2024/11/16

【まとめ24年10月後半】ムスメ帰国と驚きの衆院選

「ムスメの東京山歩き」「遠くの町から衆院選投票」「映画ローレルキャニオン・夢のカリフォルニア」「娘の帰国」「衆院選の詳細を知る」「日本みやげの海」ほか

■10月16日                  ムスメの東京山歩き

10ヶ月の日本暮らしも終わりに近づいたムスメ萌を先週、わがバンド友の野外料理家・蜂須賀公之氏が奥多摩・檜原村のキノコ狩りに連れて行ってくれた。娘が撮った動画を見ると、眼の前にそそり立つ山がうわっと思うほど美しい。静かな森や急な坂を、ノシノシと歩いていく二人。いいなあ。いい。 

ハチ氏は「驚くポイントやそのときの声が、トモとまるでおんなじだった、トモと歩いているようだった」と笑い、娘は「あっと車から降りどこかへ消えなにか採ってくるハチさんは、お父さんから聞いた伝説に伝わる通りだった」と笑っていた。立派なキノコを手に車に戻ってくるハチの姿が、懐かしくてたまらない。

娘は高みから見下ろす奥多摩湖の景色が、BCの大学から見える入江とそっくりで涙が出そうだったという。BCの自然のありがたみが前よりもはっきり分かると、東京に住み奥多摩を見せてもらい思ったそうだ。日本も大好きでもっとずっといたいけど、BCのあの風景の中に帰ることも本当にうれしいそうです。

とりあえずいったん帰国し、より本格的な仕事と生活をするために日本に再来日するのかどうか、本人は考える予定である。









■10月18日              遠くの町から衆院選投票

今週は旅行の予定で、石破さんが約束を破り突如決まった衆院選投票に俺は行けないことになってたのだが、事情で旅がとりやめとなった。不幸中の幸いというか、旅行の代わりにろくでもない選挙かよ(注:この時点ではまた自民圧勝だろと思っているw)と余計腹立つというか、バンクーバーの領事館まで衆院選投票に行ってきた。

 バンクーバーには都会美がある。美しい人が歩いていて写真が楽しい。それだけが心の慰めだ。(GX9+20mm) 

スカイトレインの長い道中、#TBSポッドキャスト  #ダースレイダー 氏の『今選挙の判断材料』という話を聞いた。「わざと判断材料を与えずこんな選挙をやる自民党への抗議を示すのもよし、それと岸田政権への評価しかないでしょう。なにもしてない石破政権は評価外」。同感である。よーし目にもの見せてくれる🙂 (LUMIXのLモノクロの色はすばらしい)

それにしても選挙のたび在外投票のめんどくささに恐れ入る。遠路来なきゃならないのは郊外に住んでる俺のせいだが、郵便投票となるので封筒・中封筒・投票用紙と延々自署と番号と選管住所名称を書き続ける写経が続くのだ。これには毎度うんざりさせられる。表書きに『○○県○区選管』と書けば届くだろ! 

そして衆院選は比例投票がよくわからない。国政政党を応援したいのに全国11の便宜的な地方ブロックごとに選ばれるというのは矛盾ではないか。福井と長野なんて言語も違いつながりもない。無名候補が並ぶ各党比例名簿など何の役にも立たない。北信越ブロック10名だかを単純に政党支持率で割れば自民立憲以外は1.0に達しないはずで、ほぼ死票なのではと恐れつつ、応援したい政党に入れた(※)。

(※)やはり、北信越への比例票は死票だった。比例票を全国集計すれば自民と立憲が減り、共産党が8→29議席となるそうだ。比例をブロック制にすることで、巨大政党有利になってるのではという俺の疑い通りだったわけである。カナダの家族は有権者が議員と党の2票を持つ日本の選挙制度をうらやむが(カナダは党投票なし)、民意と議席数は「比例」していないのだ。


国民審査はその場でググってみると自民政府の反人権的判断にモノ申した心ある裁判官は今回審査にかかっていないようなので、全員×でいいんだろうなと判断した。隣のブースの方が弱ったな裁判官わからん…と呟いてたので、「ざっと調べたところ最高裁判事でいい人は○○さんだけで、今回の審査には入ってないですね」と余計なお世話にも伝えると、「いい人って、それは立場によりますよね」と笑われた。たしかにw

はー終わった。領事館前で閉鎖した道路にドームのようなものを渡し、映画の撮影をやっていた。あのドームはなんだろう。レフ板か照明かと思ったが中は黒い。

しかし映画撮影って驚くほどの大規模仕事だな。ブロック一帯に関係者がいる。交通整理もざっと50人くらいいそう。このロングコートの女性もそう。雰囲気づくりにスモークも炊いている。すごい産業だなー。

 ムスメも手書きのメモを握りしめ、衆院選投票に行ってくれた。BCの州選挙の趨勢もネットでチェックし心配しているし、カナダの若者は政治を他人事にせずえらい。彼女は日本で暮らしてみて、国保と年金の国民負担率の高さに驚いているのである。若者の収入では暮らしていけないよね。

■10月19日               秋のストーム

降り止まぬバンクーバー秋の雨が本格的に始まって、週末はずっと降るらしい。秋のBCは暗いのです。 

BCは「線状降水帯」に覆われてるそう。過去の大雨に比べたらまだそれほどでも…と思ってるのだが、場所によっては車が流されたり道路を鉄砲水が流れていったりとOMGな様相となっている。心配になって裏道の排水口とか掃除してきた。

Twitterを見ると、いつも自転車で通る橋のアンダーパスは完全に水没しているらしい。普段より1.5mくらいの増水でこれは恐ろしい。これほどの高さは経験になく、人が一人流されたそうだ。イヤハヤ。急峻な坂のウェストバンクーバーに住む友人が心配だ。その町の道路を鉄砲水が流れていく動画を見たのである。

コキットラムの池も完全にあふれている。スティルウォーターの増水は非現実的で美しい。雨は小降りにはなったがまだ続いている。

■10月20日                BCの州選挙           

昨日は大雨の中BCの州選挙投票日だったのだが、開票が始まった8時頃からじわじわと得票数が発表され、家族が一喜一憂していた。郵便投票のカウントなどもあり、競っているので最終結果が出るのに数日かかるそうだ。投票終了と同時に「開票ゼロ打ち当確おめでとうございます!」なんてのは自民日本だけの奇習なんでしょうね。

ウェストバンクーバーの友人宅は無事だったそうだが、近所の家々は被害があったそうだ。怖いなあ。

■10月21日                映画ローレルキャニオン・夢のカリフォルニア

PrimeVideoで映画「ローレル・キャニオン」を見た。60年代に無名時代のバーズ、ママス&パパス、ジョニ・ミッチェル、ニール・ヤングといった歌唄いたちが住み着いた、LA近郊の谷間の記憶である。

音楽回顧録は当事者を今喋らせるつまらぬものが多いが、当時の写真と語りで綴るこれはすばらしかった。 

前半はそこがいかに夢の谷だったのか、妖精たちが暮らすオズの谷間のようだったと語られる。若きジョニ・ミッチェルの存在感とその歌がどのような衝撃だったかが、予告編でも流れる歌う彼女を見つめるクラプトンという写真で残っている。youtu.be/NQN1gQi3Cnc?si…

数々のグループがキャニオンから有名になっていき、異質なドアーズも名を成していく。俺はドアーズの歌詞をそんなに読んだことがないのだが、字幕で出る訳詞を見ながら歌を聞いたら衝撃を受けるくらいすごかった。まさに詩。ランボーとかミチロウのような詩である。 

そして日本では「カリフォルニアドリーミング」くらいしか知られていないママス&パパスが、キャニオンではクイーンと慕われたキャスという女性の包容力ゆえに重要なつなぎ役だったこともわかる。俺も東京でそういう音楽コミューン的経験をできたなと思った。ラッキーだった。ミシェルは驚くべき美貌であった。

やがてドラッグの悲劇が頻発し、フリーダムな谷間の夢の終わりのようなときがやってくる。そのくだりはかなりハッとさせられるものなので、映画好き、あの頃の音楽好きは見るといいと思います。ネタバレありになるけどこの解説記事が秀逸だった。これを読みながら俺はもう一度見たのです。

これは音楽好きによる詳しくすばらしい記事。◆映画『ローレルキャニオン〜夢のウエストコーストロック〜』を観て - ケンジロニウスの再生 kenjironius.hatenablog.com/entry/2022/06/… #ローレルキャニオン #byrds #doors #love #ジョニミッチェル #イーグルス #ジャクソン・ブラウン #ウエストコーストロック


■10月22日                  バブルの時代

#映像の世紀 #バブル 浮かれていたすべての人々が全体として痛々しかった。お通夜という感想は言いえて妙。アベノミクスはあの時代を再現しようとして株価バブルしか作れなかったが、安倍さんが中内功や堤清二のような失意を感じることはあったのだろうか。 

風呂敷広げすぎたとはいえ夢とビジョンを持っていたあの二人と、NYのビルを「あれは三井、あれは三菱」と言ってた人とは別種なのではないかと思う。後者のほうが空虚なのに、前者の痛みのほうが大きい。そして後者は政治と手を携え、今も無傷で生き残ってるように見えて虚しい。 

不動産業と金融業は今も、実体を伴わぬ上げ底景気のバブルの中にあるように見える。そんななか庶民のささやかな豊かさや彩りである7-Elevenがカナダ資本に買われてしまうかもしれないというニュースは、実体経済の寒々しさを感じさせるお通夜感ある話だ。

子供の頃見てあこがれた、何をやっても食ってはいける『俺たちの旅』の東京ドリーミングは80~90年代にはまだあったんだけど、21世紀に消えてしまった。何をやっても食っていくのがやっとの国になってしまった。

■10月24日                今年のコロナ予防接種

BCヘルスから今年のコロナ予防接種メールが届き、1年前の今日コロナとインフルエンザの予防接種をしたと知る。リンクをクリックすると今年分の予約が今日取れやってきた。

検査キットとワクチンは永年無料で、こうして簡明効果的なシステム運営で市民は行政に守られている。政権交代アリな国(州)の政府は保険行政で手も予算も抜けないので、顔認証だのカードだのに無駄金は使えないのだ。日本国民はみんな選挙行かねば。 

週末は大雨だったんだけど、晴れると木々の色づきがきれいだ。






久々にPL5につけていったLUMIX PZ1442が開放でいい写りだった。マイクロ標準ズームがこれほどいいと、ミニ望遠LM35100の使いどころに困る。35100の写りはいいが、最短距離が長すぎ使いにくい。地面の葉っぱとかうまく撮れないのである。

図書館のパドルボール場が開いてて初めて入れたのでセルフィーを撮ってみたが、顔が入ってなかった。まあよし🙂 屋外コートはすべらない塗装になってました。なるほどなー。





■10月24日               日本のIT遅れ

娘のカナダ帰国が近いので様々な手続きを手伝ってるのだが、日本の使いにくいITと、役所やビジネスで使われる言語はほんとアタマ痛い。大手銀行ですら顧客用の英語ページがないし、郵便局の説明文の意味は俺にもわからない。大人が読んで意味がわからん文章は、常識的に考え読む人はいないような問題ない内容なんだろうと推量して進むしかない。こういうクソ悪文を意味ある文にせねば誤訳を疑われた翻訳者時代が蘇る。

そしていまだに全角半角数字混在などという問題がある。フォームへの入力後OKをクリックしエラーが出てハア? となり、とフォーム中をチェックし「番地(全角)」という文字を発見し脱力するのだ。やれやれ。老人でも問題なく行えるBC保健省システムなどの簡明さに比べ、日本のIT遅れとガラパゴス化はほんとに深刻だと思う。

■10月28日                驚きの衆院選

おお #自民大幅減! 俺が在外投票券を入手してから、つまり安倍政権でなんだこれは憤りを覚えてから初めてのことです。下村前文相など安倍時代に悪政を為した大物が落選らしく、これが安倍・スガ・岸田時代の評価ということだろう。タイムラグが大きかったなあと思うが、安倍時代はようやく終わったのだ。ここがスタートだ。

ムスメは昨夕日本を発ち、あと2時間ほどで帰国となる。朝はまだ井の頭の自分の部屋にいたのに、もう終わりだなんて信じられないと成田でメソメソ泣いていた。まあこの帰国は、次にまたもっと長く本格的に住むための準備かもしれないしね。ここがスタートだ。着いたら自民大敗の朗報を伝えよう。 

■10月28日                   娘の帰国

ムスメが無事帰国した。「ただいまグランマ!」「おかえり! また皿を洗ってもらうわよ。掃除も頼むわよ」「OK!」。涙ポロポロだ。

 

空港まではああ日本暮らしが終わってしまったとメソメソしていたのだが、トランクから(自分のための)おみやげを取り出す頃には元気いっぱいになっていた。無限におみやげが出てくる。はは、ジブリ多すぎだろ。レシートやら三鷹市の指定ゴミ袋までキープしている。

しかし分かるよ。俺と娘には日本はやっぱり特別な場所で、旅するたびに日本の物コレクションが増えていく。まして今回は生活してたんだから、あらゆるものへのセンチメンタル・バリューがすごいよね。最後の一週間は引越し準備をしながら、ああ I'm gonna miss 井の頭と毎日泣いていたのだ。 

井の頭公園入口の絵もある。なつかしい。俺にはあの町のすべてが懐かしいし、娘にもそうなったのである。いつかまたきっとあそこに住むそうです。


■10月28日             衆院選の詳細を知る

しかし衆院選の結果は驚きだった。安倍政権時代から在外投票を始めて10年、なにが起きようと自民議員が開票ゼロ打ちとなるので徒労感甚だしかったのだが(メディア上層部はその徒労感を醸したいのだろう)、初めて大幅に減った。いいことである。

自民大幅減でも喜びが半分なのは、自民が失った票を拾ったのが方向性あいまい立憲と減税以外はタマムシな国民だということで、モリカケ桜裏金暴きで最も働き、最も包括的に国民の権利を求める共産党が報われなかったことである。残念。世の中なかなかバランスよくは進まない。

選挙後は #tbsradio #ss954 の当日夜番組が毎回すばらしい。日々社会問題について政治家よりも考えてそうな人たちが、言葉柔らかながら逃げられない問いを政治家に投げかけ、職業的一般論回答から本質を切り出し伝えていく。学びが多い。◆「総選挙2024 <ザ・ジャッジ>youtube.com/live/xFqKB_sqg…

岸田さんが典型的で、政治家はみな職業的一般論を無限に喋ることができる。記者会見やTVニュースはただ聞き流すのでそこで終わり無意味なのだが、#tbsradio #ss954 はその後「石破さんは、自分は同性婚でもいいんだけど、党がサという感じで投げやりでしたね。自分の政治生命をかけるほどの問題ではないト」と3分ほどのミニ座談をするのだ。リスナーは政治家の本心が伺い知れるのである。面白い。 都知事選の石丸旋風も、TBSのこうした知識人座談が読み解いてくれたのだった。

■10月29日               日本みやげの海

日本で買ってきたおみやげの量があまりにすごいので、明日ベッドにでも広げて写真を撮っておこうと話し寝たのだが、時差ボケで朝4時に起きたという娘がおみやげの山というより海、オーシャンというべきものを作り上げていた。これは井の頭のアパートより広いだろ。クレイジー😁😁😁 

しかし個々のアイテムにはどれもビデオチャットの映像で見覚えあるな―。ああこれかー、TVで見たよという感じのフィーリング。やはりジブリのものが無限にある。パンフレットを手当たり次第に買っていた。そのパンフのクオリティがさすがGHIBLIで、満足感高いのだ。 

左は画家の徳永雅之氏が制作した、サカタくんという名の(本当だよ!)Tシャツ。造形で賞を得たクラスメイトの少女に捧げるヒヤシンスを運ぶ一人が俺なんだろう。右はGHIBLIが作った、井の頭池が入ってるランチョンマット。どちらも俺たちは買わざるをえない、コレクション欲直撃品である。 

このロボット兵にはしびれた。金属とも違う未知のラピュタ物質でできているという感じがする。(右手前にヤバいやつがいるw) 

娘は井の頭のアパートに別れを告げるとき、泣きながらサージェンペパーズの「She's Leaving Home(彼女は家を出る)」を聴いてたという。いやあれは娘が親を捨て実家を出ていってしまったという、むしろ私たち親の立場の歌じゃんw 「いいの! 悲しい気分に合う名曲なの!」。たしかに :-)

スクラップブックには無数のチケットや半券が。俺も東京時代のノートブックには当時の電気料金だのなんでもかんでも貼ってあるよ。それが最高のメモリーなんである。いや素晴らしいよ、このおみやげの海は。すばらしい。

2024/10/26

【まとめ24年10月前半】マンチェスターバイザシーと日本映画

「都会のリゾート地」「自民党選挙にウンザリ」「Copilot大劣化」「遠くのロック友」「リスが遊ぶブランコ」「政権交代可能性とは」

■10月1日                 野菜のLUMIXカラー

奥様が借りてる市営農園で、収穫と畑じまいを手伝う。カメラはGX9+LM35100。ここで写真を撮るたびに、LUMIXは野菜の色が本当にきれいに出るなと思う。これまでの俺ベストはGF2だったのだが、GX9も最高の野菜カラーが出ている。つやつやとおいしそう。いまダイコンの煮物にしてます。

LUMIX GX9は入手困難で、中古でも高価だったので超大事にしていて(英語でbabyingという)、畑仕事や自転車では使ってなかったのだが、意外や後ろダイヤル無反応という不具合が出てしまった。


当然ガッカリなのだが、ならばもっと気軽にガンガン使っていこうとも思っている。ホントいい色出るわ。鹿もいました。

■10月2日                   石破総理の課題

被災地の有権者は、泥と瓦礫をかき分け投票お願いしますと言わんばかりの早期解散。大事なのは自民党だけ、石破さんも優しげなのは冷や飯のときだけだったわけである。 

#荻上チキ #ss954 神保哲生氏「総裁選の裏で」がすごい話だった。「総裁は進次郎の予定で27日に総選挙と党内官僚が決めていた。これには総裁とて抗えない。せめて予算委員会を開き11月選挙とすれば石破の面目も立ち選挙に影響もないが、石破の面目が立つようにはさせないということだろう」

「党内野党の間は言いたいことを言い国民人気を得られても、党内の壁には初戦完敗ということ。しかし自民に物申すから石破は国民人気がある。国民の声を背に、すべてをこれまで通りにという自民党の圧力を跳ね返せるかが総理としての彼の課題」

■10月4日               都会のリゾート地


バーナビーのディアレイクを歩いた。丘にそびえるビルと麓の湖水というスペクタキュラーな眺めの小さな湖なのだが、


 湖水を望む丘にぽつぽつとお邸が建っていることに気がついた。すごいな、こんな町中なのに高原リゾートみたいである。野尻湖あたりの。あそこまで歩きましょうとぐるりと湖を一周する。

湖を囲む道はやはりすごいお邸ばかり。美しい洋館たち。まあカナダなんでお邸は当然みな洋館なのだが、美しい。湖水を望む広い土地にこんなお邸なんだから、昔ながらの領主とか荘園主みたいな家系の人が住んでるのだろうか。

 お邸もうねりのある林間の道もほんと高原のようだ。町中なのに。

最初にお邸を見たあたりのちょうど対岸からは、釣り人とコミュニティセンターと市のギャラリーが見える。

この公園と大きなモール以外これといって特徴ははないベッドタウンだけど、いいところだなあバーナビー市。バンクーバーの隣町です。GX9とLM14140の写りも文句なしであった。


■10月5日               カナダ最安のセルフォンプラン

こないだ安い電話会社に切り替えたのだが、SIMが古い機種を認識しないというトラブルが出て、店員女性にえらい手間をかけてしまった。

結局帰宅後無事開通したので、今日同店に行ったついでにつながりましたよサンキューと報告すると喜んでくれた。客も店員も感謝のココロだ。(GX9のLモノクロいい) 

TVのスクリーンセイバー(Amazon Fire TV Stick)に最近の写真が流れるよう設定してるのだが、ふとTwitterから目を上げると昨日の風景がバーンと映っていて実に気持ちがいい。ぱっと窓が開いたよう。いい写りだなあ俺のカメラとレンズたち。 

■10月6日                  自民党選挙にウンザリ

#ニュース7 小泉氏次郎が「この選挙で政治とカネの問題に決着をつける」と演説していた。自民党の『選挙で勝てばいかなる政治責任も不祥事もチャラですよ』理論はアタマおかしい。非公認の高木某も選挙には出られるので、処分はまったく堪えてないという平気な顔をしていた。(しかも後日、非公認議員にもフルの選挙資金と応援演説が入ってると判明(笑)

ニュースによれば街頭はもう選挙モードになっているようだが、バンクーバー領事館には #在外投票 の告示がまだ出ていない。それくらい急な話なんである。俺は何ヶ月も前に旅の宿を取ってあるので領事館での投票に行けない。自民党都合で世界のわれわれが振り回される。

■10月7日                  マンチェスターバイザシーと日本映画

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を見た。奥様が東海岸出身なので俺もあのどこか物寂しい大西洋岸の空気感には覚えがあり、内容ともども心がしんとする映画体験だった。地図を見るとあの町はノバスコシアの対岸だ。あたしも一緒に見たかったのにと彼女はいうが、見たら泣くだろうなあ。

「万引き家族」「ドライブ・マイ・カー」と評判の日本映画も見ていて、どちらもスタティックな、静的な映画だなと思った。日本映画は物事が動かない。「ドライブ」は動かなかったこと自体がテーマかもしれない。「マンチェスター」と少し似ているが、「万引き」とマンチェのほうが好き。ドライブの台湾女優がよかった。 

「首」はたけし本人を筆頭に既視感の強い「おじさんの詰め合わせ」映画で、無名の役者を輝かせた「将軍」に鮮烈さでかなわんなと感じた。「ドライブ」も見知らぬ台湾女優の吸引力がすごかったもんね。そしてなんでこういうパワハラと粗暴の話を日本人は好むのだろうと感じ、前半早々にリタイヤした。 

■10月7日             メープルのピクチャーウィンドウ


うちのメープルがいまピークだ。この窓の風景はきれいだなと毎年思い、GX9はそれを過去イチの色で写してくれている。そして毎年落ち葉かきでハアハアとなる。


【サンデー自転車】落ち葉かきのあとはご褒美の自転車ライドへ。20度ないので走り出しは肌寒い。


 俺は寒さに弱いので今年はあと何回走れるかわからないなと、一番長い15キロのループを走った。脚はヘトヘトでお尻痛いが気持ちよし。GX9+LM35100の望遠スナップいいわー。

■10月8日                   映像の世紀、壁

毎週気持ちがシーンとなっていく #映像の世紀、壁。インドとパキスタンの国境儀礼兵士たちが示す本質的な同質性、なのに諍いは終わらないというあたりに胸が痛む。「不法移民を防ぐ壁は仕方ない」という番組感想があるが、富の格差がその移動を生んでるんだから、なんとかならないかとは思うよね。

■10月9日                  Copilot大劣化

Microsoftの #Copilot を、俺の代わりに広範にググってくれる人として便利に使っていたのだが、昨日急に2窓形式(右)が消えチャット形式限定になってしまった。これは入力も出力も狭く使いにくくなる改悪で、AIと会話するという行為が気持ち悪くて耐えられんと使用中止。ChatGPTに行ってみよう :-(

■10月10日            秋のLUMIX散歩

秋の暖かな日、気持ちよかったのでスーパーに車を停めて、図書館まで2ブロックほど写真を撮りながら歩いた。Lモノクロ散歩。みんなきれいだなあ。(GX9+LM35100)

色づく並木もきれいです。ここは町の一等地にあるシニアホーム。窓の景色がきっと良いだろう。

■10月10日                    遠くのロック友


極東ファロスキッカー宙也がアル中だったこと、どう克服したかを語るインタビュー記事が出た。いい写真だなあ宙也。

あのライブハウスから救急搬送される『Godspeed U』のビデオと曲はつまり、「自分は回復しているなと感じたので治療中と公表した」頃に発表されたんだ。Godspeed U、幸運がありますようにという歌なんだ。同い年でかつて共演もした俺は、彼の活躍をツイッターで応援しているのである。◆極東ファロスキッカー/Godspeed U youtu.be/lD5zUBQUdbQ?si…

■10月10日                燃えるメープルとチカディーたち

燃えるメープルの紅葉をバックにヒマワリをついばむチカディーたちがほんとカワイイ。リスが飛び乗れないよう俺がつけたガード枝をグワシと掴み、すごい角度で食べているw 鳥もリスも身体能力とんでもないよね。

チカディーたちはヒマワリを足で抑え、殻をむいて食べるのです。うまいなあ、かわいいなあ🙂(EM10m2)

■10月13日                  リスが遊ぶブランコ

あのアライグマのベイビーたちはもう5年も前か。リスと違って敏捷性が足りない…ww x.com/tomosakata/sta…

■10月14日                     政権交代可能性とは

奥様と義母様が州議会の投票に行くというので、俺もちょっくら中を見せてくださいと入ってみた。身分証と投票券を見せいくつかの確認を経て、ブースで投票という手順はどこも大差なし。なるほどーと二人のあとをついて中に進んでいくと、投票券のない人はご遠慮くださいとなる。そりゃそうですよね。

表に出ると、ここで写真を取ってSNSに投稿しようというコーナーがあった。ここで待っていて二人を撮りました。投票したよ! 義母様は今日いちばんの最高齢投票者らしい。 #iVoteBC

連邦制のカナダは州の予算決定権が大きいので、住民にとっては暮らしに直結した大きな選挙となる。ずっと中道左派(社民党くらい)が州政権を担ってきたのだが、住宅価格の高騰(国全体だけど)や医療リソースの不足などで批判され、保守党が猛追してるのだそうだ。

もし政権交代したら当然保守党はそれらの問題を改善してみせなければならない。左右中道が政策を競うから政治がよくなるわけで、日本のみなさんも選挙行きましょう。有権者の多くが政府に怒りを示さない限り、どこの政府も住民が助かる政治などやらんのです。