■13/12/15(日) □ スノーケルと天国モール
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【3日め】ついにM念願のスノーケリングへ。ホテルの砂浜から15分ほど歩いた岬の内側の岩場が、近場スノーケルのメッカとなっていた。片側は岬で切られているがそれでも相当に外波が来てるのだが、大人も子供もヘーキでスノーケルをやっている。大丈夫なのかな。俺がスノーケルで怖いのは波で沖へ運ばれてしまうことなのだが、浮かんでいるスノーケラーは皆波が来てもその場に漂っている。そんなに流されるようなものではないのかな。
自分で入ってみても思ったより人は波には運ばれず、波は体の下を通り過ぎるのだと実感する。多少は流されるが浜に向かってであり、修正は簡単であった。それでもいざというとき足がつかないというのはけっこう緊張するので(マスクに浸水した場合など、立ってマスクを直したい)、俺はM萌よりもはるかに慎重におそるおそるいく。昔自分の能力以上に遠泳して死ぬかと思ったことがあり、俺は海が怖いのである。そんな俺でも数m進むだけで魚や岩場のイソギンチャクが見れて満足。
【防水カメラ TG-630】は海中でもちゃんと使えたが、とにかくこれを持って泳ぐというのが難しい。ハンドストラップだとぶらぶら邪魔になり岩にぶつけそうだし、手に持つと水かきができない。水没専用のウェストポーチを用意してそこに収納し、泳ぐ→出して撮る→収納して泳ぐというのが最善な運用法だろう。なにごともやってみないとわからないものである。
それでもM萌はいい写真をたくさん撮ってきた。動いている魚に近づきスチール写真でフォーカスするのはなかなか簡単ではないが、ビデオだと素晴らしい絵がイージーに撮れる。M は波が来るごとに岩の上部にわっと群がり普段食えない部分のコケかなにかを突っつく魚群の素晴らしい動画を撮ってくれた。こんなのが自分で撮れるんだからすごいことである。昨日のハレアカラではオート WB の悪さを露呈してしまった TG なのだが(火口写真が青かった)、水中の色はいい。えらいコンデジである。
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午後は近所のショッピング施設、ホウェーラーズビレッジへ。ここは屋外モールであった。売ってるものはどうということはないが(こういうところでルイヴィトンとか買うメリットってあるの?)、モールが屋外なんだから笑っちゃうよね。まったく天国気候だよ。フォトジェニックな場所だったので、俺は買い物はせず写真だけ楽しんだ。1人でじっくり町を撮るならレンズはやはり SIGMA 19mm がいい。
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■13/12/16(月) □ 水中カメラとラハイナ散歩
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Mは出発前の疲れが出たのか体調すぐれず、仕方がないので萌だけ連れ昨日買ったビーチボールを持ってビーチへ。行ってみるとやっぱり気持ちいいので泳ぎたくなり、泳ぎまくった。というか水中カメラ TG-630 で遊びまくった。水上で撮り水面下で撮り、海中で撮りプールで撮り、高速ドライブでコマ落としの水中ビデオを作り。水中カメラとはこんなにも遊べるものだとは思いもしなかった。お母さんのアイデア大ヒットである。
1時間乾かし水を切ったあとでラップトップとシンクするためにハッチ(防水フタ)を開けたのだが、ハッチとボディの隙間(防水パッキンの外側)に砂数粒と水が残っていた。内部にはこぼれ落ちていないが、これほど気をつけても水は残るんだなと肝が冷える。水気が機内にいったん入ると、防水カメラは故障まではしなくてもレンズが結露するなど障害が起こるのだそうで、全ハッチを開けバッテリーも外して風を通しておく。濡れた後ハッチを開けるときは開口部を下向きにして作業するよう心がけよう。
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水から上がりランチ。バカンスだなあ。コーヒーはせっかくだからコナ入りを買ったのだが、買ってから俺はコナのナッティな味が別にそんなに好きではなかったのだと思いだした。うー。萌が気に入って飲んでくれてるが。この島はスターバックス以外はどこでコーヒーを飲んでもナッティな味がする。さすが。
うちは旅行の宿はいつもキッチンがついたところを借りて自炊してるのだが、ここは料理器具の質がひどく包丁類はすべてダラーショップのもので、野菜を切っていると包丁がたわむ。これはとんでもなく危ない。たわんだ刃がどっちに飛んでくるか予測がつかない。キャンプナイフを持ってくるんだった。
この島は本当にパラダイスで、「唯一の欠点はアメリカであることだ」と着いてからずっと俺たちはぼやいている。1島くらいカナダ領になっていてもなんの問題もなかったはずだし、医療がフリーになってピープルはさぞ喜んでいただろう。実際ハワイの TV は老人ケア医療の CM 満載である。郊外の住宅コンドーはリタイヤした from 本土の老人ばかりなんだろう。
こういうホテルは白人資産家が所有してるのだろうが、現場で働いてるのはみなポリネシア系とフィリピン人である。食器をダラーショップで揃えるほど経費を削ってるわけで、彼らの給料も知れている。道路の隅々まで草花が植えられた美しい島だが、炎天下それを刈り込んでいるのもポリネシア/アジア系の兄ちゃんたちである。この島は本当のパラダイスだが、米加日本人がざーっと雨のように注ぐ金で人工的に支えられたハリボテ感もある。本当にパラダイスならば包丁くらい安全なものを用意しておいてもらいたい。
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午後もMは体調的にダメでホテルに残り、萌と俺は近くの観光地ラハイナへ行く。町外れにあった日本のお寺浄土院は驚きの立派さであった。椰子の木と三重の塔の不思議な光景。大正時代の日本移民の墓が並ぶ墓地は、無縁墓が多いのか荒れていた(※)。パラダイス墓地なので荒れていてもそんなに寂寥とはしてないが。
(※)あとで発見したが、片岡義男が「ラハイナまで来た理由」といういいエッセイを書いていた。それが「青空文庫」でフリーになっていて俺は以前携帯にダウンロードしておいたのに、気付かなかったよ大バカ。彼の父の墓はあの寺にあるのだろう。
そしてラハイナはうすうす気づいていたが、やはり昔俺とMが歩いたあのリゾート買い物タウンだった。バニヤンツリーというハワイ最大の樹木を見る。公園いっぱいに広がりあちこちで根を下ろした樹木が全部、つながった1本の木なんだそうだ。
すごい素晴らしいと写真を撮りまくっていると。なんかバカなアメリカ人カップルが映画みたいに激高してバカな痴話喧嘩を始めてしまった。―――「もうたくさんだ! 最初からお互いに束縛しないって約束だったじゃないか!」「だってだって!」「俺がどんなウーマンと話をしようと勝手だろう!」―――みたいな(笑)。付近にいる人々はみな目が点。アメリカ人馬鹿すぎ。
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ラハイナの町を超かわいいと萌と写真を撮りながら喜んで歩く。そして日本の食堂でかつカレーを食べて帰る。Mはホテルでただのんびりと読書をしていたらしい。かわいそうがるといいのよそれがしたかったのよとのことで、まあいいか。俺と萌は写真散歩を楽しめたしな。
体調もあるが、Mは旅先のホテルでのんびりと無駄な時間を過ごすことを好む。家では常に仕事や家のことが頭にあり、旅先でしか真のリラックスは得られんのだとのこと。しかし県内の温泉宿くらいならその話もわかるけれど、飛行機に乗ってきてそれじゃ出費&労力とバランスが悪すぎると俺は思うのだが、M一家はみんなこうなんである。M母なんかどこへ連れて行っても海も山も見ず宿で本を読むだけなのだが、それでも旅は好きだという。前回ハワイに連れて来たときもそうで、M母は海に入らず火山も見に行かず「外は暑い」といって宿で本を読んでるので、うちが旅費を出したわけではないがあまりの意味不明さに頭がクラクラした(苦笑)。日本人とは「せっかく」の感覚が違うとしか考えようがない。
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TG-630 のホワイトバランスが弱い。明るい時はいいんだが、木陰などでは PEN と並べてしまうと萌の撮影意欲をそぐんじゃないかと思うようなくすんだ色が出たりする。夕方は常時「夕景」にしとけばよかったのかなあ。あれで夕日を撮るとこってりといい色が出るのだ。
PEN E-PM1 と TG-630 で同じアングルで撮った寺の写真があり、比べると明るい場所では TG もきっちり解像しているが、その描画が堅い。PEN+SIGMA は全体にふわっとしながら、どこまで拡大しても解像しているところが素晴らしい。
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