車の整備で二時間待ちとなり、俺はただ座してそのときを待ったりはしないと自転車でどわーーーーっと走ったら森があって、うおおおおと森を抜けたら廃墟に出会ってしまった。
この街で廃墟なんて初めて見た。知らぬ間に知らないところに行けてしまうバイシクル・ワンダーランドだ。
見ていくと同型の建物が延々と続き、取り壊しのため十数棟ものアパートから住人が退去し、そのまま放置されているという感じ。俺の廃墟管理者経験からみてそんなに古いものではない…というかまあ最近のものなんでしょうね。いやー自転車町探検は楽しい。太もも筋肉またプルプルですが。
車の修理は俺の名前と車種を覚えていて懇意にしてくれるチャイニーズおっちゃんにやってもらって、ばっちりであった。メーカー系のディーラーに持って行くと必要ないパーツまで交換されるが(それがきれいなショールームの受付嬢たちの給料となる)、町工場はきっちり必要なものだけ直してくれる。ありがたい。
修理中自転車に乗ってきてハァハァ言ってる俺を見て中華自動車メカおっちゃんはニヤリとし、「ぼくもスポーツやってるんだよ」と何かメダルを見せてくれた。
「何これ、アイアンマンレース的なもの?」
「グラウスマウンテンの頂上まで走るんだ」
比較にならんレベルのシリアス・スポーツマンやないですか!(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿