レイアウト変更
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今度も小赤、銀ブナ、ミニ錦鯉x2
 金魚4匹中3匹が、ストレスとおそらくはもともとの弱さゆえ死んでしまったので、萌とペットショップに行き金魚4匹を追加して帰宅。ほんとは2匹でいいと思ったのだが、50 セントのものを2つ買うというのはちょっと気が引けた。今はまだストレスをびんびんに感じて全然姿を表さない。まあ今日は仕方がない。

 水槽内で大きなスペースを取っていたアカヒレ稚魚ネットを取り出し、稚魚3匹は水槽横に置いたボトルで育てることにした。アカヒレは成魚でもボトルで飼えるんだから稚魚など余裕なのだ(交換用の水は親水槽からもらえる)。稚魚ネットがなくなった分大きく広がった水槽に物陰をつくってやると、新金魚たちがそこに潜む。明日餌をやる頃には落ち着いてもらいたい。

 ペットショップに行くと萌はインコやハムスターに夢中になる。俺も子供のときは文鳥やハムスターを飼ったからなあ。鳥はメルにホコリアレルギーがあるから無理だが、ハムスターくらい飼ってやれたらいいなあといつも思う。しかしそんなに家中ペットだらけにはできないか。

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 居候甥MKが彼女と家を借りて住むことになり、明日引越す。今夜がMKがうちで眠る最後の夜だ。
■ 02/01/20(日) 26:23:21
 夜中の2時半にMKが起きてきた。夜更かしな俺たちがこれから一緒に暮らして、けっこう楽しいことになるだろうなあと思う。MKの部屋に訪ねていって遊ぼう。


 と書いたあれから8年だ。なんという時間の速さだろう。降りて行ってそんな話をするのも照れくさいので、MSN でそんなことを書いて送る。引越し好きな母親を持つMKは、1つの場所に8年も住んだのは生まれて初めてだとメッセージを返す。いろんなことがあったなあ、この8年。

 MKがいなくなるのは寂しいし不便が増えるが、しかし夜中のシャワーで眠りを妨げられることがなくなるし、奴の宅急便を俺が降りて行って受け取るという理不尽がなくなるし(奴は一年中パンツ一丁なので玄関に出られない)、冬の夜中の突然の送迎もなくなる。相談もなく部屋に鉢植え用猛臭堆肥を持ち込むなんて愚挙に腹を立てることもももうない。どれもこれも悪気はないガイジン的行動なのだが、もうそうしたことに腹を立てることはなくなるのだ。それを思うとほっとする。しかし寂しい。

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■10/04/11(日) □ 居候甥の引越し
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 MKの引越しで一族が集結する。後から後から出てくる物の量のすごさに、みんななんだこれは、どこにこれだけの物が収まっていたんだと笑っている。まったくこれだけのものが家からなくなれば、すっきりするわ。

 16:53 引越し終了。ふー。8年間世話になりましたといった類の挨拶はなく、萌が寂しがって泣くことも意外やなく、引越しは終わってしまった。皆の記念写真くらい撮っておけばよかったなと後から気づいた。はー。がらんとしてしまった階下を眺め、うちが広くなったねえと皆でつぶやく。

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■10/04/12(月) □ 卓上アクエリアム
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 アカヒレ稚魚についで、金魚へのストレスを減らすために親アカヒレたち5匹もメイン水槽から出し2L水槽に移してみた。1匹最低必要水量が 500cc と言われており、うちは親水槽から状態のよいバクテリア水を常に供給できるので旅行中以外は水質の心配はない。観察していて、酸素を求め水面に来るようなことがあったら対処すればよい。

 アカヒレはいつもの全換水のときもそうだが、狭いところに入れられると落ち着く。環境に合わせ性向が激変するのだ。ケンカもしないし神経質なピキピキ泳ぎがなくなり、ゆったりと優雅な動きになる。こういう狭く囲まれた環境は、実は彼らにとっても案外居心地がいいのだろうか。こうなると見ててかわいくて、もっとよく見えるところに置きたくなってしまう。


美麗なる卓上アクエリアム
 そこで試しに俺のPC机に置いてみると、これが実にいい。俺が近くから覗いていても逃げないというかこっちを見ている(笑)。これぞまさに日本で売ってるという卓上ペット「コッピー(アカヒレ入りボトルの製品名)」の楽しみではないか。水をこぼしたらおお事なのでここに決める決心はつかないが、しばらく様子を見つつ楽しんでみよう。

 しかし萌はこの卓上アクエリアムを見つけると、「これはアカヒレが金魚の餌を食べちゃうからパニッシュメント(罰)なの?」と言われてしまった。いやそうじゃないんですよ、そんな、やはり虐待に見えるのか(汗)。

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 メイン水槽は、どうも隠れ場所が不足すると新金魚たちがパニックになるようなので、稚魚ネットがなくなったスペースに久々にカエルハウスの置物を戻してみた。これで隠れ場所がたくさんでき、金魚たちが非常に落ち着く。これでいったん確定だな。

 カエルハウスで落ち着いたところで餌をやると、これでようやく金魚たちが自分の置かれた状況を理解し、人間=エサであると結びつけたようで、以後は夜まで延々とガラス際でクレクレをやってくれた。3日目でようやく金魚らしくなったわけである。

2010/04/05

日記「金魚導入」

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■10/03/28(日) □ 金魚導入
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 大きなポリ樽が余ったので庭に池でも作ったらどうかとMに言われ、

◆池はいいがボウフラが沸く→じゃあ魚を入れたい→しかし小さな池では魚は冬は死ぬ

 などといろいろ考え、冬は屋内に入れてやれる丈夫な魚ということで金魚を4匹買ってきた。金魚は手間いらずでかわいいのでイモリ水槽で飼いたいのはやまやまだったのだが、いずれ巨大化するという問題があってこれまで断念してたのである。こいつらが大きくなるまでイモリ水槽で飼い、夏頃大きく丈夫になったら(その頃はボウフラも沸いてこようし)庭の池に放し、冬の間は階下のバケツ等に保護する、と。これなら十分にケアできる。


小ブナ型が2匹、ミニ錦鯉型が
2匹(水合わせ中)
 赤、赤黒、赤黒、黒の4匹の金魚は、たぶん「和金・小赤」と呼ばれる最も一般的なものだと思うが、やはり地味なモノクロアカヒレよりはるかにかわいらしい(うちのアカヒレは日本で流通してるのと種類が違うのか、1年飼ってもまったく赤くならなかった)。姿だけでなく、アカヒレほど反応が脊椎反射的ではなくまったりした動作がいい。大きさは約3cm のアカヒレより1回り大きな4cm。これが5cm 程度で止まってくれたら、このままキープしたくなるな。最大 30cm と言われてるくらいでそうはいかないだろうが。

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 1時間後、水合わせを済ませ合流。心配したアカヒレとのケンカは起きていない。金魚たちは水槽内をチェックして巡り回り、アカヒレは特段の興味を示していないようだ。しかし自分の水槽に入れてみて初めて気づくが、金魚って水槽のガラスに鼻をガシガシつっつく、いかにも金魚的な動作を延々と繰り返しハナにつくな(苦笑)。水槽に慣れ落ち着いたらやめてくれることを祈ろう。ショップの数百匹が詰め込まれた何もない水槽に比べたら、静かで隠れ場所も多く快適なはずだ。

 エサをやるとやはりアカヒレとはスピードが違いすぎて、どんどんエサを奪われてしまう。金魚に十分食べさせようと思うと、アカヒレが間違いなく食べ過ぎになってしまう。この解決法をまた考えなければならない。

 金魚のよろよろ泳ぎとアカヒレのシャープな動きは対照的で面白い。夜になると金魚たちはアカヒレよりもずっと早く物陰で寝てしまいました。

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■10/03/31(水) □ 金魚のフン問題
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 金魚はかわいいが、やはりフンが爆発的に増えている。金魚たちはフロントにいることが多いので、そこにエサも投入するしフンもたまる。そこでポンプの向き自体を変え、ゴミが停滞しがちな金魚エリアにフィルタの吸い込み口が来るようにした。石や水中のプラ水草の位置も調整し、水流をじっくりと作り込む。

 これで魚エリアがやや狭くなったので、イモリたちがあまり使わない浮島をどけて、真ん中のスペースを魚のために拡げてやり完成となる。しかし金魚はかわいいなあ。こういうまったりゆっくり泳ぐ魚を最初からほしかったのだよな。うちの白い砂の水槽に入ったので金魚たちの赤がやや抜け気味なのだが、なんとアカヒレに赤がつききれいになってきた(笑)。金魚を眺めていて何か感じるところがあるらしい。こういうところが水槽は面白い。

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■10/04/04(日) □ 金魚2匹死す
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 木曜に金魚が1匹突然体調を崩し底のほうで動かなくなって、ネットで調べて塩水浴させたが翌日死亡してしまう。そして今日また1匹、今度はヒゲおやじと呼んでいた奴の反応が異常に悪い。餌に食いつかないし、隅のほうでじっとしている。これはおととい死んだやつと同じだ。あー。こいつが一番動きがかわいかったのになあ。

 残る2匹の小鮒型は元気なので、このかわいらしいミニ錦鯉型は品種として弱いのだろうか。わからぬ。小鮒型デカ赤と鯛風はアカヒレに混じって餌を争うくらいになり、これはもう大丈夫だなと思うが。

 ヒゲおやじもおとといと同様、塩水浴させるも夕方気づくと死んでいた。魚が水槽で死んでるのを見たのって子供の頃以来だなあ。小さいながらに無残な感じがする。金魚があまりにラブリイなので金魚だらけの水槽にしてしまいたいという気持ちがちょっとあるのだが、アカヒレほど万能の強さを備えた魚ではないのだと実感する。なぜ弱ったのか、思い当たるフシもまったくないし。

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 2匹の死因に思い当たる原因はまったくないのだが―――換水後間もなく水質は悪くないはずだし、外見に異常はない―――、強いていうなら金魚たちは皆うちに来た直後よりもストレスを感じている様子が伺える。最初は全員餌をクレクレとフロントグラスで俺に呼びかけ、人を怖がる気配は皆無だったのだが、この頃は俺が近づくと過敏にパニック的な動きをする。これはおそらくアカヒレたちが常に落ち着かずチョロチョロし、俺が近づくとパニック的に逃げるので、金魚たちが影響を受けているんじゃないかと思う。このストレスに耐えられず、2匹は体調を崩したのではないだろうか。

 水槽が1つしかない以上どうすることもできないので、金魚のストレス低減策としてフェイクプラントで前面ガラスを覆ってやり、金魚が隠れられるようにしてみる。すると最近ずっと後方物陰に隠れていた生き残り2匹がフロントに戻ってきてそこに落ち着き、プラントの陰からこちらを覗き込み、餌をクレクレ行動を再開した。水槽前を人が行き来しても、自分が物陰にいるという意識があればパニックにはならないようである。これで落ち着いてくれ。

 当初魚を入れたいがイモリに食べられないようにと速く強靭なアカヒレを入れたのだが、今思えばうちののろのろチビイモリが魚を採るなんてことはスピード的にもサイズ的にも食欲的にもあり得ないことで、最初から金魚にしとけばよかった。いっそアカヒレは別水槽に移行してしまって、メイン水槽は金魚だらけにしちゃおうかな等と考える。まあしかし、金魚はこの後どれだけでかくなるか不明で怖いのだが(笑)。