2024/12/08

【まとめ24年11月後半】晩秋町スナップの愉しみ

「兵庫の怪は秩序の危機」「停電暗いクライクライ」「日本の報道パワーの低さ」「太田光に語られた清志郎」ほか

■11月18日              兵庫の怪は秩序の危機

【兵庫県知事選】あ。まさかの齋藤氏再当選。またマスメディアがネットに負けたのか。マスコミは社会の公器と名乗れるほどデマと戦ってないもんなー。どうすんのジャパン。デマで選挙結果が変わってしまうなら、それは事実と信任に基づいた「社会」というものの危機でしょ真面目に。

ss954 の鈴木エイト氏らのレポートで聞く兵庫県知事選の様相は、想像以上だった。デマとパワハラ被害者への中傷を含む立花ポスターに中学生が群がり、彼の言説を信じる家族と他の家族で分断が生まれ、斎藤氏はスター扱いでバースデーソングが歌われ、当選後は斎藤さんありがとうと声がかかり、メディアに謝れと罵声が飛ぶという惨状。文化大革命みたいな価値の転換と吊し上げが起きており、日本ってそこまで民度が低かったのかと驚く。

公益通報をつぶしただけで公職者として一発アウトで、被害者の私文書を暴き脅迫して死なせた時点で事件である。公職追放のうえ関与全員起訴されねばならない。ネット世論がどうなびこうとその公論を興せないメディアが、スキャンダリズムに押し流されてしまったのだ。選挙が下世話な、どっちが嘘を言ってるのかショーにされてしまった。

これほどの洗脳じみた行為が奏功したのは前代未聞なのでは。立花氏の危うさをオウムに例えるツイートがあったが、動いたのが少数信者ではなく多くの一般人なのだからより怖い。NHK会長が選挙報道を考えるとコメントしたそうだが、選挙中逐次リアルタイムにどうにかしないと。すでに限度を超えているのである。

■11月18日            クリスマスショッピング

クリスマスショッピングが始まっているモールで、ズンと立ちむしゃむしゃクレープみたいなのを食べてる子がかわいかった。包みを見たらプレッツェルか。しょっぱいのかな。LUMIX GX9+20mm 

この季節だけ開くシーズンショップにあった、人の善意を信じずクリスマスを盗む怪物グリンチの置物。カナダの子供はこのアニメを育つので、意地の悪いやつをグリンチかよと笑ったりする。アニメだと和解もあるんだけどね。

GX9の色はいいなあ、同じLUMIXの1600万画素機より一段良い。レンズは35-100mm。このレンズは小ささに惹かれて買ったが35mmスタートがやはり狭く、撮りたいシーンがフレームに入らず困ることが多い。次にほしいレンズが出たら下取りに出そうと思ってるのだが、なにかをサブジェクトを狙って撮ると写りはこのようにやはりいいのである。せめて標準的な25mmスタートだったらたいていのシーンは撮れるんだけどなと思う。

■11月19日                 晩秋町スナップの愉しみ

晩秋のBC、今日は雹が降った。うちの町の旧市街にある、おそらく町で一番美しいツリーが素晴らしい色だった。(OLYMPUS PL5+LM1442PZ) 

どこからどう撮っても美しい。バッグに広角ズームつけた小さなPL5を入れておいてよかった、必携品である :-) 

川ではカモメと釣り人が、遡上中のサーモンを狙っていた。

さあ野菜を買いに行こう。LUMIX1442PZの写りは気持ちいい。マイクロ4/3はこんな気持ちいい写真が撮れるのに、娘はiPhoneばかり使う。それはPCにアップロードするのが面倒だからの一語に尽きるわけで、カメラメーカーに足りないのはネットワーク系のソフトウェア技術だと思う。


今週の町スナップ。カメラってなんでもいいからサクっと撮っておくと、家に帰っておみやげのように写真を開く楽しみがありますよね。モノクロはGX9、バーガー店はPL5。

■11月19日          タイニーデスクの小沢健二

#TinyDeskConcerts 小沢健二。そりゃ小沢健二の顔も見たいけど、マスクでもよしと思うほど良い選曲とアレンジだった。「あの頃だってあの頃はって、言ってたじゃないヒー! 」は再始動後ベストソングだなと思う。よいポップソングには最初からノスタルジーが入ってる。あの頃だってあの頃はって言ってた🙂 

「ブギーバック」が始まるたまらず部屋にいた娘を呼ぶ。娘はなんと全歌詞を歌えてた。すごいな。君は2024年トーキョーガールだったしね。アメリカの女の子と一緒に一度、渋谷のダンスフロアーで踊ったそうだ。二人はすごく声かけられて笑ってたそうだ。

■11月20日              悲しみの世紀

#映像の世紀 戦後外地に取り残された人たちの回。この番組は毎回物語にはならない、どうしようもない悲劇を教えてくれる。シベリア帰りの兵を洗脳されたアカだと差別する国民性。満蒙引き揚げ者に与えられ開拓された土地が今の六ケ所村、福島原発、成田三里塚とは。何度拓いてもゼロにリセットされてしまうのか。言葉もないとはこのことだ。

■11月20日             停電暗いクライクライ

大風で停電です、暗いクライクライ。停電はつらいなあ。ポータブル電源を買おう。

■11月21日              夜明けのありがたさ

停電が直り、嵐の夜が明けるとつくづくほっとした。平穏ありがたい。昨夜は実に27万世帯もが停電だったそう。うちのエリアは夜7時から12時くらいまで真っ暗だった。うちのあたりは突風も感じなかったのだが、あちこちで木が倒れパワーグリッドがメタメタだったらしい。

メイン道路で倒木というツイートを見て驚き散歩がてら見に行くと、倒木がメキメキと屋根にめり込んでいる家があった。ああ、気の毒に。これを恐れうちの奥様は、数年おきに庭師を雇い庭木の枝払いをしている。高いんだけど。 

停電中一番助かったのはUSB充電の自転車用ライトで、自転車用なので小さいのに煌々と明るく、スマホ用モバイルバッテリーで給電しながら点灯できて、何時間も延々闇夜を照らしてくれた。USB給電えらい。お湯は鍋用のカセットコンロで沸かしてた。

 BCの秋冬はストームの季節で停電は毎年必ずあるので、備えとしてポータブル電源の購入を検討している。昔は車のバッテリーから明かりとUSB電源を取れるくらいの原始的なものだったけど、今はちゃんとAC電源となる、はるかに進化したものが手に入るみたい。前から必要だと思っていたのだが、今は技術革新が起きててすごいと電気好きの甥にこないだ教わったのだ。時代は変わった。


■11月22日               旧作ドラマを楽しむ

#ロングバケーション これが有名なロンバケかと見始めると、怒りと狼狽の極みから徐々に平静を取り戻していく山口智子という温度表現とスピード感が抜群で(この緊張しきった手のひらとか)、終始テンポある会話やダイナミックな動きがアメリカ映画みたいだなと思った。なるほどこれは楽しい。

山口智子のミニスカ・ジャケット・へそ出し・サングラスというストップひばりくん風ファッションも、傷ついた彼女が間髪入れずムクリと立つ感じも他の時代の日本ドラマで見たことないなーw 名作と名を残すのもうなづける躍動感で、これはエバーグリーンな新鮮さです。 

ロンバケもそうなのだが、旧作日本ドラマでは洋楽が流れるなと気がついた。これは耐えて久しいのでは。Jpopがその後興隆したというよりは、日本が外国のカルチャーに対する興味をなくしたということだろうと思う。

「恋がしたい」というドラマは内容はかなり定型的だと思ったけど、なんとカーペンターズが主題歌でハッとした。カレンの声なんて何十年ぶりに聴いたろう。 

しかしTverでは旧作ドラマをいろいろ見れるのだが、やはりあまりにクオリティが低いなと思う。新作ドラマは設定があまりにもありきたりだし、旧作は古さを感じさせる。出てくる役者の顔からして味が薄い。

米TVが作った #Shogun には、日本のドラマで見たことのない精悍な顔の日本俳優が多数出て好演している。俳優の美貌をもてはやしすぎる日本のドラマでは出場所がないのかもしれないと思った。ブンタローよかったなー。


■11月24日            日本の報道パワーの低さ

#NHK #ニュース9 が『#兵庫県知事選・SNSでなにが』という特集をやっていたが、内容は「メディアの信頼失墜」「SNSでの分断」といった程度で、#ss954 が報じた立花氏らの異様さは脱色していた。「齋藤氏を否定するエビデンスは1つもない」というそれこそエビデンスのない応援者や立花氏の主張を流し、ファクトによる検証は避けるところが選挙中も後も一貫している。結局意見は人それぞれとなってしまう。もはやそんなフェーズではないだろう。この報道パワーのなさがネットで暴力的に押しのけられているのだという、報道の敗戦の典型みたいな特集だった。いまだに。 メディアが断言を避けるから極論に負け続けているわけである。もはや土俵を何度も割っている。 

齋藤氏が勝って調子に乗った維新吉村氏が、「公益通報や職員の政治活動禁止の条例制定」だなどといい出している。選挙に勝った首長は独裁者であり何をしてもいいという考え方は、橋下徹からの伝統だな。狂っている。この狂気を反憲法の狂気であるとメディアが公に言えないところがダメなのだ。

■11月25日                太田光に語られた清志郎

スイートソウル時代のRCが大好きという太田光が、「カバーズやタイマーズの政治ソングは野暮で、なんか違ってた」とラジオで熱弁していた。その頃「選挙に行かないこともメッセージだ」と書いた彼のコラムには清志郎のほうが、君のような影響力ある人間がそう書くのはよくないねとシャイな仕草で諌めたそう。

すると太田光は「政治なんかよりも清志郎さん、あなたの『トランジスタラジオ』のほうがずっと世の中に影響ありますよ」と持論を曲げなかったそうだ。総じて、太田光はロックと政治だけは本当にわからない人なんだなと思った。俺は彼が好きだが、ロックと政治を語られるとキツイ :-(

太田光はそうして政治を軽んじ大物政治家をTVでからかうことによって、社会不満のガス抜き役となってきたわけである。政治なんてまともに考えちゃいられないという彼の態度は若者たちに政治を考えないで済むエクスキューズを与え、自民党を利してきたわけである。それは笑いによる不満のはけ口ですらない。

  ◆    ◆    ◆

太田光がラジオで言ってた清志郎没後の番組「ラストデイズ・忌野清志郎×太田光」も見た。太田は「メッセージが直接的すぎる」ばかり言ってて、カバーズ、タイマーズの音楽そのもののあの電撃走るすばらしさが太田には届いてないんだなと思った。やはりロックが分からないんだろうとしか言えない。◆20140502 ラストデイズ「忌野清志郎×太田光」 - dailymotion.com/video/x21c6xw

太田といわゆる「音楽に政治を持ち込むな」派のどこが違うだろう。喜びも怒りも音楽にあって当たり前である。怒りが圧倒的に不足する社会だから、極論をいうインフルエンサーに何百万もの人々の票が持っていかれてしまうのである。俺は政治のわからぬビートたけしと、わかってても政治にモノ言わぬタモリに日本の世論没落の責任があると思っているが、太田の責任も本当に大きいのだなと改めて知った。

冗談じゃねえふざけんなとガスを抜かず着火させるのがロックであり、キヨシローなのだ。タイマーズの極論には笑い血がたぎったよ俺は。バブルの頃に。

番組全体が「清志郎は変わってしまった」史観で作られていて、RC初期からあった清志郎の怖さはなかったことになっている。晩年の清志郎はこんなナラティブでまとめられていたのかと悔しい、ただそれだけのくだらない番組であった。

■11月26日                   ノーベンバー・ナイトドライブ


クリスマスライトが照らす通りをゆっくりと走る、ノーベンバー・ナイトドライブ。東部ノバスコシアに里帰りする家族を空港へ送ってきた。しばらく猫と二人暮らしだ。


マニュアルモードのあるカメラを持ち歩いていてよかったなと思った。古都ニューウェストミンスターの信号待ちできれいな灯りを撮ろうと思いつき、とっさに1秒ISO200で撮れば流せると判断しノールックで撮って、帰宅して見たら予想通り&それ以上でオオとなったのである。その判断ができる自分も、カメラ10年余で成長したなあと思った。(PL5+LM1442PZ)

■11月27日          冬に備えよう

今日は寒い日だった。お日さまが出そうで出なくて。(GX9+LM35100mm) 

雪が降るのも近いと感じる日々、スノーシャベルを買いに行く。今年は寒い冬になるとの長期予想が出ている。冬枯れの並木道が夕日に美しかった。まだ3時頃なんですが、緯度高いカナダでは夕暮れ感である。


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