■07/10/06(土) □ ペルージャみたいな柏レイソル
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こないだ野球ばかり増やさないでJリーグ公式戦もやってくれと TV Japan にメールを送ったら、1月しないうちにプログラムに入れてくれた。ありがたい。これが柏・ガンバという非常に手の合うカードで、めちゃめちゃ面白い。休みの日に日本のサッカーが見れる幸せ。
日本のサッカー人はガンバのようなパス組み立てサッカーをすごく褒めるのだが(実際ピッチコンディションがいいためか日本代表よりもパスが早く/速くきれいにつながっている)、DFが根性と対応力で守り、奪ったボールをエースに渡し、エースがドリブルで上がりながら前線にぱしーっとパスを通してシュートまで持っていってしまう柏のサッカーのほうが俺は興奮する。中田がいたときのペルージャみたい。フランサというのが非常にいい選手で、かつての中田の役割をやっている。しゅぱーっと糸を引くように美しい、長いグラウンダーのパス。素晴らしいミドルでゴールも決めてくれた。ベリーナイス。
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そういえば現イタリー監督ドナドーニが、「ほぼ日」フランコさんに聞かれ、
「中田は良い選手でしたが、もっと偉大なチャンピオンになれたはずです。彼は身体も技術も知性も、全てに恵まれていました。でも彼がサッカーに捧げたのは人生の 40%くらいだったのではないかと、ぼくは思います。残りの 60%は、広告や宣伝やテレビ、インターネットその他に宛てていたように見えました。彼はサッカー選手というよりは、ひとつの企業体だったのかも知れません。もし中田がサッカーのことだけを考えていたら、世界最強選手のひとりになっていたでしょう。でも自身の 40%しかサッカーに捧げなかったら、その実現は難しいです。本当に勿体なかったと思います。彼自身にとっても、日本にとっても、偉大なチャンピオンを生む大きなチャンスを逃してしまったかなと思って‥‥」
といったそうだ。こういう風に見ているプロもいるんだなあ。しかし中田がやってた芸能文化人生活には俺も興味はないが、ブラジルやイタリーのスターは「残りの 60%」をディスコと夜遊びに費やしてるのが普通なわけで、中田の生活&サッカー意識がブラジル人たちより低かったとは思えない。余暇を遊びじゃなくて金儲けに使ったから、外国人にはよりスキャンダラスに映っただけだろうと思う。「本当に勿体なかった」というのは涙が出そうなほど同感だが、中田の能力が20代後半落ちてしまった謎解きのヒントにはならない。
結局イタリーのスター選手たちとの違いは、無駄に呼ばれた日本代表で奪われた時間と体力なのかもしれないな。オシム就任以降海外にいる日本人選手が皆いい仕事をしているのを見てみれば。中田が1年の旅でリフレッシュして9月からサッカーに戻ってくれたらと思ったのだが―――カタールでもMLSでもJリーグでもいいではないか―――、戻ってくれなかったなあ。日本でTVに出て、現役復帰はないと明言したらしいし。ため息。
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後半柏が先制するもガンバが追いつき、逆転してしまう。この辺も上位チームに力及ばず最後はやられていたペルージャっぽいのであった。しかし面白かった。満足。
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■07/10/07(日) □ 毎日雨雨雨
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毎日毎日雨雨雨。気欝な日々。フロントヤードのメイプルが大紅葉してるので写真を撮ってみたのだが、赤が飽和してしまって今ひとつであった。最近なんかピントがぴりっとしないような気もするんだよなー。日本で撮った風景写真なんかも、カキっというピント感はあまりなかったし。サチュレーション(濃さ)をいじってるせいで、色が飽和して輪郭線がぼやけて見えるというのもあるかもしれない。いろいろ色設定をいじってみて、【RGB+1、シャープ+1、曇りWB】で撮ったのがいい感じとなった。
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今日はまる一日、ドラクエを中心に萌と遊びまくった。DQ7はまた悲しいエピソードが出てきて萌が泣いてしまう。その次の町でも「親が決めたいいなづけ」うんぬんで結ばれぬ恋なんてのが出てきて萌に説明のしようがないし、どうも7歳の純真な心には、ドラクエ流の少年漫画的サッドストーリーは悲しすぎるかもしれんなあと思う。
その後も同様に助けたくても何もできないカタルシスの薄いエピソードが続き、旅の目的がぼやけて、萌は宝探し以外興味を払わなくなってしまった。もうこれは萌は飽きてるなと思い、奥の手として取ってあるFF9にいこうかとオファーしたのだが、萌はDQ7を続けたいという。
それじゃ仕方ないかと次のダンジョンで萌にマッピング係をやらせ、「この階段は『ステアA』ね。これが次のフロアのどこにつながってるかを書いてくれ」と紙に書かせていると、なにかすごい冒険の充実感を感じたようで夢中になってマップを完成させる。どうやらドラクエ名物ダンジョンの楽しみが萌にも効くらしい。この「ダーマ」のダンジョンの奥には楽しいパズルもあり、ボスをやっつける手順だけではない楽しみが用意されているのもよかった。この調子ならば最後まで飽きずにいけるかも。
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■07/10/09(火) □ 過剰繊細反応
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雪の季節になる前に車のリアタイヤを換えたいのであちこち電話して値段を聞いてみると、レガシィではいてたのと同じ Kumho タイヤで 1.5 倍の値段になっている。どうやら3年前よりもタイヤの値段が上がったとしか思えない。考えてみれば原油価格が上がればゴム製品の値段が上がって当たり前か。がっくー。こんなに出すならわざわざ韓国製を買う意味がないと思うが、しかしエリオは妙に扁平率の高いタイヤをはいてるので(ソフトなサスに硬いタイヤという変なバランスなのだ)、選択肢が少ないのである。まいるなー。あきらめずにいいタイヤを探したい。
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夜萌をベッドに送ると、「マミーと寝たい」と突然泣き出した。最近「心臓の音がドキンドキンと響いて怖い」などとつまらぬことで夜アップセットしてるので、その続きである。「んなこといったって、今までドラクエでわーいって盛り上がってたのに、じゃ寝ようかといったら突然涙がぴしゅーっって、なんじゃそれは?」と軽口でからかうと萌も爆笑し、そのまま少しマンガを読んでやったら落ち着いた。やっぱこの頃の彼女のさまざまなな心のゆらぎを、まともに取り合うほうがかえって過剰繊細反応を助長するのかなと思う。つまらぬ動揺を俺たちがまともに聞いてやればやるほど、心の振幅は振れていく。
しかしこの頃、子供の心にはいろいろと悩む。萌はカナダキッズ的きつさと日本キッズ的ソフトさを兼ね備えているのだが、俺がソフト面をずっと好んでいるのを彼女も気づいていて、それがプレッシャーとなってカナダガールとしての自然な振る舞いを阻害してるかなと最近感じ、俺は反省してるのだ。
Mに対して超ソフトで甘々なことを萌がいうのも根は同じである。「Mよ、萌がああしてわざと超ナイスなことをいうのは、つまり『親を喜ばせようとしていいことをいう』というのは、実は子供の行動としてちょっと不自然ではなかろうか」と俺が言うと、Mもそれもそうだわねえ、手放しで喜んでもいられないわねえと同意していた。親の影響というのは子供にとって巨大すぎて、どれほど気をつけてもいい影響だけを与えていくことはできないのだと思う。
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