「新学校最初の通知表」「『呪いのミイラ』発注」ほか。
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■10/12/01(水) □ もっと競技カルカソンヌを
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萌と盛り上がる花札カルカソンヌ(手札3枚持ちルール)に初めてMを誘ってみると、計画乗っ取りの面白さに目覚めた萌がMにどんどん乗っ取りをかけてしまう。最初はみな笑ってたのだが、Mはスポーツや競技でのがつがつしたコンペティション自体が嫌いで平和的にやりたいのに萌がやたら突っかかってくるので、途中からやや機嫌を損ねてしまった。萌はMの機嫌が心配なのと興奮とで感情が入り乱れる。これはゲームで胸踊る 10 歳に競技性を抑制せよというほうが無理なのであって、萌には俺にだけアタックしろと言っておくべきだった。
後半萌は俺が2コマ置いて守っている大聖堂シティにきれいに2コマ送り込んできた。素晴らしいテクニックである。こういうクリエイティブなプレイに興奮するのがゲームというものだ。攻防なしに各自町を築くだけならばカルカソンヌの面白さは半分も出てこない。Mや親戚とやると楽しいねで終わってしまい盛りあがりに欠けるのは、みなプレイ回数が少なく乗っ取り/マージという競技方向での創造性が発揮できないからだ。カルカソンヌは競技になったとき、ドイツ(=実質世界)ゲーム大賞に輝いたその面白さのすべてが出まくるのである。
だから人と競合せず大きく美しい街を作りたいというMの方針は分かるが、美しい町を敵から守り完成させて勝つという方向に進んでもらいたいものである。町の防御にも創造性は生かせるのだ。
しかしハンデありとはいえ 10 歳の娘とやってもこうして白熱するくらいの腕前なんだから、俺がBSWでなかなか勝てないのも当たり前だな(笑)。オンライン勝率は 40~42% あたりからまったく上がらない。勝率 50% あたりの一般プレイヤーとならばいつでもいい勝負になるが、60~70% の達人がごろごろいる世界だからなー。
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■10/12/02(木) □ 新学校最初の通知表
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萌の1学期通知表がきた。なんと ABCCBC という感じ。これまで萌は言われたことだけ普通にやっていればAをもらっていたわけだが、そういうシステムをよしとする教師の下での数年の学業のせいで知的レイジーさが身についており、物事を強く深く考えようとしない態度が顕著になってしまっている。だからMが担任に「萌が言われたことだけやったならばCにしてくれ」と依頼し、その通りになったのである。
これは萌には気の毒かなと思うと、彼女もお母さんにミニマムだけやってたら駄目とつねづね言われているから分かっているようで、「これが現実的な評価よね、もっと努力して上げないと」と悔しさを隠している。まあそうしてくれ。物事を考え抜くのだ。
やはり普通の小学校に通い(フレンチだと教師の水準が英語よりも低い)キッズチャンネルを見ながら暮らしていると、子供のセンスが鈍麻していくのは当然である。俺とMがそうはならないようにと猛烈に働きかけてはいても、学校とTVの影響はものすごく強いのだ。
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■10/12/10(金) □ 「呪いのミイラ」発注
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今夜うちにスリープオーバーするCHを送ってG夫妻がやってきて、お茶を飲み歓談となった。話をすればするほどハイソサエティでアーティスティックな夫妻である。俺たち夫婦など下世話な俗物に思える(汗)。
CHはうちに来る回を重ねるごとにハメの外し方が強烈になってきており、ものすごくエナジーとパッションが詰まった子なんだなと思う。萌と組んで芝居をするときの表情の変化なんか、すごい演技的才気に溢れているなあと感じる。萌はキュートだが、照れてしまうし芝居のセンスはあまりないようだ。
プレゼント用に探していた「呪いのミイラ」が京都のゲーム屋で見つかり、これを日本の甥姪に送れることになった。ピラミッドの中で探検者が宝を盗んで逃げ、ミイラがヒントを頼りにそれを追いかけ捕まえるというゲーム。子どもがひゃ~と逃げ大人がウガオオオと追いかけたら、こりゃ盛り上がらないはずがない。うちでもほしいのだが、なぜか北米じゃ通販でも手に入らないのだ。残念。
これを小さな子供たちに、中学生の甥っ子たちには当然ながらカルカソンヌを送る。年末年始ゲームで盛り上がってくれますように :-)。
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■10/12/11(土) □ デーモンとつばぜり合い
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┃ 久々のデーモン戦 ┃
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オンライン・カルカソンヌ BrettspielWelt で、初回対戦時俺のコマ8個全部をトラップした悪魔的名手デーモン Her**ma に2週間ぶりに会う。俺もあれからやはり成長しておりそう易々とトラップされることはないし、乗っ取りも許さない。そしてこちらからも逆襲し奴のコマをトラップしてやる。攻撃されるとこの人は逆上するようで、タン! タン! タン! と打つのが異常に早くなる。こわー (^-^;。
かくして中盤まで五分の試合を展開していたが、しかし人の大聖堂シティをクローズ不能にする彼の悪魔的手腕はやはりすさまじい。自分が引いた町タイルをどんどん俺の都市の開口部近辺に置いてくる。こちらは彼が都市にマージ(接続して点を強制シェアすること)できないようにタイルを配してるわけだが、Her**ma のような拡張破壊者は点が目的ではなく都市のオーナーが困ればそれでいいわけで、どんなタイルでも障害物として置けるのだ。
置かれた町タイルをシティに接続してしまうと、その分開口部が広がる上に完成できるタイルの選択肢が狭まり、完成が難しくなってしまう。俺もそこは学習しているので、その妨害町タイルをシティから切断するタイル(大聖堂セットで5枚)が出るまで待つしかない。
辛抱強く他の場所で小さな得点作業をし、切断タイルが出ると置かれた分を切り離してクローズ作業を再開する。するとまた拡げられる。あと2手でクローズというところまでは行ったのだが、また拡げられ、さらにダメ押しで完全に完成不可能になるタイルも置かれてこの町は破壊された。結局彼はこのシティを潰すためにタイルを6枚くらい使っていた。相変わらず徹底しておる。
しかしまあこれで勝ち目は消えたが、前のように手も足も出ないという状態ではまったくないので知恵比べは楽しい。さらにもう1個 Her**ma のコマをトラップし、攻守とも互角のままゲームは進むが、俺が新たに町を作り直すほどタイル枚数は残っておらず今回も大差負け。【×85 / Her**ma 132】(16 分 54 秒)
しかし相手はどう思ってるか知らないが、あのデーモンに十分に対抗できたのだからゲームとしては楽しかった。点差はついているがこれは得点リソースを大聖堂建築に使い破壊されたからで、何事も作るより壊すほうが簡単なのである。知恵くらべではまったく負けた気はしない。だんだんオンライン・カルカソンヌで自信がついてきた。引き運が悪かったりバカな悪手を打ってはボコボコ負けてるが、しかし運がよく悪手を打たなければ俺は誰とでもいい勝負ができるぜ :-)。
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