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■06/12/21(木) □ アニマルキングダム
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ディズニーワールド2日目:アニマルキングダムは、とにかくその凝りっぷりに度胆を抜かれた。場内に入ってすぐに、他の土地ではドームの中でしか作れない熱帯ジャングルが屋外にあることに感激したが、アジアアフリカにしかあり得ない木がガンガンと生えているのである。
こんな巨木を移植できるわけがないので模造樹木だと思うが(Mはここで育てたのだろうというが、あんな巨木がそんなに簡単に育たないだろうし、岩を抱いたタイの樹なんてものが育成できるとは思えない)、模造といってもハリボテとかプラスチックではなく触っても判別不能で、技術と物量のスケールがケタはずれなのである。ライオンが寝そべる岩山なんてのもフロリダに都合よく存在するはずがないので、岩とコンクリートで作ってあるのだろう。その手間と費用は気の遠くなるものがある。
そのレべルの凝り凝り風景が、アフリカ1ワールド分貫徹しているのである。アフリカの民家やレストランや町並みなんかには偽物と知っていてもあーと心地よさに感服せざるを得ない。民家の土壁など実に自然に古び崩れている。どこもかしこも、ディズニーの特撮セット技術が投入されてるとしか考えられないのである。
昨日のマジックキングダムがどれほど豪奢でも、まあどんなに金をかけても回収できるんだからなと別に驚きはしなかったが、このアフリカワールドには心底恐れ入った。全てはまがい物なのだという内心の拒否感は完璧に屈服させられ、目とからだがウヒウヒと喜んでいたのであった。
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しかしアジアの町並みは作られていなかったのが残念。アジアエリアはインドの遺跡の中を歩きながら動物を眺めるという趣向になっていて(この寺院遺跡の古び方がまたよくできている)、まあ入れ物に凝った動物園程度のものでしかなかった。動物を見る楽しさでいえば、これだけの規模の施設でも日本の動物園にかなわないのが事実である。一番の売りのサファリなんかはマジックキングダムのライドと同じで、とにかく大量の人間を短時間に消化するのが主眼で猛スピードで荒野を突っ走り、動物を見るどころではなかった。あれはサファリを猛進するトラックのスリルをアトラクションとして捉えてくれというものなんだろう。まあそうしないと待ち時間が1時間2時間となってしまうのだから仕方がないが(※)。
(※)実際人気のあるものを優先して朝イチで消化してるせいもあるのだが、これだけ人がいながら待ち時間の短さは驚異的である。トヨタ工場並みに合理化された夢世界だといえる。
凝ってはいてもあまり動物のいないアジアエリアで、日本の動物園は動物を見る楽しさを上手に出しているよなと考えていた。アフリカに住んでいたMは動物を閉じ込め陳列するということ自体に強い反感を持ってるので動物園を嫌うのだが、動物本人にしかわからないそうした動物の人権を擬人化して考えても仕方がないとも俺には思われる。いつかMと萌を俺が好きだった多摩動物園などに連れて行ってみたい。
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しかしその萌は昨日の「人生最高の一日」の疲れが大きすぎて、午前中は話にならぬやる気のなさ。写真やビデオを見るとその不機嫌さが見事に写っており、笑ってしまう。まあ無理もないよな。夜12時近くまで遊びに遊んで、7時間睡眠でまた遊び再開なのである。
アフリカエリア以外の低調さもあって午後はあまり盛り上がらなかったが、まあ旅行をしていれば俺とMとの喧嘩なぞも発生しいろいろあるわけで、仕方がない。しかしこっちはライドに乗ることが主目的ではないのでパークをのんびりとそぞろ歩く楽しみは十分にあり、その面は非常によかった。
新カメラ Coolpix 4100 はよい仕事をしてくれている。今日のアニマルキングダムはどこに目を向けても撮りたくなるものに満ちたフォトグラファーズパラダイスで、全てのカメラオヤジが俺同様夢中になって撮影しまくっていた(笑)。屋内撮影の弱さを補いまくる、この2日の Coolpix の働きっぷりなのです。
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