2010/11/26

日記「着物で゙マルチカルチャーナイト」

「カルカソンヌ悪魔的名手との出会い」「デーモンに教えられる日々」ほか。

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■10/11/15(月) □ カルカソンヌ悪魔的名手との出会い
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 オンラインカルカソンヌ今日初戦で、とんでもない奴に当たってしまった。最初にコマ3個 をタイル1枚で瞬殺されたのはまあ俺の大凡ミスだが、4個目を2枚のタイルを巧妙に使い殺されたところで、こいつは自分の点は取らず俺のコマだけを狙ってるのだと分かった。全員を閉じ込めて封殺するというのか。なんという奴だ。


青の1~8が俺のコマ、
黄が相手の置いたタイル
 5・6個目はそれぞれ3枚ものタイルを使いつぶされ、7個目はたかだか数点の道なのに乗っ取られた上につぶされ、最後の8個目も乗っ取られ未完成都市に幽閉されて(つまり無理心中状態)、ついに全滅となった。このゲームはコマがなくなるともう点が取れないので、残り数十枚はしらけつつ淡々とタイルを周辺にただ積み上げていくしかない。奴はここでは俺が置いたタイル(図の右上)を使って点を一切取らないのである。純粋に相手のコマを殺すことだけが目的なのだ。なんたる徹底ぶり。

 そして 128-40 という味気ない勝負の結果、彼はダンケと一言を残し去っていく。こんなにも無慈悲な勝負をする奴がいるとは、ドイツ人恐るべし。悪魔的名手である。デーモン Her**ma と彼を呼ぼう。

 あまりのことに info を見てみたら、こいつはカルカソンヌをオンラインで5千回やっている(汗)。物の怪レベルである。しかしこの生き馬の目を抜く腕前を持ってしても勝率は73%と極端に高くはなく、俺以上の腕があればあの執着しらみ潰しスタイルにも対抗できるらしい。なるほどねー(それに3プレイヤーならこんな戦法では勝てないなとあとで気がついた。1対1だから敵の殲滅に全力を使えるのだ)。

 しかし8個全滅させられてその完成図を眺め考えてみると、自分がやってしまった悪手がよくわかる。一般則として、「コの字」のポケットに自分のコマがあるときはもう完全にアウトなわけであり(図の3)、それを避けることがまず上達への道なのだ。

 驚いたのは図の5のなど半分閉じただけで安全そうな地形でもDを置けば「コの字」にできるので、E、Fと多量のタイルを使えば殺せることだ。これはちょっと考えたこともなかったが、なるほどである。いや面白い。嫌な奴だが勉強になった。

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 この画面キャプチャと紙のカルカソンヌ(つまり本物)上でいろいろと妨害への対策を研究して、またオンラインへ。まったく妨害しない非常にジェントルなお方と戦い、これは勝つな、あまりガツガツするとみっともないなと思ったのだが、最後に大聖堂で妨害されて負けてしまった。俺は弱い(泣)。せめて1勝したいのでもう一丁。

 次は3人戦となり、最後に下手を打って最下位。悔しー(泣)。しかしもう俺は見えている。この2戦乗っ取りは許さなかったし、逆に乗っ取りに成功している。あと1手悪手をなくしさえすれば勝てるという状態が続いている。

 夜皿洗い後最後の1戦で戦績の悪い人と当たり、161/158 で薄氷の勝利。ふー。やっと勝てた。しかしもうほんとに俺には見えている。朝のデーモン Her**ma みたいな奴にはどうやっても勝てないだろうが、普通の相手ならもう簡単に負けたりはしないぜ。

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■10/11/19(金) □ 着物でマルチカルチャーナイト
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 今日は学校の【マルチカルチャーナイト】というもので、出自文化の服を着て民族料理を持ってこいというのだが、外は小雪まじりの寒い日で俺はとても手持ちの浴衣など着ていく気がしない。北米の行事はなんでもそうだが新学期が9月に始まるので、気候が悪くなってからどんどん行事が入ってくる。スポーツ大会、ハロウィーン、こうした各種ペアレンツ参加の催し物と。気候のいい春から初夏に行事が入る日本式学校スケジュールのほうがずっとハッピーだと思う。高1の春のスポーツ大会なんか、授業がなく一日スポーツで遊べるという多幸感を今でも思い出すよ。


着物できりりと立ち姿(中央)

アラブの王族がブラジルブースを訪れる
 Anyway、萌はしっかりと着物を着こみ出かける。俺は餃子を大量につくって持っていく(冷凍ギョーザですが)。

 着付けに時間がかかり遅れてしまったのだが、入って行くなりあちこちから「ワオ」と声がかかり、例の気が利く校長がさっそく飛んできて大声で誉めそやし、写真を撮っていく。うれしそうな萌。実際萌の着物と、イラク移民の子が着た「アラブの王族」衣装が一番引き立っていたな。着物のよさは姿勢がしゃんとよくなることで、その立ち姿の全体が美しい。「アラブの王族」衣装もそう。チマチョゴリや中国その他の衣装はカラフルだが、単に子供がきれいな布をかぶっているだけとも言える。


「コロンビアコーヒーは世界一よ!」的笑顔
 しかし単に食べ物を持ち寄ってのポットラックパーティかと思ったら、南米アジアヨーロッパと十数カ国の人々がジム一面にブースを作って、民芸品や旗や国紹介のパネルなどを飾っている。自分の家族の文化を示す子供らの、この誇らしげな笑顔を見てもらいたい。キッズはパスポートをもらって各ブースを巡り、スタンプや各国のお菓子をもらうという趣向になっている。食事の後はハンガリアンダンスや中国演舞などの演し物もある。プチ文化祭と言えるほどの充実ぶりなのである。なんて素晴らしいパーティなのだ。

 この学校の PAC(PTA)は本当に強力だ。前の田舎の学校は人口構成がほとんど白人だからこういう催し物自体が成立しないというのもあるが、郊外白人父兄のスポーツ競争好きが PAC のやる行事にも表れて、「提携書籍販売会社から本を1冊買うごとに何%が PAC への寄付金になり、一番たくさん買った子が優勝」みたいなバカ的イベントばかりだったからな。

 いやほんと恐れ入りました、これほどの行事とはと PAC のメンバーによくよくお礼を申し上げて、俺たちはすごかったねえと言いながら帰ったのであった。

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■10/11/21(日) □ デーモンに教えられる日々
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 カルカソンヌ研究成果が実り、最近は勝率5割近辺をキープしていたのだが、昨日今日とまったく勝てずスランプに陥っている。勝率 40% 近くに落ちてきた。うー。

 昨夜から連敗が続き、2戦目次こそは勝つぞと気合を入れると、なんと相手はあのデーモン Her**ma であった。うわ。しかし先週とは俺も違うぞと必死に戦う。だがしかしやはり序盤でデカコマをトラップされ、後はほぼ全部の町を乗っ取られて大敗した。トラップされた個数は前回より減ったが、デカコマを取られると乗っ取りにはまったく対抗できないのだと思い知った。自分が小コマで都市を作り始めると、向こうは大コマ(小コマ2個分にカウントされる)で毎回乗っ取りにくるので対抗しようがないのである。トラップの危険があるときにはデカコマは使わないほうがいいというわけだ。いやほんとこの人は嫌な人だが、対戦するたびに勉強になる(笑)。


1,2と置かれたらもう
クローズ不可能なので、
脱出可能になるタイルを
1、2と持ってくる
 デーモン戦の反省を生かしてトラップ脱出法(というより予防法だな)を研究し、さっそく活用して勝利。名付けるならば、「敵より先にトラップ位置に脱出用タイルを置く」作戦だ。

 つまり一番豊富にある道タイルを持ってこられたらクローズできない部分ができてしまいそうなときは、敵が道を持ってくる前に自分でクローズ可能なタイルを持ってきておくわけだ。これで敵がブロックしてクローズ不能にする可能性はゼロにできるので、あとは合うタイルが出るのを待つのみ(図の3ならば5枚以上あるので高確率で出る)。よし。デーモンに教えられる日々である。

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