「押し込まれスパーリング」「エリオは軽トラの巻」ほか。
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■08/04/22(火) □ いたずら叱責事件
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萌をピックアップしに行くと先生に教室に呼ばれ、萌が友達の椅子に水をたらしたとのことで、厳しく叱られた。「普段は問題ない萌が、こんなことをするなんて今後が心配だ」などとえらく深刻な顔をする。子供の前で先生に逆らってはまずいので神妙な顔をしてハイハイと聞いていたが、その程度のいたずらで何をそんなに騒いでいるのかとのみ思う。そんなのおならブークッションとかと同じ典型的小学生いたずらではないか。「面白くない、以後やるな」で罰として十分済むことだろう。
きつい叱責に泣くのを必死にこらえる萌の手を引いて車に向かいながら、「萌さ、お父さんは怒ってないよ。そのくらいお父さんだって子供のときやったよ」と声をかけると、わーと彼女は泣いてしまった。
家でMも当然怒りゃせず、静かに話し抱きしめてやり話は済んだのだが、萌がいないところで「実は先生はえらい剣幕だったぜ、なんでこの程度のイタズラであんなに怒られるのだ」と俺が聞くと、わからんがよくあるイジメの手口に見えたんじゃないかという。いま学校はアンチいじめキャンペーンに熱心だからね。―――あ、そういうことか。しかしそんなワケないだろう。過剰反応だぜ。
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萌の気持ちが落ち着くまでひとまず置いておいて、元気いっぱいになった晩飯どきにもう一度話を切り出した。
先生がなんであんなに「心配してる」って言うのか分からなかったからさ、さっきマミーに聞いたのよ。そしたらいじめっ子がああいうイタズラをよくやるんだって。それで「うわーこいつおしっこもらしたー」ってからかったりするんだって。そういうことになったらよくないと先生は心配してたんだよと思うよ。だから萌はさ、友達に恥ずかしい思いをさせるようなことはしないと、それだけ気をつけていればいいわけ。今日怒られたことは気にせんでいいよ、ほんと。
そしてお父さんなんかもっと悪いことをして、鬼みたいな先生にスラップ(ビンタ)されまくったよと笑わせるのであった。まったく教育というのは、子供に与える影響が甚大だな。
こないだ NHK で中国のエリート小学校というドキュメントをやっていて、目を疑うようないびつな教育をそこではやっていた。勉強ができれば国家に益を為す皇帝で、できなければ害となる被差別民という感じに鋭く二分されている。ああした教育を受けた若者が、愛国無罪という極端な二項対立思考で暴走するのは実にわかりやすい。まったく教育というのはデリケートな分野だと思う。
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■08/04/23(水) □ 押し込まれスパーリング
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カラテ:スパーリング。萌は2週間ぶりにLSと当たりついに家での練習が生かされるときだったのだが、実戦はやはり思ったようにはいかず、攻撃も防御も駄目であった。今日は判定のつく試合はなかったのだが、萌はJSとLSとのスパーでかなり押し込まれていた。
練習した半身で試合は始めるのだが、相手の圧力に押し込まれ、下がる一方になるから体が開き防御が難しくなり、壁際に追い込まれてしまう。そこから反撃しても、踏み込んでの攻撃ではないので空を切りまったく効果なし。試合の切れ目に横に回れ、ステップイン・ステップアウトだと声をかけたが、相手の攻撃への防御に必死でまったく練習したことはできなかった。
また週末、今度は横に回りこみ圧力をかわす動きを練習しよう。そしてとにかく攻撃しなければ、ここのところの押し込まれスパーリング状況は改善できない。だいたいLSの前蹴りは、防御しなければお腹に入るくらいの強さでくる。だから相手が自分より大きな男子でも押し込めるわけである。萌もラインが入った子にはブロックする腕に当てるくらいの感覚で打つべきだろう。特に回し蹴りは双方痛くないので、速いのをどんどん打つべし。
はあ。本人は気にしてないが、練習成果が生きず、リアルタイムでコーチングすることもできず、俺はがっくりきた。結果を出せないスポーツコーチの気持ちがわかる(笑)。
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■08/04/25(金) □ エリオは軽トラの巻
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1年前の浸水から庭に積まれたままになっていたドライウォールくずを、ついに片付けることになった。レンタカー屋にピックアップトラックがあったので助かったのだが(前は引っ越し用トラックしかなく、積み込みも掃除も一苦労だった)、濡れて汚れたドライウォールの引き取り手が見つからずたらい回しにされ、予定外に時間がかかり超大変であった。Mも俺ももう腕が上がらない状態です。
しかし0.5トンのドライウォールを下ろし軽くなったトラックで Lougheed を運転していて思ったのだが、実はエリオはこのトラックそっくりのハンドリングとドライビングポジションである(笑)。前にトラックに乗ったときは非常な違和感があり、レガシィに戻ったときにほっとしたものだが、今日はこのトラックのハンドリングが完璧に手の内に入って、PoCo コーナーズなんかで狙ったラインに自在に乗せ爽快なスピードでコーナリングできてしまった。そしてエリオに戻っても、アクセルの軽さ以外まるで違和感なし。つまりエリオはトラックハンドリングだったのである。軽いから軽トラ。
緻密でガチっとしたハンドリングのレガシィに比べ、エリオは全然雑なのに乗ってて面白いのは、つまり長野の豪傑おいちゃんが軽トラのタイヤを鳴かせ志賀高原ロードを味噌配達でかっ飛んでいたのと同じ感覚なのであろう。
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長野聖火も世界各地と同様盛り上がったようだが、中国留学生たちとけんかしたのがチベット活動家ではなく右翼団体だとの報道で、これは恥ずかしい。Mはかつて住んだ町なのでニュースを見て興奮していたが、萌はもみ合いを見て驚く。それでお母さんに詳細な説明を受けておった。あんま子供に複雑な政治状況はいわんでいいというに....(^-^;。
2008/04/28
2008/04/19
日記「カラテレッスン改善討議」
「腹筋運動音楽」「カラテ自宅特訓」「映画・東京タワー」「本山の復活を祈る」ほか。
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■08/04/11(金) □ 腹筋運動音楽
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久々に胃もたれし、そういえば最近まるで腹筋運動をやってないなあ、消化を助けるためにやらねばと思うのだが、腹筋はつらいばかりで楽しみが何もないのでやる気がしない。何か音楽に合わせてやるとかそういう方法はないものか。
そこで考え、リズムマシンで10秒x10セットの腹筋用音源を作ってみた。これにギターでリフをかぶせるとなかなかいい感じの体操BGMになるのだが、音楽は4小節で1セットなので、10カウントで1回の腹筋との相性が悪い。ギター8小節分を10秒に合わせにくいのである。
いろいろ試行錯誤していると、mp3 のキーとテンポを自在に変えるという驚愕ツールが見つかった。ほんとにどんな歌でもキーを変えずにテンポを上下したり、反対にテンポ一定でキーを変えたりできる。すごい。どういう仕組みなんだこれは。何度聞いてみてもその謎はてんでわからないが、ともかくこれで適当な歌の8小節が10秒になるよう微調整し、録音。できた。これに合わせて毎日エクササイズしましょう。
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■08/04/12(土) □ 春一番
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今年一番の暖かい日。Mと萌は半袖でガーデニングにいそしむ。甥MKは屋根掃除。俺も外でランチ。Pocket PC に録音した昨日の音楽に合わせ庭で腹筋もやる。
午後、萌と自転車で近辺の花見ツーリングをする。春になり光線がよくなって、久々に切れのあるいい写真が撮れた。カナダの桜は美しくないが、このマグノリアは素晴らしい。
----------------------
隣家のカーキチ次男坊Mがマツダ RX-8 に乗って里帰りしてきた。げげこれ RX-8でしょ、すごいじゃんと褒めるとえらい喜ぶ。「まあ俺なんかが買える中じゃ最高の車だね」とのことで、たしかにインプレッサもランエボもカナダじゃ高級車価格なうえに見た目はファミリーカーだし、これが若者が買える最速車であろう。ブシャーとすばらしいロータリーサウンドを立てて発進していった。すると続けてADが新しいBMWに乗ってやってきた。前に乗ってた骨董メルセデスの修理費がかさみついに引退させたとのこと。こちらはしゅーと静かに発進。みな好きな車が買えていいなあと思うが、これらの車と並べてもエリオのミニマムさには魅力があるよなと思う。レガシィの快適さを恋しく思う気持ちはあるが、ミドルクラスにはもう乗る気がしないな、ほんと。
----------------------
夜 Sopcast で浦和・鹿島。うーん鹿島はほんとにいいチームだ。浦和は10人で鹿島が12人いるんじゃないかというくらい、常にいいところに選手がいる。レッズはトゥリオのイマジネーション頼みという感じで、これが浦和にとってベストなのかどうかは知らないが、やはり彼はチーム内で飛び抜けたアイデアと決断力がある。彼よりもひらめきと決意に欠ける浦和のMF全員が反省すべきである。
ともかく鹿島がチームとして2枚くらい上な感じがするなあと思っていると、永井が2発決めてしまった。後半終盤のドリブル突破と2点目のゴールは、永井代表復帰確定という感じのものすごさだった。彼のドリブルは馬っぽさがCロナウドに似ている。
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■08/04/13(日) □ カラテ自宅特訓
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週末やろうと思っていた萌のカラテ特訓をする。萌はおかしくて笑ってしまうし、背丈が違いすぎて手合わせが難しいのだが、辛抱強く説明しお互いに左半身での防御を実験してみる。スパーリングのビデオを見て考えた通り半身は効果大で、中段への攻撃は前蹴りでも正拳でも、本能的な体の動き(身をよじりながら左肘でブロック or サイドステップで離れて交わす)で無効化できる。
本能的というところが大事なわけで、ここの流派は古式空手ゆえ建前的な動きが多いのだが(それゆえに「型」は美しい)、そういう「受け」を実戦で使うのは本能にさからい効果も薄く無理なのだ。とっさの体の反応が防御につながらないと意味がないのである。サイドステップで常に距離を取り、ひねりと左腕で防御し、鋭いステップインで反撃する。これの繰り返しを何度もやり、萌もかなり感じをつかめたと思う。
「つまり前蹴りはこう来るからさ、こうすればオートマチックにブロックできるわけよ」と半身の有効性を説明していると、萌は俺に抱きついてきて「お父さんって、いいね」という。ふむ。それはつまり「いい空手の先生だ」ということだね。I think so too。子供はこうして大人が分析し合理的な解を与えてやれば問題を解決できるんだよな。別に俺自身が空手経験者でなくてもいいのである。これで強豪LSに勝てるかどうかはわからないが、それがスポーツというものだ。
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■08/04/14(月) □ 映画「東京タワー」
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先週から始まった「キロメータクラブ」という放課後アクティビティで萌たちが校庭を走る。俺も付き合って走るが、1周が限度であった。しかし少なくとも部屋でインドアバイクに乗るよりは、やっぱり子供と走ったほうが楽しいなと思う。春の到来が遅い今年のBC、まだ風が冷たい。
----------------------
去年父さんを看取りに行く飛行機で見た「東京タワー」が、日本語 TV で放送された。ストーリーがわが旅の目的と被りすぎて飛行機内でつらかったことがつよく印象に残り、その後の自分の体験のほうが大きくて内容は忘れていたが、すごくいい映画だった。みんな同じだ。同じだな。この映画を含めて去年の日本であったことのすべてが、1年経ち甘く感傷的な思い出のパッケージになっている。
「世界の中心~」や韓国ドラマなど、アジア的感動ものは日本語TVでけっこうやってくれるわけだが、この映画は脚本も役者も映像も格がまるで違う。悲劇性や純愛の熱烈度で心を動かそうとする物語は化学調味料みたいな味がし、この映画からはその舌に残る嫌な感じがほとんどしない。何気ないシーンがもう一度見たくて、録画を何度も見直してしまう。しかし日本の映画を見ているとタバコが吸いたくなる。厳しい。
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■08/04/16(水) □ カラテレベル差プロブレム
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カラテ:今日はスパーリング日なのに、体力メニューと鬼ごっこのおかげで時間がなくなってしまった。残り15分あたりでようやく始まったが、時間が短すぎて萌は炎のライバルLSと当たらず、日曜の防御練習成果は発揮できなかった。先生とのスパーでは攻守ともいい感じで、きれいな寸止めキックを何発も決めていたが。
それはとにかく問題は、先生が小さな5歳児までプロテクターをつけさせスパーリングに加えてしまったことである。前の先生は技量に厳格で、萌は1年、LSは2年かけてスパーリングに至ったのに、入門わずか3ヶ月の5歳児が全体スパーリングに加わるのは無理がありすぎる。1人は自分の攻撃が萌に交わされることが不満で「you're too fast」とブーたれる。彼は防御と攻撃が空手だということ自体わかっておらず、キックボクシングごっこがしたいだけなのだ。
もう1人の子は両手を振り回し、うわーと大声を上げノーガードで飛び掛かってくる。上の子はみなブロックし交わしているのだが、なにしろガードせず頭から猪突猛進してくるのだから、反撃したらどうセーブしてもまともに顔かボディに入ってしまい痛い目にあわせてしまうため、攻撃できず逃げるしかない。萌はその子にタックルで倒され苦笑し、3本線のJSはこの一方攻撃の不合理さに明らかに怒っていた。
こんなことをやっていても危ないだけで意味がない。時間がなかったので今日は話せなかったが、来週先生と話そう。
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■08/04/19(土) □ 本山の復活を祈る
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KT・HNが久々に来訪。庭で遊んでいたが、あまりにも風が冷たいのでそこそこに家に入らせる。今年はほんとに春が遅い。昨日は裏山に雪が降ったしな。
来てからずっとゲームをねだるKTに3時を過ぎてから許可したのだが、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の3連ジャンプが体得できず、高いところに登れず憮然としたまま時限を過ぎてしまった。ちと気の毒になりゲーム後「こち亀」を見せてやる。こち亀は初めて見たはずだが、ドリフ・こち亀と続く日本子供ギャグ文化はやはり普遍で大笑い。これでだいぶ機嫌を直して帰っていった (^-^)。
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【鹿島・ガンバ】:かつての天才ドリブラー本山は、やはり本人も言ってるようにドリブル力がなくなってるなあと感じる。ボールを持って突っかけていくかというところで、晩年の中田と同じでボールが足にくっついてこない。仕方なく横に流しておしまいというシーンが何度もあった。晩年スピードが落ちるのはわかるのだが、下手になるのが素人にはよくわからない。スピードと技術は不可分なのだろうか。ブラジルのおっちゃん選手なんか、いつまでもうまいというイメージがあるのだが。天才といわれた日本人で、20代後半も力が落ちてないのは俊輔だけかもしれない。彼はもともとスピードがないから落ちないのだろうけども。
しかしガンバはうまくて遅いというイメージがいつもあったのだが、個々の選手は意外にもファイトもできて、この鹿島を相手に互角に戦っていた。最後は明らかにガンバの引き分け狙いになったのだが、ここで本山がサエないので交代させられ、代わりにボランチ青山という選手が攻撃に上がる。しかし彼はポジション柄決断力と決定的技術がなく、何もできないうちに機を逸してばかり。やっぱ本山がバイタルエリアで仕事をしないと(前半1つ決定的なシュートをアシストしたが)、マルキーニョス・ダニーロ・小笠原がいくら頑張っても攻め手(決定機)が足りないよな。
本山は単に疲れて不調なのだろうか。そう思いたい。別に鹿島を応援しているわけではないが、この機能性に優れミスがなく爽快なチームで、本山が去年のように活躍するシーンを見たいのである。
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■08/04/21(月) □ カラテレッスン改善討議
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カラテ:30分早く行き、考えていたレッスン改善案を先生に話す。彼の師範としての(前の先生とはやや異なる)持論もあったため、かなりの長話となった。
俺が危険だと思う下の子を入れたスパーリングは、レベルが違う相手とやることがコントロールを学ぶ上で有効なのだという予想された答えがくる。それならば双方がコントロールを学ばねば意味がないではないですか、下の子がノーガードのフリーファイトをやってるから彼らが怪我をしそうで危ないといってるのですよ。これで、確かに今のままでは下の子の鼻っぱしらに(アクシデントで)パンチが入るかもしれないなと先生もいい、次回からは下の子たちにもきちんと自制心を持って防御をやらせるということで話がついた。
萌たち上の子がずいぶん前から不満を抱えているレッスンレベルの低さについては、よりセンシティブな問題なので慎重に話す。「レッスンがビギナーに合わせスローなので、萌は集中できないでいる」という言い方をしてみた。クラスを2つに分ける感じでやってくれないか。具体的にはどうしてほしいのか、1人で2つのレベルを見ていては目が届かないと先生は尋ねるので、前の先生は初心者に時間を割く間は、上級者には自習させていたよと説明する。初心者だった萌とLSが個別指導を受けるときは、上級生徒がリーダーとして皆でやったりしていたよというとほうと驚いていた。
とにかく、必要に応じ自習させてくれれば、少なくとも上の子が初心者のレベルに合わせる必要はなく less frustrating なわけですよというと、わかった、そう心がけてみようということでレッスン開始となった。
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後半の型で、この先生になって初めて上級者に「on your own(自習)」の指示が出た。やはり自習になると初心者への指導のためにいちいち全体が止められることがないので皆集中し、いい型ができていた。その間先生は小さな子に個別指導する。こっちのほうがどっちにとってもいいに決まっている。萌は手の動きに自己流の装飾的動きを入れ、くるくると回したりしていた。非常に美しいので俺は文句ないが、武門の型からはやや逸脱しているのでいずれ直されるかもしれない。
最後に武門のワッペンをもらう口頭試験があり、萌は合格し終了。今日はこの先生になってからおそらくベストの内容だった。やっぱこの先生は人物はいいんだよな。もっと前にお願いしておけばよかったな。やれやれ。
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■08/04/11(金) □ 腹筋運動音楽
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久々に胃もたれし、そういえば最近まるで腹筋運動をやってないなあ、消化を助けるためにやらねばと思うのだが、腹筋はつらいばかりで楽しみが何もないのでやる気がしない。何か音楽に合わせてやるとかそういう方法はないものか。
そこで考え、リズムマシンで10秒x10セットの腹筋用音源を作ってみた。これにギターでリフをかぶせるとなかなかいい感じの体操BGMになるのだが、音楽は4小節で1セットなので、10カウントで1回の腹筋との相性が悪い。ギター8小節分を10秒に合わせにくいのである。
いろいろ試行錯誤していると、mp3 のキーとテンポを自在に変えるという驚愕ツールが見つかった。ほんとにどんな歌でもキーを変えずにテンポを上下したり、反対にテンポ一定でキーを変えたりできる。すごい。どういう仕組みなんだこれは。何度聞いてみてもその謎はてんでわからないが、ともかくこれで適当な歌の8小節が10秒になるよう微調整し、録音。できた。これに合わせて毎日エクササイズしましょう。
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■08/04/12(土) □ 春一番
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今年一番の暖かい日。Mと萌は半袖でガーデニングにいそしむ。甥MKは屋根掃除。俺も外でランチ。Pocket PC に録音した昨日の音楽に合わせ庭で腹筋もやる。
午後、萌と自転車で近辺の花見ツーリングをする。春になり光線がよくなって、久々に切れのあるいい写真が撮れた。カナダの桜は美しくないが、このマグノリアは素晴らしい。
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隣家のカーキチ次男坊Mがマツダ RX-8 に乗って里帰りしてきた。げげこれ RX-8でしょ、すごいじゃんと褒めるとえらい喜ぶ。「まあ俺なんかが買える中じゃ最高の車だね」とのことで、たしかにインプレッサもランエボもカナダじゃ高級車価格なうえに見た目はファミリーカーだし、これが若者が買える最速車であろう。ブシャーとすばらしいロータリーサウンドを立てて発進していった。すると続けてADが新しいBMWに乗ってやってきた。前に乗ってた骨董メルセデスの修理費がかさみついに引退させたとのこと。こちらはしゅーと静かに発進。みな好きな車が買えていいなあと思うが、これらの車と並べてもエリオのミニマムさには魅力があるよなと思う。レガシィの快適さを恋しく思う気持ちはあるが、ミドルクラスにはもう乗る気がしないな、ほんと。
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夜 Sopcast で浦和・鹿島。うーん鹿島はほんとにいいチームだ。浦和は10人で鹿島が12人いるんじゃないかというくらい、常にいいところに選手がいる。レッズはトゥリオのイマジネーション頼みという感じで、これが浦和にとってベストなのかどうかは知らないが、やはり彼はチーム内で飛び抜けたアイデアと決断力がある。彼よりもひらめきと決意に欠ける浦和のMF全員が反省すべきである。
ともかく鹿島がチームとして2枚くらい上な感じがするなあと思っていると、永井が2発決めてしまった。後半終盤のドリブル突破と2点目のゴールは、永井代表復帰確定という感じのものすごさだった。彼のドリブルは馬っぽさがCロナウドに似ている。
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■08/04/13(日) □ カラテ自宅特訓
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週末やろうと思っていた萌のカラテ特訓をする。萌はおかしくて笑ってしまうし、背丈が違いすぎて手合わせが難しいのだが、辛抱強く説明しお互いに左半身での防御を実験してみる。スパーリングのビデオを見て考えた通り半身は効果大で、中段への攻撃は前蹴りでも正拳でも、本能的な体の動き(身をよじりながら左肘でブロック or サイドステップで離れて交わす)で無効化できる。
本能的というところが大事なわけで、ここの流派は古式空手ゆえ建前的な動きが多いのだが(それゆえに「型」は美しい)、そういう「受け」を実戦で使うのは本能にさからい効果も薄く無理なのだ。とっさの体の反応が防御につながらないと意味がないのである。サイドステップで常に距離を取り、ひねりと左腕で防御し、鋭いステップインで反撃する。これの繰り返しを何度もやり、萌もかなり感じをつかめたと思う。
「つまり前蹴りはこう来るからさ、こうすればオートマチックにブロックできるわけよ」と半身の有効性を説明していると、萌は俺に抱きついてきて「お父さんって、いいね」という。ふむ。それはつまり「いい空手の先生だ」ということだね。I think so too。子供はこうして大人が分析し合理的な解を与えてやれば問題を解決できるんだよな。別に俺自身が空手経験者でなくてもいいのである。これで強豪LSに勝てるかどうかはわからないが、それがスポーツというものだ。
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■08/04/14(月) □ 映画「東京タワー」
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先週から始まった「キロメータクラブ」という放課後アクティビティで萌たちが校庭を走る。俺も付き合って走るが、1周が限度であった。しかし少なくとも部屋でインドアバイクに乗るよりは、やっぱり子供と走ったほうが楽しいなと思う。春の到来が遅い今年のBC、まだ風が冷たい。
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去年父さんを看取りに行く飛行機で見た「東京タワー」が、日本語 TV で放送された。ストーリーがわが旅の目的と被りすぎて飛行機内でつらかったことがつよく印象に残り、その後の自分の体験のほうが大きくて内容は忘れていたが、すごくいい映画だった。みんな同じだ。同じだな。この映画を含めて去年の日本であったことのすべてが、1年経ち甘く感傷的な思い出のパッケージになっている。
「世界の中心~」や韓国ドラマなど、アジア的感動ものは日本語TVでけっこうやってくれるわけだが、この映画は脚本も役者も映像も格がまるで違う。悲劇性や純愛の熱烈度で心を動かそうとする物語は化学調味料みたいな味がし、この映画からはその舌に残る嫌な感じがほとんどしない。何気ないシーンがもう一度見たくて、録画を何度も見直してしまう。しかし日本の映画を見ているとタバコが吸いたくなる。厳しい。
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■08/04/16(水) □ カラテレベル差プロブレム
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カラテ:今日はスパーリング日なのに、体力メニューと鬼ごっこのおかげで時間がなくなってしまった。残り15分あたりでようやく始まったが、時間が短すぎて萌は炎のライバルLSと当たらず、日曜の防御練習成果は発揮できなかった。先生とのスパーでは攻守ともいい感じで、きれいな寸止めキックを何発も決めていたが。
それはとにかく問題は、先生が小さな5歳児までプロテクターをつけさせスパーリングに加えてしまったことである。前の先生は技量に厳格で、萌は1年、LSは2年かけてスパーリングに至ったのに、入門わずか3ヶ月の5歳児が全体スパーリングに加わるのは無理がありすぎる。1人は自分の攻撃が萌に交わされることが不満で「you're too fast」とブーたれる。彼は防御と攻撃が空手だということ自体わかっておらず、キックボクシングごっこがしたいだけなのだ。
もう1人の子は両手を振り回し、うわーと大声を上げノーガードで飛び掛かってくる。上の子はみなブロックし交わしているのだが、なにしろガードせず頭から猪突猛進してくるのだから、反撃したらどうセーブしてもまともに顔かボディに入ってしまい痛い目にあわせてしまうため、攻撃できず逃げるしかない。萌はその子にタックルで倒され苦笑し、3本線のJSはこの一方攻撃の不合理さに明らかに怒っていた。
こんなことをやっていても危ないだけで意味がない。時間がなかったので今日は話せなかったが、来週先生と話そう。
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■08/04/19(土) □ 本山の復活を祈る
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KT・HNが久々に来訪。庭で遊んでいたが、あまりにも風が冷たいのでそこそこに家に入らせる。今年はほんとに春が遅い。昨日は裏山に雪が降ったしな。
来てからずっとゲームをねだるKTに3時を過ぎてから許可したのだが、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の3連ジャンプが体得できず、高いところに登れず憮然としたまま時限を過ぎてしまった。ちと気の毒になりゲーム後「こち亀」を見せてやる。こち亀は初めて見たはずだが、ドリフ・こち亀と続く日本子供ギャグ文化はやはり普遍で大笑い。これでだいぶ機嫌を直して帰っていった (^-^)。
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【鹿島・ガンバ】:かつての天才ドリブラー本山は、やはり本人も言ってるようにドリブル力がなくなってるなあと感じる。ボールを持って突っかけていくかというところで、晩年の中田と同じでボールが足にくっついてこない。仕方なく横に流しておしまいというシーンが何度もあった。晩年スピードが落ちるのはわかるのだが、下手になるのが素人にはよくわからない。スピードと技術は不可分なのだろうか。ブラジルのおっちゃん選手なんか、いつまでもうまいというイメージがあるのだが。天才といわれた日本人で、20代後半も力が落ちてないのは俊輔だけかもしれない。彼はもともとスピードがないから落ちないのだろうけども。
しかしガンバはうまくて遅いというイメージがいつもあったのだが、個々の選手は意外にもファイトもできて、この鹿島を相手に互角に戦っていた。最後は明らかにガンバの引き分け狙いになったのだが、ここで本山がサエないので交代させられ、代わりにボランチ青山という選手が攻撃に上がる。しかし彼はポジション柄決断力と決定的技術がなく、何もできないうちに機を逸してばかり。やっぱ本山がバイタルエリアで仕事をしないと(前半1つ決定的なシュートをアシストしたが)、マルキーニョス・ダニーロ・小笠原がいくら頑張っても攻め手(決定機)が足りないよな。
本山は単に疲れて不調なのだろうか。そう思いたい。別に鹿島を応援しているわけではないが、この機能性に優れミスがなく爽快なチームで、本山が去年のように活躍するシーンを見たいのである。
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■08/04/21(月) □ カラテレッスン改善討議
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カラテ:30分早く行き、考えていたレッスン改善案を先生に話す。彼の師範としての(前の先生とはやや異なる)持論もあったため、かなりの長話となった。
俺が危険だと思う下の子を入れたスパーリングは、レベルが違う相手とやることがコントロールを学ぶ上で有効なのだという予想された答えがくる。それならば双方がコントロールを学ばねば意味がないではないですか、下の子がノーガードのフリーファイトをやってるから彼らが怪我をしそうで危ないといってるのですよ。これで、確かに今のままでは下の子の鼻っぱしらに(アクシデントで)パンチが入るかもしれないなと先生もいい、次回からは下の子たちにもきちんと自制心を持って防御をやらせるということで話がついた。
萌たち上の子がずいぶん前から不満を抱えているレッスンレベルの低さについては、よりセンシティブな問題なので慎重に話す。「レッスンがビギナーに合わせスローなので、萌は集中できないでいる」という言い方をしてみた。クラスを2つに分ける感じでやってくれないか。具体的にはどうしてほしいのか、1人で2つのレベルを見ていては目が届かないと先生は尋ねるので、前の先生は初心者に時間を割く間は、上級者には自習させていたよと説明する。初心者だった萌とLSが個別指導を受けるときは、上級生徒がリーダーとして皆でやったりしていたよというとほうと驚いていた。
とにかく、必要に応じ自習させてくれれば、少なくとも上の子が初心者のレベルに合わせる必要はなく less frustrating なわけですよというと、わかった、そう心がけてみようということでレッスン開始となった。
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後半の型で、この先生になって初めて上級者に「on your own(自習)」の指示が出た。やはり自習になると初心者への指導のためにいちいち全体が止められることがないので皆集中し、いい型ができていた。その間先生は小さな子に個別指導する。こっちのほうがどっちにとってもいいに決まっている。萌は手の動きに自己流の装飾的動きを入れ、くるくると回したりしていた。非常に美しいので俺は文句ないが、武門の型からはやや逸脱しているのでいずれ直されるかもしれない。
最後に武門のワッペンをもらう口頭試験があり、萌は合格し終了。今日はこの先生になってからおそらくベストの内容だった。やっぱこの先生は人物はいいんだよな。もっと前にお願いしておけばよかったな。やれやれ。
2008/04/11
日記「燃えよ拳・炎のライバルの巻」
「漢字かな混じり文は美しい」「親知らず年貢の納め時」「フレンチエマージョンへの思い」ほか。
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■08/04/02(水) □ 漢字かな混じり文は美しい
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萌が先日生まれたイトコのNちゃんのために作った本を送る。久々に作った本だが、マンガと漢字ドリルが合体したすばらしいデキ。
萌は日本語学校で週に5個ほど習う漢字を、実に立派に使いこなしている。知ってる漢字はちゃんと書けてしまうのだ。しかし1つ1つの漢字に意味があることまではまだ理解していないので、「なんとかしま下」などといった誤用は当然ある。そのたびに俺が間違いを正してやるのだが、「せっかく工夫して漢字を使ったのに」と無念そうな顔をしている。これはまったく無理もないことで、漢字圏の子供は気の毒なり。でも漢字は美しいので頑張ってくれ。漢字かな混じり文は、世界で一番美しい文章なのは疑いない。萌が作ったこの本を見てもそれはよくわかる。
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■08/04/05(土) □ 親知らず年貢の納め時
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「ちりとてちん」の落語再現シーン総集篇があった。萌と見て、改めて面白かったねえ、「瞳」はつまらんねえと話す。
師匠が地獄に行きおじいさんと会うシーンで、またも萌はじーんときていた。「おかみさんにも会えればよかったんだけどね」というと、「でもここで会えるんだよ」と萌はいう。いや出てなかったぞと思って見ていると、「おかみさんも三味線構えて待ってますがな」というおじいさんのせりふが入っていた。あーそうか。俺は忘れていたが、萌はこういうディテールをきちんと覚えているのでした。
今日は親知らずを抜く日。日記によると 92 年に最初に出てきたものである。ここ半年は痛んでいないが、ほんとにほんとに年貢の納め時なのだろう。とほほ。
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◆15:40 終わった。正味手術は麻酔後 10 分ほどで痛みはなかったが、身体の一部を引き抜かれていくようないやーな感じは十分に味わえたというかなんというか。ふー。
痛みはまだないが虚脱感で運転する気になれんので、ブレーキだけかっくんとならぬよう運転してくれとお願いして、半年ぶりにMのドライブで後ろに乗る。乗り換え後1年経ち彼女も過敏すぎるエリオのアクセル&ブレーキに慣れていて、非常に丁寧に運転してくれ予想外に快適だった。Mの運転ポジションだと後席膝前などほとんどミニバンといえるほどスペースがあるし、路面の凸凹は伝わってくるが、サスの減衰とシャシーの剛性が十分に効いており、心配した突き上げがない。M速度ではコーナーでのロールも抑えられているし、快適極まりないな。
帰ってからMに、スズキとスバルのどっちが好きかと聞かれた。「スバルのほうが快適だったケド....」と答えると、「私にはスズキの方が快適だ」という。振動とふらつきがあるエリオがフラット王のレガシィより快適ということはないはずなので、自分が運転するときの小ささや軽さ、思ったときにピッと動かせる強力な加速性能がMにいい印象を与えているのだろう。両方あったらスズキに乗って出るなと俺も答える。それが正直な感想なのだ。
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■08/04/09(水) □ 燃えよ拳・炎のライバルの巻
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カラテ:水曜はスパーリング。萌は一月前のLSとの死闘以来スパーでいい感じを掴めてなくて、痛いのも痛くするのも嫌だからと手加減しすぎてスローになり、技にスピードと力感がない。LSは不変のスタイルで圧力ある前蹴りと正拳突きで押しており、それは萌はもちろん3本線のボーイズを相手にしても通用している。ERが「プヒュー! なかなかやるじゃないかLS」みたいな感じで喜んで相手をしている。
最後にジャッジがついての試合で萌は今週もLSに負け、「Yay, I'm a loser」と典型的バッドルーザーになってしまった。その後下のDRには勝ったのだが喜ぶわけでもなく、3週続けて親友のLSに負けたのでふてくされているのである。
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この態度問題はおいおい直していくとして、技術的にどうにかならんかなと前に撮ったビデオを見て考える。負けるのは毎度毎度同じでLSのパンチが萌のボディに入るのであり、これは空手の正拳というよりは鬼ごっこでボディにタッチする動きに近い。至近距離から来るタッチを避けるのは鬼ごっこでも難しいからブロックするしかないのだが、前蹴りや中段突きは直線的に来るのでブロックが物理的に最もしにくいのである。逆に萌の得意とする回し蹴りは腕と肩で簡単にブロックできるので、痛くない爽快スポーツ的なスパーを楽しめるのだが、試合でポイントは取れないのだ。
―――あそうか、萌は押されると正対して後ずさりするのでボディが空き、そこを突かれるのだ。体の左側を相手に向ける半身をきちんと維持すれば、一番の脅威である相手の右前蹴りはお尻で自然にブロックされ、他の攻撃に対し備えることができる(左からの攻撃もおそらく、本能的に交わす同じ体の動きで当たりを弱めることができる)。攻撃の来る角度を的確に読むのは至難の技なので、半身でまず選択肢を減らすことが重要なのだろう。よし、ここを週末家で練習するべし。炎のライバルLSに勝つのは容易なことではないが、燃えよ拳なのである :-)。
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■08/04/11(金) □ フレンチエマージョンへの思い
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萌のフレンチスピーチがある。自分で動物について調べ作文し、その内容を暗誦するというビッグプロジェクトで、例によって意味はわからないのでただただすごいなあと思って見ていた。キンダーから数えて2年半で、よく2分ものフレンチ原稿を書けるものだ。萌は人前で喋ることに非常に緊張していたが、そつなくこなす。
これが英語だったら、子供らがどれだけ進歩してるのかがわかり楽しいのになと毎度思う。他の親御さんたちを見ていてもだいたい俺と同じようで「すごいなあ」と薄笑いを浮かべ見ており、Mのようにオールポジティブにニコニコしてる人はいなかった。Mもフレンチは英検2級といったレベルで内容は断片的にしかわからないと思うが、子供たちの輝かしさに喜んでいるのである。それゆえ子供らはみな、自分の親よりもMを見て勇気付けられ喋っていた。
日本じゃ子供をバイリンガルにするために子供に英語を話す「英語育児」お母さんという人々がいるそうだが、学校で発表会があるたびに俺は、そういう家庭の父親になったみたいな気分がする。この道が、子供の学業を助け味わい関与するという普通の親の喜びを上回るものなのかどうかという気持ちは、2年半たっても変わらない。このフレンチエマージョンがフレンチ習得でベストなのは間違いないが、本人に興味があれば俺のようにたとえ大人になってからでも外国語は学べるわけだし(しかも俺は本と教材だけという、エマージョン《外国語漬け》とは正反対の方法)。もちろん本人がフレンチを楽しんでるのだから、このまま続行することにまったく文句はないが。
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■08/04/02(水) □ 漢字かな混じり文は美しい
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萌が先日生まれたイトコのNちゃんのために作った本を送る。久々に作った本だが、マンガと漢字ドリルが合体したすばらしいデキ。
萌は日本語学校で週に5個ほど習う漢字を、実に立派に使いこなしている。知ってる漢字はちゃんと書けてしまうのだ。しかし1つ1つの漢字に意味があることまではまだ理解していないので、「なんとかしま下」などといった誤用は当然ある。そのたびに俺が間違いを正してやるのだが、「せっかく工夫して漢字を使ったのに」と無念そうな顔をしている。これはまったく無理もないことで、漢字圏の子供は気の毒なり。でも漢字は美しいので頑張ってくれ。漢字かな混じり文は、世界で一番美しい文章なのは疑いない。萌が作ったこの本を見てもそれはよくわかる。
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■08/04/05(土) □ 親知らず年貢の納め時
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「ちりとてちん」の落語再現シーン総集篇があった。萌と見て、改めて面白かったねえ、「瞳」はつまらんねえと話す。
師匠が地獄に行きおじいさんと会うシーンで、またも萌はじーんときていた。「おかみさんにも会えればよかったんだけどね」というと、「でもここで会えるんだよ」と萌はいう。いや出てなかったぞと思って見ていると、「おかみさんも三味線構えて待ってますがな」というおじいさんのせりふが入っていた。あーそうか。俺は忘れていたが、萌はこういうディテールをきちんと覚えているのでした。
今日は親知らずを抜く日。日記によると 92 年に最初に出てきたものである。ここ半年は痛んでいないが、ほんとにほんとに年貢の納め時なのだろう。とほほ。
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◆15:40 終わった。正味手術は麻酔後 10 分ほどで痛みはなかったが、身体の一部を引き抜かれていくようないやーな感じは十分に味わえたというかなんというか。ふー。
痛みはまだないが虚脱感で運転する気になれんので、ブレーキだけかっくんとならぬよう運転してくれとお願いして、半年ぶりにMのドライブで後ろに乗る。乗り換え後1年経ち彼女も過敏すぎるエリオのアクセル&ブレーキに慣れていて、非常に丁寧に運転してくれ予想外に快適だった。Mの運転ポジションだと後席膝前などほとんどミニバンといえるほどスペースがあるし、路面の凸凹は伝わってくるが、サスの減衰とシャシーの剛性が十分に効いており、心配した突き上げがない。M速度ではコーナーでのロールも抑えられているし、快適極まりないな。
帰ってからMに、スズキとスバルのどっちが好きかと聞かれた。「スバルのほうが快適だったケド....」と答えると、「私にはスズキの方が快適だ」という。振動とふらつきがあるエリオがフラット王のレガシィより快適ということはないはずなので、自分が運転するときの小ささや軽さ、思ったときにピッと動かせる強力な加速性能がMにいい印象を与えているのだろう。両方あったらスズキに乗って出るなと俺も答える。それが正直な感想なのだ。
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■08/04/09(水) □ 燃えよ拳・炎のライバルの巻
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カラテ:水曜はスパーリング。萌は一月前のLSとの死闘以来スパーでいい感じを掴めてなくて、痛いのも痛くするのも嫌だからと手加減しすぎてスローになり、技にスピードと力感がない。LSは不変のスタイルで圧力ある前蹴りと正拳突きで押しており、それは萌はもちろん3本線のボーイズを相手にしても通用している。ERが「プヒュー! なかなかやるじゃないかLS」みたいな感じで喜んで相手をしている。
最後にジャッジがついての試合で萌は今週もLSに負け、「Yay, I'm a loser」と典型的バッドルーザーになってしまった。その後下のDRには勝ったのだが喜ぶわけでもなく、3週続けて親友のLSに負けたのでふてくされているのである。
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この態度問題はおいおい直していくとして、技術的にどうにかならんかなと前に撮ったビデオを見て考える。負けるのは毎度毎度同じでLSのパンチが萌のボディに入るのであり、これは空手の正拳というよりは鬼ごっこでボディにタッチする動きに近い。至近距離から来るタッチを避けるのは鬼ごっこでも難しいからブロックするしかないのだが、前蹴りや中段突きは直線的に来るのでブロックが物理的に最もしにくいのである。逆に萌の得意とする回し蹴りは腕と肩で簡単にブロックできるので、痛くない爽快スポーツ的なスパーを楽しめるのだが、試合でポイントは取れないのだ。
―――あそうか、萌は押されると正対して後ずさりするのでボディが空き、そこを突かれるのだ。体の左側を相手に向ける半身をきちんと維持すれば、一番の脅威である相手の右前蹴りはお尻で自然にブロックされ、他の攻撃に対し備えることができる(左からの攻撃もおそらく、本能的に交わす同じ体の動きで当たりを弱めることができる)。攻撃の来る角度を的確に読むのは至難の技なので、半身でまず選択肢を減らすことが重要なのだろう。よし、ここを週末家で練習するべし。炎のライバルLSに勝つのは容易なことではないが、燃えよ拳なのである :-)。
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■08/04/11(金) □ フレンチエマージョンへの思い
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萌のフレンチスピーチがある。自分で動物について調べ作文し、その内容を暗誦するというビッグプロジェクトで、例によって意味はわからないのでただただすごいなあと思って見ていた。キンダーから数えて2年半で、よく2分ものフレンチ原稿を書けるものだ。萌は人前で喋ることに非常に緊張していたが、そつなくこなす。
これが英語だったら、子供らがどれだけ進歩してるのかがわかり楽しいのになと毎度思う。他の親御さんたちを見ていてもだいたい俺と同じようで「すごいなあ」と薄笑いを浮かべ見ており、Mのようにオールポジティブにニコニコしてる人はいなかった。Mもフレンチは英検2級といったレベルで内容は断片的にしかわからないと思うが、子供たちの輝かしさに喜んでいるのである。それゆえ子供らはみな、自分の親よりもMを見て勇気付けられ喋っていた。
日本じゃ子供をバイリンガルにするために子供に英語を話す「英語育児」お母さんという人々がいるそうだが、学校で発表会があるたびに俺は、そういう家庭の父親になったみたいな気分がする。この道が、子供の学業を助け味わい関与するという普通の親の喜びを上回るものなのかどうかという気持ちは、2年半たっても変わらない。このフレンチエマージョンがフレンチ習得でベストなのは間違いないが、本人に興味があれば俺のようにたとえ大人になってからでも外国語は学べるわけだし(しかも俺は本と教材だけという、エマージョン《外国語漬け》とは正反対の方法)。もちろん本人がフレンチを楽しんでるのだから、このまま続行することにまったく文句はないが。
2008/04/03
日記「カラテ2組昇段」
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■08/03/28(金) □「ちりとてちん」終了
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萌と楽しみ続けた「ちりとてちん」が終わった。物語のピークは師匠の復帰と彼が亡くなるまでの弟子たちとの交流にあり、その後は小早々などあまり必要性の感じられない人物が出たりして俺たちの視聴熱は若干冷めていたが、最高だった。しかし視聴率が朝ドラ歴代最低だったと新聞に出る。びっくりして検索するとその理由として、演出がくどいとか妄想シーンがやりすぎだというアンチの人々の意見が見受けられる。
確かにあまりにも毎日泣きシーンがあるので、後になればなるほど台本と役者が頑張っても涙が軽く感じられるようになっていたとは思う。しかし俺と萌は若狭の妄想シーンに現れる少女マンガっぽさと、彼女の表情のコメディエンヌ天才性を非常に楽しんでいたので、あれを嫌がる人々がいるというのは意外だった。うちで NHK 国際が見れるようになって 2004 年の「天花」からここまで、最後まで見た朝ドラは俺はこれが初めてだが、それは彼女が他の主役たちとは次元の違う魅力を持っていたからだ。前の「どんど晴れ」なんてコミカルさ皆無の主人公を一目見て、老舗の旅館で苦労するというクリシェ(ありきたり)なストーリーを知っただけでアホかと1回も見なかったのだが、あれに「ちりとてちん」が視聴率で負けるというのは人ごとながら実に悔しいものがある。日本朝ドラ視聴率は間違っておる。
ともあれ最終回。師匠が一番好きだった萌は師匠が天国で奥さんと会えたかどうかをすごく気にしていて(地獄でキヨミのおじいちゃんと会えたのが非常によかっただけに)、最後にきっと師匠と奥さんが出てくるよと期待し続け、結局出てこなかったので拍子抜けしていた。俺も師匠と奥さんが会うシーンをどこかで見たかった。脚本がそこに思いが至らなかったとも思えないので、やはり他で涙を使いすぎたゆえに、やりすぎのバランスを取ってしまったんじゃないかな。残念。
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■08/03/29(土) □ リッチモンド・ダイソー買い物ツアー
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リッチモンド・ダイソー買い物ツアー。前回感動したトロトロたこ焼きをまた食べる。うまい。萌もエクスタシーという顔をする。去年日本でたこ焼きマシンを仕入れてきたのだが、出来上がりがドライでまずかったためあれきり使っていない。どうしたらこういう中身トロトロのたこ焼きが作れるのか、研究せねばならない。
萌はおしゃれして自分のおこづかいを持っていき、どうしてもプリクラをまたやりたいといって撮影する。前回よりもよくはできたが前回と同様、色白に写すために顔に強烈にライトを当て、コントラストを極限まで下げて印刷されている。これはこのモールにある筐体だけなのか、日本のもみなそうなのかな。萌はそれなりに喜んでいたが、表情がよくわからずいい写真ではない。
買ったのは器、まねき猫、あかすり、急須など。もっとゆっくり買い物をしたかったのだが、BRと萌を待たせていたので心行くまで買うことはできなかった。やっぱあそこに行くときは、1人で気合と予算を決めていくしかない。
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ダイソーのモールにある Beard Papa という日本のシュークリームチェーンがなぜか新聞TVで評判になってるそうで、MKとBRが食べたいというので行列に並びおみやげに買ってきた。普通にうまいが、しかしこんなものは日本ならどこのベーカリーにだって売ってるもので、なんで 21 世紀の現代にこれが全米展開だなんてことになるのだろう。たしかにカナダでシュークリームを売ってるのを見たことはないかもしれんが、全米フレンチ菓子職人は何をやってるのだろう。ようかんやアンパンが人気爆発というなら「あの味がついに西洋に浸透してきたか」というような感慨もわくが、実に妙な流行であると思う。
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■08/03/31(月) □ カラテ「2組」昇段
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カラテ:昇段テストをやるやるといって一向にやってくれず子供らがじれているので、早くやってくれないかと先生にいうと、そうだね、じゃ「2組(白帯に2本線)」と「1組」試験を今日やろうとなった。頼むぜ。
MK先生ははっきりとしたテスト手順を決めてないようで、技の名前をランダムにいって技量を確かめ、ゆっくりと進む。萌の単発技と型は万全。ちょっと力みがあってぴしっと止まらず揺れることがあるが、文句なく美しい。
これだけだと「1組」のときと同じ試験内容なのだが、次に「ブンカイ(分解?)」のテストがある。マスターした型に合わせてパートナーが攻撃するもので、萌とLSはすでに通しでちゃんとできるのだが、これの手順が教わったのと違い口頭で技名をいいながらやれというので、2人は混乱しのろのろと続く。
えらい時間がかかり、テストというよりも技名の復習という感じになってしまい2人は全然うまくもできなかったのだが、やっとそれが終わったところで「では帯をはずして」と合格通知となった。なんか「1組」のときの達成感は全然なかったのだが、まあよし。おめでとう。
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昇格のお祝いというのではないが、最近萌もスパーリングに燃えており、道具面で皆と対等でないのはかわいそうなので、みんなと同じ空手専用ハンド&フットパッドを発注することにした。今使っているタイコンドー用では、攻めも受けも効果が落ちるのである。これほど真剣にやっており進歩しているのだから、she deserves it。
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■08/04/01(火) □ ティニクリン・ダンス
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萌がここ1月学校で夢中になってやっていた、フィリピンのバンブーダンス「ティニクリン」が無事終わった。萌は演じる前からうれしさにずっとニコニコで、ダンスももちろんだがその表情が実によかった。
■08/03/28(金) □「ちりとてちん」終了
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萌と楽しみ続けた「ちりとてちん」が終わった。物語のピークは師匠の復帰と彼が亡くなるまでの弟子たちとの交流にあり、その後は小早々などあまり必要性の感じられない人物が出たりして俺たちの視聴熱は若干冷めていたが、最高だった。しかし視聴率が朝ドラ歴代最低だったと新聞に出る。びっくりして検索するとその理由として、演出がくどいとか妄想シーンがやりすぎだというアンチの人々の意見が見受けられる。
確かにあまりにも毎日泣きシーンがあるので、後になればなるほど台本と役者が頑張っても涙が軽く感じられるようになっていたとは思う。しかし俺と萌は若狭の妄想シーンに現れる少女マンガっぽさと、彼女の表情のコメディエンヌ天才性を非常に楽しんでいたので、あれを嫌がる人々がいるというのは意外だった。うちで NHK 国際が見れるようになって 2004 年の「天花」からここまで、最後まで見た朝ドラは俺はこれが初めてだが、それは彼女が他の主役たちとは次元の違う魅力を持っていたからだ。前の「どんど晴れ」なんてコミカルさ皆無の主人公を一目見て、老舗の旅館で苦労するというクリシェ(ありきたり)なストーリーを知っただけでアホかと1回も見なかったのだが、あれに「ちりとてちん」が視聴率で負けるというのは人ごとながら実に悔しいものがある。日本朝ドラ視聴率は間違っておる。
ともあれ最終回。師匠が一番好きだった萌は師匠が天国で奥さんと会えたかどうかをすごく気にしていて(地獄でキヨミのおじいちゃんと会えたのが非常によかっただけに)、最後にきっと師匠と奥さんが出てくるよと期待し続け、結局出てこなかったので拍子抜けしていた。俺も師匠と奥さんが会うシーンをどこかで見たかった。脚本がそこに思いが至らなかったとも思えないので、やはり他で涙を使いすぎたゆえに、やりすぎのバランスを取ってしまったんじゃないかな。残念。
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■08/03/29(土) □ リッチモンド・ダイソー買い物ツアー
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リッチモンド・ダイソー買い物ツアー。前回感動したトロトロたこ焼きをまた食べる。うまい。萌もエクスタシーという顔をする。去年日本でたこ焼きマシンを仕入れてきたのだが、出来上がりがドライでまずかったためあれきり使っていない。どうしたらこういう中身トロトロのたこ焼きが作れるのか、研究せねばならない。
萌はおしゃれして自分のおこづかいを持っていき、どうしてもプリクラをまたやりたいといって撮影する。前回よりもよくはできたが前回と同様、色白に写すために顔に強烈にライトを当て、コントラストを極限まで下げて印刷されている。これはこのモールにある筐体だけなのか、日本のもみなそうなのかな。萌はそれなりに喜んでいたが、表情がよくわからずいい写真ではない。
買ったのは器、まねき猫、あかすり、急須など。もっとゆっくり買い物をしたかったのだが、BRと萌を待たせていたので心行くまで買うことはできなかった。やっぱあそこに行くときは、1人で気合と予算を決めていくしかない。
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ダイソーのモールにある Beard Papa という日本のシュークリームチェーンがなぜか新聞TVで評判になってるそうで、MKとBRが食べたいというので行列に並びおみやげに買ってきた。普通にうまいが、しかしこんなものは日本ならどこのベーカリーにだって売ってるもので、なんで 21 世紀の現代にこれが全米展開だなんてことになるのだろう。たしかにカナダでシュークリームを売ってるのを見たことはないかもしれんが、全米フレンチ菓子職人は何をやってるのだろう。ようかんやアンパンが人気爆発というなら「あの味がついに西洋に浸透してきたか」というような感慨もわくが、実に妙な流行であると思う。
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■08/03/31(月) □ カラテ「2組」昇段
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カラテ:昇段テストをやるやるといって一向にやってくれず子供らがじれているので、早くやってくれないかと先生にいうと、そうだね、じゃ「2組(白帯に2本線)」と「1組」試験を今日やろうとなった。頼むぜ。
MK先生ははっきりとしたテスト手順を決めてないようで、技の名前をランダムにいって技量を確かめ、ゆっくりと進む。萌の単発技と型は万全。ちょっと力みがあってぴしっと止まらず揺れることがあるが、文句なく美しい。
これだけだと「1組」のときと同じ試験内容なのだが、次に「ブンカイ(分解?)」のテストがある。マスターした型に合わせてパートナーが攻撃するもので、萌とLSはすでに通しでちゃんとできるのだが、これの手順が教わったのと違い口頭で技名をいいながらやれというので、2人は混乱しのろのろと続く。
えらい時間がかかり、テストというよりも技名の復習という感じになってしまい2人は全然うまくもできなかったのだが、やっとそれが終わったところで「では帯をはずして」と合格通知となった。なんか「1組」のときの達成感は全然なかったのだが、まあよし。おめでとう。
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昇格のお祝いというのではないが、最近萌もスパーリングに燃えており、道具面で皆と対等でないのはかわいそうなので、みんなと同じ空手専用ハンド&フットパッドを発注することにした。今使っているタイコンドー用では、攻めも受けも効果が落ちるのである。これほど真剣にやっており進歩しているのだから、she deserves it。
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■08/04/01(火) □ ティニクリン・ダンス
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萌がここ1月学校で夢中になってやっていた、フィリピンのバンブーダンス「ティニクリン」が無事終わった。萌は演じる前からうれしさにずっとニコニコで、ダンスももちろんだがその表情が実によかった。
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