2009/12/27

日記「音楽的クリスマス」

「結局クリスマス行事全敗」「YAMAHA 購入決定」ほか。

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■09/12/16(水) □ 萌の体力回復に努める日
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 ストマックフルーが治った萌は一日静かにし、滋養のあるものを食べ過ごしたのだが、夜寝る間際になってまた少しお腹を痛がる。晩飯は普段のわずか 1/4 量で、ライス、魚の白身、納豆、蒸し野菜、アボカド一切れだったのだが、納豆は豆だからガスは発生するだろうとMはいう。しかし発酵してるのに?

 今回のストマックフルーでMも俺も無数の「消化にいいもの」ページを見まくったわけだが、科学的根拠を示した確実な情報ページというものはなぜか英日どこにもない。公共サイトかせめて企業サイトからの情報であれば研究に基づく信頼性が感じられるのだが、手に入るほとんどの情報は個人の経験や見解に基づいたものなのである。したがってあらゆる人々の言ってることが全然違う。正反対だったりする。納豆だっていいという人と悪いという人が両方いるのである。これには困るのである。

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■09/12/17(木) □ 結局クリスマス行事全敗
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 朝起きてきた萌は足に力が足りず、やっぱりスクールと老人ホーム慰問(くるみ割り人形ダンス)に行けないとしくしく泣き出した。ダンスだけでも行かせてやりたいと思ったのだが、踊れないのでは意味がない。せめて数日発病が前後にずれていてくれれば、今日か月曜の全校リハーサルには行けただろうに、行事ド真ん中にフルーがストライクしてしまったわけである。はあ。

 かわいそうなので夕方1年半ぶりにFF9を引っ張り出し、萌と久々にゲームを楽しんだ。RPGはバトルが面倒だ、それにFFシリーズはとにかくストーリーが分からないと痛感する。間を置きすぎたせいもあるけれど、セリフを読んでもまるっきり意味がわからず萌に意訳できないのだ。特に敵の親玉らしいクジャの言ってることは分からない。まあFF世界はセフィロスみたいな意味不明な奴が多いということで、セリフは読まずにどんどん進めていく。

 しかし実際ストーリーなんてどうでもいいんだよな、FFは。次の景色、めくるめくグラフィックを見たくて頑張ってしまう。それを楽しむゲームなんです。

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 明日から戻れるだろうと、Mが学校に行き休み中の課題などを持ち帰る。病気だったんだから別に課題などやる必要もないだろうと思ったが、持ち帰ったプリントやノートを見て萌が元気になった。金曜までこれをやってたんだよねーと俺に見せながら、課題のノートに取り掛かる。いや別にすぐにやらなくていいよというと、「やりたいの、I missed it(やりたくてたまらなかった)!」だそうだ。萌は本当に学校が好きだ。

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■09/12/18(金) □ 萌はついに学校へ
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 萌はついに学校へ。猛烈に照れてしまい、皆がどうしたのよ、クリスマスコンサートをミスしたじゃないと話しかけてくるのにロクロク返事もしない。まあとにかく無理しないようにと言い聞かせ、先生にもフルーは完治したがまだ体力がないと伝言して置いていく。今日は終業日なので実質クラスパーティのみらしい。最後のお楽しみだけは間に合ったわけだ。まだお菓子は食べられないのが心配だが、楽しくチャットはできるだろう。

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 ピックアップすると今日はやはり1日パーティだったそうで、食べられるものがないんじゃないかと心配してたのだが、「ベーコンとクリームを食べた」だって。えー! それでお腹は大丈夫なのかと聞けば平気とのことで、思ったよりも胃は回復してたようです。晩飯も量は少なめにしておいたが、ポークと野菜の普通の晩飯をしっかりと食べた。よかったよかった。

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■09/12/21(月) □ 独学キーボード
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 萌は一日俺とゲームをし、ピアノ(キーボード)を弾き、絵を描き、TVを見て順調に過ごし、生産的な冬休み1日目だったと思う。FF9ディスク3はほんとゲーム性が皆無で、かれこれ3時間のプレイ時間俺はひたすら萌のために会話テキストを読み上げている。喉が枯れまた咳が戻ってしまう。長い長いテキスト読み上げ→ムービー→シーン移動の繰り返しで、萌もムービーが出ると「またァ?」と呆れた声を出す。


この絵の説得力がゲーマーを動かす
 しかしたまーにキャラを動かし自由に探索できる普通のRPGシーンに切り替わると、1年前のプレイ時に行ったことがあるトレノやリンドブルムの町再訪などがあり、萌と共にうわあ懐かしいと声を上げてしまう。「RPGってさ、やっぱこういうところがいいよねえ」「ねー!」「こういう場所なんて本当はないんだけど、つまりファンタジーなんだけど、すごくリアリスティックに『前にここに来た』っていう気分になるよね。旅をしてる気分に」。―――やっぱりFFシリーズはストーリーはクソだが絵がとにかくいい。次の絵を見たい一心で俺たちはクソストーリーの中一生懸命ボタンを押しテキストを先送りし、強力な敵と戦っているのだ。

 萌ピアノはどこかで耳にした「エリーゼのために」を気に入り、右手でメロディを弾き、Am/E/Am/C/G/F/E というコード進行を自力で拾い左手で弾いている。えらい。最近はできるまで切れずに何度も練習するようになってきた。そうそう、止まらないこと、ミスをしないこと、スピードを上げることの順で上達していけばいいんだよ。

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■09/12/23(水) □ YAMAHA 購入決定
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 萌へのクリスマスプレゼントとしてワイヤレスマイクを買う。これで準備OKと思ったら、MKがイトコ3人で金を出して萌に何かを買ってやりたいという。だったら今萌が一番ほしいのはキーボードだよ、最近ピアノ熱がすごいんだと俺はサジェストし、とんとんと話が進み、大型電子ピアノにアップグレードしたHNたちが使ってないというあのヤマハ MIDI キーボード YAMAHA YPT-300 を廉価で買い取れることになった。あれはいい音である。あのキーボードがうちに来るのだと思うと俺もうれしい。

 調べてみると液晶スクリーンを使ったコードブックだとか右手左手を別々にトレーニングするメニューなんてのがプログラムされており、俺も習えるのかもしれない。日本の借家に置いてあったヤマハ・アップライトピアノに近い、というかあれをも超える人生最高のピアノ体験が得られるだろう。

 萌には今年はハワイ行きがあるからプレゼントはあまり期待するなと言ってあったのだが、Mの買った本その他の雑物、親戚や日本からのプレゼント、そしてワイヤレスマイクにキーボードと、萌人生最大の盛大なクリスマスプレゼント群となってしまった。まあクリスマス行事中病気でひどい目に遭ったのだから、クリスマスの神様がそれを埋め合わせてくれたのであろう。

 萌がこのキーボードを弾くのが楽しみなり。これほど楽しみなクリスマスは久しぶり。萌が小さな頃大きなドールハウスを買ってやって以来かもしれない。今日はクリスマスソング「グローリア」を萌が弾いていたが、明日からはこれが YAMAHA YPT-300 の美しいサウンドで聴けるのだ。

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■09/12/25(金) □ 音楽的クリスマス
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 クリスマスなので俺も珍しく8時に目が覚める。萌はストッキングに入っていたバードコールなどで朝から超盛り上がり。

 クリスマスは毎年思うが too much な行事で、MとBRの両方がクリスマスクッキーを焼き、高価なクリスマス専用缶クッキーまで買ってくるので家中がクッキーだらけになる。朝からこれをポリポリ食べるのが伝統というわけ。TVでは薪をくべた暖炉が映し出され、クリスマスキャロルが一日中流れる。まことにとことんクリスマスという趣向になる。


これがYAMAHA YPT-300だ!
 11:18 プレゼントを全部開き、萌と俺はニューキーボード YAMAHA YPT-300 を満喫した。最高。萌も当然狂喜しているが、俺のほうがこのキーボードの多機能を理解しているので狂喜度ははるかに大きい。リズム機能を試していて、伴奏がちゃんとマイナーコード&ベースをやってくれることが判明。これで1人でなんでも完璧に演奏ができるわけである。「While My Guitar」や「Telephon Line」を弾いて録音し悦に入る。

 萌はワイヤレスMKも当然喜び、家中を走り回り俺のギターアンプに電波を飛ばし歌ってます。目論見通りとてもミュージカルなクリスマスとなった。

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 しかし音は最高だが、この YAMAHA の操作系は意外や使いにくい。ボタン数も十分にあるのに、「こうしたい」と思ったときにまるで直感的に操作できない感じ。たとえばリズムマシンを鳴らすのに、左でオンにしてから真ん中の「Style(リズムをこう呼ぶこと自体不自然でなじめない)」ボタンを押してリズムパターンを選び、右の数字パッドを使ってテンポを決めるという実に使いにくい仕様になっている。なんで「リズム関係はこのあたり」というUIにしておかないのか。家庭でこうして困ってるようでは、人前で演奏するときなんかパニックになるだろう。

 KORG、YAMAHA、Roland あたりの老舗シンセメーカーはもうこのあたりは四半世紀も作っており完成してるのだろうと思ったが、電子楽器の世界ってこんなもんなのかしら。PCやゲームよりも相当にUIが遅れてる気がする。萌はバンドブラザーズの複雑なUIを完璧にマスターして自在に作曲していたが(考えてみればあれは作った任天堂も使いこなす萌のコンピュータ練度もすごいことだ)、このキーボード操作には非常に手こずるだろうな。

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