庭のキノコ。SIGMAのクローズアップも好きになってきた。
こういうスロー時の自然な手ブレは気にならない。
晩秋BCの暗くウェットな朝がちゃんと撮れている。
これがISブレ。瞬時にセンサーが数ドットずれる。
(※)手ブレの補正が効かないのではなく、補正機構自体がプレを生成してしまう。ないブレを補正しようとしてオーバーシュートするということらしい。頻繁に出る個体とほとんど出ない個体があるそうで、メーカーは公式に認めていない。
IS ブレはどのメーカーのカメラでも多少は出るらしく、俺の個体はどちらかというと出やすい方だったのだが(1/125s 近辺の写真 10 枚に1枚くらい)、全部に出るようになったのだからこれは故障であり、要修理となる。やれやれ。何度テストしても同じ結果となったので、画像を添付して保証修理に送る。まあこれでランダムに IS ブレが出る頻度が下がってくれれば、修理に出す甲斐はある。帰ってくるまで我慢しよう。
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でPEN が手元を離れたからというわけではないのだが、ボートやカヤック用に奥さんが前からほしがっていた防水カメラを、彼女の誕生日プレゼントに購入することになった。防水ならばどこのでもいいだろうと思いながら軽く調べると、オリンパスの防水カメラはムスメが使いまくっているあの最強のアートフィルターが PEN 以上に完備している。これしかない(笑)とオリンパス TG-630 を購入。小さくて防水でストラップにはフロートまでついてます。
スペックやユーザーの撮影サンプルを見るとこれがあれば PEN がなくても当分遊べるなと思ったのだが、屋内で写真を撮ってみてノイジーなことに驚いた。防水仕様でレンズが暗いため ISO800 と高感度を常用するプログラムになってるのだが、この感度では等倍にすると輪郭がノイズでギザギザになっている。あちゃー。昼間屋外の低 ISO 写真は当然問題ないけれど。
7年落ちの前コンデジ、キャノン Powershot A530 は解像が甘くぼんやりしていることが不満で、暗くなるとシャッタースピードが落ちて全然撮れなかったのだが、こうしたノイズや輪郭の汚さはなかった。その A530 と PEN の中間くらいのクオリティを期待してたのだが、全然想像してなかった絵が出てきて驚いたわけである。
これはよく言われるように、いまどきの安いデジカメは極小のチップで画素数を無理に上げてるからこうなってしまうんだろう。もともと微弱な信号を増幅してる感じがすごくするギザギザな描画。コンデジは画素数を上げないで高感度だけなんとかすればよかろうに、そうはいかないのだろうか。
このカメラの写真を見て、マイクロフォーサーズ PEN E-PM1 の力を再認識した。同じ 12M ピクセルでも等倍で見て気持ちいいマイクロフォーサーズは、趣味カメラとしてやっぱ段違いなわけである。センサーサイズがこういうコンデジの9倍だもんな。一眼レンズの値段が高いのも、こういうカメラのレンズ解像力を見ると納得できる。
結局いろいろ試してみて、TG-630 は画素数を最大の 12M にせず 8M で使うことにした。非拡大(PC モニターでの全体表示)ではどちらも見分けがつかないが、12M の高 ISO 写真の等倍は見るに耐えないのに対し、8M だと等倍でも拡大率が 3/4 になるのでノイズの粗さが減り、ギザギザも抑えられ鑑賞に耐える。これなら A530 からのディテイルと感度で進化したと感じられる写真になる。8M がこのカメラは最もバランスがいいと思う。
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ギザギザな画質に目が慣れ、こういうものだと思えばノイジーな絵はだんだん気にならなくなってきた。PEN と比較しては駄目だし A530 とも違う、ノイズはあるが高感度が使えズームが長い高速作動カメラとして楽しめばいいのだ。
そうだこのカメラにしたのはアートフィルターがあるからなのだったと思い出し、一眼よりはるかに強い接写能力(スーパーマクロ付きで最近3cm!)を生かし、クローズアップしてガンガンフィルタをかけると面白い絵が出る。ノイズが出ても気にならない。とにかく寄るのが楽しい。このカメラの良さはこれだな。
だんだんこのカメラを使うことが楽しくなり、するといい絵が出るようになった。カメラって不思議だな。どんなカメラも人間のほうがアジャストし、やがて少しずついい絵が出るようになるような気がする。
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