2022/10/04

【まとめ22年9月後半】「希望のドラマだったあなブツ」~ついにビートルズGet Back

「台本にない素の心」「手に負えぬ無敵の権力者たち」「ついにビートルズGet Back」「トライフォーカル眼鏡」「社会を信じろミネケンよ」「国葬~安倍時代そのものの葬式」「希望最高あなブツ終了」ほか 

■9月15日     コロナ世を描く「あなブツ」

#あなたのブツがここに 月曜、いじめっ子ダイキが謝りに来てる。はは、よかった。イジメを描くドラマの多くは大人が関わらずじれったいが、亜子がキレたりダイキ母がガンガン叱ったりで爽快だ。ミネケンが亜子に惚れるのもわかる。武田がミネケン亜子を笑ってる。笑うんだなあいつ。

「たった1個の間違いで」心折れたかつての同僚を思い沈む亜子を、なんと武田が激励する。苦くコーティングされたたまらぬ思いやりがしみる。お母ちゃんの後悔モノローグも入り、先週までの疾走からは思いがけないほど、たった1個の出来事から物語が深く沈んでゆく。


■9月16日            公人の服務

エリザベス女王の葬送車を見送る英国の方が「女王の長年のサービスには本当に感謝している」と言っていて、そうか王族の仕事はservice/服務/奉仕なんだなと思いました。皇室ともども公務の象徴度が高いからよりそう感じられる。そして安倍さんが為したことは、純粋なserviceだったといえるだろうかと。

増上寺での本葬で市民が葬送車に声を送る光景には、エリザベス女王を見送るトラクターたちと同じように胸を打たれた。だがこれからやる行事は、一方的な政治イベントなのだ。


■9月16日       台本にない素の心

#あなたのブツがここに ミネケンを武田が気遣っている。いい感じ。野球の誘いにきたミネケンに「アッコちゃん嫌がっとるやないか」と諭すおっちゃんたちの味わいもたまらんw 亜子は彼をキライじゃなく、心中乱れてるのだとなんとなく察するお母ちゃんが、あんたら黙っとけって言ってるしw

やったミネケン、亜子をまた笑わせた。アホといるとクヨクヨしてるのがアホらしくなる効果があるのか。アホの種類にもよるか、頑張らずに一緒におれるアホなんだな。背中向けてたお母ちゃんもクルリと振り向いた。照れた亜子の顔の、かわいいことかわいいこと。 

ミネケンを家に呼ぶと決めた月曜にもあの照れ顔が出ていた。浮かれを抑えてる亜子を(それを知るよくできたババと娘が刺激せぬようさりげなく返した)ふーんの機微を亜子が感じてるという微妙な顔で、素晴らしかった。亜子の表情には台本にはない素の心が出ている気がする。

「こりてんねん。いろいろ。でも、ありがとう」の顔も最高。仁村紗和さんの素が随所に伺えめちゃくちゃ好ましいこのドラマ、ええなあ :-) ――しかし来週もハードな展開であるようである。あのサッカー前園似のクズ元夫が、まさか榊原さんだったとは。


■9月16日                    手に負えぬ無敵の権力者たち

数年前から二階氏の発言はかつての森首相以上にヒドイと思うのだが、なぜメディアは批判しないのだろう。ファクトなら報道できても、倫理で批判する力はもうメディアにないということだろうか。

二階氏があまりにヒドイので考えてしまう。たとえ現場で記者が「それは全体主義でしょう」といっても、全体主義の「何が問題なのかわからない(福田総務会長)」みたいな答えが返ってくるに決まっている。こういう人たちはいわゆる「無敵の」権力者なのだ。倫理と論理が通じない。どうしたらいいのか。 

安倍氏襲撃からはじまった統一教会問題露呈と国葬という雪崩のような現象は、安倍事変と呼びたくなる。この事件を契機に日本がよくなってほしいと本当に思う。これで日本が変われなければ、これでもまだ国民が思考停止したまま自民党に永久政権を委ねたら、日本は上を向き直すチャンスが二度とないだろう。自民党の次世代は福田氏とかあのへんの、選挙に落ちる恐れを持たず共感性のない、世襲三世四世議員が担うわけなのだから。


■9月17日

2日続きの雨となり、ようやく乾季が終わったなと感じる。これから延々と続く雨季に備え、シティのトラックが連日通りの雨水マンホールを掃除している。 pic.twitter.com/OzKx9ULQEk


■9月17日                誇らしき友だちバンド

娘が友だちのバンドを見に行っている。爆音で昼間聴いてたがノイジーで、ボーカルがアレルギー宙也を思い出させるようないい声のいいバンドだ。◆Still Depths - I'm Going to Art School youtu.be/g-qpFphi8YM

これ聴いてみてと80年代東京インディーズシーンの大ヒットシングル、アレルギー「J.B.の夢 (1984)」を娘に聴かせると、あーたしかにーと笑っていた。カッコいいよね。これくらいの曲を書けたら、君の友だちもスターになれる :-) youtu.be/Mf28D1lNZgg

娘帰宅。友だちのバンドStill Depthsはステージからメンバーが駆け下り客席でモッシュになったりして、めっちゃ盛り上がったそう。よかったよかった青春だ。「バンドTシャツ買った」と着て帰ってきて、アマチュアでもTシャツとか作ってんのかスゴイなと時代を感じる :-)

写真を見せてもらうと、ムスメ友だちバンドStill Depthsのベースは女子だった。そこもアレルギーと似ている。「友だちがバンドやってて誇らしい」とムスメはいう。私は? 私もバンドやってたんだが?w



■9月17日                         90年代日本ベストヒット

#SONGS 石井竜也。90年代日本ベストヒットかもの「浪漫飛行」のコードをチャーが拾ってくれたとは知らなかった。映画の興行失敗からあれほどの才人がどん底に陥っていたとも知らなかった。最新曲もこれがまたいい。「人に夢を与える仕事やってきたんだろ」な人の、汲めども尽きぬ才能である。

「浪漫飛行」は90年だった、最初80年代と間違え再投稿したw 個人的にいろいろとエポックメイキングなことが1989年に起きて、バイクに没入しベルリンの壁が崩壊しオグリキャップが爆走していて、80年代最後の年にいろんな記憶が引っ張られている。


■9月18日                       日本の傾いたテーブル    

これを何百回もRTしたい。なぜ世界3位の経済規模を持つ日本が、他国並みの国民生活支援をできないの。そんなわけがないでしょう。テーブルが傾いて、予算がこぼれているとしか考えられない。それが今あらわになってきている。この明石市長が何者かから脅迫されているのも、テーブルの傾き。 

俺はカナダ在住邦人からすらカナダ出羽守と揶揄されてるがw、カナダがすごいというより自民日本がどうかしてると思うのである。明石市長が同じ考えであることに意を強くする。不吉なことはいいたくないが、政権と官僚の闇を暴こうとして難に遭ったとされる師匠のこともあり、無事を祈らずにおられぬ。


■9月18日

雨が降ったので、ベランダのネコ用芝に緑の葉が甦ってきた。芝って本当に丈夫だ、えらい。 pic.twitter.com/nTjq1H9XOT


■9月19日             ついにビートルズGet Back

9/19までDisney Plusが初回月2ドルというオファーを先日見かけ、今週末加入した。ついにビートルズGet Backが見れる。うれしー!

#ゲットバック。家族揃って1の前半だけまず見てみたのだが、俺がうわ! ええっ! と電気が走るように反応するので家族は苦笑し、これは8時間もあるそうだし、アナタ一人で見たほうがいいかもねとなってしまった。そうですねw これはたまらんわ。一月かけて、一人でじっくり味わっていこう。

俺が反応してるのは名曲が出来上がっていくゾクゾク感に加え、「あのソロ曲がこんな昔からあったの電撃+そのソロ曲をビートルズ本体が演奏する夢の実現」という強烈な併せ技もあるのだが、それ以前にとにかくスタジオで4人が演奏してる姿がつぶさに見られることがたまらない。 

高音が出ずジョンが喉を引きつらすさま、歌詞を即興で書き出していく口述筆記、新曲披露セッションに様子を見てタタンと入ってくるリンゴのタイム感の良さ、「クラプトンほどじゃないがぼくも弾けるようになった」というジョージの熱弁を見やるポールの表情。いやーたまらんです。 pic.twitter.com/MmVp0z3iat


ジョージの熱弁に胸がきゅっとするのは、実力を認められずくさったジョージがこのセッションの直前、アメリカでディラン、ザ・バンドと生産的なときを過ごしていたとファンは知っているからだ。この映画の監督も当然それを伏線に、ジョージの熱弁を残しているのだ。


■9月19日     鎌倉殿で泣く

#鎌倉殿の13人 毎回心打ち震わされてきたが、小四郎と畠山の一騎打ちで初めて泣いた。なんという男たちなのか。義時の心がまた死んだ。執権どのを追い落とすならもっと前に決めてほしかったが、この死んだ心の冷徹さが必要だったのか。


■9月19日                        テリーフォックス・ラン

毎年秋のはじめ、うちの町出身のランナーを記念したテリーフォックス・ランという行事がある。久しぶりに見に行くと自転車も走っていた。ゆるく楽しいランなのは知ってたが、自転車や犬も走ってるとは知らなかった。写真を撮りながら、俺も自転車で歩道をすこし並走した :-) 

折返し地点を見てからランのゴール地点へ先回りすると、バンドも演奏しており盛り上がっていた。わずか5キロほどとはいえ、みんな達成感高そうです :-) pic.twitter.com/Do6zQCuj1s


■9月20日

クイーンの葬儀で休みとなったBC、自転車で散歩すると小学校の旗が半旗になっていた。ユニオンジャックが入ったのはBC州の旗。ブリティッシュコロンビアだもんね。今日の対応は州ごとに違い、学校が休みとなったのは英文化色の強い東海岸各州と、BC、ユーコンだけ。 



■9月21日       あなブツ2年目

#あなたのブツがここに 月。五輪の季節、もうコロナ2年目だ。自分の色恋は凝りてんねんとシャットアウトしているが、社長の夫婦愛には同情的な亜子。人と関わり合うことが嫌いじゃないんだな。そんな亜子をとことん傷つけたらしい元クズ夫・榊原さんが迫る。嫌なことになってほしくない。

蔓延していく感染、ミネケンが事故に巻き込まれる。明るさと夢だけでできあがってる子供のようなミネケンに、トラウマが重すぎる。今週も厳しく、しかしこれまで通り希望はきっとある。あの武田が亜子の肩をグッと掴み信頼を示したところにも、希望は現れているのだ。

■9月21日      トライフォーカル眼鏡

なんか今日は誤字が多い :-( 目がかすんでるのかな。こないだメガネを新調し、来週届くやつはトライフォーカルで、センターはPC距離に合うのだそうだ。楽しみである。カナダは眼科で診察してもらわないとメガネが作れないので初めて眼科検診をしてもらい、異常なしだったので安心した。 


■9月22日                   日本の水深が浅くなっていく

ポップカルチャーに造詣の深いカナダ人教師と90年代中頃話したとき、「日本はかつてボウイら欧米インテリに人気があったけど、これからは中国だろうね」と言われた。(イヤイヤあなたは日本カルチャーの深さを知らないだけ)と思っていたが、その後急速に日本の水深が浅くなってしまった感がある。

ゲームとアニメ以外に日本のインフルエンスを感じなくなったのは、面白さで直球勝負できた伊丹十三の喪失以降かもしれない。伊丹映画はバンクーバーでもかかっていたし、レンタルビデオ屋にあったのだ。

娘が今日バンクーバー国際映画祭に行ってるのだが、見るのは韓国映画だそう。日本映画はなにが来てるのかわからないと言っていた。俺もラインアップをざっと眺めて、日本映画はいつも通り、文学的小品ぞろいのようだなと思った。よい映画だろうが、わざわざ見に行く人はないような。


■9月22日                社会を信じろミネケンよ

#あなたのブツがここに ⑲ミネケンは子供のまま夢を見て、子供のまま夢破れてしまうの か。天を仰いだ武田の顔は、理を説いてもどうにもアカンかった大人の顔であった。馬車馬のような日々に亜子もパンクしてしまう。だけどああして助けてくれる大人もいるんだよ。それが社会なんだから。ミネケンよ。

あなブツは素晴らしい。「だから私は推しました」「彼女が成仏できない理由」「きれいのくに」以来の個人的NHKドラマ大ヒットである…と「よるドラ」Wikiを見て書いていて、NHK夜ドラは傑作ばかりだなと思った。毎日15分形式は今回だけなので、夜ドラとは枠が違うのかな。毎日15分形式で定着してほしい。

#あなたのブツがここに は音楽もいい。週1回かかる「バカサバイバー」は視聴者の不安を和らげ精神安定に効くよう処方されているし、ハッピーエンド時にかかるホンワカしたブラス曲には井上堯之バンドが作ったテーマソング味があり心地良い。「いだてん」音楽にも井上堯之バンド味があった。


■9月23日     誰のせいでもないビートルズ

#ゲットバック 時間が取れずまだ①の中盤。Don't Let Me Downのアレンジで、世界中のあらゆるバンドと同じように、ビートルズでさえも迷いのドツボ沼に入っていくのだなと知った。しかしアルバム収録の完成形になると、信じられないほどのアレンジと名演となってしまう。そこが俺たちと違う。

しかしポールがボッシーでジョージがイラついてたのは有名な話だが、ポールから見れば「いつも俺がボスにされる。俺だってやりたかないよ」であって、誰かがリードせねばもうこのバンドは前に進まないというのが見ていてわかる。ざらつく気配は誰のせいでもないのだ。つらい口論の合間に、ブリリアントな音楽の瞬間が詰まっている。


■9月24日    サタンの代弁者

Twitterを見ていると、最近自民派・国葬派インフルエンサーへの反応が極端に落ちていることに気がつく。反民主主義者が語る「民主主義」には、さすがにもう反応がないんだなと思う。じわじわと世の中変わってきた。

こうした近年の日本右派”言論人”を見てると、advocate(擁護者、代弁者)という言葉を思い出す。Devil's Advocateは映画のタイトル。時節柄彼女たちは、サタンの代弁者か。

■9月24日      ナイスです3焦点レンズ



新メガネができた。トライフォーカルでレンズ中央の中距離が見やすいのが非常にありがたい。買い物していて棚の商品がよく見えるのだ。この距離でストレス感じてたんだなと改めて気づく。手元のカメラモニターもニアで当然よく見える。

TV距離もセンターで快適。ラップトップの距離になると両目のフォーカルポイントに違いがあるせいで見やすいエリアが狭くなるが、裸眼よりやはりカスミが減りよく見える。このミドルフォーカスはいいわー。遠くはもともとよく見えていたので変化なし。秋っぽくなってまいりました。 


■9月24日      追憶の90年代

カナダ移住時持ってきたカセットテープの中にユキヒロの3曲め「蜉蝣」が入っていて、カナダってTVラジオからちっともいい音楽が聞こえてこないなとフラストレーションためてたバンクーバーのアパートで聴いてました。なつかしい。

しかしTVから常にいい音楽が聞こえてきていた日本の90年代ってのも、あれは特別だったのかもしれないと今は思う。2000年代以降帰国すると、夜の音楽番組はなくなりTVショッピングになっていた。

いまTVJAPANでMステを見ていてもあれは音楽番組というより、古い名曲人気投票発表のあいまに生歌が入る情報番組だもんな。


■9月25日     秋めいてきた

土曜日、雲が晴れ暖かくなったので朝自転車で家を出た。公園では人々が心地よさげにお喋りを楽しんでいるが、走るともうトレーナーの襟元から入る風が寒い。これは体を温めねばと久しぶりに登坂に挑戦したが、キツイ。ハアハア。 

しかし丘に登るとツーリング気分が出てきて気分がいい。山が近い。ハアハア。ここはきついので登ったのは数年ぶりだが、何軒も家が倒され新築中となり、だいぶ様変わりしていた。BCの不動産バブルよ。丘の頂上を超え坂を下り、いつもの道で一休みする。ふー。やはり登ると達成感あるな。

気分は爽快だったが、登坂の疲労で午後はグッタリとなる。奥様が庭で読書してたので、俺もハンモックを広げKindleで松苗あけみを読んでいた。はー、快適だ、ありがたい。――うちのバンブーフェンスと読書人は絵になるなあ :-) 

松苗あけみは耕野裕子とともに80~90年代の「ぶ~け」で愛読していたマンガ家で、とにかく美男美女の絵がキレイ。男女のセックス気持ちすれ違いもあけすけコミカルに描くところが面白い。 



■9月25日   トルドー日本キャンセル

うちはハリケーンがヒットしたノバスコシアに親戚がいるので奥様が朝電話したが、電話が不通になっていた。ちなみにカナダの一般人は安倍さんの国葬にトルドーが行く予定だったことも、キャンセルしたことも知らないです。岸田さんが言ってた「各国が国全体を巻き込んだ敬意と弔意を表明している」というのは、誇大妄想。 


■9月25日    神アレンジャービートルズ

#ゲットバック まだ①の5日めだが、数曲が早くもレコードと同じアレンジになっていることに、胸がきゅっとするほど感動する。5日でこの神アレンジか。天才だな。たまらん。初めて登場するリンダが美しく、空気が変わるようなカリスマがある。ポールがソロ曲を弾き、ウィングスの予兆が捉えられている。 pic.twitter.com/VCJUow5INA

しかし当時の映像監督マイケルが、やたら口を出してきてイライラする。詳しくは書かないが、延々と描かれるこのスタジオの雰囲気を感じることで俺たちビートルズファンは、彼が撮った映画「レットイットビー」とはどういう映画だったのかを再発見するのだ。明確にそういう意図を持って描かれている。ビートルズ史の書き換わりを感じ俺はゾクゾクした。

ゾクゾクしてたまらなくなり、家族が寝ている部屋を訪ね歩き、これこれこういうわけで説明してしまいました。「よかったね」「よかったわね」と娘も奥様も笑う。よかったよ、まだ①の中盤で先は長いけど :-)


■9月26日       農園カメラの喜び

奥様の市営農園の収穫手伝い。また山ほど枝豆が取れたが、それよりもお隣のこの花畑ですよ花。素晴らしい。飛びかうまるまる太った蜂たちの中にカメラを突っ込み撮りまくった。種類を尋ねるとヒマワリの一種らしいわよと隣畑の奥様。そうなんだー。 


農園は採るものも撮るものもたくさんあって楽しい。農作業はキツイですが。カメラはサブのオリンパスPL5+標準ズーム。Fujiのカメラを使うネイチャー写真家の方もおられた。「いいカメラですね!」「サンキュー :-)」 

■9月27日       国葬~安倍時代そのものの葬式

いよいよ弔問外交が始まりましたと、プライムタイムに映像付きで報じる自民PR葬。エリザベス女王の国葬中継ではどこの首脳の抜き映像もなかったが、そういう方針だったそうだ。目的が違うんですね。

国葬は、武道館内部でやられてることには一切興味がなく見なかったが、早送りしていて「皇族方が供花」というシーンが見え、皇室は軽んじられてたのに最後まで政治利用されるのかと不愉快だった。現場アナウンスは故人と家族に対し敬語を尽くしていたが、NHKが敬語は使ってなかったのがまだしもであった。

NHKは中継にもニュースにも岩田さんを出さなかったのもえらい。…イヤえらいというか正気を取り戻したw 

今日のNHK #ニュース7 は、海外ニュースやSNSのトレンドも分析した「国葬による国論分断」にフォーカスが置かれており、報道性が高い。ついに安倍時代が終わり、今日からNHKニュースも政府広報をやめるのだろうか。そうであるなら光明だな。



■9月28日       国葬が明けて

カナダの朝のニュースを2局チェックしたが、ハリケーン被害がメインで安倍氏国葬は報じてなかった。日本だってよその政治家の葬式になんてことさら注目しないしね。英国の国葬と違い、防衛大の盛大な卒業式かなという感じであまり見栄えもしないし。 

岸田総理らの追悼は聞く気がせず、#ss954 崎山記者のレポートだけ聞いた。「一言で言って、内閣自民葬でも内容は同じだったろうなと。何が違うのかと。安倍さん業績の抽象的な肯定が目立った」「施政方針演説風でしたね」。だろうねと思う。格式だけの国葬化。www.tbsradio.jp/articles/59917/

#ss954「吉田茂国葬と違い、黙祷の時を知らせるサイレンは鳴らず、会社等での黙祷強要もどうやらなく、国民がその時を意識することはなかった。それはいいのだが、なおさらこれが国の葬儀だったのかと疑問」。都内各所と大阪にレポーターを配し、町は静かだったと番組は歴史を記録していた。

安倍氏国葬で特徴的だったのはしょぼかったことと、世界のどこも相手にしていないミャンマー軍政部代表を招待したことだろう。目下の情勢で日本がミャンマー軍政部を遠ざけないのは、自民党大物が個人的な理屈じゃねえコネクションを持ってるのだろうか。日本ミャンマー協会麻生最高顧問とかが。 


■9月29日      ビートルズ本読みまくり

昨夜Kindle Unlimitedで手に入るビートルズ本を読みまくった。#ゲットバック 第一部を見終えたのだが、不可解な部分も多いのだ。特にジョージの気持ちの推移が今ひとつわからない。この映画は深い。手に入った文献は少ないが、それでも知らなかった興味深いビートル史をたくさん知ることができた。 

第一部最後にまたもや反音楽的人物が出てきて、ポールの作曲すら遮りカネの話ばかりしていたのだが、このディックジェイムズはビートルズ曲の版権を手に入れたハゲタカ利権商人だと昨夜読んで知った。「あれはブライアン・エプスタインがしくじったんだ」とジョン。

俺たちファンには理解できんが、あの時代のビートルズ周辺にいてその音に高揚せず、カネや栄誉の源と捉える連中がスタジオにワラワラいるのである。お前らそんなにカネや栄誉が好きか!(好きなんでしょうね)。

ジョージがあれほどイライラしていたのは、バンドのことだけじゃなく、このシチュエーション全体だったかもと思う。スタジオを去ったきっかけとなった、メンバーにああ弾けこう弾けと抽象的なことをいわれウンザリすることくらい、バンドやってたらあるあるである。それ以前にこの日のジョージは明らかにノッていなかった。

それはやはりカメラや周りの人たちの視線もあったのではないだろうかと、あれこれ考えさせられる。この映画は深い。#ゲットバック

【二度目視聴後の追記】ディズニープラスの契約が終わる日、可能な限り「ゲットバック」を見直した。二度見て気づいたのは、ジョージがうんざりしてスタジオを去ったあの日はジョンが明らかにドラッグでハイになってたということで(笑)、ポールはジョンがハイならOKと一緒にはしゃいでるのだが、ジョージは音楽から浮いた二人の狂騒に乗れずにいた。そこにポールのああしろこうしろが重なり、「なに非現実的な話してんだ」とジョージが声を上げた、映像プランの話ばかりするアンチ音楽的映画監督マイケルたちへのイラつきもあり退出となったのかなと。ポールだけが悪かったのではないとやはり思う。

■9月29日      希望のドラマだったあなブツ

#あなたのブツがここに こないだ「宅配にもありがとうくらい言うでしょ?」という問いかけがバズってたが、言うよね。カナダでは店でも、店員と客がお互い言う。英語のサンキューや、関西アクセントのありがトうは、東京アクセントのアりがとうよりカジュアルで言いやすいのだと気がつく。

帰国時関東圏で店員さん等に礼を言うときは、アリガトーとフラットなアクセントで言っている。サンキューと同じトーン。標準語(?)のアりがとうは有り難みがこもりすぎ、重たいのだ。

そして希望があれば、とにかく笑えればなんにだって、コロナにだってありがとうと言えるときはくるのかもと思えてくる、なんて素敵な結末だろう。社長www 明日もう一回あるだなんて、このコロナ禍になんというギフトでしょうかこのドラマ❤

あ、本当だ、#あなたのブツがここに サントラ、森優太「Life」ですね。いい歌だなあ。@umi_2425 ◆この短いドラマのために34曲も作られてたという贅沢さ。「ASHITA」というタイトルを見ただけで、あのエンディングでかかるトロンボーンの曲だと分かるところもすばらしい。recochoku.jp/album/A2003049


■9月30日     永遠の遠国へ

あがたの名を見かけそういえばとあがた森魚をYMで探すと、名盤「永遠の遠国」があった。20年ぶりくらいに聴きノスタルジックになる。熊本、南熊本。水前寺、龍田口。三里木、原水。地名の美しさだけで胸が震える。◆いとしの第六惑星 music.youtube.com/watch?v=APYNTe

「いとしの第六惑星」を初めて聴いたのは、FMラジオで流れた下北沢音楽祭のライブだった。同番組でRCも初めて聴いた。このすごいギターは誰なんだと昔から思ってたのだが、調べてみたら今井忍という知らない人だった。はちみつぱいの周辺にいた人らしい。いい演奏を残したなあとうらやましく思う。 

「永遠の遠国」を貸してくれた友人は、A2「誰も僕の絵を描けないだろう(作:友部正人)」みたいなことを言いがちなギタリストで、いや俺もお前の絵など描けないけども、まあ競馬行こうよとよく府中に誘った。今はもうメールも届かないが、あの頃は変わらない。永遠の遠国だ。 

また別の友人は恋とバンドをなくしかけてるとき、酔って一人でステージに上がり、「誰も僕の絵を描けないだろう」を歌った。友部正人の伴奏も務めた名ギタリスト。のちの彼の結婚パーティには友部正人が来てやさしい恋の歌を歌った。すばらしかった。youtu.be/ZHBFRqZ-RFY


■9月30日       希望最高「あなブツ」終了

#あなたのブツがここに おお今年になってる。あの子が学校行ってる。まる2年だもんなー。屋上ガーデンのお好み幸福感。ワクチンも行き渡り、用心の加減もできてきて、見てる俺の笑顔も止まらない。ミネケンが咲妃を呼び捨てにしてる。結婚した? まだか。――アイス当たったら行けんのか、希望最高! :-) 

■9月30日       ほぼ脱落「ちむどん」終了

#ちむどんどん 終盤はほぼ脱落していた。今日はさすがに見たが、やはり唐突さとドタバタを過剰に詰め込みつつ、自然に盛り上がるストーリーの面白さは希薄なドラマだったなと思う。中盤までちゃんと見てたのだがストーリーをあまり思い出せず、今Wikiを読んでいる。二ツ橋シェフが好きだったな :-)

暢子たち家族の生き方を肯定する方向性は頷けたが、和彦との恋のあたりで理解に苦しみ、暢子の物語への興味が薄れてしまった。あとは盛りに盛っていたダメ賢秀描写が跳ねるところ(――つまり彼が養豚業を告白し、家族が歓喜するシーン――)を待ってたのだが、なかったなあ残念。

「ちむどんどん」は脚本・演出・音楽が唐突なせいで、俳優陣が熱演するほどノリにくかったというのもある。スポーツのポジション適性みたいなものもあり、手足長くハンサムな賢秀がドタバタに熱を込めれば込めるほど動作・表情・音が大きすぎ、うるさかった。それは俳優ではなく演出の責任だろうと思う。

黒島さんもだいぶ批判されてたらしいが、歌子への智のプロポーズを遮ったシーンとか(見てたじゃん俺w)、あんな行動を書いて演じさせヨシ面白いと思う脚本演出がどうかしてると俺は思う。たとえドラマが楽しめなくても俳優批判するこたないだろと、だいたいそんな感想です。

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「ちむどんどん」は人生の肯定や再起可能性というイデオロギーに力が入ったドラマだった。題材で現代を照らしつつ面白いものを作ればいいのに、そうはしていかった。脚本家は過剰さを話の面白さで見せきってしまう映画で有名な人だったのに、なぜ今回は題材・素材・具材にばかり力が入ってるのかなと謎であった。

映画に詳しい人は「スランプかな」と言っていたし、Twitter朝ドラTLのレギュラー陣は、このドラマに関して半年間ほぼ無言だった。

暢子や賢秀はフラフラ路線をはみ出す車のように描かれ、理解者は三郎房子のようにマアいろいろあるさ、あちこちぶつかって行けばいいと受け止めていたけれど、多くの視聴者は二ツ橋シェフ(好き❤)のように大局は受け入れつつ、これで面白いんでしょうかオーナー…と心配してたと思う。 

あと賢秀の失敗をあれだけクドクド描いておいて、具志堅さんへの借金返済すら見せないのはなんたる機会損失かと思った。俺は初期のボクシングで借金返済はスカっとしたのだが、続かなかった。具志堅ジム再訪シーンを作ってほしかった。それは感動するでしょ! しない?

朝ドラは毎期攻守入れ替わるイデオロギー論争になりがちで、国論を分断するというか、それはあまりよくないなと思う。ストーリーに力があり盛り上がればみんなたいがい機嫌よくなるだろうから、とにかく面白くしてほしい。「まんぷく」など保守的な朝ドラは俺も好まないが、イデオロギーだけ目立つ朝ドラも半年間味気ないのだ。

「あなブツ」を見る誰もが言及していたが、15分というのは濃厚な感情をひと味わいして終わる絶妙な時間で、満足感が高い。毎日放送されると共感を分かち合う楽しみも毎日ある。だからファンが多いのである。15分を待つ心に応えてほしい。「あなブツ」が始まってくれて15分を待つ心は本当に助かったし、「あなブツ」があればもういいかと、ちむどんの方は脱落したというのも正直あるのである。

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