2015/02/21
カナダのカレッジバンド・コンテスト
地元カレッジのバンドコンテストを見てきた。いやー面白かった。カナダでバンドやってる奴はどちらかというとナード(おたく)な感じが多い。こいつなんか半袖チェックシャツでほんとナードだなと思ったら、歌い出したらパンクだった。なんでだよ(笑)。
こいつらはラップバンド。カッコも踊りも歌のリズム感もあまり垢抜けない。まあバンクーバーよりちょい田舎だしこんなもんかなと思ったら、歌い出したらラップ版「天国への階段」だった。なんでだよ(笑)。「彼女は見た yeah! 階段ミタ Yo!」って感じ。
こちらは女子2名の素朴なデュオ、女の子のハーモニーは洋の東西を問わずよろしいですなあ。オリジナルは「ホビットの歌」というもので、谷山浩子みたいな内容だったのかな。
こいつは声が滅茶苦茶渋くてFMのDJみたい。「次の曲は…もしドラゴンが塩の塊を呑んでしまったらどうなるかってね。イメージをふくらませて。僕のパレットにはない感じの色がほしくてね」とか言ってもう、シブいぞお前なに言ってるんだ! ていう(拍手)。そしてドアーズみたいに低音でシブくシブく歌っていた。ギターが奇天烈なフレーズを弾いてて面白かった。
こいつが出た瞬間ギターの構えを見て、「初めてちゃんとギターが弾ける奴が出てきた」と思った。それまでは見た瞬間「こいつは弾けない」ってわかるくらいな連中ばかりだった。いい腕でブラックサバスをバリっとこなして俺の優勝候補。
で最後にナルシスティックに胸を見せたがる奴がボーカルのポップなロックンロールバンドが出て、これが結局2位をゲット。まあ悪くはなかったけどナルシス君はなあ。
で優勝は――ラップ版「天国への階段」バンド。なんでだよ審査員(笑)。
◇
総評として、カナダのバンドマンは下手でも音が超でかいのがいい。日本だったら恥ずかしげに小さな音でやるか、人前でやるのを尻込みしそうな技量のやつらがすごい爆音で堂々と弾きまくってるのが素晴らしい。最後のバンドのドラムなんかオカズを入れると明らかにリズムがずれるんだけど、そのオカズに尋常ではない気合いが入っていてカッコいいわけ。それで娘がしびれていた。ああして堂々と弾いてるうちにうまくなるよきっと。娘にもそう言い聞かせました。
バンド合戦を見てロック気分が高揚した娘が帰りの車でベイビーメタルをかけたんだけど、最後に女の子が「ヘドバンギャーッ!!」と叫ぶのがおかしくて、家につき車を止めてからゲラゲラ笑った。ヘドバンってヘビメタで頭振るhead-bangingでしょ? みんな若くてロッキンバカですばらしい。ヘドバンギャーッ(笑)。◆
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