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■10/12/26(日) □「坂の上の雲」
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BV家でクリスマスブランチ。夜、録画しておいた NHK「坂の上の雲」を見る。明治の青年期を描いた第一部はその映像が宝物のようでわくわくしたのだが、戦闘が始まってしまうともうどこの国のどの戦争映画とも変わりはなく、すでに本で読んでる人間としては映像化による喜びはあまり感じない。
華やかなロシア王朝などを描いた部分も同じで、金がかかっただろうなあ、すごいなあと思うだけであった。で第3部の放送は1年後というのがすごいな(笑)。戦闘をはしょってもっと早く見せてくれ。
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■10/12/27(月) □ 3つのカルカソンヌ拡張セット
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俺はクリスマスプレゼントで3つものカルカソンヌ拡張セットをもらってしまった。ゲーム時間を伸ばしたくないのでミニセット「キング&スカウト」だけを頼んでおいたのだが、萌が「リバー2」を、MKが「メイヤー&アビー」を買ってしまったのである。特に「アビー」はタイルもコマも増えて新ルールが入り、非常に複雑化してしまう。うーむ。とりあえず1つずつ試してみよう。
「キング&スカウト(王と斥候)」は、一番大きな都市、一番長い道をそれぞれ完成させた人にボーナスが入るというミニセット。萌がさっそく張り切って 16 タイルの超ロングレイクロードと 48 ポイントの大聖堂シティを完成する。そこにリソースを傾注しすぎたゆえ他で点が取れず結果 12 点差で負けたのだが、そこで「あ、キングだよ萌!」と気がつき、10 点 x 2 が入り、Yahoo! と大興奮大逆転大成功初戦となった。
やっぱこりゃいいな。オンライン BrettspielWelt でも劣勢を王と斥候で逆転できることがしばしばあるのだ。新タイルもそれぞれかっこいい。都市王と道王タイトルホルダーがもらえるタイルも、まあかわいいし :-)。
「リバー2」は 12 タイルの川をランダムに組み立て、そこからゲームがスタートするというミニセット。初期の選択肢が増え、このあたりに俺様の都市群を築いていこうという戦略性が増す。それに草原を分割する効果が高いので、大きな草原を巡り2~3コマが争い負けたほうが草原点ゼロ点という悲惨な争いが避けられる。分岐は風景としてきれいだし、使いたいときだけ混ぜて使えるし、これはよいアクセントである。
大都市で絶大な権力を持つ市長、
町から道へと移動できるワゴン、
草原を独占する大農場コマ
しかし追加タイルは非常に面白い。立体交差が入り、大きな草原を分割する効果が高い町&道タイルが増え、行き止まりの道やロータリーなどが入っている。面白い。
そして各自1枚配布されるアビー(大修道院)タイルが最高。どこにでも置けるワイルドカードで、大きな町をクローズできない終盤に切り札として実に助かるのだ。萌とも相談し、うちでは追加コマは加えずタイルとアビーだけを使うことにした。
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寝る前に上記のタイルを加えもう1戦。これまたいい試合で、最後に萌がクローズできなかった道と町をアビー1枚できれいにクローズし、これで見事に点がドローとなった。なんていい勝負なんだと感動していると、王と斥候で萌にさらに 20 点が入り快勝、がっくし。
しかしタイルが増え追加ルールもありながら、それでも最後は僅差になるのだから素晴らしいゲームだ。やっぱ開発元も何百回もテストプレイした上で、熟練者同士ならいい勝負になると判断し各種ルールを決めてるんだろうな。ほんと素晴らしいゲームだわ。クイックで運と戦術の両方があり、ハンデも簡単につけられ、やるたびに景色が新しい。他にこんな完璧なボードゲームがあるのか疑わしいくらいである。
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■10/12/30(木) □ デストロイヤー対策(カルカソンヌ破壊者論)
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BrettspielWelt オンライン・カルカソンヌで2ゲーム連続で破壊型プレイヤーに当たり、げんなりさせられた。2人目にはやめると宣言し俺は途中で抜けた。彼らがやってるのはサディスティックないたぶりであって、ゲームではない。こういう悪趣味に付き合う義務など誰にもない。
コの字の内部に町を作るなどタイル1枚でトラップ(ミープルを未完成建物に封じ込め使用不能にすること)されるようなミスをしたら、そこにつけ込まれるのはこれはもう単なる下手であり仕方がない。でかい町の完成を妨害し、その結果としてトラップするのも勝負ではアリに決まっている(俺はよほど相手がポカをしない限りトラップまではしないけど)。しかし Her**ma や今日の相手のように、自分の町を作らず最初から全タイルを使い相手の町を壊しに行くのは、まったくフェアではない。なぜならば;
◆カルカソンヌではメカニズム上破壊は防げない
防御側(普通の)プレイヤーは敵が侵入できずかつクローズが可能であるよう考え抜いて構築していくわけだが―――そこがこのゲームデザインの神がかった優秀さなのだ―――、破壊者は侵入と得点は目的ではなくクローズが不可能になればいいのだから、どんなタイルでも相手の町の周りにガンガン置いて妨害していけば、いつかは必ず不可能地形にできる。これは時間の問題で、攻撃される方は相手の狙いが見え見えでも防ぐ方法がない。運がよければ不可能にされる前に必要なタイルを引いてクローズできるが、クローズに必要なマッチするタイルは有限で、マッチしない=破壊タイルは悲しいことに無限にあるのである(※)。
(※)ためしに1人2役で片方が妨害と破壊だけをやってみると、簡単に2個をトラップし、4個を終盤までフリーズすることができた。やはりこれじゃゲームにならない。
◆得点方法を逆手に取っている
防御側プレイヤーは乗っ取られないよう大事な町には多くのコマを入れるが、そうすればするほど破壊者にとってはトラップできるおいしいターゲットが増えるわけで、破壊の結果防御側は多くのミープルを一気に失う。つまり点を取ろうとすると罠にかかるという逆手になっている。
◆破壊者は攻撃を受けない
前半すべてのタイルを妨害と破壊に使う破壊者は、自分の町を持たないので攻撃を受けコマを失うことがない。したがって終盤はコマ数で圧倒的優位な破壊者が得点機を独占し、負ける可能性はほぼ皆無となる。
つまりカルカソンヌのおそらく唯一の必勝法がこれ、「序盤は破壊だけ行い敵のコマを壊滅的に減らす」なのだ。これ以外に Her**ma たちが 80% なんて数字を出せるわけがない。実際昨日の3人戦では今日の破壊者 bej** がいいところなくビリだったわけだしな。あれは2人を破壊するにはタイルと回ってくるターン数が足りないので、破壊を控えめに普通に打っていたわけである。すると彼らには必勝の切り札などないのだ。
カルカソンヌの製造元もルールとしてこういう破壊行為は禁止しようがないわけで(文章化もシステム化も無理)、このゲーム(―――おそらくあらゆる対人ゲーム―――)の楽しさはお互いに楽しもうという人々の善意にかかっている。善意を持たないプレイヤーとのゲームは避けるしかない。今後はほんとこういう輩は相手にしないでいこう。目安としては自分で町を作ってるかどうかで、数手打つだけで分かる。
【Her**ma 後日談】その後オンラインゲームサイト BSW のカルカソ破壊魔王ドイツ人 Her**ma からまたゲームを挑まれ速攻で逃亡したのだが、彼はおそろしいことにチャットで追尾してきた。
「逃げるのか貴様。答えろ」
「いやだって対戦相手を選ぶ権利は誰でもあるでしょう」
「いや、貴様は対戦相手募集とフラグを立てていた。したがって私の対戦要求に少なくとも答える義務がある。黙って去るのは非礼だ」
「それは失礼。しかし、ぼくは君のプレイスタイルが好きじゃないんだよ。だから今後はどうしたら非礼のないように君を避けられるか考えますよ。じゃ」
「待て。つまり貴様は私のような強い相手とはやりたくないというのだな」
「まあなんとでもw じゃ」
とまあ、打ち手通り高飛車な閣下でした。こわかった(笑)。
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■10/12/31(金) □ カラオケの嵐
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ごった返す大晦日の中華スーパーで年越しの買い出しをし、晩飯はカニ鍋。俺は生きたカニを殺す度胸がないので普通のカニ足だけ買ってきたのだが、それでもやはり鍋はうまかった。案ずるより鍋が易し。
そして鍋のあと、年越しカラオケ大会をやってるというNKさん宅にマイクとアンプを提供がてら訪ねてみると、子供らは紅白を見ながら「嵐」の歌を歌い盛り上がっている。なんという完璧な日本のお年越しなんだ。日本人家庭はみんなやっぱり TV Japan で「怪物くん」を見て盛り上がっていたらしく、「怪物くん」「モンスター」では全員大合唱だった。
KDさんは「嵐」の大ファンだそうで、モンスターを歌いながらなんと「嵐」うちわを振っていた。どこでそんなものを手に入れたんだ君は(笑)。萌はPC上でセットアップしてもらったカラオケでも「モンスター」を歌い踊る。カラオケ自体が萌は生まれて初めてだろう。ビデオを持っていけばよかった。よかったよかったのお年越しでした。
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紅白はいつも通り早朝録画して早送りで見、ちゃんと見たのは怪物くん、嵐、桑田佳祐、ドリカムの4曲くらい。桑田とドリカムはよかった。ドリカムは年に1度しか俺は見ないが、毎年その音楽の力に感動させられる。萌も一度見ただけで歌を覚え、吉田美和さんのジャンプを真似てましたよ。素晴らしきワールドミュージック。
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