【女子W杯】なでしこオランダ戦日本のデキはよかったが、もっともっと攻めを研ぎ澄まさないと、最後の敵は USA なんだぞという感じの試合 (試合感想は別記事に) 。場内はオレンジ4日本3それ以外3くらいでオレンジ軍団のほうが多かった。日本応援は女性が多くオランダ応援はおっさんが多かったな。真後ろのオレンジおっさんたちと俺たちは笑顔を交換してました。
萌は俺の中高時に比べあまりロックを聞かないのだが、iTunes/iPod 内に美麗なロックコレクションを作るということに趣味的にハマっていて、家中の CD を取り込んではカバー写真を探し「アルバム」を作っている。取り込んでもあまり聞いてないと思うが、「ミックって声が嫌い。『アンジー』だけはいい」と言ってた(笑)。
友だちと出かけるとおこづかいで CD を買ってきては壁にピンでジャケットを貼り付け、音は iPod に入れて聞いている。で車の中で俺にも自分の CD を聞かせるのだが、彼女が好きな現代ロックがその…ピンとこなくて…なんとも反応のしようがなく気まずい。すまん。
お気に入りの中で最も有名なアークティック・モンキーズも、初期のルースターズみたいなやつ( I Bet You Look Good~や Fluorescent Adolescent)は悪くないねと思うが、萌が選んで俺に聞かせる曲はザラザラ尖ってうるさいんである。
行事は生徒の学業スポーツアート実績の表彰式で、まあ小学校時のリコグニションアセンブリー(頑張ったことを認めてあげましょうの会)と同じで、違いはより大仰で時間が長いこと。そして小学校時は「ハードワーク」「思いやり」といった抽象的な美徳を表彰されたのだが、高校はより具体的で成績オール A とか学年首席とかスポーツ大会での優秀成績となっている。
萌は友だちに作ってもらった美しいサマードレスで参加。しかし単に一般の学業優秀オール A をもらっただけだったので、他のさまざまな賞をもらった子をうらやんでいた。こないだの仏語ビデオアート大賞のほうが萌にとってははるかに特別なことなわけだがそこに言及なしで、彼女はがっかりしていた。おそらく賞を取ったことを、関わった仏語担任が学校に通知してないのだと思う。
じっさいスイス戦も、会場で見ていたカメ戦もオランダ戦も俺は、「この程度のプレスを交わせなくてどうする、決勝は USA だぞ」とずっと7月5日のことを考えていたんだよな。4年の蓄積でプレスされてもショートパスでスイスイ交わして進むという夢を描いていたんだけど、それができるのは対オーストラリアレベルまでだったようです。
英語話者は deserved to win(勝利に値した)か否かとやたら問いがちなんだけど、それは印象だからね。ゴールでしか勝敗が決まらないスポーツで君は、印象点でどうこう言うのー? 肝心なのはゴールなんだから、語りたいなら deserved to score か否かと問えばいい。そう言えば deserve という印象言葉で勝負の是非を語るズレに気づくだろう。印象言葉でチームの健闘を称えるのはいいが、けなすのは馬鹿げている。英は完璧に力を出しきり戦術を遂行し、なでしこはあれだけ不利な試合でも1点多く入れた。Of course both teams deserved to win.カナダ解説は「イングランドほど悲劇的な敗退が似合う国はない」と形容していたよ。