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■07/07/09(月) □ カナダサッカー大災厄物語
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【カナダ最終戦対コンゴ】前の試合と同じくカナダはもう切れていて、雨の中相手をたたき伏せるレイトタックルの嵐である。これじゃ相手も気の毒なり。カナダのサッカーは駄目だなあという印象だけが強く残るトーナメントとなってしまった。
とにかく怪我人だけは出さないでほしいと思っていると、後半0-2からカナダGKがハンドで退場。すでにカナダは3人交代しており、フィールドプレイヤーがゴールマウスに入る。「ああいつまでチームカナダのこの苦しみは続くのでしょうか」とアナウンサーがうめいている。
ところが彼がFKを止め、難しいシュートも止めて、場内大歓声となった。こうなるともはやカナダサッカー大災厄物語というコメディの領域に入ってきており、やけくそながら場内のムードは盛り上がる。ああこのままこれ以上悪いことが起きずに試合を終わらせてください神様。
そしてこの急造GKが何度もすばらしいセーブを見せ、夏の終わりの花火のようにこの場を盛り上げ、カナダの U-20 が終わった。参加国の無得点敗退は史上初だそうである。何も言うことはない。
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■07/07/10(火) □ やっとこブレーキ修理
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エリオのブレーキパルスをようやく直しに行く。これを直させてから買うべきだったのに、往復の手間を惜しんだゆえに自費で直す羽目になり、俺は本当に馬鹿である。
仕事は1時間でさっと済んで乗ってみると、パルスは当然消えた。ローターはきれいにリサーフェイスされ(厚みは見てわかるほど減っていない)パッドも新品でフラットなわけで、これでこの車の寿命の間ブレーキに関して問題は出ないだろう。やれやれ。Mさんはお金に鷹揚なのでこういうときに俺みたいに動揺しないのがありがたい(汗)。
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灼熱の真夏日、萌を連れ今年最初のアウトドアスイミングへ。非常に気持ちよかったが、水から上がると風でどわーっと体熱が奪われ、耐えられないほど冷える。やっぱ日差しはインクレディブルに熱いが風がドライだから、ものすごい気化熱が発生するようだ。あわてて車に駆け込んでシートをフラットにし、中で着替えてそこでキャンプとした。やっぱ小さくてもワゴンはよい。
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■07/07/11(水) □ 労働者には恵まれたチームだったが
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12:13 外気36度。ふー。まだ家の中は普通にすごせる温度だが、夕方からきつそうだ。日本行きチケットとホテルの手配が終了。これから本格的に荷造りその他の用足しだ。
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カラテ:今日は人数が少なかったので、先生が萌に時間を割いていろんなテクニックを教えてくれた。初めて上級の子と組み手(2つの技に限定して動きながら打ち込んでもらい、萌がブロックして返すという簡易組み手)もやらせてもらったし、盛りだくさんな内容だった。
萌と組んだMGという女の子は、まだグレード3くらいに見えるが3年で紫だそうで、バランスがよく明らかに武道の才があり、同じ紫の子の中でも技の切れはほれぼれするものがある。型を重んじるこの流派にとどまったらどうかわからないが、より実践的な流派だったら大会に出るような選手になるだろう。パーキングで萌に声をかけてきてくれたので、「前から君はすごいと思っていたんだよ。かっこいいね」というと、うれしそうに笑っていた。お母さんが「いくらもしないうちにあなたの娘もこうなるわよ」といっていたが、萌はプロテクターをつけても寸止めから先は行けないだろうと思うなあ。性格的にソフトなので、打たれたらひるんでしまうと思う。
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【◆日本-チェコ】よおおし。西日で気温はウルトラ高いままだが頑張れ。メンバーは初戦と同じ、全員休んでフレッシュである。チェコの状態はわからんがアナウンサーはなんともいってないので、入れ替えはあっても少数であろう。
意外にチェコがつながず浮かせてくるなという感じの出だし。日本は落ち着いて対処しているが、チェコはこういうシンプルなつなぎで来るプランなのかな。裏を割られてまずシュート、返して梅崎が突破を仕掛け足をかけられる。GKに弾かれるも、練習したというセットプレーはなかなかいい感じだった。この梅崎の突破とセットプレーで、これは崩せるという手ごたえをすでに感じる。
ワンタッチのすばらしいつなぎでの崩しに場内が沸く。全員自信ありげで、メンタル面も含め非常にコンディションがいい。ポジションに戻る駆け足の速さがチェコとは違う。
10分、セットピースから日本が波状攻撃、相手を押し込む。無理は何もしていないがすでにワンサイドゲームになってきている。チェコは中盤で戦うチームとの評判だったが、足が動いていないので日本のプレスにかかりまくる。最初から疲れてるんではないかと見える。
17分、やっとチェコも体が動いてきたが、右からの突破をFWとフェアに戦い福元がボールを奪う。相手のFWはすでにイラついている。個々のテクニックは東欧ゆえなめては怖い目に遭うだろうが、チームの状態はこりゃちょっとスコットランドと大差ないなという感じ。
柏木が前の2試合よりもいいボールを出している。前はあまり見れなかった彼がボールを持つシーンを見ると、前園に似た選手なのであった。―――その柏木のコーナーから牧野のヘッド、完璧! これは予想外にイージーなゲームになったが、ここはノックアウトステージ、休まず2点3点と行こう。どうも林が無意味に極限までプレイを遅らせる癖があり(相手のFWが近づくギリギリまでキャッチしないなんていうあの仕草に意味はないではないか)、昔のようにオーバータイムを取られそうで怖い。
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30分、日本が延々とボールをまわし崩しどころを探る。梅崎らの勝負パスに狂いがありフィニッシュにつながらない。相手のプレスが特に厳しいわけでもないので、この辺はまだA代表の天才たちには及ばないなと思う。プレス守備は本当にすばらしい選手たちなのだが。
36分、田中、柏木とPKボックスに入るもシュートを打たず、なぜ打たないのだといらいらしたところで安田が打つ。いいシュート。田中も柏木もあそこまで入っておきながら最初からシュートを打つ気がないのが前園や俊輔とは違う。
南米レフが常に体の小さい日本寄りにコンタクトを取るのでブーイングが起きる。41分、PKエリアで安田が後ろからボールを奪い相手を倒すが許される。よくないムードである。どんどんレフに対するプレッシャーが高まっていく。
チェコが体格差を生かしたボールキープでPKエリア付近にとどまり攻める時間が続きハーフ。日本は攻めていたわりにはシュート数が全然足りず、初戦のような爽快感はない。勝てば文句はないとは言えるが、これだけ相手が弱いのだから(なんと支配率 62%-38%)、もっとシュートを打って楽しいゲームにできんのかというフラストレーションを感じる前半であった。カザフスタンあたりとのアジア予選を見てるみたいな盛り上がらない試合である。
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後半最初のアタックでいきなりPK。確かにリプレイを見れば田中は押されているが、さっきの安田PKなしがあるので日本に有利すぎて禍根を残しそうな判定である。チェコが切れてラフなゲームに突入しそうな予感。
また安田が後ろから足をかけ倒すもPKではなくFK。嫌な雰囲気。このあとブーイングに負けて、レフの判定に反動が来るような気がする。爽快な点を取って文句なく決めてしまいたい。梅崎の鋭いミドル、弾かれる。よしよし、こういう風に攻めてくれんと。
相手のCK、チェコが大挙して上がり林が完全に空振るも森島が戻り弾き出す。このオシムにも評価されているという林ってのは非常に当てにならん。ここまでシュートストップ能力はほとんどまったく試されていないが、ゴールキックは下手だし手で扱えるボールを迷って足で扱う癖もあるし、ヘボGKが持つ空気を発散している。この試合はまだしも、この先とんでもないことをしてくれそうな気がする。
15分、チェコが浮き球とFKで攻める時間がしばらく続く。林のミスも延々と続く。そろそろ日本もペースを握り返さないとまずいのだが押し返せず。この辺は重く大きいだけではなく、さすがに中盤のプレスもうまく足技もあり、キープされてしまう。
チェコにPK! 軽いコンタクトだがさっきのと併せ技で1本という感じ。日本はまったく押し返せなくなっているので、これを決められるともう結果はわからない。決まった。さて日本はどうするか。
うわ、またPK。これは福元がボールに行ってから相手の足に当たったのであって、あれを取られてはDFは気の毒だろう。「チェコFWが大仰にダイブしレフがそれを買った(言い分を採った)」とアナウンサーは言う。やっぱ前半妙に日本寄りの判定を続けていたせいでプレッシャーが高まり、今その反動が来ているような判定である。
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ま、2-0のまま勝っていても後味が悪かったので、ここからまたスタートすればよし。日本は疲れて押し込まれているわけではないのだ、落ち着いて力を出せばまだ戦える。35分、ようやく日本が息を吹き返しオープンな打ち合いになる。あれだけ猛攻したのだからチェコも疲れているだろう。延長前に決めたい。
相手FWがイエロー2枚で退場。チェコはレイトタックルで日本の中盤を何度も倒しており、その合計が彼に来たという感じ。もっとはるか前に止めて別の選手にイエローを出すべきだったので、ここにもこの審判の判定の揺らぎを感じる。悪い判定をしてからあとで別件で補うのはやめてほしい。
1人減ったチェコがゴール前に固まってしまい、日本の攻めが遅くまったくシュートを打てないまま延長へ。後半は驚くほどの形勢大逆転であった。日本に疲れが来ているとも思えないので、チェコは前半のうちに日本に慣れ、守り方と攻め方をアジャストしたのだろうか。攻撃に関してチェコは、体格差を生かし足元に収めれば、日本選手の届かないところでキープし必ずシュートに持っていけると見切った感がある。ナイジェリアは間をおいて足元の技術で勝負してくれたので1対1でも対処できたのだが、チェコは手足と背中を使って日本選手に体重をかけ動きを止めて自ボールにし、1発の大きなフェイントでDFをずらしボールを通してしまう。嫌らしいというか、さすがサッカー先進国という感じ。
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【延長】どうしたらフィニッシュに持っていけるのか。チェコは縦パス1本と個人技でPKエリアに入っていけるのに日本は攻めが遅すぎる。後ろで延々とまわしては前に飛ばして失う、ジーコジャパンみたいになってしまった。何をやっているんだ安田、無駄球を前に飛ばすなよ。
9分、ようやく柏木がドリブル突破、コーナーを取り波状攻撃。やっぱこれしか相手を崩す方法はない。サッカーはドリブルだ。チェコだってドリブルで日本DFを苦しめているのである。
日本が効果のないアーリークロス攻撃をやめ、サイドからのドリブル攻撃に切り替えてファウルを誘う。直接FKを柏木がはずす。この辺が上の世代のスターたちに一歩及ばない。延長戦ハーフ。
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攻められるが攻めきれず厳しい反撃を受ける。シドニーで黄金世代がPK戦でアメリカに負けたのにそっくりなムードになってきた。あのときは疲れ切った高原に換えまだ本山が使えたのに、トルシエが硬直して負けたという印象があったのだが、今回はハーフナーを出しても仕方がないしなあ。PK戦に備えGKを武田に換えてくれまいか。
最後の5分日本の猛攻、人数をかけ速いパスをつなげ崩し何度もシュートまで行くも、相手が耐え続ける。これを続けていれば必ず点は入るが、延長の残り5分までできないのでは遅すぎた。延長開始から力尽きるまでこれをやるべきだったのである。
そしてシドニーと同じように負けた。はあ。前半支配率 62% から負けるとは。サッカーは難しい。
シドニー黄金世代の負けとどちらが残念かというと、これはやはり才能を余して負けた 2000 年のほうが悔しかった。今回も勝てる相手だったが、後半まるで押し返せなかったのは事実なので、力不足であった。中盤の守備はとにかくすばらしいチームであったが―――つまりオシムいうところの労働者には恵まれたチームだったが、ゲームを決めるインスピレーションにほんの少し不足するチームだったということなのだろう。残念。安田は北京で頑張りたまえ。
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