2005/01/01

日記「マジカルな気持ち」

「超絶反抗期の終了」「萌のボキャブラリ教材」ほか。

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■.04/12/24(金) 23:33:21 □ クリスマス前最後の駆け込み買い物野郎
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Mのプレゼントを買いに Lee Valley Tools へ。表の道は俺と同じクリスマス前最後の駆け込み買い物野郎で混んでるだろうと裏のバイパスから行くと、道が曲がっていて実に面白かった。どっちが時間的に短いのか微妙なところだが、景色もいいしこれからはあっちをもっと利用しようと思う。レガシィはフラットさがやや不足しフラフラするところがあるが、右も左もハンドリングは良好だった。長く風邪でグッタリしていたので思ってたよりも体調は悪く、Lougheed 裏のワインディングを全部ノーブレーキで抜けるというスポーツドライビングをやっていると、脇がつってしまった。プレゼントはクラシックなオイルランタン。ハロウィーンに使えると思う。

 萌は今日、結局一度も切れなかった。遊んでいてなにかが思い通りにならずカンシャクを起こしそうになったときに、「萌、深呼吸して」と俺が言うと、部屋を駆け出し必死に深呼吸して impatience を自分で処理し、OKといって戻ってきた。やっぱ体調がいいとそんなに切れたりしないのかもしれない。



 夕方、クリスマスライトを眺めるついでにKT家に行って、メリークリスマスという。HNも萌とまったく同様にシックでパーティを欠席したそうだが、もう元気になっていた。クリスマスが終わったらまた遊びましょう。

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■.04/12/25(土) 14:11:35 □ マジカルな気持ち
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 早く朝にならないかな、萌がプレゼントに喜ぶ顔を見たいと思いつつ何度も何度も目が覚めて、9時に起き出すとまあびっくり、俺は全身筋肉痛の大シックになっていた。コーヒーを入れることもできず、萌のプレゼントオープンが終わるとただただ横になっているだけ。なんだこれは? もう風邪は昨日ほぼ克服したと感じたのに。

 寝ても起きても体がつらく、夕方4時間ほど寝ても一向に改善せず、Mに強いペインキラーをもらい飲むと、からだがホカホカして汗が出、痛みが消えてきた。これでどうにか人並みの感覚に戻れそう。

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 俺は全く遊んでやれなかったが、萌はMKやLDとたっぷり遊べて幸せな一日だった。プレゼントはお母さんが明らかに買いすぎてどえらい多品目になっていた。やりすぎ。

 クリスマスをここまで過剰に祝う必要は俺は感じないのだが、M母BRが、「クリスマスにもうマジカルな気持ちがしなくなっちゃったわ、今は普段からなんでもありすぎるから。子供のときは戦争中で、オレンジとかバナナとかをもらってものすごく興奮したのよ」と言っているのを聞いて、そうかと考えた。カナダの人にとってクリスマスは、その子供の頃の「マジカル」を再現しようという努力なのかもしれない。

 俺もクリスマスにはそういう気持ちはないけれど、小学校の頃図書館から借りまくって読んだヨーロッパの童話のことを思うと、ジワジワとおなかが温かくなる気持ちがあって、ああいうマジカルな気持ちをもう一度味わいたいと強く思うときがある。今となってはなんの本なのかまったく思い出せず、萌にその本を紹介してやることもできないのだが。有名な「エミールと探偵たち」とかかなあ。

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■.04/12/26(日) 11:37:11 □ 支援の気持ち
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 8時間きっちりと寝て起きたが、昨日よりマシという程度であまり良化はしていない。今日もペインキラーの世話になる。Mと萌はクリスマス行事第2弾でSHのところへ行くので、一人で録りためた映画などを見よう。クリスマスなのにかわいそうと皆は言うが、俺は幸いというかクリスマスにセンチメンタルな気持ちはないので、一人で寝ていても苦にはならない。クリスマスに関するセンチメンタルな記憶は、東京で好きな女の子と過ごしたことくらいである。

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 スマトラ地震の津波被害支援で、赤十字に送金することをMが決める。MとBRは「よく募金してくれる人々」リストに載っていてありとあらゆる団体から募金を頼む電話が毎日かかってき(まずうちが鳴って、切れるとブレンダ家の電話が鳴る)、そのしつこさにときには俺なんかはケンカ腰になってしまうのだが(※)、こうしたときは自然と支援の気持ちは湧いてくるものだ。
(※)「どこに寄付するかは自分らで決めてるから」と断っても、使命に燃えた難病児支援団体の人とかは「あなた方のような人たちが助けてくれないと、この子供たちは死ぬんですよ!」とか非難がましく食い下がったりする。すると売り言葉に買い言葉で、「貧しい地域ではたくさんの子供たちが今この瞬間も死んでるんだ。そっちを可能なだけ支援するというのがうちの方針なんだから、どうこうせよと言う権利はあなたにはないよ」と言って受話器を切ってしまうのである。

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■.04/12/27(月) 13:01:05 □ 超絶反抗期の終了
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 今日もあまり回復せず、ひどい頭痛とともに目を覚ます。朝イチでペインキラー。今度はMの体調が下がっているので、俺が萌と遊んでやらねばならない。萌がもらったクリスマスプレゼントで一通り遊んでみる。やっぱ小型着せ替え人形 Polly Pocket が一番楽しい感じ。きれいなドレスを着た Polly たちが粘土の悪役に襲われ、それをティーンタイタンズが救い出すというアクションシーンでえらい盛り上がった。

 こないだまでの萌の超絶反抗期は、フルーが治るとともに消失してしまった。一日に何度か思い通りにいかないことにうわあとメソをかくが、すぐに機嫌を直して自分でごめんねと謝ってくる。やっぱあの度を越えた反抗は病気のせいだったのね。そのフルーを今俺が体験しているわけで、これほど具合が悪いんじゃ機嫌を損ねるのも無理はないと実際思うわ。

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■.04/12/28(火) 09:54:21 □ 俺の体調がなかなか戻らん
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 咳以外はもう問題なし。日本に行ってるNRさんが、俺の Web 日記の萌大反抗部分を読んで元気付けのメールをくれた。KDがスギ花粉による喘息を起こし、期待ほどは楽しく過ごせてないらしい。気の毒。やっぱ子連れの海外旅行は大変だよなあ。Lちゃんも日本で大反抗をやってるのだそうだ。性格上お母さんにばちーんと当たってこれずスネていて、かえってかわいそうに感じるとのこと。

 夕方クレイをやってるときに、自分が作りたいものをうまく説明できず萌がじれて大声を出したので、「なに怒ってんのよ萌」と叱るとすぐさま謝り、その後も俺の立腹が直ったかを何度もチェックする。「もう怒ってない?」「最初から怒ってないよ」「悲しかったの? じゃもう悲しくない?」「もう悲しくないけどさ、ほらいっぺん悲しくなったりすると、しばらく直らないじゃん。だから仕方ないよ、そのうち直るから心配しなくていいよ」「そうか。ごめんね」てな会話が延々と続いて、これは反抗期から完全に抜けたなあと実感した。もう風邪もとうに完治してるので、明日あたりは絶対友だちと遊ばせてやろう。

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■.04/12/29(水) 12:58:46 □ 2週間ぶりに友だちと
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 起きてすぐに電話でアレンジをし、今日は萌はLSと一日過ごすこととなった。よかった。

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 萌は夕方遅く、堪能したーという顔で帰ってきた。よかったよかった。

 最近萌は英語も書こうとトライしているのだが、日本語と同じで自力で音からスペルを探り当てるメソッドを使ってやっている。英語のスペルというのは音からでは覚えられないのだが、その自発性がえらすぎて感動してしまった。

DER MOAY, A U HVM FAN? (Dear Moay, are you having fun?)
GD U R HVM FAM.  (Good, you are having fun)
AELAFU   (I love you)


 萌は俺と同じくMとN、RとL、FとVの発音が今ひとつらしいのだが(俺には単に子供発音であるとしか聞こえないが、教師のMには分かってしまう)、スペルにもそれが現れている。スペルを直してやってもあまり積極的に覚えようという気にならないようだ。しかし「U R」なんて、これはプリンス式つづりではないか。えらい\(^o^)/。

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 奈良の殺人事件の犯人が捕まる。2度子供に対する犯罪を実行した人間が、その1年後にのうのうと3度目を実行できてしまう社会というのは、いったいなんなのだ。国家と警察には子供を守る気がいくらかでもあったのかと、親は泣いても泣ききれないだろう。俺ならば黙ってはいない。しかもこいつがその後1月も捕まらずその間地域ははなはだしい危険を抱えていたわけで、本当に馬鹿げている。実に馬鹿ばかしい気持ちになる。

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■.04/12/30(木) 14:10:01 □ 萌のボキャブラリ教材
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 咳は止まらぬが体調はガラリと上がった。久々に萌と遊びつつ掃除に励む。萌の性格はもう絶頂期に戻ったとしか思えない状態。英語で「ティーンタイタンズ」ごっこをやるときだけは妙に萌の口調がきつくなるのだが、これは登場人物で唯一昔ながらの大時代な英語アニメヒーロー的な口調をするロビンの影響かと思われる。「萌さ、どうせならスターファイアとかビーストボーイみたいにナイスに喋ればいいじゃん。ロビンってなんか怖いよ」というと「あ、そうか」と改めてくれるのだが。

 「ティーンタイタンズ」は萌にとって格好のボキャブラリ教材になっていて、―――「わたしを信じて!」「信頼というのは、待ってりゃ自然に来るもんじゃないのよ。自分で勝ち取る (earn) ものなのよ」「じゃあ、どうしたらいいのよ?」「まず私を信じることから始めることね」―――なーんつーかっこいいセリフを覚えられるのである。―――つーか「カッコイイ! 萌いまの分かった?」と俺が解説してやって、一つ一つのセリフを覚えていくのだが。こりゃお母さんが見てる「バフィ」よりも成熟してクールなショーなんではないかと主張したいのだが、やっぱ敵は「しょせん小学校低学年向けアニメだ」と、もうその時点で一段見下しておる。目が曇っておる。

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■.04/12/31(金) 18:37:34 □ 餅を求めて
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 明日客を呼んで大お雑煮をやろうとT&Tへ行くと、餅がない。店員に聞いてもまずそうな菓子餅を指し示すだけ。ちゅ、中国人は餅を食わないのか。知らなかった。

 仕方がないので魚介類と野菜をあれこれ買って、鍋ものだけはやれるようセットアップしてからコリアンマーケットにもトライしたが、こっちもなし。店員に聞いてもまずそうな菓子餅を指し示すだけ。こ、コリアンも餅を食わないのか。知らなかった。というわけで明日は餅なしの正月となってしまった。がっくし。

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 朝録画しておいた「紅白歌合戦」を夕方見る。し、シドイ。最後に見た25年くらい前と同等にヒドかった。見るに耐えずほぼ全曲早送りしてしまった。「モーニング娘。」などというものは、子供やお年寄りが見ているこんな番組にあんなものを出していいのかと思った(まあ子供があれを好きなんだろうけど)。萌が美川憲一を見て、「この人男でしょ?」と目を丸くしていた。やっぱカナダから見ると日本のTVは、刺激が強すぎる。

 結局1曲通してちゃんと聴いたのは3曲、夏川りみ、平原綾香、ポルノグラフィティだけであった。ポルノグラフィティというのは名前はシドイが(自分の昔のバンド名を思うと大きなことは言えないが ^_^;;)、よかった。

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 そして今年も一人暮れゆく。去年までとは違い「ゆく年くる年」を見ながらの年越しなので、それなりの感慨はあるかなと思ったが、日本で見てたのはどうやら民放の「ゆく年くる年」だったようで、NHKのは必要以上に内省的でつまらないのであった。今年のニュースはなにもないが、萌に本当の近しい友だちができ始めた年だったといえよう。

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