2007/01/31

日記「老人力とカメラ趣味」

=======================
■07/01/13(土) □ 老人力とカメラ趣味
=======================

 カメラ趣味は老人力とともにやってくるらしく、いまや明らかに俺はカメラ親父になっており、仕事を休みつつ 4travel.jp でいろんなカメラの写真を眺めていた。フジ・キャノンよりもニコンのほうが風景に関してはいい絵を作るという感想には変わりないのだが、フジの高い機械 F30 あたりは解像度が本当にすごい。等倍(100% 表示)にしたときに写っているものがものすごく細かく、目には見えない人が遠景に写っていたりして、PCの中に望遠鏡を持つような快感がある。将来色がもうチトいい感じになれば、この望遠鏡効果を手に入れたいと思う。


スローフラッシュは1/7sまで落ちブレてしまう。

今はニコンの屋外の色を楽しむべきだと思うのだが、しかし屋内フラッシュ撮影には本当にうんざりしている。暗い当家では超スローシャッターのブレブレか背景真っ暗かのどちらかしかなく、撮る気がしなくなってくる。MKのミノルタ G400 を借りて比較テストしても、やはり屋内性能には格段の差があり悲しくなってしまう。だんだんと買い替え方向に気持ちが傾いている。

 ざっと近所のスーパーのカメラ価格を調べてみると、キャノン Powershot の4メガ A520 が安くなっている。これは Coolpix 4100 購入時の直接ライバルだったやつだが、今調べてみたらなんと ISO 400・マニュアル・各種AEを全部装備しているのであった。4100 とは全然違う高機能、道理で高かったわけである。中古ですら俺の予算を大きく超えていたのではずしたのだが、いつの間にかそれに近いところまで値落ちしている。うーむ。

=======================
■07/01/14(日) □ 次期カメラを検討
=======================

 ずっとカメラのことを考えつつ仕事を仕上げ、終わると同時にMにカメラ買い替え構想を伝えた。二度は許されんからよく考えろといわれた。ハイ。よし、マジに検討しよう。

 問題は屋内撮影なので理想を言えば暗さに最強のフジなわけだが、カメラが高いうえに xD という妙なメモリカードも買わねばならんので、乗り換えるのはほぼ不可能。やはり値段が下がり手持ちのカードが使え、Coolpix よりは暗さに強いはずのキャノンとなるだろう。またまた 4travel.jp で大量の Powershot A520 旅行写真を眺める。屋外写真は正直 Coolpix の方がいいと思うが、フジよりは色が好ましいという感じ。うーむ。

----------------------
うちのデッキに住んでいる隣家の猫ティガーが、ラクーンに襲われ前脚に怪我をした。ビッコをひいてるのでこりゃ階段を下りられないだろうと抱いて家まで送ったが(※)、やつはなぜかうちのデッキをこよなく愛してるので、あの脚でどうやったのかすぐに戻ってきてしまう。

(※)昔屋根に上がり降りられなくなった野良ネコを、バイク用の革ツナギとグラブとへルメットを身につけて、バリバリと爪でかきむしられながら抱きすくめて助けたことを思い出した。

 一応ティガーが出入りできる隙間を残してデッキの入り口をブロックしたが、猫が出入りできればラクーンも入れるので、どうしようもないのである。今夜だけで俺がラクーンを二度追っ払ったが、寝てる間はどうすることもできず、ただただティガーの武運を祈るのみ。

=======================
■07/01/15(月) □ Powershot を試す
=======================

 ティガーは無事、だがまだ足を引きずっている。噛まれたのかなあ。ラクーンは狂犬病とかのウイルスをキャリーしている可能性もあるので、様子を観察しないと。

----------------------
 Mを送ってから近辺の電器屋を全部回ってきた。A520 の1つ上の A530 しか売ってなかったのだが、じっくりと試してみることに成功。非常にいかつくて萌には使えなそうなのと、フラッシュのチャージが遅いこと以外は、機能は非常によい。問題の屋内シャッタースピードも、特に ISO を上げずとも Coolpix より速い。暗い店内でも無発光で 1/15 秒あたりがコンスタントに出る。テレ端でさえ 1/4 秒なので、レンズ自体がかなり明るい感じ。うーむ、いいかもしれん。

 家に帰り検索してみると、なんとこの A530 を絶賛しているプロカメラマン Ken Rockwell 氏のページを発見。ものすごい詳細な解説と美麗な写真で褒めちぎっている。

・「まじめな話、このカメラは私の $5,000 一眼レフと同じ写真が撮れる」
・「これ以上高いカメラを買っても写真の質が上がるわけではない」

 ここまで言われたら、これは買うしか!

 ―――しかしここに至ってもキャノンに飛びつけないのは、A530 も 4travel であまりこれといった写真がないからなんだよな。屋内でも夜景でもちゃんと撮れているし(夜景の色は非常に美しい)、レンズの解像度は Coolpix 4100 を確実に上回るが、昼間屋外の色が好みではなくてあまり食指が動かないのである。

 まあ単に好き嫌いなんだろうが、実際にこの A530 と Coolpix 4100 の似たような万里の長城写真を比べてニコンにしたんだもんなー。Coolpix の屋内弱さを知らずにこれらの写真だけを見れば、今からだってニコンを選ぶに決まっている。安定した屋内撮影&機能満載フルマニュアルが楽しめるのと、Ken Rockwell 氏の激賞言葉に心は揺れるのだが。

----------------------
 ティガーの足がやっと痛みがなくなったらしい。ほっ。ブロックしたのが効いたのか、あれ以後ラクーンたちも来ていないし、一安心である。

=======================
■07/01/18(木) □ フレンチ生徒向けコンサート
=======================

 萌に付き添ってコキットラムのフレンチ生徒向けコンサートにいったのだが、TVの「アンツインザパンツ」に出てるおばさん歌手だった。「アンツ~」自体がプリスクールキッズ向けのショーで萌くらいになると誰も見ていないので、あまり盛り上がらず。せめてみなが知ってる子供歌をやれば楽しいのに、自作なので子供らが元気に手拍子を打つこともなく、しーんとしている。各学校まで出前で来てくれるなら別に文句はないが、雪の中コキットラム中の学校から車で子供を集めるほどの内容ではないじゃんと思う。

----------------------
 海外の写真サイト flickr というものが見つかり A530 ユーザーのものを見てみると、4travel とはまるで別物の写真がゴロゴロ出てきた。大きなサイズでダウンロードできないのが残念だが、どれも鮮やかである。なんだこの違いは。まあ 4travel は旅行写真サイトでこっちは写真愛好家のサイトだから、ユーザーの追求する方向が違うのは分かるのだが。単に設定の違いかしら。謎だ。

 ともあれ、ニコンとは違うが鮮やかな色はちゃんと出ることはこれで確認できた。フラッシュでの普通の屋内スナップの色もよい。白黒の色もモノクロフィルムの色になっていてよい。ほっ、やっぱりこれでいいのだ。よし。決定。

 flickr では女の子写真家たちが、A530 で自分や友達をモデルにすばらしい写真を大量にアップしている。この安いカメラからありとあらゆる種類の写真を作り出している。こんな写真が撮れるんだから、A530 はえらいといわざるを得ない。昔同じキャノンの多機能 Video-i カメラにはまって、三多摩の基地や景色を撮りまくっていた頃を思い出す。

=======================
■07/01/19(金) □ キャノン Powershot A530 ついにゲット
=======================

 買ってきてしまった Powershot A530。店のパーキングでさっそくテストを開始してしまったが、明るい。とにかくシャッタースピードが速い。雨の屋外で 1/160 秒、Coolpix の2倍以上速い。うーん明るいレンズだ。雨で暗いリビングを撮っての ISO 200 あたりの画質も格段によい。フラッシュを炊いてもちゃんと遠くが写り、暗部ノイズはほぼ皆無。うーん、すべての Coolpix 屋内苦悩を見事に解消してくれる。

 放課後ちょうどLSが来たので、スナップを撮りまくる。フラッシュ写真で顔が青白くないし背景が暗くない。おおいきなりヒットが出たという感じ。どんなショットを撮ってもちゃんと撮れる。とにかく失敗写真を極力出さないという方向でAEはきっちり詰めてあるのがよく分かる。えらい。ごついサイズはやはり厳しいが。これは屋内撮影に悩む俺にはファンタスティックなカメラといえよう。

 そしてマニュアル低発光 1/20~25 秒で萌たちが走り回るのをきれいに捉えられたのは、色もタイミングも動きのあるブレ具合も会心のデキといってよい。よし。屋内性能にはほぼ完璧に満足。

----------------------
 LSと萌はもう日本語は一切使ってないが、うちでのみ日本語を奨励しても現実的ではないので自由にさせた。萌は普段俺とは日本語というペースに戻っており、言い回しなども日々ちゃんと成長しているのでさほど心配はしていない。漢字は週一の日本語学校だけじゃ無理だよなあと悩んでいるが。

=======================
■07/01/20(土) □ ニコンより色が薄いキャノン
=======================

 ちょっと日が出て明るくなったので、萌と遊びながら風景テスト。通りの端の家の向こうの小学校の壁にはう草が見える。レンズのシャープネスは十分にある。絵によってはレンズの端が甘いのが気になるが、Ken Rockwell 氏のも右が甘く、コンパクトでは全周シャープではないのが普通だといってるので仕方がないか。

 しかし屋外での色はやはり 4travel での印象どおり、ニコンほど出ない。Rockwell 氏推奨の Vivid モードを使っても今ひとつ。まあ最初にニコンを選んだことは、やはり間違いではなかったということだろう。実際 Coolpix 4100 はレンズと CCD 感度ではこのキャノンに負けても(値段も $100 違うが)、その他はソフト・ハードともいろんな面で長所を持っているカメラである。手放すものとはいえ、これはうれしいことである。これからはキャノンで、flickr のユーザーみたいにいい色を出すための設定を探していくべし。



  キッチンやリビングで、パチパチとノーフラッシュで撮る。白黒に一部着色をするモードがあって(というか指定の色を残して残りを白黒にする)、これが非常に面白い。flickr のアート写真は、Photoshop とかじゃなくてこの標準機能だけで作られていたのだとわかり驚いた。

 しかし屋内で一番便利な [Night Snapshot] がメニューの奥にあるのが難だよなあ。どうしてどこのカメラ会社も、こういう暗いところモードをメインの選択ダイヤルに入れないのだろうか。カメラ技術者の家はスタジオのごとく明るく、屋内設定が必要ないのか? これを差し置いてメインのモードとなっている、超スローシャッターの [夜景] やら [パノラマ] やらを常用するユーザーなんているのかね。

=======================
■07/01/25(木) □ いじめガールズ
=======================

 今日学校で萌がいじめ被害に遭った。全然知らない2人組の年上ガールズだそうで、何度もひどいことを言って萌をからかい楽しんでいたらしい。萌がえらいのは、二度目に彼女らがやってきたときに「今度はなんなの!」と突き放したことで、一瞬相手はひるんだらしい。よくそういうタイミングで適切なことが言えるなあ。えらいよと拍手する。

 まあだが年上だし2人組なので突き放し効果は続かず、結局萌がモニターのおばさんに報告したのだが、ガールズが何も言ってないわよと反論し、おばさんは特に咎めることなく行かせてしまったのだそうだ。萌は「モニターはガールズの方を信じたのよ!」というが、このケースで年上多人数の言い分を信じ年下単独被害者の言い分を信じないなんて論理的にありえないので、単にそのおばさんが処理をさぼったのだろう。最低限以後気をつけて観察しているといった風に双方に通告することで、ガールズに対する防御線くらい張ってほしいぜ。

 まあ萌は泣かないで毅然とし先生(まああのおばさんモニターは先生じゃないのだとこれで知ったが)に言うという正しい行動を取ったわけで、ほめてやる。次にまたガールズがきたら、今度は先生に直接いうと即その子らに言いなと教える。

----------------------
 夕方買い物がてらカメラテスト。何カットも撮った夕日はしかし、全部光が飽和してしまった。こういうのってオートじゃ撮れないのかな。マニュアルで思い切り絞って撮ればいいのだろうか。しかし俺は用でもない凡庸な風景写真を撮っていること自体がものすごく恥ずかしいので(汗)、さっと取り出しそそくさと撮ってその場を去るという行動を取っており、細かい設定なんてやってられないのである。カメラ道は遠い。

 帰ってから見てみるとまあ見た通りには写っているが、やはりつまらないものをわざわざ撮ってるせいもありぱっとしない。Coolpix で撮った似たような凡庸写真と比べてみると、Coolpix は色付けがずっと派手だったのだとわかった。この Powershot は色が正確すぎるから、この季節の屋外では何を撮っても味気なく思うのかもしれない(屋内では電灯の明かりで赤みがさして自然とリッチでいい色になる)。つまりニコンの色がキャノンよりよいというよりも、大幅に色を出していた Coolpix の色が俺は好きだったということらしい。そうと分かれば明日からは、ニコン色を目指していじるのみである。幸い設定モードは豊富にある。

=======================
■07/01/27(土) □ ついに屋外実戦テスト
=======================



すばらしい晴れ日。俺は風邪で声が出なくなってしまったが、萌はもう治り元気なので遊ばせてやらねばと思い、HNを呼び公園へ。Powershot 初の屋外実戦テストである。

 テストなので失敗は気にせず走り回る2人をガンガンと撮ると、起動もむちゃくちゃ速いし、AiAF がよく追従してくれ変なところにピントが合ったりせず、非常に撮りやすい。シャッタースピードも日陰最低で 1/60 秒と思ったよりもかなり速い。シャッターラグがまだ飲み込めず、タイヤをジャンプする瞬間などはなかなかキャッチできないが。

しかし、4倍ズームは使えるなあと改めて驚いた。あんま倍率が高くてもブレが増して....とありがたみを感じてなかったのだが、前なら撮ろうという気も起こらなかった距離にいる2人をちゃんと意味のある大きさで撮れ、単に近寄って撮ったのとはパースペクティブが違ういい感じの絵が撮れた。レンズが明るいのでズーム端でもシャッタースピードは落ちず、まったくブレない。4倍ズームが完璧に実用になるのであった。これには驚いた。

 ところが帰ってから見てみると、プレイグラウンドは完全に日陰だったのでホワイトバランスを暖色(Cloudy?)にしとく必要があったらしい。公園の周りの明るさにつられ、顔色が全部青白くなってしまった。あちゃー。昼間屋内でも同じような顔色になりがちなのは、カラーモードではなくWBのせいだったのだった。日中、白熱灯、フラッシュでのオートWBはパーフェクトだが、青白系の光ももうちょっとしっかり判断してほしい。

 というわけでWB失敗以外はまったく問題なく、逆光フラッシュもきれいに決まり、これだけアクティブに撮って手ブレや顔真っ暗失敗はゼロ。実に撮影力の高いカメラだと感心した。風景の色はまだ Coolpix に及ばないが、木々の精細感は当然上回っていて文句なしである。

=======================
■07/01/29(月) □ さらば Coolpix 4100
=======================

 eBay に出しておいた Coolpix のオークションは、設定最低額には達したがそのまま動かない。まあワッチしている人は多いので、問題なく落札するだろう。Coolpix で撮れたすばらしい写真代を勘案すると2月使った分の値下がりなど損失とも言えず、買い替えにより俺が失うのは、Coolpix を買ったショップに払ったバカ高い郵送手数料だけだ。これは俺がステーツからオンラインで買ったバカさを戒める勉強代なり。

----------------------
 あと1分、この金額で決まりだな。よし、不満はない。―――あ! 最後の15秒で一気に上がった! どわー\(^o^)/! ちょっと高くて次のオーナーに悪いなあと思うが、まあこの人はバカ高郵送手数料+関税を払わずしてよいカメラを買えるのだから、俺よりは恵まれてるとも言える。

 さらば Coolpix 4100、お前は屋外では最高のカメラだったよ。次の Powershot A530 だって、まだお前の色を凌駕していないのだ。

----------------------
久々にNRさんを尋ねる。旦那さんのギターが導入されたので、今度ジャムセッションをやりましょう。萌を置いて帰り、夕景を撮りつつ家に帰ると、残光に月というゲージツ写真が手持ちで完璧に撮れた。このカメラの夜間性能は非常によくて、しかもボディのゴツさのおかげかスローに落ちても全然ブレないので、フジみたいに強烈な ISO 性能はなくてもどこでも撮影にトライできるのだ。

 だんだんとこのカメラでいい写真が撮れるようになってきたぜ。保存しても恥ではなさそうな風景写真が少しずつ増えてきている。どうも夕暮れしかいい色が出ない気もするが(そういえば 4travel でも夜景写真ばかりが美しかった)、まあこのさらっとしたキャノン色も悪くないかなと感じてきた。

2007/01/25

日記「96年以来のドカ雪 」

=======================
■06/12/28(木) □ 旅行写真を楽しむ
=======================

 13時間寝たが、体はまだ旅の疲れが残っている。



 改めて自分のPCで旅行写真群を見ると、昼間の色と明るさは文句なし。アニマルキングダムのサファリ景色など、求めていたニコン色そのものである。城の夜景 1/1.8 秒はさすがに手ブレでピンボケ状、パレードは動いているので被写体ブレ。まあ仕方がない。室内夜景はやはり 1/3~1秒あたりまでとことん落ちている。やれやれ。


スローフラッシュは1/7sまで落ちブレてしまう。
ディズニーワールドでは大満足の Coolpix 4100 だったが、屋内では相変わらず無類の弱さだ。Mがもともと暗いライトの位置を変えうちのリビングはさらに一層暗くなったので、スローシンク系の低速シャッターはもう 1/3 秒とかに落ち、使い物にならなくなってしまった(通常フラッシュでは背景が真っ暗の味気ない写真になる)。次に買うカメラはやっぱりフジなどの高感度ものだろうなあと思う。フジの写真はクキクキで白っぽくあまり好みではないのだが。しかしいまやカメラが大の趣味っぽくなってきた(^_^;;)。


=======================
■06/12/29(金) □ 萌とリッチモンドダイソーへ
=======================

 Mがリッチモンドに行くというので、だったら機会を逃してはならじとスケジュールをずらし、萌を連れアバディーンセンターに行った。ここはダイソーはじめ完全にアジアの世界なのである。萌が日本でやり逃したプリクラもある。

 プリクラというのはやったことがないので緊張したが、説明書を念入りに読んでからお金を入れると、なんとボイス指示は日本語のままなのであった。なーんだと安心して指示に従うと、美麗なシールの出来上がり。しかしすごい魚眼レンズを使っていて、萌の顔の目の位置が離れ別人のようになっている。肌色もド白い。なるほど日本の女の子はこういう風な顔に写ると喜ぶのかもしれぬと思うが、カナダの子はどうなのであろうか。

そして激ウマたこ焼きを食べ、ダイソーでショッピングと、大日本ショッピングデーであった。しかし俺と萌は楽しんでいたが、Mは意外と買い物も盛り上がってなかった。BRに到ってはカナダの$1ストア粗悪品とダイソー商品の区別がつかず、俺がなんで夢中なのかわからなかったらしい。うーむ (^_^;;)。

 しかし実際ダイソーの商品はいいのである。今日買ったのはランチボックス、油カン、髪留め、財布、カメラケースといったところだが、たとえば髪を留めるゴムバンドの伸びと滑らなさ具合が実によいのであり、カメラケース(に向いたポーチ)も何十種類もある中から自分にはこれしかないというものを選び抜ける。こうした製品の企画と製造はダイソーではなく中国の町工場らしいが、ダイソーはデザインと品質要求がほかよりも高いのだろう。

=======================
■07/01/05(金) □ 英語のスペル問題
=======================

 ヒマな時間に最近萌は英語の絵本を作ってるのだが、年の割りにアドバンストとはいえ学校では英語を習ってないのでスペルはわからず、いちいち俺に尋ねてきて仕事ができなくなってしまう。途中で「いつもみたいにスペルを guess して(適当に)書けばわかるよ」と言ったのだが、1分後になんちゅう阿呆なことを言ったのだ俺はと反省してちゃんと教え始めた。漢字を教えるのも難儀だが、英語のスペルも難儀である。

 しかし漢字は教材さえあれば(現にうちのリビングには小1漢字表がある)自分で探すことは可能なのだが、英語はこうして大人に口伝えで教えてもらう以外、習う方法はないのだろうか。子供ディクショナリーとかないのかな。

=======================
■07/01/07(日) □ ステンレスのフライパン
=======================

 休み。もうずっと前から買いたかったテフロンなしのフライパンをやっと購入。テフロンものは強火を使えなかったしすぐ傷が入り性能が低下し体にもよくないに決まってるので、本当にこれにしたかったのである。いや本当は中華なべみたいな鉄フライパンがいいのだが、そういうものを見たことがないのでこれを試す。

 重いものは手首を痛め嫌なので大きくて軽いものを選んだのがまずかったのか、熱であっという間に底面がたわんでしまい腹が立つが、やっぱりステンレス鋼は焦げ付き具合がほどほどでよろしい。タラのステーキをやったのだが完璧にできた。適度でおいしいコゲができ、簡単にこそげ落とせる。サイズも程よい 10.5 インチで、そこがたわんだのは難だが実用上満足。

 同じ店になんとサンヨーの掃除機が売っていた。なんと $58.88 であった。ヘッドがじゅうたん用には向いてない感じがするがこの値段でジャパニーズの静音バキュームなんだから買うしかないと思ったが、Mはアレルギーがあるので外排気以外は使いたくないのだとのこと。うーん、そうか。残念。

=======================
■07/01/10(水) □ 96年以来のドカ雪
=======================

昨日はうちのフェンスが壊れるほどの大風だったのだが、今日は一転ドカ雪となった。これほどの雪はバンクーバーの96年あたり以来である。

 これだけ積もったのだから子供を遊ばさねばいかんと、萌をピックアップしてそのままKT家へ向かう。雪だるまとかまくらを作り、俺は途中でMをピックアップするために抜けてきた。これからコキットラムセンターまで行くのはかなり大変だが(滑りはしないが視界がゼロ)、まあこれくらいしないとレガシィを転がしてる意味はないので、頑張るしかない。

 Mはなんと、大学の山から降りられなくなってしまった。雪で動けなくなったやつが路上に車を捨てて歩いて帰ってしまったらしい。バスもジャックナイフになってるとか、無茶苦茶な状況の様子。今夜は学校のベンチで寝なければならぬかもしれぬが大丈夫だから心配するなとのこと。まったくうちのお母さんは気丈であり、BCはとことん悪天候に弱い。あんな急坂をつけた山の中に学校を作るというのは、雪が降らないということを前提にしているわけである。そして毎度のことだが、カナダはローカル局というものがないに等しいのでローカルニュースが手に入らない。

----------------------
萌をピックアップすると、素晴らしいかまくらができていた。その中に収まった萌とHNを撮影する。AKさんも俺と並んで、「あーブレちゃうー」といろんなモードをカチャカチャと切り替えながら撮っていたのであった。やっぱりカメラは面白い。

 22:15:ようやくM帰宅。今日はこの雪のせいで夜仕事ができず。まあ仕方がない。Mはこれほどの苦労をして大学で何をしてたのかというと、ほかの学生の卒論披露会を聞きに行ったのだと。そ、そんなものをこの大雪の中聞きに行ったのか。真面目すぎる (^_^;;)。Mをバス停で拾い凍りかけの Lougheed Hiway をレガシィで走るのは、なかなか気持ちよかった。

=======================
■07/01/12(金) □ 視力検査
=======================

 ひげ剃りに続き、必要だけど長いこと保留にしてきたメガネを買いに出る。まあ今日は時間がないので視力検査だけにしておくが。カナダでは視力検査は専門医でせねばならず、余分な費用がかかって大仰なことだ。今のは 98 年に作ったので8年ぶりだが、この間老眼になったのでバイフォーカルにする予定。

 視力検査だけで $75 も取られた。Mの保険でカバーされるというが、日本じゃ無料なのでやはり業腹である。メガネ自体もフレームが最低 $150 以上でレンズが $300 以上なんて無茶をいってるので、俺は日本に帰ったときに買うことになるだろう。カナダは物価の基準がよくわからん。まあ中国で作れるものは安く、それ以外は高いということなのだが。

2007/01/19

サカタ萌のフロリダ旅行日記



◆フロリダ行き1週間前、萌サカタは日記に高まる期待を書き記しておりました。続きと挿絵は帰った後に記入。やっぱりドレスを買ってもらった喜びが、一番記憶に鮮やかだったようでありますね。




◆じゃあ荷造りするかといったところで、持っていくものをバババとリストアップした萌。挿絵付きでわかりやすくてありがたい。




◆「マジックキングダム」に行った夜に書いた日記。全センテンスに「!」がついてます。右は初めて見た3D映画の驚き。魚のアニメが眼前に迫ってくる様子を表現してます。



◆「アニマルキングダム」の夜の日記。サファリのトラックの屋根についたスピーカーからガイドの声が聞こえてくるさまなど、観察が細かい。右はトラがなぜかうええとゲロをはいてしまったところを目撃したの図。そのトラのシスターというのが、なにやってんのよアンタとさめた目で眺めています。



◆家に帰ってから作ったスクラップブック。まだ興奮冷めやらず、すごい密度の情報を書き込んでおります。実際このむすめは字がうまい。



◆「マジックキングダム」で何を見たかを、マップ番号と感想付きで詳細に書きました。ベリーナイス。かように、旅行はめんどくさいがその前後も楽しいのでありました。

2007/01/04

日記「フロリダ・ディズニーワールド(3)アメリカのモール体験」

=======================
■06/12/22(金) □ アメリカのモール体験
=======================

 本日は移動日。ホテルを出て買い物をし義父家について晩飯をいただき、クリスマスで実家に帰っている義父友人の別荘に泊めてもらう。別荘といっても家財が完備した普通の留守家であり、こんな主のいない家に上がり込むのは気がひける。まあタダなんだから仕方がない。

昼間モールで買い物をしたのだが、アメリカはやっぱりカナダと違うなあと思う。ディズニーランド内でもずっとそうだったが、コーヒーとかを買ってブツをもらい、客がサンキューと言っているのに店員は返事もしないというのがデフォルトの光景なのだ。今日くらいからさすがにわざわざ礼を言うのもやめたが、殺伐としていることだわ。あんまり笑顔を見ることのない土地柄です。

 SHがガールズ2人の似顔絵を描いてもらい、これを義父へのプレゼントとしていた。グッドアイデアです。

=======================
■06/12/23(土) □ ワニ沼紀行
=======================

残り日程が分かってきて、クリスマスがあるのでけっこう観光と買い物に忙しいらしい。萌はGRと庭でレモンを摘んでレモネードを作ったりして親戚訪問を楽しんでおります。この 25-26℃という気候はフロリダでも例外的な暖冬なのだそうで、俺は快適なパティオで読書ざんまい。

----------------------
 午後、ワニ沼を見に行く。フロリダというのは不思議な土地で、こんなに暑くてすさまじいスコールがバシャーンと降り、なによりもそこら中沼だらけなのにも関わらず、植生がすごくドライな感じがする。森はジャングルにはならず日本の河原にそっくりな松が転在し、砂地にサボテンが生えている。半島で水はけがよすぎるのだろうか。パームツリーが植えてあること以外、トロピカルっぽさはあまり感じられない。



 沼についてそーっと水面を覗いてみると、いたいたワニ。1つはただじっとしてるだけであったが、沼をつーっと泳いで鳥を捕らえようとしてる奴がいたのでおおと盛り上がった。鳥もワニが来てることは気づいているので10mで逃げてしまったが。

しかし州立公園の中とはいえ、隔離はされてないのでその気になれば岸から上がり人間を襲うこともできるような按配でワニが暮らしてるわけで、すごいなあという感じ。萌を水辺に近づけるのは少々緊張する。まあネイチャー系の観光は子供にはかなり退屈なので、俺は萌が飽きないようとずっと尻とりをしながら歩いていた。

 その他はおみやげを買ったりで穏やかな旅行中日でした。

 しかしフロリダリゾートという土地柄もあるのだろうが、アメリカは貧富の差が激しい。俺たちが泊めてもらっている家のごとくメルセデスと巨大SUVをガレージに並べた富裕層と、安く栄養の偏ったものを食べ太り健康をすり減らす人々ばかりが目に映る。今日この時点まで普通にフレンドリーな態度の店員というものにお目にかかっていないが、彼ら労働者は全て後者に属すわけで、馬鹿ばかしくて愛想よく働いてなんていられないというのも分かるのである。

=======================
■06/12/24(日) □ クリスマス準備終了
=======================



 萌のために小さなプレゼントを買って、クリスマス準備は終了。残りの一日はスイミングをしたりしてのんびり過ごす。

水から上がり1人でスパに浸っていると、中学生だという女の子が追いかけてきていろいろと日本のことを聞いてきた。先ほどから俺と萌のやり取りをニコニコと眺めており、興味を感じたらしい。「私のマムがハイスクールのときに交換留学で日本に行ったことがあるから、私も行こうかなと思ってるの。日本のガールズファッションってカッコいいわよね」と、まるでNHKの「英語で喋らナイト」みたいなことをおっしゃるノースカロライナのお嬢さん。交換留学のことなど何も知らんが楽しいに決まってるので、「君のような前途有望な若者が旅をするのは実によいことだよ、うんうん。言葉なんてこれからいくらでも覚えられるさ、うんうん」とくだらぬことを喋りまくる。日本文化の浸透は進行中だなあと実感した。

----------------------
 夕食はチャイニーズバフェットで。義父が俺に気遣って、唯一知っているアジア食店に連れて行ってくれたのだと思われる。味はともあれ米が食えただけでもうれしかった。

 ここもモール同様貧しい身なりの家族が多く、「今日は普段食えないカニなどを食えるだけ食う」という感じの、やや勝負がかった寡黙な雰囲気が全体に漂っている。外食で談笑という華やかさのないレストランだったのだが、クリスマスで久々に集結したらしい隣のテーブルの大家族が集合写真を撮ろうとしているのに気付いたMが、カメラ役を買って出た。すると満面の素晴らしい笑顔がばばっと花開き、レストランのトガった空気がスッと和らいだのであった。

 外に出るときにもその家族と一緒になり、さっきは本当にありがとうとMに礼を言いまくるもので、「写真がブレたりしてたらどうしよう。これが十年に一度の会合だったりして。責任を感じちゃうわ」とMはかえって恐縮していた。個々の人々と知り合えば、こうして誰もが当然フレンドリーなのである。そのフレンドリーさの境界がカナダに比べるとあまりにもクッキリしていることが、俺たちに居心地の悪さを感じさせているのだ。

=======================
■06/12/25(月) □ 曇って風の強いクリスマス
=======================

 曇って風の強いクリスマスとなった。しかし気温は 23℃で皆汗をかいています。



 朝イチでプレゼントオープンだったのだが、萌はこの旅行自体がプレゼントなので3点ほどしかプレゼントがなく、家主の義父にばかりプレゼントが集中してつまらなそうな顔をしていた。性格のポジティブさですぐに立ち直ったのだが、昨日小物を1つだけでも買っておいてよかった。

----------------------
 あさっての早朝移動を見越してMと昼寝をとろうと努力したのだが、眠れないでいるうちに猛烈なスコールになってしまった。ものすごい雨音でとても眠れない。家にたどり着くまであと2日、しのいでいくしかない。これだけ猛烈な雨が長時間降っても、道に水が出ることもない。やっぱりフロリダは砂の国なんだろう。聞けばこの雨で今日は竜巻が立ったそうである。

 外の大雨を眺めながら、Mとこの旅についていろいろ話す。カナダに生まれて本当によかったとMはいう。たしかになあ。昨日のレストランのように、人々は知り合ってしまえば世界中どこにいても変わりないのだが、フレンドリーさの境界線と貧富の差がこれだけ明確なところで暮らすというのは、ハードだよね。

 カナダはいいところなのだと俺もつくづく思うのであった。微笑みの国タイなどには負けるだろうが、実際日本よりもカナダの方が、店員などの愛想はいいわけである。

=======================
■06/12/26(火) □ ニコンカメラ同好会かと思えば
=======================

 昨日午後カフェインを絶ったおかげか、やっと12時間きっちり眠れた。明日未明の帰国に備え、泊めてもらったお宅の掃除と荷造りをする。

----------------------
 午後、Mのアメリカ在住のイトコがやってきて、皆でレストランに行く。カナダ・アメリカの人々は気が長いので毎夜片道小1時間もドライブしての外食なのだが、道中は義父が住んでるのと同様の、壁に囲まれた金持ちリタイヤピープルの別荘地ばかりであった。いったいここはどれだけ引退者比率が高いのだろうか、そしてこれだけ金持ちが住んでいながらそれ以外は貧乏人ばかりというのはどういうカラクリだ、この連中の落とす金は不動産屋とディズニーにだけ流れてるのかと苛立ちを覚える。

 レストランはフロリダ名物ワニ肉川魚料理ということで、俺は普通にシーフードにしておいたのだが、ワニ肉川魚フライを食べたSHによると、どれがワニなのか見当もつかないとのこと。まあ単なる淡水動物タンパクの一種に過ぎないのだろう。

 MのイトコAD氏の息子高校生のNK君が非常に感じのいい青年で、しかも俺と同じニコンのカメラ(L4)を持っていたのでカメラ話で盛り上がる。ところが後で聞けばこのNK君はなんと米国のサッカーユース代表で、欧州クラブからスカウトされてる選手なのだとのこと! だったらなんでその場でそう教えてくれなかったのだオロカな妻よ。

 ああインタビューし損ねた。来年のカナダワールドユースに来るに違いない。次のWCにも出るのかもしれない。そんな大選手と、ニコンのカメラの色はいいよねなんつー低脳な話しかしなかった俺という野郎は、いったいなんなのだ。ぐわー。もう俺の顔も覚えてないだろうなあ。彼の撮った写真に俺が写っており、「あああのときになんか感じのいいジャパニーズのおじさんがいたなあ、親戚だからスタジアムに入れてあげよう」といった次第になることを祈る。くくく(泣)。

 というわけで旅は終わり。昨夜寝すぎたせいもあり今夜は眠れないだろうが、家まで頑張るしかない。

=======================
■06/12/27(水) □ またもや苦難の帰国行
=======================

 またもやほぼ一睡もできないまま2時起きで空港へ。そしてまたもやというか、俺だけが理解に苦しむほど厳重なチェックを受けた。これはなにかの間違いに決まっているのだが、何を誤解しているのかがわからないので弁解もできずただ調べつくされる恐怖。たまらん。がっくりと疲れる。

途中ソルトレイクシティというところで乗り換えたのだが、周りをすべて雪山に囲まれた懐かしい風景のところだった。そういえばここは長野の次のオリンピックをやったところである。長野に風景が似ていても不思議ではない。

 ここでMは、「もうすでにフロリダとは雰囲気が違うわ」という。あ、確かにこの空港内はすでにBCあたりと何にも変わりはないな。やはりフロリダという土地が、貧富の差が激しすぎ、空気をすさませているのだろう。

◇ ◇ ◇ ◇

 そして帰宅。萌は家に帰ったことがうれしく、かつ楽しみが終わったことが悲しくて、わんわんと泣きながら眠ったのであった。

2007/01/02

日記「フロリダ・ディズニーワールド(2)アニマルキングダム」

=======================
■06/12/21(木) □ アニマルキングダム
=======================



ディズニーワールド2日目:アニマルキングダムは、とにかくその凝りっぷりに度胆を抜かれた。場内に入ってすぐに、他の土地ではドームの中でしか作れない熱帯ジャングルが屋外にあることに感激したが、アジアアフリカにしかあり得ない木がガンガンと生えているのである。

 こんな巨木を移植できるわけがないので模造樹木だと思うが(Mはここで育てたのだろうというが、あんな巨木がそんなに簡単に育たないだろうし、岩を抱いたタイの樹なんてものが育成できるとは思えない)、模造といってもハリボテとかプラスチックではなく触っても判別不能で、技術と物量のスケールがケタはずれなのである。ライオンが寝そべる岩山なんてのもフロリダに都合よく存在するはずがないので、岩とコンクリートで作ってあるのだろう。その手間と費用は気の遠くなるものがある。

そのレべルの凝り凝り風景が、アフリカ1ワールド分貫徹しているのである。アフリカの民家やレストランや町並みなんかには偽物と知っていてもあーと心地よさに感服せざるを得ない。民家の土壁など実に自然に古び崩れている。どこもかしこも、ディズニーの特撮セット技術が投入されてるとしか考えられないのである。

 昨日のマジックキングダムがどれほど豪奢でも、まあどんなに金をかけても回収できるんだからなと別に驚きはしなかったが、このアフリカワールドには心底恐れ入った。全てはまがい物なのだという内心の拒否感は完璧に屈服させられ、目とからだがウヒウヒと喜んでいたのであった。

----------------------
 しかしアジアの町並みは作られていなかったのが残念。アジアエリアはインドの遺跡の中を歩きながら動物を眺めるという趣向になっていて(この寺院遺跡の古び方がまたよくできている)、まあ入れ物に凝った動物園程度のものでしかなかった。動物を見る楽しさでいえば、これだけの規模の施設でも日本の動物園にかなわないのが事実である。一番の売りのサファリなんかはマジックキングダムのライドと同じで、とにかく大量の人間を短時間に消化するのが主眼で猛スピードで荒野を突っ走り、動物を見るどころではなかった。あれはサファリを猛進するトラックのスリルをアトラクションとして捉えてくれというものなんだろう。まあそうしないと待ち時間が1時間2時間となってしまうのだから仕方がないが(※)。

(※)実際人気のあるものを優先して朝イチで消化してるせいもあるのだが、これだけ人がいながら待ち時間の短さは驚異的である。トヨタ工場並みに合理化された夢世界だといえる。


凝ってはいてもあまり動物のいないアジアエリアで、日本の動物園は動物を見る楽しさを上手に出しているよなと考えていた。アフリカに住んでいたMは動物を閉じ込め陳列するということ自体に強い反感を持ってるので動物園を嫌うのだが、動物本人にしかわからないそうした動物の人権を擬人化して考えても仕方がないとも俺には思われる。いつかMと萌を俺が好きだった多摩動物園などに連れて行ってみたい。

----------------------
 しかしその萌は昨日の「人生最高の一日」の疲れが大きすぎて、午前中は話にならぬやる気のなさ。写真やビデオを見るとその不機嫌さが見事に写っており、笑ってしまう。まあ無理もないよな。夜12時近くまで遊びに遊んで、7時間睡眠でまた遊び再開なのである。

 アフリカエリア以外の低調さもあって午後はあまり盛り上がらなかったが、まあ旅行をしていれば俺とMとの喧嘩なぞも発生しいろいろあるわけで、仕方がない。しかしこっちはライドに乗ることが主目的ではないのでパークをのんびりとそぞろ歩く楽しみは十分にあり、その面は非常によかった。



 新カメラ Coolpix 4100 はよい仕事をしてくれている。今日のアニマルキングダムはどこに目を向けても撮りたくなるものに満ちたフォトグラファーズパラダイスで、全てのカメラオヤジが俺同様夢中になって撮影しまくっていた(笑)。屋内撮影の弱さを補いまくる、この2日の Coolpix の働きっぷりなのです。