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■13/01/15(火) □ 70's 最低ソングチャート
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今カナダ国営ラジオで毎夕「史上最低な歌チャート」というのをやっており、ちょうど帰宅時間のMがそれを聞きながら大笑いして帰ってくるのだが、ほとんどがカナダ限定ヒットらしく俺にはさっぱりわからない曲ばかり。しかしボトム 25 リストを見てみるとなんとなくわかるが、
1. (You're) Having My Baby - Paul Anka
2. McArthur Park - Richard Harris / Jim Webb
3. Seasons in the Sun - Terry Jacks
4. Tip-Toe Through The Tulips - Tiny Tim
5. Honey - Bobby Goldsboro
6. Sometimes When We Touch - Dan Hill
7. Afternoon Delight - Starland Vocal Band
8. Disco Duck - Rick Dees
9. Muskrat Love - Captain and Tenille
10. Patio Lanterns - Kim Mitchell
ポールアンカとかキャプテン&テニールが上位に来るんだから、これは史上最低というよりラジオを聞いてるオッサンの青春@70's 最低ソングチャートだろうな。それにこれは「アフタヌーンディライト」などの「ベタさヌルさ×ヒット度」をあるあるネタとしてリストアップしてるだけで(日本でいったら西城秀樹とか)、別に音楽として特にひどいわけではないだろう。
音楽としてのひどさならば、いまのカナダキッズが聞いているポップチューン群がこんなチャートなど簡単に塗り替えてしまうよねとMと話す。投票するオッサンの子供らはすでに家を出てカレッジにでも行っており、そういうのを耳にせずに済んでるのだろう。
萌は俺が現代ポップミュージックを嫌う気持ちを一応尊重してくれているが、しかし彼女の耳には俺が耐えられる音とそうでない音の区別はつかないようで、「これはいいでしょ?」とヌルいポップを聞かせたりする。どうもドラムとギターが入っていれば俺が許すと思っているらしい(笑)。小さいときからいくらいい音楽を聞かせても音楽鑑賞耳って育たないものなのね。まあ子育て先達によれば、子供はどうしてもロクでもない音楽にハマる時期があるものらしいが。
俺が耐えられんのはこうやつだよ。
こうしたメインメロディが楽器のリフ(繰り返しメロディ)みたいにオートマチックに鳴ってるのが現代ポップミュージックの1つの典型で、いいコードも楽器音も存在せず強い刺激だけがある。子供らはこれを気持ちよさそうに歌っているが、それは強度の高いエクササイズをやれば気持ちいいのと同じで、喉の筋肉がストレッチされ気持ちいいんだろう。ごく肉体的な快楽だけでできた音楽が流行っているんである。まあ音楽が肉体的な快楽で悪いのかと問われたらなんとも言えんけれど。
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■13/01/17(木) □ 家族ゲームとインタラクション
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「ストーンエイジ」のような「あいつは A を取るから B は後で取れるから今は安い C をむしろ取っておこう」的なインタラクションが面白さのコアメカニズムになっているゲームは、皆が真剣に考え行動しないと面白さが立ち上がってこない。ゲームへの集中を求めてくるのである。うちの中2ムスメは今やりたいことが多すぎゲームに集中するには気が散りすぎる年頃なので、どのゲームをやってもそこまで考えこんでくれないわけだが、インタラクションの薄いグレンモアや「チケットトゥライド」は愉しさが個人目標(村の生産施設構築や路線連結)としてゲーム内に設定されているため、そういう気もそぞろな子供が歌なぞ歌いながらやっていても皆がそれぞれに楽しいのである。
真剣な俺とMが他の村の様子を伺いつつ自分の村の最適化に集中するのは当然楽しいし、気もそぞろな萌でさえも足元を見られ悪いタイルを引かされドツボに沈むようなことは構造上起き得ないので、薄い熱意相応に楽しめる。実際萌は適当にやりつつも2つの歳の市を1箇所に並べ同時にアクティベートするなど、要所で勝負カンを発揮してちゃんと高得点を取っていた。そうして適当にやっていても引き(というか取れるタイルの巡り合わせ)がよければ勝ってしまうこともあるというのはこのゲームの欠点でもあるのだが、しかしあまりノッてなくてもやれば相応に面白いというのは家庭用としては美点でもあるわけである。
結果俺が村を大きくし過ぎて税で9点を失ったことによりMに負け2位。萌は適当にやりつつも勝負にはこだわっていたらしく、3位でやや悔しそうだった。いいゲームでした。プレイ時間も短いしな。
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いろいろなゲームを家でやって思うことだが、インタラクションのエッジが立ったゲームは、家庭用ゲームとしてはピーキーすぎるようである。「お邪魔者」「あやつり人形」もストーンエイジと同様で、勝とう騙してやろうとみんなが頭を絞って初めて面白くなるシステムなわけで、非ゲーマーの家族とやってもあまり盛り上がらんのだよな。俺はインタラクションが高いゲームをやりたいが、そういうゲームを家族ゲームにするのはなかなか難しいというジレンマがあるわけである。
しかしまあゲーマーではないうちの家族は新たなゲームメカニクスを体験したいなんて思ってはいないわけで、こうしてお気に入りのゲームがいくつかできてくれたらそれでよしとしなければね。「ストーンエイジ」は簡易ハウスルールを作り、ぜひとももう一度トライせねばならん。あの明解な面白さを俺の説明下手で没にしては罰が当たる。
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■13/01/19(土) □ おっぱいバレーとイノセンス
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夜日本語 TV で「おっぱいバレー」を見る。ボーイズのスケベさ馬鹿さはまったく我が身を見るようで、時代的にもほぼ一致。町が実にきれいで、どこかと思って途中で検索してしまった。北九州なのか。ルースターズだ! のちの大江か! 後輩ジョーは花田か! わかりやすいし字幕もあるのであとで萌に見せようと思う。
綾瀬さんはこの頃よりも今のほうがさらに透明感が増しているのが不思議。より一層天然に近づいているのかな。容貌でいえば綾瀬さんよりも美しい人はいると思うが、あの目配り身のこなし反応のよさと表情のイノセンスという好ましいバランスは、なかなか他にない。
あれはやはり子供の美しさだろうな。小学校中学年くらいまでは萌もあんな感じがあった。萌に「おっぱいバレー」を見せたい気持ちの中には、綾瀬さんやバカなボーイズのイノセンスに心を震わせてほしいというのもある。
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■13/01/24(木) □ 娘のロックデビュー
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萌の学級ロックバンド発表会へ。ドラムが1台、ベースが2~3人、キーボード3人、アコースティックギターが 10 人、シンガー5人くらいの大所帯構成で、曲はうちでもううんざりするほど聞かされた「I Knew You Were Trouble (Taylor Swift)」。
音楽の時間に先生にカンのよさをほめられた萌は唯一アンプにつながったアコエレを持たされスタンドマイクで歌うというバンドリーダー扱いなので楽しみにしてたのだが、始まってみるとやはりガキ集団で、全員サングラスをかけ萌はパンダの被り物までかぶって出てきおった。ありゃー。音楽は表情もパフォーマンスのうちなので、サングラスをかけたら訴求力が減るんだよな。
さらに萌のマイクの高さが低すぎ、そのままだと見た目的にパッとしないことになってしまうので俺が客席から何度もサインを送るも気づかれず、そのまま始まってしまう。案の定萌の姿勢は前かがみに縮こまってしまい、せっかくフロントに立ってるのに見た目上の押し出しが効かず全体に埋没してしまった。うーむ。
萌個人が目立たず残念だという話ではなく、子供はみんなステージに立つと緊張で硬くなり全員がオールデッドしゃっちょこばり状態になるので、リードの役割を与えられステージでも緊張せずニコニコしてしてた萌にはバリっと元気に、体全体を使い演奏してほしかったのだ。そうなればバンドに勢いがつきドライブし、見た目も音もよくなるのである。全体としてバンドのデキはよかったけれど (後で初めて本物を聞いて、簡易8ビートにしたのもいいアレンジだったと納得)、やはりみんな表情が緊張でデッドなのが残念だった。
萌のギターがバンド全体をロッキンローリーさせるという俺のイメージにはやや及ばないデビュー戦だったが、エンディングをびしっと決めるのに失敗した瞬間萌がマイクに向かって「フー!」と叫び、それはなかなかロックっぽくてよかった。昔はなにかがうまくいかないと少し落ち込んでいたのだが、最近どんな失敗でもヤケクソ気味に「フー! Epic Fail (壮大なる失敗だぜ)!」って笑い飛ばす、図太いメンタリティになってきていると思う。家では叱られても反省せんので俺は腹も立つのだが、学校生活やステージではそりゃこっちのほうが楽しいだろうな :-)。