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■11/11/04(金) □ 大人の顔色読解問題
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また学校のバカ厳格ルールで萌がとっ捕まり、ゴメンナサイと言いながら帰ってきた。昼休みに仲のいいKYと回転椅子でグルグル回って遊び叩き合ってじゃれていると、監視係(職員?)に見つかり反省文を書かされ謹慎処分を受けたという。来週1週間ランチを職員室で摂るんだそうだ。
で持ち帰って記入し親に見せろと言われた反省文が笑止千万で、「自分のしたことの何が間違っていたのか」「学校の規律のどの部分に抵触するのか」「どうすればよかったのか」なんて文章を書く欄がある。
「私は1つも答えが分からんよ萌。ちっとも悪いことと思えん」と俺が苦笑すると、萌はお父さんはまったくわかってない的な呆れた顔をして、「お互いをリスペクトしなければならないという部分に抵触した」「叩き返さず注意するべきだった」などとそつなく反省文をしたためていた。萌のほうがやはり俺よりもはるかに、カナダスクールライフでの処世術に長けている。えらい。
しかしよくこんなものを恥ずかしげもなく子供に書かせるな。子供はかくのごとく、校則が期待する答えを行間から読み取ってそのまま答えるだけだ。道徳ではなく大人の顔色読解問題である。
この学校には「生徒がボディコンタクトをすることは許されない」という校則があるんだそうだ。これは男女だからではなく同性でも適用されるとのこと。
なんだこの狂った校則はとMに尋ねると、これはイジメ防止の一種だと解説してくれた。つまりじゃれ合っている風のボディコンタクトでも実際はイジメだということはママあることで、現場を捉えた教師が当人に問うても、イジメられている方が「これはイジメです」とは絶対に言えないというジレンマがある。だからボディコンタクトは一括して禁止するというのがこのテの校則なのだとのこと。
そのジレンマははなるほどで、だからイジメってなくならないのかと合点が行くが、一括して禁止という安易さが例によって、教師の仕事を減らすために子供の楽しみを犠牲にする悪弊ではないか。腹が立つ。とりあえず萌には、「悪いことをしたなんて思わなくていいけど、学校のルールがこうなんだから仕方がないね」としか言いようがなかった。
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■11/11/05(土) □ 夢を広げるボードゲーム
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美しく強力な城をめぐり、
争奪戦が繰り広げられる
このゲームでは萌が引退させまくった総勢6名もの首長たちのために、ダミーダイスが取った捨てタイルを並べ豪華なリタイヤメントビレッジ(隠居村)を作り上げた。食べ物はなんでもあるし、どこの村より施設も充実している。「これまでよく働いてくれたわ、さあさあお肉をどうぞー、たくさん食べてねー。蒸留所が来たわよー、お酒よー、樽もおまけでどうぞー。お城やレイクもあるわよー、ビュー(景色)を楽しんでねー」。
んで、一方萌の村でネス湖の犠牲になったワーカーが、「あいつらはちっとも働かないうちに引退してライフを楽しんでるのに、俺は生贄かよ! It's not fair!」とゴネまくり、またまたサブゲームが盛り上がりまくったのです。ボードゲームは本当に隅々まで素敵だ。コマもタイルもチップもボードも夢を広げてくれる。
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ドイツボードゲーム趣味に目覚め1年でやったゲームは15種ほどになるが、美しいボード上で豊富なコマをジャラジャラと使い、絢爛豪華に生産拡大し城を建て騎士を使い戦いをするみたいなゲームも是非ほしい。
しかしボードだけなら惚れ惚れするほど美しいものがいくらでも見つかるが、美しければ美しいほど複雑でめんどくさそうなのが難しいところ。←この「コロセアム」なんて日本語レビューも見つからず面白いのかどうかまったくわからないが、一目見るだけで「うわすごい!」、そして同時に「めんどくさそう!」と思う。描き込まれたものが多いほど俺のような男の微細精巧品趣味をくすぐるが、一目瞭然明解なシステムからは当然どんどんと遠ざかり、マニアックになって家族向けゲームから離れていく。そこがボードゲームのジレンマだ。
しかし汲めども尽きぬ泉なのがこの世界なわけで、いつかは絢爛豪華でありながらチケライ Euro やグレンモアくらいのウェイト(3人で1時間弱)に収まるゲームにもめぐり逢えるだろうという気はする。グレンモアだってついひと月前までは名前も知らなかったのだし。
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■11/11/10(木) □ 戦没者記念演劇
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萌中学のリメンバランスデイ(戦没者記念日)集会。合唱部・演劇部・吹奏楽の発表会を兼ねているので見に行ったのだが、音楽全般の総指揮を取る元バンドマンの先生が音モノはなんでもドラム+電気楽器+マイクでセットをまとめる癖があるようで、合唱部まで先生3名によるバンド+マイク構成だった。
合唱部総勢40名で前列の子供がマイクを持つという構成で、2曲やり前列と後列を入れ替えて全員がマイクを使えるようにするという段取りになっていたのだが、これじゃ後列にいる子供は歌う意味もない。
それにこないだのスクールロックコンサートもそうだったが、子供はマイクを使って歌うのが下手なので、――というか大人数でマイクを使うということがそもそも間違いで、スピーカを通って聞こえてくる声が自分の声ではなく他の人と混じった声なので、誰もちゃんと音程が取れない。音程が取れないから不安になる→自分の声を聞きたくて大声を出す→全員ががなりたて余計に音程ははずれていくという悪循環になってしまう。合唱はやっぱ自分の脳内音響で音程が取れる素の声じゃなきゃダメなのだ。1人1人はきっと歌が好きな子供らだろうに、残念なデキであった。
この元バンドマン先生は見るからにいい人で、指導に熱心なのは実にありがたいが、ちょっと趣味的すぎるな。このマイク付き合唱はほんとやめてほしいのである。
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次いで演劇。萌はこのドラマのユダヤ人役としてダビデの星をつけた衣装を作らされた。ナチス役もいるし、ベトナム戦争のエピソードも入ってるらしいし、なんかちょっとセンシティブなマターを気軽に導入しすぎており、指導の先生が軽率露悪的なんではないかとMと共に心配している。
聞けば案の定このシナリオを練っていく段階で、「第二次大戦はパワーをほしがったドイツが始め、日本に落とされた爆弾で終わったのよね」みたいなことを生徒たちが話していたとのこと。そういう子供のインスタントな認識にいかにもつながりそうな題材ではないか。
だが始まってみると総勢60~70名ものキッズが音楽に乗せてさまざまな戦争悲劇を演じる壮大なモブ(群衆)無言劇で、なかなか素晴らしかった。個々の演技が何を示すのかはイマイチわからなかったが(ガス室送りとか教室でテロリストが機関銃乱射などというシーンがあり、やっぱり露悪的ではある)、そうした戦争悲劇シーン→現代ガールズの群舞→悲劇シーン→群舞という構成になっていて、戦争は悲劇だ、若い世代の命を生かそうというメッセージがよく伝わってくるパフォーマンスだった。心配したような安直なイデオロギーが入ってくるなんてことはなかったのであった。
萌は群衆の一部だったが、演じているもの全体への満足感は非常に高かったらしく、ビデオを見ているときに熱心に解説してくれた。俺がビデオカメラでときおり萌をアップにしていたので、お父さん私じゃなくて全体を撮らなきゃ駄目じゃないと叱責された。すいません (^-^;。
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■11/11/11(金) □ 子供チケライの難しさ
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朝飯後Mがチケットトゥライド Euro をコール。もちろんいいけど、グレンモアもそのうちお願いしますよ。今回は萌と俺の路線がだいぶかぶったおかげでスリリングなゲームを楽しめた。ロンゲストを取り久々に俺の勝利。
右の機関車カードが2枚必要な
路線をつなぐのが難しい
ここを突破するにはそのチケット達成をいったん保留して、新チケットを取るか自分の既存路線を伸ばしロンゲストトラックを目指すなど別の作業をしつつ必要なカードが場に出るのを待つ臨機応変さが必要で、この保留・優先順位付けが萌はどうもできないのだ。その優先順位付けの下手さは毎日の宿題をやってるときとまったく同じなので(笑)、いつか成長につれチケライと宿題のトンネルを同時突破してくれるだろうが。
毎回同じパターンで負けるので萌のチケライ熱はグレンモアに比べ相当に下がっており、これはいかんと俺は萌の苦手を支援する方法を考える。カタンの港やグレンモアの「歳の市」みたいに、手札から3枚出せば必要なカードが1枚取れるというハウスルールがいいんじゃないかな。貴重な機関車は「食料品店」みたいに、同色3枚で1枚とか。今度これをテストプレイしてみよう。
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風邪で掃除をする体力もないので、有料ユーザーとなったタブッターを1日いじっていた。ミュート機能なんかこれまたえらいよくできていることに気づく。ミュートされてるツイートを確認するためにミュート一時解除することができるのだが、このとき該当ツイートがわかるよう薄字で表示されるのである。こうしたディテイルで、作者がいかに愛情を込めタブッターを育てているかがよくわかる。今回払った年課金が切れる前に、買取オプションができてほしい。こいつを恒久的に自分のものにしたいという愛情がユーザーにもあるのです。
タブッター無償版廃止がこれほど叩かれているのは、代えが利かないからだ。他に代わりになるものがあるなら皆黙って移行するのである。タブッターは似たものすらない唯一無二の存在であり、離れたくないのに離れざるをえない究極の便利ツイッター中毒となったユーザーが嘆いているのである。
無償ユーザーを便利中毒にしてから捨てたというのは事象だけ見ればたしかにひどいが、タブッター氏のつぶやきを見ていた俺にはこれはスキームではなく結果としてそうなったのだとしか思えない。有料無料両立で稼げていたらタブッター氏もここまでバッサリとはやらなかっただろう。ネットビジネスの構造はさっぱりわからんが、とにかくタブッター氏がなんの利益も得られないうちに他にこの独創的デザインを真似されるのだけは、見たくないものである。
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Perfume「レーザービーム」のポーズ、
毎夜踊ってます。
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