2024/05/04

【まとめ24年4月前半】つんく音楽と秋元音楽

「Shogun魅惑の女優陣」「国民の目が世の中を変える」「ちゅらさん役者たちの魅力」「たそがれ真田広之を見たかった」「バズるということ」ほか

■4月1日                    新朝ドラ

#虎に翼 朝ドラのはじまりって賑々しいことが多いが、静かで落ち着いたオープニングがいいなあと思った。戦後の壊れたものや町や橋の下の作り込みも、よくできた模型のように美しい。なにもかもやり直しだという時代なんだな。今の日本もやり直してほしいよ。歌が終わると戦前でコミカルになった🙂


■4月2日                 イースターウィークエンド

毎年やってる【親戚宅のイースターのエッグハント】。興奮して動きまくる子供らに合焦するのは大変なのだが、そこは数撃ちゃ当たる明るいレンズ+連写のおかげで十分ヒットを量産できた。この2枚は外れたけれど気に入ったもの。エッグを見つけた末の子がイエーイって言ってる🙂 (eM10m2+LM25mm)

イースターのロングウィークエンドは、ひたすら奥様の庭造成を手伝っていた。YTMusicのオススメラジオをかけておくと、ジョニミッチェル、クラプトン、ニールヤングと、庭仕事によく合う音楽が流れてくれてよかった。

奥様の新ガーデンは、一直線に伸びる黒土のストリップ(帯)がすでに美しい。ここにクローバーと草花が生い茂るというんだからすてきだ。野菜を作る3つの囲いは、クマが壊したフェンスの廃材をつないで作ったもの。

■4月3日                日本で学ぶ政治

娘のアパートに欧州の留学生が入ってきたそう。専攻は政治学だといい、日本で学ぶことなどあるのだろうかと一瞬不思議に思ったが、考えてみれば衰退する日本の政治状況というのは負の遺産として研究価値があるのかもしれない。(pic 枝を咥え井の頭を渡る鳥 by娘)










■4月4日    Shogun魅惑の女優陣

#Shogun 6話。今日はいままで一番俺が視聴中感想を言わなかったと奥様が心配する。いや良いんだけど、真田広之トラナガがなんだか、思ってたほどカッコよくないというか…アクションシーンないし…と話すと、表も裏もある黒幕として最高じゃないと笑われてしまった。いやそうなんだけどさ。 

どうも未だにトラナガがどういう人なのか俺はよくわからないのだ。司馬とかで読んだ家康のほうが老獪で陰影が濃い。虎長は善悪定かでない設定とはいえ、真田広之は好青年顔すぎるのかもしれない。たとえば「真田丸」の草刈昌幸がここにいれば、もっと我がにじみ出て良いような気がする。

しかしこのショーは無名(だと思う)で美しい日本女優を次々に掘り出してくるな。この伊豆一番の遊女菊の美貌と所作が6話のハイライトだった。按針とマリコの恋心を察した彼女は、自分よりマリコが彼と結ばれるべきなのではというように誘うのである。台詞を聞くと演技はあまり上手な人ではないと察せられるが、そのゆっくりとした口調が遊女にはピタリと合っていた。女たちの戦国というドラマになっている。 

日本のドラマとCMは時の人気俳優ばかりが出てきていささかうんざりさせられる。無名CMモデルやチャーミングな一般人が出てくるカナダのCMのほうが美的ではある。北米 #Shogun 感想ツイートがマリコ、フジ、キクで騒然となっているが、こういう誰これ? というビューティのほうがインパクトあるでしょドラマでもCMでも。 

 


■4月5日                     つんく音楽と秋元音楽

音楽の構造を清塚信也とゲストが解析してくれる超おもしろ番組 #クラシックTVつんく弟子鈴木さんによるつんく音楽の解析がとても面白かった。鈴木さんが歌ってみせた「リズムの中でつねに16ビートを取る」は、つんく監修「リズム天国」の素晴らしい音楽とゲーム性そのものであった。若きゲーム世代に浸透してるはず。

◆Love Rap リズム天国 youtu.be/efWmVbG696o?si… 

「リズム天国」のこの曲終盤のAll About You/Fo sho(For sure/ホントに)あたりの掛け合いは16を掴まないと取れないビートで、鳥肌立つ音楽のスリルがある。鈴木さんが言ってたのはこれだよね。つんくビートは英語圏にも通じてたのだ。  


「音を2つに細分化していくと突っ込まない(躍動感とノリが出る)」例として、つんく弟子鈴木愛理さんが坂道系の歌を歌い分ける。俺が46/47/48/坂道系統を聴くたびに感じる平板さの理由はこれかと実によく分かった。

伊集院のラジオで「好きだから・好きだと言おう」という歌がループでかかるのだが、聞けば聞くほどグルーヴのない平板な音楽だと感じるわけである。オルガンでベターと弾いたような起伏のないメロディと歌をループで聞かされるのは、日本の大規模チェーン店店頭で同じ音楽が一日中鳴ってる拷問感とよく似ている。

秋元康が関わる音楽は、つんくのような音楽好きが発見し磨いてきたグルーヴ、ノリというものを排除したマスプロダクション製品なのだ。その平板秋元音楽が国内消費だけに終わり日本経済とともに衰退し、音楽のグルーヴを継承発展したKpopが世界でブレークしているのは対照的だ。


鈴木愛理さんが最後に歌った「First Kiss」という歌にも打たれた。友だちにキスされ関係が変わってしまった、仲間たちとの関係すらも変わってしまったという。つんくのこの歌詞には自分の娘にもあったティーンの痛切な痛みをたしかに感じる。秋元康にはこういうものを感じない。 

   ◇    ◇   ◇

リズム天国「恋の実験室」にはなんと実に良い英語ボーカル版がある。ファンが作ったのだと思われる。「科学のクラスで一緒になるステキなあの子に、ぼくは恋しちゃったかもしれない」という歌詞の載せ方と歌いまわしを聞けば、つんくはうれしいことだろう。彼の音楽はグローバルだったのだ。

 youtu.be/lLt7XIAO10A?si…








■4月11日                     国民の目が世の中を変える

#寅に翼 離婚裁判に置ける裁判官の「心証」を見に行きましょうという寅子に、本日も共感の鳥肌が🙂 なんでも密室で決まるポイズンな世の中、決め事を変えられるのは国民が注ぐ目線だけじゃないですかと彼女は直感したのである。世の中を照らす照らす、NHKドラマ部えらい。

#寅に翼 法は夫の財産権を認めても、妻を苦しめるためそれを使うのは濫用であるという道義による判決が出た。あの夫を罰せられないことをわななき悔しがる彼女の気持ちもわかるが、原告女性が寅子に礼をいったように、立会人・オブザーバーの視線がもたらす「心強さ」が少しずつ時代を変えてくれるのだ。


■4月11日                     野間口徹少女

#VRおじさんの初恋 高校時代の思い出話から、ナオキが男だということをホナミは知ってるとわかる。そのうえでの添い寝は、ただかわいらしいプラトニックと捉えていいのか未だによくわからないこのドラマである。とにかくこの野間口徹少女がすばらしい❤ 


■4月12日                ちゅらさん役者たちの魅力

#ちゅらさん いやーこの一家いいなあw 恵尚とお父ちゃんがお調子者なのは覚えてたが、えりぃもゴーヤーマンにノリノリだったとは忘れてた。えりぃのイノセンスはスーパーである。その後日本ドラマ界で国仲涼子さんのこの無二のイノセンスが活きる役ってあったのだろうか。TVJAPANにきた民放ドラマでときおり見る彼女はつまらぬ脇役ばかりで、当たり役がないまま中年になってしまった感が濃くかわいそうだった。こないだも平安貴族に刺されちゃってかわいそうだったな。惜しい。

恵尚ゴリも惜しい。サプライズ帰宅からすーっと馴染んでいく家族との空気感が絶妙で、見事
に平成の寅さんだった(令和のちむはそこに痛々しいほど失敗していた)。彼は愛嬌あって魅力的なのだが、このあと役者は本業にしなかったのかなとよく思う。この二人は共にちゅらさんの後、適役に恵まれなかったのだろうか。日本ドラマがイノセンスな役者を求めてないのだろうか。

そしてこの頃のスーちゃんは本当に美しいなと思う。キャンディーズ時代よりも美しい。アイドル的なニコニコ顔よりも、家族を心配する真顔に浮かぶなんともいえぬ優しさのほうに胸がきゅんとする。堺正章とばあばの良さは言わずもがな。

■4月13日              遅い遅い春

春だーと声が出そうないい天気。買い出しのついでにサビ鉄橋のあたりを歩いてきた。今年は春が遅うて遅うて、もうここからは一歩も寒い方に戻らないでほしい。ハンモックも週末出そうかな。 

早く咲きすぎた庭のチェリーは散り始めているが、石庭の覆いを外して掃除しハンモックを出せば、お庭で花見が今年もできそうである。明日やろう。


■4月13日                   たそがれ真田広之を見たかった


#Shogun 1週遅れでep7。このドラマはどうも誰かに共感して入れ込むことができない話で、強いて言えば悲劇のヒロインマリコに惹かれ(彼女の台詞の間など快感を感じるほど見事なもので、このドラマが当たれば日本でも仕事をしてほしい)、彼女に愛されぬ夫の悲哀に人間味を感じるのだが、真田広之がマリコにつらく当たるので「ちょっと待てよ!」と声が出てしまった。

「トラナガ全然いい奴じゃないじゃん主役なのに!」というと原作を読んでる奥様が、「善悪定かならぬ狡猾極まる男なのよ!」と真田の名演を褒める。俺は彼がいいヤツでカッコよくあってほしいのだが!ww 

俺がアメリカカナダの人に見てほしかった真田広之は、田中泯と日本映画史上に残る決闘を繰り広げた清貧のサムライ「たそがれ清兵衛」なのです。「将軍」はそういう真田広之じゃないみたいw しかし残り数話、すごいことにはなりそうだなこのドラマ。 





■4月14日                春の庭掃除

サタデー、予定通りバックヤードの石庭の掃除をした。冬の間落ち葉防止にかけてあるタープを外し、紛れ込んだ葉っぱを取り除き、石と灯籠を戻せばハイ苔むした山寺なのだ。オアシス聴きながら働きました。(PL5+MZ9-18mm) 

そしてハンモックも出したのだが、冬の間ずっとストレージに置いてあったのでややカビっぽい汚れがあって、スポンジに洗剤をつけてこすりしばらく干しておくことにした。東京のムスメが実家に関して唯一恋しがるだろう、彼女のハンモックだ。

天気がいいので俺はさらにやる気が湧いてきて、お昼を食べてから自転車にも乗ってきた。自転車ガールズカッコいい。牧場が近いので馬も散歩している。草野球ボーイズ&ガールズもいいね。みんなスポーツやってます。あーやっぱり春夏秋は最高だな、冬と比べて🙂 


■4月14日                バズるということ

#バズ英語 爆笑大田が英語番組やってることは知ってたのだが、こないだ見てみたら相手が森川葵だった。大田を御す田中役を森川葵が演じるという喜ばしい(俺に)フォーマットなので、番組拡大だという今期からときどき見ようかな。街頭インタビューで森川葵が来たら、外国人もそりゃうれしいよねlol

バズるというのは日本語で、英語ではgo viral(ウイルス的爆増)という。「ナントカwas buzzing」が伝わらなかった娘に日本では最近そう言うよと説明すると、buzzingはゾクゾクするという語感なのでなるほどね、感じわかるねという反応だった。よくできた和製英語の一つですよね。 

BBCが作ったイスラム女性パンクバンドの傑作ドラマ #WeAreLadyParts で、インフルエンサーがデマを流しバンドを崩壊させるという回があった。彼女がいう「バズらせてやったんだからありがたく思えば?」という言葉にこういう人って本当にいるだろうなと思った。 なにかの魅力を持つ人がそれだけでコンテンツとして力を持つのはわかるが、インフルエンスって重いよなと思う。されちゃう方にも問題あるとはいえ。

インフルエンスとは場合により学校でのイジメの拡大版みたいなものとなりうるんじゃないかと思う。若者のイタズラを取り上げ炎上される系インフルエンサーはまさしくそれだろう。


■4月15日         井村伊兵衛

「木村伊兵衛 写真に生きる」の紹介番組を見た。すごい。失われたもの、消えた時代そのものが写っていることがすごい。すごいなあ(語彙…)。 


■4月15日                   すぐそこの高原風景

ロンサム氏のツーリング写真を見て、よーし俺も信州だとうちから自転車で行ける湖沼風景のミネカダ沼へ行ってきた。おお。春は夏の渇水期より水をなみなみとたたえていて、より一層美しい。この町に引っ越してきた頃はこの池の存在を知らず、来てみて驚いたよね。町から自転車30分でこれか! 

池の中を渡る遊歩道で人々が指さしていたのはカエルだった。人をさほど恐れるでもなくカワイイ。いやーそれにしてもこの景色は最高だな。ここでキャンプできたら素敵なんだけど、クマが多いしキャンプ禁止。ニコンおじさんが、「君は遅かったね、さっきクマがギースの卵を食べてたよ」と教えてくれた。


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