2014/09/07

日記「一眼カメラは楽しい」

「レンズの味」「日系祭り」

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■14/08/18(月) □ 一眼カメラは楽しい
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旅行を終えルーティンに戻る。午後萌を連れ出しうちから一番近いハイドクリークトレイルを走っていると、上流に橋がありクリークの逆岸に渡れた。その先が林道になっている。こんなところがあったとは知らなかった。うちからわずか10分、直近の人家から100m くらいしか離れてないと思うがどうですかこの林道フィーリング。気持ちいい。サイコー。距離は短いけどね。

 いやー地元でも知らないところってあるもんだなあとウキウキ走っていると、やがてトレイルの分岐があり、右が森の出口、左が根っこだらけで自転車では登れなそうなラフなトレイルとなっていた。この左のトレイルがどんな塩梅なのかと徒歩でちょっと覗いてみると、曲がり角でなにかと鉢合わせしてしまった。(うわ!)瞬間頭真っ白……鹿だ!

 数秒で我に返り、はは、ハローと声をかけつつじりじりと下がり静かにカメラを取り出し、緊張で震える手でカシャ。やっぱりちょっとブレたけど、この近さよ。最短で5mほどだったろう。カナダの自然はスゴイなあ。遠くまで行かなくても、家から自転車10分で野生の鹿だもんね。

 しかし鹿だったからよかったがこの森にはクマもときどきいるわけで、バッタリと出くわさないように気をつけなければ。クロクマは森で人に会っても関わりあったりはしないそうだが、鹿でもこの近さでいきなり会うとやはりヒヤリとしたよ。クマなら何もなくても俺はショック死する。

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 しかしこの森の暗い中で撮った写真が明るすぎ、見た目 EV+1.0 くらいになってしまっており修正できないほど色が飛んでいる。このカメラは暗いところを明るく撮りすぎるのだと再認識した。暗いところでは露出を下げるべきなんだ。夜の室内もそうで、-0.3EV~-0.7EV くらいにすれば見た目の明るさと同じになるしシャッタースピードも上がる。シャッタースピードが上がる分ズームすればボケを増やすこともできる。そうか。なるほどねー。


ズームしてスポット測光して背景を落とすという
いろんな新開発技を盛り込んだ勉強ショット
このところこうして露出についてよく考える。たとえば島で多かった逆光時は EV でプラス補正するのではなく中央重点測光にすればよかったのだと気がついた。逆に白い花をスポット測光すると輝度が下がり白飛びを防げる。なるほど。「ハイキー」で白を飛ばしたり「ローキー」で対象以外の背景を切り捨てるなど、調光でいろいろやれることがあったのだ。忘れていた。そこを気づかず使っていたのだから、これからさらに可能性は広がる。



 オリンパス・ペンミニ E-PM1 を買って1年になるが、夏の旅行とその後のエディット&テストで測光調光をいじるようになり、ようやく一眼の使い方に開眼してきた気がする。腕はともかく画質はまだ上げることができる。ホワイトバランスの色を微妙に調整することすらできる。PEN はほんとうに素晴らしい趣味カメラだ。

 一眼は楽しい。こんな安いマイクロフォーサーズと標準レンズでも、ほんと一眼カメラは楽しい。俺のは処分品でコンデジみたいに安かったのだが、こんな価格でここまで遊べるものなんてどんな世界でも他にないだろう。

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■14/08/21(木) □ レンズの味
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M母の用足しのため遠路バンクーバーへ。俺は単なる運転手でやることゼロなのでせめて写真を楽しもうと、久々に SIGMA 19mm をつける。今日は屋内撮影だろう。

 モールで長時間待たされなにもいいことはない陰鬱な日だったのだが、帰ってカメラの写真を見て慰められた。久々に使った SIGMA はやはりいい絵だ。柔らかで細部までくっきり写っている。i-Finish とのマッチングも絶妙である。ここ数週間は標準ズーム MZ14-42 の可能性を切り開くために単焦点 SIGMA は封印していたのだが、使ってしまうとやはり絵は二段違うと思う。

 帰る道すがらバシバシ撮った、ジョイスステーションの陸橋下などバンクーバーのなんてことない街景がいちいちいい。最近はズームを使っていたので、背面モニター上では 19mm は短いなあと感じていたのだが、PC の大きな画面で見ると車の窓から見ていた景色が 3/4 くらいのスケール感で十分な迫力で撮れている。19mm(換算 38mm) というのは絶妙だな。




もう1つの交換レンズ MZ40-150mm は俺の E-PM1 の効きの弱い手振れ補正が 100mm 以上のブレを止められないのでまったく仕事をしていないのだが、たまに持ち歩くとこんな写真が撮れる。坂の上の信号待ちでビルの見え方が面白いなとなにげなく撮った写真に、全然気づかなかったが鳥とマツダがきれいに写っていた。こうして撮るときには気づいてないようなものが撮れるところが望遠の魔力だな。

 一眼はやっぱりレンズ交換やレンズごとのクセ把握が面倒で、高性能なコンデジにしてしまいたいと思うこともあるのだが、しかし一眼にはどのレンズをつけてもそのたびにいいなあと思うレンズの味がある。SIGMA をつけるとなんと描写が細かいのかと感動し、40-150mm をつけると撮れる画面の迫力におおと興奮し、標準レンズをつけると小さなズームでなんでもよく撮れる便利さにありがたい滋味を感じる。これが味わえるのは一眼だけだからなあ。

 ほんと 14-75mm(換算 28-150mm) くらいの広角~中望遠ズームが出てほしい。コンデジは普及品でも換算 125mm くらいはあるので、巨大ズームに付け替えないとコンデジより遠くが撮れないことだけがマイクロフォーサーズの弱点だと思う。



 帰ると萌の「進撃の巨人セット」が揃っていた。カッコいい :-)! 手の噛み跡はグッズが届く前から毎日描いているエレンの歯形。デカくない(笑)?

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■14/08/30(土) □ 日系祭り
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朝の日本語 TV でバーナビー日系祭りの告知があり、駆けつけ日本の屋台食を食べ、和太鼓と神輿とボサノバシンガーと津軽蛇味線のパフォーマンスを見てきた。神輿のお姐さん(なんていうんだっけ、上に乗る花形)がかっこよし。ちゃんととび職っぽいシャツも着てるし(笑)。

 すごい盛況で混雑しており、食べ物ストールはドコモ長蛇の列、20分待ちくらい。外で梅ホットドッグなるものを食べている時に屋内ステージでボサノバシンガーが歌い始める。低い声でビートルズやクラプトンをいい感じに歌ってるのをスピーカで聞いて後から駆けつけたのだが、見た目はまったくの日本人なので軽く驚いた。声からしてもっと白人っぽいハーフの人かと思った。名前と喋り方(英語)は明らかに日系二世以降だった。カナダで育ち低い声で歌い続ければ、日本人の骨格でもこんな低くシルキーな声になるんだなあ。

 このステージでの催し物がどれもよくて、夕方に組まれていた「日系タレントショー」も超見たかったのだが(――のど自慢的催し物で、おそらく子供が Jpop を歌うのだろう――)、シニア席のパイプ椅子5列くらいしか座る場所がないのでそうそうゆっくりともしていられない。それに前に来た時に見た盆栽の展示品などもなく、食べ物関連は超充実していたのだが見るべきもの時間つぶしになるものがない。下の写真は唯一の展示、戦時中の日系人収容所のキャンプ模型。

 結局タレントショーまであと2時間つぶす方法がなく、計2時間半ほど楽しんで帰宅しました。楽しかったけど、もっと見て回るものがほしかったな。そこが惜しい。

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 日系のお祭りだからフルサイズの一眼を持ってるおじさんたちがたくさんいたが、飯盒みたいないかついボディに天体望遠鏡みたいな望遠レンズをつけて撮ってるのを見ると、人ごとながらめんどくさいことをやってるのうと思う。俺は小さな PEN に標準レンズで気軽に写真が撮れて幸せだと思った。

 しかし標準ズームの 42mm で撮った神輿写真は、背景のビルがもっとボケてたらよかったなあと思う。MZ40-150mm をつけてたらもっとボカせたなー。模型写真だって SIGMA F2.8 をつけていたらもっときれいに撮ることができた。MZ14-42 はいいレンズだが暗いと解像力が大きく落ちるのである。やはりMZ14-42は万能だが、写真を撮りにでかけるならどっちか1本の交換レンズは必ず持って行くようにしよう。

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