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■14/03/29(土) □ ゼルダ達成感
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今日もMと【ゼルダ・スカイウォードソード】をやる。「場の時間を昔の超機械文明時に戻す」ことでトリックを解くなど世界観的にはどうなのかと思う展開だが、適せん提供される新ツールを使って大がかりなパズルを解いていくのが素晴らしく楽しい。いまはエアブロアーを使いダンジョン攻略中。
Mは「キリがいいからセーブしてやめよう」といっても「いやだ」といって先に進むという常軌を逸したハマり方をしてるのだが、さっきSH姉への電話でそのワケを話していた。
「いま論文書きに詰まって自分が無力で無能だという気分から逃れられないんだけど、ゼルダをやってる間は完全に没頭して何もかも忘れられるのよ! そして謎を解くたびにアンビリーバブルな達成感が走り、なんて自分は頭がいいんだと感動するわけ! これが論文書きでは得られないのよ!」―――そうだったのか(笑)。
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ツイッターで一部話題になっていた【地球イチバン/トリニダード・トバゴ】のスチールドラム市民たちを見た。スチールドラムすごい。踊りながら叩く女子高生たちがかっこ良すぎる。あのお祭りの何千人大合奏の音の中にいたら、気持ちよくて気を失いそうだな。
このスチールパン楽団たちがすごいのは、譜面に書けそうにない譜割りがハチャメチャなリフを、呼吸だけで全員がズガガガガガと合わせてしまうところだ。こんなすごい音楽はちょっと聞いたことがないな。うわは! カッコイー! すげー!
今まで生で見て一番「音」がすごくて見てて笑ってしまったのだが80年代キングクリムゾンなんだが、トリニダード・トバゴのスチールパン楽団たちは全バンドそんな感じ。音を聞いてるだけで笑ってしまう。想像を超えたメロディ、想像を超えたリズムとグルーブ。ファンタスティック。
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■14/03/30(日) □ 赤毛のアンの年頃
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【花子とアン】が始まった。このわたくしもつい昨年行ったばかりの PEI 島がオープニングでガン押しであった。「赤毛のアン」ってこんなに大昔の話なんだけど、アンを無邪気で素晴らしい存在として手放しにほめ描いているわけでなく、ごく客観的に見てるので読むと驚くんだよな。その客観性と澄んだまなざしは現代人と変わりないのだ。カナダの夏目漱石である。
「赤毛のアン」は実はカナダではそれほど……というかほとんど読まれていなくて、それはアンの感性がヒットすべき年代(小学校高学年~?)くらいには、どの子供らもダーク・シニカルなものがクールなんだという一様な感性になってしまうからだと思う。読むものが幼児ものからハリーポッターを経てサイバーパンクなダーク SF に飛んじゃうのだ。
10~15歳くらいの女子は少女マンガ・少女文学に没頭するのが自然だと俺は感じるが、現代カナダにはそれに相当するものがないので、萌は日本のマンガ的なのほほんとした思春期は経ずして北米ティーンカルチャーに突入してしまった。我と押しが強く攻撃性の高い者たちが頂点におりイノセンスやオタクが対極にある学校で、小5くらいから「ポピュラー(人気のある)ガールズが……」とスクール政治の動向を気にするようになる。
Mがむかし「萌にカナダのひどいティーンエイジライフを経験させたくない」と言っており、何言ってるんだと俺にはピンとこなかったのだが、彼女が言ってたのはこうした幼いままではいられず背伸びを競うティーン文化のことだったんだろう。予想外だったのは萌がオタク側より押しが強い側に同調してしまったことである。
やがて成長すれば(子供の頃のように)オールラウンドにさまざまな価値観を取り込めるようになると思うが、今のカナダ中学年代には赤毛のアンのように一人イノセントであることは難しいというか、誰もそれを望んでもいないようなのである。
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■14/04/06(日) □ 日本テーマボドゲ会
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【ボードゲーム会】本日は日本テーマの回となり、「花火」「キングオブ東京」「Tsuro(通路)」「タケノコ」をプレイした。ちょうど今「花火」と「タケノコ」のデザイナー・ボザ氏が日本各地のボードゲーム屋行脚をしてるらしいよと、ボザさんの日本愛を紹介しながらプレイ。
【ボザ:花火】自分のカードを見てはならず、ヒントを与え合って行う7並べ。断片情報を貯め込み推論するゲームは苦手だし大抵は面白いと感じないのでどうかなと思ったが、やってみたら全然そういうゲームではなかった。
ある時点で誰がどのカードを置くべきかは《本人以外には》明白なので、たとえば「君のこれとこれは2である(わかるねニヤリ)」といえば、「ああそのどっちを置いても大丈夫なのね」と即ヒントが伝わる。その都度タイミングよくヒントを与える→行動をするという繰り返しで5色の列が完成していく。つまり情報を貯め積み上げることが遊びなのではなく、他プレイヤーがすぐ使えるヒントをいかに工夫して編み出すかということがこのゲームの遊びになっているのだ。これはクリエイティブである。頭の使い方がディクシットに似ている。★★★★。
【キングオブ東京拡張】「キングオブトーキョー」の最大の長所はあっという間に勝負がつき笑って終われるところだと思うので、拡張でゲームが複雑化したのは進化とは感じず。★★☆
【Tsuro(通路)】タイルを置いて自分のコマが通る道をつなぎ、盤から落ちないようにうまく誘導していきつつ敵を追い落とすという、見た瞬間やることがわかる良ゲーム。各自狙いを持ち工夫してそれが外れることもおおアリという展開で、戦術や上手になるという要素は皆無だがクイックで非常に楽しかった。★★★。
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そして本日のメインが【ボザ:タケノコ】とにかく見た目が最高にかわいいゲームで、目的カードを取りそれに合致するようタケノコを育てパンダに食べさせ達成していくというチケライ的なゲームの進め方もわかりやすい。
どのタイルに水が行ってるか、どこにタケノコができるのか、1ターンにやれる行動の種類というあたりがやや曖昧なほかはルールも簡単で欠点もない良ゲームだったが、やや長かった。ゲーム時間にゲーム性がやや及ばない物足りなさがある。そこもチケライに似ている。★★★。
俺が物足りなく感じる理由ははっきりしていて、タケノコを育てるために水を引いたり農夫を送ったり相当の努力をしてるのに、出来上がったタケノコは別に誰のものでもない(誰でも取れる)という共産主義的(笑)なところである。前の努力が後の豊かさを呼ぶという、拡大再生産的な部分がないのだ。だから後半になりゲームが盛り上がるということもなく、最後まで淡々と続くのである。
チケライの欠点――完璧なゲームだがやがて飽きる理由――も同じくこの拡大再生産性のなさなのであり、1時間を超えるゲームは初期の努力でゲーム内容が加速してくれないと、熱意を維持するのが厳しくなると思う。
というわけで日本テーマゲーム会はどれも面白く、大成功であった。
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■14/04/09(水) □ 野鳥撮影家になりたい
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庭で今年最初のタンポポ駆除をやっていると、Mが育てた「ハミングバードがくる」というスグリの花にほんとにハミングバードが来た。わわわ! とカメラを持って出るが、近くに行けば逃げてしまうので俺の短いレンズでは写真は無理で、動画だけ撮影。
やーほんとに来るんだなあハミングバード。ブーンと蜂のような羽音がする、猛烈な高回転はばたき。だからハミング(ブーンという唸り音)バードなんだ、だからハチドリなんだと改めて思う。チェルシー・エトー(サッカー)のような直線的な動きが超カッコいい。色も美しい。
これは写真を撮りたい。遠くからそーっとクリアーにハミングバードを捉えたい。長いズームレンズがますます欲しくなってきた。野鳥撮影だ。あの黒い覆いに隠れてレンズだけ突き出してやればいいのかな(笑)。昨日はまるで興味のない鉄道撮影をしてハアハアと興奮してる夢を見たし、カメラが俺の趣味を勝手に拡張していくようだよ。
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今日フロントヤードで働く萌とMを標準ズームで撮った写真がよかった。42mm ではやや足りずクロップして 80mm 相当にして鑑賞する。SIGMA 単焦点のほうがずっとシャープだが、やっぱ遠くを撮れる望遠レンズはいい。いつでも使える 75mm 以上がほしい。ほしいぞオリンパスの廉価ズーム、M.Zuiko MZ40-150 ED R。
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■14/04/10(木) □ 桜舞い散る
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図書館の桜はもう散ったかなと見に行くと、まだ半分ほど枝に残っていた。桜舞い散る舗道が美しい。
ハチドリを撮るために MZ40-150R を買うことに決め、探しに行く。しかし白ボディ用のシルバーはどこにも売っていない。がっくし。もう町を流していても、80mm 以上あればあれが撮れるこれが撮れると目が望遠になってしまっているのに。
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■14/04/12(土) □ MZ40-150 黒購入
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オンラインサイトであちこちの量販店の在庫を調べたが、シルバーの在庫はどこにもない。シルバーの存在は LD の店員が知らなかったくらいで、カナダには輸入されてないのかもしれない。モールにある新型の黒はそれなりにカッコいいので、これでいこうと決定。
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M.Zuiko 40-150mm ED R 買ってきた。シャープ! しかし近くのものが撮れない! ブレる! 難しい!
レンズのサイズは予想よりも大きかった。他のレンズは指先でホールドする感じだが、これは手の平にがっしりと持つ感じ。さすがにおしゃれな女子用カメラ PEN という外観ではなくなり、なにか気合が入ったカメラを持ってるなという感じになる。ちょうどモールでフェアをやっていて撮りながら歩いたのだが、人混みの中でこのレンズを使うのはちょっと気が引ける。
そして手ブレと手ブレ起因のピンぼけを量産してしまった。実際使ってみると換算 300mm はコンデジでいう10倍相当で、庭の小鳥は撮れるがフィールドの野鳥は無理くらいの距離感。そんなに超望遠なわけでもないのだが、とにかくブレる。これまでは小さく軽く焦点の短いレンズを使ってたので手ブレは十分補正されてたのだが、俺の手はこんなに震え、俺のカメラは手ブレ補正がこんなに弱かったのか。サイズと距離が倍以上となって弱点が露呈したわけである。がっくり。
まあ昼間屋外ならば望遠端 150mm も大丈夫。ピシっと止まればフォーカスも解像も完璧で、ブレてないコマはカリカリだ。75mm あたりまでは標準ズームより大幅にシャープである。もしかすると解像感は単焦点 SIGMA 19mm をもしのぐかもしれない。草木の質感なんかは SIGMA を超えている。距離が長いので背景がボケて、SIGMA よりも立体感がある。素晴らしい。
しかしこれは難しいな。慣れが必要だ。慣れて手ブレが制御できたら、撮れるものが広がるのは間違いないが。
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俺はギターでコードをガツガツと弾く。2コードだと飽きるが、たまに3コードめが入ると俄然ロックっぽくなって燃える。俺の横のフルート GY も同型らしく3コードめになると俺と共にがっと熱量が上がり、そういう曲が終わると「we sound good!」とうなづきあった(笑)。インディアンハンドドラムを叩いてる女の人が俺のギターが気に入ったのか、ずっとこっち見てニコニコしていた。
しかしこういうケルト音楽をやる人はみんな風貌が知的である。ロッカーのような脳天気な輩とは人種が違う。全員スティーブ・ジョブズと言っても過言ではない。
俺は今でもギターを弾けば実にいいリズムを弾けうまいなと思うが、やはり久々だとずれる。こういうところが現役バンドマンとは違う。ラッセル氏と E/AM7/BM7 のブルースを1曲やり大盛り上がりしたのだが、裏でセブンスの音を入れていたらけっこうズレた。気づかれたら恥ずかしかった(汗)。
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■14/04/13(日) □ 望遠手ブレ問題
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朝の光を浴びて輝く枝が美しい。こういうものはこれまで MZ14-42mm や SIGMA 19mm では撮ってもモニター上に再現はできなかったのだが(撮ったものが小さすぎ、被写界深度も深すぎて見たとおりには写らない)、新レンズ 40-150mm では大きくくっきりボケボケで撮れる。これまではこういう写真が撮れなかったんだよな。
屋内ではシャッタースピードは出ないが静物ならばなんでも美しく撮れる。何を撮っても背景前景がかすかにボケるので、SIGMA 単焦点 19mm をもしのぐ質感立体感が出る。すばらしいなこのチープなレンズ。
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レンズ自体の性能は万全で、こうして 100mm くらいまではどんな条件でも手ブレは出ないのだが、それ以上がやはり難しい。1日中望遠域の手ブレテストをしていたが、150mm で遠距離を狙うとなかなかピタリと止まらない。俺の手自体が震えているので、それを止めるべく持ち方やシャッターの押し方などもちゃんと勉強してみたのだが。換算 300m での手ブレ限界(補正機構なしでもブレずに撮れる下限)とされる 1/320s ではほぼ止まるが、1段下の 1/160s では成功率が 2/3 程度に下がり、2段下の 1/80s 以下ではほぼ全敗となる。
オリンパス PEN の手ブレ補正(IS)は2~3段の効果があると言われ、つまり理論上は2段下(半速の半速) 1/80s でも撮れるはずだが、1段 1/160s がぎりぎりなのだ。これは俺の E-PM1 の IS が弱いと考えるしかない。このカメラの IS は一度修理調整してるので、再度調整に出してもこれ以上 IS の性能が高まる見込みはない。やれやれ。まあ仕方がない。
さまざまなターゲットでテストすると、家の庭くらいの距離でコントラストのはっきりしたものなら 1/80s でも止まるが、遠くなりコントラストとシャッタースピードが落ちるごとに厳しくなっていく。つまり 150mm でどんな条件でも撮れるのは 1/200s あたりまでと諦めよう。距離が家の庭くらいなら多少ブレても気づかないが、手元でほんの 0.1mm の振れが 50m 向こうでは数十センチのブレになるわけで、完璧に止まらないと実用にはならないのだ。
まあ昼間なら曇っていても 1/200s を超えるので、150mm が使えないというわけではない。望遠端を使うときは光を気にして、暗くて厳しそうなら連写してその中からいいコマを選べば確実にキープできるだろう。はやくきてくれ、ハチドリよ。