「ホテル前でお手軽スノーケル」「照っても降っても楽園の島」
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■13/12/17(火) □ ホテル前でお手軽スノーケル
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【5日め】本日はホテル前の浜で二度目のスノーケリング。一見延々と続く砂浜なのだが、ところどころ海床がいい感じに岩になっている場所があり、そういうところにはスノーケラーが浮いている。マスクをつけ覗き込むとちゃんと魚がたくさんいる。うわー。岩場ほどのバラエティや面白みには欠けるが、ホテルから出てホイで魚ざくざくというお手軽さがありがたい。昨日はカメも一瞬見かけたのだが、さすがにそう簡単には見られないか。
ひとしきり魚を楽しんだあとはそのままプールに移動し、Mも交えてまた水中バカ写真撮影大会で盛り上がった。
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晩飯はMのリクエストでラハイナの炎吹き上げる日本鉄板焼き屋へ。輪切りのオニオンを積んだ中にリキュールを注いで火を着け、ハレアカラ火山だとやっていた(笑)。鉄板焼きはどこもこのファイヤーショーをやるのかと聞かれ、いやこうして火を使うのはアメリカで日本移民が始めたことじゃないかなと話す。
昔父さんが兄貴と俺を肉屋学問として東京の高級鉄板焼きに連れて行き、神戸牛をこうして食わせてくれたことがあるが、日本の地場ビーフはどこもすでにうまさメーターを振り切ってるので、信州牛と神戸牛の違いなどわからなかったよ。どっちもただひたすらうまいだけ。―――鉄板で焼くとほんとなんでもうまいが、肉は普通の米ビーフであった。まあ当たり前か。
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夜のラハイナの町を撮っていて、SIGMA 19mm はいいと思った。カメラが遠くの明るいものにフォーカスしがちだが、それに気をつければ 1/20s-ISO1600 くらいで夜の町を自由に撮れる。。夜に遠くを撮りたい場面なんてないのでズームも必要ない。気持ちのいい夜の散歩撮影。
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■13/12/18(水) □ 照っても降っても楽園の島
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【6日め】最後のスノーケルは1時間ドライブし、島で一番カメに会える可能性が高いという南端ワイメア近くのウルアビーチへ。15年前に泊まったホテルがワイメアだと思うが、どこだかまったく思い出せない。
ウルアはコーラルがきれいに波を消してくれるサンゴ礁だった。はるばる来た甲斐あり魚影がこれまでで最も濃い。波が静かなので、サンゴに触らないように気をつけながらそーっとその上を泳いでいくことができる。これは気持ちがいい。
望んでいたカメは俺とMが姿を見かけただけに終わり、写真は撮れず。海ヘビがいて写真を撮れた。ヘビだと思ったが後で図鑑を見るとウツボだったらしい。スノーケルをやるなら、より岩場の多いハワイ島のほうが向いているのだろう。島の自然はマウイのほうが美しいと俺は思うが。ハワイ島は地質がすごくドライな感じがする。
昼飯後、別のサンゴ浅瀬に移動しMが潜る。こうして車で移動してのダイビングは、水から上がるたびに砂を落とし体を乾かさないと車に乗れないので、行きはいいが帰りが面倒くさい。車を汚すとレンタカー屋にチャージされるのである。いったん乾いた身体をもう一度濡らすのは気が重いので、俺と萌は水に入らず絵に描いたような南国の浜辺で待つ。
するとスコールがやってきた。俺は車に逃げ込むが、萌はスコールの下で濡れながらずっとサンゴを拾っていた。雨に濡れながら軽やかに飛び跳ねサンゴを拾う少女。これも南の島らしい美しい光景。照っても降っても楽園の島よ。
ホテルに戻るとウクレレで歌うおいちゃんが。あのおいちゃんも日系なのかもしれない。明日は帰宅。もう旅は終わりなのかとセンチメンタルな気持ちになり、最後の夕日と夕闇のビーチを撮り続けた。
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■13/12/19(木) □ 雨にけむるジャングルドライブ
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【最終日】夜までに空港に着けばいいという1日なので、あちらこちらと寄りながら移動する。昔ハナドライブの途中で見つけた美しい滝壺にもう一度行きたいとネットで目星をつけ Google マップして車を走らせたのだが、滝は1つも見つからなかった。昔もそうだったがこの道はとにかく道標がなく、ガイドブックを持ってないとどこで車を停めどこまで歩けば滝が見れるのかがわからんのだ。前回見つかったのはたまたまだったのである。今回はついに見つからず引き返す。
マウイ北側は俺たちがいたドライな南岸とは気候が全然違い完全な熱帯雨林で、途中車が一斉に路肩に止まり雨をやり過ごすほどの豪雨となった。猛烈な雨にけむりどこまでも生い茂るジャングルに声が出る。萌が道中撮った写真に写る雨が美しい。極度に細く極度に曲がりくねり、センターラインを割ってくる対向車が怖い豪雨のハナドライブをそろりそろり走って行くのは、恐ろしくもスペクタキュラーな体験だった。往復2時間、神経とブレーキを踏む右足がクタクタに疲れMに運転を代わってもらう。
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そして最後に Iona ニードルマウンテンへ。15年前に来た時よりもいいカメラを持っているので張り切って撮ったが、あとで見ると使った標準ズーム MZ の解像が今ひとつだった。MZ は遠くの有機物を撮ると解像というか色分離が弱い。具体的には葉っぱのわさわさ感が足りない。緑あたりの色が滲んでるのかもしれない。色設定で彩度を若干抑えればもうちょっとよくなるかな。SIGMA もここでトライしておくべきだった。
しかし距離的には MZ14-42mm(換算 84mm) で足りなくて悔しいような場面は結局なかったな。もう1つ上の望遠レンズ、換算 300mm は子供の運動会とか野鳥撮影専用だろう。つまりもうちょっと背景がボケ(左中はF4/20mm、ぼかしたかったがボケなかった)、もうちょっと遠くがカリッと解像して(左上22mm/F6.3、下35mm/5.2開放、絞るべきだった)もう倍ズームできたら完璧なのだ。換算 28-150mm F2.8-3.5 くらいのレンズが SIGMA あたりから廉価で出てくれたらいいわけである。お願いしますレンズメーカーさん。
【追記】いつも旅先ではレンタカーのインプレを書くのだが、今回の 2013 VW ジェッタ 2.5(ゴルフのセダン)はなにも書くことなし。低速トルクをえらい絞って燃費を稼いでるので 2.5L を積んでる意味ない加速感、どのスイッチが何なのかまったく見当がつかないドイツ車らしい UI。コーナーで攻め込めばガシッと決まる昔ながらのジェッタ味は健在だったが、近年借りたレンタカーで一番乗ってて面白くなかった。これよりは夏に借りたヒュンダイのほうが買いたくなる。VW やフォードフォーカスは日本ではハンドリングの評判がいいのに米加レンタカーで借りるとほとんど特徴なしで、攻め込んでサスを沈めた時だけいい味が出るので、米向け仕様は足回りがふわふわ快適にデチューンしてあるんじゃないかと思う。
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はあ、短い旅だったと帰ったバンクーバー空港は10cm 超の大雪となっていた。げげげ。しかも早朝なのでまだ交通がなく、道の雪が融けていない。坂道と高速を避けるため空港からマリンドライブに入ったのだが、バウンダリーに近づくにつれこれは駄目かもしれんねという路面状況になってくる。ラジオは「車が電柱に激突して停電している、マリンドライブからバンクーバーには上がるな」と警告している。えらいところに帰ってきてしまった。
路側帯に落ちてる車も多数いたのだが、しかし新タイヤファイヤストーンは驚異的な雪性能で、見事完走してくれた。助かった。お疲れさま、ただいま。
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