ムスメ萌が1月末から東京に住んでいる。秋に大学を終え日本で働いてみたいと熱望してたのだが、やはりそう簡単には実現できなかった。資金を貯めつつ方法をあれこれ模索し、海外から申し込める月極め光熱費込みの大きなシェアハウス会社をついに本人が見つけ、ようやく実現したのである。
住んでるのは吉祥寺、俺と弟が長年住んだ井の頭である。やった! 俺たちがバイトとバンドとバイクと自転車に明け暮れる青春を過ごしたあの井の頭で今彼女が暮らし、写真を送ってきてくれる。親の青春revisited(再訪)だ。うれしい。
吉祥寺は昔よりさらに人気が高く休日とか激混みだそうだけど、やはりあの公園をはじめとして何もかもが徒歩圏内の至便さで文句ないそう。あの自転車の小路や低みの池から上がる坂に、武蔵野の風情がある。
東京のあちこちに盛んに出かける娘が送ってくる写真がとてもいい。景色を見たWowというワクワク感が写っている。若者の目は大胆でいい写真を撮ってくれるよといつも思う。
そしてマイクロ4/3(PL5+LM1442)の写真もやっぱりホントいい。ひと目見てiPhoneとの光学的な違いを感じる。眼前の広がりや密度が立体的に写るのだ。本人もやっぱり違うねという。でしょー! レンズのマジックが宿るからね。
東京の雪の日にもカメラを持ち撮り歩いていた。トーキョーはバンクーバーよりも雪に弱いと笑っていた。
シェアハウスは半分外国人なんで日英仏と3カ国語で話しながら、シェアキッチンで料理したりしている。引っ越した途端に知り合いができるわけで、これ以上心強い一人暮らしスタートってないのではないかと思う。米の炊き方を学び(左・完璧に炊けたよLook! )、親戚の味噌屋から送ってもらった味噌で美味! な味噌汁も作りうれしげだ。「味噌でスープがクラウディになって、本物の味噌汁だと感動した!」とのこと。ああ、たしかに味噌の雲ができるよね(笑)。
仕事もお母さんと同じ英語学校の教師を目指し、面接やレッスンに参加してのトライアルが始まっている。ほんと親の青春revisitedですわ。
◇ ◇ ◇
日曜は昨春父が(地図を読み違え)行けなかった友人の吉祥寺ギャラリーShell 102へ。前々回来日時にライブハウスで会ったことのあるオーナーさんが「あれアナタはどこかで…」と気づいてくれ、娘は自己紹介したそう。そして小さな家々の展示を楽しむところを撮ってもらった、それがこの写真である。父の果たせなかった夢を果たしてくれて、うれしいなあ。
歩いていける距離のジブリ博物館もすでに訪れ(市民優先チケットが買える)、ギフトショップでいろいろ買ってきて部屋に飾りはじめた。アパートを借りて、自分の部屋に仕上げていったあの頃の楽しさを思い出す。
ああそうか、彼女はいま「魔女の宅急便」のキキと同じだな。初めての異国の一人暮らしで落ち込むこともあるだろうけど、彼女のトーキョーライフは順調に始まったという感じです。そのうち私たち親も、君のアパートを訪ねていくよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿