2025/08/17

【まとめ25年7月後半】渋谷陽一を偲ぶ・話せばわかる、政治も社会も

「太田光の頑迷さ」「ういこ落選ショック」「嵩とのぶの赤いカバン」「娘の借りぐらし」「パレスチナの憤り」ほか。

■7月15日              CakeYaさんのお菓子

娘の日本語小学校同級生のお母さんがやっている、Port Moody CakeYaさんの抹茶ロールケーキ。最高。CakeYaさんの和風洋菓子はBCで一番おいしい(当社比)。日本の食べ物はなんでも大ヒットする時代なのに、なぜここは店舗増えてかないのだろうと食べるたび思う。instagram.com/cakeyaportmood… 


ブログ【まとめ25年7月前半】【参院選2025】在外投票とバンクーバー散歩◇「Girls Are Beautiful、カナダデー」「プラザ合意の再来」「バス旅TVを楽しむ」「比例はどこを選ぶべきか」「日本のポピュリズム」「モラルの劣化果てしない選挙」ほか tomosakata.blogspot.com/2025/07/257202…

TVにつないであるAmazon Fire Stickは、Amazonフォトの写真をスクリーンセイバーとして流してくれる。大画面に最近のお気に入りがポスターのように映り気持ちがいい。

■7月17日               太田光の頑迷さ

TBSの選挙前特番で、太田光が各党党首に聞くというコーナーがあった。その共産党編を見たのだが、マアひどかった。「昔暴力革命って言ってましたよね、政権に入ったら日米同盟は? 共産革命は?」とかつての『共産党綱領』に延々こだわり、話がどこにも広がらない。まさかいま田村さんを訪ねて昭和の言った言わない論争に終止するとは、太田光の頑迷さよ。

彼は真面目で勉強もしてるのだろうが、政治社会の感覚は昭和の保守おじさんとしか言いようがない。田村さんも「国民はそこを気にしていない」と苦笑するほどかつての共産党綱領に拘り、「共産党委員長と議論しても負けない理論武装した保守おじさん」という、まったくお呼びでない非生産的な役割を演じただけであった。この選挙での共産党のアピールを太田が遮り票を減らして、なにか意味あるのかって話である。

近年の太田光の政治番組での炎上は、ウケ狙いで自民大物に軽口を叩いてる件だろう、些事と思っていたが、問題視されてたのはむしろこうした、自身と思想が異なる共産やれいわ山本太郎への不毛な攻撃なのかなと思った。保守思想を持つのは勝手だが、地面に杭が挿さったようにそこから動かないから、田原総一朗と同じで議論にならない。そこは左右問わず皆不快感を感じるだろう。

俺は爆笑問題の深夜ラジオの長年のリスナーで彼の笑いは好きなのだが、思想言論に関するこだわりには、ネガティブ要素しか感じないのである。

■7月18日                        日本の車産業やばし


『最後のバブル80年代残り香』#カーグラTV で松任谷さんが中韓EVを試乗し、これはヤバイ欲しいとヒュンダイを絶賛していた。 パッケージも装備もドライバビリティもよいとなるともうヤバイよね。


俺もこないだポルシェのEV? と思う車を見て衝撃を受けた。ヒュンダイだったのだ。デザイン面で日本車はあまりにも凡庸すぎる。もう売りは燃費しかない。そこも各社PHEVを揃えてるわけで、トヨタでも大きな差はつけられないだろう。ヤバイ。


■7月20日                       ういこ落選ショック

NHK【参院選選挙速報】を見てうーんという顔をする俺を見て家族が、「カナダにも極右がいることが可視化されたときはショックだったわよ」という。それだよね。参政党に入れたよという人が職場にいたりしたら、穏健な考えの人々は顔がこわばっちゃうことだろう。空がまた暗くなる。

投票前は逃げた荻上チキの開票番組に出た参政党神谷代表は、過去の発言、著書、憲法草案の奇妙な記述を聞かれると明確に答えられず、自説を貫くわけでもない、ジャーナリズムには耐えられない政治家であった。こうした強靭で優しくユーモアもあるジャーナリズムがラジオにしかないことが日本の問題なのである。

   ◇    ◇    ◇

予想されていた参政党躍進はともかく、俺が期待した環境グリーン・ニューディールの長谷川ういこさんがれいわの比例記名得票ではるか下位で、予想通り3席取れても彼女が入る見込みはまったくないと知り、ショックを受けている。

1伊勢崎賢治  東外大名誉教授(指定枠)
2木村英子  党副代表   127,653
3奥田芙美代  元ピアノ講師 25,454
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4岡本麻弥  声優 21,057
5ミサオ・レッドウルフ 反原発活動家 19,574
6蓮池透  元東京電力社員 18,858
7長谷川羽衣子  政策研究会役員 17,850
8辻村 千尋  自然保護活動家 14,557

れいわの政策委員でTVにも出て知名度があるだろうに、彼女のTwitterやYoutubeのフォロワー数より記名票数が少ない。学校父兄代表、反原発活動家といった一般新人候補より低いというのは、さすがにショックだろう。本人も「党は大丈夫だろうと言ってくれたのですが」と落胆と、かすかな不満を示していた。

一体どういうことなのかとTwitterで彼女の名を検索すると、まさかのういこ落選ショックの声で溢れている。「ういこさんは当確と思い、戦略的に他のれいわ候補に投票したのが失敗だった」と嘆く人たちがたくさんいる。彼らにこの結果はどういうことなのかと一日聞いて回ったのだが、◆ういこ氏は全国比例候補でありながら関西以外での選挙活動禁止◆他議員の応援介入禁止◆山本太郎率いる本部隊での演説や応援もなし◆山本太郎は奥田ふみよ氏をイチオシし投票を明言と、要はういこ氏は干されていたらしい。なにか内部で揉めて、関西限定のみそっかす候補として扱われたらしい。山本太郎はそんなことをする人だったのか。れいわはそんな報復人事をする党だったのか。知らなかった。

俺は対決姿勢ばかり強め人相が悪くなった近年の山本太郎に惹かれてはいないが、それでも面白いメンバーを集めた、他と違う政策集団としての魅力をれいわには感じていたのである。この激動の時代に、経済と平和と環境という誰にとっても喫緊のテーマで強力なカードである伊勢崎/長谷川氏を国会に送れたら、世論と国を動かせるのではないかと。環境に投資し経済を活性化するというういこ氏のグリーンニューディールは、アベノミクス失敗以降はじめて国民が政治に希望を抱ける政策論なのではと、共産も含めた比例各候補のツイッターや動画を見て、ういこ氏ダントツだなと俺は投票を決めたのだ。れいわの党内事情など知る由もなく。

東京の選挙区候補にういこ氏を出せば、環境と経済という政策論が響く層の広さから、少なくとも犯罪者社会復帰支援を訴える山本譲司候補よりは票を取れただろう。しかし山本太郎は6年前比例全2枠を障害者に担わせたのとまったく同じスタンドプレーを行い、れいわは社会弱者救済の当事者政党ですとアピールしてしまったのだ。議員はボランティアとは違うので社会問題の当事者に政治の光を届けるだけで十分ではなく、国民社会の全般を考える総合政策力のほうが重要だろう。それなのに山本太郎は障害者支援(木村英子氏)、校則民主化(奥田ふみよ氏)、犯罪者社会復帰支援(山本譲司氏)というスキマに支持者の票を注いでしまうのである。

れいわは一般有権者からは遠いニッチ議員を擁すスキマ政党で終わってしまうんだなと、6年目にして俺は諦めの境地に達した。自民没落という12年に一度のチャンスに、れいわ新選組の存在意義を全く打ち出せず選挙を終えた山本太郎への失望は大きい。この熱暑の時代にグリーンパーティがなく、主要政策に出す党もない日本よ…🙁 

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「去年ムスメが三鷹で蓮舫に投票した都知事選で、急に出てきて蓮舫を破り冷笑してた奴いたじゃん」「あー!」「あの選挙後の態度で人望なくし、その後全選挙で彼の党が全敗してるよ。参院選で通算50敗くらい」「ギャハハ!」と娘に話した。童話の教訓のようだ。

「蓮舫は国会に戻ったよ。また自民党と戦ってくれると思うよ」「あーよかった!」

■7月22日                       渋谷陽一を偲ぶ

渋谷陽一の訃報。ああ。ポッドキャストの更新が突然止まり、少しして病気と発表されたので覚悟はしていたが。YMOの二人と渋谷陽一が数年のうちに亡くなるというのは、あのロック/サブカル百花繚乱時代の終わりを強く感じさせる。ロッキンオンと宝島の時代。 

彼の評論集は大学時代に読み込んだ。俺はマドンナとかぜんぜん好きじゃないがポップ最先端の音を作り続けたことはスゴイとは思っていて(Vogueとか究極のポップサウンドだろう)、そういう音楽の受け取り方は渋谷陽一からもらった気がする。

最後に触れた彼の仕事は、コロナ禍、安倍政権の非合理的な政治下、我々はどうしたらいいのかと政治・経済・保健の識者を招き語り合うポッドキャスト、『SIGHT RADIO 渋谷陽一といとうせいこうの話せばわかる!政治も社会も』だった。今も音源は残っているので聞いている。

「自民党は曲がりなりにもJ-POPを歌おうとしている。自民党に勝つには野党もA級ポップを鳴らさないとダメなのである」――SIGHT RADIOで渋谷は、政治社会分野ではビギナーである「大衆文化の人」の立場から、こんな感じで疑問と提言を発していてた。皆ある分野でアブソルート・ビギナーであっても、他の分野ではいろいろ考え生きている。話せば分かる、政治も社会も。だから教えてほしいというアティテュードが渋谷陽一にはあった。俺はそこにいたく共感していた。

このSIGHT RADIOは、「ついに日本にも政治を語り影響力を持ちうる、海外のようなポッドキャストが誕生した、政治社会の新たなムーブメントだ」と高揚し、毎回聞くたび感想とリンクをTwitterに投稿していた。渋谷の病気で「今期終了」のまま終わってしまったことが本当に惜しまれる。素晴らしい番組だった。混迷の日本でもっと聞きたかった。

◇      ◇      ◇

渋谷陽一はさまざまな世代の、実にさまざまな領域の人たちから追悼が出ている。DJと評論とインタビューで、広い分野に影響を与えたんだな。昭和というかロック/ポップ/サブカルジェネレーションの小林秀雄だったのだろう。

うちの娘は本を読むことをわりと苦にしていて、まあ眼の前をおもしろ情報がビュンビュン飛び交う時代に書物に没頭するのは難しいよなと思う。しかし若き日に読んだ渋谷陽一などの評論は滅茶苦茶面白かった。そんな話を音楽好きな彼女に俺はして、英語圏のそういうロック評論家を探せと勧めている。

90年頃バンドの売り込みでロッキンオン編集部にカセットを持っていくと、渋谷陽一がいきなりいて「あ! 渋谷…さん」と声が出た。「ハイ」とあの声で答えてくれた。音を聞いた若手編集の評価は厳しめで俺たちはトボトボ渋谷駅に戻ったのだが、しかし渋谷陽一ご本人いたよなあという思い出は残りました。 

山川健一による渋谷陽一の思い出。『渋谷「おまえが髪の長い女性がいいとか優しい人がいいとか、どうでもいいよ。ああいうインタビューは二度と受けないように」』。彼のこういう文章は本当に好き。俺は才気あり抜け目ない渋谷陽一と同じくらい、情けなくチャーミングな山川健一にも影響を受けている。 x.com/Yamakawakenich…


■7月25日             嵩とのぶの赤いカバン

#朝ドラあんぱん 「ぼくって…誰で」――地震でなぜ急にのぶが嵩を意識するのか本人にも視聴者にもよくわからんのだが、のぶのツンデレかわいー! 心配させんなやと怒ってるー!w

のぶのツンデレのデレ部分はきっと周りの人たちは察しており、それで嵩に告白しろしろと言ってたんだろうけど、どこまでも嵩はそこに気づけずというクラシックなツンデレ劇の真骨頂で、最高だったなーあの電話。「僕って…誰で」と言いつつかすかに浮かぶのぶの笑み🙂

二度見たが高知地震で皆の消息が不明な中、なぜ崇のことだけ余分に心配しのぶがぼーっとなるのかはよくわからん。しかしそういう脚本の穴を吹き飛ばす嵩らしさとのぶツンデレのかわいさだった。のぶがキレるところは三回見た :-)

気持ちをなかったことみたいにするなと朝田の家族に説かれ、澄んだ表情で嵩がのぶに会いに行く。「今日はケンカはやめよう」というあの一言が、まだ揺れてるのぶの心を画鋲のように見事に留めた。やっと言えた。のぶを想いあの赤いカバンを買った美学校時代から、何年経ったのだろう。




■7月28日                  ひざの上の猫


■7月30日                   娘の借りぐらし

娘はいまバンクーバーダウンタウンに住む友人の旅行中彼のアパートを2週間ほど使わせてもらい、1年ぶりの一人暮らしを楽しんでいる。近くの日系スーパーで買い出しをし自炊して納豆ご飯を食べていると、去年の吉祥寺時代の再現で滅茶苦茶楽しいそうだ。

今日はビデオチャットで1週間ぶりに話をした。これもまさに吉祥寺時代アゲイン🙂 彼女はまたこうして一人暮らしをしたいんだけど、バンクーバー近郊の家賃は東京の2倍強($2500とか!)。若者の給与では暮らしていけないんだよねえ。日本のように経済が停滞すれば家賃は低いが、カナダアメリカで資本主義とインフレは常に加速し、どちらも国民生活が苦しくなっていく。どこの国も運営は難しい。

■7月30日                   カムチャッカ地震

カムチャッカ地震で津波。川を白波が遡っていく映像は、たとえ小規模でも改めて怖い。これ以上大きくならず済んでほしい。311であれだけ最悪が重なったのだから、もうそんなことは千年二千年くらいなく済んでほしい。カムチャッカ現地はTwitterでもほとんど情報がないのだが、どうなってるのだろうか。

カムチャッカ現地のドローン映像、津波が襲い引いていく上空からの映像が衝撃的だった。ああ。311のときの東北もこうだったんだろうな。あのときはまだドローンがなかったのだと、これを見て気がついた。

ハワイに津波が到達する時刻とのことでライブ放送を見ている。一番北の島カウアイの北岸で、「通常より少し潮が引いているようだ」と心配している。暗くなり潮目が見えなくなってきた。 

■7月30日

日本にもハワイにも大きな津波はこなかったんだ。よかった。到達予測時刻の1時間後くらいまでハワイのLiveを見てたのだが、予測される波の高さと間隔など情報が多く科学的でアナの声は落ち着いていて、感心させられるものがあった。

しかし半日経ってもカムチャッカ現地からの地震被害映像がほんと少ない。水産工場の同じ津波映像が繰り返し伝えられる。人口が少ない土地だからなのだろうか。

■7月31日                  パレスチナの憤り

イスラエルの人権団体が今日、「今起きているのはイスラエルによる、私たちのジェノサイドである」という報告書を発表した。「ハマス主導の恐ろしい(越境)攻撃は、すでに進行していた暴力的な支配体制から、公然たるジェノサイドへとイスラエル政権が転換する触媒となった」――何十年も続いていた暴力的な支配から、ジェノサイドへの明確な転換であると。

 

俺の学生時代のバンドは、パレスチナが陥った苛烈な運命に憤る歌を歌っていたのだが、近年の状況を見れば支配に抗して戦うパレスチナの兵士というイメージすらロマンチシズムに過ぎなかったのかもしれないと思う。彼らの敵はあまりにも大きすぎた。 

曲を書いたバンドリーダーは政治的な男で、来日した全斗煥を脳内で狙うテロリストの歌、自民党的田舎権力へのアレルギーの歌などを書いた。2年前の同窓会ライブで俺たちは、ミグ25で函館に着陸した亡命者に想いを馳せる『お前は亡命者』という曲を演奏した。昔のソ連のほうが、空想とシンパシーの余地があったのである。

バンド現役時代のあの頃より今のほうが、あらゆる面で世の中が悪くなってしまった。ため息。


「パレスチナの憤り」アブノーマル・ストリッパー
vo.外笑イージマ, Gt.テレキャス久保/レスポール・サカタ, Bs.ピーマン池上, Dr.テラダヤ。
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■The Wrath of Palestine
詞曲:久保元宏(英訳:サカタ親子)
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ただれたようなヤケドをしたような/太陽が砂漠に昇ってくる
The sun rises on the desert horizon/Burning and scorching
ここはオリエント太陽の国/国境線がゆれ動く
Here, in the Oriental land of sun/The border looks blur and hazily
歴史のトリックにつまずいた/難民たちが息をひそめる
The refugees stumble upon a trick of history/Trapped and voiceless
キャタピラの音が遠くで聞こえる/今日も兄弟がひとり死んだ
We can hear the caterpillars in the distance/I lost another brother today

Hey パレスチナ/悪いのはユダヤではないと知ってはいるが
Hey Hey Hey Hey パレスチナ/帰る家はどこなの
Hey, Palestine/We know that the Jews are not to blame
Hey, Hey, Palestine/Wherever will you find your home?

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カミナリのような耳鳴りが/俺の頭をかけめぐる
The thundering roar of cannons fills my head
やつは銃を取り砂漠に飛び出す/やつは去ったが視線は残った
My brother picks up a firearm/He runs into the desert battle
And yet, I feel like he's still here, gazing at me
居座るつもりかイスラエル/いつわるつもりか日本人
Are you just going to stay, Israel?/Are you just going to sit and watch, Japan?
砂漠に散った パレスチナは/歴史に埋もれ 闇に咲く
Brothers of Palestine, faded away into the sand/Will remain unknown in history, will bloom in the dark.

Hey パレスチナ/悪いのはユダヤではないと知ってはいるが
Hey Hey Hey Hey パレスチナ/帰る家はどこなの
Hey, Palestine/We know that the Jews are not to blame
Hey, Hey, Palestine/Wherever will you find your home?
どこなの
どこにもない
Wherever could it be?
It's nowhere

2025/07/17

【まとめ25年7月前半】【参院選2025】在外投票とバンクーバー散歩

「Girls Are Beautiful、カナダデー」「プラザ合意の再来」「バス旅TVを楽しむ」「比例はどこを選ぶべきか」「日本のポピュリズム」「モラルの劣化果てしない選挙」ほか

■7月1日               Girls Are Beautiful、カナダデー

1年で一番暑い日(体感)カナダデー。今年もお祭りの人混みとライブを楽しみにラファージレイクに行ってきた。やっぱ暑い。人造湖なんで日陰ないんだよなこの公園。

夏はいいなあ。ガールズがきれいだ。しかし直射日光を浴び歩いていると疲弊する。カナダとはいえ。UVキツイ。

お目当てのシンガーはとてもよかった。バンクーバーのブコラさん。これまでこのフェスで見たシンガーでピカイチだ。まったくの無名らしいけど、声と表情の美しさ、肩や手指のラブリーな揺れ、サビのknock on my doorで声と身体がとろけていくあたりの表現力などなど、ヒット曲が一発出たらもうスターだって感じあるよね。こんなカッコよく俺たちは踊れんでしょう。Bukola, I thought you were a star, already!👏 

Bukolaさんが出たのはステージ前が日陰ゼロ(pic2)のサブステージで、みな客席ではなくステージテントが作る横の日陰から見ていた。おかげで写真を撮るには背景が白くて露出難しかったが、近いのでBukolaさんのキュートさは撮れたのであった。Girls Are Beautiful.

■7月3日                 プラザ合意の再来

【トランプ関税問題】40年前のプラザ合意で『搾取』などとっくに終わり、日本は貧しくなる一方なことをトランプは知ろうとしないのだ。こんな事実を無視した要求に理はなく、経済的侵略戦争である。いつも張り切ってる『経済安保』マターそのものでしょ自民党、なにか策はないの。

日本経済の崩壊はプラザ合意の円高切上げが端緒にして決定的だったというのは、しばらく前『1985年の無条件降伏(岡本勉)』という書籍を読み思い知った。日本政府はどう抵抗できただろう、なにか取り得た選択はなかったのかと考えながら読んだが、一国には制御しようがなかったかとため息が出た。

ここに来てのトランプ経済侵略は、あのときどうにも抵抗できなかったプラザ合意の再来ではないか。自動車産業だけは死守しつつ沈み続けた日本が、これ以上なにを譲れるというのか。軍事増税で国民の生活水準が直接削られることが最悪の事態である。

#党首討論 で共産党田村氏に「米政権に軍事費3.5%を求められている、どう考えるか」と問われた石破総理が、「日本は世界の中でも有数の厳しい安全保障環境にある。増額は当然、(共産党は)日本の安全保障環境を甘く見ている」と答えた。

田村氏の質問意図は「トランプ軍拡から国民生活をどう守るのか」という点にあったわけだが、それが近年リベラル仕草の石破総理の本性に着火したらしく、彼は生活を犠牲にはしないという方向に話を持っていかなかったのだ。これは恐ろしい。石破総理就任後一番嫌な言葉だなと思った。 

日本政府は日本国民に対して発信力がなさすぎる。相手は理不尽を言ってるんだから、日本国民は怒っている、アメリカ国民のために日本国民に増税など課せないと対峙するしかないだろう。反米感情が禁忌である自民党と日本の右翼というものが、さっぱり理解不能なのである。

■7月3日                 カボチャ棚

奥様の家庭菜園のカボチャ棚を作った。ツルをここに誘導してカボチャが中にぶら下がるという感じかな。廃材で作ったんだけど見た目もいいよね。 

朝、暑くなる前に池まで散歩する。水かさが減った湖面を藻が覆い、キラキラと輝いている。そして黒犬とめっちゃきれいなその飼い主さんが。美しい…。

夜9時50分、西の空はまだ明るいカナダの夏。娘と去年彼女が行った鎌倉の話などしながら帰る。 

■7月7日                カエルの赤ちゃん!

【サンデー自転車】26度の夏日。家から30分ほどの湿地の入口に自転車を停め歩き出すと、足元でなにかワサワサ動いている。――カエルの赤ちゃんだ! 何百もの! ひゃー。真っ黒で1cmないですわ。カワイー🐸 

そして水辺に降りる道が通行止めになっていた。「Western Toad(ツチガエル)の Toadlet(英語にはカエルの赤ちゃんという単語があるのか!w)の渡りの季節のため通行禁止」。そうなんだー。そりゃ仕方ないね。ここで休み、麦茶を飲んで、帰ることにしよう🐸 


真夏に山を見ながら麦茶飲める幸せよ。

【おまけ】ヘビもいました。尻尾だけ撮れた。 

■7月8日              倫理の底が抜けそうな参院選

【参政党】神谷氏が原潜と核兵器を持ち中韓を威嚇しようといっている。マンガ「沈黙の艦隊」にそういう話があるらしい。

日本のドラマを見るとマンガ的だなとよく思うけど、それはマンガを下に見るわけではなく、こういうマンガ的なアイデアに奮い立ってしまう精神の幼稚さを感じさせるということなのだ。大人の責任として手塚治虫は描かなかった未来というか。

#参院選 参政党は立憲に並ぶレベルの比例票を集めそうだという報道が出てきた。今回は国民の関心が高いそうで、山が動きそうでもあり、倫理の底が抜けそうでもある。

 日本の選挙のたびに毎回、自分はどう考え在外投票するかとFBに書いている。そこでだけつながってる昔の友人に、排外主義参政党に惹かれるやつがいたりするのだ。直接言っても気分を害すだろうが、黙ってはいられない。祈りが伝われ。

■7月8日                バス旅TVを楽しむ

伊集院光が絶賛してた「バス乗り継ぎ旅7時間SP」。#バス旅 って初めて見たけどGoogleマップ禁止なんだ。それはキツイ。根性女子編も高橋尚子+ウェンツ編も面白かったー。 日本の田舎旅は味わいあるなあ。こころ旅も「未知との遭遇も」そうだし、ハズレがない。

#バス旅 初めて見た土屋アンナのさっぱり明るい体育系女子ぶりも、高橋尚子やウエンツ瑛士のトーク上手も最高だったな。そしてあのバスを捕まえろと高橋尚子の全力疾走を太川陽介がカタパルトのように発射するシーンは鳥肌ものでしょう :-) 

■7月8日                比例はどこを選ぶべきか

【参院選】#在外投票 明日行くつもりなのだが、比例をどうしようかまだ迷っている。各党の比例議席数予想と上位にきそうな候補何名みたいなものがあれば、こっちのこの人を応援したいなとピンポイントで願いを込められるのだが、そういう一覧はないよねえ。比例も候補者名で投票すれば応援になるのか。

わかった。俺が応援したい2党はどちらも比例当選予測が2~4とのこと。ならば両党比例候補のツイッターをチェックし、発信力と魅力ある数人を見つけよう。そのうち1名の名前で投票すれば応援し甲斐があるではないか。そうしよう。そうします。

発信力はれいわ圧倒的だな。エネルギー・環境・経済担当の長谷川ういこさんなんかまだ現職議員ではなかったのかと驚くほどの発信力がある。真夏の街宣のその夜に、自宅で長時間ライブキャスト(←)をやっている。多岐にわたるトピックを整然と柔らかに喋れる知的体力がすごい。「日本人ファースト」を求める有権者と対話したことも語っている(14~)。ご苦労さまです。 

そしてれいわは比例一位に、「沖縄を戦場にしないために非武装化を」と唱え、在日米軍に持論を持つ平和構築・紛争予防の専門家伊勢崎氏(元平和維持軍外交官、現東京外語大教授)を据えている。この2人を国会に送れたら面白い。

共産党比例候補たちは正直Twitterを見てピンとこなかった。共産党全体を見渡しても党長老たちと山添拓あたりは政界最強クラスだが、それ以外の議員候補に発信力ある人が見当たらない。これはちょっと厳しそうだな。Twitterリベラルは共産党内部のゴタゴタを常に嘆いているが、そういうことから若い人材が入ってきてないのだろうかと思った。

■7月9日              在外投票とバンクーバー散歩

【参院選】行ってきました #在外投票ポイントカードが一杯になった。これはどうするのかと聞くと、在外投票カードの更新申込みが必要だという。

――えええ俺がそれをやるんですかとため息をつくと投票係の女性たちがクスクス笑い、ああなんかすごく日本にいるフィーリングだとしびれました😉 

日本フィーリング→この、仕組みのダメさをみな分かっていて、しかし直せずすいませんねえと笑顔で物事が進んでいく感じねw 仕方ないので投票後申し込み用紙に記入した。#在外投票 も手続き煩雑なので、当社比3年分くらいの分量の漢字を書いたな今日は。 

投票を終え、久々の夏のバンクーバーを散歩する。都会で写真を撮るのは楽しい。LUMIXのLモノクロいいなあやっぱり。歩きながらフォーカス合わせ揺れを止める試みをずっとやっていた。コツが掴めてきた。(GX9+YN42.5) 

領事館から数分のウォーターフロントを歩く。バンクーバーはやっぱりきれいな街だな。ビルの合間に緑や日陰がたくさんデザインされているところが賢いのである。俺は弁当を持っていき、ビルの谷間に置かれたテーブルと椅子でいただいたもん。最高。

緑があって涼しいし、景色も陰影あるし。どうして東京はこうできないのだろう。なんで常にビルと駅の建て替え中なのだろう。(YN25mm) 

ロブソンの裏はバンクーバーで最も家賃が高いだろうクラシックなアパートやコンドーが並ぶ。緑に包まれすごい街路だ。バンクーバーいちのショッピング街の1本裏道がこの並木だというのはすごいよね。写真を見て気づいたが、映画の撮影をやってたらしい。テントは機材だ。

こうして緑を育て残すのは大変だけど(うちだって庭木に車の車検代くらいのお金がかかる)、公共がそれをやらないとね。れいわの長谷川ういこさんは環境と経済の専門家である。日本にはグリーンパーティがないが、彼女がいるれいわはそこを担い得るのだ。

さあ帰ろう。LUMIXのLモノクロほんといい。惚れ惚れする🙂

■7月11日                日本のポピュリズム

TV朝日 #モーニングショー で朝日新聞委員が、減税は財政健全性を損ない円安をさらに進め物価対策に逆効果と解説していた。アベノミクスで財政を決定的に損ないながら株価しか上げられなかった自民は責任取らず、それを止め左派的立場から国民生活を守れなかった朝日が、こうして今選挙で強力アシストするというパラドクスがある🙁 

ポピュリズムと言われるれいわの「国債で消費税廃止」の実現は困難だとは思うが、『アベノミクスが刷ったお金を消費減税と自民が削った財政支出に使えば国は豊かになったはず』というビジョンには強く共感する。その伸びしろをアベノミクスが金融で消費してしまったのが現在だという責任の所在を #モーニングショー は提示してほしかった。

分配論に支持と力を与えなければ、貧富の拡大と国民負担増に終わったアベノミクスへの反省と修復は始まらないではないか。トランプを生んだのは民意を汲まないインテリ層という言説を体現したような朝日の財政論解説だったと思う。

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山本太郎はエモ演説の6年前参院選がピークで、以後イエローカードが累積してるし、野党に対してまで対決姿勢を出しすぎて人相が悪くなっている。しかしゴールを決めそうな、つまり社会のムードを変えられそうな雰囲気を彼には今も感じる。

しかし同じ大きな政府プランに右派マインドという、日本のポピュリズムとして最適化された参政党が出てきて、先に社会のムードを変えられてしまった。日本のトランプは明らかに参政党神谷となりつつある。遊説先での口から出任せがとめどない。

#ss954 キニマンスさん英語ジャーナルによれば、国内英字新聞にも「exclusionism 排外主義の高まり」「外国人が増えてきたことへの restlessness 不安が背景に」という記事が載ってるとのこと。在日外国人に、きな臭い日本の空気が伝わっている。 

日本で90年代に教師をした日系カナダ人の友人は外見日本人だが日本語に訛りがあり、電車で同僚と英語で話すと「日本語話せよ!」と絡まれ、日本語で話すと訛りへの蔑視を感じ、心底ウンザリしたそうだ。日本は昔から人種差別のある国で、安倍以降の右傾によりそれが肯定拡大されつつあるのだと思う。 

■7月12日                  モラルの劣化果てしない選挙

【参政党の世迷言】ホストクラブが参政党を支持してくれたら初回無料にしますとツイートし、その参政党候補が礼をいい騒ぎになっている。なんというか、モラルの劣化果てしないですね日本の選挙。安倍政治が底ではなかったのだ。 

これもホント頭オカシイ神谷宗幣、「給付財源をデジタル仮想紙幣でやれば、国債もいらない自由に発行できる」。こうした完全なデタラメを公然と言うのは、もはや確信犯だろう。ファクトは俺に追いつけない、選挙が終わればやったもの勝ちという。モラルの劣化果てしない。#選挙自体が社会問題

神谷氏「共産主義がはびこらないよう治安維持法必要だったんでしょ。ね! 共産主義者が日本の政府中枢にスパイを送り込み。ね! ロシア中国アメリカとの戦争に仕向けていって。ね!」

討論ならばその場で一笑に付され、Twitterでは引用コメント付きで批評的に見られるこうしたクソデタラメが、現場や動画サイトでは生で届いてしまう、影響力を持ってしまうという扇動の構造があるのだと動画を見て分かってきた。そして歴史教育は自民党に破壊されており常識のガードで守れない。

神谷宗幣の演説はあまりにもデタラメで、彼自身にコアとなる思想はなく、詭弁を弄する危険な扇動家というわけでもない。ただやる気ある量販店店長的な思いつきの集積に過ぎないのではと感じる。反証には耐えられない、一方通行の街頭演説でのみ輝く裸の王様なのだ。

そんなデマゴーグが大衆を扇動し議席を獲得できてしまう。もはや止めどがなくなった。N党出現時からわかっていたのに政治は放置している。いや自民党が対処すれば言論統制になってしまうのか。

■7月13日                   Far Away Eyes

#徹子の部屋 に34歳のいしだあゆみが出ていた。すごくきれいで、徹子さんの質問に応じながら記憶を探るように、目が遠くを見ているのがなんともいい。Far Away Eyesだ。「あたしって退屈でしょ。みんなに言われるの」。独りが平気で空想癖のある、遠い目をした女の子にショーケンは惚れてたんだな。 

So if you're down on your luck/もしお前がついてないことばかりで And you can't harmonize/誰ともなじめないなら Find a girl with far away eyes/遠い目をした子を探してみろよ (The Rolling Stones) 

■7月14日                     イベリン: 彼が生きた証

Netflix『イベリン: 彼が生きた証』を見た。筋委縮症で若くして亡くなった青年が、実はオンラインで多くの友人や恋人を持っていたという。そこまでならアニメやマンガにある話だと思うのだが、数万行の会話ログから彼がオンラインでどんな会話をし、どんな恋をしていたのかをゲーム画面と、残されたビデオやオンライン友人の実写コメントを交え描き出すのだ。よくできている。

彼の仲介で、自閉症の息子とのコミュニケーションに悩むお母さんをオンライン上で息子に会わせるシーンが感動的だった。うちも娘が東京にいた間、リモートでのほうが会話弾んでたなと思い出した。

■7月15日                      今も現役の旧友ミュージシャンたち

中期P-MODELの映像が流れてきた。中野テルヲは古い友人で、ことぶき光は俺のバンドメンバーの弟だ。優しき音楽オタクだった中野がこんな端正に決まったミュージシャンだったんだという驚きがある。ことぶき光は兄の部屋で居候してたときと変わらぬ生意気小僧感w 

彼らのTwitterを見てみるといまも中野は音楽を続け、ことぶき光に至っては俺の知らないところで大変な活躍をし海外公演を重ね、著作もあり大好評らしい。驚いた。うれしいことである。

■7月15日                       迫るロシアの影

#報道特集 差別への抗議者はリベラル世代である高齢者が多いが、荒海を航海しはじめばかりという感じのメディア情報学科学生たちの真摯さや、「学生同士は国籍とか考えていない」と語る方の聡明さが救いだった。そしてこの番組のヘイト特集では皆勤賞だな河合悠祐。差別は醜い。アグリィである。

参院選の終盤になって核武装論者にして東京ブロック1位という日本の有権者トンデモないなとため息つかすさやという候補がロシアメディアに登場し、ロシアによる選挙介入が行われているという分析が出てきた。「しょうもない零細アカウントの偽情報が万超えの大バズり」するのは、ロシアのボットと、カネ目的のインフルエンサーがバズらせてるからと分析により可視化されたのだ。日本政治の混乱を目的として石破政権は反米親中だ系のデマをバズらせ、その一環として参政党も支援されているらしい。参政党が力を持ち普通の党が弱くなれば、当然日本は弱くなる。

陰謀論めいてはいるが、実際該当するTwitterのインフルエンサーたちは即日凍結され、参政党も担当者をクビにするなど慌てている。俺の旧友がしょうもないアカウントの政府批判&参政党動画を見まくっている背景にこれがあったわけである。イヤハヤ。お前いくらなんでも匿名アカウントの動画とか見るなよ大人だろと俺は友人を説得してるのだが…。