2023/10/02

【まとめ23年9月前半】世にもクソなる内閣改造報道

「潮騒の後悔」「千駄ヶ谷の薄い縁」「カメラのホワイトバランス」「タカのスケアクロウ」「わが町のヒップホップ」ほか

■9月1日                    高架の風景

久々にスカイトレインに乗った。いつも乗ってる娘と違って俺はウキウキと窓の外を眺めていた。バーナビーのあたりは案外起伏があって面白い。

出先でこれも久しぶりにジャパドッグ(バンクーバー発の大ヒット屋台メシ)をいただいた。あらびきポークとオニオン&海苔のやつ。店舗で食べるジャパドッグは、創始期フードトラック時代(10年くらい前?)より高価だがうまくなったなと思う。外食企業として波に乗り、価格とクオリティを上げたのだろう。娘は焼きそばドッグ。

カメラを無音モードにセットしておいたら、移動中のエスカレータから撮った写真に不思議な光源がたくさん写っていた。初めて体験した「電子シャッターの動体歪み」というやつだ。なにがどう歪んでこうなってるのかわからなくて面白い。蛍光灯が歪んだのかな。

【ブレントウッドモール】はしかしフードコートが素晴らしく、それ以外はコキットラムセンターよりしょぼかった。見て回る店がなく、空き家多数。ありゃりゃこれだけ? という感じ。まあジャパドッグを食べられてよかったけど。

■9月1日

#らんまん 熱に苦しむ万太郎が台湾語で礼をいうと、女の子の顔がぱっと輝く。この美しい瞬間の真反対をやったわけだから帝国主義は度し難い。「つまらん?」と現地語の学名にこだわる万太郎の決然とした顔がよかった。植物学者の使命は残すことだもんな。15分とは信じられぬ長さの回だった。


■9月2日               潮騒の後悔


#あまちゃん 「潮騒のメモリー」レコーディングの回。天野春子がお手本を示すところに、鈴鹿ひろ美が入ってくる。驚きに歌を止める春子。このシーンは忘れていて感動してしまった。この表情。なんという、なんとも言いようのない気持ちが交錯する名シーンだろう。悔恨と感謝が入り交じって。すばらしい。


■9月3日                     ピカと朝焼け

ピカと一緒にベランダで朝焼けを見た。まだ暗い空を飛行機がYVRに降りていく。早朝に着くのはヨーロッパ便かな。長旅の終わりの安堵感が伝わってきそうだ。 

朝自転車に乗りに出ると、半袖では少し肌寒かった。ふっくらと太った大きなドングリが路地にたくさん落ちていて秋だなと思う。た。ドングリころころドンブリコ。自転車が気持ちいい季節はまだまだ続くのだ。 


■9月3日                      関東大震災の恐ろしさ

「関東大震災~帝都壊滅の三日間」前編。いやーNHKはとてつもないドキュメンタリーを作ってくれた。聞きしにまさるとはこのことだ。後編を見るのが恐ろしい。あの官房長官は、後編を正視できるのだろうか。そもそも自民大物というあの種の人たちは、NHKの歴史映像とか見たことあるのだろうか。


■9月3日                  千駄ヶ谷の薄い縁

ビクターのスタジオがある千駄ヶ谷の森を切らないでと、サザンオールスターズが新曲を出した。そういえば昔プロの録音エンジニアが、音響学校の授業としてロックバンドの録音からラフミックスまでを一日で実演するための音源として、俺のバンドが学生たちの前で演奏したことがあった。俺たち初見のアマチュア下手バンドの曲を、彼は見事スリリングな音に仕上げてくれた。千駄ヶ谷の杜のビクタースタジオで、サザン担当という人だった。

その商品力あるビクター録音をデモテープにして、千駄ヶ谷日本青年館の決勝グランプリまで勝ち抜いたコンテストのおかげで名が売れ賞品のクルマでバンドのサマーツアーをやれたのだから、俺もあの神宮外苑の杜に芸術的な縁があったのだった。忘れていた。どうかあの杜が残りますように。


■9月4日                  愛に終わりがあって、心の旅が始まる

#TULIP50年の軌跡 「心の旅」には一番感謝してると財津和夫。この才気煥発な音楽家がコーラスアレンジも含め全能を懸けた歌だと聴くたびに感じ、感動するもんね。ああいつでもいつも。横浜の高校で英語を教えていた友人がこの歌を知っていた。ギターを弾き歌ってあげると感動してました。 

「思えば遠くへ来たものだ」…この曲は知らなかった。いい歌だ。チューリップの偉大さはこうしてメンバー全員が歌えるところ、そしてこうしたビートルズサウンドのカッコよさをさらっとすくい取れるところだよな。引退ツアーでこういう地味曲を聴いていても、まだ発見がある。

ラスト「魔法の黄色い靴」はうちの娘も好きな歌。こんな名曲が当初売れなかったなんてねと聴くたびに思う。川瀬見さんが荒井由実と昭和のメモリーツイートをしてくれていて最高なんだけど、チューリップの歌に俺は昭和のペーソスを感じる。もう一度だけお前とー、腕組み歩きたいー。


■9月6日                        平成令和はじめてのストライキ

平成令和において初めてレベルで決行されたのデパートストライキについて、#ゴールデンラジオ 深澤真紀さんの解説、70年代は何万件もあったストが近年は数十件、それが賃金凍結の時代と無関係なはずがない。その激減ぶりは改めて聞くとすごいものがある。ストは左翼とかがやるもので迷惑と捉える学生たちに、ストはより暮らしやすい社会のためにやるのだと教えているそう。

春に大学職員のストで娘が書類を取れずに困り、学務課に行けば見かねた職員が助けてくれるかもと話すと奥様が、「それはピケ破りになる」と許さなかった。厳しいなあと思ったが、そうやって社会全体が労働環境を支えているんだろう。


■9月7日                   アオサギはどう生きるか

夏が終わっても雨が足りず公園の池はカラカラなのだが、ヘロンはじっと魚を待っている。


■9月8日                野鳥写真家

ベランダのチカディーを飽きもせずに撮っていると娘が三脚を使えと持ってきた。動画を撮るのに使うと日本で買ってきたやつだ。テーブルの上に置くとえらい高くてバカバカしいほどの光景だが、カメラをセットして放置しチカディーが来たところでスイッチを入れて撮ると――完璧だー :-) 

秋の雲がたなびく季節となってしまった。もう晴れても20度くらい。カナダは春ごろ日照時間が伸びる勢いがすごいのだが、短くなるのもまた早い。緯度が高いとそうなるのだろうか(地理無知)。


■9月9日                カメラのホワイトバランス

【カメラ】先日公園の池を撮ってひどい色になったので価格コムのカメラ議論を検索してみたところ、「画面内に白がないとオートWBは精度が落ちる」という指摘があった。なるほどと今日はオートと太陽光で撮り比べてみると、たしかに激変した。太陽光のほうが見た目に近いのである。いやー知らんかった。 

価格コムのカメラ掲示板は実にためになるのだが、妙に物腰が険悪なカメラおじさんが多い。「そんなことも知らずに撮ってるんですか」くらいの、ツイッターなら炎上レベルの物言いをする人がどのカメラ板にも必ずいて、議論の多くが後味悪い口論で終わっている。まあ狭い世界なんだろうな。


■9月9日                   タカのスケアクロウ

市営農園にすごいリアルなタカのスケアクロウが飛んでいる。ちょっとやりすぎではと思うほどリアルで、カラスはともかく小鳥が減ってるのもこいつのせいじゃないだろうか。風を受け上下左右にバタバタとはためいているが、カメラの追跡AFで追いかけたらけっこうしっかり捕捉してくれた。

奥様の豆棚はボーボーと伸びたつるの重みで倒れてしまったそうで、残った材木を急遽組んでテントのようになっていた。いやナイスではないですか。きれいな四角いつる棚だったんだけど、これはこれで美しい緑のテントである。そう褒めると笑っていた。ボーボーに育ってから約二月、やっと花が咲いたよ。 



■9月10日            秋の自転車

【サタデー自転車】快晴だけど、朝の走り出しは少しだけ肌寒い20度。久しぶりに大きい方の川を走った。――見えてきた見えてきた。相変わらずきれいだな。乾季は半分湿地になってるけど。

バイクが集まってる家があった。バイカーズパーティなのかな。真ん中で目立つやつは、キャブカバー的な位置に星型エンジンのマークがついている。ヤマハ? ヤマハのしるしに見えるのだが、あれもハーレーなんだろうか。

■9月10日                スライダーズは心身の一部

@sarara 春に帰国した日本で弟の家に行くと、打ち合わせもなく彼が「道化師の憂鬱」を弾き始めました。ぼくも「悲しい夢なら今すぐ起こしてよ/やさしい夢なら このまま寝かせてよ」と、コードとか思い出す必要もなく弾けて歌えて、もう心と身体の一部だなあと。 #ザ・ストリート・スライダーズ 

@sarara スリッパ履いてたのが痛恨だ、ロックっぽくない(笑)


■9月10日              80年代の500グランプリ

FBに80~90年代のGPレーサー、ケビン・シュワンツの現在って写真が流れてきてナイスなおじいちゃんになってるんだけど、いいねしたら以降毎日シュワンツやローソンの写真が流れてくる。なつかしい :-) 

そこにつく英語コメントを読んでみると、俺が弟と共に熱狂していた80~90年代、つまりシュワンツ時代までがGP500の黄金期だと見る人がやっぱり多いみたい。ケニー、スペンサー、片山敬済、ローソン、ガードナー、レイニーと千両役者が揃い、ホンダ、ヤマハ、スズキと戦闘力が拮抗していて。

それ以降はホンダ一強になりすぎて、いつも同じメーカーと同じライダーが勝つので俺たちは熱意が薄れてしまったのだが、英語コメントも「勝つのはドゥーハンばかり時代」「勝つのはロッシばかり時代」と同感だったようだ。面白かったなあ80~90年代は。


■9月11日              わが町のヒップホップ

シティが日曜午後に町の一部をホコ天にする「ノーカーデイ」をやるというので、カメラを持って行ってきた。音楽パフォーマンスが豊富で、5月のメイデイよりよかったな。こいつは最近よく見るループペダルでリフをループさせ、それに合わせチューバその他を吹くバスカー。踊り子たちがかわいかった。

カナダで #軽トラ を見る機会が本当にじわじわと増えてきて、昨日のフェスにもドリンクトラックとしてかわいい軽トラが出ていた。裏を見ると手作り感がすごい。ピックアップトラックのような自己顕示感のない、働くクルマだよねえ。



子供大勢と大人数人から成るブレイクダンス教室の演し物が思いがけずよかった。俺はこういうものに競技性を感じず、五輪種目になるというのも五輪の売名行為と感じるが、じかに見てみてこれが楽しい子供らの気持ちがよくわかった。

ひょろい子供でもアジアの野球帽メガネトレーナー兄ちゃんでも、リズムをキャッチし身体で型をキメ踊ればカッコいいのである。お世辞じゃなくカッコいい。「香港映画でなめてたやつが実は強かった」みたいなカッコよさがあるよねブレイクダンスw



最後はバンド。ボーカル姐さんの風体からシャナイア・トゥエインとかやりそうな気がしたが、時代的にはおよそ当たっていてマドンナ「ボニータ」とか80年代ヒットメドレーをやっていた。ステージ前で踊ってるお父さんお母さんがかわいらしかったです。

俺は現代のPAシステムとか当然まるで知らないのだが、リハでモニターの返しが悪いと演者が訴えるとサウンドマンがステージに上がり、俯いてるのであっと気がついた。――WiFiタブレットで卓を調整してはる! 覗き込むとやはりタブレットに調整卓がバーンと映ってましたよ。すごい今どきー!!! 


■9月12日         世にもクソなる内閣改造報道

アマチュア時代からサザンオールスターズを見ていた音の識者たちの対談。高橋「"茅ヶ崎に背を向けて"はピーター・フランプトンの“Show Me The Way”のコードをギターで弾いていたらできたらしいのだけど、それであのクオリティーとはどういうことだろう? と思うじゃないですか」――いやー面白い。黎明期からあいつらはすごかった。ストリートスライダーズもそうだった。 twitter.com/CINRANET/statu

『萩原:きっとアメリカ人もサザンを楽しむことはできるけど、日本人ほどではないだろうなって。日本語の「音」の響きを意味と一緒に楽しむという要素が大きいからね』――いやー面白い。こないだガレージセールで中華海賊版サザンのCDを娘が買ってきた。聴かれてるんだ。楽しんでもらえてるかなー。 

この面白い音楽記事をあさイチで読みながら一方でNHK #ニュース7 を流してるんだけど、内閣改造なんてのがトップニュースで、こちらは心底つまらない。

NHK政治部記者は「この人事に見る、党内第4派閥に過ぎない岸田総理の総裁選に向けた狙い」だのなんだの解説しているが、『国民の政治をつかさどるはずの大臣が能力や専門分野ではなく私利私欲で決められているジャパン』というバカバカしさを彼は感じていないか、国民に伝える気はないか、どちらなんだ。馬鹿ばかしい。

この内閣改造で特番が組まれ、TVJAPANは朝ドラ「らんまん」が休止となった。岸田政権のPRにして「党内諸派閥への御礼」である人事(ってNHK政治部記者がさっきニュース7で言ってたじゃん)に「らんまん」を休止するような報道価値があるワケないのだがハアアアア腹立つ! :-(

#らんまん は今すごいところをやっている。森を切るなという活動家には関わるな。大学はお国のためにあるんだ。お国に反する者は身辺を暴くぞ。NHK国際はこの放送を中止し岸田内閣改造という報道を流していたのだが、どちらがより今の世を映しているだろうか。


■9月13日

#うたコン フォーク特集。昔の歌は死をよく歌うなあと思う。「一人でも死にはしないと」。「襟裳岬」も改めていい歌詞だな岡本おさみとしみじみする。やっぱり未来は明るく思えたから、寂しみや哀愁が歌謡曲として成立した時代なんだろうな。

#うたコン 南こうせつ「マキシーのために」は初めて聞いた。これも学生運動のマドンナとその死を歌ってる。いい歌で、こうせつバンドらしいおじさんと後ろのうたコンバンドが乗りに乗って素晴らしい音だった。なつかしい「ゴロワーズを~」を森山良子が歌っている。友だちがこの歌に感化され吸ってた。

■9月14日                   戦後の相撲

#sumo このところ久しぶりに相撲を見てるのだが、朝青龍・白鵬がいないと思うと平和だなーw 超強い横綱が打撃技を使いまくる、ルールで抑制できない恐怖の時代が終わり、実力ある中堅たちが一生懸命競い合う「戦後相撲」になったという感じで良い。豊昇龍がんばれ。

朝青龍は大好きだったけど、やはりNHKどすこい研で昔の映像を見ても張り手ひどすぎですよねw 栃東、琴光喜、琴奨菊はクラッシャー朝青龍がいたから優勝できなかったけど、いまの上位より強いと思う。#sumo


■9月15日                Stopインボイス運動

Stopインボイスの署名が盛り上がっている。2500億というインボイス増税学を聞いたときは本当に呆れた。自民党が一つ二つ利権政策を通せば中抜きで消えるくらいの税収のために、何百万の々の税務処理を増やし収入を減らすなんて、本当に馬鹿げている。保険証廃止をや人めれば経費削減でお釣りがくるくらいの額だろ。つまり河野大臣をやめさせれば足りるのだw

「マイナポイント2万円の原資は国民一人あたり3万円の税金」という話も #ゴールデンラジオ でやっていた。こんな愚かな税の使い方をする国が持つワケないのに、国民が生活レベルを落として税を納めカバーさせられているのである。日本は燃料タンクに穴が空いた暴走列車だ。


■9月15日            オープンマイクの風景

お昼どきに市役所前を通ると歌を歌う人がいた。平日だし催し物はなく、飛び入りで誰でも歌えるオープンマイクなんだろう。それを近隣の勤め人がランチを買ってきて聴いてるようだ。今日は暑くも寒くもない絶好のお天気だし、ナイスだなあ。 pic.twitter.com/JP5BflttkF

今日は用足しに娘が付き合ってくれたので、なんでもいいから適当に撮ってとオリンパスを渡し、写真を撮りながら移動した。彼女は望遠が好きで俺とぜんぜん違う目線で撮るので、あとから見ると面白い。あのオープンマイクは、よくぞ撮ってくれたムスメよと思う通りすがりのナイスショットだった。 


■9月15日                   学問の妖精たち

#らんまん 波多野と藤丸は学問の妖精のような人たちだった。背中合わせの美しい友愛。万太郎も妖精の一人か。彼らの中でヒロインすえちゃんだけが、その気さえあれば世間の波に乗っていけるプロデューサー気質の人だったのだ。熊楠に会いに行く万太郎。一体どうなるのだろう。


■9月15日                    ゴジュウカラ

この頃たまにうちに来る細長く美しい鳥を撮れた。ちょっとレンズにゴースト入っちゃったが完璧。ググってみるとRed-breasted Nuthatch(ムネアカゴジュウカラ)という鳥だった。シジュウカラ、ゴジュウカラと10単位でカラという鳥がいるのか。どういうこと? とまたググったりしてみる。 

「昔は五十歳で老人であったので、ゴジュウカラの青みがかったグレーの羽を老人に見立てたことから」とのことです。(ゴジュウカラ なんで五十なの? ハンター日記)◆いい加減な命名だな、さすがは昔w 日本のとは色がだいぶ違うようだ。柄は同じ。 tiotrinitatis.com/hunter/nuthatch 


■9月15日                   憤怒の河を渡る夢

【夢】今日はドラマチックな夢を見た。どこかの小学校の音楽室でバンドリハーサルをし「サムシング」を演奏していると、入ってきた教師が「生徒にCovid感染者が出ました、全員隔離の上日本に送還です」という。えっ! 俺はカナダに住んでてここに家族がいるんですがと抗議しても聞き入れられず。

【夢】そんな理不尽があるかと俺は隔離施設から脱走し、高倉健のように憤怒の河を渡り家族を探すというアクション映画だったのです。朝目が覚めてキッチンで奥様にその話をして笑われるというハッピーエンドであった。


■9月15日                平和の時代のお相撲さん

#sumo 豊昇龍と朝乃山の相撲よかったなあ。強く巧いものが勝つ戦後平和相撲はいい。賞金を受け取る豊昇龍の向こうに、いい相撲を見た喜びが表情に浮かぶきれいな女性が映ってたのも眼福でした。

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