「奥様パリへ」「希望があった時代のフォークソング」「さよならOM-D」「河合優実さんはすごい才能だ」「公共放送のドラマ」
■6月16日 やっと朝ドラにノッてきた
#らんまん 万太郎の求婚使者を、よくぞと迎え入れるあの職人が泣かせたな―。若い二人の気持ちがお菓子を通じ、彼には見えていたという。声につやのある寿恵子のタンカが高遠を突き放すヨシ。(あと万太郎に惚れちゃってた口の悪い印刷所娘wが最高、米屋の米子みたいに朝ドラから出世しそう)
あのカッコいい菓子屋職人は伊丹十三の息子なのか! あの口の悪い印刷所娘は歌い手なんだ。朝ドラってこういう発見がありますよね。「おほ」といちいち心の声を出す、クララ先生の昔の貴婦人仕草もよかったなー :-)
■6月16日 NHKの問題意識
#ニュース7 例によってNHKは、今国会で通った法案のなにが問題なのかは知らせずに済ませてしまった。「増税時期は政権が自民安倍派に考慮して引き伸ばし」とむちゃくちゃ国民の生活を左右する与党派閥政治を伝えながら、その反民主性を問題視すらしない。公共放送にない問題意識を、国民が持てるはずもない。
真面目な話NHKよ、国民から直接聴取料を取っていながら、政策の大きな変更に関する問題点を国民に知らせないって一体どういう立場なの? 俺もカナダから聴取料払ってるんだが、政権のための放送なら自民党からお金もらってやりゃいいじゃん。@NHK_PR
■6月16日 一生一度の演奏
RT 一生に一度でもという作品を作りたい。わかるなー。日本で最後に録音したインディーオムニバスCDの自分のギターは、今聴いてもカッコいいと思う、一生一度のものだった。いま帰国するたびバンド友が集まって演奏してくれるのも、多分そのおかげだ。
■6月18日 奥様パリへ
学会でパリへ飛ぶ奥様を空港へ送る。帰路線路脇で鉄道の通過を待っていると大河フレイザーリバーが見え、さっとカメラを向けノールックで撮る。あとで見ると手前の雑草に焦点が合い、遠景がぼやけて趣きある写真になっていた。よくそこにフォーカスしてくれた俺のLUMIXカメラよ。ゴーと通り過ぎる機関車。
カナディアン・ナショナル鉄道の赤い機関車はおなじみだが、ボンネットバスのような見慣れないやつも走っていた。カメラを向ける前に通り過ぎてしまったが、車体にUS郵便貨車と書かれていた気がする。専用カメラはやはりスナップショットに強い。LUMIXは瞬時のフォーカスが強い。
右はAmtrakという旅客車だそう。オレゴンとバンクーバーを結ぶアムトラック・カスケーズ! すごいロマンだ、乗ってみたい。
■6月18日 希望があった時代のフォークソング
【森山良子55周年】森山さんは聴くたびに記憶してたよりすごいシンガーだとはっとさせられるが、昔からの仲間とやったアメリカン・フォークソングメドレーがこれまた素晴らしかった。「Where have all the flowers gone(ピート・シーガー)」「500 Miles」「七つの水仙( ブラザーズ・フォー)」。
しばらく前にWe shall overcomeを新宿駅で歌った私たちというNスペも見たが、こういう反戦フォークソングが力を持っていた時代は未来もあったのだと思う。悪いことは悲しいではないかと信じられた時代。
ディラン「Don't think twice it's alright」なんて俺は聴くたびになんと意表を突くメロディとドライなセンチメンタリズムかと感動するが、「今も旅するのはあなたのせいだけど、いいのよ気にしないで」と聞き取りやすい英語とダミ声で歌う森山良子と谷康一さんの歌には、その感動ありましたよ。
■6月21日 さよならOM-D
モールで人と会い、去年まで俺が使っていたOM-D E-M10を売ってきた。LUMIX GX7mk2を手に入れて以来丸一年休眠してたのだが、今でも使うとちゃんといい写真が撮れる。やはり死蔵はもったいないので、使う人に安く買ってもらった。行った先で頑張ってくれE-M10。
使わないモノを死蔵するのが俺は好きでないので、E-M10に買い手がついてうれしい。カメラ趣味にハマって10年、今のところすべての不要機材が売れていると思う。12年落ちのGF2すらちゃんと売れた。カメラは上を見ればキリがないが、低層では安い趣味なのだ。
モールのカメラ屋ではペンタックスのコンデジを初めて見た。名機MXの名を冠していてフィルムカメラかと思った。こんな端正なコンデジを出してたのか。 これも安かったら今日のOM-D資金に少し足して買いたくなっちゃうわけで、こうして中古カメラ趣味は続いていくのである。■6月21日 パリは遠い
奥様が自分野の学会に招かれパリに行っており名誉あることなのだが、PCやスマホの扱いで一人旅先で超苦労していて、俺は居ても立ってもいられない気持ちでいる。サポートしたいがパリは遠く。心配でパリ時間にセットしてある時計をカナダ時間と並べて置くと、これは夫婦クロックだなと思った。
左が妻のパリ時間、右のカシ夫がカナダ時間。パリはバンクーバーより9時間も進んでいる。こうして遠くの家族の苦労に気をもむというのは、本当になんというか家族だなと思う。夫婦でも子供でも同じこと、親でもある程度はそうだ。なんとかしてやりたいと痛切に思うのだ。
■6月24日 奥様帰国
パリから帰った奥様を迎えに行く。ちょっと早く着きすぎて、空港近くで待機する。お疲れだろうなあ。道中佐野元春 がゲストに来た爆笑問題のラジオをポッドキャストで聞いていた。俺は爆笑問題の2人のお笑い以外の論評はさほど重視してないのだが、佐野元春と彼のミュージックのことはよく知ってるんだなと感心した。佐野元春もリラックスしていてよかったなあ。小学校時代のデートの話とか。
バンクーバー空港の waiting エリアに移動。ここで30分は無料で待てるようになっている。wi-fi もあるしよくできている。ラゲッジを待っている奥様から電話。旅の終わりのあの感じが伝わる声だった。
■6月25日 帰宅の安堵
昨夜奥様を空港で迎え、帰宅したのは1時すぎだった。今回のパリ行きは経由のモントリオール便が往復とも欠航(!)を筆頭に信じられないほどのトラブル続きで、so glad it's all overとしか言えない不運旅だった。最後はロストバゲージで終わり、今夜配送でようやく届いた。お疲れさまでしたピカ。しかし目的の学会発表とルーブル美術館はよかったそうで、最低限の目的だけは達したわと奥様は言っていた。学会が行われたのはなんとユネスコ本部。そこで発表をし各国代表と歓談できたのだから、それは名誉なことだったでしょう。ルーブルもたしかにすごいねこの回廊。
■6月26日
きれいに晴れたサンデー、今日はクマに出会わず川まで走れた。ピットリバー展望台は去年山火事に遭遇したとき以来だ。川沿いはすごい数の自転車が走っている。きれいなサイクリストがいるとついて行きたくなっちゃうのだが、脚力及ばず追いつけない。
■6月26日 ロシアの叛乱?
ロシアの叛乱という大ニュースが入って、昨日はずっとカナダ国営CBCニュースを見ていたのだが、「CBCニュースはあなたの信頼できるニュースソースです」と合間合間にスポットが入り、NHKはこう言えるのだろうかと思った。BBCの論調を見ても、信頼できるソースたろうとしていることを感じる。
■6月27日
春に奥様と木枠の支えを組んだ庭のラズベリーがこんもりと茂り、身が熟して収穫期となった。見て美しく、摘んで楽しい野原のベリー。
■6月27日 河合優実さんはすごい才能だ
「愛したのが家族だった」⑥仕事の失敗が重なり風呂で泣き叫ぶ先週の七実は感想も浮かばないほど見るのがつらかったが、その後こもり、風呂入ってないからクサいを連発し、遊園地なんていかへんとスネる七実が今度はかわいくてかわいくて涙が出そうになる。君はたまらんなあ七実。そして自分が気づいてなかった弟の社会性を目にして元気出ていく七実。いいなあ。この河合優実さんはほんとすごい才能だ。こんな一挙一投足表情声音に魅力がある若い役者なんて他にいただろうか。いたかもしれんが思い出せない。
錦戸亮が草太とシンクロして立ち上がりジャンプしたあのシーンも、すごかったなあ。私はなめてました錦戸亮、情けない役がいい感じで似合うハンサムなだけじゃなかった。あんなハッとする素敵なドラマシーンは、近年久々に見た :-)
■6月27日 公共放送のドラマ
在日スリランカ人と日本人家族を描いた「やさしい猫」を見てタグを検索してみたら、排外主義者のNHK攻撃ツイートだけが延々出てきてメゲた。レイシスト大国だな日本。ドラマのデキがいいとは思わないが、NHKドラマが政権とは違うビジョンを描くことだってそりゃあるだろう。政治部と違って。
国の指針はどうあれ、公共放送は人権をドラマで考えるというのはいいことじゃないですか。何を言ってるのか自民党議員。
■6月28日
#深夜の馬鹿力 でビートルズRainみたいなカッコいい曲がかかった。探してみたらわりと無名なバンドみたい。歌詞もすごくいい。◆家主「きかいにおまかせ」 https://youtu.be/T9hhFVwBUW8
■6月29日 カナダ人のジョーク
畑用品を買うよう頼まれHomeDepotへ行く。カナダ人は外が好きなので夏のガーデンまったり用品が店内狭しとディスプレイされている。こんなデカいパラソルが庭にあれば気分いいだろうね。キャンプのタープだねこりゃ。 HomeDepotでは畑の柵用材木を買ったのだが、レジのおばちゃんに「あなたの買い物袋には入らないわよ」と言われた。カナダに来た頃はこういう面白くないジョークの意味が分からず「え?」と硬直してたのだが、「I know、なんとか車に積み込みますよ」と即返せたので、俺もカナダぐらしがほんと長くなったなと思った。
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