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■13/01/07(月) □ ストーンエイジ不発
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選択肢をどう取るか、いつ取るか、どう組み合わせるかというところで上手い下手の差は大きくつくが、ゲームの一番楽しいところを最初から自分で考えていけるところがフェアでよろしい。上手い人の打ち手を見るたびにあーなるほどそうかと学習していけるので、実戦で習うことが楽しいのである。習うことがつまらないゲームはなかなかやる気がしないよね。
ところがうちではどうも妻子にウケず、正月に一度トライしたのみで保留ゲームとなってしまっている。うーむ。
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ウケなかった理由はまあゲームをする気分の有無も大きいけれど、採集した資材で買えるものが単なる建物点とわかりにくい文明カード(5種類ある掛け算ボーナス点)だというところがアピールに乏しいんじゃないかと思う。「牛と羊を育て肉屋で売る」「麦を作りウィスキーにして酒場を開く」という村構築感があるうちの大ヒットゲーム「グレンモア」に比べると、「文明カードに描かれた人数にワーカー数や畑数をかけたボーナス点が得られる」というのはイメージしにくい。ここを説明しようとすると2人とも「意味がわからん」というスイッチオフ目になってしまい、結果として文明カードはまったく取られず盛り上がらなかったのだ。
手に入るのがもっとワクワクするような魅力的なもの、たとえばグレンモアのような生産拡大要素だったりアグリコラのようなかわいい畑や牧場だったら、もっと食いついてもらえただろうと思う。俺もルール学習中は獲得するカードで生産が拡大していかないことを案外と感じ、つまらんと思ったしな。ストン全体の神がかったゲームバランスがわかると、勝ち筋の多彩さにいやはやと感心するわけだが(※)。
(※)グレンモアは何十戦もすると勝ち筋がややパターン化してしまうところがあり(今回は Duart を取れなかったから Iona+畑で行くかみたいな)、戦術の幅をもうちょい増すために拡張タイルを出してくれんかなと思う。
まあチケライもグレンモアも初回は初物嫌いのMにまったくウケなかったし、萌は今 iPod とポップミュージックに夢中でそれどころじゃないというのがあるわけで、長い目でみていこう。
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■13/01/09(水) □ かつてのリスナーとの邂逅
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ウィルコ・ジョンソンというギタリストの話題がツイッターに出、「ウィルコといえば、このカッティングだよな」と Youtube のリンクが貼ってあったので見てみるとなるほどカッコいい。そこで
「80年代に雑誌Playerでロックギター講座の田中一郎(花田だったかも)が紹介してたんだけど、初めて音を聞きました。かっこいい。ルースターズみたい。しかし昔はそうそうレコードも買えないしこんなのを聞くチャンスはなかったんだけど、今はすぐにこうして聞けるんだから、現代の子供らの楽器の上達がはやいのは当然だな」
とコメントすると、そこに
「大昔に見たサカタさんの鬼カッティング。場所は屋根裏、曲は『君に見えないラブ&ピース』。ギターから火が出るかと思った」
と突然リプライがついた。えっ! 誰? 俺をフォローしてる知らない人からだ。
『君に見えないラブ&ピース』(写真左端が私)
驚いて「お、おたく、どちらさん?(カーネーション・小原糸子)」と尋ねると、昔ライブハウスで俺のバンドを見てた人なんだって。
「メンバーの中で一際クールな印象、しかしギターサウンドの、特にバッキングからソロに移行する時の沸騰感。激アツでした。スポットライトの中でユラリと揺れるやいなや、目にも留まらぬ高速カッティングでサクサク斬られる kids…て感じでしたよ」
と言ってくれ、これは素人ではない印象。曲名を覚えてるんだから見たのも一度や二度ではないなという感じで、もしかすると対バンでやってたバンドのミュージシャンなのかもしれない。
ともあれうれしいことである。あのバンドは東京在住メンバー3人に新ギターを加えて活動再開してるんですよと伝えておいた。びっくりしたなあ。ツイッターで知らぬ間にそんな人にフォローされてたなんて。
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この話をすると、お父さんってロックスターだったの? と萌がやや興奮する。いやスターではないけど、昔私のバンドを見て、何十年も経ってからネットで見つけてくれるくらい気に入ってた人はいたらしいと答える。けっこうすごいことだよね。
Youtube で古い音源のスライドショーを見せてやると、今までとは違う感興を得たらしく「友だちに見せる」とか言い出した。いや、それはなんかちょっと恥ずかしいからやめてくれ(笑)。
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■13/01/10(木) □ ギターに目覚める娘
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萌が本格的にギターに目覚めつつある。学校の音楽クラスのギター課題曲(テイラー・スウィフト「I Knew You Were Trouble」)を全員で弾いてる時に、先生が拾ったコードが間違ってる気がすると萌が指摘し「お前はスジがいい」と褒められ、「先生のいいギター」とマイクロフォンを与えられ演奏したのだそうだ。独奏じゃないが全体演奏の中の第一バイオリン奏者&リードボーカル扱いなわけで、気持ちよかったと上気している。全校集会での発表もそのままリードを取るらしい。やったじゃん。
スジがいいのはそりゃ当たり前だ、これまでどれほどサブリミナルロック教育を施してきたことか。萌はピアノレッスンは1年しか取らなかったしギターもやってこなかったが(ウクレレで一応基本コードは教えてある)、家ではキーボードをやめさせず好きな歌のコードを自分で拾うようずっと仕向けてきたのだ。そこのコードが違うとかよくそのコードを見つけたとかこの曲のこのコードが美しいよねとかさんざコード談義をしてきたので、音楽を聞けばバンド経験者同様「C/G/Am/Em のパターン」とコードの移行が直観でわかるのである。ギターに行ったってそのコード感覚は同じなわけで、この曲も自分でコードを拾い、それが先生の拾ったコードよりも正解だったというわけである。音楽で無駄になる経験など何もないのです。
ピアノと音楽ゲームのおかげで音感とリズム感は俺よりいいし、さらに俺は胸板薄く大きな声が出ないのだが、萌にはデカ声で歌がうまいMの血が流れている。俺はそのために結婚したといっても過言ではない(笑)。やっとこの日が来たか。ロックに向かえば輝く未来が約束されている。
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いま英語圏ティーンの間で流行ってる音楽はすべて度し難い低創造性のゴミである。Jpop チャートもゴミの粒ぞろい度では互角だが、日本では音楽に興味があるならばどんな生活をしていたっていい音が耳に入る。カナダではほんと信じらんくらいゴミしか入ってこないのだ。70~80 年代に MTV にあふれていた音楽的遺産は完全に音楽から消失している。
そんな中で萌が好きなこのテイラー・スウィフトは珍しくギターとドラムが入った昔ながらの音楽で、そこに自虐でもマッチョでもなくからっとしたティーン的感性をぶちまけていてなかなかいい。彼女の「あんたとなんかヨリを戻すわけないでしょ!」は爽快だ。同じことを俺も言われたことがある(笑)。こっち方面に進んでもらいたいものである。
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■13/01/12(土) □ エレキ師匠
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久々の日本語ワークショップ。KDさんがクリスマスにもらったというストラトと小さなアンプを持ってきたので、おーストラトかいとアームをぐいんぐいん使いジミヘン風の曲を弾いてやるとすごく喜ばれた。
3つのピックアップの音の違いとか、アンプのドライブとクリーンチャンネルの違いを実際に音を出しつつ教え、どこで見たのかピックガードにピックを挿そうとするので挿すならここだよなどとあれこれエレキギター常識を伝授すると、もう目がキラキラになって喜んでいた。最近ようやく音楽方面で子供らに認められております。大きな春子ちゃん、認めておくれよ。
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