フェリーから降りまず、初めてのBC航空博物館へ行く。シドニー空港に隣接した大きな格納庫2つ+アウトドアに大型機5機ほどの博物館なのだが、ここれは飛行機好きは相当に楽しいのではないだろうか。知識のない俺と奥様も盛り上がった。宮崎駿的第一次大戦機やさらにその前の創世記展示は、これに乗ってたのか命知らずたちよと笑っちゃうものがある。
これなんかまさに宮崎駿「紅の豚」。カワイー。イーストマンE2シーローバー飛行艇。
4輪がついたものはライト兄弟よりさらに前の飛行機試作品、というか宙に浮くことができるクルマだろう。木造の鳥はダビンチが設計図を書いたあれの試作品とのこと。
飛行機ならではの巨大星型エンジンは、もとバイク乗りの俺には萌えるものがあった。すべての動力が真ん中の軸に集まっている力感がすごい。どのエンジンにも過給器がついていた。スーパーチャージャーなんだろう。
隣接する空港の本物の管制塔無線を延々傍受しているハムラジオの壁なども楽しい。
しかし第二次大戦期から飛行機はやはり、大きく禍々しくなっていく。英爆撃機 Bristol Bolingbroke。
前方下部がガラス・ウィンドウになっているのを見て、ああそうか爆撃機の目標は地上にあるんだもんなとひと目でその設計思想がわかり恐ろしかった。
操縦士は前方を、爆撃攻撃手は下界を見ていくわけである。怖い。
巨大エンジンを格納する翼のでっぱりもマッチョで禍々しい。軍用機オタク宮崎駿のナウシカやコナンによく出てくる描写である。
この格納庫からさあ飛び立とうというセスナ機たちがいい風景だったなー。遠くに見える滑走路。GX9につけてたレンズはRokinon 7.5mmの魚眼レンズ。広がりが撮れて、持っていってよかった。
もう飛べないんだけど、ありし日を感じさせる光景だった。空を恋しがる君たち。(つづく)