■12/07/17(火) □ ゲーム好みは十人十色
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気が付けば日本行きまで2週間を切った。今朝、滋賀からMたちの待つ京都へ大雨の中バイクで向かわねばならないが、土地勘がなく地図もよくわからず滋賀県内をうろうろするという悪夢を見た。後から焦らぬようリストを作り、準備を始めよう。
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こないだMKのところで遊んだ「D&D:ウォーターディープの支配者」がボードゲームのポッドキャスト「ボッパイ」でちょうど取り上げられていた。「D&D愛があるならこんな雑な展開はせんだろう」と俺も思ったことを2人はまず語る。で俺はそこで否定的な気持ちになってしまうわけだが、お2人はそこから「アタマおかしい画期的w」と喜び組展開していた。やっぱオモシロがりの達人は違う(笑)。ゲームの感じ方というものは実に人それぞれで、たとえば音楽よりも個人差が大きいかもしれない。
従来のD&Dシリーズのボードゲームは、Lord of Waterdeep よりもRPGっぽいらしい。それを聞いて、俺と萌がウォーターディープで盛り上がらなかったのはRPGっぽくなかったからだなと納得した。昔のゲームはおそらくウォーターディープよりゲームバランスやメカニクスは雑なのだろうが、そっちのほうが楽しそうだ。ボードゲーム上で短時間でD&D本編のような体験ができるゲームがもしあるのだったら、それは是非やりたいというかMKに買わせたい(笑)。
RPGっぽさといえば俺と萌がゼルダをいつも途中でやめてしまうのも、神殿謎解きだけが延々続き、ドラクエ的RPGの大きな楽しみである買い物や成長や宝探しがないからだと思う。ドラクエはゲームの愉しさが見事にパックされた総合エンターテイメントだが、ああして何十時間もビデオゲームを突き詰める根気は今は俺にも萌にもない。リソースマネージ系のボードゲームが楽しいのは、ドラクエのお金やりくりに似た楽しさが短時間で得られるからというのもあるだろう。サンファンの差額を払って高価な建物に建て替えるカードなんて、武器の買い替えとまったく同じうれしさだと思う。
MはPRGをやったことはないが、いまどんなに疲れた日にも必ず1ゲームはやるほどグレンモアにはまっているのは、遊びにおける売買と拡大再生産の楽しみを気に入ってくれたからだろう。ありがたいありがたい。すげえ強いし。
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■12/07/18(水) □「アルカディアの建設」をお試し
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すごくないすかこのエポック社ゲーム感
そしてこれがオンラインゲームサイト Yucata で試せるのを発見。やった。1人2役で試してみる。
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ふむ。ボードは思ったより狭いんだというのが第一印象。―――そして、こ、これは意外や難しい。タイルを置くごとに、「ここに置いたら次の手番で敵に完成されてしまう」というジレンマがある。しかもカルカソンヌと違い、自分のワーカーは建物を建てても回収できない。ここでルールを読んで、ワーカーは4回しかできない換金時に2個ずつしか補充されないと判明。いったん配置したら換金までは自分のワーカーなしになるんだ。それでどうやって点を取るんだ?
仕事を終えた自分のワーカーが帰ってこれないというのは、ルールが間違ってるんじゃないのかと思うくらい厳しい制限だ。驚いた。自色ワーカーが欲しくてどんどん換金すると、4回の制限を使い切り後半点が取れなくなってしまう。自分の色ではない「中立ワーカー」はタイル配置でけっこう補充できるのだが、このワーカーは建築に関わっても自分のコイン獲得にはならないのである。
あーそうか。これはタイルをうまく配置することで、1人の自ワーカーが関われる建物を増やす=取れるコインを殖やす、といった感じのストイックなパズルゲームなんだ。いかにワーカーを使わずしてタイルでタイルを完成させつつ、敵の相乗りを予防するか。そういうゲームだ。したがって最適化のために一手一手を考えこまなければならない。写真を見て想像したのと全然プレイ感が違う。囲碁かなにかのようである。大変だが面白い。プレイ時間は長くはなく、クレストを取って換金するのは楽しい。
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1ゲーム目で流れとコツがわかり、数ゲーム真剣にやってみた。やってる間ずっと、「このタイルを置いたら相手は最大2個しか置けないから俺が次のターンで2個置いて......あ、相手が中立コマを使ったら俺のワーカーが置けなくなる、駄目だ」と脳内順列シミュレーションをやってる感じ。一度や二度では定石が全然見えてこない。建設と言いつつ建築感は特にない。
建築感といえば中央の城も、実にかっこいいのだがこうしてゲームをしてみるとレートの上げ下げを行うための数値操作に過ぎず、その数値上げ下げは面白いがタイルがあれば済む程度の仕組みだった。あの城の建築自体に3D的なゲーム性があるわけではない。そこは残念。
見た目からマルチプレイヤーテトリス&陣取り的な軽いゲームかと思ったのだが、これは重厚な囲碁的なものだな(囲碁のルールは知らないけど、イメージで)。先手不利気味のジレンマ型対戦パズルである。ワーカーの補充があれば見た目通りのゲームになると思うが、それがないことでジレンマ濃度が滅茶濃くなっている。これはたしかに面白い。中毒性がある。面白いのはたしかだが、俺は疲れてるときにはこういうアブストラクトなゲームはやりたくならないだろう。
というわけで、試せてよかった。こうしてメーカー公認のサイトで実際に遊んでみられるというのは素晴らしいことである。これで気に入れば自信を持って買えるし、気に入らなければ他のゲームを探せる。買ってみたが気に入らないというのが、作者にとってもゲーマーにとっても最も不幸なことなのだから。いろんなゲームを探し試してみたい。
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