2015/12/19

日記「競馬の思い出」

「くるりの最終列車」「ランタンの灯火」「猫との暮らし」

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■15/10/24(土) □ 競馬の思い出
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【菊花賞】サカタ父の信州乗馬クラブ仲間北村さんのご子息・北村宏司ジョッキーが、北島三郎の馬で4番人気くらいらしい。チャンスあるのか。応援しよう。――あ、全馬ふくらむ4コーナーで北村キタサンブラックが内を突いた。脚はある。前が開くか。開いた、いけ! ――行った、伸びた、後ろは追いつけない! やった! キタサンブラック優勝!

 いやーやってくれたわ。えらい。――あ、北村ジョッキーって実は顔見たの初めてなんだけど、お父さんの面影あるな。どちらかというとお父さんのほうが男前だな(笑)。サブちゃんとビッグハグ。サブちゃんは喜びの歌をこのあと歌うらしい。はは。キタサンブラックはサンデーとかつての短距離王サクラバクシンオーの孫なのか。それで 3000m を勝つとは。

これが菊花賞ジョッキー北村を育てた北村さんのそのまた友人、サカタ父の馬術姿である。カッコいい。このキンタローという愛馬とサカタ父は長野国体馬術の六段飛越というハードル種目で予選1位のタイムをたたき出し本命になったことがあるのだが、決勝では興奮したキンタロー号がスタートを拒否して失格になってしまった。

あとから話を聞くと「あれは俺が悪いんだ。馬だって高い障害を跳ぶのは怖いんだよ。それを俺が予選でイケイケと無理強いしたから、もう無理だと嫌がったんだ」と父は振り返っていた。そうか馬ももうダメだってヤバイってと言っていたのか。なるほどなあ。



 競馬を初めて見たのは、「これは歴史的なレースになる。絶対見たい」と父が初めて上京してきた 1989 年秋の天皇賞だった。二人でバイクに乗り府中に向かい初めて入った競馬場で、馬が登場するごとにうわーっという聞いたこともないような大歓声が湧くのに俺はびっくりした。なんだこれはと10万余の観衆が詰めかけたスタンドを振り仰ぎ、ああ馬に声援を送ってるんだ、この馬たちはスターなんだと理解して感動したのである



 レースでは「天才武豊」のスーパークリークとヤエノムテキという美しい「皐月賞馬」が直線競り合い、「ダービー2着で名手岡部騎乗」のメジロアルダンが内で粘り、そしてその後ろからものすごい脚で「怪物」オグリキャップがやってきた。父に名前を教わったばかりのスターホースたちがその名のままに、目の前ですばらしいレースを繰り広げてくれたのである。なんというすごいスポーツなのだこれはと一発でノックアウトされました。あれを見れて本当によかった、感謝しているよ父さん。

サカタ父の乗馬話はこちら。憧れていた競馬のスターホースに会いに行ったときの話。
「ノーザンホースパークの思い出 ('91夏) 」

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■15/10/30(金) □ くるりの最終列車
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 是枝裕和映画「奇跡」が TV でやってて今奥様と見ている。放映二度目なのでカナダで評判いいんだろう。電車に乗って行く子供たちの姿にくるりの歌「最終列車」がかかるところが素晴らしい。「今度日本に行くときは春がいいわね」と奥様がつぶやく。日本っていいなあやっぱり、何があってもと思ってしまう。何があってもね。



くるり「最終列車」歌えるトランスレーション

待ち合わせは そう 最終列車の
We're gonna see again, you know, at that station
すれ違う駅 そう 旅の途中だよ
Where the last trains, you know, pass one another on their ways
いつの間にか 二人 会えるんだぜ
In no time we'll get to see again
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待ち合わせは そう 最終列車の
We're gonna see again, you know, at that station
過ぎた駅で 二人 肩を寄せ合って
When the last train has left, you know, we'll lean against one another
いつの間にか 夜も明けるんだぜ
In no time we'll get to see the sun
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大切な宝物を探せよ
Why don't we search for treasures
ほらいつも ポケット裏返せば
Whenever I turn my pockets inside out
こぼれ落ちたのは いつか 君がくれたぬくもり
I find something heartwarming you gave to me

(文法直しbyサカタムスメ)
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 映画の疾走感があるいいシーンでこの歌がかかったので、「わあ」「いいわねこの歌」と娘と奥様にも絶賛されていた。この映画のおかげだろうと思うんだけど Youtube のこの歌(日本からでは本家くるりのビデオクリップは見れないそうです。https://youtu.be/L6w2SM9_X-c)についたコメントも全部英語で、歌詞を知りたがってる人がいたので訳してみた。このビデオクリップのように軽音の友だちにいても不思議はないようなくるりのこの学生バンドっぽいヒョロ助な声の歌が、外国の人たちに好まれるのはうれしいことだよ。

 日本語ロックの和英訳をアップするときは娘に文法チェックしてもらうのだが、作文大得意の彼女はこっちの言い回しのほうがいいわねと内容も抜本的に変えてしまう。いやいやいや正確さよりも歌ったときの韻のよさを重視してるんだ、意味が通じないところを直すだけでいいんだと頼むのだが、彼女のつよい美意識がそうさせてはくれないのです(笑)。

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■15/10/31(土) □ ランタンの灯火
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ハロウィンにお応え中。今チョコをあげたら Thank you, God bless you と言った少年がいた。「サンキュー、だけどそれなんか違わない?」と笑うと少年相棒が「お前それやめろって言ったろ!」と怒っていた。はは。



うちのハロウィンの飾り付けはありあわせのものを貼り付けただけで、しょぼいと言わざるをえない。ハロウィンの飾り付けはその家がどれだけハロウィンに熱心=子供フレンドリーかを示すサインなので、なんにもないと若干気恥ずかしい。しかしうちは子供らの足元を照らすナイスなランタンがあるので、これが力強くウェルカム感を出してくれている。

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■15/11/04(水) □ 猫との暮らし
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転がしてたおもちゃを追いかけ猫が皿洗い機の下に手を突っ込んでてカワイイ(*´ω`*)。けどなんでニャ! ニャ! って言ってんのかな? と思ったら金具に爪が引っかかって抜けなくなっていた。――うわネコ待てわかった暴れるな! と押さえつけ外してやる。ふー。



いやー死ぬか思いましたわという顔のネコが見守る中、段ボールを精密加工し皿洗い機の下にものが入り込まないシステムを構築してやった。これで大丈夫だろう。やれやれ。



 猫が好きな日本の母さんにこの写真を送り報告すると、楽しそうねと返事が帰ってくる。そう猫との暮らしは楽しいね。ピカは今週またもう一段フレンドリーになった気がする。

 夏にタブレットを買った母さんが LINE で送ってくる文章は、だんだんリズムがあり整然として現代的な文章になってきた。最初は紙に手書きと同じ直線的な文体だったのだが、カーソルを前後に動かし書き足したり消したりして整えるようになったのだろう。やっぱり何歳になっても進歩するんだな。えらい。

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