2007/07/02

日記「ワールドユース 2007 開幕」

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■07/06/27(水) □ 空手昇格試験を見学
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 今日は空手で萌のクラスメイト5名が白に黒線3本からオレンジベルトへの昇格試験を受けた。みな緊張しており、1時間にわたる長い試験なので途中混乱して技を忘れる子もいてハラハラしたが、全部終わり、先生が論評の後で「ではみな白帯をはずして」と告げると、全員合格であることがわかり拍手喝さい。こういうのを見たのは初めてだが、誰もが心から拍手をし笑顔が広がり感動的であった。

 先生は萌が型をすでにある程度できることから、これを全部覚えたら白帯にラインが1本入るよと昇格の話をし始めている。LSと一緒に頑張れば近い将来昇格となるんではないだろうか。しかし萌が今日の女の子のように2年後にプロテクターをつけてボーイズと打ち合うなんてことはあまり考えられず、萌のベルトの色はオレンジにはならないかもしれないな。組手なしで昇格させてくれたらいいんだけど、そうもいかんだろう。

 今日はハイドクリークセンターまで初めてバイクで行ったのだが、気持ちよかった。こんないい季節は自転車に限る。

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 夜Mを迎えに初のエリオナイトラン。昼はあんま思わんのだが、夜はデジタルメーターが鮮やかかつカラフルでよい(光量もちょうどよく調節できる)。暗い国道にぼんやり浮かぶ街灯みたいな普通のアナログメーターに比べ、明るいネオンのようで気分が明るくなる。

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■07/06/29(金) □ パーキング内移動の楽しみ
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 夏休みに入った萌が朝から友達に電話してくれとうるさく、家の修理もせねばならずふーな1日。とりあえず買い出し。

 買い物に行くたびに、パーキングでの移動のあまりのイージーさにひそかに快感を覚える。レガシィはスピードが乗ってしまえば最高の車だったが、こうした微速ではステアのスローさと回転半径の大きさとパーキングのバンプでのショックのきつさに、いささかうんざりしていた。それらが解消されたことで、サスはスポーティじゃなくてもスズーキに乗るのは楽しい。小さな車はパーキング内移動が楽しいのです。MTBに初めて乗ったときに、それまでのスポーツバイクの究極コーナリング追求とはまったく違った地平の楽しみが現れて俺たちはみな夢中になったのだが、それとちょっと似ている。

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■07/07/01(日) □ ワールドユース 2007 開幕
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 カナダデーセレブレーションに萌をつれて行く。前に2度行って退屈だったのだが、まあ晴れて暑くもなくいい天気なので、せっかくだから。がやっぱり退屈で、1時間待たされあげくに音楽は始まらず地元エアロビックの演技となったので、あきらめて帰ってきた。まあ天気はよかった、ほんと。

 この手の催しには商売熱心なテコンドーの演武がつきものなのだが、こないだ萌のクラスで白帯からオレンジに合格したキッズ程度の力量と見える子供がみな緑、青、赤といった濃い色の帯をつけており、中学生くらいの女の子がすでに黒帯を巻いている。空手や柔道で黒帯といったらよほどのことなので(萌のレッスンの師範代ですらブラウンなのだ)、やはりテコンドーの帯システムはどう考えても他の武道よりインフレが激しい。萌の同級生が赤ベルトで板を割ることもできるとこないだ聞いて、小1で色つきベルト? と妙に思っていたのである。

 ざっと調べてみると、直接比較はできないがテコンドーは白帯期間が短く、萌の流派での「白に2本線」が黄色となり、オレンジが緑となり、その後も2級ずつどんどん色が変わっていく。まあ単なる帯の重みの違いなわけだが、こうした演武でやる技も板割とかジャンプして敵のキックをよけるとか子供が喜ぶ派手なものばかりだし、どうもテコンドーは武道らしい重みが薄い。

 ちょうど萌の空手メイトのVC兄弟@オレンジベルトが見ていたので話しかけると、「さっき板を割って手を切って血を流してる人がいたよ」と俺に一大事のように言う。うわー、血は嫌だねと答えると、「うん、僕らのセンセイはああいうの(板割)をやらないと思うな」と彼は言い、この演武にはあまり感銘を受けていないようであった。よろしい。萌の流派は実戦空手ではないが、型が美しいのでよいと思う。

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◆ユースWC第1戦:スコットランド

 10年ぶりに見るワールドユース。楽しみ。小野たちのときの記憶から、日本はイングランド系と手が合うのでこの試合はまず勝てるだろうと思われる。

 ちなみに萌と濃い血縁関係にあるイトコのNK君がアメリカ U-20 メンバー表にないのであわてて調べてみると、彼はまだ U-18 カテゴリーにいるらしい。見つかったサイトに U-18 メンバー表というものは存在しなかったが、ナショナルキャンプ的なものに呼ばれているのは確認できた。次の U-20 WCに期待しよう。

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 出だしから完全に日本がゲームを支配。日本にあまり際立って才能を感じる選手は見当たらないが、アジリティと技術でいいようにやっている。この辺はやっぱ若年層でのアジアの優位で、ガタイの大きなスコッチボーイズはこの年代体の大きさに筋力が及んでいないのだろう。これだけ優位があるうちに勝てないのでは将来も勝てないので、余裕を持って勝ちたいところ。

 しかし日本はうまいなみんなほんと。アイデアや相手の読みもなかなかいい。フィニッシュはみなボックス内で待ち受けるスコッチDFの足に止められているが、そこまでの組み立てアイデアや精度は十分に高い。2トップがどう見てもJリーグのサブレベルで高原、永井、坂田あたりより甚だしく落ちるのが残念だが、中盤以降のレベルは揃っており、パス回しと守備の質は非常に高い。特に中盤の動きが攻守とも素晴らしく、小野時代の酒井のような技巧的ハードワーカーが並んでいるという感じ。

 中盤、スコッチが日本の速さに慣れてきた。手足の長さを利してイーブンボールをコントロールできるようになり、こうなると細かな組み立てはなくとも個人の動きの大きさでシュートできるところ(日本選手の足の届かないところ)にボールを持っていかれてしまうので、いいパスを出されないよう気をつけねばならない。

 スコッチの押し返しをしばし耐えてまたペースを取り戻し、DFのミスからラッキーゴール。まあこれまで作ったチャンスの数とフィニッシュの質から見て、45分で1点は妥当なところ。日本選手は、細かく速く組み立てながらも最後はゆっくり強く打つことができないと、きちんとミートせず点が取れないのだろうなー。この程度ではまだまだワールドクラスのチームとは戦えぬ。後半はもっと頑張っていただきたい。

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 後半、まるでボールを持てないスコッチが苛立ちかなりラフになってきて、イエローが出始める。カードのたびに観客が判定に対してブーイングをする。日本の応援観光客のほうが多いかと思ったが意外―――と思ったらとたんに雄雄しくバグパイプが聞こえてきた。あそうか、カナダにはスコッチ系移民が山ほどいるのだ。なるほど。

 しかしそうした場内の雰囲気を意にも介せず梅崎が完璧なミドルを突き刺す。こういうレベルの違う技が見たいのだよ、よしよし。スコッチDFはバイタルエリアでずるずる下がるばかりなので、こういうシュートが打てて当たり前である。解説は、ナイジェリアがこのグループの本命かと思ったが、これは日本になっても不思議はないと言いはじめた。

 あとは怪我なく怠らず戦い、もう1点くらいは取りたい。―――うわ、こう着状態の中田中選手のファンタスティックなロングフィードから完全に抜け出した森島が(この抜け出しはまるで先輩森島のようだった)、これは入らんという自信なげなぎこちない持ち込みからヘボなシュートを止められる。うーむ、本当に他にFWはいないのか(※)。しかし中盤以降は素晴らしい選手が揃い、ボランチの青山がGKの手を弾いて超ロングシュートをきめた。見事。日本はミドルシュートが弱いと昔から言われていたのだが、最近は U-23 もこの世代もすごいシュートを打つなと驚く。これは中村などの影響なのだろうか。
(※)浦和のアルゼンチン系帰化選手が期待されていたのだが、結局入らなかったらしい。森本は怪我か。

 と思ったらスコッチが一矢を報いる。中盤からのスルー一発で崩され(やはり「個人の動きの大きさ」でやられた)、GKが弾いたボールを押し込まれた。DFが十分な数戻ってなかったのは一体なぜだ。3点差で気を抜いたのだろうか。これでスコッチと応援団が押せ押せになる。この締めの悪さを拭うためにもう1点取って能力差を見せつけるべし。....と思ったが、残り5分以上あるのに敵コーナーフラッグでボールをスクリーンして時間つぶしに入る日本。なんかボールの奪い方や試合運びに、南米的というか妙に老練なところがあるチームである。まあアジリティがありつつ慌てていないところがえらい。

 そしてそのまま終了。大ミスはあの失点の1つだけだったのでチーム全体はよしだが、FWが相当に弱いなあ。U-23 のカレンみたいに、せめて自分はつぶれてもボールを引き出し中盤にボールを落とすというFWがいればと思う。昔WCで城と中山が「大会で最もレベルが低いFW」と海外メディアに言われたが、森島、河原、青木はあのレベルにも遠く及ばない。今日出なかったハーフナーという選手に期待したい。

 しかし、名も知らぬ日本人監督に率いられこれだけいいサッカーをする U-20 日本代表を見るにつけても、去年の夏の悲しさが思い起こされる。プロ監督でさえあればほとんど誰が率いていても、日本サッカー黄金世代があんな風に幕を閉じることはなかったのである。

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 夕方録画した【◆カナダ・チリ戦】を見る。カナダの中盤でのプレスがえらい弱くて、フリーでどんどん危険なロングフィードを打たせている。この辺は厳しい試合の経験が低いんだろうか。チリが強いのは当然だろうに(全員サラスみたいな屈強でバランスがよく戦う選手ばっかり)、カナダは地元のなのになんでこんな強いチームと初戦なのだと気の毒になる。このカナダユースへの期待は高いらしいが、このチリはブラジル・アルゼンチン級ではないか。ホストカントリーなのにこんなチームと初戦というのは、いくらなんでもひどすぎる。どうやったって勝ちようがないではないか。普通ホスト国にはニュージーランド・北朝鮮くらいの、地の利と実力を発揮すれば勝負になる相手を置くだろうよ。なにを考えてるのだ FIFA。ため息。

 1点目が入ってからはもう見ているのがつらくて早送りしていたが、後半は苛立つカナダにイエローが出まくり観客もブーイング以外することなく、無残な0-3であった。建国記念日でTVラジオが盛り上げる中、カナダサッカー史に残る大ミスマッチを演出してくれたわ FIFA。まったく、スコットランドをカナダに分けてあげたかったくらいである。

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