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■13/10/11(金) □ カメラを持ち歩く楽しさ
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先週車の整備時に、長い待ち時間をカメラを持ち歩き回った。カメラを持つことは楽しい。前からやろうと思ってたがわざわざ寄り道してまではやれなかった陸橋からの町の景色撮りとか。退屈しない。カナダと米国の国境にある US の名山、マウントベイカーが美しかった。E-PM1 の標準ズームの換算 84mm 程度じゃ大きくは写せないが、シャープに撮れてるので拡大しても鑑賞に耐える。高いところから撮るのは楽しい。まわりは徐々に雪山が増えてきた。冷えてまいりました。
そして今日はM母の用足しで一日中あちこち送迎をし、そのため朝の日本代表セルビア戦も見れなかったのだが、用足しを待つ間ピットリバーまでがーっと飛ばして霧が晴れたばかりの朝の川を撮影してきた。行った甲斐がありヒットが出た。水鳥がいる朝の空気がキンと写っている。美しい。カメラを持つことは楽しい。この小さなM4/3カメラがいつもカバンに入っていることのありがたさよ。
標準レンズ M.Zuiko 14-42mm II R はこのように、明るいとほんとよく写る。屋内や暗い日にはそのヒット率が落ち、シャープネスが出ずゆるい絵ができてしまうのだが(つまりコントラストが弱いと描画も AF 精度も落ちる)、経験と工夫でヒット率は当初よりだいぶ上がっている。
それに前は外れると「何故だなぜだ」と考え込んだのだが、最近はまあカメラとはそういうものだという気もしてきている。特に思い当たる理由もなく意図した絵が出ないこともあれば、意図した以上の絵が出てはっとすることもある。だから細かいことはあまり考えず、フォーカスや光的に難しそうなショット、手ブレするかもしれない距離(※)とかは何枚か撮り、外れたのは淡々と捨てヒットした方だけ残していく感じになってきた。デジタル写真とはそういうものなんだろう。
(※)オリンパス PEN シリーズの手ブレ補正はスローは強いのだが、1/125s あたりで微細なブレが出やすいという弱点がある。手ブレというよりもブレ補正機構の過剰補正らしい。
より良いレンズを買えばヒット率は当然上がっていくはずであり、だから屋内&暗い日に MZ よりも強いだろう SIGMA 19mm がほしいのである。
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■13/10/19(土) □ 「あまちゃん」総集編
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今週も萌とケンカしつつ、ポッドキャスト「バイリンガルニュース」を使った日本語ワークショップ。お題は iPod 等のデジタル機器から離れることを恐れる人々の話。萌が面白いと感じるようなトピックを選んでるんだから、イントレスティングだしためになると実証してるのだが、萌は相変わらずやる気なく反抗的な態度を見せる。「これが嫌なら漢字ドリルをやれ」というと渋々やる感じ。
しかしまあノートに書いた文章と語彙(ふりがな付き)は毎週完璧に覚えているので、学習効果は高い。漢字ドリルはやらせてないので漢字単独で読むことはできないが、文脈の中で意味はしっかり覚えている。日本語のマンガその他に興味がない子供に漢字ドリルをやらせても一切記憶に定着しないのは7年間の日本語学校通いで実証されており、この番組のマイケルのように耳から聞きわかる語彙を増やしていくのが現実的な落とし所だと思う。
東京育ちだが英語がネイティブで日本語が第二言語のマイケル君が番組内でたまに自然な日本語を話すのを聞くと、はっとする。何故だろう。「I'm talking about 台風、大島ヤバかった台風で」みたいな英日まじり語は、英日両方のいい感じをコントラストで浮き立たせるのかな。「こういうふうに喋れたらいいと思わない?」と話すと萌も同意する。日本語も英語もきれいだから、両方使ってほしいんだよ。でないと本当に日本語をなくしてしまうよ。
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あとは「あまちゃん」総集編を流し見しながらのんびり過ごす。本編放送時、アイドル編あたりからは俺はややピークが下がり落ち着いて、普通に楽しく見ていた。ユイのあの声のバカでかさと水口のバンド経験を活かしてロック系アイドル方面に出口を見つけ突破するといったスポーツマンガ的展開を期待してたのだが、なんとなくゆるく上がっていくアキの運気がなんとなくコトをうまく運んでしまうのがやや肩透かしで、ヤンキー春子社長が出れば出るほど水口と音楽のミラクルへの期待はすぼまっていった。
もちろん中盤以降もずば抜けたセンスのシーンが毎日山盛りで(――音楽的ミラクルもちゃんと用意されていた――)、実に楽しかった。あれくらい全員が乗ると、ストーンズやビートルズの海賊版を聞けばボツ曲までもがめっちゃカッコいいのと同じで、「あまちゃん」のビートはもう止まらない。三陸トレイン・ケプトアローリンで、どこまでもいい音を出し続けてくれたのである。
だからライブ満足度では過去のどんなドラマも凌駕していた。最高のライブだった。もう十分に楽しませてもらったので、こうしたアンコール(総集編)の必要も個人的には感じないのであった。
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■13/10/20(日) □ 久々のゲームナイト
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振った目で通貨をためて買い物(効果カード)をすることもできるが、各種カードの利用価値までは1回ではわからない。そこがわかるともっと面白くなるのだろう。
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カードゲーム「ドクターフー」はまたワレスのやっつけゲーという感じ。ちゃんと遊べるけどやっつけゲー。「あやつり人形」みたいに自分の地所を作っていくゲームなのだが、計画と読み合いの「あやつり」に対し、来たカードから適当に選んで攻めたり守ったりを繰り返すゲームだった。
ドラフトで3枚+ドロー2枚の新カードを次のターンに使うのでテンポが良く、面白くないことはないが、来たカードを適宣使うだけなので選択は単調でゲームは長い。「あやつり」より簡単だが、その分面白みは薄い。そこをうちの死蔵ワレスゲーム「ディスクワールド」(2回しかプレイされていない)と同じく、例によっての山盛りテキスト特殊効果カードで補填している。
メカニクスではなく特殊効果カードで多様性を足すのはゲームスピードと戦略性を削ぐ。ドラフトによってスピードの欠点は消してあるが。「キングオブトーキョー」は単純なメカニクスだけで面白い上に特殊効果カードを買うことが戦略の1つとなっており、カードを買わずとも勝てるんだしな。
この絵でファンはそんなにうれしいのか…
MKは新しいボドゲを買うことが大好きなのだが、彼が通うショップがメインで売ってるのはこういうキャラと細部パラメータとテキスト効果と味のない写実画で出来上がった米英系ユーロなんだよな。日欧のゲーマーからはまるで評価されてないタイプ。俺は日本で人気のある、メカニクスで新しい面白さを切り開いていく独仏チェコ系ユーロをやりたいのだが、彼の購入ゲームとはほとんど重ならないのが残念。
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■13/10/26(土) □ ハロウィーン専門店
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木曜のハロウィーンに向けて、家事手伝いで稼いだお小遣いをため込んだ萌がコスチュームの買い物へ。なんとハロウィーン専門店というものができていた。店内怖いものだらけで客もぎっしり。やっぱこれはカナダ最大唯一のお祭りだよな。
でケープを購入し今年はバンパイヤだそうです。バンパイヤというか、黒い森の館のミストレスという感じ。今年からティーンなのでもうトリック&トリートはできないしきたりなのだが、友達の家でハロウィーンパーティをするとのこと。いいわねえ。
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■13/10/31(木) □ 2個めのシグマは夜景無双
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SIGMA 19mm F2.8 EX DN が届く(※)。前のよりマウントが渋い。起動がかなり速い。絞り音は小さい。これはいいかも。
(※)先週このレンズを購入したのだが、近距離 20~35cm あたりでフォーカスが合わない不良品だったので交換となった。つまりこれが2個め。
なにはともあれ前のでは壊滅状態だった開放×最短撮影距離をテストすると、前のよりはずっといいがまだ 20~30cm の近接距離はやや甘い。開放でもセンターはシャープなのだが、周辺がソフトになってしまう。 標準ズーム MZ では開放で端までシャープなのだが。
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なにはともあれ今日はちょうどハロウィーンなので、子供らに応じつつ玄関まわりであれこれ撮りまくる。MZ ではフォーカスが合わずカメラが断念してしまうような暗さで悠々と写るのがすごい。花火までフォーカスが合う。光量的には MZ よりわずか 2/3 段明るいだけなのだが、レンズの解像力が高いので、AF のために必要なコントラストがセンサーにとっては大違いになってるわけだろう。暗いところで写真遊びが楽々とやれる。すばらしい。
萌を迎えに行くときに途中で丘の上のモールに寄り、下界を撮るとここでもフォーカスが合い手持ち 1/4 秒で撮れてしまった。街灯が明るいパーキング側はもう見たまんま 1/25s くらいで余裕で写る。すごい夜景性能になってしまった。問題の近距離フォーカスについては週末にテストをちゃんとやってみよう。
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■13/11/02(土) □ モールで SIGMA テスト
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朝イチで SIGMA を三脚に据え厳密に最短距離 20cm 試験。開放 F2.8 でシャープなのはレンズのセンターから画面半分、F3.5~4.0 で全体がしゃっきりする感じ。
日本のカメラサイト価格コムにサンプルを上げてこんなものでしょうかと聞いてみると、「開放で最短距離だなんてテストとしては厳しすぎ、これで文句を言われたらメーカーはやっていられない」と、なんだか叱られてしまった。そういうものなのか。実際に同レンズを使うユーザーも、「海外テスト結果の数値を見ても、開放なら周辺はこんなもんだろう」とのこと。そうか。
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まあもうとにかくテストはやめて実用してみて判断するしかないと持ち出し、町やモールであれこれ撮ってみる。レンズのセンターだけを使う花のクローズアップは開放最短距離でも素晴らしい精細さ。そして一歩離れると開放でもレンズ端まできっちりシャープになり、木を撮れば葉っぱのわさわさ感が素晴らしく、雨粒まで1つ1つ写っている。やはりこのレンズの解像力は素晴らしい。物を撮ってヒットした時には画面の中にその物がある感じ。前後のボケもあるので立体感がある。
しかしモールでクリスマス飾りを撮りまくると、近接距離での弱さをやはり感じる。近くのものを通り越してその向こうのものにフォーカスしたり(これは同レンズの他ユーザーも報告していた)、ぬいぐるみの羽毛などはフォーカスが合った部分でも描写がぼんやりしている。やはりクローズアップ時は意識して絞らねばならんのか。めんどくさい。
というわけでモールテストは、一歩下がれば絶品の絵が出るが、クローズアップ能力にはどうしても不足を感じてしまうという結果であった。うーむ。
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■13/11/03(日) □ ボードゲーム会2
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MK家ゲーム会その2、人狼系名作と評判の【レジスタンス】をやる。序盤は誰がスパイなのか手がかりがないので、作業員指名、認可投票、妨害、開票というやることの大部分に特に意味がない。ここで過ぎゆく意味なき行為をメモリーに貯めていくと徐々に意味を持つわけだが(――「ミッション1と3で破壊行為が出たので、両方に関わったA君が怪しい」的な――)、そこまでに本家人狼のプレイヤー除外みたいなスリルはないので、萌などはやはりグダる。
自分がスパイだった時のドキドキはもちろんあるが、序盤はスパイも何をすればいいのかよくわからなかった。序盤から即破壊すべきなのかどうか、正体を隠したほうがいいのか。同じスパイ系の「お邪魔もの」ならば、どこでこうやって邪魔しようと計画ができカードを捨てて調整なんかもでき序盤から楽しいのだが。
終盤になると「ここでB君を選ぶと絶対ミッションを破壊される」と予測がつき、スパイは身分が明らかになっても破壊せねばならぬとモチベーションが湧き盛り上がるが、二度やってどちらも盛り上がりはそこそこであった。このゲーム会では「お邪魔もの」もこんな感じで、正体隠匿系は全員がロジックの構造を理解しカリカリ推理して勝つために会話で丁丁発止しないと、そんなに盛り上がらないんだよな。これはロジックだけでゲームができあがっており、非ゲーマーやロジックパズル系を好物としない俺みたいな人向けのファン要素が足りないと感じた。
これは論理ゲームなのでMなど論理パズルを好む人は喜ぶかもしれん。もう古く手順がかったるいから誰もやらないが推論の流れは古典の「クルー」と同じで、「クルー」の方が個々が独自のメモパッドを使い推理し早い者勝ちで答えを出していくので、推理の面白さは高いような気もする。
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初回プレイヤーでもインスタントに盛り上がる「キングオブトーキョー」をはさみ、最後に Fluxx というカードゲーム。「Fluxx ウィザードオブオズ版」というもの。これはスーパーで Uno なんかと並んでよく売ってる北米定番ゲームらしい。1枚引いて1枚プレイするという「ラブレター」方式なのだが、プレイするカードの効果が千差万別で、これによりゲーム中に引く/プレイするカード枚数、勝利条件などがコロコロ変わる。人の場札を盗んだりもできる。
勝利条件が変動制(2枚のカードの様々な組み合わせ)なので、自分の手札の組み合わせで勝てる勝利条件のカードをあの手この手で手に入れ、プレイ枚数が3以上のときに該当カードを2枚をプレイし最後に勝利条件をプレイして上がるコンボが最強の勝ちスジとすぐに理解できた。そのためにあと2ターンで勝てるとゲームの流れが読め、内心盛り上がる。
面白いけどこの文字量がたまらない
ゲームのテンポとか、シンプルなルールを深く読んで考えていく楽しみとか、どうしてそっちに行かず膨大なテキストでバラエティを付けたがるのか。俺は途中からもう待ち時間中に全部の手札のテキストを読むのはあきらめ、効果のわかったカードだけを使いテキトーにやっていた。コンボ構築は面白いとはいえ、仕事でもないのにこんなに大量のテキストを読まされるのはウンザリである。
途中で「まあわかるけど、コンボだったらこんなんよりドミニオンのほうが全然いいじゃん、テキスト読まなくて済むし長考にもならんし」と声を上げていた。非ゲーマーがいるパーティだったのでドミニオンは結局出てこなかったのだが、「ラブレター」を持ってくべきだったな。複雑なルールが嫌いでボドゲには参加しないALも、ラブレターなら楽しんでくれたんじゃないかと思う。なんで思いつかなかったんだろう。失敗した。
◇
クローズアップ撮影力が低いので SIGMA にはやや失望しており、MK家でもあまり写真を撮る気がせずベイビーたちの記念撮影だけやる気なくカシカシ撮ってたのだが、帰ってきて見ると、数枚なにげに撮った F2.8 開放のポートレートが素晴らしい写りだった。精細さ、色、柔らかさ、グラデーション、自然なボケ、絶妙。
←手前の萌ピースサインに合焦した写真では、ピントが合った部分は画面端までくっきりと写り、向こう側がやんわりといい感じでボケている。これは実は写真の左半分で、右側は萌の顔どアップなのでカットしたのだが(笑)、元版を見た萌もすごいと声を上げていた。これぞマイクロフォーサーズ+SIGMA の力といえる写真だろう。ALがキャノンのAPS-Cで撮っていたが、この数枚は俺が勝っただろう(笑)。
萌がALのデカイレンズを「うらやましいでしょ」と言っていたが、カメラとレンズで E-PM1+キットズームの寸法体積3~4個分はあると思われ、あんなものを持ち歩けるわけがない。全然ほしくない。マイクロフォーサーズはこれだけの性能を持ち歩けるから素晴らしいのである。
萌が「なにこのレンズ、ズームしないじゃん stupid」と言っており、たしかにズームしないしクローズアップも弱けりゃ多少シャープでも単焦点なんて意味ないかもなあとそのときは考えていたのだが、この数枚の描写を見てやっぱり単焦点はイイと気が変わった。近接の弱さは絞って補い使っていこう。
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