2014/03/28

【カメラ日記】アートな IKEA



今日コキットラムの IKEA に行くと、地下駐車場のコンクリートのヒビにポップなスウェーディッシュイエロー(?)の樹脂が流し込んであった。広い駐車場の一面に、コーヒー牛乳がこぼれて流れているような感じになっている。やることがいちいちおしゃれですなあ。

入り口の高いところに作りつくられた棚。IKEA の展示ってアートだよなー。アートスクール出身者を雇ってるんじゃないかな。あるいは IKEA 的家具展示メソッドという学問がすでに確立されていたりするかもしれない。 あそこのルーム展示は美しく快適そうで誰しもそこで暮らすことを夢みるが、あんな部屋に住んでるやつは見たことがない。そういう部屋をつくる学問。

IKEA 内で写真をあれこれ撮ろうと思ってついていったのだが、買い物目的があるMが早足で移動しすぎ写真を撮るヒマがなかった。帰りがけにいつもハイウェイから見る巨大建築を撮影。ハイウェイを見下ろす位置にこれが建っていて、サーキットか競馬場のメインスタンドのように見えカッコいい。なんなのかといつも不思議に思っていたのだが、運送会社らしい。

最近横長モニターで見た時に視界いっぱいに写真が広がり気持ちがいい 2:3 比率(上の2枚)を頻用してるのだが、マイクロフォーサーズは本来 3:4 なのでそっちが正しいという意見もわかるような気もする。屋外は横広がりで 2:3、屋内は奥行きを出すため縦が長い 3:4 がいいのかもしれない。◆

2014/03/18

日記「トワイライトプリンセス大団円」

「日本語ポップスのメリット」「ゼルダ喧嘩」「スカイウォードソード開始」「春の蜂」「いい娘だね」「スカイウォードソード不満」

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■14/03/04(火) □ 日本語ポップスのメリット
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 いかん、萌の iPod にイエローモンキー、Aiko 以降こっそり日本ポップロックを入れてなかったので、気がついたら彼女が米カポップに戻っておる。部屋から度し難い音楽が聞こえてくる。なんとかせねば。

 ――あ、Aiko はまだ歌ってるな。萌は声質が細いのだが、Aiko の歌は女の子なら細い声でも隅々まで使ってグイグイ歌える気持ち良さがあると思う。英語ソングのほうが彼女は当然歌詞を覚えやすいのだが、Jpop は太い声ディーバ優位の英語ポップスにはない特長を持っている。

 萌が荒井由実を聴いてくれたらいいといつも思うのだが、高音部のキンキンしたところがやはり苦手らしい。それに「町で見かけた時、何も言えなかった」みたいな翳りあるメンタリティは、カナダの明るき少女たちにはないんだよな。日本でもあの時代と少女マンガを知らない世代にはピンと来ないかもしれないし。

70年代の翳りを知らぬ人がユーミンをやると、やっぱり明るく楽しくふんわり幸せになってしまう→【英訳 Jpop の落とし穴 (ひこうき雲/GILLE)】


 ちなみにサザンオールスターズは萌には「この人の歌は全部同じメロディに聞こえる」のだそうだ。ええっと驚愕したが、それはつまり「桑田節」的な節回しを耳が強くキャッチしてるのだろう。でそれが意外にもそんなによくはないらしい。あの品質が外国耳に届かないのはまことに不思議。

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■14/03/05(水) □ ゼルダ喧嘩
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 【ゼルダ・トワイライトプリンセス】ついにハイラル城の最上階に達し、最後の敵に負け一家悄然中。

「何やってるのよ A ボタンよ!」
「やってるよ!」
「やってないじゃない!」
「やってるよ! タイミングが難しいんだよ! そんなに言うなら自分でやれよ!」

 ――と大人げないケンカも発生中。とほほ。

 ゼルダ(というかアクションゲーム全般)で起きる夫婦ゲンカは、車の運転中ケンカとまったく同じ構造だな。プレイヤー=ドライバーは全知全能を使い目前のことに対処してるわけで、横からああせよこうせよと口を出されたり、必要なナビ情報がないとメーターが振り切れてしまう。

 たとえば高速道路の分岐が突然やってきて――どこの国でも道路標識は絶対初見ではわからないように書かれている――、

「どっちだどっちだ」
「知らないわよ!」
「GPS を見ろ!」
「操作法を知らないのよ!」
「あー! 違うこの道じゃない!(ガックシ)」

―――ということがアクションゲーム/旅行の修羅場では毎度起こる。

 だけど謎が解けたり戦闘がうまくいった時には、1人よりも2人3人のほうがずっと楽しいのだよね。それも旅行ドライブと同じなんである。そんなわけでケンカが収まり「トワイライトプリンセス」を見事フィニッシュした暁には(待っておれ最後の敵よ)、次作「スカイウォードソード」も買ってくる。

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■14/03/08(土) □ トワイライトプリンセス大団円
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 こないだボス戦中にケンカしたので、せっかく週末なのに誰もトワイライトプリンセスをフィニッシュする気になれず、Wii が起動されない土曜日。最後の敵にやられたのでずっと前の城に強制的に戻されてると思われ(ゼルダシリーズはそれが大きな欠点)、その徒労感もあって起動する気がしない。

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【ゼルダ・トワイライトプリンセス】夕方ついに再チャレンジ。町々を巡り薬を3つフルに購入してからボス敵に向かう。―――か、勝った。長い戦いであった。【日記 12/02/20(月) こういうゼルダだったらよかった】からなのでちょうど2年だ。

そしてエンディングロール。そうかタイトルはそういう意味だったのかと感動してつぶやくと、「そんなの(セリフで)そう言ってたじゃん!」と妻子に突っ込まれる。いやたしかに。だけど終わってみて改めて、タイトルの意味がわかったのだよ。そう思ってみると、支離滅裂に思えた物語にもある程度の輪郭が見えて感動する。ミドナはかわいいヤツだった。名残惜しいよ。ゼルダ姫がえらい存在感薄かったよ。

 平和になった世界を歩きたいと萌がすぐにゲームを再起動する。Mもせっかく頑張ったんだからトワイライトゾーンがどうなったのか(空が晴れたのか)見てみたいわねという。だけどドラクエと違って、データをロードしてもボス戦前に戻っちゃうんだよね。残念。村々の様子はエンディングで軽く見れたけど。もっと自由に歩いてみたかった。

 というわけで、最初から最後まで不満は多々あったが、最終的に一家3人で謎解きに心から没頭できた傑作ゲームであった。★★★★★ ★★★(8)。これの次作(というか Wii でやれる残るただ1つ)のゼルダ「スカイウォードソード」は、絵がトワプリよりもさらに雑で好みではないのだが、レビューを見るとゲームとしては絶賛されている。ゲーマーではない妻が買ってこい買ってこいと言っているのだから、やってみねばなるまい。

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■14/03/09(日) □ スカイウォードソード開始
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このギザギザ絵は Playstation 1 レベル?
【ゼルダ・スカイウォードソード】を買ってきた。晩飯後起動すると、家族全員アレレと感じる。「なんかレトロ? これ古いゲームなんじゃないのお父さん」「いやトワイライトプリンセスの次のゲームなんだが…絵がギザギザだね」「なんか色もへんね」「うーむ……」という感じ。キャラも風景もトワプリよりクオリティが落ちており、少しも目に心地よくない。初代 Playstation、つまり10年以上前のグラフィックレベルという感じで、さらに絵のうまさで PS の FF9 にも負けている。Wii でも Wii スポーツリゾートのほうがまだ目に心地いい。

 操作性もおかしい。リモートプラスで剣が正確にコントロールできるのはいいが、左右を見たいとき右手の向き(ジャイロ)で方向を操作するというのはいくらなんでも反直観的すぎ不正確すぎる。オプションで従来の操作法にできないか探したがゲームオプション自体がない。画面サイズも英語版は 16:9 から変えられなくなっており、字幕が小さくて普段座る位置からではまったく読めない。起動して15分、前よりもいいところがひとつもない。これはエライものを買ってしまったという感じ。高かったのに。

 まあともあれ操作に慣れようとあれこれやっているとゼルダと会う。ゼルダもトワプリとはえらい違い(あれはあれでクールビューティ過ぎて存在感薄かったが)、ディズニーぶりっこアニメだなこりゃと思っていると、彼女があれこれと細かく顔芸し、キュートな演技のコントが始まった。おー。そういうキャラたちのお芝居で物語が進むのか。それはいいではないか。

 なるほどわかってきたぞ。静止画はちょっとあまりにも粗くてセンスが悪く期待ハズレも甚だしいが(そこはよく調べなかったので責任を感じている)、ゼルダが演技を始めリンクが謎解きアクションを開始すると絵の粗雑さが気にならず楽しめる。つまりこれはいつも通りの冒険を楽しみながら、ゼルダでアニメを遊ぶゲームだと見た。やっと楽しめそうな気がしてきた。

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■14/03/11(火) □ 春の蜂
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BCに春がきて蜂がきた。絞りを開放で取ったらシャッタースピードが上がり、ハチの飛翔をピタリと止めてくれた。気持ちイイ :-)。

 写真はすべてSIGMA 19mm。2枚目の森の枝を撮ってきたのは俺より写真がずっと上手なムスメで、きれいな光をとらえている。

 最近背景のボケの質などというところも気になるようになってきて、1枚目の背景の芝は二線ボケであまりきれいじゃないが、2枚目3枚目はふわっとボケていていいなと感じる。このへんは撮ってる時 はわからないし、レンズの持ち味だからコントロールはできないが、SIGMA は安い割にいいボケなんじゃないかな。

 標準レンズ MZ がときどきシャープさが落ちるのが光学的には解消できないので(明るいと万全だが暗いときと緑を撮った時に解像が弱まる)、MZ を使うときはカメラ側でシャープネスを+1にしている。単焦点 SIGMA をつけてこれで撮るとシャープすぎて木肌や布が不自然になるので、設定を使い分けなければならない。まあモード設定が4つあるので、

MZ昼間        ノイズリダクションOFF、Sharpness+1
SIGMA昼間    ノイズリダクションOFF
MZ夜間        ノイズリダクション低、Sharpness+1
SIGMA夜間    ノイズリダクション低

 こんな感じで使いわけよう。


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■14/03/12(水) □ いい娘だね
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見たことのない美しいクルマがパーキングに入ってきた。わう。古いボルボだ。おじさんに声をかけ写真を撮らせてもらう。プレートに「かわいい 68 年式スウェーデンっ子」って書いてある。素敵ですなあ。初代日産フェアレディもこないだ見かけたな。

 どこから見ても美しいボルボ 68 ちゃんなのだが、どこから撮れば美しい写真となるかはまた別問題で、それが俺にはわからない。さあ困ったと車の周りをぐるぐる歩きいろんな角度で撮る。これと思った角度のやつは後ろがわずかに切れていた。修行は続く。



 帰宅したらすぐ弁当箱を出せ、さもないと洗ってやらんぞと数年間萌に言い続けそれでも彼女は忘れ続けていたのだが、「もう怒った。これからは忘れたら罰金1ドル」と決めたらたちまち一切忘れなくなった。俺の叱責と言いつけを彼女がこれまでいかにテキトーに聞き流してたか、冗談抜きで驚いた。怒っているわけではなく驚いた。

 こないだ学校の作文で「母は権威的で怖く、父は甘やかし型」と事実とは異なることを萌が書いたのでなんだそりゃと思ったのだが(実際は俺が細かいことをガミガミ言い、お母さんは重大案件以外は全部スルーしてラブラブする)、「お父さんが怒っても怖くないけどユーが怒ると怖いから」とお母さんに解説したんだそうだ。

 弁当箱とこの作文解説を考え合わせると、彼女は実際俺の怒りをまったくまともに取り合っていないという事実が判明する。なぜだ(笑)。そんなことはうれしくない。素直に叱責を取り入れ笑ってほしい。それではここで一曲聞いてください。ジャックスで「いい娘だね」

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■14/03/13(木) □ スカイウォードソード不満
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 うちの奥さんは長いこと論文を書いてるのだが、行き詰まっているらしく「もうダメぽ…」と弱気になってるので今日本の科学界で起きてることを教えてやると、「――あたしは! コピペはしていない!(キラキラキラン)」とすごく明るい表情になりバババと執筆再開しました。よかったよかった :-)。

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この透明マネキンが長い旅の相棒なのかよと
アタマが痛い
【ゼルダ・スカイウォードソード】ちょっとあのですね任天堂の人よ。セリフの量多すぎ。メッセージの画面送りだけで腕の腱が痛くなる。誰に話しかけても延々と冗長な長セリフが出てくる上に、普通のゲームと違い文字送りを一切早送りできない。トワプリは字が大きくメッセージが簡潔で表示速度も速いし早送りもできる。スカイ~はその全部が×な上にセリフ量が倍以上あり、ゲームテンポがものすごく悪い。この大量のセリフテキストのせいで、できるだけ人に話しかけたくないという情けない RPG になっている

 前作のミドナと同様相棒となるキャラが出てきたのだが、なんの魅力もないスーファミ時代のロボットみたいなこいつが

この地に伝わる伝説はいいます/
この剣を持つものは神の名において選ばれし者/
選ばれし者は重荷を負う/
大地に降り立ち影を取り除き/
地に光を取り戻すことを/
それが彼の運命なり。みことのり……/

 みたいなポエムを延々と語る。要は「あなたは選ばれたので下界にゼルダを助けに行ってください」くらいの内容なのだ。だったらそういってくれれば了解と言って話は終わりサクサク冒険は進むのに、なんなんだこの要領の得なさは。シナリオライターは文学青年崩れか。これに加え手がかりが出てくるとびよんと出てきて「これはこういう意味ですね」とネタバレをする。行くべきではない場所へ行こうとするとびよんと出てきて「まだ行くな」という。謎を解く楽しみもこいつのせいで薄くなっている。ビコンビコンと(メッセージがあります)とうるさく鳴るが、無視して聞かずに進めている。

 線が粗く境界がはっきりしない絵柄とモーションプラスの操作性には慣れることができるだろうと思うが、このセリフの馬鹿ばかしさとクリック多発による右手腱鞘へのダメージは軽減しようがなく、慣れることはできない。これがうちでは非常に評判悪いです、ゼルダ・スカイウォードソード。このゲームは売れなかったんだろうなあ。なんで劣化したのかな任天堂。その後の業績悪化となにか関係あるの? 人材が流出してこんなにインターフェイス面での質が落ちてしまったのかな。まさかとは思うがそれくらい人が使うものとしてデキが悪いゲームだ。

2014/03/09

日記「いつか山川健一に手紙を出そう」

「犯人当てゲームの盛り上がりにくさ」「アジアンアイドル系女子」「もの言わぬ人々の輝き」

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■14/02/16(日) □ 犯人当てゲームの盛り上がりにくさ
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【ボードゲーム会】日本原産ゲーム「シャドウハンターズ」。身分を隠してサイコロを振り、敵と見定めた相手を各種手段で攻撃するゲーム。和文英訳だからなのかカードの文字が異常に小さくて読むのにマジ苦労した。

 全体になるほどねとすんなり飲み込み遊べるゲームだったが、正体を隠し攻撃し合うなら「お邪魔もの」や「ラブレター」のほうがやること明解でいいような気がする。「こいつは体力が11以上ある」「シャドウではない」といったわずかな手がかりをちまちまと非効率的に集め推理するのがかったるい。

 これは「レジスタンス」でもそうで、小さな手がかりを集め記憶にホールドして集積し脳裏に全体像(あいつとあいつが敵でこいつが味方だということ)を結んでいくことが、遊びとしてさほど面白いとは感じないのだ。犯人当てならばノートと鉛筆が配られ、各自ヒントを書きためて早い者勝ちで答えを出す古典の「クルー」が一番楽しい。そういう遊びは基本数学なので、暗算得意の理数系以外の人にはノート必須なのである。

 うちのグループはMK以外全員文系で「○○ということは▲▲は□□だ」系の血の巡りが悪いので、「レジスタンス」もこのゲームも誰をどう攻めれば盛り上がるのかが掴めずだらだらと進む。1ゲームやって俺はSFがシャドウではないこと以外は何もわからず、ただサイコロで先頭のプレイヤーをランダムに攻撃していた。

 というわけで、手がかりゲット部分を大幅に加速チューンアップするか、わずかな手がかりでもピンと来て盛り上がれるほど全員が揃ってやりこまない限り、このゲームの面白さは出てこないと思う。しかし初回でピンと来なかったゲームが後者に至るほどやり込まれることは起き得ないわけだからなあ。

 こんな面倒なことをしなくても、今は「ラブレター」がある。あれだったら「お前は◇◇だ!」「グワなぜわかった」と集積ゼロで正体あばき遊びを楽しめ、さらに暴かれつつ身をかわす楽しみも味わえる。「お邪魔もの」ならばパズルを楽しみつつそれをやれるわけだからなあ。

 これを書いててイメージしたが、「ラブレター」があの濃さをキープしたまま30分程度のゲームになったら、それは面白いことだろう。作者のカナイさんは当然そういうものをつくろうとしているだろうね。

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■14/02/21(金) □ アジアンアイドル系女子
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 萌の友だちに1人だけ、おしゃれで小股でちょこちょこ歩き両手を胸の前で振って俺にバイバイと笑ってくれ胸があったまるアジアンアイドル系女子がいるのだが(中華系らしい)、この子も当然のこと「ユヅルハニュー so perfectly cute!」とウットリしてることが本日判明。

 ちなみにこのアジアンアイドル女子の名は、沢田研二の愛称と同じなのである。そういうところも好感度が高い。萌はこの子にすごく好かれており仲がいい。二人の様子はちょっと日本の学園モノっぽくて微笑ましい。

 俺はこの子と萌が休日も一緒に遊ぶような仲になればめっちゃいいと前々からプッシュしてるのだが、2人は学校でのブラバン活動中のみの仲良しにとどまっており、テキストしたりお互い家に招いたりはしていない。彼女は萌がいつも一緒にいる体育系ガールズとは明らかに別な系統に属すので、その辺の機微なのだと思われる。文化系カワイイ派は体育系から軽んじられており、萌自身がそっちに属したくないと思ってる様子。担任とも話したがこの年頃でそういう溝に無頓着でいて両派を行き来できる子はいないのだそうで、この人種文化によるディバイドはカナダ女子社会の難しいところである。

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■14/02/24(月) □ もの言わぬ人々の輝き
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 オリンピックが終わってしまった。さびしいのう。オリンピック後最初の月曜朝なので、カナダ国営ラジオが調子にのっている。メダルをいちいち数え上げてはフーといっている。今頃学校では子供たちもオリンピック終わっちゃったねえ、寂しいねえと語り合ってることだろう。今日は小雪。

 フィギュアスケートに関する素晴らしい記事が、あちこちでたくさん書かれている。

【有芝まはる殿下】フィギュアスケーターとして記憶されたい、とキム・ヨナは言った
『恐らくライバルというには浅田はキムにマッチしきれなかったと思うのだが、何故キムがそうありたいと願うものを浅田がああいう形で先に手にしてしまうのか、という運命的な何かとしての一つの刻み、というか。』

 俺は SP で悲痛な真央さんを見て、もっとニコニコと笑い軽やかに滑る彼女を見たいと思っていた。だがエキシビジョンで実際それを見てみたら物足りなく思った。ニコニコ軽やかだけでは表せないものを、彼女のスケートプログラムは表していたんだなと思う。

【福山知佐子】浅田真央・ソチオリンピック
『素晴らしい作品を残して不遇な生涯を閉じた過去の芸術家たちに思いを馳せてしまう。さらになにひとつ作品など残さなかった、もの言わぬ人々をこそ思う』

 書くことを生業としない人々のこうした素晴らしい観戦記をいま読めることに、福山さんがこの文章で書いた「芸術家たちの傍らに影のように寄り添う、なにひとつ作品など残さなかった、もの言わぬ人々」の数限りない存在を思わされる。語られることも書かれることもなくても星の数ほどの人々の想いがあり、それが表現者たちを高いところに押し上げていく。そしてオリンピックは輝くのだ。

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■14/03/03(月) □ いつか山川健一に手紙を出そう
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山川健一 @Yamakawakenichi
東京は快晴。1978年にLAで観てから、今日は何十回目かの…そしてもしかしたら僕にとっては最後のローリング・ストーンズのコンサートだ。文学や哲学や美術や、すべての表現の中でストーンズは最も素晴らしい。今もそう思うよ。この世界にストーンズが存在することを、神に感謝します。
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サカタ@カナダ @tomosakata
20代の頃東京でストーンズを聴き、RZで会社に向かい、休日には山川さんの本とテントを積んで山へ向かっていました。ストーンズとバイクについてたくさん書いてくれたことを、感謝してます。


 ストーンズが日本に来ており、ツイッター音楽方面が湧き立っている。山川健一のナイスなツイートを見つけてメッセージを送ったら、彼が読んでくれた。感慨深い。俺も弟も彼が大好きだった。

山川健一の小説とバンドはストーンズのレベルには達していなかったが(少なくとも俺が東京に住んでた時点ではそうだった・笑)、そのエッセイと言葉はいつも俺たちを高揚させてくれた。ハイにしてくれた。たとえ物語や詩が完成しなくても、エモーショナルにロールし続けることに力があると教えてくれた。そのことが、自分が感動するほどの歌を作れない俺を勇気づけてくれた。廃墟の基地警備事務所で犬と暮らしていても、かっこいいことはちゃんと知ってるぜと顔を上げていられたのは彼のおかげだ。

 その彼にいま、俺は直接言葉を届けることができる。まあ彼に読ませたいほどの言葉が湧いてきたらだけど。いつかきっと山川健一に、俺はツイッターで手紙を出そう。こんにちは山川さん、俺はいま外国にいます。落ち込んだりもするけれど、俺は元気です。

2014/03/07

英訳 Jpop の落とし穴

【ひこうき雲/GILLE】ツイッターにリンクが何度も流れてきたので見てみたら、ニコニコディーバ顔と声でこの歌を歌うのがそもそも違和感あるんだが、歌詞が大幅に違う。「誰も気づかず ただひとりあの子は昇っていく」が「手を握る人もなくただ一人 孤独の道を登っていく」と訳されている。空を天(heaven)としてるし、すべてが非常に米ポップくさい。



 なるほど荒井由実を知らぬ外国人が訳すと、ユーミン性がザルからざぶざぶと落ちてこうなるのかという感じ。この歌手は米留学経験があるそうなので、アメリカの友人と共訳したんだろう。うまいんだから日本語で歌えばいいのに。

このようにJpopの英訳が日本では非常に好まれてるようだけれど、原詞に忠実だと英詞として拙く見え、自然でこなれた英詞はこうして原詞とかけ離れたものになるという落とし穴があるような気がする。←自分で荒井由実を訳した時にもそう思った。

 俺は娘ら日系キッズがいつか日本の歌をカナダで歌ってくれないかと淡い夢を抱いているが、こうしてメロディだけ借りてちょっと風変わりな米式ポップを作ったなら、そんなにうれしくもないだろう。どういうものなら言葉と音楽スタイルの壁を破れるのかは、今のところノーアイデアだけれども。

2014/03/06

ムスメへの手紙

娘が学校から、「子供の将来の予測や夢」を親に書いてもらえという課題をもらってきた。俺が望むことはまあ知っての通りだけどと言うと、是非それをというので書いてみた。書き出したら俺が本当に望むことがすっと出てきて、一瞬で書けた。

 ◇ ◇ ◇

Dear Musume, what I want you to be in your future is, as you know, a ROCK STAR, and I know you can be one if you listen to me. Yeah, you should always listen to me anyway, yeah, take my guitar and musical advice because they represent a completely non-biased view about music (in my opinion). Yeah.

拝啓ムスメ。君に将来なってほしいのは知っての通り、ロックスターである。そして俺の言うことを聞けばなれることはわかっている。まったくなんにせよ俺の言うことをいつも聞くべきなんだ。そうだよ。ギターと音楽に関するアドバイスを受け入れるべきなんだ。それはまったく偏見のない音楽への見識なんだからね(俺の意見ではね)。そうさ。

It would be nice if you form a band with your friends in highschool and play in front of the whole school.

ハイスクールで君が友達とバンドを組んで、全校生徒の前で演奏してくれたらいいな。

It would be nice if you go to a college and make a serious band and start playing in live houses.

大学へ行って真剣なバンドを作り、ライブハウスで演奏してくれたらナイスだよ。

It would be nice if you get a recording contract like my band did.

レコーディング契約を取れたらすごいぜ、俺のバンドみたいにね。

It would be nice if your band succeeds in selling lots of CDs unlike my band.

CDがたくさん売れたら素晴らしい、俺のバンドと違ってね。

And it would be still nice if your band fails to commercially succeed, just like my band.

たとえ不発でもナイスなのさ、俺のバンドもそうだったしね。

It would be just very very nice to have your own band, and put all of your and your friends' talent into it. You'll get fans. It doesn't matter how many they are, they just love your music and remember you forever. That's what I want to see happen in your future.

自分のバンドを持って、君と友達の才能をすべてそこに注ぎ込むことがとにかく、とてもとても素敵なことなんだ。ファンができるよ。それがどれだけの数かなんて関係ない。ファンは君の音楽を愛してくれるよ。そして君のことを決して忘れない。それが君の将来に起きてほしいと、俺が願うことなのです。

Best Regards,
Otosan

敬具
お父さんより

 ◇ ◇ ◇

ムスメはこれで心打たれ、ギターの練習を真剣に始めるだろうか :-)。